JP3349932B2 - 鋏における倍力機構 - Google Patents

鋏における倍力機構

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JP3349932B2
JP3349932B2 JP30072497A JP30072497A JP3349932B2 JP 3349932 B2 JP3349932 B2 JP 3349932B2 JP 30072497 A JP30072497 A JP 30072497A JP 30072497 A JP30072497 A JP 30072497A JP 3349932 B2 JP3349932 B2 JP 3349932B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋏における倍力
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に示す従来の洋鋏の倍力機構M
(その類似品として実公昭59ー33333号公報も参
照)は、下記のように構成されている。
【0003】互いに開閉動する第一刀身3と第二刀身8
とのうち、第二刀身8には案内孔14が設けられている
とともに、第一刀身3にはこの案内孔14に係合される
案内軸15が設けられている。この案内軸15はこの案
内孔14に沿って相対移動可能に且つこの案内孔14に
対し相対回動可能に支持されている。前記案内孔14と
案内軸15による滑り回り対偶Aよりも先端側で第一刀
身3及び第二刀身8にそれぞれ第一刃部4及び第二刃部
10が設けられている。この滑り回り対偶Aよりも基端
側で第一刀身3に第一把持部5が設けられているととも
に、この滑り回り対偶Aよりも基端側で第二刀身8に柄
部11が設けられている。前記第一把持部5には滑り回
り対偶Aから離れた位置で第二把持部9が第一支軸16
による回り対偶Bで回動可能に支持されている。前記柄
部11には滑り回り対偶A及び第一支軸16から離れた
位置で前記第二把持部9が第二支軸17による回り対偶
Cで回動可能に支持されている。図12(a)及び図1
3(a)に示す第一刀身3と第二刀身8との閉動状態に
おいて、第一刀身3で案内軸15の回動中心15aと第
一支軸16の回動中心16aとを結ぶ第一刀身3の刃部
延設方向Pに対し、前記案内孔14と案内軸15との間
の滑り方向Qが一致して直線的に延設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図12(a)及び図1
3(a)に示す閉動状態での相対角度α0 を基準にした
場合、図13(b)に示す開動途中状態での開き角度を
α1 (>α0 )、図12(b)及び図13(c)に示す
最大開動状態での開き角度をα2 (>α1 >α0)とす
る。また、滑り方向Qは図13に示すように直線を描く
ので、図14に示すように、閉動状態で案内軸15の回
動中心15aと同一心である案内孔14の上端部の回動
中心14aがなす移動軌跡は、第二支軸17の回動中心
17aの回動に伴い、多角形をなすように変位する。こ
の開き角度α1 ,α2 やこの変位は、鋏をより一層使い
易くする上で重要である。
【0005】本発明は、倍力機構付きの鋏において両刃
部がより一層大きく開くように改良して使い易くするこ
とを第一の目的にしている。また、本発明は、倍力機構
付きの鋏において両把持部がより一層円滑に操作できる
ように改良して使い易くすることを第二の目的にしてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】後記各実施形態の図面
(図1〜3に示す第一実施形態、図4〜6に示す第二実
施形態、図7に示す第一実施形態の別例1、図8に示す
第二実施形態の別例1、図9に示す第二実施形態の別例
2、図10に示す第一実施形態の別例2、図11に示す
第二実施形態の別例3)の符号を援用して本発明を説明
する。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】請求項1の発明または請求項3の発明にか
かる鋏の倍力機構は、第一実施形態及びその別例1,2
に対応し、下記の構成を前提にしている。
【0011】互いに開閉動する第一刀身(3)と第二刀
身(8)とのうち、第二刀身(8)には案内孔(14)
を設けるとともに、第一刀身(3)にはこの案内孔(1
4)に係合される案内軸(15)を設けている。この案
内軸(15)をこの案内孔(14)に沿って相対移動可
能に且つこの案内孔(14)に対し相対回動可能に支持
している。前記案内孔(14)と案内軸(15)とによ
る滑り回り対偶(A)よりも先端側で第一刀身(3)及
び第二刀身(8)にそれぞれ第一刃部(4)及び第二刃
部(10)を設けている。この滑り回り対偶(A)より
も基端側で第一刀身(3)に第一把持部(5)を設ける
とともに、この滑り回り対偶(A)よりも基端側で第二
刀身(8)に柄部(11)を設けている。前記第一把持
部(5)には滑り回り対偶(A)から離れた位置で第二
把持部(9)を第一支軸(16)による回り対偶(B)
で回動可能に支持している。前記柄部(11)には滑り
回り対偶(A)及び第一支軸(16)から離れた位置で
前記第二把持部(9)を第二支軸(17)による回り対
偶(C)で回動可能に支持している。
【0012】さらに、請求項1の発明では、第一刀身
(3)と第二刀身(8)との閉動状態において、第一刀
身(3)で案内軸(15)の回動中心(15a)と第一
支軸(16)の回動中心(16a)とを結ぶ第一刀身
(3)の刃部延設方向(P)に対し、前記案内孔(1
4)と案内軸(15)との間の滑り方向(Q)は、第一
刀身(3)の刃部延設方向(P)に対し直交する方向の
両側のうち第一把持部(5)に対し第二把持部(9)が
開く向き(X)側へ、案内孔(14)の基端側が刃部延
設方向(P)から離れるように、傾斜している。
【0013】また、請求項3の発明では、第一刀身
(3)と第二刀身(8)との閉動状態において、前記案
内孔(14)の基端側は、第一刀身(3)の刃部延設方
向(P)に対し直交する方向の両側のうち、第一把持部
(5)に対し第二把持部(9)が開く向き(X)側へ刃
部延設方向(P)から離れ、前記案内孔(14)と案内
軸(15)との間の滑り方向(Q)は、第一刀身(3)
の刃部延設方向(P)に対し直交する方向の両側のう
ち、第一把持部(5)に対し第二把持部(9)が開く向
き(X)側に対する反対側に中心(O)を有する所定曲
率半径(R)の円弧曲線を描く。 請求項2の発明または
請求項4の発明にかかる鋏の倍力機構は、第二実施形態
及びその別例1,2,3に対応し、下記の構成を前提に
している。
【0014】互いに開閉動する第一刀身(3)と第二刀
身(8)とのうち、第一刀身(3)には案内孔(14)
を設けるとともに、第二刀身(8)にはこの案内孔(1
4)に係合される案内軸(15)を設けている。この案
内軸(15)をこの案内孔(14)に沿って相対移動可
能に且つこの案内孔(14)に対し相対回動可能に支持
している。前記案内孔(14)と案内軸(15)とによ
る滑り回り対偶(A)よりも先端側で第一刀身(3)及
び第二刀身(8)にそれぞれ第一刃部(4)及び第二刃
部(10)を設けている。この滑り回り対偶(A)より
も基端側で第一刀身(3)に第一把持部(5)を設ける
とともに、この滑り回り対偶(A)よりも基端側で第二
刀身(10)に柄部(11)を設けている。前記第一把
持部(5)には滑り回り対偶(A)から離れた位置で第
二把持部(9)を第一支軸(16)による回り対偶
(B)で回動可能に支持している。前記柄部(11)に
は滑り回り対偶(A)及び第一支軸(16)から離れた
位置で前記第二把持部(9)を第二支軸(17)による
回り対偶(C)で回動可能に支持している。
【0015】さらに、請求項2の発明では、第一刀身
(3)と第二刀身(8)との閉動状態において、第二刀
身(8)の案内軸(15)の回動中心(15a)と第一
刀身(3)の第一支軸(16)の回動中心(16a)と
を結ぶ第一刀身(3)の刃部延設方向(P)に対し、前
記案内孔(14)と案内軸(15)との間の滑り方向
(Q)は、第一刀身(3)の刃部延設方向(P)に対し
直交する方向の両側のうち第一把持部(5)に対し第二
把持部(9)が開く向き(X)側に対する反対側へ、案
内孔(14)の先端側が刃部延設方向(P)から離れる
ように、傾斜している。
【0016】また、請求項4の発明では、第一刀身
(3)と第二刀身(8)との閉動状態において、前記案
内孔(14)の先端側は、第一刀身(3)の刃部延設方
向(P)に対し直交する方向の両側のうち、第一把持部
(5)に対し第二把持部(9)が開く向き(X)側に対
する反対側へ刃部延設方向(P)から離れ、前記案内孔
(14)と案内軸(15)との間の滑り方向(Q)は、
第一刀身(3)の刃部延設方向(P)に対し直交する方
向の両側のうち、第一把持部(5)に対し第二把持部
(9)が開く向き(X)側に対する反対側に中心(O)
を有する所定曲率半径(R)の円弧曲線を描く。
【0017】
【発明の実施形態】
〔第一実施形態〕まず、本発明の第一実施形態にかかる
洋鋏を図1〜3を参照して説明する。
【0018】<図1に示す洋鋏の概略>洋鋏は第一鋏片
1と第二鋏片2とからなる。第一鋏片1を構成する第一
刀身3は、刃先4aを有する第一刃部4と、第一把持部
5とからなる。第一把持部5においては、第一刃部4か
ら一体に延設された柄部6に対しプラスチック製の握り
環7が取着されている。
【0019】第二鋏片2は、互いに分離された第二刀身
8と第二把持部9とからなる。第二刀身8は、刃先10
aを有する第二刃部10と、この第二刃部10から一体
に延設された柄部11とからなる。第二把持部9は、腕
部12と、この腕部12に対し取着されたプラスチック
製の握り環13とからなる。
【0020】第一刀身3と第二刀身8、第一刀身3と第
二把持部9、第二刀身8と第二把持部9とがそれぞれ連
結されたスライダクランク連鎖により、後で詳述する倍
力機構Mが構成されている。前記両鋏片1,2は、この
倍力機構Mにより、互いに開閉動するようになってい
る。
【0021】<図1〜3に示す前記倍力機構M>互いに
開閉動する前記第一刀身3と第二刀身8とのうち、第二
刀身8には案内孔14が形成され、第一刀身3にはこの
案内孔14に係合される案内軸15が支持されている。
この案内軸15は、この案内孔14に沿って相対移動可
能に、且つ、この案内孔14に対し相対回動可能に支持
されている。
【0022】前記案内孔14と案内軸15とによる滑り
回り対偶Aよりも先端側で、第一刀身3及び第二刀身8
にはそれぞれ前記第一刃部4及び第二刃部10が設けら
れている。この滑り回り対偶Aよりも基端側で第一刀身
3に前記第一把持部5が設けられているとともに、この
滑り回り対偶Aよりも基端側で第二刀身8に前記柄部1
1が設けられている。
【0023】前記第一把持部5の柄部6には滑り回り対
偶Aの案内軸15から離れた位置で第一支軸16が支持
され、前記第二把持部9の腕部12がこの第一支軸16
による回り対偶Bで回動可能に支持されている。
【0024】前記柄部11には滑り回り対偶Aの案内孔
14及び第一支軸16から離れた位置で第二支軸17が
支持され、前記第二把持部9の腕部12がこの第二支軸
17による回り対偶Cで回動可能に支持されている。
【0025】なお、前記案内軸15、第一支軸16及び
第二支軸17においては、フッ素樹脂製の座金18が挿
嵌されているため、第二刀身8及び第二把持部9の回動
抵抗が小さくなる。
【0026】* 洋鋏を開動させる場合 図1(a)及び図2(a)に示す閉動状態から、第二把
持部9を第一支軸16を中心に回動させて第一把持部5
に対し開くと、第二支軸17でこの第二把持部9により
第二刀身8の柄部11が押され、図2(b)に示すよう
に案内孔14と案内軸15とが相対移動且つ相対回動し
ながら、第二刃部10が第一刃部4に対し開き、図1
(b)及び図2(c)に示す最大開動状態になる。
【0027】* 洋鋏を閉動させて切断する場合 図1(b)及び図2(c)に示す最大開動状態で、第一
刃部4と第二刃部10との間に物Wを挟み、第二把持部
9を第一支軸16を中心に回動させて第一把持部5に対
し操作力F9 で閉じると、てこの原理により、第二支軸
17にはこの操作力F9 より大きな操作力F11がかかる
(増大機能)。この操作力F11は、てこの原理により、
第一刃部4と第二刃部10との間の物Wに対する切断力
として働く。
【0028】<前記滑り回り対偶Aの改良>図1(a)
及び図2(a)に示す第一刀身3と第二刀身8との閉動
状態において、案内孔14と案内軸15との間の滑り方
向Qは、下記*の特徴的構成を有している。
【0029】* この滑り方向Qは、第一刀身3で案内
軸15の回動中心15aと第一支軸16の回動中心16
aとを結ぶ第一刀身3の刃部延設方向Pに対し、傾斜し
ている。
【0030】* この滑り方向Qは、第一刀身3の刃部
延設方向Pに対し直交する方向の両側のうち、第一把持
部5に対し第二把持部9が開く向きX側へ、第一刀身3
の刃部延設方向Pに対し傾斜している。換言すれば、案
内孔14の延設方向である滑り方向Qは、案内孔14の
下端側が刃部延設方向PからX側へ離れるように傾斜し
ている。
【0031】* この滑り方向Qは、所定曲率半径Rを
有する円弧曲線を描く。 * この滑り方向Qの所定曲率半径Rの中心Oは、第一
刀身3の刃部延設方向Pに対し直交する方向の両側のう
ち、第一把持部5に対し第二把持部9が開く向きX側に
対する反対側に位置している。
【0032】<第一実施形態の特徴>第一実施形態は下
記*の特徴(後記する他の技術的思想以外)を有する。 * 図1(a)及び図2(a)に示す閉動状態におい
て、第一刀身3で案内軸15の回動中心15aと第一支
軸16の回動中心16aとを結ぶ第一刀身3の刃部延設
方向を前述したようにPとし、案内軸15の回動中心1
5aと同一心である案内孔14の上端部の回動中心14
aと第二支軸17の回動中心17aとを結ぶ第二刀身8
の刃部延設方向をSとした場合、この第一刀身3の刃部
延設方向Pと第二刀身8の刃部延設方向Sとがなす相対
角度θ0 を基準にして、図2(b)に示す開動途中状態
と、図1(b)及び図2(c)に示す最大開動状態と
を、従来技術との比較のもとで、考察する。
【0033】前述したように、図1(a)及び図2
(a)に示す閉動状態において、滑り方向Qは第一刀身
3の刃部延設方向Pに対し傾斜している。しかし、従来
では、図12(a)及び図13(a)に示す閉動状態に
おいて、滑り方向Qは第一刀身3の刃部延設方向Pと一
致している。この場合、第一実施形態の洋鋏と従来技術
の洋鋏とでは、条件をできる限り一致させている。
【0034】第一実施形態の洋鋏において、図2(b)
に示す開動途中状態での開き角度をθ1 (>θ0 )、図
1(b)及び図2(c)に示す最大開動状態での開き角
度をθ2 (>θ1 >θ0 )とする。また、従来技術の洋
鋏において、図12(a)及び図13(a)に示す閉動
状態での相対角度をα0 (=θ0 )、図13(b)に示
す開動途中状態での開き角度をα1 (>α0 )、図12
(b)及び図13(c)に示す最大開動状態での開き角
度をα2 (>α1 >α0 )とする。図面上、これらを比
較すると、θ1 >α1 並びにθ2 >α2 となる。従っ
て、第一実施形態の洋鋏は、従来技術の洋鋏よりも、よ
り一層大きく開く。この相違は、前述した滑り方向Qの
傾斜の有無に原因する。
【0035】* 第一実施形態の洋鋏において、滑り方
向Qは、図2に示すように、所定曲率半径Rを有する円
弧曲線を描く。しかし、従来技術の洋鋏において、滑り
方向Qは、図13に示すように、直線を描く。
【0036】第一実施形態の洋鋏においては、図3に示
すように、閉動状態で案内軸15の回動中心15aと同
一心である案内孔14の上端部の回動中心14aがなす
移動軌跡は、第二支軸17の回動中心17aの回動に伴
い、所定曲率半径Rを有する円弧曲線である滑り方向Q
に沿って滑らかに変位する。ところが、従来技術の洋鋏
においては、図14に示すように、この回動中心14a
がなす移動軌跡は、第二支軸17の回動中心17aの回
動に伴い、多角形をなすように変位する。従って、第一
実施形態の洋鋏は、従来技術の洋鋏よりも、より一層円
滑に操作することができる。この相違は、前述したよう
に、所定曲率半径Rを有する円弧曲線である滑り方向Q
の有無に原因する。
【0037】〔第二実施形態〕次に、本発明の第二実施
形態にかかる洋鋏を図4〜6を参照して説明する。この
第二実施形態の洋鋏は、第一実施形態の洋鋏と比較し
て、下記の点で主に異なる。
【0038】<図4に示す洋鋏の概略>第二実施形態の
洋鋏の概略は、第一実施形態の洋鋏の概略と同様であ
る。 <図4〜6に示す倍力機構M>第一刀身3には案内孔1
4が形成され、第二刀身8にはこの案内孔14に係合さ
れる案内軸15が支持されている。すなわち、案内孔1
4と案内軸15とを設ける位置が第一実施形態の場合と
逆になっている。前記第一把持部5の柄部6には滑り回
り対偶Aの案内孔14から離れた位置で第一支軸16が
支持されている。前記柄部11には滑り回り対偶Aの案
内軸15及び第一支軸16から離れた位置で第二支軸1
7が支持されている。
【0039】* 洋鋏を開動させる場合及び洋鋏を閉動
させて切断する場合 第一実施形態と同様である。 <滑り回り対偶Aの改良>図4(a)及び図5(a)に
示す第一刀身3と第二刀身8との閉動状態において、案
内孔14と案内軸15との間の滑り方向Qは、下記*の
特徴的構成を有している。
【0040】* 滑り方向Qは、第一刀身3で案内軸1
5の回動中心15aと同一心である案内孔14の下端部
の回動中心14aと第一支軸16の回動中心16aとを
結ぶ第一刀身3の刃部延設方向Pに対し、傾斜してい
る。
【0041】* 滑り方向Qは、第一刀身3の刃部延設
方向Pに対し直交する方向の両側のうち、第一把持部5
に対し第二把持部9が開く向きX側へ、第一刀身3の刃
部延設方向Pに対し傾斜している。この点は第一実施形
態と同様である。ただし、案内孔14の延設方向である
滑り方向Qは、案内孔14の上端側が刃部延設方向Pか
らX側に対する反対側へ離れるように傾斜している。
【0042】* 滑り方向Qは、所定曲率半径Rを有す
る円弧曲線を描く。この点は第一実施形態と同様であ
る。 * 滑り方向Qの所定曲率半径Rの中心Oは、第一刀身
3の刃部延設方向Pに対し直交する方向の両側のうち、
第一把持部5に対し第二把持部9が開く向きX側に対す
る反対側に位置している。この点は第一実施形態と同様
である。
【0043】<第二実施形態の特徴>第二実施形態は下
記*の特徴(後記する他の技術的思想以外)を有する。
なお、第二実施形態の図4(a)、図4(b)、図5
(a)、図5(b)及び図5(c)が、それぞれ、第一
実施形態の図1(a)、図1(b)、図2(a)、図2
(b)及び図2(c)に対応する。
【0044】* 図4(a)及び図5(a)に示す閉動
状態において、第一刀身3で案内軸15の回動中心15
aと同一心である案内孔14の下端部の回動中心14a
と第一支軸16の回動中心16aとを結ぶ第一刀身3の
刃部延設方向を前述したようにPとし、第二刀身8で案
内軸15の回動中心15aと第二支軸17の回動中心1
7aとを結ぶ第二刀身8の刃部延設方向をSとする。こ
の点で第一実施形態と異なる。その他は第一実施形態と
同様であり、第二実施形態の鋏は従来技術の鋏よりもよ
り一層大きく開く。この相違は、滑り方向Qの傾斜の有
無に原因する。
【0045】* 第二実施形態の洋鋏において、滑り方
向Qは、図5に示すように、所定曲率半径Rを有する円
弧曲線を描く。第二実施形態の洋鋏においては、図6に
示すように、閉動状態で案内軸15の回動中心15aが
なす移動軌跡は、第二支軸17の回動中心17aの回動
に伴い、所定曲率半径Rを有する円弧曲線である滑り方
向Qに沿って滑らかに変位する。ところが、従来技術の
洋鋏においては、図12に示すように、閉動状態で案内
軸15の回動中心15aと同一心である案内孔14の上
端部の回動中心14aがなす移動軌跡は、第二支軸17
の回動中心17aの回動に伴い、多角形をなすように変
位する。従って、第二実施形態の洋鋏は、従来技術の洋
鋏よりも、より一層円滑に操作することができる。この
相違は、前述したように、所定曲率半径Rを有する円弧
曲線である滑り方向Qの有無に原因する。
【0046】〔第一実施形態の別例1及び第二実施形態
の別例1〕図7(a)(b)(c)に示す第一実施形態
の別例1は、第一実施形態の第二把持部9を変更したも
のである。図8(a)(b)(c)に示す第二実施形態
の別例1は、第二実施形態の第二把持部9を変更したも
のである。第一実施形態及び第二実施形態において、第
二把持部9は、腕部12と、この腕部12に対し取着さ
れたプラスチック製の握り環13とからなる。第一実施
形態の別例1及び第二実施形態の別例1の第二把持部9
においては、腕部12と握り環13とがプラスチックに
より一体成形されている。第一支軸16は、この腕部1
2と一体成形され、第一把持部5の柄部6に対し回動可
能に支持されている。
【0047】従来技術の場合、第一支軸16が第二把持
部9に対し別部品であるため、部品点数が増える。しか
し、これらの別例1では、部品点数を減らした簡単な構
造で回り対偶Bを構成することができる。
【0048】〔第二実施形態の別例2〕図9(a)
(b)(c)に示す第二実施形態の別例2は、第二実施
形態の第二把持部9を変更したものである。第二実施形
態において、第二把持部9は、腕部12と、この腕部1
2に対し取着されたプラスチック製の握り環13とから
なる。第二実施形態の別例2の第二把持部9において
は、腕部12と握り環13とがプラスチックにより一体
成形されている。この腕部12は二股部12aを有して
いる。前記第一把持部5の柄部6及び第二刀身8の柄部
11は、それぞれ、この二股部12a間に嵌め込まれ、
第一支軸16及び第二支軸17によりこの二股部12a
に対し回動可能に支持されている。従って、第二把持部
9の強度が向上する。
【0049】〔第一実施形態の別例2〕図10(a)
(b)に示す第一実施形態の別例2においては、第一実
施形態の滑り回り対偶Aを下記のように変更している。
【0050】第一刀身3と第二刀身8との最大開動状態
で、第二刀身8の案内孔14の一部が第一刀身3の端縁
(第一刃部4の刃先4aの延長部分)と交差して切断用
挿入孔19が設けられている。この第一刀身3の端縁に
おいて切断用挿入孔19を形成する部分には切断刃20
が設けられている。従って、滑り回り対偶Aにおける案
内孔14を有効に利用してひご状物を切断することもで
きる。
【0051】〔第二実施形態の別例3〕図11(a)
(b)に示す第二実施形態の別例3においては、第二実
施形態の滑り回り対偶Aを下記のように変更している。
【0052】第一刀身3と第二刀身8との最大開動状態
で、第一刀身3の案内孔14の一部が第二刀身8の端縁
(第二刃部10の刃先10aの反対側になる背縁の延長
部分)と交差して切断用挿入孔19が設けられている。
この第二刀身8の端縁において切断用挿入孔19を形成
する部分には切断刃20が設けられている。従って、滑
り回り対偶Aにおける案内孔14を有効に利用してひご
状物を切断することもできる。
【0053】〔他の実施形態〕前記各実施形態以外にも
下記*のように構成してもよい。 * 前記第一実施形態及び第二実施形態で、滑り方向Q
については、複数の所定曲率半径Rを組み合わせた曲線
を描くように変更する。
【0054】* 前記第一実施形態及び第二実施形態に
おいて、滑り方向Qを直線的に傾斜させる。 〔他の技術的思想〕実施形態から把握できる技術的思想
(請求項以外)を効果と共に記載する。
【0055】(イ) 請求項1または請求項2におい
て、滑り回り対偶Aの滑り方向Qは、所定曲率半径Rを
有する曲線を描く。従って、鋏をより一層円滑に操作す
ることができ、使い易くなる。
【0056】(ロ) 第一実施形態の別例1または第二
実施形態の別例1に対応する構成下記*により、簡単な
構造で回り対偶Bを構成することができる。 * 請求項1または請求項2または請求項3または請求
項4において、第一支軸16は、第二把持部9と一体成
形され、第一把持部5に対し回動可能に支持されてい
る。
【0057】* 互いに開閉動する第一刀身3と第二刀
身8とのうち、第二刀身8には案内孔14を設けるとと
もに、第一刀身3にはこの案内孔14に係合される案内
軸15を設け、この案内軸15をこの案内孔14に沿っ
て相対移動可能に且つこの案内孔14に対し相対回動可
能に支持し、前記案内孔14と案内軸15とによる滑り
回り対偶Aよりも先端側で第一刀身3及び第二刀身8に
それぞれ第一刃部4及び第二刃部10を設け、この滑り
回り対偶Aよりも基端側で第一刀身3に第一把持部5を
設けるとともに、この滑り回り対偶Aよりも基端側で第
二刀身8に柄部11を設け、前記第一把持部5には滑り
回り対偶Aから離れた位置で第二把持部9を第一支軸1
6による回り対偶Bで回動可能に支持し、前記柄部11
には滑り回り対偶A及び第一支軸16から離れた位置で
前記第二把持部9を第二支軸17よる回り対偶Cで回動
可能に支持し、第一支軸16は、第二把持部9と一体成
形され、第一把持部5に対し回動可能に支持されてい
る。
【0058】* 互いに開閉動する第一刀身3と第二刀
身8とのうち、第一刀身3には案内孔14を設けるとと
もに、第二刀身8にはこの案内孔14に係合される案内
軸15を設け、この案内軸15をこの案内孔14に沿っ
て相対移動可能に且つこの案内孔14に対し相対回動可
能に支持し、前記案内孔14と案内軸15とによる滑り
回り対偶Aよりも先端側で第一刀身3及び第二刀身8に
それぞれ第一刃部4及び第二刃部10を設け、この滑り
回り対偶Aよりも基端側で第一刀身3に第一把持部5を
設けるとともに、この滑り回り対偶Aよりも基端側で第
二刀身8に柄部11を設け、前記第一把持部5には滑り
回り対偶Aから離れた位置で第二把持部9を第一支軸1
6による回り対偶Bで回動可能に支持し、前記柄部11
には滑り回り対偶A及び第一支軸16から離れた位置で
前記第二把持部9を第二支軸17による回り対偶Cで回
動可能に支持し、第一支軸16は、第二把持部9と一体
成形され、第一把持部5に対し回動可能に支持されてい
る。
【0059】(ハ) 第一実施形態の別例2及び第二実
施形態の別例3に対応する構成下記*により、案内孔1
4を利用して、ひご状物を切断することもできる。 * 請求項1または請求項3において、第一刀身3と第
二刀身8との開動状態で、第二刀身8の案内孔14が第
一刀身3の端縁と交差してできる切断用挿入孔19を設
けるとともに、この第一刀身3の端縁には切断刃20を
設けた。
【0060】* 請求項2または請求項4において、第
一刀身3と第二刀身8との開動状態で、第一刀身3の案
内孔14が第二刀身8の端縁と交差してできる切断用挿
入孔19を設けるとともに、この第二刀身8の端縁には
切断刃20を設けた。
【0061】* 互いに開閉動する第一刀身3と第二刀
身8とのうち、第二刀身8には案内孔14を設けるとと
もに、第一刀身3にはこの案内孔14に係合される案内
軸15を設け、この案内軸15をこの案内孔14に沿っ
て相対移動可能に且つこの案内孔14に対し相対回動可
能に支持し、前記案内孔14と案内軸15とによる滑り
回り対偶Aよりも先端側で第一刀身3及び第二刀身8に
それぞれ第一刃部4及び第二刃部10を設け、この滑り
回り対偶Aよりも基端側で第一刀身3に第一把持部5を
設けるとともに、この滑り回り対偶Aよりも基端側で第
二刀身8に柄部11を設け、前記第一把持部5には滑り
回り対偶Aから離れた位置で第二把持部9を第一支軸1
6による回り対偶Bで回動可能に支持し、前記柄部11
には滑り回り対偶A及び第一支軸16から離れた位置で
前記第二把持部9を第二支軸17よる回り対偶Cで回動
可能に支持し、第一刀身3と第二刀身8との開動状態
で、第二刀身8の案内孔14が第一刀身3の端縁と交差
してできる切断用挿入孔19を設けるとともに、この第
一刀身3の端縁には切断刃20を設けた。
【0062】* 互いに開閉動する第一刀身3と第二刀
身8とのうち、第一刀身3には案内孔14を設けるとと
もに、第二刀身8にはこの案内孔14に係合される案内
軸15を設け、この案内軸15をこの案内孔14に沿っ
て相対移動可能に且つこの案内孔14に対し相対回動可
能に支持し、前記案内孔14と案内軸15とによる滑り
回り対偶Aよりも先端側で第一刀身3及び第二刀身8に
それぞれ第一刃部4及び第二刃部10を設け、この滑り
回り対偶Aよりも基端側で第一刀身3に第一把持部5を
設けるとともに、この滑り回り対偶Aよりも基端側で第
二刀身8に柄部11を設け、前記第一把持部5には滑り
回り対偶Aから離れた位置で第二把持部9を第一支軸1
6による回り対偶Bで回動可能に支持し、前記柄部11
には滑り回り対偶A及び第一支軸16から離れた位置で
前記第二把持部9を第二支軸17による回り対偶Cで回
動可能に支持し、第一刀身3と第二刀身8との開動状態
で、第一刀身3の案内孔14が第二刀身8の端縁と交差
してできる切断用挿入孔19を設けるとともに、この第
二刀身8の端縁には切断刃20を設けた。
【0063】
【発明の効果】請求項1または請求項2の発明にかかる
鋏の倍力機構(M)によれば、鋏をより一層大きく開く
ことができ、使い易くなる。
【0064】請求項3または請求項4の発明にかかる鋏
の倍力機構(M)によれば、鋏をより一層円滑に操作す
ることができ、使い易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第一実施形態にかかる鋏において閉
動状態を示す正面図であり、(b)は同じく最大開動状
態を示す正面図である。
【図2】 (a)は図1(a)の状態における倍力機構
を示す作用説明図であり、(b)は図1(a)の状態か
ら図1(b)の状態へ移る途中状態における倍力機構を
示す作用説明図であり、(c)は図1(b)の状態にお
ける倍力機構を示す作用説明図である。
【図3】 図1(a)の状態から図1(b)の状態へ移
る倍力機構の動きを示す軌跡図である。
【図4】 (a)は第二実施形態にかかる鋏において閉
動状態を示す正面図であり、(b)は同じく最大開動状
態を示す正面図である。
【図5】 (a)は図4(a)の状態における倍力機構
を示す作用説明図であり、(b)は図4(a)の状態か
ら図4(b)の状態へ移る途中状態における倍力機構を
示す作用説明図であり、(c)は図4(b)の状態にお
ける倍力機構を示す作用説明図である。
【図6】 図4(a)の状態から図4(b)の状態へ移
る倍力機構の動きを示す軌跡図である。
【図7】 (a)は第一実施形態の別例1にかかる鋏に
おいて閉動状態を示す正面図であり、(b)は同じく最
大開動状態を示す正面図であり、(c)は(a)の部分
側面図である。
【図8】 (a)は第二実施形態の別例1にかかる鋏に
おいて閉動状態を示す正面図であり、(b)は同じく最
大開動状態を示す正面図であり、(c)は(a)の部分
側面図である。
【図9】 (a)は第二実施形態の別例2にかかる鋏に
おいて閉動状態を示す正面図であり、(b)は同じく最
大開動状態を示す正面図であり、(c)は(a)の部分
側面図である。
【図10】 (a)は第一実施形態の別例2にかかる鋏
において最大開動状態を示す正面図であり、(b)は
(a)の部分拡大図である。
【図11】(a)は第二実施形態の別例3にかかる鋏に
おいて最大開動状態を示す正面図であり、(b)は
(a)の部分拡大図である。
【図12】 (a)は従来の鋏において閉動状態を示す
正面図であり、(b)は同じく最大開動状態を示す正面
図である。
【図13】 (a)は図12(a)の状態における倍力
機構を示す作用説明図であり、(b)は図12(a)の
状態から図12(b)の状態へ移る途中状態における倍
力機構を示す作用説明図であり、(c)は図12(b)
の状態における倍力機構を示す作用説明図である。
【図14】 図12(a)の状態から図12(b)の状
態へ移る倍力機構の動きを示す軌跡図である。
【符号の説明】
3…第一刀身、4…第一刃部、5…第一把持部、8…第
二刀身、9…第二把持部、10…第二刃部、11…柄
部、14…案内孔、15…案内軸、15a…回動中心、
16…第一支軸、16a…回動中心、17…第二支軸、
A…滑り回り対偶、B…第一回り対偶、C…第二回り対
偶、P…刃部延設方向、Q…滑り方向、R…曲率半径。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉動する第一刀身と第二刀身と
    のうち、第二刀身には案内孔を設けるとともに、第一刀
    身にはこの案内孔に係合される案内軸を設け、この案内
    軸をこの案内孔に沿って相対移動可能に且つこの案内孔
    に対し相対回動可能に支持し、 前記案内孔と案内軸とによる滑り回り対偶よりも先端側
    で第一刀身及び第二刀身にそれぞれ第一刃部及び第二刃
    部を設け、この滑り回り対偶よりも基端側で第一刀身に
    第一把持部を設けるとともに、この滑り回り対偶よりも
    基端側で第二刀身に柄部を設け、 前記第一把持部には滑り回り対偶から離れた位置で第二
    把持部を第一支軸による回り対偶で回動可能に支持し、 前記第二刀身の柄部には滑り回り対偶及び第一支軸から
    離れた位置で前記第二把持部を第二支軸による回り対偶
    で回動可能に支持し、 第一刀身と第二刀身との閉動状態において、第一刀身で
    案内軸の回動中心と第一支軸の回動中心とを結ぶ第一刀
    身の刃部延設方向に対し、前記案内孔と案内軸との間の
    滑り方向は、第一刀身の刃部延設方向に対し直交する方
    向の両側のうち第一把持部に対し第二把持部が開く向き
    側へ、案内孔の基端側が刃部延設方向から離れるよう
    に、傾斜している ことを特徴とする鋏における倍力機
    構。
  2. 【請求項2】 互いに開閉動する第一刀身と第二刀身と
    のうち、第一刀身には案内孔を設けるとともに、第二刀
    身にはこの案内孔に係合される案内軸を設け、この案内
    軸をこの案内孔に沿って相対移動可能に且つこの案内孔
    に対し相対回動可能に支持し、 前記案内孔と案内軸とによる滑り回り対偶よりも先端側
    で第一刀身及び第二刀身にそれぞれ第一刃部及び第二刃
    部を設け、この滑り回り対偶よりも基端側で第一刀身に
    第一把持部を設けるとともに、この滑り回り対偶よりも
    基端側で第二刀身に柄部を設け、 前記第一把持部には滑り回り対偶から離れた位置で第二
    把持部を第一支軸による回り対偶で回動可能に支持し、前記第二刀身の柄部には 滑り回り対偶及び第一支軸から
    離れた位置で前記第二把持部を第二支軸による回り対偶
    で回動可能に支持し、 第一刀身と第二刀身との閉動状態において、第二刀身の
    案内軸の回動中心と第一刀身の第一支軸の回動中心とを
    結ぶ第一刀身の刃部延設方向に対し、前記案内孔と案内
    軸との間の滑り方向は、第一刀身の刃部延設方向に対し
    直交する方向の両側のうち第一把持部に対し第二把持部
    が開く向き側に対する反対側へ、案内孔の先端側が刃部
    延設方向から離れるように、傾斜していることを特徴と
    する鋏における倍力機構。
  3. 【請求項3】 互いに開閉動する第一刀身と第二刀身と
    のうち、第二刀身には案内孔を設けるとともに、第一刀
    身にはこの案内孔に係合される案内軸を設け、この案内
    軸をこの案内孔に沿って相対移動可能に且つこの案内孔
    に対し相対回動可能に支持し、 前記案内孔と案内軸とによる滑り回り対偶よりも先端側
    で第一刀身及び第二刀身にそれぞれ第一刃部及び第二刃
    部を設け、この滑り回り対偶よりも基端側で第一刀身に
    第一把持部を設けるとともに、この滑り回り対偶よりも
    基端側で第二刀身に柄部を設け、 前記第一把持部には滑り回り対偶から離れた位置で第二
    把持部を第一支軸による回り対偶で回動可能に支持し、前記第二刀身の柄部には 滑り回り対偶及び第一支軸から
    離れた位置で前記第二把持部を第二支軸による回り対偶
    で回動可能に支持し、第一刀身と第二刀身との閉動状態において、前記案内孔
    の基端側は、第一刀身の刃部延設方向に対し直交する方
    向の両側のうち、第一把持部に対し第二把持部が開く向
    き側へ刃部延設方向から離れ、前記案内孔と案内軸との
    間の滑り方向は、第一刀身の刃部延設方向に対し直交す
    る方向の両側のうち、第一把持部に対し第二把持部が開
    く向き側に対する反対側に中心を有する所定曲率半径の
    円弧曲線を描く ことを特徴とする鋏における倍力機構。
  4. 【請求項4】 互いに開閉動する第一刀身と第二刀身と
    のうち、第一刀身には案内孔を設けるとともに、第二刀
    身にはこの案内孔に係合される案内軸を設け 、この案内
    軸をこの案内孔に沿って相対移動可能に且つこの案内孔
    に対し相対回動可能に支持し、 前記案内孔と案内軸とによる滑り回り対偶よりも先端側
    で第一刀身及び第二刀身にそれぞれ第一刃部及び第二刃
    部を設け、この滑り回り対偶よりも基端側で第一刀身に
    第一把持部を設けるとともに、この滑り回り対偶よりも
    基端側で第二刀身に柄部を設け、 前記第一把持部には滑り回り対偶から離れた位置で第二
    把持部を第一支軸による回り対偶で回動可能に支持し、 前記第二刀身の柄部には滑り回り対偶及び第一支軸から
    離れた位置で前記第二把持部を第二支軸による回り対偶
    で回動可能に支持し、 第一刀身と第二刀身との閉動状態において、前記案内孔
    の先端側は、第一刀身の刃部延設方向に対し直交する方
    向の両側のうち、第一把持部に対し第二把持部が開く向
    き側に対する反対側へ刃部延設方向から離れ、前記案内
    孔と案内軸との間の滑り方向は、第一刀身の刃部延設方
    向に対し直交する方向の両側のうち、第一把持部に対し
    第二把持部が開く向き側に対する反対側に中心を有する
    所定曲率半径の円弧曲線を描く ことを特徴とする鋏にお
    ける倍力機構。
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