JP3346503B2 - オ−プンカ−の車体構造 - Google Patents

オ−プンカ−の車体構造

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JP3346503B2
JP3346503B2 JP35125193A JP35125193A JP3346503B2 JP 3346503 B2 JP3346503 B2 JP 3346503B2 JP 35125193 A JP35125193 A JP 35125193A JP 35125193 A JP35125193 A JP 35125193A JP 3346503 B2 JP3346503 B2 JP 3346503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オ−プンカ−の車体構
造に関する。
【0002】
【従来技術】オ−プンカ−の車体構造には、特開昭63
−18852号公報に示すように、幌を外したオ−プン
状態での走行において、車体上側の空気の主流が、フロ
ントヘッダで剥離した後、シ−トヘッドレスト後方側か
らキャビン内に巻込んでくることに着目し、シ−ト後方
に巻込み空気流抑止板を設けたものがある。これによ
り、キャビン内側への巻込み空気流の進入が巻込み空気
流抑止板によって抑止され、乗員の髪が乱されるような
こと等が防止されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の場合、
空気の主流の巻込み自体を抑制できないばかりか、シ−
トヘッドレスト近くまで位置される空気流抑止板によっ
て空気の主流が抑止される結果、空気流抑止板の後方に
は、渦を生じる後流が形成され、その後流領域の上下幅
は大きくならざるを得ない。しかも、車体上側における
空気の主流以外の流れについては、フロントヘッダで剥
離後、直ちに、該フロントヘッダ後方において渦を形成
することになり、その後流領域の上下幅は極めて大きく
なる。このため、キャビン前面部(例えばフロントウイ
ンドガラス)を基準として、前後に大きな圧力差を生
じ、圧力抵抗が大きくなっている。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、オ−プン状態での走行時において圧力
抵抗を極力減少させることができるオ−プンカ−の車体
構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用】上記目的を達成す
るために第1の発明にあっては、車体の上部が幌により
覆われたクローズ状態と、前記幌が前記車体上部を覆う
状態が解除されて該車体上部が外部に開放されるオープ
ン状態とを選択的にとり得るオープンカーの車体構造に
おいて、前記車体のフロントヘッダに、キャビン内に向
けて開口する供給口が形成され、前記供給口に連通路を
介して導入口が連通され、前記導入口が、走行時におい
て正圧を生じる部分に開口され、前記連通路が、ピラー
を少なくとも一部に含めて構成とされていると共に、該
連通路内に、シャッタバルブが設けられ、前記シャッタ
バルブが、前記クローズ状態において閉弁され、前記オ
ープン状態において開弁されるように設定されている構
成としてある。上述の構成により、オ−プン走行時に、
キャビン前面部で剥離した空気流が渦を形成して、該キ
ャビン内の圧力が低下しても、その圧力の低い領域に、
供給口からの空気が補給され、キャビン内の圧力低下が
抑制されることになり、キャビン前面部を基準として、
前後に圧力差を生じることを抑えることができることに
なる。このため、オ−プン状態での走行時において圧力
抵抗を極力減少させることができることになる。このと
き、導入口が、走行時において正圧を生じる部分に開口
されていることから、走行に伴って、空気を利用できる
ことになり、オ−プン状態での走行時において圧力抵抗
を簡単に極力減少させることができることになる。
【0006】前述の目的を達成するために第2の発明に
あっては、車体上部が幌により覆われたクローズ状態
と、前記幌が前記車体上部を覆う状態が解除されて該車
体上部が外部に開放されるオープン状態とを選択的にと
り得るオープンカーの車体構造において、前記車体のキ
ャビン内に、シート後方において、供給口がその供給方
向を上方に向けて設けられ、前記供給口に連通路を介し
て導入口が連通され、前記導入口が、走行時において正
圧を生じる部分に開口され、前記連通路内に、シャッタ
バルブが設けられ、前記シャッタバルブが、前記クロー
ズ状態において閉弁され、前記オープン状態において開
弁されるように設定されている構成としてある。上述の
構成により、前述の第1の発明と同様、キャビン内の圧
力低下を抑制して、キャビン前面部を基準として、前後
に圧力差を生じることを抑えることができるだけでな
く、シ−ト後方において上方に向けた供給口から供給さ
れる空気により、キャビン内に巻込んでこようとする空
気流自体を押し上げ、車体後方まで渦を形成させないよ
うにすることができることになる。
【0007】上記請求項1又は2の好ましい態様として
は、請求項3以下の記載となる。すなわち、導入口とし
ては、車体先端面、ボンネット上、フロントウインドガ
ラスよりも車体前方側におけるカウル部上、車体前方に
向けるようにしてフロア下方に形成するのが好ましい。
また、キャビン内に増幅された圧力を補給して、オ−プ
ン状態での走行時において、効果的に圧力抵抗を極力減
少させる点からは、供給口と導入口との間に、該供給口
からの空気流の供給速度を増速する増速手段を介在させ
るのが好ましく、より好ましくは、その増速手段が、動
力手段と、連通路に配設され該動力手段により駆動され
る送風手段とにより構成するのがよい。しかも、その送
風手段としては、既存のラジエ−タファン、エンジンフ
ァン、エアコン用ブロアファン、ターボチャージャ用タ
ービン、スーパーチャージャーが好ましい。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように本発明(第1の発明、
第2の発明)にあっては、オープン状態での走行時にお
いて圧力抵抗を簡単に極力減少させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1〜図4は第1実施例を示すものであ
る。この第1実施例において、1はオ−プンカ−で、該
オ−プンカ−1のフロントヘッダ2の上縁部には、車幅
方向中央において、溝3が切欠かれている。この溝3
は、フロントヘッダ2を車体前後方向に横切るようにし
て、車幅方向に比較的長くなるように形成されており、
この溝3の後方側開口が空気供給口としての吹出口4を
構成し、該溝3の前方側開口が空気の導入口5を構成す
ることになっている。
【0011】上記フロントヘッダ2には、キャビン6内
側において、幌7の前端部を支持する支持部8が備えら
れている。この支持部8は、フロントヘッダ2の上縁形
状に沿うようにして該フロントヘッダ2内面に取付けら
れており、該支持部8は、溝3の位置においては、該溝
3の周縁形状に対応されている。このため、幌7におい
ては、図4に示すように、該幌7の前部をへこませて凹
所9が形成されており、この凹所9は、車体後方に向う
に従って、その深さが浅くなるようになっている。
【0012】また、フロントヘッダ2に支持部8を取付
ける結果、支持部8とフロントヘッダ2とは、図2、図
3に示すように、フロントヘッダ2に沿うようにして溝
10を形成することになるが、この溝10内には、前記
溝3内において水抜きパイプ11が、その一端開口をも
って開口され、その水抜きパイプ11の他端開口はAピ
ラ−11内に開口されている。これにより、溝10に案
内されて溝3に落込む雨水等はAピラ−12を介して車
外に排出されることになる。
【0013】したがって、上記第1実施例においては、
幌7等を折畳んでオ−プン状態で走行すると、前方から
の空気流は、フロントヘッダ2上縁において剥離し、キ
ャビン6内で渦を形成して、該キャビン6内の圧力を低
下させようとするが、その一方で、図1に示すように、
空気流が溝3を通って車体後方に流れており、その空気
流がポテンシャル流れと見ることができることから、そ
の空気流は、図1の矢印で示すように、圧力の低い左右
の後流(渦流れ)に流れ、該左右の後流には圧力が補給
されることになる。このため、キャビン6内の圧力低下
が抑制され、フロントウインドガラス13を基準とした
前後の圧力差は小さくなり、圧力抵抗は低減されること
になる。
【0014】また、この場合、溝3を通過する空気流の
速度が絞られて速められることになり、少なくとも、そ
の車幅方向中央付近の空気流は、車体後方側まで渦を形
成することなく流れることになる。このため、この車幅
方向中央領域においては、後流の上下幅が小さくなり、
これによっても、圧力抵抗が低減される。
【0015】一方、幌7を取付けたクロ−ズ走行時にお
いては、フロントヘッダ2に溝3が形成されていると共
に、それに対応して、幌7前部に凹所9が形成されてい
ることから、車体において、前方からの空気流を受ける
面積が減少されることになる。このため、抗力係数Cd
を低減させることができることになる。
【0016】図5〜図7は第2実施例を示すものであ
る。この第2実施例においては、オープンカー1におけ
るフロントヘッダ2の内側に、左右両側において、サン
バイザ14が支持棒15介してそれぞれ取付けられてお
り、その各支持棒15には、空力ボ−ド16が、その基
端部において回動可能にそれぞれ支持されている。この
各空力ボ−ド16は、図7に示すように、フロントヘッ
ダ2に当接するまで回動すると、その各先端部がフロン
トヘッダ2上方から突出することになっており、そのと
き、両空力ボ−ド16は、図5に示すように、その両者
間に溝3を構成することになっている。この状態は、図
7に示すように、空力ボ−ド16に設けられる鉤片17
を前述の支持部8に係止することによりロックできるこ
とになっている。したがって、この第2実施例において
も、溝3によって、前記第1実施例と同様の作用を得る
ことができることになる。
【0017】図8〜図10は第3実施例を示すものであ
る。この第3実施例においては、オープンカー1におけ
るフロントヘッダ2に収納穴18が形成されており、そ
の収納穴18に空力ボ−ド16が出没可能に収納されて
いる。フロントヘッダ2には、収納穴18内において、
空力ボ−ド16の変位動方向に延びるようにしてガイド
孔19が形成され、空力ボ−ド16の収納端部には突部
20が形成されており、そのガイド孔19に空力ボ−ド
16の突部20が変位動可能に嵌合されている。これに
より、空力ボ−ド16は、ガイド孔19と突部20とに
より円滑に変位動されると共に、ガイド孔19の上側内
端により、フロントヘッダ2からの所定以上の突出が規
制されることになっている。また、収納穴18底部と空
力ボ−ド16との間にはコイルスプリング21が介装さ
れており、空力ボ−ド16は、コイルスプリング21に
よりフロントヘッダ2から突出する方向に付勢されるこ
とになっている。これにより、幌7を外したオ−プン状
態時には、空力ボ−ド16に外力が作用しないため、図
8、図9に示すようにフロントヘッダ2から突出するこ
とになり、左右両側の空力ボ−ド16は、該両者間に溝
3を形成し、前述の実施例と同様の作用を生じることに
なる。その一方、幌7を取付けるクロ−ズ時には、図1
0に示すように、幌7により空力ボ−ド16が押さえつ
けられ、空力ボ−ド16は収納穴18内に収納される。
尚、この場合、幌7が図外のロック装置によりロックさ
れていることは言うまでもない。
【0018】図11、図12は第4実施例を示すもので
ある。この第4実施例においては、オープンカー1にお
けるフロントヘッダ2内面側にオ−バヘッド22が設け
られ、そのオ−バヘッド22に、支持棒23が、その一
端側において回転可能に支持されており、その支持棒2
3の他端側にはサンバイザ14が回転可能に支持されて
いる。上記支持棒23は、軸心方向に途中で段差を持つ
ように加工されており、これにより、図11に示すよう
に、サンバイザ14をフロントヘッダ2の内面に隠れる
ようにして視界を妨げないようにすることができるだけ
でなく、図12に示すように、支持棒23及びサンバイ
ザ14を回転させて、該サンバイザ14をフロントヘッ
ダ2上に該フロントヘッダ2から突出するように位置さ
せることができることになる。この場合、サンバイザ1
4は、その多くの部分がフロントヘッダ2上に位置さ
れ、その状態で走行したときには、サンバイザ14はフ
ロントヘッダ2に押さえつけられて不動となるようにな
っている。したがって、この第4実施例においても、左
右のサンバイザ14により、その両者間に溝3を形成で
きることになり、前述の実施例と同様の作用を生じるこ
とになる。尚、図11、図12中、24はボ−ルジョイ
ントで、このボ−ルジョイント24によりサンバイザ1
4はサイドウインドの方へ可倒可能となっている。
【0019】図13、図14は第5実施例を示すもので
ある。この第5実施例においては、空気の吹出口4がオ
ープンカー1におけるフロントヘッダ2内面側に位置さ
れ、空気の導入口5が車体の先端開口25内に位置さ
れ、その吹出口4と導入口5とは連通路26を介して連
通されている。上記吹出口4は、図14に示すように、
フロントヘッダ2内面に取付けられる導風パネル27に
形成されており、その吹出口4は、車幅方向中央におい
て斜め下方に向けられている。上記導入口5は、エンジ
ンル−ム30に配設される導風ダクト28の一端側開口
により構成されており、該導入口5は車体前方に向けら
れている。上記連通路26は、上記導風ダクト28内
と、該導風ダクト28の他端部が接続されるヒンジピラ
−(図示略)内と、該ヒンジピラ−内に連なるAピラ−
12内と、前記導風パネル27とフロントヘッダ2とが
形成するヘッダ通路29とにより構成されており、該連
通路26は、走行時に、走行風を導入口5から吹出口4
に導くことになっている。尚、図14中、31はエンジ
ン、32はラジエ−タである。
【0020】図15〜図18は第6実施例を示すもので
ある。この第6実施例においては、空気の吹出口4がオ
ープンカー1におけるフロントヘッダ2のインナパネル
2aに形成され、空気の導入口5がフロントヘッダ2の
アウタパネル2bに形成されており、その吹出口4と導
入口5とは、図18に示すようにフロントヘッダ2内を
介して相対向されている。上記フロントヘッダ2内に
は、筒体33が変位動可能に嵌合されている。この筒体
33には、ラック・ピニオン機構34を介して駆動モ−
タ35が機械的に連係されており、その駆動モ−タ35
により、筒体33が変位動して、前記吹出口4と導入口
5とを同時に開閉できることになっている。上記駆動モ
−タ35は制御ユニットUにより制御されることになっ
ており、その制御は、本実施例においては、幌が折畳ま
れたか否かを検出するオ−プンセンサ36からの信号に
基づき、幌が折畳まれたと判断されたとき、図16に示
すように、吹出口4と導入口5とが連通され、幌が折畳
まれていないクロ−ズ状態と判断されたとき、図17、
図18に示すように、吹出口4と導入口5との連通が遮
断されることになっている。したがって、オ−プン状態
で走行する場合には、図15に示すように、自動的に、
走行風がフロントヘッダ2における導入口5から該フロ
ントヘッダ2内を通って吹出口4に流れ、その吹出口4
からキャビン6内に走行風が供給されることになる。
【0021】図19は第7実施例を示すものである。こ
の第7実施例においては、空気の吹出口4がフロントヘ
ッダ2の内面側に形成され、空気の導入口5がフロント
ヘッダ2の外面側に形成されており、その開閉は、幌7
の前端部を前述の支持部8に支持させてクロ−ズ状態と
したとき、該幌7により吹出口4と導入口5とが閉じら
れ、幌7を外したとき、吹出口4と導入口5とが連通さ
れて、走行風がキャビン6内に供給されることになって
いる。
【0022】図20、図21は第8実施例を示すもので
ある。この第8実施例においては、空気の吹出口4がオ
ープンカー1におけるフロントヘッダ2内面側に位置さ
れ、空気の導入口5がボンネット37上に位置され、そ
の吹出口4と導入口5とは連通路26を介して連通され
ている。上記吹出口4は、前記第5実施例同様、フロン
トヘッダ2内面に取付けられる導風パネル27に形成さ
れ、その吹出口4は、車幅方向中央において斜め下方に
向けられている。上記導入口5は、エンジンル−ム30
からボンネット37を貫通して該ボンネット37上に延
びるエアダクト38の一端側開口により構成されてお
り、該導入口5は車体前方に向けられている。この場
合、変形例として、ボンネット37にバルジを形成し、
ボンネット37を閉じたとき、該バルジとエンジンル−
ム30内のエアダクト38とが接続されるようにしても
よい。上記連通路26は、上記エアダクト38内と、該
エアダクト38の他端部が接続されるヒンジピラ−(図
示略)内と、該ヒンジピラ−内に連なるAピラ−12内
と、前記導風パネル27とフロントヘッダ2とが形成す
るヘッダ通路29とにより構成されており、該連通路2
6は、走行時に、走行風を導入口5から吹出口4に導く
ことになっている。
【0023】上記エアダクト38内にはシャッタバルブ
39が配設されている。このシャッタバルブ39は駆動
アクチュエ−タ40により駆動されることになってお
り、その駆動アクチュエ−タ40の駆動によりエアダク
ト38が開閉されることになっている。上記駆動アクチ
ュエ−タ40は制御ユニットUにより制御されることに
なっており、その制御は、前述の実施例同様、オ−プン
センサ36からの信号に基づき、幌が折畳まれたと判断
されたとき、エアダクト38が開とされて、吹出口4と
導入口5とが連通されることになっている。
【0024】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、自動的に、走行風がボンネット37上の導入口5か
らフロントヘッダ2における吹出口4に導かれ、その吹
出口4からキャビン6内に走行風が供給されることにな
る。
【0025】図22、図23は第9実施例を示すもので
ある。この第9実施例においては、ボンネット37に孔
41が形成され、その孔41は、開閉体42により開閉
されることになっている。その開閉体42による開閉
は、駆動モ−タ35、ギア機構43、リンク機構44を
用いて、該開閉体42を回動させることにより行われる
ことになっており、これにより、図22の閉状態と、図
23の開状態とが得られることになっている。この開閉
体42の内面には可撓性エアダクト38の一端部が固定
されており、開閉体42が閉状態のとき、導入口5とし
てのエアダクト38の一端部開口はエンジンル−ム30
内に収納され、開閉体42が開状態のとき、エアダクト
38の一端部開口は、ボンネット37上において、車体
前方に向くようになり、このとき、走行風を導入口5に
導入することができることになる。上記導入口5への走
行風の導入は、オ−プンセンサからのオ−プン状態であ
るとの信号を受けることを条件として、制御ユニットが
駆動モ−タ35を制御することにより行われる。
【0026】図24〜図28は第10実施例を示すもの
である。この第10実施例においては、空気の吹出口4
がオープンカー1におけるフロントヘッダ2内面側に位
置され、空気の導入口5がカウル部45上に位置され、
その吹出口4と導入口5とは連通路26を介して連通さ
れている。上記吹出口4は、前記第5実施例等同様、フ
ロントヘッダ2内面に取付けられる導風パネル27に形
成され、その吹出口4は、車幅方向中央において斜め下
方に向けられている。上記導入口5は、本実施例におい
ては、図24に示すように、車体49上に、フロントウ
インドガラス13よりも前方側において、車幅方向に複
数並ぶスリット47が構成している。上記連通路26
は、オ−プン状のカウル部45内に配設されて前記複数
のスリット47に向って開口する導風ダクト48と、該
導風ダクト48に連通するAピラ−12内と、前記導風
パネル27とフロントヘッダ2とが形成するヘッダ通路
29とにより構成されており、該連通路26は、走行時
に、走行風を導入口5から吹出口4に導くことになって
いる。
【0027】上記複数のスリット47と上記導風ダクト
48の開口との間には、図25に示すように、前記車体
49上のスリット47に対応するスリット51を有する
スリット板50が介在されている。このスリット板50
は、ラック・ピニオン機構34を介して駆動モ−タ35
により駆動されることになっており、その駆動モ−タ3
5の駆動により、スリット板50は、複数のスリット4
7と導風ダクト48の開口とを遮断する図27の状態
と、複数のスリット47と導風ダクト48の開口とを連
通する図28の状態と、得ることになっている。上記駆
動モ−タ35は制御ユニットUにより制御されることに
なっており、その制御は、オ−プンセンサ36からの信
号に基づき、幌が折畳まれたと判断されたとき、複数の
スリット47と導風ダクト48の開口とが連通されて、
吹出口4と導入口5としての複数のスリット47とが連
通されることになっている。このため、オ−プン状態で
走行する場合には、自動的に、走行風がカウル部45上
の導入口5としての複数のスリット47からフロントヘ
ッダ2における吹出口4に導かれ、その吹出口4からキ
ャビン6内に走行風が供給されることになる。
【0028】図29、図30は第11実施例を示すもの
である。この第11実施例においては、空気の吹出口4
がオープンカー1におけるフロントヘッダ2内面側に位
置され、空気の導入口5がエンジンル−ム30下方にお
けるフロア52の下方に位置され、その吹出口4と導入
口5とは連通路26を介して連通されている。上記吹出
口4は、前記第5実施例等同様、フロントヘッダ2内面
に取付けられる導風パネル27に形成され、その吹出口
4は、車幅方向中央において車体後方に向けられてい
る。上記導入口5は、フロア52を貫通して該フロア5
2下方に延びる導風ダクト53の一端側開口が構成して
おり、その導入口5は車体前方に向けられている。上記
連通路26は、上記導風ダクト53内と、該導風ダクト
53の他端側に連通するAピラ−12内と、前記導風パ
ネル27とフロントヘッダ2とが形成するヘッダ通路2
9とにより構成されており、該連通路26は、走行時
に、走行風を導入口5から吹出口4に導くことになって
いる。
【0029】上記導風ダクト53内にはシャッタバルブ
39が配設されている。このシャッタバルブ39は駆動
アクチュエ−タ40により駆動されることになってお
り、その駆動アクチュエ−タ40の駆動により導風ダク
ト53が開閉されることになっている。上記駆動アクチ
ュエ−タ40は制御ユニットUにより制御されることに
なっており、その制御は、前述の実施例同様、オ−プン
センサ36からの信号に基づき、幌が折畳まれたと判断
されたとき、導風ダクト53が開とされて、吹出口4と
導入口5とが連通されることになっている。
【0030】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図29に示すように、自動的に、走行風がフロア5
2下方の導入口5からフロントヘッダ2における吹出口
4に導かれ、その吹出口4からキャビン6内に走行風が
供給されることになる。
【0031】図31、図32は第12実施例を示すもの
である。この第12実施例は、上記第11実施例のシャ
ッタバルブ39に代わる構成で、前述の第9実施例をボ
ンネットからフロア52に適用したものである。このた
め、第9実施例を示す図22、図23の構成要素と同一
構成要素について、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0032】図33、図34は第13実施例を示すもの
である。この第13実施例においては、空気の吹出口4
がオープンカー1におけるフロントヘッダ2内面側に位
置され、空気の導入口5がキャビン6下方におけるフロ
ア52よりも下方に位置され、その吹出口4と導入口5
とは連通路26を介して連通されている。上記吹出口4
は、前記第5実施例等同様、フロントヘッダ2内面に取
付けられる導風パネル27に形成され、その吹出口4
は、車幅方向中央において斜め下方に向けられている。
上記導入口5は、キャビン6下方におけるクロスメンバ
54から斜め下方に向けられたエアダクト55の一端側
開口が構成している。上記連通路26は、上記クロスメ
ンバ54、サイドシル56、ヒンジピラ−57内に連続
的に配設される前記エアダクト55と、該エアダクト5
5の他端側に連通するAピラ−12内と、前記ヘッダ通
路29とにより構成されており、該連通路26は、走行
時に、走行風を導入口5から吹出口4に導くことになっ
ている。
【0033】上記エアダクト55内にはシャッタバルブ
39が配設されている。このシャッタバルブ39は、駆
動アクチュエ−タを介して制御ユニットにより、オ−プ
ン状態と判断されたとき、開となることになっている。
【0034】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図33、34に示すように、自動的に、走行風がキ
ャビン6下方におけるフロア52下方の導入口5からフ
ロントヘッダ2における吹出口4に導かれ、その吹出口
4からキャビン6内に走行風が供給されることになる。
【0035】図35、図36は第14実施例を示すもの
である。この第14実施例は、上記第11実施例のシャ
ッタバルブ39に代わる構成で、エアダクト55の一端
側を可撓性部材により構成した上で前述の第12実施例
を適用するものである。すなわち、クロ−ズ時と判断さ
れるときには、図35に示すように、導入口5としての
エアダクト55の一端側開口はつぶされて閉じられ、オ
−プン時と判断されたときには、図36に示すように、
エアダクト55の一端側開口はフロア52下方で開口さ
れることになっている。尚、前述の図22、図23、図
31、図32の構成要素と同一構成要素については、同
一符号が付してある。
【0036】図37、図38は第15実施例を示すもの
である。この第15実施例においては、空気の吹出口4
がダッシュロア部58の下部においてキャビン6内に開
口され、空気の導入口5は前述の如く車体の先端に開口
されており、その吹出口4と導入口5とは、連通路26
を構成する導風ダクト28の端部開口が構成している。
【0037】上記エアダクト55内にはシャッタバルブ
39が配設されている。このシャッタバルブ39は、駆
動アクチュエ−タを介して制御ユニットにより、オ−プ
ン状態と判断されたとき、開となることになっている。
【0038】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図37の矢印で示すように、自動的に、走行風が車
体先端の導入口5からダッシュロア部58の下部におけ
る吹出口4に導かれ、その吹出口4からキャビン6内に
走行風が供給されることになる。これにより、キャビン
6下方側から上方に向けて圧力補給がなされることにな
る。
【0039】図39、図40は第16実施例を示すもの
である。この第16実施例においては、空気の吹出口4
が、キャビン6内においてダッシュロア部58の下部に
位置されており、その吹出口4は、連通路26を構成す
る導風ダクト59の一端側開口により構成されている。
一方、空気の導入口5は、カウル部45の上方における
車体49上の複数のスリット47により構成されてお
り、この導入口5には、上記導風ダクト59の他端側開
口が連通されている。
【0040】上記導風ダクト59内にはシャッタバルブ
39が配設されている。このシャッタバルブ39は、駆
動アクチュエ−タを介して制御ユニットにより、オ−プ
ン状態と判断されたとき、開となることになっている。
【0041】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図39の矢印で示すように、自動的に、走行風が、
車体上の複数のスリット47により構成される導入口5
からダッシュロア部58の下部における吹出口4に導か
れ、その吹出口4からキャビン6内に走行風が供給され
ることになる。
【0042】尚、上記シャッタバルブ39に代えて、第
10実施例におけるスリット板50等を用いた前述の開
閉制御を行ってもよい(図26〜図28参照)。
【0043】図41、図42は第17実施例を示すもの
である。この第17実施例においては、空気の吹出口4
が、シ−ト61後方において上方に向けて開口されてお
り、その吹出口4は、連通路26を構成する導風ダクト
60の一端側開口により構成されている。一方、空気の
導入口5は、前述の如く、車体の先端において車体前方
に向けて開口されており、その導入口5は、導風ダクト
60の他端側開口により構成されている。
【0044】また、上記導風ダクト60内にはシャッタ
バルブ39が配設されている。このシャッタバルブ39
は、前述の実施例同様、駆動アクチュエ−タを介して制
御ユニットにより、オ−プン状態と判断されたとき、開
となることになっている。
【0045】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図41の矢印で示すように、自動的に、走行風が、
車体先端の導入口5からシ−ト61後方の吹出口4に導
かれ、その吹出口4からキャビン6内に走行風が供給さ
れることになる。しかも、本実施例においては、吹出口
4からの空気流の動圧を利用して、フロントヘッダ2で
剥離した空気流がキャビン6内に巻込もうとすることを
規制することができることになる。
【0046】図43、図44は第18実施例を示すもの
である。この第18実施例においては、空気の吹出口4
が、シ−ト61後方において上方に向けて開口されてお
り、その吹出口4は、連通路26を構成する導風ダクト
62の一端側開口により構成されている。一方、空気の
導入口5は、前述の如く、キャビン6下側におけるクロ
スメンバ54の下方から車体前方に向けて開口されてお
り、その導入口5は、導風ダクト62の他端側開口によ
り構成されている。この場合、導風ダクト62は、クロ
スメンバ54内、センタトンネル63内に配設される。
尚、64はガソリンタンクである。
【0047】また、上記導風ダクト62内にはシャッタ
バルブ39が配設されており、このシャッタバルブ39
は、前述の実施例同様、駆動アクチュエ−タを介して制
御ユニットにより、オ−プン状態と判断されたとき、開
となることになっている。
【0048】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図43、図44の矢印で示すように、自動的に、走
行風が、クロスメンバ54の下方の導入口5からシ−ト
61後方の吹出口4に導かれ、その吹出口4からキャビ
ン6内に走行風が供給されることになる。しかも、本実
施例においても、前記実施例同様、吹出口4からの空気
流の動圧を利用して、フロントヘッダ2で剥離した空気
流がキャビン6内に巻込もうとすることを規制すること
ができることになる。尚、この実施例においては、導入
口5の開閉制御につき、前述の第14実施例の内容を適
用してもよい。
【0049】図45〜図47は第19実施例を示すもの
である。この第19実施例においては、空気の吹出口4
が、バルクヘッド上皿66に上方に向けて開口されてい
る。一方、空気の導入口5は、左右両フェンダ67の張
り出し部67aにそれぞれ開口されたフェンダ開口部に
より構成されており、その吹出口4と左右の導入口5と
は、連通路26を構成する導風ダクト65により連通さ
れている。
【0050】また、上記導風ダクト65内にはシャッタ
バルブ39が配設されており、このシャッタバルブ39
は、前述の実施例同様、駆動アクチュエ−タを介して制
御ユニットにより、オ−プン状態と判断されたとき、開
となることになっている。
【0051】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図45の矢印で示すように、自動的に、走行風が、
フェンダ側部における導入口5からバルクヘッド上皿6
6における吹出口4に導かれ、その吹出口4からキャビ
ン6内に走行風が供給されることになる。
【0052】図48、図49は第20実施例を示すもの
である。この第20実施例においては、空気の吹出口4
が、インストルメントパネル68に開口されている。一
方、空気の導入口5は、前述の如く、車体の先端におい
て車体前方に向けて開口されており、これは、導風ダク
ト69の一端開口により構成されている。この導風ダク
ト69の他端側は、カウルアッパ70とカウル導風パネ
ル71とが構成する通路72に連通されており、その通
路72は前記吹出口4に連通されている。
【0053】また、上記導風ダクト69内にはシャッタ
バルブ39が配設されており、このシャッタバルブ39
は、前述の実施例同様、駆動アクチュエ−タを介して制
御ユニットにより、オ−プン状態と判断されたとき、開
となることになっている。
【0054】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図48の矢印で示すように、自動的に、走行風が、
車体先端の導入口5からインストルメントパネル68に
おける吹出口4に導かれ、その吹出口4からキャビン6
内に走行風が供給されることになる。この際、走行風は
フロントウインドガラス13により案内されて上昇する
ことになる。尚、図49中、73はデフノズルである。
【0055】図50、図51は第21実施例を示すもの
である。この第21実施例においては、空気の吹出口
4、制御等については、前記第20実施例と同一である
が、導入口5については、ボンネット37上において、
車体前方に向けてバルジ75を設けて導入口5を形成
し、そのバルジ75にエンジンル−ム30内の導風ダク
ト74の一端側を連通し、その導風ダクト74の他端側
を前述の通路72に連通することとしている。尚、前記
第20実施例と同一構成要素については同一符号を付し
てある。
【0056】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図50の矢印で示すように、自動的に、走行風が、
バルジ75からインストルメントパネル68における吹
出口4に導かれ、その吹出口4からキャビン6内に走行
風が供給されることになる。尚、シャッタバルブ39に
代えて、第9実施例の内容を用いてもよい。
【0057】図52、図53は第22実施例を示すもの
である。この第22実施例においては、空気の吹出口4
が、前述した如く、フロントヘッダ2内面側に開口され
ており、空気の導入口5は、車体の先端開口25とされ
ている。この導入口5と吹出口4とは、ダクト(ファン
カウリング&ダクト)76、ヒンジピラ−、Aピラ−1
2、フロントヘッダ2を介して連通されており、このう
ち、ダクト76は、図53に示すように、ラジエ−タ3
2に向って拡大しつつ近づくようにされ、そのダクト7
6内にラジエ−タファン77が配設されることになって
いる。
【0058】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図52の矢印で示すように、ラジエ−タファン77
による強制風がフロントヘッダ2における吹出口4から
吹出されることから、キャビン6内に対する圧力補給は
より効果的となる。
【0059】図54、図55は第23実施例を示すもの
である。この第23実施例においては、前記第22実施
例に対して、空気の吹出口4が、ダッシュロア部58の
下部において開口されることと、ダクト76内に、オ−
プン時に開となるシャッタバルブ39が配設されている
ことが相違している。
【0060】このため、オ−プン状態で走行する場合に
は、図54の矢印で示すように、走行風が車体先端の導
入口5吸込まれ、それが強制風とされて、ダッシュロア
部58における吹出口4から吹出される。
【0061】図56、図57は第24実施例を示すもの
である。この第24実施例においては、空気の吹出口4
が、ノズル78により、ダッシュロア部58に開口さ
れ、空気の導入口5が、車体の先端開口25とされてい
る。前記ノズル78には、ダクト(ファンカウリング&
ダクト)76一端部が接続され、その他端側開口は、図
56に示すように、ラジエ−タ32に向って少し拡大し
つつ近づくようになっている。このダクト76には、バ
イパスコントロ−ルバルブ80が介装されており、この
バルブ80に切換によりノズル78側又はエンジン31
側にエンジンファン79に基づく強制風が導かれること
になっている。上記バイパスコントロ−ルバルブ80は
制御ユニットUにより制御されることになっており、そ
の制御は、オ−プンセンサ36からのオ−プン状態信
号、車速センサ81からの一定以上の車速(例えば60
Km/h以上)信号、バイパスコントロ−ルバルブスイッチ
82からのON信号が入力されたとき、バイパスコント
ロ−ルバルブ80はノズル78側にエンジンファン79
に基づく強制風を送りだすことになっている。
【0062】図58は第25実施例を示すものである。
この第25実施例においては、前記第24実施例に対し
て、吹出口4がフロントヘッダ内面側に形成されている
点で相違している。このため、ダクト76内は、ヒンジ
ピラ−内、Aピラ−12内を介してフロントヘッダ2内
に連通されている。
【0063】図59、図60は第26実施例を示すもの
である。この第26実施例は、図59に示すように、エ
アコン用ブロアファン83を利用したもので、そのブロ
アファン83の吸引側が、車体の上部、下部の導入口5
が連通されている一方、そのブロアファン83の吐出側
は分岐されて、空調ユニット84に連なる空調ユニット
側通路85と、インストルメントパネル68に形成され
る吹出口4に連なるインストルメントパネル側通路86
とに連通されており、その両通路85、86はバイパス
通路87を介して連通されている。このバイパス通路8
7と空調ユニット用通路85との分岐部には、図60に
示すように、切換バルブ88が設けられており、切換バ
ルブ88は、図60中の点線状態と実線状態とを取り得
るようになっている。
【0064】上記切換バルブ(駆動アクチュエ−タ4
0)88は、ブロアモ−タ91と共に制御ユニットUに
より制御されることになっており、その制御は、オ−プ
ンセンサ36からのオ−プン状態信号、エアコンスイッ
チ89からのOFF信号、ブロアモ−タスイッチ90か
らのON信号が入力されたとき、切換バルブ88は、図
60中、点線状態となる。これにより、ブロアファン8
3による全ての強制風が吹出口4に送られ、キャビン6
内の圧力補給が行われる。
【0065】図61は第27実施例を示すものである。
この第27実施例においては、前記第26実施例に対し
て、吹出口4がフロントヘッダ2内面側に形成されてい
る点で相違している。このため、ダクト76内は、ヒン
ジピラ−内、Aピラ−12内を介してフロントヘッダ2
内に連通されている。
【0066】図62、図63は第28実施例を示すもの
である。この第28実施例は、図62、図63に示すよ
うに、タ−ボチャ−ジャ92を利用したもので、吸気通
路93内に配設されるタ−ビン94側については、その
タ−ビン94下流側が、Aピラ−12を介してフロント
ヘッダ2における吹出口4へ連なる通路95と、エンジ
ン31へ連なる通路96とに分岐され、両通路95、9
6の選択は駆動アクチュエ−タ40を介して切換バルブ
97により行われる。また、排気通路98内に配設され
るタ−ビン99と前記タ−ビン94とはクラッチ100
を介して連結されている。
【0067】上記駆動アクチュエ−タ40と上記クラッ
チ100とは制御ユニットUにより制御されることにな
っており、その制御は、オ−プンセンサ36からのオ−
プン状態信号、車速センサ81からの一定以上の車速
(例えば60Km/h以上)信号、切換バルブスイッチ10
1からのON信号が入力されたとき、切換バルブ97
は、上記要素40、100を制御して過給気をAピラ−
12側へ流すことになっている。
【0068】図64は第29実施例を示すものである。
この第29実施例においては、タ−ビン94下流の通路
をAピラ−12側への通路95専用とし、前記オ−プン
センサ36、車速センサ81が前述の所定の条件を満足
したとき、タ−ビン94、99同志をクラッチ100に
より連結することとしている。これにより、強制風をA
ピラ−12を介してフロントヘッダ2における吹出口4
に送出すことができることになる。
【0069】図65、図66は第30実施例を示すもの
である。この第30実施例においては、ス−パ−チャ−
ジャ102を利用したもので、該ス−パ−チャ−ジャ1
02の下流側における吸気通路93を、シリンダ側への
ものと、Aピラ−12側へのもの(フロントヘッダ2に
おける吹出口4に連通)とに分岐し、それを駆動アクチ
ュエ−タ40をもってコントロ−ルバルブを作動させる
ことにより選択することとされている。上記駆動アクチ
ュエ−タ40は制御ユニットUにより制御されることと
なっており、オ−プンセンサ36からのオ−プン状態信
号、車速センサ81からの一定以上の車速(例えば60
Km/h以上)信号、コントロ−ルバルブスイッチ104か
らのON信号が入力されたとき、コントロ−ルバルブ1
03は、過給気をAピラ−12側へ流すことになってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るオープンカーを示す斜視図。
【図2】図1に係る車体構造の要部拡大図。
【図3】図2の部分縦断面図。
【図4】図2に係るオープンカーをクロ−ズ状態とした
場合における斜視図。
【図5】第2実施例に係るオープンカーを示す斜視図。
【図6】図5に係るオープンカーを後方側から見た図。
【図7】第2実施例の説明図。
【図8】第3実施例に係るオープンカーを示す斜視図。
【図9】図8のA−A線断面図。
【図10】図9の動作状態図。
【図11】第4実施例を示す図。
【図12】図11の動作状態図。
【図13】第5実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図14】図13のB−B拡大線断面図。
【図15】第5実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図16】第5実施例を説明する説明図。
【図17】図16の動作状態図。
【図18】図17のC−C線断面図。
【図19】第7実施例を示す図。
【図20】第8実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図21】図20のD−D線断面図。
【図22】第9実施例を示す図。
【図23】図22の動作状態図。
【図24】第10実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図25】図24のE−E線断面図。
【図26】図24のF−F線断面図。
【図27】図26の作動説明図。
【図28】図27の動作状態図。
【図29】第11実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図30】図29のG−G線拡大断面図。
【図31】第12実施例を示す説明図。
【図32】図31の動作状態図。
【図33】第13実施例を説明する図。
【図34】図33に係るオープンカーを平面的に説明す
る図。
【図35】第14実施例を示す説明図。
【図36】図35の動作状態図。
【図37】第15実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図38】図37のH−H線断面図。
【図39】第16実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図40】図39のI−I線断面図。
【図41】第17実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図42】図41のJ−J線拡大図。
【図43】第18実施例に係るオープンカーを示す図。
【図44】図43に係るオープンカーを平面的に説明す
る図。
【図45】第19実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図46】図45に係るオープンカーを側方側から説明
する図。
【図47】図45のK−K線拡大断面図。
【図48】第20実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図49】図48のL−L線拡大断面図。
【図50】第21実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図51】図50のM−M線拡大断面図。
【図52】第22実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図53】図52のN−N線断面図。
【図54】第23実施例に係るオープンカーを示す斜視
図。
【図55】図54のO−O線断面図。
【図56】第24実施例を説明する説明図。
【図57】図56に係るオープンカーの構成図。
【図58】第25実施例を示す図。
【図59】第26実施例を示す図。
【図60】図59に係るオープンカーの構成図。
【図61】第27実施例を示す図。
【図62】第28実施例を示す図。
【図63】図62に係るオープンカーの構成図。
【図64】第29実施例を示す図。
【図65】第30実施例を示す図。
【図66】図65に係るオープンカーの構成図。
【符号の説明】
1 オ−プンカ− 2 フロントヘッダ 3 溝 4 吹出口 5 導入口 6 キャビン 13 フロントウインドガラス 31 エンジン 37 ボンネット 45 カウル部 52 フロア 58 ダッシュロア部 61 シ−ト 68 インストルメントパネル 77 ラジエ−タファン 79 エンジンファン 83 ACブロアファン 91 ブロアモ−タ 94 タ−ビン 99 タ−ビン 102 ス−パ−チャ−ジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 25/06 B62D 25/06 A 25/08 25/08 D H K 25/10 25/20 C 25/20 G 25/10 A (72)発明者 鈴木 俊史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 中野 哲 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 片山 真一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−82880(JP,A) 実開 昭56−150613(JP,U) 実開 平4−35972(JP,U) 実開 平5−35566(JP,U) 実開 昭64−44286(JP,U) 実開 昭62−120021(JP,U) 実開 昭63−149322(JP,U) 実開 昭61−128126(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 35/00 B60J 7/12 B60J 7/22 B62D 25/04 B62D 25/06 B62D 25/08 B62D 25/10 B62D 25/20

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の上部が幌により覆われたクローズ
    状態と、前記幌が前記車体上部を覆う状態が解除されて
    該車体上部が外部に開放されるオープン状態とを選択的
    にとり得るオープンカーの車体構造において、 前記車体のフロントヘッダに、キャビン内に向けて開口
    する供給口が形成され、 前記供給口に連通路を介して導入口が連通され、 前記導入口が、走行時において正圧を生じる部分に開口
    され、 前記連通路が、ピラーを少なくとも一部に含めて構成と
    されていると共に、該連通路内に、シャッタバルブが設
    けられ、 前記シャッタバルブが、前記クローズ状態において閉弁
    され、前記オープン状態において開弁されるように設定
    されている、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  2. 【請求項2】 車体上部が幌により覆われたクローズ状
    態と、前記幌が前記車体上部を覆う状態が解除されて該
    車体上部が外部に開放されるオープン状態とを選択的に
    とり得るオープンカーの車体構造において、 前記車体のキャビン内に、シート後方において、供給口
    がその供給方向を上方に向けて設けられ、 前記供給口に連通路を介して導入口が連通され、 前記導入口が、走行時において正圧を生じる部分に開口
    され、 前記連通路内に、シャッタバルブが設けられ、 前記シャッタバルブが、前記クローズ状態において閉弁
    され、前記オープン状態において開弁されるように設定
    されている、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記導入口が車体先端面に形成されている、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、 前記導入口がボンネット上に開口されている、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、 前記導入口がカウル部上にフロントウインドガラスより
    も車体前方側において開口されている、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2において、 前記導入口がフロア下方において車体前方に向けて開口
    されている、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2において、 前記供給口と前記導入口との間に、該供給口からの空気
    流の供給速度を増速する増速手段が介在される、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記増速手段が、動力手段と、前記連通路に配設され該
    動力手段により駆動される送風手段とにより構成されて
    いる、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記送風手段がラジエ−タファンとされる、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  10. 【請求項10】 請求項8において、 前記送風手段がエンジンファンとされる、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  11. 【請求項11】 請求項8において、 前記送風手段がエアコン用ブロアファンとされる、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  12. 【請求項12】 請求項8において、 前記送風手段がタ−ボチャ−ジャ用タ−ビンとされる、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
  13. 【請求項13】 請求項8において、 前記送風手段がス−パ−チャ−ジャとされる、 ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造。
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