JP3349461B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3349461B2
JP3349461B2 JP34375498A JP34375498A JP3349461B2 JP 3349461 B2 JP3349461 B2 JP 3349461B2 JP 34375498 A JP34375498 A JP 34375498A JP 34375498 A JP34375498 A JP 34375498A JP 3349461 B2 JP3349461 B2 JP 3349461B2
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Nitto Kohki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体や液体からな
る高圧流体をボンベ等に供給する際に使用されるガス充
填用の管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から良く知られている管継手につい
て、図を参照して簡単に説明すると、図7は管継手の半
断面側面図、図8は一部破断平面図である。図におい
て、この管継手は、流体通路49を有する継手主筒体4
1と、継手主筒体41の先端側内部に後端側を摺動自在
に嵌合し被接続管体にパッキン42を介して当接する筒
状のパッキンホルダー43と、継手主筒体41の先端に
形成された鍔部44にその中程を求遠心方向に回動自在
に支持され、求遠心方向に回動して開閉し、前記パッキ
ンホルダー43に当接する被接続管体を挟着する複数の
チャック片45と、継手主筒体41の先端側外周に嵌合
し、前進して前記チャック片45をその内周面で求心方
向に押圧して閉状態にロックする操作スリーブ46と、
この操作スリーブ46を前進、後退させる偏心カム47
と、この偏心カム47を回転操作するとともに被接続管
体との接続時に被接続管体を備えたボンベ等を包囲する
カム操作兼安全ループ体48とから構成されている。
【0003】この管継手では、被接続管体との接続に際
し、片方の手で管継手のパッキンホルダー43の先端を
被接続管体の先端に押し当てながら、他方の手でカム操
作兼安全ループ体48を図7中起立させると偏心カム4
7の作用によって操作スリーブ46が後退し、これによ
ってチャック片45の先端が開いて被接続管体の先端が
挿入され、その後再びカム操作兼安全ループ体48を水
平方向に倒すと、偏心カム47の作用で操作スリーブ4
6が前進し、前記チャック片45をその内周面で求心方
向に押圧し、パッキンホルダー43の先端を被接続管体
の先端に押し当てながら、チャック片45によってパッ
キンホルダー43の先端と被接続管体の先端とを接続す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の管継手によれば、被接続管体との接続に際し、片方
の手で管継手のパッキンホルダー43の先端を被接続管
体の先端に押し当てながら、他方の手でカム操作兼安全
ループ体48を倒すといった両手による操作が必要とな
り、その接続作業が面倒なものとなっている。また被接
続管体の接続時、偏心カム47の作用で操作スリーブ4
6が前進し、前記チャック片45をその内周面で求心方
向に押圧するが、操作スリーブ46の押圧部によるチャ
ック片45への押圧力が十分でないと、接続時にガタが
発生する等の問題がある。また、このガタを防止するた
めには操作スリーブ46の押圧部と、チャック片45の
被押圧部との密着度を高める必要があるが、このために
は夫々の部材の加工精度を向上させる必要があり、コス
トアップの要因となっている。
【0005】さらに、接続時に何らかの要因で前記倒し
た状態にある操作兼安全ループ体48に起立方向への力
が加わり、操作兼安全ループ体48が起立した場合、偏
心カム47が回転し、此れに伴い操作スリーブ46が後
退してチャック片45の閉状態のロックを解き、これに
より、被接続管体がチャック片45による挟持から開放
されることになる。その結果、内圧により管継手が被接
続管体から勢い良く外れるといった事態が生じるので、
その取り扱いに十分に注意しなければならないといった
問題がある。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めに、操作スリーブの先端内周に形成した押圧突部にテ
ーパー面を形成するとともに、チャック片の外周に形成
した被押圧部にも前記テーパー面に対向するテーパー面
を形成しておき、接続状態にある時には常にスプリング
の付勢力によって操作スリーブを前進方向に付勢しなが
ら、操作スリーブのテーパー部によってチャック片の被
押圧部を求心方向に押圧状態とし、これによって被接続
管体と確実な接続が可能な管継手を提供する。また、被
接続管体がチャック片によって挟持され高圧ガスが流通
される状態になると、この高圧ガスのガス圧を利用して
ロックスリーブを前進させ操作スリーブの後退を阻止す
ると共に、さらに操作スリーブによってチャック片を求
心方向に押圧させて、離脱の心配のない安全性にすぐれ
た管継手を提供する。さらに、チャック片に形成したネ
ジ山と被接続管体とに形成したネジ山とが接続時に干渉
することを回避するためにスライドリングを摺動可能に
構成して、管継手と被接続管体の接続作業を容易に行え
るようにした安全性の高い管継手を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明が採用した技術解決手段は、内部に流体通路を有する
継手主筒体内部に摺動可能に嵌合し被接続管体に密閉状
態に当接可能なパッキンホルダーと、前記パッキンホル
ダーの外周に摺動自在に設けられ、且つ、スプリングに
より被接続管体側に付勢されているスライドリングと、
継手主筒体に求遠心方向に回動自在に支持され、求遠心
方向に回動して開閉し前記パッキンホルダーに当接する
被接続管体を挟着する複数のチャック片と、前記チャッ
ク片に一体に形成し前記スライトリングに当接可能な突
起部と、前記継手主筒体の外周に摺動自在に嵌合し、前
進して前記チャック片をその内周面で求心方向に押圧し
て閉状態にロックする操作スリーブとを備え、前記チャ
ック片と被接続管体とが咬合時に、被接続管体のネジ山
とチャック片のネジ山同志が干渉した時に、前記チャッ
ク片の突起部によってスライドリングを摺動させ、ネジ
山同士の干渉状態を回避できるようにしたことを特徴と
する管継手である。また、前記操作スリーブの先端内周
面と前記チャック片の先端外面のそれぞれには、操作ス
リーブの前進方向への移動によりチャック片を求心方向
に押圧するテーパー面を形成してなることを特徴とする
管継手である。また、前記継手主筒体の外周に嵌合し継
手主筒体内の流体圧を受けて前進し、前進した操作スリ
ーブの後退を阻止するロックスリーブとを備えているこ
とを特徴とする管継手である。また、前記ロックスリー
ブの前進によって、前記操作スリーブの先端内周面に形
成したテーパー面で前記チャック片の先端外面に形成し
たテーパー面をさらに求心方向に押圧してなることを特
徴とする管継手である。
【0008】図1〜図6は、本発明に係わる管継手にお
ける実施形態の一例であり、図1は被接続管体と分離状
態(接続待機状態)にある管継手の拡大半断面図、図2
は同管継手の一部破断平面図、図3は被接続管体との分
離状態にある管継手の半断面図、図4は被接続管体との
接続途中にある管継手の半断面図、図5は被接続管体と
の接続状態にある管継手の半断面図、図6は被接続管体
との接続加圧状態にある管継手の半断面図である。な
お、以下、説明文中の前方は図中右方を、後方は図中左
方を意味している。
【0009】図面において、1は内部に流体通路2を有
する継手主筒体、3は高圧流体の供給源に接続されるア
ダプタ接続口であり、内部通路4が前記流体通路2と連
通している。5は前記継手主筒体1の前方の先端側内部
に摺動自在に嵌合している円筒状のパッキンホルダーで
あり、パッキンホルダーはその先端の外周に被接続管体
6に当接するパッキン7が設けてある。この図ではパッ
キンホルダー5は2分割して構成され、各部材の接続部
にはシール部材5aが配置されているが、パッキンホル
ダー2は成形状の問題がなければ一体に形成するこもで
きる。
【0010】このパッキンホルダー5の後方側外周に
は、軸方向に所定の幅を有する円周溝8が形成され、そ
して、前記継手主筒体1に設けたビス9の先端が前記円
周溝8に係合しており、パッキンホルダー5は円周溝8
の軸方向の範囲で前後方向に摺動可能となっている。1
0は前記パッキンホルダー5と継手主筒体1との間に弾
発的に介装されているスプリングである。またパッキン
ホルダー5の前方側の外周には、所定幅を有する円周溝
41が形成され、該円周溝41内には、外周面に大径段
部20aと小径段部20bとを形成したスライドリング
20が摺動自在に配置され、このスライドリング20は
円周溝内に配置したスプリング21によって図中右方に
付勢されている。また、図中、11は継手主筒体1の内
周面とパッキンホルダー5の外周面との間をシールする
シールリングである。
【0011】12は前記継手主筒体1の先端に形成され
た鍔部13にその後方を求遠心方向に回動自在に支持さ
れ、求遠心方向に回動して開閉し前記パッキンホルダー
5の先端のパッキン7に当接する被接続管体6を挟着す
る複数(本実施形態では6個使用)のチャック片であ
る。このチャック片12は先端側内面に被接続管体6の
雄ネジ部14に咬合する雌ネジ部15を持つ咬合部16
を有し、後方内面には前記鍔部13を係止させる係止凹
部17が形成されており、各チャック片12は鍔部13
を支点として求遠心方向に回動自在となっている。
【0012】18は前記各チャック片12により環状に
設けた該チャック片12の後端部外周に巻き付けたスプ
リングバンドであり、各チャック片12の咬合部16を
有する先端側は前記鍔部13を支点として遠心方向に開
くように各チャック片12の後端部がスプリングバンド
18の収縮力により求心方向に付勢されている。このス
プリングバンド18はコイルスプリングを環状に形成さ
せたものである。またチャック片12の外面には、チャ
ック片12の先端側が遠心方向に開いた時に操作スリー
ブ22の先端内周面に形成された押圧突部24との干渉
を避けるための凹部12bが形成されており、またチャ
ック片12の先端外面には前記押圧突部24に形成した
テーパー面24aと当接するテーパー面12aが形成さ
れている。
【0013】前記チャック片12の先端側内面で咬合部
16の後方には、突起部19が設けられており、この突
起部19はパッキンホルダー5の前方側の外周に形成し
た円周溝41内に配置したスライドリング20の大径部
20aに当接している。前記スライドリング20の大径
部20aはパッキンホルダー5の前進時に前記突起部1
9を押し上げチャック片12の咬合部16を遠心方向に
回動させる機能を、また小径部20bはパッキンホルダ
ー5の後退時に前記突起部19の押上を開放してチャッ
ク片12の咬合部16の求心方向への回動を可能にする
機能を有している。またスライドリング20は、被接続
管体6を接続する際にパッキンホルダー5が後退しチャ
ック片12の咬合部16に形成した雌ネジ部15と被接
続管体6に形成した雄ネジ部14の山同士が干渉するよ
うなときには、突起部19の作用によってスプリング2
1の付勢力に抗してスライドリング20を僅かに後退さ
せてチャック片12が求心方向に回動するタイミングに
ズレを生じさせ、ネジ山同士の干渉状態を回避できるよ
うになっている。
【0014】22は前記継手主筒体1の外周に摺動自在
に嵌合し、前記押圧突部24の内周面に形成したテーパ
ー面24aで前記チャック片12の先端外面に形成した
テーパー面12aを求心方向に押圧し、チャック片12
を閉状態にロックし、また、後退することによってその
押圧を開放する操作スリーブである。この操作スリーブ
22の内周面には、環状の凹部22aが形成され、前記
チャック片12の咬合部16が開いた状態にあるとき、
チャック片12の外面に形成された浅い段部12cが前
記凹部22a内に侵入して壁面22bに当接し操作スリ
ーブ22の前進が阻止され、また、チャック片12の咬
合部16が閉状態にある時、前記壁面22bとチャック
片12との当接が開放されて操作スリーブ22が前進す
ることができる。
【0015】操作スリーブ22の中程内周面には、継手
主筒体1の外周に当接する突部22cが形成されてお
り、この突部22cと継手主筒体1の前記ビス9を収納
する外周壁1aとの間には所定のスペース1bが形成さ
れるようになっている。
【0016】25は前記操作スリーブ22を前進方向に
付勢するコイルスプリングであり、操作スリーブ22と
次に述べるロックスリーブとの間に弾発的に介装されて
いる。26は前記継手主筒体1の後方側外周に摺動自在
に嵌合し、継手主筒体1内の流体圧を受けて前進し、前
記前進した操作スリーブ22の後退を阻止すると共に、
前記突部22cに当接して該スリーブ22をさらに前進
方向に押圧させておくためのロックスリーブである。こ
のロックスリーブ26の内部は先端側が小径内周部2
7、後方側が大径内周部28、そして小径内周部27と
大径内周部28との間が中径内周部29となっている。
【0017】一方、ロックスリーブ26が嵌合する継手
主筒体1の外周には筒部材32が設けられており、この
筒部材32の外周には、前記小径内周部27が摺動自在
に嵌合する小径外周部30と、前記大径内周部28が摺
動自在に嵌合する大径外周部31が形成されている。こ
の小径外周部30と大径外周部31を有する筒部材32
は、構造上から別部材として形成されているが、継手主
筒体1と一体に形成してもよい。この筒部材32は継手
主筒体1の外周面に固着されたストップリング33によ
って一体に固定されている。
【0018】前記継手主筒体1の後方側外周に嵌合した
ロックスリーブ26は前進してその先端部が前記操作ス
リーブ22の突部22cに当接し、後退してその内部に
形成された大径内周部28と中径内周部29とに形成さ
れた段部29aが継手主筒体1の筒部材32に形成され
た大径外周部31の段部に当接するようになっており、
前記大径内周部28と中径内周部29との段部29aが
大径外周部31の段部31aに当接した状態のとき、中
径内周部29と継手主筒体1の筒部材32に形成された
小径外周部30との間に空間部34が形成されるように
なっている。
【0019】ロックスリーブ26の内周面には空間部3
4をシールするために、前記小径内周部27と小径外周
部30との間をシールするシールリング36と、大径内
周部28と大径外周部31との間をシールするシールリ
ング37とが設けられている。前記継手主筒体1と筒部
材32とには、空間部34と継手主筒体1内の流体通路
2とを貫通する貫通孔35が形成されている。
【0020】継手主筒体1の外周面には、該主筒体1と
筒部材32に形成された貫通孔35を挟んだ位置にシー
ルリング38、39が設けられている。40は操作スリ
ーブ22に回転自在に取りつけた安全ループ体であり、
回転操作することにより接続管体6との接続時に被接続
管体6を備えた図示せぬボンベ等を包囲することができ
る。
【0021】上記のように構成された管継手の作用を図
3〜図6を参照して説明する。図3において、管継手と
被接続管体6と接続する場合、操作スリーブ22をコイ
ルスプリング25の弾発力に抗して後退させる。この操
作スリーブ22の後退により求心方向への押圧から開放
されたチャック片12は回動可能となり、チャック片1
2の後端部外周に巻き付けたスプリングバンド18の収
縮力と合わせてコイルスプリング10の弾発力により前
進するパッキンホルダー5の外周に設けたスライドリン
グ20の大径部20aによりチャック片12の突起部1
9を押上げ、チャック片12は継手主筒体1の先端に形
成された鍔部13を支点として咬合部16が遠心方向に
回動して開き、大径部20aに当接する突起部19に支
えられて開いた状態に保持される。この状態から前記後
退させた操作スリーブ22を開放すると、操作スリーブ
22はコイルスプリング25の弾発力により前進方向に
付勢されるが、前進しようとする操作スリーブ22の内
周面に形成されている凹部22aの壁面22bとチャッ
ク片12の外面に形成された段部12cとが弾発的に当
接して操作スリーブの前進が阻止される。この状態が分
離状態(接続待機状態)となる(図3)
【0022】この状態で、被接続管体6の先端面にパッ
キンホルダー5の先端外周に設けたパッキン7を当接さ
せて押し込む操作を行うと、パッキンホルダー5はコイ
ルスプリング10の弾発力に抗して後退する。このパッ
キンホルダー5の後退に伴い、パッキンホルダー5の外
周に設けたスライドリング20も同時に後退し大径部2
0a上の突起部19が大径部20aと小径部20bに形
成したテーパー面をすべりつつ求心方向に徐々に回動し
該小径部20bに達したとき、突起部19は大径部20
aによる押し上げから開放され、チャック片12は求心
方向への回動が可能になる。
【0023】このような状態になると、チャック片12
は、その外面に弾発的に係止し前進が阻止されていた操
作スリーブ22の押圧を受けて、前記鍔部13を支点と
して咬合部16を有する先端側が求心方向に回動し、咬
合部16の雌ネジ部15が前記パッキンホルダー5の先
端に当接している被接続管体6の先端の雄ネジ部14に
咬合するようにして挟着する。この時、チャック片12
の咬合部16に形成した雌ネジ部15と被接続管体6に
形成した雄ネジ部14の山同士が干渉するようなときに
は、突起部19の作用によってスプリング21の付勢力
に抗してスライドリング20を僅かに後退させてチャッ
ク片12が求心方向に回動するタイミングにズレを生じ
させ、ネジ山同士の干渉状態を回避できる(図4)。
【0024】前記チャック片12の求心方向への回動に
伴い、前記操作スリーブ22はスプリング25の弾発力
によりチャック片12の外面を滑りながら前進し、操作
スリーブ22が前進位置に達したとき、操作スリーブ2
2の先端内周面に形成されている押圧突部24に形成し
たテーパー面24aが、閉状態にあるチャック片12の
先端外面に形成したテーパー面12aと当接して求心方
向に押圧し、チャック片12を閉状態にロックする(図
5)。
【0025】このようにして接続状態になったところ
で、供給源側のバルブ(図示しない。)を開いてアダプ
タ接続口3に連通する内部通路4を経て継手主筒体1の
流体通路2内に高圧流体を流すと、この流体は継手主筒
体1に接続されている被接続管体6に流れると同時に、
継手主筒体1に形成された貫通孔35を通って継手主筒
体1とロックスリーブ26との間に形成された空間部3
4に流れ込む。この空間部34は、先端側が小径内周部
27と小径外周部30との間をシールするシールリング
36で、そして後方側が大径内周部28と大径外周部3
1との間をシールするシールリング37でシールされて
いるので、前方側よりも後方側が受圧面積が大きいた
め、ロックスリーブ26は空間部34に入った高圧流体
により先端方向への圧力(軸圧)を受け、これによりロ
ックスリーブ26は該ロックスリーブ26と操作スリー
ブ22との間にあるコイルスプリング25の弾発力に抗
して前進し、前記前進位置にある操作スリーブ22の突
部22cに当接し、操作スリーブ22の後退を阻止する
(図6)。
【0026】ロックスリーブ26が操作スリーブ22の
突部22cに当接していることにより、操作スリーブ2
2には常に前進方向に向かう力が作用しており、操作ス
リーブに作用する前進の押圧力によってチャック片12
を求心方向にさらに強く押圧するので該チャック片12
と被接続管体6との咬合部のガタを無くすことができ、
被接続管体6との確実な接続が確保される。なお、この
状態の時には操作スリーブ22の中程内周面に形成した
突部22cと継手主筒体1の前記ビス9を収納する外周
壁1aとの間に形成されている空間1bが縮小されて隙
間Sが形成されている。そしてこの接続状態の時に、安
全ループ体40を回転操作することにより接続管体との
接続時に被接続管体を備えたボンベ等を包囲する。
【0027】このようにして接続された継手主筒体1と
被接続管体6を分離する場合は、高圧流体の供給源側の
バルブを締め、流体の供給を停止して継手主筒体1の流
体通路2内の流体圧力を下げる。これにより、前進して
操作スリーブ22をロックしたロックスリーブ26はコ
イルスプリング25の弾発力により後退し操作スリーブ
22のロックを解く(図5)。この状態から操作スリー
ブ22をコイルスプリング25の弾発力に抗して後退さ
せると、継手主筒体1と被接続管体6は分離され前記図
3の分離状態(接続待機状態)となる。
【0028】なお、上記実施形態はあくまで一例にすぎ
ず、たとえば、操作スリーブとロックスリーブの間に設
けるスプリングの取り付け位置、継手主筒体とパッキン
ホルダーの間に設けるスプリングの取り付け位置等は、
前述した機能を達成できれば、その取り付け位置は設計
時に自由に選択することができる。また本発明はその精
神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で
実施することができ、限定的に解釈してはならない。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、操作スリーブの先端内周面にテーパー面を形成する
とともに、チャック片の先端外面には前記操作スリーブ
に形成したテーパー面と当接するテーパー面を形成して
おき、操作スリーブをスプリングによって前進方向に付
勢しておくことによってチャック片のテーパー面を求心
方向に押さえることができるようにしたため、チャック
片を求心方向に押さえる力が大きくでき、チャック片と
被接続管体とを確実に接続できる。また、被接続管体が
チャック片によって挟持され高圧ガスが流通される状態
になると、この高圧ガスのガス圧を利用してロックスリ
ーブを前進させ操作スリーブの後退を阻止できるように
するとともに、操作スリーブに常に前進方向に向かう力
を作用させておくことができ、これによって常にチャッ
ク片に対する押圧力を発生することで被接続管体との咬
合部のガタを無くすことができ、被接続管体との確実な
接続が確保される。さらに、接続時、チャック片に形成
したネジ山と被接続管体に形成したネジ山との干渉を回
避できるスライドリングを設けたため、管継手と被接続
管体の接続作業を容易に行なうことができる。被接続管
体との接続にあっては、単に被接続管体に押し当て、ま
た分離にあっては単に操作スリーブを後退させるといっ
たワンタッチ操作により行うことができるので接続分離
作業を容易に行うことができ、そして接続状態における
操作スリーブのロックに対し特別な操作を行うことなく
流路内の流体の圧力を利用して自動的に操作スリーブの
ロックを行えるので安全性の高い管継手を得ることがで
きる等の優れた作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被接続管体と分離状態にある本実施の形態とし
ての管継手の拡大半断面図である。
【図2】同管継手の一部破断平面図である。
【図3】被接続管体との分離状態(接続待機状態)にあ
る管継手の半断面図である。
【図4】被接続管体との接続途中にある管継手の半断面
図である。
【図5】被接続管体との接続状態にある管継手の半断面
図である。
【図6】被接続管体との接続加圧状態にある管継手の半
断面図である。
【図7】従来の管継手の半断面図である。
【図8】同管継手の一部断面平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−121890(JP,U) 実開 昭62−170489(JP,U) 実開 昭63−118491(JP,U) 実開 昭62−140297(JP,U) 実開 昭62−140298(JP,U) 実開 昭63−201290(JP,U) 実開 昭55−92987(JP,U) 特表 平7−505210(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 37/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に流体通路を有する継手主筒体内部に
    摺動可能に嵌合し被接続管体に密閉状態に当接可能なパ
    ッキンホルダーと、前記パッキンホルダーの外周に摺動
    自在に設けられ、且つ、スプリングにより被接続管体側
    に付勢されているスライドリングと、継手主筒体に求遠
    心方向に回動自在に支持され、求遠心方向に回動して開
    閉し前記パッキンホルダーに当接する被接続管体を挟着
    する複数のチャック片と、前記チャック片に一体に形成
    し前記スライトリングに当接可能な突起部と、前記継手
    主筒体の外周に摺動自在に嵌合し、前進して前記チャッ
    ク片をその内周面で求心方向に押圧して閉状態にロック
    する操作スリーブとを備え、前記チャック片と被接続管
    体とが咬合時に、被接続管体のネジ山とチャック片のネ
    ジ山同志が干渉した時に、前記チャック片の突起部によ
    ってスライドリングを摺動させ、ネジ山同士の干渉状態
    を回避できるようにしたことを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】前記操作スリーブの先端内周面と前記チャ
    ック片の先端外面のそれぞれには、操作スリーブの前進
    方向への移動によりチャック片を求心方向に押圧するテ
    ーパー面を形成してなることを特徴とする請求項1に記
    載の管継手。
  3. 【請求項3】前記継手主筒体の外周に嵌合し継手主筒体
    内の流体圧を受けて前進し、前進した操作スリーブの後
    退を阻止するロックスリーブとを備えていることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の管継手。
  4. 【請求項4】前記ロックスリーブの前進によって、前記
    操作スリーブの先端内周面に形成したテーパー面で前記
    チャック片の先端外面に形成したテーパー面をさらに求
    心方向に押圧してなることを特徴とする請求項3に記載
    の管継手。
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