JP3347983B2 - 自動車のホイール間長さの測定用治具 - Google Patents

自動車のホイール間長さの測定用治具

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JP3347983B2 JP22896397A JP22896397A JP3347983B2 JP 3347983 B2 JP3347983 B2 JP 3347983B2 JP 22896397 A JP22896397 A JP 22896397A JP 22896397 A JP22896397 A JP 22896397A JP 3347983 B2 JP3347983 B2 JP 3347983B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は事故車両等における
車体の修正作業を行う際、自動車のフロント側およびリ
ヤ側のホイール間長さを測定するための自動車のホイー
ル間長さの測定用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば事故車両の変形修正を行う
場合、例えば図13に示す修正装置1の架台2上に車両
3を固定し、車両3の一端部(図面上ではフロント部)
を固定タワー4にチェーン5で止着するとともに、車両
3の他端部(図面上ではリヤ部)を可動タワー6にチェ
ーン5で止着することとしている。そして車両3の修正
は可動タワー6を矢印A方向に倒すことで車両3をチェ
ーン5を介して引き伸ばし車体が所定の寸法長さになる
まで修正を繰り返すこととしていた。
【0003】こうした修正作業において、車体が所定の
寸法長さに引き伸ばされたか否かは、専らフロント側と
リヤ側のホイール中心間の長さを測定することにより行
われ、この部分を測定することにより、各メーカ、車種
ごとに異なる規定のホイール中心間の長さとの差を検出
し、規定のホイール中心間長さになるまで修正(引き伸
ばし)を繰り返すこととしていた。
【0004】こうしたホイール中心間長さの測定にあた
っては、図14に示す長尺の測定具7が用いられ、この
測定具7は、各端部にホイール中心を指針する指針部8
が備えられるものとされる。また測定具7は、外筒竿9
の内部に内筒竿10を内挿し、これを外筒竿9の一端部
から引出す構造とされ、内筒竿10には外筒竿9より引
出される測定具7の両端の指針部8間の長さを目視する
ための目盛が長手方向に沿って表示されるようにしてい
る。
【0005】こうした構造からなる測定具7を用いて車
両3の修正を行う場合、予め測定具7の指針部8間長さ
を当該車両3の規定のホイール中心間長さになるよう内
筒竿10を外筒竿9より引出し、調整し、こうして調整
された測定具7を図14に示すように各指針部8をリヤ
側、フロント側のホイール中心に対応させて、修正量
(引き伸ばし状態)を調整することとしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、こう
した測定具7の場合、作業者は修正作業の際に、引き伸
ばし作業を中止した状態でその都度測定具7を用いて図
14に示すようにリヤとフロント間のホイール中心間の
長さを計らなければならないため作業効率が悪く、場合
によっては車体を引き伸ばしすぎて規定の寸法長さ以上
になってしまうなどの問題も指摘されていた。
【0007】こうした問題を解決するため、出願人は先
に特願平9−24558号に示す「修正作業用の測定
具」の提案を行っている。こうした測定具を用いること
とすれば、作業者は、修正作業時における車体の引き伸
ばし状態をリアルタイムで目視することが可能とされ
る。しかし、こうして出願人が提案した測定具は、メジ
ャーの先端部とメジャー収納部のそれぞれを測定する各
ポイントに設置することが必須とされるため、この測定
具を用いてリヤとフロント間のホイール中心長さを測定
する場合、それぞれホイール中心にメジャー先端部ある
いはメジャー収納部を設定する必要があった。しかしこ
うした設定は、ホイール中心に特に突起、その他の位置
決め手段が存在しないために難しく、またメジャーがタ
イヤや車体部分と干渉するため、困難性があった。
【0008】本発明はこうした特質に着目してなされた
ものであり、自動車のフロント側とリヤ側のホイール中
心間の長さを、作業者が修正作業中においても目視可能
とし、確実かつ簡単に測定することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は自動車のフロント側およびリヤ側のホイー
ル中心間長さを測定するための自動車のホイール間長さ
の測定用治具であって、フロント並びにリヤ側の各ホイ
ールに対向配置され、各ホイールの外側に対向配置され
る板状の測定用治具本体と、上記各測定用治具本体に支
持され、対向配置されるホイールに対して進退動し、該
ホイール中心に当接可能とする位置合わせ体と、上記各
測定用治具本体の位置合わせ体の支持部分を中心に放射
方向に沿って穿設される長孔にスライド可能に支持さ
れ、ホイールハブのホイール中心を基準とする周方向に
所定角度をもって配設されるハブボルトに装着し、測定
用治具本体をホイールに対向・位置決めするためのボル
ト連結体と、リヤ側並びにフロント側の各ホイールの対
向位置に位置決めされた測定用治具本体のうち、一方の
測定用治具本体の位置合わせ体の支持部に、引出し・巻
取り自在とされるメジャーの収納部を、他方の測定用治
具本体の位置合わせ体の支持部に、引出し・巻取り自在
とされるメジャーの収納部を、他方の測定用治具本体の
位置合わせ体の支持部に上記メジャーの収納部より引き
出されるメジャーの端部を止着する止着部を、備えるこ
ととしてなる自動車のホイール間長さの測定用治具とし
たものである。
【0010】また本発明は、自動車のフロント側および
リヤ側のホイール中心間長さを測定するための自動車の
ホイール間長さの測定用治具であって、フロント並びに
リヤ側の各ホイールに対向配置され、各ホイールの外側
に対向配置される板状の測定用治具本体と、上記各測定
用治具本体に支持され、対向配置されるホイールに向け
て進退動し、該ホイール中心に当接可能とする位置合わ
せ体と、上記各測定用治具本体の位置合わせ体の支持部
分を中心に放射方向に沿って穿設され、ホイールハブの
ホイール中心を基準とする周方向に所定角度をもって配
設される、少なくとも2つのハブボルトに対応して所定
のボルト間角度を持って離隔する複数の長孔に沿ってそ
れぞれスライド可能に支持され、対向配置されるハブボ
ルトに装着し、測定用治具本体をホイールに対向・位置
決めするためのボルト連結体と、リヤ側並びにフロント
側の各ホイールの対向位置に位置決めされた測定用治具
本体のうち、一方の測定用治具本体の位置合わせ体の支
持部に、引出し・巻取り自在とされるメジャーの収納部
を、他方の測定用治具本体の位置合わせ体の支持部に上
記メジャーの収納部より引き出されるメジャーの端部を
止着する支着部を、備えることとしてなる自動車のホイ
ール間長さの測定用治具としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図9は本発明の一実施
形態に係り、測定用治具を用いてのホイール間長さを測
定する状態を示すものである。測定用治具はリヤ側、フ
ロント側のそれぞれのホイールに結合可能な一対の治具
からなり、図1に示すようにリヤホイール11の外側に
結合される部分を第1治具部材12と、フロントホイー
ル13の外側に結合される部分を第2治具部材14とし
ている。
【0012】先ず第1治具部材12は、図2に示すよう
にリヤホイール11の外側に対向配置される測定用治具
本体15を備える。この測定用治具本体15は扇形の金
属板体にて構成され、該本体15の扇形中心側には図7
に示すように孔16が穿設される。この孔16には位置
合わせ体としての軸状の嵌合体17の基端部が嵌合され
る。すなわち嵌合体17は基端部にオネジ部18を備え
てなり、このオネジ部18は孔16に挿通され、さらに
孔16を挿通した部分にはナット19が螺合される(図
6、図7参照)。こうして板状の測定治具本体15に結
合・支持される嵌合体17には、軸線方向にスライド可
能な位置合わせ用のスライドシャフト20が内挿されて
なり、このシャフト20は対向配置されるリヤホイール
11の中心に向けてスライド(進退動)させて、先端部
をホイール中心に当接することが可能とされる。
【0013】扇形板状の測定治具本体15には、上記孔
16を中心として角度90度離隔する状態で、放射方向
に沿って延びる2つの長孔21A、21Bが穿設され
る。2つの長孔21A、21Bの離隔角度90度は、対
向配置されるリヤホイール11のホイールハブの中心を
基準として周方向に配置されるハブボルト22のボルト
間角度θ1(図2参照)に対応するものとされ、図2に
示す車種の例では4つのハブボルト22がホイールハブ
の周方向に存在するものとされる。この長孔21A、2
1Bには、それぞれホイールハブに向けて延設される軸
状体からなるボルト連結体23の基端部が止着される。
すなわち、ボルト連結体23は基端部にオネジ部24を
備えてなり、この長孔21A、21Bに挿通したオネジ
部24にはナット25が螺合される(図6、図7参
照)。各ボルト連結体23は、基端部を対応する長孔2
1A、21Bに沿ってスライドさせる状態で先端部をホ
イールハブのハブボルト22の対向位置に位置決めさせ
ることが可能とされ、この位置決め状態が保持された状
態においてナット25を締付け、長孔21A、21Bの
所定のスライド位置に固定させることが可能とされる。
【0014】軸状体からなる各ボルト連結体23の先端
部には、ハブボルト22の頭部に嵌合可能な嵌合穴26
(ソケット状の六角穴あるいは丸穴)が備えられ、ボル
ト連結体23は嵌合穴26を対向配置されるハブボルト
22の頭部に嵌合させることで該ボルト22に装着させ
ることができる(図3参照)。こうして2つのハブボル
ト22を介して第1治具部材12の全体がホイールハブ
に連結されることとなり、この状態で嵌合体17に内挿
されるスライドシャフト20の先端部をリヤホイール1
1のホイールハブ中心に向けて進出させ、該ハブの中心
にシャフト20の先端部が衝合・当接したら、該シャフ
ト20がリヤホイール11の中心に位置決めされること
となる。またもしこうした位置決め状態が得られなかっ
た場合は、いずれかあるいは各ボルト連結体23の基端
部に螺合されるナット25を緩め、ボルト連結体23を
微妙に長孔21A、21Bに沿ってスライドさせて、シ
ャフト20の先端部がリヤホイール11のホイールハブ
中心に位置決めされるよう調整作業を繰り返すこととす
ればよい。
【0015】一方、第2治具部材14は、図4に示すよ
うにフロントホイール13の外側に対向配置される測定
用治具本体15を備え、この測定用治具本体15は前記
第1治具部材12の測定用治具本体15と同一の構成に
係る。この測定用治具本体15の孔16には、図9に示
すように位置合わせ体としての軸状の嵌合体27の長手
方向中間部位置が嵌合される。すなわち嵌合体27は長
手方向中間部位置に基端側(図9において上側)が径の
小さい段部を備えてなり、この段部を孔16に嵌合させ
る状態で孔16に保持させてなる。段部上方の軸回りに
はオネジ部28が形成されてなり、孔16に挿通された
状態のオネジ部28にはナット29が螺合される。一
方、嵌合体27の先端部側(図9の下方側)には、軸線
方向にスライド可能な位置合せ用のスライドシャフト3
0が内挿される。このスライドシャフト30はピン状の
ものとされ、嵌合体27の先端に形成される収納穴にス
プリング31を介装する状態で収容される。このシャフ
ト30は図4に示すように第2治具部材14をフロント
ホイール13に対向させた状態から、図5に示すように
第2治具部材14をフロントホイール13に近づける状
態において先端部をホイール中心に当接することが可能
とされ、該当接状態下においてシャフト30は収納穴側
に退動スライドすることとなる。この際スプリング31
が圧縮される。またフロントホイール13から第2治具
部材14を前記の場合と逆に遠ざけると、ホイール中心
に対するシャフト30の先端部の当接が解除され、これ
とともに圧縮されていたスプリング31が伸び、シャフ
ト30が前進スライドすることとなる。このようにシャ
フト30は対向配置されるフロントホイールの中心に向
けて近接・離隔させることでスライド(進退動)させる
ことが可能とされ、先端部をホイール中心に当接するこ
とが可能とされる。
【0016】嵌合体27の基端部(図9の上側)には、
メジャー収納部32が備えられる。メジャー収納部32
は嵌合体27の基端部側に形成される段部にフレーム体
33を挿着し、該フレーム体33はナット34により段
部に固定される。またフレーム体33とナット29との
間にはスプリング35が介装される。このメジャー収納
部32には、軸状からなる嵌合体27の基端部にメジャ
ー本体36を装着する構造としてなり、メジャー本体3
6は本体36に備えられる取付金具37の部分において
軸状の嵌合体27の基端部に挿入可能な穴部38が形成
される。こうして嵌合体27の基端部に装着されるメジ
ャー本体36には、該本体36より引出し・巻取り可能
なメジャー39が収納される。このメジャー39は薄板
状の金属体により構成され、表面に長さ目盛が表示され
る。また先端部には目盛の原点位置に相当する取付孔4
0が穿設される。このメジャー39はメジャー本体36
の内部に巻取り用のスプリングを内蔵させてなり、不図
示の巻取りボタンを押すことで引き出されたメジャー3
9を自動的に巻取り可能としている。またメジャー本体
36には引き出されたメジャー39の原点位置(取付孔
40の位置)からのメジャー39の引き出し長さを指針
する指針部41が形成され、該指針部41は嵌合体27
の基端部を挿入する穴部38の上方位置に位置されるよ
うにしている。こうしたメジャー本体36並びにメジャ
ー39の詳細については、出願人が先に提案した測定具
(特願平9−24558)の内容を参照されたい。
【0017】さらに第2治具部材14の測定用治具本体
15の各長孔21A、21Bにおいても、前記第1治具
部材12と同様にボルト連結体23に各長孔21A、2
1Bに沿ってスライド可能に位置され、所定のスライド
位置に止着させることが可能とされる。すなわち第2治
具部材14は第1治具部材12と同様に各ボルト連結体
23をフロントホイール13のホイールハブにおけるハ
ブボルトの対向位置にスライドさせて位置決めし、この
位置決め状態が保持された状態においてナット25の締
め付けを行い、長孔21A、21Bの所定のスライド位
置に固定させることとしている。
【0018】こうして構成される第2治具部材14につ
いても、対向配置されるフロントホイール13に対して
図5に示すように位置決めされたボルト連結体23の嵌
合穴26を、ハブボルト22の頭部に嵌合させることと
する。これとともに嵌合体27の先端側に備えられるス
ライドシャフト30の先端部をフロントホイール13の
ホイール中心に衝合・当接し、該シャフト30をフロン
トホイールの13の中心に位置決めする。しかしもしこ
うした位置決め状態が得られなかった場合は、いずれか
あるいは各ボルト連結体23の基端部に螺合されるナッ
ト25を緩め、ボルト連結体23を微妙に長孔21A、
21Bに沿ってスライドさせて、シャフト30の先端部
がフロントホイール13のホイールハブ中心に位置決め
されるよう調整作業を繰り返すこととすればよい。
【0019】こうして、第1治具部材12の嵌合体17
がリヤホイール11のホイール中心に位置決めされ、ま
た第2治具部材14の嵌合体27がフロントホイール1
3のホイール中心に位置決めされた状態において、第2
治具部材14側のメジャー収納部32に収納される本体
36からメジャー38を第1治具部材12側へ引出し、
メジャー38先端の取付孔40を図3に示すようにシャ
フト20の基端部に装着することとする。この結果、図
1に示すようにフロントホイール13とリヤホイール1
1間にメジャー38が掛け渡されることとなり、指針部
41が指針するメジャー38の目盛を視認することでホ
イール間長さが容易に測定できることとなる。ここで第
2測定部材14のメジャー収納部32はスプリング35
により押上げられるフレーム体33により、メジャー本
体36を位置規制されているため、メジャー38は、リ
ヤホイール11側に向けて直線方向に向く状態で引き出
されることとなる。また嵌合体27の上端部は穴部38
に対して回動可能とされるため、メジャー38のリヤ側
への引き出し状態(引き出し向き)を調整することが可
能とされる。
【0020】こうした実施形態に係る測定用治具を用い
ることとすれば、車両の修正作業を行っている状態にお
いて、リアルタイムでホイール間長さを測定することが
でき、自動車のフロント側とリヤ側のホイール中心間の
長さを、作業者が修正作業中においても目視可能とし、
確実かつ簡単に測定することが可能となる。
【0021】なお、上記実施形態の説明において、2つ
のボルト連結体23をリヤ、フロントの各ホイール1
1、13に存在するハブボルト22に装着することとし
ているが、各治具部材12、14において、いずれかの
ボルト連結体23を対向位置決めされるハブボルト22
に装着することも可能とされる。さらに加えて各測定用
治具本体15において、長孔を孔から放射方向に延設さ
れる1つとし、ボルト連結体を各治具部材12、14に
おいて1つとするようにしてもよい。
【0022】
【実施例】上記実施形態においては、リヤ、フロントの
各ホイール11、13のホイールハブにおいて、周方向
に4つのハブボルト22が存在する車種の例を説明し、
測定用治具においてもこれに対応する例を説明した。す
なわち、上記実施形態ではハブボルト22のボルト間角
度θ1(図2参照)が90度とされるため、これに対応
して孔16を中心とする各長孔21A、21Bの離隔確
度を90度としている。しかし車種によっては、ホイー
ルハブにおいて、図10の(A)のように周方向にハブ
ボルト22を5つ配置するものや、図10の(B)のよ
うに周方向にハブボルト22を6つ配置するものもあ
る。図10の(A)に示すパターンではボルト間角度θ
が72度とされ、また図10の(B)に示すパターンで
はボルト間角度θ3が60度とされるため、当然のこと
ながら、上記実施形態に係る長孔21A、21Bの離隔
角度が90度の測定用治具本体15を用いた各治具部材
12、14では対応しきれないこととなる。このため出
願人は図11に示す測定用治具本体42を実施例として
発明したところである。この測定用治具本体42は孔1
6を中心として放射方向に沿って延びる4つの長孔43
A、43B、43C、43Dを備えるものとされる。こ
のうち、長孔43Aと43Dの離隔角度は90度、長孔
43Bと43Dの離隔角度は72度、長孔43Aと43
Cの離隔角度は60度とされている。こうして構成され
る測定用治具本体42を上記実施形態の各治具部材に採
用することとすれば、例えば図12のようにオイールハ
ブにおけるハブボルトのボルト間角度がθ3とされる場
合には、各長孔のうち、長孔43Aと43Cにそれぞれ
ボルト連結体23を止着することができ、ホイール間長
さの測定が行えることとなる。また上記実施形態のよう
にボルト間角度がθ1とされる場合や図10の(A)の
ようにボルト間角度がθ2とされる場合においても、そ
れぞれ選択的に対応する長孔にボルト連結体23を止着
して作業を行うことができる。その他の構成および作用
については前記実施形態と同様につき説明を省略する。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、自動車
のフロント側とリヤ側のホイール中心間の長さを、作業
者が修正作業中においても目視可能とし、確実かつ簡単
に測定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動車のホイール間
長さの測定用治具を用いて、ホイール間長さを測定する
状態を示す斜視図である。
【図2】第1治具部材をリヤホイールに対向・位置決め
する状態を示す斜視図である。
【図3】第1治具部材をリヤホイールに装着した状態を
示す斜視図である。
【図4】第2治具部材をフロントホイールに対向・位置
決めする状態を示す斜視図である。
【図5】第2治具部材をフロントホイールに装着した状
態を示す斜視図である。
【図6】第1治具部材を示す正面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】第2治具部材を示す正面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】車種によって異なるハブボルトのボルト間角
度を示すパターン図である。
【図11】測定用治具本体の他の例を示す正面図であ
る。
【図12】図11に示す測定用治具本体を用いて構成さ
れる第2治具部材をフロントホイールに対向・位置決め
する状態を示す図4と同様の斜視図である。
【図13】一般的な車両の修正作業を示す側面図であ
る。
【図14】車両のホイール間長さを測定する従来例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 修正装置 2 架台 3 車両 4 固定タワー 5 チェーン 6 可動タワー 7 測定具 8 指針部 9 外筒竿 10 内筒竿 11 リヤホイール 12 第1治具部材 13 フロントホイール 14 第2治具部材 15、42 測定用治具本体 16 孔 17、27 嵌合体 18、24、28 オネジ部 19、25、29、34 ナット 20、30 スライドシャフト 21A、21B 長孔 43A〜43D 長孔 22 ハブボルト 23 ボルト連結体 26 嵌合穴 31、35 スプリング 32 メジャー収納部 33 フレーム体 36 メジャー本体 37 取付金具 38 穴部 39 メジャー 40 取付孔(止着部) 41 指針部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 5/00 G01B 3/00 - 3/10 B60B 29/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のフロント側およびリヤ側のホイ
    ール中心間長さを測定するための自動車のホイール間長
    さの測定用治具であって、 フロント並びにリヤ側の各ホイールに対向配置され、各
    ホイールの外側に対向配置される板状の測定用治具本体
    と、 上記各測定用治具本体に支持され、対向配置されるホイ
    ールに対して進退動し、該ホイール中心に当接可能とす
    る位置合わせ体と、 上記各測定用治具本体の位置合わせ体の支持部分を中心
    に放射方向に沿って穿設される長孔にスライド可能に支
    持され、ホイールハブのホイール中心を基準とする周方
    向に所定角度をもって配設されるハブボルトに装着し、
    測定用治具本体をホイールに対向・位置決めするための
    ボルト連結体と、 リヤ側並びにフロント側の各ホイールの対向位置に位置
    決めされた測定用治具本体のうち、一方の測定用治具本
    体の位置合わせ体の支持部に、引出し・巻取り自在とさ
    れるメジャーの収納部を、他方の測定用治具本体の位置
    合わせ体の支持部に上記メジャーの収納部より引き出さ
    れるメジャーの端部を止着する止着部を、 備えること
    としてなる自動車のホイール間長さの測定用治具。
  2. 【請求項2】 自動車のフロント側およびリヤ側のホイ
    ール中心間長さを測定するための自動車のホイール間長
    さの測定用治具であって、 フロント並びにリヤ側の各ホイールに対向配置され、各
    ホイールの外側に対向配置される板状の測定用治具本体
    と、 上記各測定用治具本体に支持され、対向配置されるホイ
    ールに対して進退動し、該ホイール中心に当接可能とす
    る位置合わせ体と、 上記各測定用治具本体の位置合わせ体の支持部分を中心
    に放射方向に沿って穿設され、ホイールハブのホイール
    中心を基準とする周方向に所定角度をもって配設される
    少なくとも2つのハブボルトに対応して所定のボルト間
    角度を持って離隔する複数の長孔に沿ってそれぞれスラ
    イド可能に支持され、対向配置されるハブボルトに装着
    し、測定用治具本体をホイールに対向・位置決めするた
    めのボルト連結体と、 リヤ側並びにフロント側の各ホイールの対向位置に位置
    決めされた測定用治具本体のうち、一方の測定用治具本
    体の位置合わせ体の支持部に、引出し・巻取り自在とさ
    れるメジャーの収納部を、他方の測定用治具本体の位置
    合わせ体の支持部に上記メジャーの収納部より引き出さ
    れるメジャーの端部を止着する支着部を、備えることと
    してなる自動車のホイール間長さの測定用治具。
  3. 【請求項3】 請求項1および2において、メジャーの
    収納部には対向配置されるホイールの中心位置に相当す
    る部分に、収納部より引き出されるメジャーの長さを指
    針する指針部を備えてなる自動車のホイール間長さの測
    定用治具。
  4. 【請求項4】 請求項2において、各測定用治具本体に
    は、車種によって異なるホイールハブにおけるホイール
    中心を基準とする周方向に配設される各ハブボルトのボ
    ルト間角度に対応して予め複数組の長孔を穿設し、各長
    孔のうち対向配置されるホイールの各ハブボルト間角度
    に対応してボルト連結体を選択的に長孔に支持させるこ
    ととしてなる自動車のホイール間長さの測定用治具。
  5. 【請求項5】 請求項1および2において、各測定用治
    具本体は金属板体とされ、さらに位置合わせ体は金属板
    体におけるホイール中心の対向位置に穿設される孔に嵌
    合される嵌合体とされ、該嵌合体にホイール中心に向け
    て進退動し、進出する先端に当接部を備えたシャフトを
    内装させる構造としてなる自動車のホイール間長さの測
    定用治具。
  6. 【請求項6】 請求項1および2において、ボルト連結
    体はその先端部をホイールに向けて延設される軸体とさ
    れ、軸体の基端部には長孔に挿通されるオネジ部を有
    し、該長孔に挿通されたオネジ部にはナットが螺合され
    て軸体を長孔内でスライドされてホイールハブにおける
    ハブボルトの対向位置に位置決めする状態で軸体を測定
    用治具本体に止着するとともに、軸体の先端部にはハブ
    ボルトの頭部に嵌合可能な嵌合穴を備えることとした自
    動車のホイール間長さの測定用治具。
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