JP3347113B2 - 粒状物の運搬装置 - Google Patents

粒状物の運搬装置

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JP3347113B2 JP35616999A JP35616999A JP3347113B2 JP 3347113 B2 JP3347113 B2 JP 3347113B2 JP 35616999 A JP35616999 A JP 35616999A JP 35616999 A JP35616999 A JP 35616999A JP 3347113 B2 JP3347113 B2 JP 3347113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉱石などの粒状物を
塵取り状のバックで運搬する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の代表的な粒状物の運搬説明
図(その1)であり、荷役作業の一環としてストックヤ
ード101にストックしておいた粒状物102を、運搬
船103に移すことはよく行われ、その具体的作業の一
例を説明する。先ず、トラック104の荷台に塵取り状
のバック105を載せておき、このバック105にトラ
クタショベル106で矢印の要領で、粒状物102を
積込み、次にトラック104を岸壁107まで走行さ
せ、岸壁107ではクレーンのフック108にてバック
105を吊り揚げ、横移動し、運搬船103へ降ろす。
【0003】図9(a)〜(c)は従来の代表的な粒状
物の運搬説明図(その2)である。(a)はフック10
8で吊ったバック105を示すが、バック105は図左
と上が開放状態である塵取り状容器であり、それで粒状
物102を運ぶためには、バック105を水平に保つ必
要がある。傾くと粒状物102がこぼれるからである。
そのために、バック105に設けてある前吊りピン11
1に前ワイヤ112、後吊りピン113に後ワイヤ11
4を均等に掛ける。
【0004】粒状物102を排出するには、(b)に示
す通りに、船倉(又は積込み済粒状物上)115にバッ
ク105を載せて(あずけて)、ワイヤ112,114
を緩める。そして、人手にて前ワイヤ112を前吊りピ
ン111から外す(矢印)。
【0005】そして、(c)に示す通りに後ワイヤ11
4を巻き揚げてバック105の後部を揚げ、バック10
5を全体的に傾斜させる。このままで、白抜き矢印の通
りにバック105を後退させれば、粒状物102を排出
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先ず、図8では岸壁1
07においてトラック104上のバック105に前後ワ
イヤ112,114を掛ける玉掛け作業が発生し、又図
9(b)では前ワイヤ112を前吊りピン111から取
外す作業が必要となる。そのために、岸壁107に2人
の玉掛け要員、船倉115に2人の玉掛け要員が必要と
なり、多くの玉掛け工数が必要となる。また、図9
(b)に示すと通り、一回バック105を下に置かなけ
ればならないので作業時間が延びて、作業能率が悪くな
る。
【0007】そこで、本発明の目的は玉掛け人工を最小
に留めることができると共に作業能率の良い粒状物の運
搬装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、少なくとも底、この底の3辺から立てた
奥壁及び一対の側壁、これらの側壁の外面から突起した
前吊りピン及び後吊りピンからなり、鉱石などの粒状物
を収納する塵取り状のバックと、4個の吊りピンに各々
噛みあうフックを備え、且つ少なくともバックの長手軸
に沿って延びる長手ビームを備えた吊りフレームと、長
手ビームの下面に移動可能に沿わせるスライダと、この
スライダを強制的に移動させるべくスライダに一端並び
に吊りフレームに他端を連結したシリンダユニットと、
クレーンフックを掛ける吊り環を備え、長手軸に直角に
延びる支軸を介してスライダをスイング可能に吊る吊り
ブロックと、スライダで支える吊りフレームが水平であ
ることを検出する水平検出センサと、水平モードでは水
平検出センサが水平を検出するまで前記シリンダユニッ
トを運転して吊りフレームに対する吊りブロックの吊り
点位置を移動させ、また傾動モードでは前記バック前部
が下って傾斜するまでシリンダユニットを運転して吊り
点位置を吊りフレームの後部側へ移動させる制御部と、
からなる粒状物の運搬装置において、吊りフレームに
は、4個のフックの近傍に各々ローラを設け、これらの
ローラを側壁の上面に載せることで、吊りフレーム並び
に4個のフックを水平移動させることができるようにし
たことを特徴とする。
【0009】バックは4個のフックを介して吊りフレー
ムで吊り、この吊りフレームを吊りブロックを介してク
レーンで吊り上げる。この際に、吊りブロックの吊り点
位置を次の要領で強制的に変更することを特徴とする。
・水平モードでは水平検出センサが水平を検出するまで
シリンダユニットを運転して吊りフレームに対する吊り
ブロックの吊り点位置を移動させる。・傾動モードでは
前記バック前部が下って傾斜するまでシリンダユニット
を運転して吊り点位置を吊りフレームの後部側へ移動さ
せる。加えて、バックの吊りピンに、吊りフレームのフ
ックを掛ける際に、フックの近傍に設けたローラを側壁
の上面に載せて走らせることにより、吊りフレーム並び
に4個のフックを水平移動させる。即ち、ローラを設け
たことにより、吊りピンに掛ける直前のフックのレベル
を容易に決めることができる。
【0010】請求項2では、吊りブロックに、クレーン
フックを掛ける吊り環に対して吊りブロックを鉛直軸廻
りに旋回させる旋回モータを備えていることを特徴とす
る。クレーンフックに対して吊りブロックを必要に応じ
て鉛直軸廻りに旋回させることで、バックの方位を調節
する。
【0011】請求項3では、吊りフレームに備えた4個
のフックのうち一方の側壁に臨む2個のフックの下端
を、残る2個のフックの下端より下方へ延ばして延長部
とし、これら延長部を、バックにフックを掛ける際の位
置決め部材としたことを特徴とする。バックの吊りピン
に、吊りフレームのフックを掛ける際に、先ずフックか
ら下へ延ばした延長部をバックの側壁に当てることで、
長手軸直角方向の位置決めをなす。クレーンの運転員の
みで吊りフレームの位置決めが可能となるので、玉掛け
要員は不要となる。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る粒状物の運搬装置の分
解斜視図であり、図の右上に示した方位指針で、便宜上
前後左右を決めておく。ここで、11は長手軸、12は
長手軸に直角な軸である。
【0014】粒状物の運搬装置10は、塵取り状のバッ
ク(図4(a)で説明する。)と、長手ビーム21にキ
の字を呈するように2本のクロスビーム22,23を渡
し、クロスビーム22,23の各々の両端にフック2
4,24,25,25を取付けてなる吊りフレーム20
と、想像線で示すごとく長手ビーム21の下面に沿わせ
るスライダ30と、このスライダ30を強制的に移動す
るシリンダユニット35と、左右のブラケット41,4
1から下へ延ばしたアイプレート42,42で支軸31
を介して前記スライダ30を支えるとともに左右のブラ
ケット41,41の上面に渡した天板43に鉛直軸廻り
に回転可能に吊り環45を備える吊りブロック40とか
らなる。
【0015】加えて、吊りブロック40においては、天
板43の下方に取付けた旋回モータ53にて、ギヤ5
1,52を介して吊り環45を廻すことができる。ま
た、スライダ30の上面には複数個のコロ32・・・(・・・
は複数個を示す。以下同様。)を設けておき、これらの
コロ32・・・の転がり作用により長手ビーム21の下面
に沿ってスライダ30を円滑にスライドさせることがで
きる。
【0016】更に、4個のフック24,24,25,2
5には各々ローラ26・・・を回転自在に取付ける。ロー
ラ26の役割は後述する。又、4個のフック24,2
4,25,25のうち2個のフック25,25の下端
を、残る2個のフック24,24の下端より下方へ延ば
して延長部27,27とする。これら延長部27,27
の役割も後述する。
【0017】図2は本発明に係る粒状物の運搬装置の側
面図であり、吊りフレーム20の長手ビーム21の下面
にスライダ30を当て、このスライダ30をシリンダユ
ニット35で図左右に移動可能にする。即ち、シリンダ
ユニット35のシリンダ36をスライダ30に連結し、
シリンダユニット35のピストンロッド37をピン38
を介して長手ビーム21に連結することで、シリンダユ
ニット35を伸ばす(伸動という)ことで長手ビーム2
1に対してはスライダ30を図右に移動させることがで
き、シリンダユニット35を縮める(縮動という)こと
で長手ビーム21に対してはスライダ30を図左に移動
させることができる。この移動はスライダ35を基準と
すれば、スライダ35に対して長手ビーム21、すなわ
ち吊りフレーム20を全体的に図左又は右へ移動させる
ことができること意味する。
【0018】そして、スライダ30を支軸31を介して
吊りブロック40に連結する。これで、吊り環45を図
示せぬクレーンのフックで吊り上げれば、吊りブロック
40、スライダ30、シリンダユニット35及び吊りフ
レーム20を一括して吊り上げることができる。
【0019】なお、吊りブロック40には、ギヤ51,
52を介して吊り環45を旋回させる旋回モータ53
と、水平検出センサ54(作用は後述する)と、旋回モ
ータ53やシリンダユニット35などを制御する制御部
55と、この制御部55の制御に基づき旋回モータ53
やシリンダユニット35などへ給電するバッテリ56と
を備える。リモコン発信器57から無線で指令を受ける
と制御部55は、旋回モータ53やシリンダユニット3
5を運転/停止状態にするとともに、吊りブロック40
に設けた水平検出センサ54の検出信号を受けたときに
シリンダユニット35を制御するなど、後述の水平モー
ドや傾斜モードを発生させる。
【0020】図3は本発明に係る水平検出センサの作用
説明図であり、吊りブロック40は上部の吊り環45を
図示せぬクレーンフックで吊れば、その下のブラケット
41などが錘(おもり)となるため、常に鉛直状態を保
つ。一方、支軸31を回転中心として吊りフレーム20
は図面時計廻り又は反時計廻りに回転する。
【0021】本発明ではシリンダユニット35側が下が
るように構造的に配慮した。そして、実線で示す傾斜状
態の吊りフレーム20の上面は水平検出センサ54から
Lだけ離れているとする。そして、後述の手法で吊りフ
レーム20を矢印のごとく時計廻りに回わす。すると
前記Lは減少し、吊りフレーム20が想像線の位置に達
したときにLはゼロになる。想像線での吊りフレーム2
0が水平位置に相当する。
【0022】水平検出センサ54は、接近する金属を検
知する近接スイッチ、光学的に吊りフレームの有無を検
知する光電スイッチ、機械的に接近物を検知するリミッ
トスイッチの何れでもよい。この水平検出センサ54で
吊りフレーム20が水平であることを検出することがで
きる。
【0023】なお、水平検出センサ54は水準器と同じ
作用を発揮する電気的水平センサを直接長手ビーム21
に張りつけてもよい。このときには電気的水平センサか
ら制御部55(図2参照)へ繋げる電気配線に工夫を懲
らす(フレキシブルワイヤを使うなど)必要があり、装
置のコストアップの要因となる。この点、図2に示した
通りに制御部55と水平検出センサ54を共に吊りブロ
ック40に設けておけば、電気配線の取り回しは極めて
容易になり、装置のコストを下げることができる。
【0024】以上に述べた粒状物の運搬装置の作用を図
4〜図6にて説明する。図4(a),(b)は本発明に
係る粒状物の運搬装置の作用図(その1)である。
(a)にて、塵取り状のバック60の構造を説明する
と、バック60は、底61、この底61の3辺から立て
た奥壁62及び一対の側壁63,63(奥の側壁は不図
示)、これら側壁63,63の外面に突起した前吊りピ
ン64,64(奥の前吊りピンは不図示)及び後吊りピ
ン65,65(奥の後吊りピンは不図示)からなり、前
面及び上面が開いている塵取り状の容器であり、鉱石な
どの粒状物67を収納する。
【0025】この様なバック60へ、クレーンのフック
69で吊った吊りフレーム20及び吊りブロック40を
下降させつつ近づける。そして、先ず、図手前の2個の
フック25,25に設けた延長部27,27が想像線の
レベルに達したらクレーンのフック69の下降を停止す
る。次に、クレーン運転者は、延長部27,27がバッ
ク60の一方の側壁63に当るまで吊りフレーム20を
図手前から奥へ水平移動する。
【0026】次に(b)にて、矢印の通りにフック2
5を下げて、ローラ26を側壁63の上面に載せる。ロ
ーラ26が側壁63の上面に載ればそれ以降フック25
は下がらない。クレーン運転者は、矢印の通りにフッ
ク25を水平移動し、フック25の前面25aを吊りピ
ン64に当てる。この後に、フック25を矢印の通り
に揚げて、フック25を前吊りピン64に掛ける。
(a)に示す後吊りピン65とフック25との作用も同
様であるから、これらについては説明を省略する。
【0027】図5(a),(b)は本発明に係る粒状物
の運搬装置の作用図(その2)である。(a)におい
て、吊りブロック40の重心G1をバック60の重心G
2に概ね合せるべく、リモコン送信機(図2参照)を操
作してシリンダユニット35を延ばし、G2にG1を合
せる。(b)において、クレーンのフック69を巻揚げ
てバック60を吊り上げるが、バック60が水平でない
ときにはリモコン送信機を操作してシリンダユニット3
5を伸動若しくは縮動することにより水平に修正する。
すなわち、これら(a),(b)では水平検出センサを
使用せずに、水平出しを行う。
【0028】図6(a)〜(c)は本発明に係る粒状物
の運搬装置の作用図(その3)である。(a)ではクレ
ーンにてバック60を船倉へ移動し、船倉に近づいた
ら、必要に応じて旋回モータ53にて吊り環45に対し
て吊りブロック40並びに吊りフレーム20を廻してバ
ック60の方位を所望の方位に合せる。(b)は仮想的
な説明図であり、仮にシリンダユニット35を伸動する
ことにより、相対的に吊りブロック40の吊り点位置
(支軸31)を図右へ大きく移動すれば、想像線で示す
吊りフレーム20はバランスが崩れて左に傾く。その状
態を(c)に示す。即ち(c)ではバランスが崩れたこ
とにより、支軸31を中心にして吊りフレーム20並び
にバック60が図反時計廻りに大きく傾く。この結果、
バック60から粒状物67がこぼれ落ちる。
【0029】バック60が空になれば、リモコン送信機
でバック60を水平に戻す信号を発する。すると、シリ
ンダユニット35が縮まり、(b)とは逆の動作を行
う。そして、図3で説明した水平検出センサで水平を検
出したら、シリンダユニット35の縮動を停止する。
【0030】以上の図4〜図6で述べた一連の作業は、
クレーン運転者がリモコン送信機操作を行えば、クレー
ン運転者だけで実行することができる。従って、危険を
伴い勝ちな玉掛け作業の大部分若しくは全部を廃止する
ことができると共に、バック60を一度船倉などに置く
(あずける)必要が無いので作業時間を縮めることがで
き、作業能率を大幅に向上させることができる。
【0031】図7は図2の別実施例図であり、図2との
共通部分については図2の符号を流用し、詳細な説明は
省略する。この別実施例では、支軸31がスライダ30
から一体的に延びているときに、この様な支軸31の回
転角θ1,θ2を、アイプレート42に取付けたロータ
リエンコーダ71で読取るようにしたものである。ロー
タリエンコーダ71は回転角度をパルス信号として発す
る機器である。
【0032】図中、(a)は鉛直軸72に対して長手軸
11が反時計廻りに回転したことにより、長手ビーム2
1が水平でない状態を示す。リモコン送信機で「水平」
モードを選択すると、ロータリエンコーダ71はそのと
きの回転角θ1(鈍角)を調べ、制御部55はこの回転
角θ1が90゜になるようにシリンダユニット35を縮
動させ、90゜に合致した時点でシリンダユニット35
を停止する。この結果は、(c)となる。(b)は鉛直
軸72に対して長手軸11が時計廻りに回転したことに
より、長手ビーム21が水平でない状態を示す。リモコ
ン送信機で「水平」モードを選択すると、ロータリエン
コーダ71はそのときの回転角θ2(鋭角)を調べ、制
御部55はこの回転角θ2が90゜になるようにシリン
ダユニット35を伸動させ、90゜に合致した時点でシ
リンダユニット35を停止する。この結果は、(c)と
なる。
【0033】図7の特長は、同図の様にバックを吊って
いないとき、図5(b)の様にバック60を吊ったと
き、図6(c)の傾動状態にあるとき、の何れにおいて
も「水平」モードを選択操作するだけで、水平状態を得
ることができる。従って、リモコン送信機のボタンの数
が少なくなるとともに、リモコン操作がごく簡単なもの
となる。
【0034】尚、バックは便宜上塵取り状と記載した
が、水平向きで搬送し、投下位置で傾けるバケット、パ
レットを含み、構造が概ね塵取り状を呈するれば、局部
的に凹凸を含むものであっても差支えない。また、粒状
物は鉱石、石炭、コークス、砂利、鉄屑などのいわゆる
「ばらもの」であれば種類は問わない。
【0035】図7(d)は本発明に係る別のバックの断
面図であり、このバック60Bは、底61、奥壁62、
側壁63,63(手前の側壁63は不図示)、傾斜式前
壁66とからなる船形の上面開放容器であり、泥状物を
も運搬することができる。従って、請求項1に示すバッ
クは、前面及び上面を開放した容器、上面のみ開放した
容器の何れであってもよい。
【0036】実施例で述べたロータリエンコーダは、直
接的又は間接的に吊りブロックに対する吊りフレームの
角度を計測することのできる別の機器、手段に変更する
ことは差支えない。また、シリンダユニットは、バッテ
リの給電を受けてモータを駆動させる電動シリンダが好
適であるが、モータを駆動して空/油圧を発生させる空
/油圧発生機を備えた空/油圧シリンダであってもよ
い。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、バックを4個のフックを介して吊り
フレームで吊り、この吊りフレームを吊りブロックを介
してクレーンで吊り上げ、吊りブロックの吊り点位置を
シリンダユニットの作用で強制的に変更することを特徴
とし、水平モードや傾斜モードを自在につくりだすこと
ができる。この結果、従来必要であった玉掛け作業を大
幅に削減することができ、玉掛け作業員の数を減らすこ
とができ、荷役作業のコスト削減を達成することができ
る。吊りワイヤの掛け変えが不要となるので、作業時間
の短縮が達成でき、荷役作業のさらなるコスト削減を図
ることができる。加えて、玉掛け作業員を省いたことに
より、汚泥や産業廃棄物等の危険物質を含む運搬を安全
に実行することができる。更に請求項1は、吊りフレー
ムには、4個のフックの近傍に各々ローラを設け、これ
らのローラを側壁の上面に載せることで、吊りフレーム
並びに4個のフックを水平移動させることができるよう
にしたことを特徴とし、バックの吊りピンに、吊りフレ
ームのフックを掛ける際に、フックの近傍に設けたロー
ラを側壁の上面に載せて走らせることにより、吊りフレ
ーム並びに4個のフックを水平移動させる。ローラで、
フックの高さを決めることができ、荷役作業の要員削減
を容易に達成することができる。
【0038】請求項2では、旋回モータの作用で、クレ
ーンフックに対して吊りブロックを必要に応じて鉛直軸
廻りに旋回させることで、バックの方位を調節すること
ができるから、従来玉掛け作業員が実施していた人手に
よるバックの方位の調整を無人化することに成功した。
この結果、玉掛け作業員の負担を大幅に軽減することが
できる。
【0039】請求項3では、吊りフレームに備えた4個
のフックのうち一方の側壁に臨む2個のフックの下端
を、残る2個のフックの下端より下方へ延ばして延長部
とし、これら延長部を、バックにフックを掛ける際の位
置決め部材としたことを特徴とし、バックの吊りピン
に、吊りフレームのフックを掛ける際に、先ずフックか
ら下へ延ばした延長部をバックの側壁に当てることで、
長手軸直角方向の位置決めをなす。クレーンの運転員の
みで吊りフレームの位置決めが可能となるので、玉掛け
要員は不要となる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粒状物の運搬装置の分解斜視図
【図2】本発明に係る粒状物の運搬装置の側面図
【図3】本発明に係る水平検出センサの作用説明図
【図4】本発明に係る粒状物の運搬装置の作用図(その
1)
【図5】本発明に係る粒状物の運搬装置の作用図(その
2)
【図6】本発明に係る粒状物の運搬装置の作用図(その
3)
【図7】図2の別実施例図
【図8】従来の代表的な粒状物の運搬説明図(その1)
【図9】従来の代表的な粒状物の運搬説明図(その2)
【符号の説明】
10…粒状物の運搬装置、11…長手軸、12…長手軸
に直角な軸、20…吊りフレーム、21…長手ビーム、
24,25…フック、26…ローラ、27…延長部、3
0…スライダ、31…支軸、35…シリンダユニット、
40…吊りブロック、45…吊り環、53…旋回モー
タ、54…水平検出センサ、55…制御部、60,60
B…バック、61…底、62…奥壁、63…側壁、64
…前吊りピン、65…後吊りピン、66…前壁、67…
粒状物、69…クレーンのフック、72…鉛直線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/10,13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも底、この底の3辺から立てた
    奥壁及び一対の側壁、これらの側壁の外面から突起した
    前吊りピン及び後吊りピンからなり、鉱石などの粒状物
    を収納する塵取り状のバックと、 前記4個の吊りピンに各々噛みあうフックを備え、且つ
    少なくとも前記バックの長手軸に沿って延びる長手ビー
    ムを備えた吊りフレームと、 前記長手ビームの下面に移動可能に沿わせるスライダ
    と、 このスライダを強制的に移動させるべくスライダに一端
    並びに吊りフレームに他端を連結したシリンダユニット
    と、 クレーンフックを掛ける吊り環を備え、長手軸に直角に
    延びる支軸を介して前記スライダをスイング可能に吊る
    吊りブロックと、 前記スライダで支える吊りフレームが水平であることを
    検出する水平検出センサと、 水平モードでは前記水平検出センサが水平を検出するま
    で前記シリンダユニットを運転して吊りフレームに対す
    る吊りブロックの吊り点位置を移動させ、また傾動モー
    ドでは前記バック前部が下って傾斜するまで前記シリン
    ダユニットを運転して吊り点位置を吊りフレームの後部
    側へ移動させる制御部と、 からなる粒状物の運搬装置において、 前記吊りフレームには、4個のフックの近傍に各々ロー
    ラを設け、これらのローラを側壁の上面に載せること
    で、吊りフレーム並びに4個のフックを水平移動させる
    ことができるようにしたことを特徴とする粒状物の運搬
    装置。
  2. 【請求項2】 前記吊りブロックは、クレーンフックを
    掛ける吊り環に対して吊りブロックを鉛直軸廻りに旋回
    させる旋回モータを備えていることを特徴とする請求項
    1記載の粒状物の運搬装置。
  3. 【請求項3】 前記吊りフレームに備えた4個のフック
    のうち一方の側壁に臨む2個のフックの下端を、残る2
    個のフックの下端より下方へ延ばして延長部とし、これ
    ら延長部を、バックにフックを掛ける際の位置決め部材
    としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の粒
    状物の運搬装置。
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