JP3348877B2 - 平面研削盤のトラバース研削方法 - Google Patents
平面研削盤のトラバース研削方法Info
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Description
研削方法に関する。
ては、研削砥石の回転の軸線がこの軸線と直角方向のワ
ークの端部から外れる毎に 研削砥石を予め定める距離
Fだけ軸線方向である研削砥石の幅方向に移動(以下、
「送り移動」という。)させて研削加工を行なう。一般
に、送り移動のストローク端を起点とし、そこから予め
設定した送り量で研削砥石を幅方向に送り移動させるか
ら、研削砥石は工作物上をほぼ同じ軌跡で通過する。こ
れに対して、特開平3−245969号公報には予め設
定した範囲内で送り量を不規則に変化させて研削加工す
る方法が開示されている。
うと、図7の(A)に示すように、研削砥石にはほぼ送
り量に相当する幅の階段状の摩耗が幅方向に生じる。そ
こで、上記従来技術のように研削砥石が工作物上のほぼ
同じ軌跡を通過する場合、図7の(B)に示すように、
工作物上の研削面には研削砥石の形状を送り量に相当す
る間隔で重ね合わせたようなうねりが発生した。また、
研削砥石の送り量を不規則に変化させる方法も、その送
り量の大小により工作物上の研削面のうねりの大きさが
場所によって変化するだけで、うねりを小さくすること
は基本的にできなかった。本発明の目的は上記した従来
技術の課題を解決し、研削面のうねりを小さくすること
ができるトラバース研削方法を提供することにある。
石の回転の軸線がこの軸線と直角方向のワークの端部か
ら外れる毎に前記研削砥石を予め定める距離Fだけ前記
軸線方向である研削砥石の幅方向に移動させて研削加工
を行なう平面研削盤のトラバース研削方法において、ス
パークアウト研削回数をNとするとき、前記ワークの前
記軸線方向の長さが前記距離Fの整数N倍よりもΔFだ
け長い場合、K回目(ただし、1≦K≦N)のスパーク
アウト研削時において、Kが奇数である場合は、前記研
削砥石の前記幅方向の端部を前記ワークの軸線方向の一
方の端部から式1で定まる長さだけ重なる位置に位置決
めして研削を開始し、また、Kが偶数である場合は、前
記研削砥石の前記幅方向の端部を前記ワークの軸線方向
の他方の端部から式2または式3で定まる長さだけ重な
る位置に位置決めして研削を開始し、以後、前記研削砥
石が前記ワークから外れるまで、前記研削砥石を前記距
離Fで移動させる 奇数回目:(1−(K−1)/N)F 式1 偶数回目:△F+(K−1)・F/N≦Fのとき △F+(K−1)F/N 式2 △F+(K−1)・F/N>Fのとき △F+(K−N−1)F/N 式3 ことにより解決される。
じ切込み深さで送り移動をするから、送り量Fをスパー
クアウト研削回数Nで等分した量だけ毎回位相をずらし
てやれば、うねりの山の部分が逐次研削加工されて、う
ねりの高さを効果的に小さくすることができる。
た場合の構成を示す側面図、図2は図1の正面図であ
る。同図において、1はベッド。2はコラムで、ベッド
1に矢印Yの方向である前後方向に摺動自在に保持さ
れ、モータ3により駆動される。4はスピンドルヘッド
で、コラム2に矢印Zの方向である上下方向に摺動自在
に保持され、モータ5により駆動される。6は研削砥石
で、スピンドルヘッド4に回転自在に保持された砥石軸
7の先端に取り付けられている。8はテーブルで、ベッ
ド1に矢印Xの方向である左右方向に摺動自在に保持さ
れ、図示しない油圧シリンダにより駆動される。9はチ
ャックで、テーブル8に取り付けられており、上端に工
作物10を保持している。11a、11bは近接センサ
で、ベッド1に取り付けられている。12はドッグで、
テーブル8に取り付けられている。13は数値制御装置
である。なお、ドッグ12が近接センサ11a、11b
に対向すると、近接センサ11a、11bの信号が数値
制御装置13に入力されると同時にテーブル8の移動方
向が切り替わるようになっている。図3は研削砥石6と
工作物10の位置関係を示す平面図で、工作物10の中
心はXLとXRの間を左右方向に移動し、研削砥石6の中
心はYRとYFの間で前後方向に移動する。
ローク長さLが送り量Fの整数倍にならず端数△Fが生
じる時には、送り移動を一方向に設定すれば良いが、作
業能率を向上させることができない。そこで、本実施例
においては、端数△Fと位相の関係を求め、スパークア
ウト研削を両方向から行うようにして作業能率を向上さ
せている。そこで、動作を説明する前に、スパークアウ
ト研削回数が4回の場合を例にとり、端数△Fと位相の
関係を示す図6を参照しながらスパークアウト研削を両
方向から行うための方法を説明する。端数△Fは式1に
より求められる。 △F=L−F・FIX(L/F) 式1 ただし、FIXは(L/F)の値を整数化するためのコ
ンピュータ言語の演算子である。図6から明らかなよう
に、1回目のスパークアウト研削を後退端YRから送り
量Fで送り、2回目を前進端YF側から最初の送り量を
△F+F/4とし、以後の送り量をFで逆に送る。同様
に、3回目、4回目の最初の送り量をそれぞれF/2、
△F−F/4として以後の送り量をFで送ると、研削砥
石は送り量Fをちょうど4等分した形で工作物上を通過
する。すなわち、N回のスパークアウト研削を行なう場
合、K回目のスパークアウト研削におけるストローク端
からの最初の送り量を下記の式2ないし式4とし、以後
の送り量をFとすると、研削砥石は送り量FをN等分し
た位置を通過するようにできる。 奇数回目:(1−(K−1)/N)F 式2 偶数回目:△F+(K−1)・F/N≦Fのとき △F+(K−1)F/N 式3 △F+(K−1)・F/N>Fのとき △F+(K−N−1)F/N 式4 以下、研削手順を示すフローチャートである図4により
動作について説明する。なお、砥石軸7の回転運動、ス
ピンドルヘッド4の上下運動、テーブル8の左右運動及
びコラム2の前後運動によりトラバース研削が行なわれ
るが、このときコラム2の前後運動が送り移動に相当す
る。また、各部の運動の手順および研削条件(スパーク
アウト研削回数N、送り量F、研削砥石6の中心のスト
ローク後退端のy座標YRおよび前進端のy座標YFを含
む)は予め数値制御装置13に入力されている。初めに
通常のトラバース研削工程が行なわれる(ステップ10
0)。続いて定寸に達したかどうかの判定が行なわれ
(ステップ110)、定寸になるまでステップ100が
繰り返される。定寸になるとスパークアウト研削工程に
移る。
式1により△Fを求め(ステップ120)、スパークア
ウト研削回数カウンタKをリセットする(ステップ13
0)。次に、SUB・Aへ移る(ステップ140)。S
UB・Aでは、先ずカウンタKに1を加算し(ステップ
300)、yの値を判別する(ステップ310)。そし
て、y=YRであれば送り方向のストローク端位置を示
す指数Pを1(後退端)に設定し(ステップ320)、
y=YFであれば指数Pを−1(前進端)に設定する
(ステップ330)。続いて、上記式2によりストロー
ク端からの最初の移動位置yを計算し(ステップ15
0)、その位置へ研削砥石6を移動して(ステップ16
0)、SUB・Bに移る(ステップ170)。このと
き、研削砥石6が後退端にあればステップ320でP=
1になっているからyは増加して前進側に送り移動が行
なわれ、前進端にあればステップ330でP=−1にな
っているからyは減少して後退側に送り移動が行なわれ
る。次の送り移動からは送り量Fでよいから、テーブル
ストローク端信号を検出するごとに(ステップ40
0)、yの位置に送り量Fを加える(ステップ41
0)。なお、ステップ410において上記と同様に、P
の値に応じて送り移動を前進側に行なうか、後退側に行
なうかが決定される。そして、yがストロークの範囲内
(YR<y<YF)であれば(ステップ420)、ステッ
プ410で計算したyの位置に研削砥石6を移動して
(ステップ430)、再びステップ400に戻る。ま
た、y≦YRまたはy≧YFの場合、等号はストローク端
を意味し、不等号は次の送り移動でストローク端に達す
ることを意味するから、Pの値によりy≦YRであるか
y≧YFであるかを判別する(ステップ440)。すな
わち、ストローク後退端から送り移動を始めたP=1の
場合は、研削砥石6はストローク前進端に達することに
なるので、y=YFに設定する(ステップ450)。同
様にP=−1の場合はストローク後退端に達することに
なるから、y=YRに設定し(ステップ460)、その
位置へ研削砥石6を移動する(ステップ470)。
が設定値Nに達したかどうかを判別し(ステップ18
0)、K=Nであれば研削サイクルを終了する。また、
K<Nであれば、送り方向を反転して次のスパークアウ
ト研削を行なう(ステップ190〜260)。この間の
動作はストローク端からの最初の移動位置yの計算式
(ステップ200〜230)が異なる以外はステップ1
40〜180と全く同様である。なお、ステップ200
〜230のyの計算は上記式3または上記式4により行
なう。以下、スパークアウト研削回数カウンタKが設定
値Nになるまで同様の動作を繰り返す。
中心が送り量FをN等分した位置を通過するようにした
ので、研削面のうねりの山の部分が逐次研削加工されて
うねりを小さくできるという効果がある。図5は本実施
例の方法により図7に示したものと同じ研削条件でスパ
ークアウト研削を4回行なったときのうねりの測定例を
示すが、うねりがほとんどなくなっているのがわかる。
なお、上記実施例では送り量Fをスパークアウト研削回
数Nで除した量だけ位相をずらすようにしたが、スパー
クアウト研削開始直後は切残し量が存在し、研削砥石6
の切込み深さが若干変化していくので、例えば、最初の
n回は従来通りの様式でスパークアウト研削を行い、残
りのN−n回をF/(N−n)ずつ位相をずらしてスパ
ークアウト研削するようにしてもよい。
ラバース研削において、送り量をスパークアウト回数で
等分した量だけ研削砥石の通過位置の位相を毎回ずらし
てスパークアウト研削するようにしたので、研削面のう
ねりを小さくできるという効果がある。
示す側面図。
ャート。
例。
Fと位相の関係を示す図。
のうねりの測定例。
Claims (1)
- 【請求項1】 研削砥石の回転の軸線がこの軸線と直角
方向のワークの端部から外れる毎に前記研削砥石を予め
定める距離Fだけ前記軸線方向である研削砥石の幅方向
に移動させて研削加工を行なう平面研削盤のトラバース
研削方法において、 スパークアウト研削回数をNとするとき、前記ワークの
前記軸線方向の長さが前記距離Fの整数N倍よりもΔF
だけ長い場合、 K回目(ただし、1≦K≦N)のスパークアウト研削時
において、 Kが奇数である場合は、前記研削砥石の前記幅方向の端
部を前記ワークの軸線方向の一方の端部から式1で定ま
る長さだけ重なる位置に位置決めして研削を開始し、 また、Kが偶数である場合は、前記研削砥石の前記幅方
向の端部を前記ワークの軸線方向の他方の端部から式2
または式3で定まる長さだけ重なる位置に位置決めして
研削を開始し、 以後、前記研削砥石が前記ワークから外れるまで、前記
研削砥石を前記距離Fで移動させることを特徴とする平
面研削盤のトラバース研削方法 。 奇数回目:(1−(K−1)/N)F 式1 偶数回目:△F+(K−1)・F/N≦Fのとき △F+(K−1)F/N 式2 △F+(K−1)・F/N>Fのとき △F+(K−N−1)F/N 式3
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17980192A JP3348877B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 平面研削盤のトラバース研削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17980192A JP3348877B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 平面研削盤のトラバース研削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623658A JPH0623658A (ja) | 1994-02-01 |
JP3348877B2 true JP3348877B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=16072138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17980192A Expired - Fee Related JP3348877B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 平面研削盤のトラバース研削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3348877B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP4914763B2 (ja) | 2007-05-22 | 2012-04-11 | 株式会社アルファ | ハンドル装置 |
-
1992
- 1992-07-07 JP JP17980192A patent/JP3348877B2/ja not_active Expired - Fee Related
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