JP2010091302A - 直線寸法測定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】被測定体に設けられた穴または建て込みナット等の中心を基準に二点間の直線寸法を正確に測定することができる直線寸法測定具を提供する。
【解決手段】直線寸法測定具100は、一対のソケット10と、一対のコンベックスホルダー20、20Aと、コンベックスルール30とから構成されている。ソケット10は、ボルトBの頭部を嵌入する嵌合部11と、コンベックスホルダー20または20Aを挿入するためのホルダー受け部12と、嵌合部11の内部にマグネット13を有する。またコンベックスホルダー20は、一端にコンベックスルール先端の爪部が挿入可能な、直交する2つのスリット23が設けられ、他端にマグネット22が設けられ、ソケット10に脱着可能な円柱形のものであり、かつ2つのスリット23の交点がコンベックスホルダー20の端面の中心に位置するように形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】直線寸法測定具100は、一対のソケット10と、一対のコンベックスホルダー20、20Aと、コンベックスルール30とから構成されている。ソケット10は、ボルトBの頭部を嵌入する嵌合部11と、コンベックスホルダー20または20Aを挿入するためのホルダー受け部12と、嵌合部11の内部にマグネット13を有する。またコンベックスホルダー20は、一端にコンベックスルール先端の爪部が挿入可能な、直交する2つのスリット23が設けられ、他端にマグネット22が設けられ、ソケット10に脱着可能な円柱形のものであり、かつ2つのスリット23の交点がコンベックスホルダー20の端面の中心に位置するように形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、被測定体に設けられた金属材に設けられた穴または建て込みナットの中心を基準に二点間の直線寸法を測定するための直線寸法測定具に関する。特に、自動車等の車体のひずみや曲がりなどの変形を測定する際に、測定ポイントにボルトやナットが取り付けられている部位において、正確に中心を確保し二点間の直線寸法を測定することができる直線寸法測定具に関するものである。
自動車等の車体のひずみや曲がりなどの変形を判断する際に、車のメーカー等が発行しているボデー寸法図に基づいて判断を行っている。車のメーカー等が発行しているボデー寸法図に表されている直線寸法は、測定ポイントのロケーションホールあるいは建て込みナットの中心を基準に二点間の距離を表している。
二点間の直線寸法を測定するには、トラムトラッキングゲージを用いる方法とコンベックスルールを用いる方法がある。
トラムトラッキングゲージを用いる方法では、ロケーションホール同士の二点間、あるいは建て込みナットのボルトが外されている場合には、ゲージ両端の測定子が二点の穴の中心に位置するので、正確に直線寸法を測定することができるが、測定ポイントの片方もしくは両方が建て込みナット方式でボルトが取り付けられている状態には、正確な測定が困難であるため、部品を取り付けているボルトやナットを取り外し、ロケーションホールや建て込みナット部を確保する必要がある。
ボルトが取り付けられている状態でも測定できるように、伸縮式の水準器を備えたゲージ棒と、ゲージ棒の両端に設けたジョイント部材と、ジョイント部材に設けられる測定治具とで構成される車輌フレームの歪み計測機具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この車輌フレームの歪み計測機具は、ジョイント部材には、ポイント設定用の拡縮自在の支持ピン、ゲージ又はスケール、クロス型スケールを自由に取付け・取外し自在に設け、この支持ピン、またはクロス型スケールの組合せを利用して車輌フレームの歪みを計測可能とした。
また、支持ピンには出没自在の係止突起が設けられている。測定する際に、係止突起を測定ポイントの穴に設置することができる。また、支持ピンにボルトに係止、嵌合するパーツを装着することができ、ボルトが取り付けられている位置の測定が可能である。
しかし、上述したトラムトラッキングゲージおよび特許文献1の車輌フレームの歪み計測機具は、ボルトが取り付けられている位置の測定は可能であるが、伸縮式のゲージ棒を用いるため、伸縮の範囲が制限されているため、伸縮範囲以外では測定できないという問題点があった。
また、上述したトラムトラッキングゲージおよび特許文献1の車輌フレームの歪み計測機具は、より大きい範囲を測定するために、伸縮式のゲージ棒を長くすることしかできず、そのため、寸法が大きくなり、収納が困難となる問題点があった。
一方、コンベックスルールを用いる方法では、コンベックスルールは巻尺であるので、トラムトラッキングゲージと比べて取り扱いは容易であるが、約80cm以上の距離においては先端部の支持と手元部の読み取り担当の二人の作業者が必要となる。また、測定ポイントの状態が上記のいずれの場合においても測定ポイントの中心を容易に設定できないため、精度の確保が困難である。
そこで、この発明は、ロケーションホールや建て込みナットのボルトが取り付けている状態でも測定ポイントの中心を確保し直線寸法を正確に測定することができると共に、80cm以上の長い距離においても作業者一人で測定を行うことができる直線寸法測定具を提供することを目的とする。
本発明に係る直線寸法測定具は、被測定体に設けられた穴またはボルトやナットの中心を基準に二点間の直線寸法を測定するための測定具であって、前記穴またはボルトやナットに脱着可能な一対のソケットと、一端にコンベックスルール先端の爪部が挿入可能な、直交する2つのスリットが設けられ、他端にマグネットが設けられ、前記ソケットに脱着可能な一対のコンベックスホルダーとを備え、前記2つのスリットの交点が前記コンベックスホルダー端面の中心に位置することを特徴とするものである。
例えば、前記一対のコンベックスホルダーのうち少なくとも一つが前記スリットにコンベックスルール先端の爪部を固定するための止めネジが設けられる。
また、前記コンベックスホルダーのスリットが設けられた端の側面には、溝が設けられている。
また、前記ソケットは、一端に前記ボルトやナットを嵌入する嵌合部が設けられ、他端にコンベックスホルダーを挿入するためのホルダー受け部が設けられると共に、嵌合部の内部にマグネットが設けられる。
また、前記ソケットは、一端に前記穴に挿入、または螺入する装着部が設けられ、他端にコンベックスホルダーを挿入するためのホルダー受け部が設けられる。
本発明によれば、直線寸法測定具は、被測定体に設けられた穴またはボルトやナットの中心を基準に二点間の直線寸法を正確に測定することができ、例えば、ロケーションホールや建て込みナットのボルトが取り付けている状態でも測定ポイントの中心を確保し直線寸法を正確に測定することができる。即ち、トラムトラッキングゲージが使えない部位において、コンベックスルールによる代替測定が可能になる。測定具自体の寸法が小さく、収納が容易にでき、携帯も便利である。
また、自動車修理の際に、測定のタイミングを、損傷診断を目的とした着手前の「事前計測」、作業中の「中間計測」、作業後の修理精度を確認する「完成計測」とした場合において、「事前計測」、「完成計測」の段階では、ボルト、ナット類が取り付けている状態であるので、従来のトラムトラッキングゲージよりも本発明の直線寸法測定具を使用した方が有利である。ボルト、ナット類が取り付けている部位を計測する場合、ボルト、ナット等を取り外す必要がなく、計測時間の短縮ができるので、結果として修理費の低減に寄与する。また、本発明の直線寸法測定具は、取り扱いは簡便かつ容易であるので、使用のタイミングや頻度の自由度が高くなるので、結果として修理精度の向上に寄与する。
また、コンベックスホルダーのうち少なくとも一つが前記スリットにコンベックスルールを固定するための止めネジが設けられることで、コンベックスルール先端の爪部を簡単に固定することができ、80cm以上の長い距離においても作業者一人で測定を行うことができる。そのため、作業者のロスタイムにつながる二人作業を回避することができる。
また、コンベックスホルダーのスリットが設けられた端の側面には、溝を設けることで、コンベックスホルダーの取り外しが容易にできる。
また、ソケットの一端に被測定体に設けられた建て込みナットを嵌入する嵌合部が設けられ、他端にコンベックスホルダーを挿入するためのホルダー受け部が設けられると共に、嵌合部の内部にマグネットが設けられていることで、ソケットが建て込みナットに脱着することが容易にできる。
また、ソケットの一端に被測定体に設けられた穴に挿入、または螺入する装着部が設けられ、他端にコンベックスホルダーを挿入するためのホルダー受け部が設けられていることで、ロケーションホール、即ち穴、ネジ穴に簡単に装着することができるため、測定ポイントの中心を容易に設定でき、測定精度を確保することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態の直線寸法測定具について説明する。
図1は、実施の形態としての直線寸法測定具の構成を示す図である。図2は、直線寸法測定具100の一部の分解図である。
図1は、実施の形態としての直線寸法測定具の構成を示す図である。図2は、直線寸法測定具100の一部の分解図である。
図1および図2に示すように、直線寸法測定具100は、一対のソケット10と、一対のコンベックスホルダー20、20Aと、コンベックスルール30とを備えている。
ソケット10は、被測定体に設けられた建て込みナットに脱着可能であり、例えば、一端に六角ボルトBの頭部を嵌入する嵌合部11が設けられ、他端にコンベックスホルダー20または20Aを挿入するためのホルダー受け部12が設けられていると共に、嵌合部11の内部にマグネット13が設けられる。
この例において、嵌合部11は六角穴状に形成される。また、ホルダー受け部12は円孔状に形成される。また、マグネット13が強力なマグネットであり、接着剤または固定ネジで嵌合部11の内部に固定される。これにより、ボルトBやナットに強固に固着することができると共に、自由に脱着することができる。なお、ソケット10として、異なる寸法のボルトまたはナットに対応するものを複数個用意することができる。
コンベックスホルダー20は、一端にコンベックスルール30先端の爪部31が挿入可能な、直交する(即ち、90度の角度を持つ)2つのスリット23が設けられ、他端にマグネット22が設けられた円柱形のものである。このコンベックスホルダー20は、マグネット22によりソケット10に脱着可能、かつソケット10に装着された状態で自由に回転することができる。そのため、コンベックスルール30の引き伸ばし方向に合わせて回転し方向を調整することができる。また、2つのスリット23の交点がコンベックスホルダー20の端面の中心に位置するように形成されている。また、マグネット22は、コンベックスホルダー本体21の端面に接着固定される。なお、マグネット22をコンベックスホルダー本体21の端部に嵌入するように装着されてもよい。
また、コンベックスホルダー20のスリット23にコンベックスルール30先端の爪部31を固定するための止めネジ25が設けられる。この場合、2つのスリット23のいずれかにネジ穴24を形成し止めネジ25を螺入する。この例では、スリット23の幅は、例えば0.9mmとし、また、スリット23の深さは、コンベックスルール30先端の爪部31が嵌入できるように形成される。
また、コンベックスホルダー20のスリット23が設けられた端の側面には、溝26が設けられている。かつ、コンベックスホルダー20がソケット10に装着された状態で、溝26がソケット10より露出するようにコンベックスホルダー20の長さが設計される。これにより、コンベックスホルダーの取り外しが容易にできる。
コンベックスホルダー20Aは、コンベックスホルダー本体21Aにおいてネジ穴24、止めネジ25が設けられていないこと以外、コンベックスホルダー20と同様な構成を有している。このコンベックスホルダー20Aは、例えば測定時にコンベックスルール30の目盛り読み取り専用とされる。コンベックスルール30の目盛り読み取りは、2つのスリット23の交点を基準とし読み取りを行うことで、正確な測定値が得られる。
コンベックスルール30は、市販の先端に爪部31を有するコンベックスルール(巻き尺)を用いることができる。
図3は、ソケットの他の構成例を示す図である。図3に示すように、ソケット10Aは、被測定体に設けられたネジ穴の中心を基準に二点間の直線寸法を測定するためのものである。このソケット10Aは、一端にネジ穴に螺入する装着部14が設けられ、他端にコンベックスホルダー20または20Aを挿入するためのホルダー受け部12が設けられている。
この例では、装着部14にネジ山が設けられ、被測定体に設けられたネジ穴に対応するものであるが、通孔に対応するために、装着部14にネジ山を設けずに、円柱状に形成してもよい。なお、ソケット10Aの外周面にスベリ止めリブを刻設するようにしてもよい。
図4は、コンベックスホルダーの他の構成例を示す図である。図4(a)は、ロングタイプのコンベックスホルダー20Bの構成を示している。図4(b)は、円柱形突出部用のコンベックスホルダー20Cの構成を示している。
図4(a)に示すように、コンベックスホルダー20Bは、コンベックスホルダー本体21Bの一端にコンベックスルール30先端の爪部31が挿入可能な、直交する2つのスリット23が設けられ、他端にマグネット22が設けられ、ソケット10に脱着可能な長さ60mmのロングタイプのコンベックスホルダーであり、ソケット10と合わせて75mmの長さを確保することが可能である。このコンベックスホルダー20Bを用いることで、両測定ポイント間を直接結ぶ線上の障害物を回避することができる。例えば自動車修理の場合、70mmの長さで国産車の当該部における障害物を全て回避できる。コンベックスホルダー20Bの長さは、60mmに限定されるものではない。
なお、コンベックスホルダー20Bは、コンベックスホルダー本体21Bの長さが異なり、およびスリット23が設けられた端の側面には溝が設けられていない以外、コンベックスホルダー20の構成と同様である。
図4(b)に示すように、コンベックスホルダー20Cは、コンベックスホルダー本体21Cの一端にコンベックスルール30先端の爪部31が挿入可能な、直交する2つのスリット23が設けられ、他端に被測定体上の円柱形凸部に嵌合するための穴27が設けられ、この穴27の内部にマグネット22が設けられている。このコンベックスホルダー20Cは、例えばドアヒンジ等の部品装着し、測定を行うことができる。
なお、コンベックスホルダー20Cは、コンベックスホルダー本体21Cに穴27を設け、およびスリット23が設けられた端の側面には溝が設けられていない以外、コンベックスホルダー20の構成と同様である。
図5は、直線寸法測定具のセット構成例を示す図である。図5に示すように、直線寸法測定具のセットには、各寸法に対応する複数のソケット10と、被測定体に設けられた穴(ネジ穴)の中心を基準に二点間の直線寸法を測定するためのソケット10A(2個)と、コンベックスホルダー20(2個)と、長いタイプのコンベックスホルダー20B(2個)と、コンベックスホルダー20C(2個)と、コンベックスルール30とから構成されている。
この場合、コンベックスホルダー20の止めネジ25を外して、コンベックスホルダー20Aとして利用することができる。
以下、直線寸法測定具100を用いた測定方法を説明する。
図1に示すように、一つの計測ポイントの六角ボルトBに、ボルトBの頭部のサイズに合ったソケット10およびコンベックスホルダー20を装着する。次に、コンベックスホルダー20のスリット23にコンベックスルール30先端の爪部31を嵌めて止めネジ25で固定する。
図1に示すように、一つの計測ポイントの六角ボルトBに、ボルトBの頭部のサイズに合ったソケット10およびコンベックスホルダー20を装着する。次に、コンベックスホルダー20のスリット23にコンベックスルール30先端の爪部31を嵌めて止めネジ25で固定する。
次に、もう一つの計測ポイントの六角ボルトBに、ボルトBの頭部のサイズに合ったソケット10およびコンベックスホルダー20Aを装着し、コンベックスルール30を引き伸ばして、コンベックスホルダー20Aの2つのスリット23の交点に目盛りを当て測定値を読み取る。
なお、計測ポイントがネジ穴である場合は、ソケット10を用いてコンベックスホルダー20と共に装着し、上記と同様の方法で測定を行うことができる。また、両測定ポイント間を直接で結ぶ線上の障害物が存在する場合は、ソケット10およびコンベックスホルダー20Bを用いることで、上記と同様の方法で測定を行うことができる。また、計測ポイントがピン(例えばドアヒンジ等)である場合は、コンベックスホルダー20Cを用いることで、上記と同様の方法で測定を行うことができる。
このように本実施の形態においては、直線寸法測定具100は、一対のソケット10と、一対のコンベックスホルダー20、20Aと、コンベックスルール30とから構成されている。ソケット10は、一端に六角ボルトBの頭部を嵌入する嵌合部11が設けられ、他端にコンベックスホルダー20または20Aを挿入するためのホルダー受け部12が設けられていると共に、嵌合部11の内部にマグネット13が設けられている。コンベックスホルダー20は、一端にコンベックスルール先端の爪部が挿入可能な、直交する2つのスリット23が設けられ、他端にマグネット22が設けられ、ソケット10に脱着可能な円柱形のものである。また、2つのスリット23の交点がコンベックスホルダー20の端面の中心に位置するように形成されている。
これにより、直線寸法測定具100は、ロケーションホールや建て込みナットのボルトが取り付けられている状態でも測定ポイントの中心を確保し直線寸法を正確に測定することができる。また、測定具自体の寸法が小さく、収納が容易にでき、携帯も便利である。
また、自動車修理の際に、ボルト、ナット類が取り付けられている部位を計測する場合、ボルト、ナット等を取り外す必要がなく、計測時間の短縮ができるので、結果として修理費の低減に寄与する。また、取り扱いは簡便かつ容易であるので、使用のタイミングや頻度の自由度が高くなるので、結果として修理精度の向上に寄与する。
また、コンベックスホルダー20にコンベックスルール30を固定するための止めネジが設けられていることで、コンベックスルール30先端の爪部31を簡単に固定することができ、80cm以上の長い距離においても作業者一人で測定を行うことができる。そのため、作業者のロスタイムにつながる二人作業を回避することができる。
また、コンベックスホルダー20,20Aのスリット23が設けられた端の側面には、溝26を設けることで、コンベックスホルダー20,20Aの取り外しが容易にできる。
また、ソケット10は、一端に建て込みナットを嵌入する嵌合部11が設けられ、他端にコンベックスホルダー20,20Aを挿入するためのホルダー受け部12が設けられていると共に、嵌合部11の内部にマグネット13が設けられていることで、ソケット10が六角ボルトBの頭部に脱着することが容易にできる。
また、ソケット10Aの一端にネジ穴に螺入する装着部14が設けられ、他端にコンベックスホルダー20,20Aを挿入するためのホルダー受け部12が設けられていることで、ネジ穴に簡単に装着することができるため、測定ポイントの中心を容易に設定でき、測定精度を確保することができる。
図6は、ソケット10を用いた計測例を示す図である。図6に示すように、計測ポイントがボルトである場合は、ソケット10およびトラムトラッキングゲージ40を用いることで、二点間の直線寸法を測定する。
トラムトラッキングゲージ40は、ゲージ本体41と、スケールホルダー42A,42Bと、スケール43A,43Bと、水準器44とから構成されている。
スケールホルダー42A,42Bによりスケール43A,43Bの長さ方向の位置を調整することができる。また、スケールホルダー42Bによりスケール43Bのゲージ本体41上の位置を調整することができる。
測定する際に、計測ポイントの六角ボルトBに、ボルトのサイズに合ったソケット10を装着する。次に、スケール43A,43Bの長さ方向の位置を調整し、計測ポイント間の距離によってスケール43Bの位置を調整する。次に、スケール43A,43Bの先端をソケット10のホルダー受け部12に挿入し、測定を行う。
図7は、ソケット10を用いた他の計測例を示す図である。図7に示すように、計測ポイントが穴とボルトである場合は、ソケット10およびトラムトラッキングゲージ40を用いることで、二点間の直線寸法を測定する。この場合、計測ポイントの穴に対応するマグネットコーン45を用いた。
この例において、トラムトラッキングゲージ40は、ゲージ本体41と、スケールホルダー42A,42Bと、スケール43A,43Cと、水準器44とから構成されている。スケール43Cには、マグネットコーン45が装着されている。
マグネットコーン45は、ケース45aと、ホール用コーンバー45bと、シャフト45cと、マグネット45dと、スプリング45eと、止め輪45fと、ネジ45gとから構成されている。
測定する際に、計測ポイントの六角ボルトBに、ボルトのサイズに合ったソケット10を装着する。次に、スケール43A,43Bの長さ方向の位置を調整し、計測ポイント間の距離によってスケール43Bの位置を調整する。次に、計測ポイントの穴にマグネットコーン45先端のホール用コーンバー45bを挿入し、そしてスケール43Bの先端をソケット10のホルダー受け部12に挿入し、測定を行う。
この発明は、被測定体に設けられた金属材に設けられた穴または建て込みナットの中心を基準に二点間の直線寸法を測定する目的に利用できる。特に、自動車等の車体のひずみや曲がりなどの変形を測定する目的に利用できる。
10,10A ソケット
11 嵌合部
12 ホルダー受け部
13 マグネット
14 装着部
20,20A,20B,20C コンベックスホルダー
21,21A,21B,21C コンベックスホルダー本体
22 マグネット
23 スリット
24 ネジ穴
25 止めネジ
26 溝
30 コンベックスルール
31 爪部
40 トラムトラッキングゲージ
41 ゲージ本体
42A,42B スケールホルダー
43A,43B,43C スケール
44 水準器
45 マグネットコーン
45a ケース
45b ホール用コーンバー
45c シャフト
45d マグネット
45e スプリング
45f 止め輪
45g ネジ
100 直線寸法測定具
11 嵌合部
12 ホルダー受け部
13 マグネット
14 装着部
20,20A,20B,20C コンベックスホルダー
21,21A,21B,21C コンベックスホルダー本体
22 マグネット
23 スリット
24 ネジ穴
25 止めネジ
26 溝
30 コンベックスルール
31 爪部
40 トラムトラッキングゲージ
41 ゲージ本体
42A,42B スケールホルダー
43A,43B,43C スケール
44 水準器
45 マグネットコーン
45a ケース
45b ホール用コーンバー
45c シャフト
45d マグネット
45e スプリング
45f 止め輪
45g ネジ
100 直線寸法測定具
Claims (5)
- 被測定体に設けられた穴またはボルトやナットの中心を基準に二点間の直線寸法を測定するための測定具であって、
前記穴またはボルトやナットに脱着可能な一対のソケットと、
一端にコンベックスルール先端の爪部が挿入可能な、直交する2つのスリットが設けられ、他端にマグネットが設けられ、前記ソケットに脱着可能な一対のコンベックスホルダーとを備え、
前記2つのスリットの交点が前記コンベックスホルダー端面の中心に位置することを特徴とする直線寸法測定具。 - 前記一対のコンベックスホルダーのうち少なくとも一つが前記スリットにコンベックスルール先端の爪部を固定するための止めネジが設けられることを特徴とする請求項1に記載の直線寸法測定具。
- 前記コンベックスホルダーのスリットが設けられた端の側面には、溝が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直線寸法測定具。
- 前記ソケットは、一端に前記ボルトやナットを嵌入する嵌合部が設けられ、他端にコンベックスホルダーを挿入するためのホルダー受け部が設けられると共に、嵌合部の内部にマグネットが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の直線寸法測定具。
- 前記ソケットは、一端に前記穴に挿入、または螺入する装着部が設けられ、他端にコンベックスホルダーを挿入するためのホルダー受け部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の直線寸法測定具。
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JP2008258999A JP2010091302A (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | 直線寸法測定具 |
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