JP3346851B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3346851B2
JP3346851B2 JP26608493A JP26608493A JP3346851B2 JP 3346851 B2 JP3346851 B2 JP 3346851B2 JP 26608493 A JP26608493 A JP 26608493A JP 26608493 A JP26608493 A JP 26608493A JP 3346851 B2 JP3346851 B2 JP 3346851B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、干渉計式の位置検出装
置に係り、たとえば2つの試料間の間隙長検出などに適
した位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、超LSIの回路パターンをX線露
光装置を使って等倍露光で形成する試みがなされてい
る。X線露光は、高解像性を有したパターン形成技術で
あり、最小線幅 0.2μmを実現する技術の1つでもあ
る。
【0003】X線等倍露光装置を使って最小線幅 0.2μ
mの微細パターンを形成するには、マスクとウェハとの
重ね合せに際して±0.05μm以下の精度を得る必要があ
る。これを実現するには、マスクとウェハとの対向方向
と直交する面内の正確な位置合せは勿論のこと、半影ボ
ケやランナウト誤差を最小にするために、マスク・ウェ
ハ間の間隙長を正確に設定することが要求される。
【0004】ところで、マスク・ウェハ間の間隙長設定
を行う技術は従来から種々考えられている。代表的なも
のとして、回折格子を用いた光ヘテロダン干渉式位置検
出装置を用いた位置合せ装置と、干渉計式の位置検出装
置を用いた位置合せ装置とを挙げることができる。
【0005】光ヘテロダン干渉式位置検出装置を用いた
位置合せ装置は、マスクとウェハとにストライプ状の回
折格子を互いのストライプを直交させて対向関係に設け
るとともに、1つの光源から放射された可干渉性の光ビ
ームを2分割し、これらを変調して得られた周波数の異
なる2本の光ビームをマスクに設けられた回折格子に対
してマスク面と垂直な面を境にして左右対称に定められ
た入射角度で照射し、この照射によって得られた回折光
のうちの特定次数の回折光間の位相差から間隙情報を得
るように構成されている。
【0006】しかし、この位置合せ装置にあっては、光
ヘテロダン干渉式位置検出装置で検出できる間隙長範囲
が± 5μm程度であるため、予めたとえば静電容量式セ
ンサなどを使って上記範囲に追い込んだ後に、光ヘテロ
ダン干渉式位置検出装置を使って目標間隙長に設定する
手順を採る必要がある。このため、位置合せの迅速性に
欠ける問題があった。
【0007】一方、干渉計式の位置検出装置を用いた位
置合せ装置は、図13に示すように、白色光源1から放
射された光をレンズ2で平行光束に変換した後、ビーム
スプリッタ3で2つの光束に分離し、分離された一方の
光束4を試料面であるマスクMおよびウェハWに、他方
の光束5を図中Y軸方向に移動自在な反射鏡6の基準反
射面7に照射し、マスクMあるいはウェハWで反射した
反射光束と基準反射面7で反射した反射光束とを検出器
8で検出し、両反射光が干渉したときの基準反射面7の
位置に基いて試料面の位置を計測するように構成されて
いる。
【0008】すなわち、基準反射面7を、たとえばビー
ムスプリッタ3に近付けておき、この位置から駆動機構
9を使ってビームスプリッタ3から離れる方向に基準反
射面7を移動させる。このように移動させると、図14
中のAで示す位置まで移動した時点でビームスプリッタ
・基準反射面間の光路長とビームスプリッタ・マスク間
の光路長とが一致し、検出器8によって強い干渉光が検
出される。この干渉光が検出されたときの基準反射面7
の位置をポジションセンサ10で検出する。基準反射面
7がさらに移動して、図14中のBで示す位置まで移動
した時点でビームスプリッタ・基準反射面間の光路長と
ビームスプリッタ・ウェハ間の光路長が一致し、検出器
8によって強い干渉光が検出される。この干渉光が検出
されたときの基準反射面7の位置をポジションセンサ1
0で検出する。そして、ウェハWに対して干渉光の得ら
れた基準反射面7の位置BとマスクMに対して干渉光の
得られた基準反射面7の位置Aとの差からマスク・ウェ
ハ間の間隙長Z1 を求める。このようにして計測された
間隙長に基いてマスクテーブル駆動機構11あるいはウ
ェハテーブル駆動機構12を駆動することによりマスク
・ウェハ間の間隙長を正確に設定することが可能とな
る。
【0009】このような干渉計式の位置検出装置を使用
した位置合せ装置にあっては、計測範囲を広くとれる。
しかし、基準反射面7を移動させてマスク位置およびウ
ェハ位置を順次計測し、最終的に両位置の差から間隙長
1 を求める必要があるので、やはり位置合せの迅速性
に欠ける問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、位置合せ
装置において用いられている従来の光ヘテロダン干渉式
位置検出装置や干渉計式の位置検出装置にあっては、位
置計測の行える範囲が狭かったり、計測結果を得るまで
に時間を要したりし、使い易さや計測の迅速性に欠ける
問題があった。
【0011】そこで本発明は、位置計測の行える範囲が
広く、しかも短時間に計測結果を得ることができ、たと
えば位置合せ装置等に組込んだときその効果が大きい位
置検出装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、白色光源から出た光束をビームスプリッ
タで2つの光束に分離し、分離された一方の光束を試料
面に、他方の光束をこの光束に沿った方向に移動自在な
反射鏡の基準反射面に照射し、上記試料面で反射した反
射光束と上記基準反射面で反射した反射光束とを干渉さ
せた光を検出器で電気信号に変換するようにした位置検
出装置において、前記基準反射面は前記移動方向と直交
する面に対して一定角度で傾斜し,前記移動方向と平行
な方向に段差を有する複数の反射面で構成され、前記検
出器はラインセンサもしくはエリアセンサで構成されて
いることを特徴としている。また、本発明は、白色光源
から出た光束をビームスプリッタで2つの光束に分離
し、分離された一方の光束を試料面に、他方の光束をこ
の光束に沿った方向に移動自在な反射鏡の基準反射面に
照射し、上記試料面で反射した反射光束と上記基準反射
面で反射した反射光束とを干渉させた光を検出器で電気
信号に変換するようにした位置検出装置において、前記
基準反射面は前記移動方向と直交する面に対して異なる
角度で傾斜する複数の反射面で構成され、前記検出器は
ラインセンサもしくはエリアセンサで構成されているこ
とを特徴としている。
【0013】
【作用】基準反射面の傾斜角が小さい範囲では、ビーム
スプリッタを通して基準反射面に入射した光のほとんど
が、入射経路と同じ経路を逆方向に辿る反射光となって
ビームスプリッタ側へと進む。
【0014】今、基準反射面が1つの反射面で構成され
ている場合を例にとると、ビームスプリッタ・試料面間
の光路長が、基準反射面の傾斜角で決まるビームスプリ
ッタ・基準反射面間の最短光路長と最大光路長との間に
あるとき、検出器によって干渉光が検出される。この干
渉光の検出される検出器上の位置は、基準反射面のビー
ムスプリッタに対する位置と、基準反射面の傾斜角と、
検出器の配置とによって決まる。基準反射面のビームス
プリッタに対する位置はポジションセンサで知ることが
でき、基準反射面の傾斜角は既知であり、検出器の配置
は組立て時に既知である。したがって、干渉光の検出さ
れた検出器上の位置から干渉を起こした光路長、つまり
試料面の位置を計測することができる。つまり、ビーム
スプリッタ・試料面間の光路長が、ビームスプリッタ・
基準反射面間の最短光路長と最大光路長との間にあると
きには、基準反射面を移動させることなく、試料面の位
置を計測することができる。
【0015】また、マスクとウェハとの関係のように、
試料面が2段構成の場合、ビームスプリッタ・マスク間
の光路長とビームスプリッタ・ウェハ間の光路長との両
方が、ビームスプリッタ・基準反射面間の最短光路長と
最大光路長との間にあるとき、やはり基準反射面を移動
させることなく、マスク位置およびウェハ位置、つまり
マスク・ウェハ間の間隙長を一度に計測することができ
る。
【0016】また、基準反射面を傾斜角が同じで段差を
有した複数の反射面で構成したり、傾斜角が異なる複数
の反射面で構成したりすることにより、基準反射面の移
動量を抑えた状態で、マスク・ウェハ間の広い範囲に亘
る間隙長の計測が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1には本発明の一実施例に係る位置検出装置でマ
スクMとウェハWとの間のの間隙長Z1 を計測している
例が示されている。
【0018】この位置検出装置は、白色光源21から放
射された光をレンズ22で平行光束に変換した後、ビー
ムスプリッタ23で2つの光束に分離し、分離された一
方の光束24を試料面であるマスクMおよびウェハW
に、他方の光束25を図中Y軸方向に移動自在な反射鏡
26の基準反射面27に照射し、マスクMあるいはウェ
ハWで反射した反射光束と基準反射面27で反射した反
射光束とをビームスプリッタ23で一致させた光束を検
出器28で検出し、両反射光が干渉したときの基準反射
面27の位置および検出器28上の干渉位置に基いて試
料面の位置を計測するように構成されている。なお、図
1中、29は反射鏡26を移動させるための駆動機構を
示し、30は基準反射面27の位置を検出するためのポ
ジションセンサを示し、31はマスクテーブル駆動機構
を示し、32はウェハテーブル駆動機構を示している。
【0019】ここで、この実施例に係る位置検出装置が
図13に示される従来の位置検出装置と大きく異なる点
は基準反射面27の構成にある。基準反射面27は、図
2に示すように、移動方向(Y軸方向)と直交する面に
対してθだけ傾いた面に形成されている。なお、傾き角
θは、ビームスプリッタ23を通して基準反射面27に
入射した光のほとんどを入射経路と同じ経路で逆方向に
辿る反射光としてビームスプリッタ23側へ進ませ得る
角度に設定されている。以下の図では、判り易くするた
めに傾き角θを大にして示してある。
【0020】検出器28は、図3に示すように、縦横寸
法がそれぞれ数μmの受光素子33をX軸方向およびY
軸方向にそれぞれ所定ピッチで配列した、たとえばCC
Dエリアセンサによって構成されている。
【0021】このように構成されているので、基準反射
面27の移動量を最小に抑えた状態あるいは基準反射面
27を移動させることなく、マスク・ウェハ間の間隙長
を計測することができる。
【0022】すなわち、図4にはビームスプリッタ23
と基準反射面27との間の光路およびビームスプリッタ
23とマスクMならびにウェハWとの間の光路が示され
ている。ビームスプリッタ23と基準反射面27との間
を進む光束25の光路長は、基準反射面27の傾きの影
響によりLβ1〜Lβ2の間の値となる。基準反射面2
7の傾き角をθとし、光路長Lβ1の位置を基準にした
とき、任意の点Pまでの距離をxとすると、Pの位置で
の光路長LβPは(1) 式で表される。
【0023】 LβP=Lβ1−x・tan θ …(1) 一方、ビームスプリッタ23とウェハWとの間を進む光
束24の光路長をLα1、ビームスプリッタ23とマス
クMとの間を進む光束24の光路長をLα2とし、基準
反射面27上の任意の2点の位置での光路長をLβ1,
Lβ2とし、光の波長をλとすると、光の干渉の原理か
ら下記の(2) 〜(5) 式が満たされたときにそれぞれ干渉
が起こって光量が増大する。
【0024】 |Lα1−Lβ1|=nλ/ 2 …(2) |Lα2−Lβ2|=nλ/ 2 …(3)
|Lα1−Lβ2|=nλ/ 2 …(4) |Lα2−Lβ1|=nλ/ 2 …(5) なお、上記(2) 〜(5) 式において、nは干渉次数であ
り、この例では白色光源を使用しているので、n= 0の
ときのみ干渉を起こす。
【0025】今、マスク・ウェハ間の光路長がdLα
(=Lα1−Lα2)であるとき、基準反射面27上の
任意の2点での光束25の光路長Lβ1とLβ2との差
dLβ(=Lβ1−Lβ2)がdLαと等しいときに
は、基準反射面27のY軸方向の位置を調整することに
よって、マスクMによる干渉光とウェハWによる干渉光
とを検出器28で同時に検出することができる。そのと
き、基準反射面27上ではdLα/tan θだけ離れた位
置で干渉が起こる。
【0026】図5には、光束25の最大光路長と最小光
路長との差dLβと、dLαと、θとの関係が 0<θ,
dLβ<dLαであるとき、ビームスプリッタ23から
離れる方向に基準反射面27を移動させたときに、干渉
の起こる基準反射面27上の位置Qの推移が示されてい
る。m1 がマスクMによって起こる範囲を示し、m2
ウェハWによって起こる範囲を示している。
【0027】したがって、この場合には、干渉位置Qが
基準反射面27上の中心、つまり検出器28の中心位置
で干渉光が検出されたときにポジションセンサ30によ
って検出された位置Aと、次に検出器28の中心位置で
干渉光が検出されたときにポジションセンサ30によっ
て検出された位置Bとの差によってマスク・ウェハ間の
間隙長を知ることができる。この場合、基準反射面27
の移動量に対する計測可能な間隙長範囲を広くすること
ができる。
【0028】図6には、光束25の最大光路長と最小光
路長との差dLβと、dLαと、θとの関係が 0<θ,
dLβ>dLαであるとき、ビームスプリッタ23から
離れる方向に基準反射面27を移動させたときに、干渉
の起こる基準反射面27上の位置QM ,QW の推移が示
されている。QM がマスクMによって起こる位置を示
し、QW がウェハWによって起こる位置を示している。
【0029】この場合には、範囲m3 内においてマスク
Mによる干渉光とウェハWによる干渉光とを同時に検出
器28によって観測することができるので、干渉光が検
出された検出器28上の位置からマスク・ウェハ間の間
隙長を計測できる。すなわち、基準反射面28の傾き角
は既知であり、検出器28の配置および素子ピッチも既
知であるため、干渉光が検出された検出器27上の位置
からマスク・ウェハ間の間隙長を計測できることにな
る。したがって、基準反射面27の移動量を最小に抑え
た状態で、かつ広い間隙長範囲に亘って迅速な計測が可
能となる。
【0030】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々変形することができる。たとえば、図
7に示すように、移動方向と直交する面に対する傾き角
θが等しく、かつ移動方向と平行する方向にHの段差を
持つ2つの反射面J1 ,J2 を持つ基準反射面27aを
備えた反射鏡26aを用いるようにしてもよい。
【0031】マスク・ウェハ間の間隙長検出に際して、
上記構成の反射鏡26aを駆動機構で移動させると、干
渉の起こる基準反射面27a上の位置QM ,QW は図8
(a),(b),(c)に示すように推移する。
【0032】すなわち、図8(a) はマスク・ウェハ間の
間隙長が段差Hより狭い場合であり、図8(b) はマスク
・ウェハ間の間隙長が段差Hと等しい場合であり、図8
(c)はマスク・ウェハ間の間隙長が段差Hより広い場合
である。
【0033】これらの図から判るように、マスク・ウェ
ハ間の間隙長が段差Hと等しい場合には干渉の起こる位
置QM ,QW が等しくなり、マスク・ウェハ間の間隙長
と段差Hとが異なるときには、そのずれ量に応じて干渉
の起こる位置QM ,QW が左右にずれる。したがって、
位置QM ,QW のずれ量を検出器28の出力から計測す
ることによって、段差Hに対する間隙長のずれ量を知る
ことができる。
【0034】また、図9に示すように、移動方向と直交
する面に対する傾き角θ1 が大きい反射面J1 と、傾き
角θ2 が小さい反射面J2 とを持つ基準反射面27bを
備えた反射鏡26bを用いるようにしてもよい。
【0035】基本的に、反射面の傾き角が小さいときに
は、測定方向に対する分解能が得られるが、計測範囲が
狭くなる。逆に、反射面の傾き角が大きいときには、計
測方向に対する分解能が悪くなるが、計測範囲が広くな
る。したがって、マスク・ウェハ間の間隙長検出に際し
て、上記構成の反射鏡26bを駆動機構で移動させる
と、干渉の起こる基準反射面27b上の位置QM ,QW
が図10に示すように推移するので、傾き角の大きい反
射面J1 上の位置QM ,QW を使って計測領域に追い込
んだ後、傾き角の小さい反射面J2 上の位置QM ,QW
を使って正確な間隙長計測を行うことが可能となる。な
お、図10中、AはマスクMによる干渉が反射面J2
の中心で起こる位置を示し、BはウェハWによる干渉が
反射面J2上の中心で起こる位置を示している。
【0036】図11には本発明に係る位置検出装置を応
用して試料の傾きを計測する例が示されている。この例
では、光束25の光軸上に頂部が位置するように2つの
反射面J1 ,J2 を山型状(谷型状でも可)に組合せた
基準反射面27cを持つ反射鏡26cを用いている。
【0037】このような反射鏡26cを用いると、図中
a,b,cで示すように試料34に傾きがなく、高さの
みが変化した場合には、図中a′,b′,c′で示すよ
うに基準反射面27cの頂上位置35を中心にした左右
対象の位置Q1 ,Q2 において干渉が起こる。しかし、
試料34が図中d,eで示すように傾いている場合に
は、傾きに応じて左右の干渉位置の中心が図中d′,
e′で示すように基準反射面27cの頂上位置35から
ずれたものになる。このずれ量を図示しない検出器の出
力から計測することによって試料34がどれだけ、どの
方向に傾いているかを知ることができる。
【0038】図12には基準反射面の変形例が示されて
いる。図中(a) ,(b) に示される基準反射面27d,2
7eは、図7に示したものと同様に、反射面に段差を設
け、かつ同じ傾きでそれぞれの反射面Jを設けている。
このような基準反射面27d,27eを用いると、図7
で説明したように反射面間に設けた段差以上に高さの異
なる試料面間の間隙長を一度に計測できる。図中(c) に
示される基準反射面27fは傾きの異なる2つの反射面
Jを設けている。このような基準反射面27fを用いる
と、図9で説明したように、傾きの大きい反射面で広い
範囲を計測でき、傾きの小さい反射面で精密に計測でき
る。図中(d) に示されている基準反射面27gは、2つ
の反射面Jをそれぞれ反対方向に同じ傾き量だけ傾けて
いる。このような基準反射面27gを用いると、計測範
囲を広くでき、しかも試料面の高さが変わるとそれぞれ
の反射面で干渉位置が反対方向に移動するので、1つの
反射面で計測する場合に比べて2倍の分解能が得られ
る。図中(e) に示される基準反射面27hは反射面Jの
中心部の傾き量を小さくして分解能を上げ、精密な位置
検出が行えるようにし、両端は傾きを大きくして計測範
囲を広くできるようにしている。図中(f) に示される基
準反射面27iは、基本的には(e) に示されているもの
と同じであるが、反射面Jの傾きが連続的に変化するよ
うにしている。図中(g) に示される基準反射面27jは
図11に示されるものを拡張したものであり、中心から
上下左右にそれぞれ同じ量だけ傾いた反射面Jを備え、
2方向の傾きを計測できるようにしている。
【0039】また、図1に示すように1つの反射面から
なる基準反射面を持つ反射鏡を用いる場合には、検出器
28をラインセンサで構成してもよい。その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿
論である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動自在に配置される反射鏡の基準反射面を移動方向と
直交する面に対して傾けているので、反射鏡の移動量を
抑えた状態で広い範囲に亘っての位置計測を行うことが
できる。また、基準反射面の傾き角を設定することによ
って反射鏡を移動させることなく複数の試料間の間隙長
を計測することもできる。したがって、計測範囲の拡大
化および計測に要する時間の短縮化に寄与できる。ま
た、基準反射面を傾き角の異なる複数の反射面で構成す
ることによって計測位置への追い込みを容易化でき、計
測に要する時間の一層の短縮化に寄与できる。さらに、
基準反射面を目標とする間隙長と等しい段差を持った反
射面で構成することにより、反射鏡の移動量を抑えた状
態で、高速な間隙長設定にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る位置検出装置の概略構
成図
【図2】同装置に組込まれた反射鏡を取出して示す斜視
【図3】同装置に組込まれた検出器における受光素子配
置例を示す図
【図4】同装置による計測原理を説明するための図
【図5】同装置によって試料であるマスク・ウェハを計
測したときの基準反射面移動量と基準反射面上における
干渉位置の推移との関係を説明するための図
【図6】同装置によって試料であるマスク・ウェハを計
測したときの基準反射面移動量と基準反射面上における
干渉位置の推移との関係を説明するための図
【図7】反射鏡に設けられる基準反射面の変形例を示す
斜視図
【図8】同基準反射面を持つ反射鏡を用いて試料である
マスク・ウェハを計測したときの基準反射面移動量と基
準反射面上における干渉位置の推移との関係を説明する
ための図
【図9】反射鏡に設けられる基準反射面の別の変形例を
示す斜視図
【図10】同基準反射面を持つ反射鏡を用いて試料であ
るマスク・ウェハを計測したときの基準反射面移動量と
基準反射面上における干渉位置の推移との関係を説明す
るための図
【図11】反射鏡に設けられる基準反射面のさらに別の
変形例とその作用を説明するための図
【図12】反射鏡に設けられる基準反射面のそれぞれ異
なる変形例を示す図
【図13】従来の干渉計式位置検出装置の概略構成を示
す図
【図14】同装置を用いて試料であるマスク・ウェハを
計測したときの基準反射面移動量と干渉位置との関係を
説明するための図
【符号の説明】
21…白色光源 22…レンズ 23…ビームスプリッタ 24…一方の
光束 25…他方の光束 28…検出器 26,26a,26b,26c…反射鏡 29…駆動機
構 27,27a〜27j…基準反射面 30…ポジシ
ョンセンサ 31…マスクテーブル駆動機構 32…ウェハ
テーブル駆動機構 33…受光素子 J,J1 ,J
2 …反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東木 達彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 長浜 博幸 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社 トプコン内 (56)参考文献 特開 昭63−37202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 9/00 - 11/30 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白色光源から出た光束をビームスプリッタ
    で2つの光束に分離し、分離された一方の光束を試料面
    に、他方の光束をこの光束に沿った方向に移動自在な反
    射鏡の基準反射面に照射し、上記試料面で反射した反射
    光束と上記基準反射面で反射した反射光束とを干渉させ
    た光を検出器で電気信号に変換するようにした位置検出
    装置において、前記基準反射面は前記移動方向と直交す
    る面に対して一定角度で傾斜し,前記移動方向と平行な
    方向に段差を有する複数の反射面で構成され、前記検出
    器はラインセンサもしくはエリアセンサで構成されてい
    ることを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】白色光源から出た光束をビームスプリッタ
    で2つの光束に分離し、分離された一方の光束を試料面
    に、他方の光束をこの光束に沿った方向に移動自在な反
    射鏡の基準反射面に照射し、上記試料面で反射した反射
    光束と上記基準反射面で反射した反射光束とを干渉させ
    た光を検出器で電気信号に変換するようにした位置検出
    装置において、前記基準反射面は前記移動方向と直交す
    る面に対して異なる角度で傾斜する複数の反射面で構成
    され、前記検出器はラインセンサもしくはエリアセンサ
    で構成されていることを特徴とする位置検出装置。
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