JP3348064B2 - 床下空間を利用した住宅 - Google Patents
床下空間を利用した住宅Info
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- JP3348064B2 JP3348064B2 JP35813599A JP35813599A JP3348064B2 JP 3348064 B2 JP3348064 B2 JP 3348064B2 JP 35813599 A JP35813599 A JP 35813599A JP 35813599 A JP35813599 A JP 35813599A JP 3348064 B2 JP3348064 B2 JP 3348064B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,居住空間と床下空
間とが床構造体により区画される住宅にのおいて,床下
空間を,物入れ空間あるいは介護空間として有効に利用
できるようにした,床下空間を利用した住宅に関するも
のである。
間とが床構造体により区画される住宅にのおいて,床下
空間を,物入れ空間あるいは介護空間として有効に利用
できるようにした,床下空間を利用した住宅に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年,前記住宅において,床下のデット
スペースを有効に活用すべく,床下空間を物品の収容空
間として利用するようにしたものの種々の提案がなさ
れ,また,在宅での寝たきりの被介護人の介護が少ない
労力で,的確かつ安全に行われるようにするために,住
空間を改良したものなどの種々の提案がなされている。
スペースを有効に活用すべく,床下空間を物品の収容空
間として利用するようにしたものの種々の提案がなさ
れ,また,在宅での寝たきりの被介護人の介護が少ない
労力で,的確かつ安全に行われるようにするために,住
空間を改良したものなどの種々の提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,従来のこの
種の住宅では,床下空間を物品の収納空間として利用す
るための提案と,住空間を介護空間として利用するため
の提案とは,全く別の次元で行われているのが現状であ
り,それらを有機的に結合して,物品の収納空間にも,
また在宅の介護空間のいずれにも有効に活用できるよう
にした床下空間を利用した住宅の提案がなされていな
い。
種の住宅では,床下空間を物品の収納空間として利用す
るための提案と,住空間を介護空間として利用するため
の提案とは,全く別の次元で行われているのが現状であ
り,それらを有機的に結合して,物品の収納空間にも,
また在宅の介護空間のいずれにも有効に活用できるよう
にした床下空間を利用した住宅の提案がなされていな
い。
【0004】本発明はかかる実情に鑑みてなされたもの
で,床下空間を含む住空間を,物品の収納空間として利
用できる外,在宅の被介護人の介護空間としても利用す
ることができ,収納空間として利用するとき,広いスペ
ースを確保できる上に,物品の取り扱い作業が容易であ
り,また,介護空間として利用するとき,在宅介護を労
力少なく,的確,安全に行うことができるようにした,
新規な床下空間を利用した住宅を提供することを目的と
するものである。
で,床下空間を含む住空間を,物品の収納空間として利
用できる外,在宅の被介護人の介護空間としても利用す
ることができ,収納空間として利用するとき,広いスペ
ースを確保できる上に,物品の取り扱い作業が容易であ
り,また,介護空間として利用するとき,在宅介護を労
力少なく,的確,安全に行うことができるようにした,
新規な床下空間を利用した住宅を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本請求項1記載の発明は,居住空間と床下空間とが
床構造体を介して区画される住宅において,前記床下空
間の中間部に,上面を開口した箱状の防湿,防水槽を設
置し,前記床構造体には,その防湿,防水槽の開口の略
全域に亘って連通し,人が居住空間から防湿,防水槽内
に出入りすることのできる出入口が開設され,その出入
口の左右には,対をなす第1,第2移動床がそれぞれ左
右に移動可能に設けられていて,該第1,第2移動床が
前記出入口の左右両側部にそれぞれ移動したときに該出
入口の中央部を開口し,また該第1,第2移動床の何れ
か一方が前記出入口の中央部に移動したときに,それら
移 動床の内端縁が相互に衝合して該出入口の左右両側部
の何れか一方を開口し,さらに前記床構造体上には,移
動家具が前記出入口の全長に亘って往復移動可能に設け
られていて,その移動家具により,前記出入口の左右両
側部および中央部を選択的に閉じることができ,また該
移動家具が出入口の中央部にあり且つ第1,第2移動床
が出入口の左右両側部にあるときに,それら移動床と移
動家具とにより前記出入口を全閉できるようにしたこと
を特徴としている。
に,本請求項1記載の発明は,居住空間と床下空間とが
床構造体を介して区画される住宅において,前記床下空
間の中間部に,上面を開口した箱状の防湿,防水槽を設
置し,前記床構造体には,その防湿,防水槽の開口の略
全域に亘って連通し,人が居住空間から防湿,防水槽内
に出入りすることのできる出入口が開設され,その出入
口の左右には,対をなす第1,第2移動床がそれぞれ左
右に移動可能に設けられていて,該第1,第2移動床が
前記出入口の左右両側部にそれぞれ移動したときに該出
入口の中央部を開口し,また該第1,第2移動床の何れ
か一方が前記出入口の中央部に移動したときに,それら
移 動床の内端縁が相互に衝合して該出入口の左右両側部
の何れか一方を開口し,さらに前記床構造体上には,移
動家具が前記出入口の全長に亘って往復移動可能に設け
られていて,その移動家具により,前記出入口の左右両
側部および中央部を選択的に閉じることができ,また該
移動家具が出入口の中央部にあり且つ第1,第2移動床
が出入口の左右両側部にあるときに,それら移動床と移
動家具とにより前記出入口を全閉できるようにしたこと
を特徴としている。
【0006】本請求項2記載の発明によれば,居住空間
と床下空間とが床構造体を介して区画される住宅におい
て,前記床下空間の中間部に,上面を開口した箱状の防
湿,防水槽を設置し,前記床構造体には,その防湿,防
水槽の開口の略全域に亘って連通し,人が居住空間から
防湿,防水槽内に出入りすることのできる出入口が開設
され,その出入口には,には,単一の移動床が左右に移
動可能に設けられ,この移動床は,前記出入口の左右両
側部のいずれか一方に移動したときに該出入口の一方の
半部を閉じると共にその他方の半部を開放し,さらに前
記床構造体上には,移動家具が前記出入口の全長に亘っ
て往復移動可能に設けられていて,その移動家具によ
り,該出入口の左右半部を選択的に閉じることができ,
前記移動家具が出入口の一方の半部にあり且つ移動床が
出入口の他方の半部にあるときに該出入口が全閉される
ようにしたことを特徴としている。
と床下空間とが床構造体を介して区画される住宅におい
て,前記床下空間の中間部に,上面を開口した箱状の防
湿,防水槽を設置し,前記床構造体には,その防湿,防
水槽の開口の略全域に亘って連通し,人が居住空間から
防湿,防水槽内に出入りすることのできる出入口が開設
され,その出入口には,には,単一の移動床が左右に移
動可能に設けられ,この移動床は,前記出入口の左右両
側部のいずれか一方に移動したときに該出入口の一方の
半部を閉じると共にその他方の半部を開放し,さらに前
記床構造体上には,移動家具が前記出入口の全長に亘っ
て往復移動可能に設けられていて,その移動家具によ
り,該出入口の左右半部を選択的に閉じることができ,
前記移動家具が出入口の一方の半部にあり且つ移動床が
出入口の他方の半部にあるときに該出入口が全閉される
ようにしたことを特徴としている。
【0007】請求項1,2の上記特徴によれば,床下空
間を,物品の収納空間および在宅介護の空間として有効
に利用することができ,特に,床下空間には,単に防
湿,防水槽を設置すれば足りるので,新築,中古の住宅
を問わず簡単,容易に施工することができて廉価に提供
することができる。また,防湿,防水槽は防湿性,防水
性がよいため,収納物品の保存性がよく,また介護作業
の際に漏水の心配がない。さらに,移動家具は出入口の
開閉部材に兼用されるので,該出入口の開閉構造を簡素
化することができると共にその開閉操作も容易になる。
間を,物品の収納空間および在宅介護の空間として有効
に利用することができ,特に,床下空間には,単に防
湿,防水槽を設置すれば足りるので,新築,中古の住宅
を問わず簡単,容易に施工することができて廉価に提供
することができる。また,防湿,防水槽は防湿性,防水
性がよいため,収納物品の保存性がよく,また介護作業
の際に漏水の心配がない。さらに,移動家具は出入口の
開閉部材に兼用されるので,該出入口の開閉構造を簡素
化することができると共にその開閉操作も容易になる。
【0008】また特に請求項1の上記特徴によれば,移
動家具の両側から防湿,防水槽への物品の収納作業およ
び介護作業を行うことができ,それらの作業性が向上す
る。 また特に請求項2の上記特徴によれば,出入口の開
閉を移動家具と単一の移動床により行うことができ,該
出入口の開閉構造を一層簡素化することができ,その開
閉操作も一層容易になる。
動家具の両側から防湿,防水槽への物品の収納作業およ
び介護作業を行うことができ,それらの作業性が向上す
る。 また特に請求項2の上記特徴によれば,出入口の開
閉を移動家具と単一の移動床により行うことができ,該
出入口の開閉構造を一層簡素化することができ,その開
閉操作も一層容易になる。
【0009】本請求項3記載の発明によれば,前記請求
項1又は2記載のものにおいて,前記床下空間に設置さ
れる防湿,防水槽は,一個または複数個であることを特
徴としており,かかる特徴によれば,前記請求項1又は
2記載の発明の効果を奏する上に,床下空間への防湿,
防水槽の設置が容易であり,また,床下空間の態様変更
や容積変更の自由度を増すことができる。
項1又は2記載のものにおいて,前記床下空間に設置さ
れる防湿,防水槽は,一個または複数個であることを特
徴としており,かかる特徴によれば,前記請求項1又は
2記載の発明の効果を奏する上に,床下空間への防湿,
防水槽の設置が容易であり,また,床下空間の態様変更
や容積変更の自由度を増すことができる。
【0010】本請求項4記載の発明によれば,前記請求
項1又は2記載のものにおいて,前記防湿,防水槽は,
該槽内に降りた人が,立ち姿勢のまま,前記床構造体上
の居住空間での作業ができるようにしたことを特徴とし
ており,かかる特徴によれば,前記請求項1又は2記載
の発明の効果を奏する上に,防湿,防水槽に降りた人
は,かがむことなく立ち姿勢のまま,物品の出入れ作業
や介護作業を疲労少なく安全,安易に行うことができ
る。
項1又は2記載のものにおいて,前記防湿,防水槽は,
該槽内に降りた人が,立ち姿勢のまま,前記床構造体上
の居住空間での作業ができるようにしたことを特徴とし
ており,かかる特徴によれば,前記請求項1又は2記載
の発明の効果を奏する上に,防湿,防水槽に降りた人
は,かがむことなく立ち姿勢のまま,物品の出入れ作業
や介護作業を疲労少なく安全,安易に行うことができ
る。
【0011】本請求項5記載の発明によれば,前記請求
項1又は2記載のものにおいて,前記移動家具は,移動
ベットであることを特徴としており,かかる特徴によれ
ば,前記請求項1又は2記載の発明の効果を奏する上
に,移動ベッド上に臥す被介護人の介護位置への移動が
し易くなり,介護作業がし易くなる。
項1又は2記載のものにおいて,前記移動家具は,移動
ベットであることを特徴としており,かかる特徴によれ
ば,前記請求項1又は2記載の発明の効果を奏する上
に,移動ベッド上に臥す被介護人の介護位置への移動が
し易くなり,介護作業がし易くなる。
【0012】本請求項6記載の発明によれば,前記請求
項1又は2記載のものにおいて,前記防湿,防水槽は,
その内部に介護台を設置できると共に介護人が降りて介
護作業ができ,さらに物品の出入れ作業ができる容積を
有することを特徴としており,かかる特徴によれば,前
記請求項1又は2記載の発明の効果を奏する上に,介護
人は防湿,防水槽に降りたまま,種々の介護機器を装備
した介護台を使用しての介護作業および物品の出入れ作
業を容易に行うことができる。
項1又は2記載のものにおいて,前記防湿,防水槽は,
その内部に介護台を設置できると共に介護人が降りて介
護作業ができ,さらに物品の出入れ作業ができる容積を
有することを特徴としており,かかる特徴によれば,前
記請求項1又は2記載の発明の効果を奏する上に,介護
人は防湿,防水槽に降りたまま,種々の介護機器を装備
した介護台を使用しての介護作業および物品の出入れ作
業を容易に行うことができる。
【0013】本請求項7項記載の発明によれば,前記請
求項1又は2記載のものにおいて,前記住宅は,戸建住
宅であることを特徴としており,かかる特徴によれば,
前記請求項1又は2記載の発明の効果を奏する上に,戸
建住宅に実施して,その床下空間を有効に利用すること
ができる。
求項1又は2記載のものにおいて,前記住宅は,戸建住
宅であることを特徴としており,かかる特徴によれば,
前記請求項1又は2記載の発明の効果を奏する上に,戸
建住宅に実施して,その床下空間を有効に利用すること
ができる。
【0014】本請求項8記載の発明によれば,前記請求
項1又は2記載のものにおいて,前記住宅は,逆梁構造
の躯体を備えた集合住宅であることを特徴としており,
かかる特徴によれば,前記請求項1又は2記載の発明の
効果を奏する上に,前記集合住宅に実施して,その床下
空間を有効に利用することができる。
項1又は2記載のものにおいて,前記住宅は,逆梁構造
の躯体を備えた集合住宅であることを特徴としており,
かかる特徴によれば,前記請求項1又は2記載の発明の
効果を奏する上に,前記集合住宅に実施して,その床下
空間を有効に利用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0016】図1〜6は本発明の第1実施例を示し,図
1は,本発明を実施した戸建住宅の要部縦断面図,図2
は,図1の2線矢視平面図,図3は,図2の3−3線に
沿う拡大断面図,図4は,介護台の使用状態を示す,第
1図と同じ断面図,図5は,図4の5−5線に沿う縦断
面図,図6は,本発明の使用形態を示す概略図である。
1は,本発明を実施した戸建住宅の要部縦断面図,図2
は,図1の2線矢視平面図,図3は,図2の3−3線に
沿う拡大断面図,図4は,介護台の使用状態を示す,第
1図と同じ断面図,図5は,図4の5−5線に沿う縦断
面図,図6は,本発明の使用形態を示す概略図である。
【0017】図1〜5において,戸建住宅の基礎構造
は,地中に埋設される割栗石1と,その割栗石1上に施
工される基礎フーチン2と,さらに,この基礎フーチン
2上に施工される布基礎3と,その布基礎3を覆うよう
にして地上に施工される基礎スラブ4とを備えて在来の
構造に構成されている。布基礎3上には,土台5が敷設
され,この土台5上に柱11が立設される。また,土台
5には,床構造体6が架設され,この床構造体6の上方
に住宅の居住空間(床上空間)Suが,また,その下方
に住宅の床下空間Sdがそれぞれ形成される。床構造体
6は,通常のように平行に延びる複数本の大引7と,そ
れらと交差して平行に延びる複数の根太8と,それらの
根太8上に敷設される床板9とより構成され,この床構
造体6の中間部分は,前記基礎スラブ4上に立設される
複数本の束10により支持されている。
は,地中に埋設される割栗石1と,その割栗石1上に施
工される基礎フーチン2と,さらに,この基礎フーチン
2上に施工される布基礎3と,その布基礎3を覆うよう
にして地上に施工される基礎スラブ4とを備えて在来の
構造に構成されている。布基礎3上には,土台5が敷設
され,この土台5上に柱11が立設される。また,土台
5には,床構造体6が架設され,この床構造体6の上方
に住宅の居住空間(床上空間)Suが,また,その下方
に住宅の床下空間Sdがそれぞれ形成される。床構造体
6は,通常のように平行に延びる複数本の大引7と,そ
れらと交差して平行に延びる複数の根太8と,それらの
根太8上に敷設される床板9とより構成され,この床構
造体6の中間部分は,前記基礎スラブ4上に立設される
複数本の束10により支持されている。
【0018】床下空間Sd下の基礎スラブ4上に,砂利
敷13が敷設され,この砂利敷13上に床下空間Sdの
中間部に配設される,防湿,防水槽Vが設置される。砂
利敷13上には,防湿,防水槽Vを囲むように,複数本
の補強柱14が立設され,これらの補強柱14は,床構
造体6の後述する出入口20の周縁部を支持する。
敷13が敷設され,この砂利敷13上に床下空間Sdの
中間部に配設される,防湿,防水槽Vが設置される。砂
利敷13上には,防湿,防水槽Vを囲むように,複数本
の補強柱14が立設され,これらの補強柱14は,床構
造体6の後述する出入口20の周縁部を支持する。
【0019】前記防湿,防水槽Vは,この第1実施例で
は,砂利敷13上に隣接して並列設置される第1および
第2防湿,防水槽V1,V2より構成され,これらの防
湿,防水槽V1,V2は,いずれも上面を開口した箱状
に形成され,第1防湿,防水槽V1は,第2防湿,防水
槽V2に比べてそれらの並列方向の長さが略2倍であ
り,それらと直交する方向の長さが略同じである。ま
た,それら第1,第2防湿,防水槽V1,V2の深さは
約60cmであり,それらの槽V1あるいはV2に入った
成人は,その上半身を床板9の上方に出すことができ
る。
は,砂利敷13上に隣接して並列設置される第1および
第2防湿,防水槽V1,V2より構成され,これらの防
湿,防水槽V1,V2は,いずれも上面を開口した箱状
に形成され,第1防湿,防水槽V1は,第2防湿,防水
槽V2に比べてそれらの並列方向の長さが略2倍であ
り,それらと直交する方向の長さが略同じである。ま
た,それら第1,第2防湿,防水槽V1,V2の深さは
約60cmであり,それらの槽V1あるいはV2に入った
成人は,その上半身を床板9の上方に出すことができ
る。
【0020】前記第1,第2防湿,防水槽V1,V2
は,いずれも同じ構造に形成されており,以下に,第1
防湿,防水槽V1を選択してその構造について説明する
に,その第1防湿,防水槽V1の主体部分を構成する,
槽本体16は,複合強化樹脂,たとえばFRBにより構
成されて,防湿性,防水性,さらに断熱性にも優れてお
り,その上面には略全面に亘り,第1開口17′が開口
されていて,床構造体6の,後述する出入口20に連通
されている。また,槽本体16の外面には断熱材18が
裏貼りされ,さらに,槽本体16の内面には,防水処理
19が施され,具体的には,ポリフィルムなどの防水フ
ィルムが貼着され,あるいは防水塗料が塗着される。
は,いずれも同じ構造に形成されており,以下に,第1
防湿,防水槽V1を選択してその構造について説明する
に,その第1防湿,防水槽V1の主体部分を構成する,
槽本体16は,複合強化樹脂,たとえばFRBにより構
成されて,防湿性,防水性,さらに断熱性にも優れてお
り,その上面には略全面に亘り,第1開口17′が開口
されていて,床構造体6の,後述する出入口20に連通
されている。また,槽本体16の外面には断熱材18が
裏貼りされ,さらに,槽本体16の内面には,防水処理
19が施され,具体的には,ポリフィルムなどの防水フ
ィルムが貼着され,あるいは防水塗料が塗着される。
【0021】なお,図示しないが,第1防湿,防水槽V
1には,介護に必要な,給,排水,換気装置などが装備
される。
1には,介護に必要な,給,排水,換気装置などが装備
される。
【0022】また,前記第2防湿,防水槽V2も前記第
1防湿,防水槽V1と同じ構造を備えており,すなわち
箱状の槽本体16の外面に断熱材18が裏貼りされ,ま
た,その内面に防水処理19が施され,さらに,その上
面の第2開口17″は,その略全面に亘り前記出入口2
0に連通される。そして第1,第2開口17′,17″
を併せて防湿,防水槽Vの開口17が形成される。
1防湿,防水槽V1と同じ構造を備えており,すなわち
箱状の槽本体16の外面に断熱材18が裏貼りされ,ま
た,その内面に防水処理19が施され,さらに,その上
面の第2開口17″は,その略全面に亘り前記出入口2
0に連通される。そして第1,第2開口17′,17″
を併せて防湿,防水槽Vの開口17が形成される。
【0023】前記床構造体6の中間部には,前記出入口
20が開設されている。この出入口20は,前記第1お
よび第2防湿,防水槽V1,V2の第1,第2開口1
7′,17″の略全域にわたり連通する開口面積を有し
ていて,床上空間Suは,この出入口20および第1,
第2開口17′,17″を通して第1,第2防湿,防水
槽V1,V2内にそれぞれ連通される。そして,この出
入口20の開口周縁は,補強枠21により縁取りされて
いる。
20が開設されている。この出入口20は,前記第1お
よび第2防湿,防水槽V1,V2の第1,第2開口1
7′,17″の略全域にわたり連通する開口面積を有し
ていて,床上空間Suは,この出入口20および第1,
第2開口17′,17″を通して第1,第2防湿,防水
槽V1,V2内にそれぞれ連通される。そして,この出
入口20の開口周縁は,補強枠21により縁取りされて
いる。
【0024】前記出入口20には,該第1開口17′の
左右方向の長さが略1/2である,第1移動床23が,
第1防湿,防水槽V1の長手方向すなわち第1,第2防
湿,防水槽V1,V2の並列方向に沿ってスライド移動
可能に設けられており,この第1移動床23は,第1開
口17′の左側半部と右側半部を選択的に閉じることが
でき,図1に示すように,この第1移動床23が第1開
口17′の右側半部にあるとき,その左側半部(居住空
間Suの中央側)を開放することができる。
左右方向の長さが略1/2である,第1移動床23が,
第1防湿,防水槽V1の長手方向すなわち第1,第2防
湿,防水槽V1,V2の並列方向に沿ってスライド移動
可能に設けられており,この第1移動床23は,第1開
口17′の左側半部と右側半部を選択的に閉じることが
でき,図1に示すように,この第1移動床23が第1開
口17′の右側半部にあるとき,その左側半部(居住空
間Suの中央側)を開放することができる。
【0025】また,前記出入口20には,第2防湿,防
水槽V2の第2開口17″に対応して,該開口17″を
全域にわたり閉じることのできる第2移動床24が,前
記第1,第2開口17′,17″に跨がってスライド移
動できるように設けられており,この第2移動床24
が,図1に示すように,第2防湿,防水槽V2上にある
とき,その第2開口17″を全閉し,また,該第2移動
床24が第1防湿,防水槽V1側に移動したとき,第2
開口17″を開口すると共に第1防湿,防水槽V1の第
1開口17′の左側半部を閉じることができる。前記第
1および第2移動床23,24は,出入口20の同一平
面上を左右にスライド移動するもので,それらが互いに
接近する方向,すなわち出入口20の中央部側に移動す
るとき,それらの移動床23,24の端縁同士が衝合し
て,それらが重なり合うことがない。
水槽V2の第2開口17″に対応して,該開口17″を
全域にわたり閉じることのできる第2移動床24が,前
記第1,第2開口17′,17″に跨がってスライド移
動できるように設けられており,この第2移動床24
が,図1に示すように,第2防湿,防水槽V2上にある
とき,その第2開口17″を全閉し,また,該第2移動
床24が第1防湿,防水槽V1側に移動したとき,第2
開口17″を開口すると共に第1防湿,防水槽V1の第
1開口17′の左側半部を閉じることができる。前記第
1および第2移動床23,24は,出入口20の同一平
面上を左右にスライド移動するもので,それらが互いに
接近する方向,すなわち出入口20の中央部側に移動す
るとき,それらの移動床23,24の端縁同士が衝合し
て,それらが重なり合うことがない。
【0026】図1〜4に示すように,前記居住空間Su
には,床構造体6の床板9上を移動可能な移動家具,す
なわち移動ベッドBが,前記出入口20上を左右に移動
可能に設けられる。図2,3に明瞭に示すように,床構
造体6の床板9上には,出入口20を挟んでその両側に
対をなす2条のレールすなわちレール溝26が設けら
れ,これらのレール溝26に,前記移動ベッドBの底面
に軸架した転動輪25が転動可能に係合される。そし
て,移動ベッドBは,2条のレール溝26上を左右に移
動させることができ,前記出入口20の一部(略1/
3)を閉じることができるようになっている。
には,床構造体6の床板9上を移動可能な移動家具,す
なわち移動ベッドBが,前記出入口20上を左右に移動
可能に設けられる。図2,3に明瞭に示すように,床構
造体6の床板9上には,出入口20を挟んでその両側に
対をなす2条のレールすなわちレール溝26が設けら
れ,これらのレール溝26に,前記移動ベッドBの底面
に軸架した転動輪25が転動可能に係合される。そし
て,移動ベッドBは,2条のレール溝26上を左右に移
動させることができ,前記出入口20の一部(略1/
3)を閉じることができるようになっている。
【0027】なお,床板9にレール溝26を形成するこ
とにより,床板9上を移動ベッドBが移動できるように
しても床板9上には,凸部ができないようにしてある。
とにより,床板9上を移動ベッドBが移動できるように
しても床板9上には,凸部ができないようにしてある。
【0028】移動ベッドBは,手動により移動させる
外,動力により移動させるようにしてもよく,その場合
には,転動輪25にはモータなどの駆動手段が連結され
る。また,図示しないが,移動ベッドBは,従来公知の
ロック手段を備えており,適宜の位置に固定できるよう
になっている。
外,動力により移動させるようにしてもよく,その場合
には,転動輪25にはモータなどの駆動手段が連結され
る。また,図示しないが,移動ベッドBは,従来公知の
ロック手段を備えており,適宜の位置に固定できるよう
になっている。
【0029】図1,4および5に示すように,第1防
湿,防水槽V1内には,第2防湿,防水槽V2寄りすな
わち居住空間Suの中央寄りに偏らせて介護台Cが出入
れ可能に設置される。この介護台Cは,基台27と,こ
の基台27上にクロスリンク28を介して昇降可能に支
持される昇降台29と,基台27と昇降台29間に連結
される伸縮シリンダ30とを備えており,伸縮シリンダ
30の伸縮作動により,昇降台29を水平状態のまま昇
降させて第1防湿,防水槽V1の上方に突出させ,ある
いは該防湿,防水槽V1内に格納させることができる。
前記クロスリンク28は,従来公知のもので中央部を相
互に回動自在にピン連結33した第1,第2リンク3
1,32を有し,それらのリンク31,32の一方の端
部は,昇降台29および基台27の一側に回動自在にピ
ン連結34,35され,また,それらのリンク31,3
2の他方の端部は,昇降台29および基台27の他端に
設けた長孔36,37に摺動可能に係合されている。ま
た,昇降台29の一側には,橋渡し板38(図4参照)
が張出し,格納可能に設けられ,この橋渡し板38は,
その張出し時に,移動ベッドBと昇降台29間を連絡さ
せることができる。
湿,防水槽V1内には,第2防湿,防水槽V2寄りすな
わち居住空間Suの中央寄りに偏らせて介護台Cが出入
れ可能に設置される。この介護台Cは,基台27と,こ
の基台27上にクロスリンク28を介して昇降可能に支
持される昇降台29と,基台27と昇降台29間に連結
される伸縮シリンダ30とを備えており,伸縮シリンダ
30の伸縮作動により,昇降台29を水平状態のまま昇
降させて第1防湿,防水槽V1の上方に突出させ,ある
いは該防湿,防水槽V1内に格納させることができる。
前記クロスリンク28は,従来公知のもので中央部を相
互に回動自在にピン連結33した第1,第2リンク3
1,32を有し,それらのリンク31,32の一方の端
部は,昇降台29および基台27の一側に回動自在にピ
ン連結34,35され,また,それらのリンク31,3
2の他方の端部は,昇降台29および基台27の他端に
設けた長孔36,37に摺動可能に係合されている。ま
た,昇降台29の一側には,橋渡し板38(図4参照)
が張出し,格納可能に設けられ,この橋渡し板38は,
その張出し時に,移動ベッドBと昇降台29間を連絡さ
せることができる。
【0030】なお,図示しないが,介護台Cには,シャ
ワーなどの種々の介護機器が装備される。
ワーなどの種々の介護機器が装備される。
【0031】移動ベッドBあるいは昇降台29上には,
移動マット40が敷設される。この移動マット40は,
従来公知のもの(たとえば,帝人株式会社製のラクラッ
クス)が使用され,この移動マット40は,その上に臥
す被介護人などを移動ベッドBと昇降台29間でスムー
ズに移動させるのに有効である。
移動マット40が敷設される。この移動マット40は,
従来公知のもの(たとえば,帝人株式会社製のラクラッ
クス)が使用され,この移動マット40は,その上に臥
す被介護人などを移動ベッドBと昇降台29間でスムー
ズに移動させるのに有効である。
【0032】また,図1,4に示すように,第1,第2
防湿,防水槽V1,V2内には,出入口20および第
1,第2開口17′,17″を通して適宜の物品Lを出
入れ可能に収納することができる。
防湿,防水槽V1,V2内には,出入口20および第
1,第2開口17′,17″を通して適宜の物品Lを出
入れ可能に収納することができる。
【0033】次に,図1〜5に,図6を併せ参照して,
この実施例の作用について説明する。
この実施例の作用について説明する。
【0034】第1,第2防湿,防水槽V1,V2をい
ずれも使用しない場合 第1,第2防湿,防水槽V1,V2をいずれも使用しな
い,通常時には,図1,図6(a)に示すように,第1
移動床23は,第1防湿,防水槽V1の第1開口17′
の右半部を,また,第2移動床24は,第2防湿,防水
槽V2の第2開口17″の全域をそれぞれ閉じており,
さらに移動ベッドBは,第1防湿,防水槽V1の第1開
口17′の左半部を閉じており,したがって,第1,第
2防湿,防水槽V1,V2の出入口20は,その全域が
第1,第2移動床23,24および移動ベッドBにより
閉じられている。そして,その移動ベッドBをその位置
にロックして,この移動ベッドBを通常のように使用す
る。
ずれも使用しない場合 第1,第2防湿,防水槽V1,V2をいずれも使用しな
い,通常時には,図1,図6(a)に示すように,第1
移動床23は,第1防湿,防水槽V1の第1開口17′
の右半部を,また,第2移動床24は,第2防湿,防水
槽V2の第2開口17″の全域をそれぞれ閉じており,
さらに移動ベッドBは,第1防湿,防水槽V1の第1開
口17′の左半部を閉じており,したがって,第1,第
2防湿,防水槽V1,V2の出入口20は,その全域が
第1,第2移動床23,24および移動ベッドBにより
閉じられている。そして,その移動ベッドBをその位置
にロックして,この移動ベッドBを通常のように使用す
る。
【0035】第1防湿,防水槽V1を物品収納空間お
よび介護空間として使用する場合 前記の状態から,第1移動床23を左側すなわち第1
防湿,防水槽V1側に移動すると,図6(b)に示すよ
うに,第1防湿,防水槽V1の第1開口17′の右半部
が開かれるので,作業員がその第1防湿,防水槽V1内
に降りて,居住空間Suと,床下空間Sdの第1防湿,
防水槽V1間で,物品Lの出入れ作業を行い,該槽V1
内に物品Lを収納することができる。このとき,第1防
湿,防水槽V1の深さは約60cmであるので,作業員
は,立ち姿勢で,かがむことなくその上半身を床板9上
に出した状態で作業を行うことができ,その作業性がよ
い。
よび介護空間として使用する場合 前記の状態から,第1移動床23を左側すなわち第1
防湿,防水槽V1側に移動すると,図6(b)に示すよ
うに,第1防湿,防水槽V1の第1開口17′の右半部
が開かれるので,作業員がその第1防湿,防水槽V1内
に降りて,居住空間Suと,床下空間Sdの第1防湿,
防水槽V1間で,物品Lの出入れ作業を行い,該槽V1
内に物品Lを収納することができる。このとき,第1防
湿,防水槽V1の深さは約60cmであるので,作業員
は,立ち姿勢で,かがむことなくその上半身を床板9上
に出した状態で作業を行うことができ,その作業性がよ
い。
【0036】また,このの状態で,介護人は,第1防
湿,防水槽V1内に降りて,移動ベッドB上の被介護人
の介護を,該移動ベッドBの右側から行うことができ
る。この場合も作業員は,立ち姿勢でかがむことなくそ
の上半身を床板9上に出した状態で介護作業を行うこと
ができ,その作業性がよい。
湿,防水槽V1内に降りて,移動ベッドB上の被介護人
の介護を,該移動ベッドBの右側から行うことができ
る。この場合も作業員は,立ち姿勢でかがむことなくそ
の上半身を床板9上に出した状態で介護作業を行うこと
ができ,その作業性がよい。
【0037】第1防湿,防水槽V1を利用しての物品の
収納あるいは介護作業が終了したら,図6(c)示すよ
うに,移動ベッドBを右側に移動して,第1防湿,防水
槽V1の第1開口17′の右半部を閉じて,居住空間S
uを通常のように使用する。
収納あるいは介護作業が終了したら,図6(c)示すよ
うに,移動ベッドBを右側に移動して,第1防湿,防水
槽V1の第1開口17′の右半部を閉じて,居住空間S
uを通常のように使用する。
【0038】第2防湿,防水槽V2を物品収納空間お
よび介護空間として使用する場合 前記の状態から第2移動床24を右側すなわち第1防
湿,防水槽V1側に移動すると,図6(d)に示すよう
に,第2防湿,防水槽V2の開口17″が開けられるの
で,作業員はその第2防湿,防水槽V2内に降りて,居
住空間Suと,第2防湿,防水槽V2間で,物品Lの出
入れ作業を行い,該槽V2内に物品Lを収納することが
できる。この場合も第2防湿,防水槽V2の深さは約6
0cmであるので,作業員は,立ち姿勢でその上半身を
床板9上に出した状態で作業を行うことができ,その作
業性がよい。
よび介護空間として使用する場合 前記の状態から第2移動床24を右側すなわち第1防
湿,防水槽V1側に移動すると,図6(d)に示すよう
に,第2防湿,防水槽V2の開口17″が開けられるの
で,作業員はその第2防湿,防水槽V2内に降りて,居
住空間Suと,第2防湿,防水槽V2間で,物品Lの出
入れ作業を行い,該槽V2内に物品Lを収納することが
できる。この場合も第2防湿,防水槽V2の深さは約6
0cmであるので,作業員は,立ち姿勢でその上半身を
床板9上に出した状態で作業を行うことができ,その作
業性がよい。
【0039】また,このの状態で,介護人は,第2防
湿,防水槽V2内に降りて,移動ベッドB上の被介護人
の介護を,該移動ベッドBの左側から行うことができ
る。この場合も介護人は,立ち姿勢でその上半身を床板
9上に出した状態で介護作業を行うことができ,その作
業性がよい。
湿,防水槽V2内に降りて,移動ベッドB上の被介護人
の介護を,該移動ベッドBの左側から行うことができ
る。この場合も介護人は,立ち姿勢でその上半身を床板
9上に出した状態で介護作業を行うことができ,その作
業性がよい。
【0040】第2防湿,防水槽V2を利用しての物品の
収納あるいは介護作業が終了したら,図6(e)示すよ
うに,移動ベッドBを左側に移動して,第2防湿,防水
槽V2の第2開口17″を閉じて,居住空間Suを通常
のように使用する。
収納あるいは介護作業が終了したら,図6(e)示すよ
うに,移動ベッドBを左側に移動して,第2防湿,防水
槽V2の第2開口17″を閉じて,居住空間Suを通常
のように使用する。
【0041】前記,の使用態様を選択することによ
り,介護人は,移動ベッドBの左側あるいは右側から被
介護人の介護作業をすることができる。
り,介護人は,移動ベッドBの左側あるいは右側から被
介護人の介護作業をすることができる。
【0042】第1防湿,防水槽V1を介護空間として
利用する場合 この場合は,介護台Cを使用して介護を行うのに適して
おり,図4,6(f)に示すように,第1移動床23を
第1防湿,防水槽V1の右側半部に,また,第2移動床
24を第2防湿,防水槽V2上にそれぞれ移動させ,第
1防湿,防水槽V1の第1開口17′の左側半部(第2
防湿,防水槽V2寄りの半部)を開口したのち,その開
口を通して第1防湿,防水槽V1内に介護台Cを搬入し
てそこに設置し,その昇降台29を上昇させて,その上
面を移動ベッドBの上面に略一致させ,移動ベッドB上
に臥した被介護人を前記移動マット40を利用して介護
台Cの昇降台29上に移動させ,また,介護人は,第1
防湿,防水槽V1内に降り,被介護人に適宜の介護を施
すことができる。
利用する場合 この場合は,介護台Cを使用して介護を行うのに適して
おり,図4,6(f)に示すように,第1移動床23を
第1防湿,防水槽V1の右側半部に,また,第2移動床
24を第2防湿,防水槽V2上にそれぞれ移動させ,第
1防湿,防水槽V1の第1開口17′の左側半部(第2
防湿,防水槽V2寄りの半部)を開口したのち,その開
口を通して第1防湿,防水槽V1内に介護台Cを搬入し
てそこに設置し,その昇降台29を上昇させて,その上
面を移動ベッドBの上面に略一致させ,移動ベッドB上
に臥した被介護人を前記移動マット40を利用して介護
台Cの昇降台29上に移動させ,また,介護人は,第1
防湿,防水槽V1内に降り,被介護人に適宜の介護を施
すことができる。
【0043】この場合,介護人は第1防湿,防水槽V1
に入ったまま,立ち姿勢で上半身を床板9上に出して身
体をかがめずに介護作業を行うことができ,その作業が
容易になる。介護作業の終了後は,昇降台29を下降さ
せて,これを第1防湿,防水槽V1内に格納することが
でき,この状態から移動ベッドBを,その開口部上に移
動させてその開口部を閉じることができる(図1参
照)。
に入ったまま,立ち姿勢で上半身を床板9上に出して身
体をかがめずに介護作業を行うことができ,その作業が
容易になる。介護作業の終了後は,昇降台29を下降さ
せて,これを第1防湿,防水槽V1内に格納することが
でき,この状態から移動ベッドBを,その開口部上に移
動させてその開口部を閉じることができる(図1参
照)。
【0044】なお,図6(f)の状態から第1防湿,防
水槽V1を物品Lの収納用として利用するときは,この
第1防湿,防水槽V1から介護台Cを取り出した後,該
槽V1内に種々の物品を収納することができる。この場
合も作業員は第1防湿,防水槽V1内に降り,立ち姿勢
で上半身を床板9上の居住空間Suに出したまま,物品
の出入れ作業を行うことができ,その作業性がよい。
水槽V1を物品Lの収納用として利用するときは,この
第1防湿,防水槽V1から介護台Cを取り出した後,該
槽V1内に種々の物品を収納することができる。この場
合も作業員は第1防湿,防水槽V1内に降り,立ち姿勢
で上半身を床板9上の居住空間Suに出したまま,物品
の出入れ作業を行うことができ,その作業性がよい。
【0045】前記の使用態様において,第1および第2
防湿,防水槽V1,V2は,いずれも防湿性,防水性,
さらに断熱性に優れていることにより,収納物品の保存
性がよく,また,介護作業時の,水漏れの心配がなく,
保温性もよい。
防湿,防水槽V1,V2は,いずれも防湿性,防水性,
さらに断熱性に優れていることにより,収納物品の保存
性がよく,また,介護作業時の,水漏れの心配がなく,
保温性もよい。
【0046】次に,図7,8を参照してこの発明の第2
実施例について説明する。この第2実施例は,前記第1
実施例における第1防湿,防水槽V1だけを使用した場
合であり,前記第1実施例と同じ部材には同じ符号が付
される。
実施例について説明する。この第2実施例は,前記第1
実施例における第1防湿,防水槽V1だけを使用した場
合であり,前記第1実施例と同じ部材には同じ符号が付
される。
【0047】図7は,本発明を実施した戸建住宅の要部
縦断面図,図9は,その使用状態を示す概略図であり,
この第2実施例では,床下空間Sdの中央部に,防湿,
防水槽Vを構成する,第1防湿,防水槽V1が,前記第
1実施例と同じ要領で設置される。また,床構造体6に
は第1防湿,防水槽V1の第1開口17′に対応して,
それと略同じ大きさの出入口120が開設されていて,
その出入口120に単一の第1移動床23が,左右にス
ライド移動可能に設けられる。
縦断面図,図9は,その使用状態を示す概略図であり,
この第2実施例では,床下空間Sdの中央部に,防湿,
防水槽Vを構成する,第1防湿,防水槽V1が,前記第
1実施例と同じ要領で設置される。また,床構造体6に
は第1防湿,防水槽V1の第1開口17′に対応して,
それと略同じ大きさの出入口120が開設されていて,
その出入口120に単一の第1移動床23が,左右にス
ライド移動可能に設けられる。
【0048】床板9上には,前記出入口120の一部
(その略半部)を開閉できるように,移動ベッドBが移
動可能に設けられ,この第2実施例では,この移動ベッ
ドBは前記出入口120の一部(その略半部)を開閉す
る。
(その略半部)を開閉できるように,移動ベッドBが移
動可能に設けられ,この第2実施例では,この移動ベッ
ドBは前記出入口120の一部(その略半部)を開閉す
る。
【0049】この第2実施例では,単一の第1移動床2
3を左右にスライド移動させることにより,単一の第1
防湿,防水槽V1を物品Lの収納空間あるいは介護空間
として利用できるものであり,図7において,第1移動
床23を第1開口17′の出入口120の左側に移動す
れば 第1防湿,防水槽V1の開口17′の右側半部が
開口して,該第1防湿,防水槽V1を,前記第1実施例
と同じく物品の収納空間あるいは介護空間として利用す
ることができ,また,図7において,移動ベッドBを出
入口120の右側に移動すれば,第1防湿,防水槽V1
の開口17′の左側半部が開口して,該第1防湿,防水
槽V1を,前記第1実施例と同じく物品Lの収納空間あ
るいは介護空間として利用することができる。
3を左右にスライド移動させることにより,単一の第1
防湿,防水槽V1を物品Lの収納空間あるいは介護空間
として利用できるものであり,図7において,第1移動
床23を第1開口17′の出入口120の左側に移動す
れば 第1防湿,防水槽V1の開口17′の右側半部が
開口して,該第1防湿,防水槽V1を,前記第1実施例
と同じく物品の収納空間あるいは介護空間として利用す
ることができ,また,図7において,移動ベッドBを出
入口120の右側に移動すれば,第1防湿,防水槽V1
の開口17′の左側半部が開口して,該第1防湿,防水
槽V1を,前記第1実施例と同じく物品Lの収納空間あ
るいは介護空間として利用することができる。
【0050】図8には,第2実施例の実施態様の概略が
示されており,たとえば,図8(a)に示すように,第
1移動床23を第1防湿,防水槽V1の左半部に移動し
て,その第1開口17′の右半部を開放して,その右半
部を利用して物品Lの収納および介護作業を行うことが
できる。この場合,その作業勝手に応じて移動ベッドB
は図8(a),実線に示ように第1防湿,防水槽V1の
左半部上,あるいは同図,鎖線に示すように第1防湿,
防水槽V1上から離れた位置に設置される。また,図8
(b)に示すように,第1移動床23を第1防湿,防水
槽V1の右半部に移動して,その第1開口17′の左半
部を開放して,その左半部を利用して物品の収納および
介護作業を行うことができる。この場合,その作業勝手
に応じて移動ベッドは図8(b),実線に示ように第1
防湿,防水槽V1の左半部上,あるいは同図,鎖線に示
すように第1防湿,防水槽V1上から離れた位置に設置
される。
示されており,たとえば,図8(a)に示すように,第
1移動床23を第1防湿,防水槽V1の左半部に移動し
て,その第1開口17′の右半部を開放して,その右半
部を利用して物品Lの収納および介護作業を行うことが
できる。この場合,その作業勝手に応じて移動ベッドB
は図8(a),実線に示ように第1防湿,防水槽V1の
左半部上,あるいは同図,鎖線に示すように第1防湿,
防水槽V1上から離れた位置に設置される。また,図8
(b)に示すように,第1移動床23を第1防湿,防水
槽V1の右半部に移動して,その第1開口17′の左半
部を開放して,その左半部を利用して物品の収納および
介護作業を行うことができる。この場合,その作業勝手
に応じて移動ベッドは図8(b),実線に示ように第1
防湿,防水槽V1の左半部上,あるいは同図,鎖線に示
すように第1防湿,防水槽V1上から離れた位置に設置
される。
【0051】次に,図9,10を参照して参考例につい
て説明する。この参考例は,前記第1実施例における第
2防湿,防水槽V2だけを使用した場合であり,前記第
1実施例と同じ部材には同じ符号が付される。
て説明する。この参考例は,前記第1実施例における第
2防湿,防水槽V2だけを使用した場合であり,前記第
1実施例と同じ部材には同じ符号が付される。
【0052】図9は,戸建住宅の要部縦断面図,図10
は,その使用状態を示す概略図であり,この参考例で
は,床下空間Sdの中央部に,第2防湿,防水槽V2
が,前記第1実施例と同じ要領で設置される。また,床
構造体6には第2防湿,防水槽V2の第1開口17″に
対応して,それと略同じ大きさの出入口220が開設さ
れていて,その出入口220に単一の第2移動床24
が,左右にスライド移動可能に設けられる。
は,その使用状態を示す概略図であり,この参考例で
は,床下空間Sdの中央部に,第2防湿,防水槽V2
が,前記第1実施例と同じ要領で設置される。また,床
構造体6には第2防湿,防水槽V2の第1開口17″に
対応して,それと略同じ大きさの出入口220が開設さ
れていて,その出入口220に単一の第2移動床24
が,左右にスライド移動可能に設けられる。
【0053】床板9上には,前記出入口220の略全域
を開閉できるように,移動ベッドBが移動可能に設けら
れ,この参考例では,この移動ベッドBは前記出入口2
20の全域を開閉する。
を開閉できるように,移動ベッドBが移動可能に設けら
れ,この参考例では,この移動ベッドBは前記出入口2
20の全域を開閉する。
【0054】この参考例では,移動ベッドBを出入口2
20上より,左右のいずれかに移動し,かつ,単一の第
2移動床24を右方にスライド移動させることにより,
防湿,防水槽Vを構成する,単一の第2防湿,防水槽V
2 を物品の収納空間あるいは介護空間として利用できる
ものであり,図10(a)に示すように,移動ベッドB
を,を出入口220よりも左右いずれかに移動した後,
図10(b)に示すように,第2移動床24を右側に移
動すれば 第2防湿,防水槽V2の開口17″が全開し
て,該第2防湿,防水槽V2を,前記第1実施例と同じ
く物品の収納空間あるいは介護空間として利用すること
ができる。
20上より,左右のいずれかに移動し,かつ,単一の第
2移動床24を右方にスライド移動させることにより,
防湿,防水槽Vを構成する,単一の第2防湿,防水槽V
2 を物品の収納空間あるいは介護空間として利用できる
ものであり,図10(a)に示すように,移動ベッドB
を,を出入口220よりも左右いずれかに移動した後,
図10(b)に示すように,第2移動床24を右側に移
動すれば 第2防湿,防水槽V2の開口17″が全開し
て,該第2防湿,防水槽V2を,前記第1実施例と同じ
く物品の収納空間あるいは介護空間として利用すること
ができる。
【0055】以上に示すように,第1,第2防湿,防水
槽V1,V2の両方あるいはそれらの一方を選択的に使
用することにより,床下空間Sdを,複数の態様で有効
に利用することができる。
槽V1,V2の両方あるいはそれらの一方を選択的に使
用することにより,床下空間Sdを,複数の態様で有効
に利用することができる。
【0056】以上,本発明の実施例について説明した
が,本発明はその実施例に限定されることなく,本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば,前記
実施例では,本発明床下空間を利用した住宅を,戸建住
宅に実施した場合を説明したが,これを,集合住宅にも
実施できることは勿論であり,特に,梁が上向きのスラ
ブを有する所謂逆梁構造の躯体を持つ集合住宅に実施し
て有効である。
が,本発明はその実施例に限定されることなく,本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば,前記
実施例では,本発明床下空間を利用した住宅を,戸建住
宅に実施した場合を説明したが,これを,集合住宅にも
実施できることは勿論であり,特に,梁が上向きのスラ
ブを有する所謂逆梁構造の躯体を持つ集合住宅に実施し
て有効である。
【0057】
【発明の効果】以上のように,請求項1,2の各発明に
よれば,居住空間と床下空間とが床構造体を介して区画
される住宅において,床下空間を,物品の収納空間およ
び在宅介護の空間として有効に利用することができ,特
に,床下空間には,単に防湿,防水槽を設置すれば足り
るので,新築,中古の住宅を問わず簡単,容易に施工す
ることができて廉価に提供することができる。また,防
湿,防水槽は防湿性,防水性がよいため,収納物品の保
存性がよく,また介護作業の際に漏水の心配がない。さ
らに,移動家具は出入口の開閉部材に兼用されるので,
該出入口の開閉構造を簡素化することができると共にそ
の開閉操作も容易になる。
よれば,居住空間と床下空間とが床構造体を介して区画
される住宅において,床下空間を,物品の収納空間およ
び在宅介護の空間として有効に利用することができ,特
に,床下空間には,単に防湿,防水槽を設置すれば足り
るので,新築,中古の住宅を問わず簡単,容易に施工す
ることができて廉価に提供することができる。また,防
湿,防水槽は防湿性,防水性がよいため,収納物品の保
存性がよく,また介護作業の際に漏水の心配がない。さ
らに,移動家具は出入口の開閉部材に兼用されるので,
該出入口の開閉構造を簡素化することができると共にそ
の開閉操作も容易になる。
【0058】また特に請求項1の発明によれば,移動家
具の両側から防湿,防水槽への物品の収納作業および介
護作業を行うことができ,それらの作業性が一層向上す
る。
具の両側から防湿,防水槽への物品の収納作業および介
護作業を行うことができ,それらの作業性が一層向上す
る。
【0059】また特に請求項2の発明によれば,出入口
の開閉を移動家具と単一の移動床により行うことがで
き,該出入口の開閉構造を一層簡素化することができ,
その開閉操作も一層容易になる。
の開閉を移動家具と単一の移動床により行うことがで
き,該出入口の開閉構造を一層簡素化することができ,
その開閉操作も一層容易になる。
【0060】また請求項3の発明によれば,請求項1又
は2の発明の効果を奏する上に,床下空間への防湿,防
水槽の設置が容易であり,また,床下空間の態様変更や
容積変更の自由度を増すことができる。
は2の発明の効果を奏する上に,床下空間への防湿,防
水槽の設置が容易であり,また,床下空間の態様変更や
容積変更の自由度を増すことができる。
【0061】また請求項4の発明によれば,請求項1又
は2の発明の効果を奏する上に,防湿,防水槽に降りた
人は,かがむことなく立ち姿勢のまま,物品の出入れ作
業や介護作業を疲労少なく安全,安易に行うことができ
る。
は2の発明の効果を奏する上に,防湿,防水槽に降りた
人は,かがむことなく立ち姿勢のまま,物品の出入れ作
業や介護作業を疲労少なく安全,安易に行うことができ
る。
【0062】また請求項5の発明によれば,請求項1又
は2の発明の効果を奏する上に,移動ベッド上に臥す被
介護人の介護位置への移動がし易くなり,介護作業がし
易くなる。
は2の発明の効果を奏する上に,移動ベッド上に臥す被
介護人の介護位置への移動がし易くなり,介護作業がし
易くなる。
【0063】また請求項6の発明によれば,請求項1又
は2の発明の効果を奏する上に,介護人は防湿,防水槽
に降りたまま,種々の介護機器を装備した介護台を使用
しての介護作業および物品の出入れ作業を容易に行うこ
とができる。
は2の発明の効果を奏する上に,介護人は防湿,防水槽
に降りたまま,種々の介護機器を装備した介護台を使用
しての介護作業および物品の出入れ作業を容易に行うこ
とができる。
【0064】また請求項7の発明によれば,請求項1又
は2の発明の効果を奏する上に,戸建住宅に実施して,
その床下空間を有効に利用することができる。
は2の発明の効果を奏する上に,戸建住宅に実施して,
その床下空間を有効に利用することができる。
【0065】また請求項8の発明によれば,請求項1又
は2の発明の効果を奏する上に,合住宅に実施して,そ
の床下空間を有効に利用することができる。
は2の発明の効果を奏する上に,合住宅に実施して,そ
の床下空間を有効に利用することができる。
【図1】本発明を実施した戸建住宅の要部縦断面図(第
1実施例)
1実施例)
【図2】図1の2線矢視平面図
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図
【図4】介護台の使用状態を示す,第1図と同じ断面図
【図5】図4の5−5線に沿う縦断面図
【図6】本発明の使用形態を示す概略図(第1実施例)
【図7】本発明を実施した戸建住宅の要部縦断面図(第
2実施例)
2実施例)
【図8】本発明の使用形態を示す概略図(第2実施例)
【図9】参考例に係る戸建住宅の要部縦断面図
【図10】参考例の使用形態を示す概略図
6 床構造体 17 開口 17′ 第1開口 17″ 第2開口 20 出入口 23 第1移動床 24 第2移動床 26 レール(レール溝) 120 出入口 B 移動ベッド Su 居住空間(床上空間) Sd 床下空間 V 防湿,防水槽 V1 第1防湿,防水槽 V2 第2防湿,防水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−141101(JP,A) 特許2982001(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 5/43 A61G 7/00 E04F 15/00 E04F 19/08 103
Claims (8)
- 【請求項1】 居住空間(Su)と床下空間(Sd)と
が床構造体(6)を介して区画される住宅において, 前記床下空間(Sd)の中間部に,上面を開口した箱状
の防湿,防水槽(V)を設置し,前記床構造体(6)に
は,その防湿,防水槽(V)の開口(17)の略全域に
亘って連通し,人が居住空間(Su)から防湿,防水槽
(V)内に出入りすることのできる出入口(20)が開
設され,その出入口(20)の左右には,対をなす第
1,第2移動床(23,24)がそれぞれ左右に移動可
能に設けられていて,該第1,第2移動床(23,2
4)が前記出入口(20)の左右両側部にそれぞれ移動
したときに該出入口(20)の中央部を開口し,また該
第1,第2移動床(23,24)の何れか一方が前記出
入口(20)の中央部に移動したときに,それら移動床
(23,24)の内端縁が相互に衝合して該出入口(2
0)の左右両側部の何れか一方を開口し,さらに前記床
構造体(6)上には,移動家具(B)が前記出入口(2
0)の全長に亘って往復移動可能に設けられていて,そ
の移動家具(B)により,前記出入口(20)の左右両
側部および中央部を選択的に閉じることができ,また該
移動家具(B)が出入口(20)の中央部にあり且つ第
1,第2移動床(23,24)が出入口(20)の左右
両側部にあるときに,それら移動床(23,24)と移
動家具(B)とにより前記出入口(20)を全閉できる
ようにしたことを特徴とする,床下空間を利用した住
宅。 - 【請求項2】 居住空間(Su)と床下空間(Sd)と
が床構造体(6)を介して区画される住宅において, 前記床下空間(Sd)の中間部に,上面を開口した箱状
の防湿,防水槽(V)を設置し,前記床構造体(6)に
は,その防湿,防水槽(V)の開口(17)の略全域に
亘って連通し,人が居住空間(Su)から防湿,防水槽
(V)内に出入りすることのできる出入口(120)が
開設され,その 出入口(120)には,単一の移動床
(23)が左右に移動可能に設けられ,この移動床(2
3)は,前記出入口(120)の左右両側部のいずれか
一方に移動したときに該出入口(120)の一方の半部
を閉じると共にその他方の半部を開放し,さらに前記床
構造体(6)上には,移動家具(B)が前記出入口(1
20)の全長に亘って往復移動可能に設けられていて,
その移動家具(B)により,該出入口(120)の左右
半部を選択的に閉じることができ,前記移動家具(B)
が出入口(120)の一方の半部にあり且つ移動床(2
3)が出入口(120)の他方の半部にあるときに該出
入口(120)が全閉されるようにしたことを特徴とす
る,床下空間を利用した住宅。 - 【請求項3】 前記床下空間(Sd)に設置される防
湿,防水槽(V)は,一個または複数個であることを特
徴とする,請求項1又は2記載の床下空間を利用した住
宅。 - 【請求項4】 前記防湿,防水槽(V)は,該槽(V)
内に降りた人が,立ち姿勢のまま,前記床構造体(6)
上の居住空間(Su)での作業ができるようにしたこと
を特徴とする,請求項1又は2記載の床下空間を利用し
た住宅。 - 【請求項5】 前記移動家具(B)は,移動ベットであ
ることを特徴とする,請求項1又は2記載の床下空間を
利用した住宅。 - 【請求項6】 前記防湿,防水槽(V)は,その内部に
介護台(C)を設置できると共に介護人が降りて介護作
業ができ,さらに物品の出入れができる容積を有するこ
とを特徴とする,請求項1又は2記載の床下空間を利用
した住宅。 - 【請求項7】 前記住宅は,戸建住宅であることを特徴
とする,請求項1又は2記載の床下空間を利用した住
宅。 - 【請求項8】 前記住宅は,逆梁構造の躯体を備えた集
合住宅であることを特徴とする,請求項1又は2記載の
床下空間を利用した住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35813599A JP3348064B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 床下空間を利用した住宅 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35813599A JP3348064B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 床下空間を利用した住宅 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001173141A JP2001173141A (ja) | 2001-06-26 |
JP3348064B2 true JP3348064B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=18457732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35813599A Expired - Fee Related JP3348064B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 床下空間を利用した住宅 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3348064B2 (ja) |
-
1999
- 1999-12-16 JP JP35813599A patent/JP3348064B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001173141A (ja) | 2001-06-26 |
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