JP3346243B2 - 車両の車高調整装置 - Google Patents

車両の車高調整装置

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JP3346243B2 JP27425297A JP27425297A JP3346243B2 JP 3346243 B2 JP3346243 B2 JP 3346243B2 JP 27425297 A JP27425297 A JP 27425297A JP 27425297 A JP27425297 A JP 27425297A JP 3346243 B2 JP3346243 B2 JP 3346243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の懸架装置
に付設され車高の上げ下げを調整可能とする車高調整装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の懸架装置は車輪からの路面反力を
コイルスプリングやダンパを介して車体基枠で受けると
共に路面反力の中の大きな衝撃成分をコイルスプリング
で吸収し、繰返し振動などの小さな衝撃をダンパで減衰
させ、乗員の乗り心地を確保しており、更に、懸架装置
と車体との間に車高調整装置を取付け、これにより、車
体を目標車高に調整できるようにしたものが知られてい
る。この車高調整装置は車体のばね部材の変位を調整す
るアクチュエータの種類より、空気ばね式、油空圧ばね
式(ハイドロニューマチック式)、油圧パワーシリンダ
式及び螺子式に概略区分される。
【0003】ここで、空気ばね式はばね部材間に可変空
気室を配し、この可変空気室の空気を吸排して車高調整
するが、この場合、可変空気室を形成する弾性部材が
泥、石等の付着や発熱により耐久性が低く、しかも可変
空気室への吸排装置が高コストとなる。ハイドロニュー
マチック式はばね部材間に油圧シリンダを配し、同シリ
ンダにアキュムレータを接続し低ばね定数を確保してい
るが、この場合、アキュムレータのスペース確保に問題
が生じ易く、油漏れ防止用のシール部のフリクション大
により、乗り心地が悪化し易い。油圧パワーシリンダ式
はばね部材間にコイルばねを配し、ばね上部材と車体基
枠間に油圧シリンダを配して車高を定常状態より上げる
ことのみが可能であるが、この対策として車高を上げ下
げ可能とするには複動式のパワーシリンダを必要とし、
この場合シリンダ及び配管が複雑化し、コスト増を招き
易い。
【0004】螺子式の車高調整装置Aは図4に示したよ
うに、ばね受け部材102と下ばね受け部材100間に
コイルばね101を配し、ばね受け部材102側のナッ
ト部材107に車体基枠103側の雄ねじ108を螺合
させる。この雄ねじ108の上端のウォームギア部10
9には図示しないモータにより駆動されるウォーム11
2が螺合する。この装置ではモータの駆動時にダンパ1
10のロッド111に外嵌される雄ねじ108が回転
し、回転規制されているナット状部材107及びばね受
け部材102の上方突部106が上下動し、車高調整が
なされる。ここでは、トップマウント104の内筒10
5内に螺子式の車高調整手段が収容され、装置のコンパ
クト化を図れる。なお、図4の螺子式の車高調整装置が
実公平3−4841号公報に開示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4の車高
調整装置Aは、トップマウント104の内筒105内に
雄ねじ108とナット状部材107を螺合状態で収容
し、雄ねじ108(車体基枠側)に対してのナット状部
材(ばね上部材側)107の螺合位置を上下変位させて
車高調整するが、この雄ねじ108と一体のホイールギ
ア部109は内筒105に収容され、比較的小さな外径
に規制される。このため、ウォーム112との間での減
速比を十分大きく採れず、ウォーム112を駆動するモ
ータの駆動トルクを大きくする必要が生じ、コスト高を
招き易く、かつ、モータ外形が大きくなるので、車載上
の問題発生や、モータ作動音対策が大がかりになる。
【0006】さらに、図4の車高調整装置Aでは、内筒
105内にナット状部材107及び上方突部106を上
下動可能に収容しているので、これら両部材のアッパス
プリングシート102からの上方への突出し量hだけば
ね受け部材102がウォームギア109より下方に配置
されることとなる。このため、車体の外壁上面の高さが
比較的高くなり、車体レイアウトの設計上の自由度が比
較的小さくなり、また、車高調整量を十分とりがたいと
いう問題がある。この発明の目的は、車高調整装置の耐
久信頼性を向上させると共にモータの駆動トルクを比較
的小さくでき、しかも車体レイアウトの設計上の自由度
を大きくできる車両の車高調整装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されてい
る発明では、コイルスプリングとダンパからなる懸架装
置に付設される車両の車高調整装置において、上記コイ
ルスプリングの上端を受ける皿部、同皿部より下方に延
出し内周に螺子部が形成された筒状部を有するばね受け
部材と、一端が車体基枠側に枢着される枢着部、同枢着
部から他端部に延び上記螺子部と螺合する被螺子部が外
周に形成された、上記筒状部より小径の小径筒状部を有
する回転部材と、上記回転部材に設けられ一体的且つ同
軸的に駆動される駆動ギアと、を具備するとともに、上
記コイルスプリング、筒状部、小径筒状部が夫々軸方向
で重複するよう、コイルスプリングの内周側に上記筒状
部が、上記筒状部の内周側に上記小径筒状部が夫々挿入
され、上記駆動ギアを駆動することにより上記回転部材
を回転させ車高調整する
【0008】このように回転部材の駆動ギアが車体基枠
の下方に直接位置することとなるのでその外径寸法規制
を受けることがなく、このため駆動ギアの外径寸法を十
分に大きく採れ、駆動ギア側の減速比を十分大きく採
れ、逆転防止を図りやすく、特別の回り止めを必要とせ
ず、しかもモータの駆動トルクを比較的小さくでき、そ
の小型化を図れ、コスト減を図れる。更に、ばね受け部
材が筒状でその雌螺子と回転部材の雄螺子との噛み合い
部分の結合剛性を確保し易く、装置の耐久性を向上でき
る。しかも、筒状のばね受け部材の雌螺子と回転部材の
雄螺子との噛み合い部分の外側にコイルスプリングを配
設するので、このコイルスプリングの上端部を回転部材
の駆動ギア側に十分に接近させることができ、このた
め、装置全体での縦方向の長さを短くでき、車体の外壁
上面の高さを比較的低くでき、車体レイアウトの設計上
の自由度を確保できる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の車両の
車高調整装置において、特に、上記ばね受け部材側の螺
子部と上記回転部材側の被螺子部とはボール螺子を介し
て螺合する。従って、ボール螺子が回転部材とばね受け
部材との相対回転抵抗を低減でき、この点で駆動源の駆
動トルクを小さくでき、コスト減を図れる。しかも、ボ
ール螺子の螺合部径を回転抵抗を増加させること無く比
較的大きくでき、この点でばね受け部材の回転部材に対
する結合剛性を比較的大きくでき、装置の耐久性をより
向上でき、しかもばね受け部材の傾きや芯ずれを規制す
るための剛性補強用の部材を別途必要としない。請求項
3の発明は、請求項1又は請求項2記載の車両の車高調
整装置において、上記駆動ギアは前記回転部材の上端部
に設けられることを特徴とする。この場合、特に、駆動
ギアを車体基枠側に接近配備出来、この駆動ギア側にコ
イルスプリングの上端部を接近させるので、この点で、
装置全体の縦方向の長さを短くでき、車体外形の設計上
の自由度を確保できる。請求項4の発明は、請求項1か
ら請求項3の何れかに記載の車両の車高調整装置におい
て、上記回転部材は上記車体基枠に一体結合される主基
枠に枢着されることを特徴とする。請求項5の発明は、
請求項4記載の車両の車高調整装置において、上記主基
枠には、上記駆動ギア及び上記回転部材を外部より覆う
短筒状のダストシールドが取り付けられることを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には図示しない車両の懸架装
置に組み込まれた本発明の適用された車両の車高調整装
置を示した。この懸架装置は図示しない車輪の枢支部材
に結合される筒状部材1と、筒状部材1に固定された下
ばね受け部材2からの路面反力をコイルスプリング3を
介して受ける上ばね受け部材4と、上ばね受け部材4を
車体基枠を成すフェンダ部材5の上壁501に連結する
車高調整装置Rと、図示しない車輪のアライメントを規
制するリンク系(図示せず)とで構成される。さらに、
この懸架装置にはコイルスプリング3と同心的に筒状部
材1からなるダンパ6が装着される。ここでは路面反力
の中の大きい衝撃をコイルスプリング3で吸収し、車輪
(図示せず)や下ばね受け部材2等のばね下部材と上壁
501や上ばね受け部材4等のばね上部材との相対変位
である繰返し振動をダンパ6が減衰させ、乗員の乗り心
地を確保している。
【0011】ダンパ6はその筒状部材1内に往復動する
ロッド7を配備し、このロッド7の上端は上壁501に
一体結合された主基枠8に連結される。ここで主基枠8
は皿状を成し、その主部801を上壁501の下壁面に
重ね合わされ、互いにボルト止めされる。主部801の
中央には下向きに中央筒部802が形成され、中央筒部
802内にはロッド受け803が形成され、外周縁には
下向きフランジ804が形成される。ロッド受け803
の上端にはロッド7を挿通させる中央穴aが形成され
る。中央穴aに挿通されたロッド7の上端部は、ロッド
受け803を上下より挾む円板状の一対のインシュレー
タ9と、これら上下のインシュレータ9を上下より挾む
上下の皿座金10とを嵌挿し、その上で、ロッド7上端
にナット11を螺着し、これによりロッド7の上端をロ
ッド受け803に相対変位可能に締付結合している。な
お、ここでのロッド7は定常状態(図1に示した状態)
において後述の回転部材13及び上ばね受け部材4と同
心的に配置される。
【0012】車高調整装置Rは、コイルスプリング3の
上ばね受け部材4と車体基枠を成す上壁501に一体結
合される主基枠8との間に配備される。主基枠8の中央
筒部802には筒状の回転部材13がベアリング12を
介して枢着される。これにより回転部材13は主基枠8
側の下方に設けられた中央筒部802に対し中心線L0
回りに回転可能に取付られる。回転部材13は大径部1
31と雄螺子が形成された小径部132とこれらと連続
した傾斜部133とが形成されている。ここで大径部1
31の内周壁にはベアリング12の外周部が上スナップ
リング14により離脱できないように結合され、中央筒
部802の外周壁にはベアリング12の内周部が下スナ
ップリング15により離脱できないように結合される。
【0013】さらに、大径部131の外周部にはウォー
ムギア16が一体形成され、これは主基枠8の下方に設
けられた回転部材13の上端に形成され、これと干渉す
る懸架装置用の部材がないため、その外径を十分確保で
きる。このため後述のウォーム17との間での減速比を
十分に大きく採ることができる。大径部131の外周に
形成されたウォームギア16は、ベアリング12を介し
中央筒部802の外周壁に確実に枢着され、これにはギ
ア列としてのウォーム17が螺合する。このウォーム1
7は回転軸18を介し駆動源であるモータ19に連結さ
れる。ウォーム17及び回転軸18は図2に示すように
主基枠8側の軸受20に枢着され、モータ19も主基枠
8のブラケット21にボルト止めされる。モータ19は
コントローラ22からの車高調整出力に応じて正逆回転
でき、これに連動してウォームギア16と一体の回転部
材13を中心線L0回りに回転駆動する。
【0014】コントローラ22は車高調整指令を車高切
り換えスイッチ31より受け、路面検知手段32から路
面信号を受け、車高信号をフォトセンサ33より受け、
これら車高指令に応じて車高調整出力をモータ19に出
力し、車高調整するように制御されている。なお、フォ
トセンサ33は主基枠8側に支持され、ウォームギア1
6の周縁部近傍の上下を挾むように形成される。図2に
示すように、ウォームギア16の周縁部近傍には円周方
向に沿って当間隔で多数の細孔34が順次形成され、こ
れら細孔3の通過光に応じてフォトセンサ33が回転位
置信号をコントローラ22に出力し、コントローラ22
が回転位置信号のカウントにより上ばね受け部材4の定
常位置N(図1参照)からの上下変位量を検出できるよ
うに構成される。
【0015】車体基枠側の下向きフランジ804にはウ
ォームギア16及び回転部材13を外部より覆う短筒状
のダストシールド23が一体的に取付られている。ここ
で、下向きフランジ804には環状凹溝cが形成され、
この環状凹溝cにダストシールド23の上端側内周壁に
形成された環状凸部dが嵌着され、これによって、両者
が一体的に重なり合わされている。ダストシールド23
の上端側内周壁からは内向きフランジ231が延出形成
され、その内側端にはリング状のオイルシール24が装
着される。このオイルシール24はその内周縁を大径部
131の全周にわたり当接させており、これによりウォ
ームギア16の収容空間eの気密性を確保し、ウォーム
ギア16及びウォーム17の螺合部へのダストの侵入を
抑え、同部の耐久性を確保している。回転部材13の雄
螺子を成す筒状の小径部132には同じく筒状の上ばね
受け部材4が外嵌され、両者はボール螺子Bを介して螺
着される。ここで上ばね受け部材4はコイルスプリング
3の上端の当接部を成す皿部401と、皿部401の中
央より下方に向けて延出する長筒状の雌螺子を成す雌螺
子部材402とを一体的に結合した形状を成す。なお、
図1中の符号25はコイルスプリング3のスプリングパ
ッド25を示す。
【0016】上ばね受け部材4の雌螺子部材402は内
側に螺子部が形成され、そのボール螺子Bを介して回転
部材13の小径部132に螺合する。小径部132には
ボール26をガイドする螺子溝27が螺旋状に上下方向
に連続して形成され、雌螺子部材402にはその内周壁
に螺子溝28が螺旋状に連続して形成される。これら雌
螺子部材402と回転部材13とは複数のボール26を
介し互いに嵌合しており、これにより両部材402,1
3がコロ接触状態で中心線L0回りに相対回転できる。
ここで、雌螺子部材402はコイルスプリング3側に回
動規制力を受けて非回転状態にあり、このため回転部材
13が一回転すると回転規制される雌螺子部材402
側、即ち上ばね受け部材4が1ピッチpだけ相対的に上
下変位でき、車高調整を行うことと成る。なお、この雌
螺子部材402側の上ばね受け部材4は最低車高設定位
置Dと最高設定位置Uとの間のリフト量Eだけ上下変位
でき、非制御時には定常位置Nに保持される。
【0017】なお、雌螺子部材402の外周壁及びダン
パ6側のロッド7及び筒状部材1の上端は蛇腹状のゴム
製のベローズ29で覆われる。なお、このベローズ29
はその上端が雌螺子部材402の上部に、下端が筒状部
材1の上部フランジにそれぞれ離脱不能に結合されてい
る。ここで、雌螺子部材402の下部側内周壁には内周
フランジ403が形成され、同部にはロッド7に外嵌さ
れるゴム製のバンプストッパ30が係止される。バンプ
ストッパ30は車両のバンプ時に筒状部材1と当接し、
これにより、筒状部材1側である図示しない車輪側の過
度のバンプ変位を規制できるように構成されている。
【0018】図1の車高調整装置は後車輪の車高調整装
置として示したが、その他の前後車輪の車高調整装置に
も図1の車高調整装置を同様に適用できる。なお、前輪
の車高調整装置としては図1の車高調整装置に代えて、
図3に示すような車両の車高調整装置を用いても良い。
この場合、上壁501に対し主基枠8のロッド受け80
3の傾きを許容できるようにトップマウント41が介装
される。ここではトップマウント41の弾性体411の
外枠部材412を上壁501に、内枠部材413をロッ
ド受け803に結合する。
【0019】図1の車両の車高調整装置を駆動する場合
コントローラ22が駆動し、このコントローラ22は各
車輪側のフォトセンサ33(1つのみ示した)よりの車
高信号に応じて現車高が定常位置Nに保持されるよう各
車輪のモータ19(1つのみ示した)をそれぞれ駆動す
る。さらに、コントローラ22は車高切り換えスイッチ
31より現車高を上下変位させる指示が無い限り各車輪
を定常位置Nに保持し、路面検知手段32から悪路信号
が入力されると、その間は現車高を最高設定位置Uに切
り換え、さらに、車速が設定値を上回ると判断すると、
現車高を最低設定位置Dに切り換える等の車高制御を行
う。
【0020】図1の車両の車高調整装置はこのような車
高切り換え制御において、上ばね受け部材4と回転部材
13を相対回転させるが、両者の螺合位置のボール螺子
Bはコロ接触しており、回転抵抗をきわめて小さくでき
る。しかも、ウォームギア16はその外径を大きく確保
出来るため、ウォーム17との間での減速比を十分大き
く採れる。このことからモータ19は比較的小さな駆動
トルクで駆動ギヤに駆動力を伝達出来るためモータ19
は比較的小さなものを採用でき、コスト減を図れる。し
かも減速比を十分大きく採れるので、逆転防止を図りや
すく、特別の回り止めを必要とせず、この点でもコスト
減を図れる。なお、図1の車両の車高調整装置は回転部
材13に同軸的に駆動ギアであるウォームギア16を一
体形成していたが、場合により、これに代えてかさ歯車
列や平歯車列から成る減速ギア列を連結しても良く、こ
の場合も同様の作用効果が得られる。さらに、上ばね受
け部材4と回転部材13の螺合位置にあるボール螺子B
の螺合部径rを比較的大きくでき、この螺合位置での両
筒部材の曲げ剛性を比較的大きくできる。しかも、ダン
パ6側のロッド7を芯材として回転部材13、上ばね受
け部材4を順次回転可能に外嵌しているので、この点で
もこの部位の曲げ剛性を強化できる。このため、ここで
は上ばね受け部材4側の芯ずれを規制する部材を別途に
必要とせず、装置の簡素化を図れると共に、車高調整装
置の耐久信頼性を向上出来る。
【0021】図1の車両の車高調整装置では、下ばね受
け部材2等のばね下部材と上ばね受け部材4等のばね上
部材との間にコイルスプリング3と同心的にダンパ6を
配備していたが、場合により、このダンパ6をコイルス
プリング3内より排除し、図示しないばね下部材と車体
基枠側とを連結するリンク系側に移した構成を採っても
良い。この場合、図1の主基枠8に比べ、同等部材を簡
素化でき、しかも懸架装置の形態に自由度を持たせるこ
とができる。さらに、図1の車両の車高調整装置では、
回転部材13の上端がボールベアリング12を介して主
基枠8の下向きの中央筒部802に枢着されていたが、
このボールベアリング12に代えて、図示しないニード
ルベアリングを用いても良い。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、筒状
のばね受け部材の雌螺子と回転部材の雄螺子との噛み合
い部分の外側にコイルスプリングを配設するので、この
コイルスプリングの上端部を回転部材の駆動ギア側に十
分に接近させることができ、このため、装置全体での縦
方向の長さを短くでき、車体の外壁上面の高さを比較的
低くでき、車体レイアウトの設計上の自由度を確保でき
る。
【0023】請求項2の発明は、請求項1記載の車両の
車高調整装置において、特に、回転部材とばね受け部材
との螺合部をボール螺子を介して螺合するので、ボール
螺子が回転部材とばね受け部材との相対回転抵抗を低減
でき、この点で駆動源の駆動トルクを小さくでき、コス
ト低減を図れる。しかも、ボール螺子の螺合部径を比較
的大きくでき、このボール螺子の螺合位置での部材の曲
げ剛性を比較的大きくできるため、ばね受け部材の芯ず
れを規制するような補強部材を別途必要とせず、車高調
整装置の耐久信頼性を向上出来、装置の簡素化、低コス
ト化を図れる。請求項3の発明は、駆動ギアを車体基枠
側に接近配備出来、この駆動ギア側にコイルスプリング
の上端部を接近させるので、装置全体の縦方向の長さを
短くでき、車体外形の設計上の自由度を確保できる。
求項4の発明は、回転部材が主基枠に枢着されるので車
高調整できる。 請求項5の発明は、主基枠にダストシー
ルドが取り付けられるので、駆動ギア及び回転部材の螺
合部へのダストの侵入を抑え、同部の耐久性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の車高調整装置が適用された懸架
装置の主要部断面図である。
【図2】図1の車両の車高調整装置の主基枠部分の概略
平面図である。
【図3】図1の車両の車高調整装置の変形例の要部切欠
断面図である。
【図4】従来の車両の車高調整装置の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
3 コイルスプリング 4 上ばね受け部材 401 皿部 402 雌螺子部材 501 上壁 6 ダンパ 8 主基枠 13 回転部材 132 小径部 16 ウォームギア 17 ウォーム 19 モータ B ボール螺子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/00 - 9/58 B60G 15/06 B60G 17/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルスプリングとダンパからなる懸架装
    置に付設される車両の車高調整装置において、上記コイルスプリングの上端を受ける皿部、同皿部より
    下方に延出し内周に螺子部が形成された筒状部を有する
    ばね受け部材と、 一端が車体基枠側に枢着される枢着部、同枢着部から他
    端部に延び上記螺子部と螺合する被螺子部が外周に形成
    された、上記筒状部より小径の小径筒状部を有する回転
    部材と、 上記回転部材に設けられ一体的且つ同軸的に駆動される
    駆動ギアと、 を具備するとともに、 上記コイルスプリング、筒状部、小径筒状部が夫々軸方
    向で重複するよう、コイルスプリングの内周側に上記筒
    状部が、上記筒状部の内周側に上記小径筒状部が夫々挿
    入され、 上記駆動ギアを駆動することにより上記回転部材を回転
    させ車高調整することを特徴とする車両の車高調整装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両の車高調整装置におい
    て、上記ばね受け部材側の螺子部と上記回転部材側の被螺子
    とはボール螺子を介して螺合することを特徴とする車
    両の車高調整装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の車両の車高調
    整装置において、 上記駆動ギアは前記回転部材の上端部に設けられること
    を特徴とする車両の車高調整装置。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3の何れかに記載の車
    両の車高調整装置において、 上記回転部材は上記車体基枠に一体結合される主基枠に
    枢着されることを特徴とする車両の車高調整装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の車両の車高調整装置におい
    て、 上記主基枠には、上記駆動ギア及び上記回転部材を外部
    より覆う短筒状のダストシールドが取り付けられること
    を特徴とする車両の車高調整装置。
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