JP3346219B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

Info

Publication number
JP3346219B2
JP3346219B2 JP10224897A JP10224897A JP3346219B2 JP 3346219 B2 JP3346219 B2 JP 3346219B2 JP 10224897 A JP10224897 A JP 10224897A JP 10224897 A JP10224897 A JP 10224897A JP 3346219 B2 JP3346219 B2 JP 3346219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operator
notification
image information
capability
notifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10224897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10294803A (ja
Inventor
隆志 坂山
広隆 川畑
浩亮 榊
芳明 手塚
昌宏 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP10224897A priority Critical patent/JP3346219B2/ja
Publication of JPH10294803A publication Critical patent/JPH10294803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3346219B2 publication Critical patent/JP3346219B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信装置に係り、特
に、相手機から受信した情報に基づき相手機の能力を判
断した後に情報を送信する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ITU−T勧告のG3ファクシミリの通
信プロトコルでは、まずフェーズAにおいて呼設定を行
った後に、フェーズBで端末機能の識別、通信可能な条
件の確認(プリメッセージ手順)が行われる。このプリ
メッセージ手順は、具体的には、まず被呼端末が、自機
が備えている全能力を表すDIS信号を送出する。これ
により、起呼端末が被呼端末の能力を検知することがで
きる。そして、例えば起呼端末から被呼端末へ画情報を
送信する場合には、起呼端末は受信したDIS信号が示
す被呼端末の全能力の中から画情報の送信にあたって利
用する機能を選択し、その機能をDCS信号により被呼
端末に指定する。
【0003】ところで、ヨーロッパには、ITU−T勧
告の通信プロトコルで規定されていないファクシミリ通
信の制御、例えば画情報送信側が送信する画情報と画情
報受信側の端末の機能とが整合していない場合の制御等
について定めた規格が各国にあるが(例えばフランスの
「JTT」等)、その中に「画情報受信側の端末が記録
用紙に画像を記録する際の線密度やサイズが送信しよう
としている画情報と整合しない場合には、オペレータに
通知する」ことを求めている規格がある。この規格に適
合させるためには、上記の場合に、例えばアラームを鳴
らす等によってオペレータに通知するようにファクシミ
リ装置を構成する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記規
格には、画情報に関連する各種パラメータ(例えば線密
度やサイズ等)のうち、画情報受信側の能力と整合して
いないパラメータが複数あった場合のオペレータへの通
知方法については定められていない。このため、画情報
受信側の能力と整合しないパラメータが複数あった場合
に、オペレータにどのように通知することが適切かを考
慮する必要があった。
【0005】また上記のように、画情報に関連する各種
パラメータのうち画情報受信側の能力と整合していない
パラメータがあったときにオペレータに通知するように
した場合、オペレータがパラメータの変更や通信の中止
を指示する等の何らかの介入を行う迄の間はオペレータ
への通知が継続され、画情報の送信が行われない。この
ため、画情報の送信を確実に行わせるためには、ファク
シミリ装置に対して画情報の送信を指示した後も、ファ
クシミリ装置の配設位置の近傍(ファクシミリ装置から
の通知を確認できる位置)にいる必要があり、オペレー
タの負担が大きいという問題もあった。
【0006】また、上記はファクシミリ装置に限られる
問題ではなく、相手機から受信した情報に基づき相手機
の能力を判断した後に情報を送信する通信装置におい
て、送信すべき情報に関連する複数のパラメータが相手
機の能力と整合しなかった場合に共通する問題であっ
た。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、送信すべき情報に関連する複数のパラメータが相手
機の能力と整合しなかった場合に、オペレータに効率良
く通知することができる通信装置を得ることが目的であ
る。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る通信装置は、相手機から送
信された相手機の能力を表す能力情報を受信する受信手
段と、相手機に送信すべき情報に関連する各種パラメー
タが、前記受信手段が受信した能力情報が表す相手機の
能力と整合しているか否か判定する判定手段と、前記送
信すべき情報に関連する各種パラメータのうち、相手機
の能力と整合していないと判定されたパラメータをオペ
レータに通知するための通知手段と、前記判定手段によ
り複数のパラメータが相手機の能力と整合していないと
判定された場合に、前記通知手段により、パラメータの
変換が必要である旨を、相手機の能力と整合していない
と判定された複数のパラメータ全てについてオペレー
タに通知させる通知制御手段と、を含んで構成してい
る。
【0010】請求項1記載の発明では、送信すべき情報
に関連する各種パラメータのうち、相手機の能力と整合
していないと判定されたパラメータをオペレータに通知
するための通知手段が設けられている。この通知手段
は、音によりオペレータに通知するブザーやスピーカ等
の音発生手段であってもよいし、ランプ等の発光手段で
あってもよいし、文字等の情報を表示することでオペレ
ータに通知するLCD等の表示手段であってもよい。ま
た、これらを組み合わせて構成してもよい。
【0011】また、請求項1の発明では、相手機から送
信された相手機の能力を表す能力情報が受信手段により
受信され、相手機に送信すべき情報(例えば画情報等)
に関連する各種パラメータが、受信手段が受信した能力
情報が表す相手機の能力と整合しているか否かが判定手
段によって判定され、判定手段により複数のパラメータ
が相手機の能力と整合していないと判定された場合に、
通知制御手段は、通知手段により、パラメータの変換が
必要である旨を、相手機の能力と整合していないと判定
された複数のパラメータ全てについてオペレータに通
知させる。
【0012】この通知により、オペレータが相手機の能
力と整合していない複数のパラメータを全て認識するこ
とができると共に、各パラメータの変換が必要であるこ
とを認識することができるので、請求項1の発明によれ
ば、送信すべき情報に関連する各種パラメータのうち複
数のパラメータが相手機の能力と不整合と判定された場
合に、オペレータに効率良く通知することができる。な
お、相手機の能力と整合していないと判定された複数の
パラメータをオペレータに同時に通知するようにすれ
ば、相手機の能力と整合していない複数のパラメータ
を、オペレータに更に効率良く通知することができる。
【0013】請求項2記載の発明に係る通信装置は、相
手機から送信された相手機の能力を表す能力情報を受信
する受信手段と、相手機に送信すべき情報に関連する各
種パラメータが、前記受信手段が受信した能力情報が表
す相手機の能力と整合しているか否か判定する判定手段
と、前記送信すべき情報に関連する各種パラメータのう
ち、相手機の能力と整合していないと判定されたパラメ
ータをオペレータに通知するための通知手段と、前記判
定手段により複数のパラメータが相手機の能力と整合し
ていないと判定された場合に、前記通知手段により、
ラメータの変換が必要である旨を、相手機の能力と整合
していないと判定された複数のパラメータのうち優先順
位が高いパラメータからオペレータに通知させる通知制
御手段と、を含んで構成している。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1と同様
の通知手段、受信手段、判定手段が設けられており、通
知制御手段は、判定手段により複数のパラメータが相手
機の能力と整合していないと判定された場合に、通知手
段により、パラメータの変換が必要である旨を、相手機
の能力と整合していないと判定された複数のパラメータ
のうち優先順位が高いパラメータからオペレータに通知
させる。これにより、複数のパラメータが相手機の能力
と整合していないと判定された場合に、相手機の能力と
整合していないと判定された複数のパラメータのうち優
先順位の高いパラメータからオペレータに通知され、
知されたパラメータの変換が必要であることがオペレー
タに把握されるので、相手機の能力と整合していないと
判定された複数のパラメータを不定の順序で通知する場
合と比較して、相手機の能力と整合しなかった複数のパ
ラメータを、オペレータに効率良く通知することができ
る。
【0015】また、送信すべき情報に関連する各種パラ
メータの中に、相手機の能力と整合していないパラメー
タがあることをオペレータが認識した場合、オペレータ
は不整合が解消されるように前記パラメータの変更等を
指示することが一般的であるが、請求項2の発明では、
複数のパラメータが相手機の能力と整合していないと判
定された場合に、パラメータの変換が必要である旨を、
優先順位の高いパラメータからオペレータに通知するの
で、オペレータは、優先順位の高いパラメータから、パ
ラメータの変更等の指示を行うことができる。
【0016】これにより、不整合の場合にオペレータが
関与する必要性の低いパラメータ(不整合の解消のため
の変更を自動的に行うことが容易なパラメータ)の優先
順位を低くしておけば、例えば後述するように不整合と
判定されたパラメータのうち優先順位の高いパラメータ
のみを通知する場合にも、オペレータに通知しないパラ
メータの不整合の解消を自動的に行うことが可能とな
る。
【0017】なお請求項2の発明において、優先順位が
高いパラメータをオペレータに通知した後の制御は、例
えば請求項3に記載したように、通知手段によるオペレ
ータへの通知に対してオペレータが介入したか否かを判
断する判断手段を更に備え、通知制御手段は、判断手段
によりオペレータが介入したと判断された場合には、通
知手段により、前記複数のパラメータのうちオペレータ
に未通知でかつ優先順位が高いパラメータをオペレータ
に通知させることができる。
【0018】上記のように、オペレータが介入したか否
かを判断し、オペレータが介入したと判断した場合に、
オペレータに未通知でかつ優先順位が高いパラメータ、
すなわち次に優先順位が高いパラメータをオペレータに
通知することにより、不整合と判定された複数のパラメ
ータを各々適正なタイミングでオペレータに通知するこ
とができる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項2の発明に
おいて、通知手段によるオペレータへの通知に対してオ
ペレータが介入したか否かを判断する判断手段を更に備
え、通知制御手段は、判断手段によりオペレータが介入
したと判断された場合には、前記複数のパラメータのう
ちオペレータに未通知のパラメータをオペレータに通知
することを禁止することを特徴としている。
【0020】請求項4記載の発明では、オペレータが介
入したか否かを判断し、オペレータが介入したと判断さ
れた場合には、不整合と判定された複数のパラメータの
うちオペレータに未通知のパラメータをオペレータに通
知することを禁止するので、不整合と判定された複数の
パラメータのうち優先順位の最も高いパラメータのみが
オペレータに通知されることになる。これにより、不整
合と判定された複数のパラメータについて、オペレータ
に各々介入させることによるオペレータの負担を軽減す
ることができる。
【0021】また、前述のように、不整合の場合にオペ
レータが関与する必要性の低いパラメータ(不整合の解
消のための変更を自動的に行うことが容易なパラメー
タ)の優先順位を低くしておけば、オペレータに通知し
ないパラメータの不整合の解消を自動的に行うことが可
能となり、該パラメータに対してオペレータが介入しな
いことで、送信すべき情報を送信できない事態に陥るこ
とを防止できる。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項2の発明に
おいて、通知手段によるオペレータへの通知に対してオ
ペレータが介入したか否かを判断する判断手段と、通知
手段によるオペレータへの通知が開始されてからの経過
時間を計時する計時手段と、を更に備え、通知制御手段
は、計時手段によって計時されている経過時間が所定時
間以上となっても判断手段によりオペレータが介入した
と判断されなかった場合には、オペレータへの通知を中
止することを特徴としている。
【0023】請求項5の発明では、通知手段によるオペ
レータへの通知が開始されてからの経過時間を計時し、
計時している経過時間が所定時間以上となってもオペレ
ータが介入したと判断されなかった場合には、オペレー
タへの通知を中止する。上記のように、オペレータへの
通知を開始してから所定時間以上経過してもオペレータ
が介入しなかった場合には、オペレータが不在、すなわ
ち通知手段による通知を検知できない場所、又は介入で
きない場所にオペレータが居ると判断できるので、不在
のオペレータに対して無駄に通知することを防止するこ
とができる。
【0024】請求項6記載の発明は請求項2の発明に
おいて、前記通知手段によるオペレータへの通知に対し
てオペレータが介入したか否かを判断する判断手段と、
前記通知手段によるオペレータへの通知が開始されてか
らの経過時間を計時する計時手段と、前記通知手段によ
るオペレータへの通知に対してオペレータが介入しなか
った場合の制御を予め入力するための入力手段と、前記
計時手段によって計時されている経過時間が所定時間以
上となっても前記判断手段によりオペレータが介入した
と判断されなかった場合に、前記入力手段を介して予め
入力された制御を行う制御手段と、を更に備えたことを
特徴としている。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項5と同様の
判断手段、計時手段が設けられていると共に、通知手段
によるオペレータへの通知に対してオペレータが介入し
なかった場合の制御を予め入力するための入力手段が設
けられており、計時手段によって計時されている経過時
間が所定時間以上となってもオペレータが介入したと判
断されなかった場合に、制御手段は、入力手段を介して
予め入力された制御を行う。
【0026】これにより、オペレータが不在で、かつ送
信すべき情報に関連するパラメータが相手機の能力と整
合しなかった場合にも、オペレータが介入する迄情報の
送信が継続的に停止されることを防止することができ、
前記情報を確実に送信することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0028】〔第1実施形態〕図1には本実施形態に係
るファクシミリ装置10の全体構成が示されている。フ
ァクシミリ装置10は、ファクシミリ装置10全体の制
御を司るCPU12、制御プログラム実行時にワークエ
リアとして使用されるRAM14、各種情報を表示する
ためのLCD等から成る表示部及び各種の指示やデータ
等を入力するための操作部及びブザー音を発するブザー
が設けられた操作表示装置16、送信原稿を読取る読取
装置18、受信画情報等を記録用紙に印刷記録して出力
する印刷装置20、符号化・復号化・拡大・縮小等の画
像処理を行う画像処理装置22、送信する画情報または
受信した画情報を格納する画像蓄積装置24、CPU1
2で実行されるプログラムを記憶したROM等を含んで
構成されたシステム制御部26を備えており、これらは
システムバス28により互いに接続されている。
【0029】なお、RAM14はバックアップ電源に接
続されており、記憶内容を書換え可能な不揮発性のメモ
リとして作用する。このRAM14には、後述するよう
にカット紙とロール紙の優先順位を表すデータが記憶さ
れる。
【0030】またシステムバス28には、内蔵している
ROMに記憶されているプログラムに従ってディジタル
網(例えばISDN網)に適した通信(例えばG4)を
制御する第1の通信制御部30、内蔵しているROMに
記憶されているプログラムに従ってアナログ網(例えば
公衆アナログ電話回線網)に適した通信(例えばG3)
を制御する第2の通信制御部32、ディジタル網へ接続
するためのディジタル網制御装置34、切換えによって
複数の外部回線インターフェースと複数の内部通信回路
とを接続するための回線切換制御装置38が接続されて
いる。第1の通信制御部30は回線切換制御装置38に
直接接続されており、第2の通信制御部32は低速モー
ドと高速モードとを備えたモデム(変復調装置)40を
介して回線切換制御装置38に接続されている。回線切
換制御装置38には、ディジタル網制御装置34及びア
ナログ網制御装置36が接続されている。
【0031】上記の構成のファクシミリ装置10は、上
記と同一構成のファクシミリ装置、アナログ網にのみ接
続可能なファクシミリ装置、ディジタル網にのみ接続可
能なファクシミリ装置等の相手機と回線を介して接続さ
れる。このファクシミリ装置をアナログ網にのみ接続す
る場合には、第1の通信制御部30及びディジタル網制
御装置34を省略することができ、また、ディジタル網
にのみ接続する場合には、第2の通信制御部32、モデ
ム40及びアナログ網制御装置36を省略することがで
きる。
【0032】次に、本第1実施形態の作用として、操作
表示装置16の操作部がオペレータによって操作される
等により、ファクシミリ装置10に対し、アナログ網に
接続された他のファクシミリ装置への原稿の画像の送信
が指示され、前記ファクシミリ装置(画情報受信側のフ
ァクシミリ装置)に対してG3ファクシミリの通信プロ
トコルに準拠して画情報(本発明の「送信すべき情報」
に対応)を送信する場合に、ファクシミリ装置10のC
PU12で実行される画情報送信処理について、図2の
フローチャートを参照して説明する。なお、この画情報
送信処理が実行されるときには、送信すべき原稿の画像
は、読取装置18によって読み取られ、画情報として画
像蓄積装置24に蓄積記憶されているものとする。
【0033】ステップ100では呼設定・解析処理を行
う。図3に示すように、この呼設定・解析処理では、ス
テップ160において、オペレータにより画情報送信先
のファクシミリ装置に対する発呼が要求されたか否か判
定し、発呼が要求される迄待機する。ステップ160の
判定が肯定されるとステップ162へ移行し、発呼処理
を行う。この発呼処理では、画情報受信側(被呼側)と
回線が接続された後に、非音声端末であることを表すC
NG信号(コーリングトーン:1100Hz のトーン) を3
秒間の休止期間を隔てて断続的に送信することにより成
される。
【0034】CNG信号を受信した画情報受信側は被呼
端末識別信号であるCED信号(被呼端末識別信号:21
00Hz のトーン) を 2.6〜4.0 秒間送出する。次のステ
ップ164ではCED信号を受信したか否か判定し、判
定が肯定される迄待機する。ステップ164の判定が肯
定されると、呼の設定及び回線確立のシーケンスである
プロトコルのフェーズAが完了し、端末や伝送路等の状
態確認及び端末制御のためのシーケンスであるフェーズ
Bに移行する。
【0035】フェーズBの伝送フェーズは、端末(すな
わちファクシミリ装置)や伝送路等の状態確認及び端末
制御のためのシーケンスであり、まず画情報受信側か
ら、DIS信号(ディジタル識別信号)又はNSF信号
(非標準機能識別信号)が送信される。次のステップ1
66では、NSF信号又はDIS信号を受信したか否か
を判定しており、判定が肯定される迄待機する。NSF
信号又はDIS信号を受信すると、ステップ166の判
定が肯定されてステップ168へ移行する。
【0036】上記のNSF信号及びDIS信号にはファ
クシミリ情報フィールド(FIF)が設けられており、
このファクシミリ情報フィールドには画情報受信側の全
能力を示すデータが設定されている。従って、このデー
タは本発明における能力情報に対応しており、NSF信
号又はDIS信号の受信は、本発明の受信手段に対応す
る処理である。
【0037】ステップ168では、受信したNSF信号
又はDIS信号のファクシミリ情報フィールドに設定さ
れている画情報受信側の全能力を表すデータに基づい
て、画像蓄積装置24に記憶・蓄積されている送信すべ
き画情報に関する各種パラメータ(例えば原稿読み取り
時の解像度、原稿のサイズ等)を変更することなく画情
報を送信できるか否か、すなわち前記各種パラメータ
が、画情報受信側の全能力のうち前記パラメータと関連
する能力と整合しているか否か判定し、判定結果をRA
M14等に記憶する解析処理を行う。なお、ステップ1
68は本発明の判定手段に対応している。
【0038】例えば、原稿読み取り時の解像度について
は、画情報受信側が記録用紙に画像を記録する際の解像
度と比較し、画情報受信側が、前記原稿読み取り時の解
像度と等しい解像度で画像を記録する機能を有している
か否か判断する。そして上記機能を有していた場合に
は、送信すべき画情報に関する各種のパラメータのうち
解像度については、画情報受信側の能力と整合している
と判定し、上記機能を有していなかった場合には、解像
度については画情報受信側の能力と不整合であると判定
する。
【0039】また、原稿のサイズについては、画情報受
信側が画像を記録可能な記録用紙のサイズと比較し、画
情報受信側が、前記原稿サイズと等しいサイズの記録用
紙に画像を記録する機能を有しているか否か判断する。
そして上記機能を有していた場合には、送信すべき画情
報に関する各種のパラメータのうち原稿サイズについて
は画情報受信側の能力と整合していると判定し、上記機
能を有していなかった場合には、原稿サイズについては
画情報受信側の能力と不整合であると判定する。
【0040】ステップ168の処理を行うと呼設定・解
析処理を終了し、図2のフローチャート(画情報送信処
理)のステップ102へ移行する。ステップ102で
は、呼設定・解析処理(図3)のステップ168の解析
処理による判定結果のうち、解像度についての判定結果
を取込み、画情報の解像度が画情報受信側の能力と不整
合か否か、すなわち画情報の解像度の変換が必要か否か
判定する。
【0041】ステップ102の判定が否定された場合に
はステップ109へ移行し、解析処理による判定結果の
うち、原稿サイズについての判定結果を取込み、画情報
の原稿サイズが画情報受信側の能力と不整合か否か、す
なわち原稿サイズの変換が必要か否か判定する。この判
定も否定された場合には、画情報の解像度や原稿サイズ
を変換することなく画情報を送信できるので、何ら処理
を行うことなくステップ150へ移行する。
【0042】一方、ステップ109の判定が肯定された
場合は、画情報の解像度の変換は不要であるものの原稿
サイズの変換が必要であるので、ステップ111へ移行
し、操作表示装置16のブザーを作動させてブザー音を
発生させると共に、操作表示装置16の表示部にメッセ
ージを表示することにより、原稿サイズの変換が必要で
ある旨をオペレータに通知し、ステップ136へ移行す
る。このように、操作表示装置16のブザー及び表示部
は本発明の通知手段に対応している。なお、画情報受信
側の能力と整合させるために、例えば画情報受信側が画
像を記録可能な記録用紙のサイズを一覧表示し、一覧表
示したサイズの中から変換後の原稿サイズをオペレータ
に選択させるようにしてもよい。
【0043】また、ステップ102の判定が肯定された
場合はステップ103へ移行し、先のステップ109と
同様にして原稿サイズの変換が必要か否か判定する。こ
の判定が否定された場合は、原稿サイズの変換は不要で
あるものの画情報の解像度の変換が必要であるので、ス
テップ107へ移行し、操作表示装置16のブザーを作
動させてブザー音を発生させると共に、操作表示装置1
6の表示部にメッセージを表示することにより、解像度
の変換が必要である旨をオペレータに通知し、ステップ
136へ移行する。なお、画情報受信側の能力と整合さ
せるために、例えば画情報受信側が記録用紙に画像を記
録する際の解像度の値を表示し、画情報を前記表示した
解像度に変換して良いか否かをオペレータに選択させる
ようにしてもよい。
【0044】また、ステップ102、103の判定が各
々肯定された場合は、画情報の解像度及び原稿サイズの
各々が画情報受信側の能力と不整合と判定された場合で
あり、画情報の解像度の変換及び原稿サイズの変換が各
々必要であるので、ステップ105へ移行し、操作表示
装置16のブザーを作動させてブザー音を発生させると
共に、操作表示装置16の表示部にメッセージを表示す
ることにより、解像度の変換及び原稿サイズの変換が各
々必要である旨をオペレータに通知し、ステップ136
へ移行する。なお、ステップ102、103及びステッ
プ105は、請求項1に記載の通知制御手段に対応して
いる。
【0045】ステップ136では、ステップ105又は
ステップ107又はステップ111の通知に対してオペ
レータの介入が有ったか否か判定し、オペレータの介入
が有る迄待機する。上記の通知により、オペレータは、
例えばブザー音に基づいて何らかの不都合があったこと
を検知し、表示部に表示されたメッセージを参照するこ
とにより、画情報の解像度の変換、及び原稿サイズの変
換の少なくとも一方が必要であることを認識することが
できる。また、画情報の解像度の変換及び原稿サイズの
変換が必要であることが通知された場合には、オペレー
タはこれを同時に認識することができる。
【0046】そしてオペレータは、操作表示装置16の
操作部を操作することにより、解像度変換や原稿サイズ
変換の指示、或いは画情報の送信中止の指示等を入力す
る。これにより、ステップ136の判定が肯定され、ス
テップ140でオペレータへの通知を停止した後に、次
のステップ142で、オペレータから入力された指示に
応じた制御を実行する。
【0047】例えば原稿サイズの変換が必要であること
を通知し、オペレータから原稿サイズを特定のサイズに
変換することが指示された場合には、原稿サイズを前記
特定のサイズに変換する。また、原稿サイズの変換が必
要であることを通知し、オペレータから、画情報受信側
で画像を記録可能な記録用紙の特定の紙サイズに応じて
画情報を分割することが指示された場合には、該指示に
応じて画情報を前記特定の紙サイズに応じて分割する。
また、例えば画情報の解像度の変換が必要であることを
通知し、オペレータから画情報の解像度を特定の解像度
に変換することが指示された場合には、画情報の解像度
が前記特定の解像度となるように画情報を変換する。ま
た、例えばオペレータから画情報の送信中止が指示され
た場合には、例えば第2の通信制御部32等に対して画
情報の送信の中止を指示する。
【0048】次のステップ150では、ITU−T勧告
のT.30に従い、先に説明したNSF信号又はDIS
信号を受信した後の通信シーケンスを実行する。例え
ば、画情報の通信を行う場合には、DCS信号(ディジ
タル命令信号)を送信し、画情報受信側の全能力の中か
ら画情報の送信に用いる能力を通知する。これにより、
画情報受信側では画情報を受信するための準備を行い、
準備が完了するとCFR信号(受信準備確認信号)を送
信する。これによりフェーズBのシーケンスが完了し、
フェーズCへ移行する。
【0049】フェーズCでは画情報の送受信が行われ
る。画情報送信側のファクシミリ装置10では、画像蓄
積装置24に記憶されている画情報を1頁分毎に送信す
る。画情報受信側では、受信した画情報をメモリに一旦
記憶した後に、記憶した画情報が表す画像を指定された
サイズの記録用紙に記録する。
【0050】画情報の送信が完了すると、メッセージの
終了と受信確認等を行うフェーズDへ移行し、画情報送
信側のファクシミリ装置10では、手順完了信号である
EOP信号を送信する。画情報受信側では、EOP信号
を受信するとメッセージ確認信号であるMCF信号を送
信する。これによりフェーズEを経て呼が切断され通信
を終了する。
【0051】なお、オペレータによって画情報の送信の
中止が指示された場合には、フェーズCの画情報の送信
等のシーケンスを行うことなく、フェーズEを経て呼を
切断し、通信を終了する。
【0052】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。なお、本第2実施形態は第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、図4のフローチャート
を参照し、本第2実施形態に係る画情報送信処理につい
て、第1実施形態で説明した画情報送信処理と異なる部
分についてのみ説明する。
【0053】本第2実施形態に係る画情報送信処理で
は、画情報受信側の能力と不整合であった場合にオペレ
ータに通知する際の各パラメータの優先順位として、
「画情報の解像度」の優先順位を「原稿サイズ」よりも
高くしている(後述する第3乃至第5の各実施形態に係
る画情報送信処理についても同様)。
【0054】すなわち、ステップ100で呼設定・解析
処理を行った後に、ステップ102で画情報の解像度の
変換が必要か否か判定する。そして、判定が否定された
場合にはステップ130へ移行するが、判定が肯定され
た場合にはステップ106へ移行し、優先順位の高い
「画情報の解像度」が画情報受信側の能力と不整合であ
り、画情報の解像度の変換が必要であることをオペレー
タに通知する。
【0055】ステップ108では、先のステップ106
の「画情報の解像度の変換が必要である」との通知に対
してオペレータの介入が有ったか否か判定し、オペレー
タの介入が有る迄待機する。このステップ108は本発
明の判断手段に対応している。オペレータが、操作表示
装置16の操作部を操作することにより、画情報の解像
度の変換の指示、或いは画情報の送信の中止の指示等を
入力すると、ステップ108の判定が肯定され、ステッ
プ112でオペレータへの通知を停止した後に、次のス
テップ114でオペレータから入力された指示に応じた
制御を実行し、ステップ130へ移行する。
【0056】ステップ130では原稿サイズの変換が必
要か否か判定する。判定が否定された場合にはステップ
150へ移行して通信を行うが、判定が肯定された場合
にはステップ134へ移行し、原稿サイズが画情報受信
側の能力と不整合であり、原稿サイズの変換が必要であ
ることをオペレータに通知する。従って、画情報の解像
度及び原稿サイズが画情報受信側の能力と各々不整合で
あった場合には、優先順位の高い画情報の解像度から順
にオペレータに通知されることになる。
【0057】なお、上記のステップ102、106、1
30、134は請求項2に記載の通知制御手段に対応し
ており、ステップ108の判定が肯定された場合にステ
ップ112、114を経てステップ130へ移行する制
御は、請求項3に記載の通知制御手段に対応している。
【0058】次のステップ136では、ステップ134
の「原稿サイズの変換が必要である」との通知に対して
オペレータの介入が有ったか否か判定し、オペレータの
介入が有る迄待機する。オペレータが、操作表示装置1
6の操作部を操作することにより、原稿サイズの変換の
指示、或いは画情報の分割の指示、或いは画情報の送信
の中止の指示等を入力するとステップ136の判定が肯
定され、ステップ140でオペレータへの通知を停止し
た後に、次のステップ142で、オペレータから入力さ
れた指示に応じた制御を実行し、ステップ150で通信
を行う。
【0059】〔第3実施形態〕次に本発明の第3実施形
態について説明する。なお、本第3実施形態も第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、図5のフローチャート
を参照し、本第3実施形態に係る画情報送信処理につい
て、第2実施形態で説明した画情報送信処理と異なる部
分についてのみ説明する。
【0060】本第3実施形態では、画情報の解像度の変
換が必要と判定された場合(ステップ102の判定が肯
定された場合)に、画情報の解像度の変換が必要である
ことをオペレータに通知し(ステップ106)、該通知
に対してオペレータの介入が有る迄待機し(ステップ1
08)、オペレータの介入が有るとオペレータへの通知
を停止し(ステップ112)、オペレータから入力され
た指示に応じた処理を実行し(ステップ114)た後に
ステップ120へ移行し、原稿サイズの変換が必要か否
か判定する。
【0061】そして、原稿サイズが画情報受信側の能力
と整合しており、原稿サイズを変換する必要がないと判
断した場合(ステップ120の判定が否定された場合)
にはステップ150へ移行して通信を行うが、原稿サイ
ズが画情報受信側の能力と不整合であり、原稿サイズを
変換する必要があると判断した場合(ステップ120の
判定が肯定された場合)には、ステップ122へ移行
し、オペレータの介入が有った場合と同様の制御を自動
的に実行した後に、オペレータへの通知を行うことなく
ステップ150へ移行して通信を行う。なお、ステップ
120の判定が肯定された場合にステップ122を経て
ステップ150へ移行する制御は、請求項4に記載の通
知制御手段に対応している。
【0062】このオペレータの介入が有った場合と同様
の制御は、原稿サイズの変換、画情報の分割、画情報の
送信の中止の何れであってもよい。また、オペレータの
介入が有った場合と同様の制御は、例えばオペレータか
らの指示により予め登録しておいてもよいし、原稿サイ
ズの不整合に対して過去にオペレータが介入した際の指
示を記憶しておき、同様の制御を行うようにしてもよ
い。
【0063】このように、本第3実施形態では、画情報
受信側の能力と不整合と判定されたパラメータが複数有
った場合(本第3実施形態では画情報の解像度及び原稿
サイズ)に、優先順位の低い原稿サイズについては、オ
ペレータに通知する代わりにオペレータの介入が有った
場合と同様の制御を行うので、原稿サイズについてオペ
レータが指示を入力する必要がなく、第2実施形態のよ
うに各パラメータについてオペレータに各々指示を入力
させる場合と比較して、オペレータの負担を軽減するこ
とができる。
【0064】〔第4実施形態〕次に本発明の第4実施形
態について説明する。なお、本第4実施形態も第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、図6のフローチャート
を参照し、本第4実施形態に係る画情報送信処理につい
て、第3実施形態で説明した画情報送信処理と異なる部
分についてのみ説明する。
【0065】本第4実施形態では、画情報の解像度の変
換が必要と判定された場合(ステップ102の判定が肯
定された場合)に、ステップ104で介入監視タイマ
(本発明の計時手段に対応)をスタートさせた後に、ス
テップ106で画情報の解像度の変換が必要であること
をオペレータに通知する。次のステップ108では、ス
テップ106の通知に対してオペレータの介入が有った
か否か判定するが、判定が否定された場合にはステップ
110へ移行し、介入監視タイマがタイムアウトしたか
否か判定する。ステップ110の判定も否定された場合
にはステップ108に戻り、ステップ108、110の
何れかの判定が肯定される迄、ステップ108、110
を繰り返す。
【0066】ステップ106の通知に対してオペレータ
の介入が有った場合の処理は第3実施形態と同じであ
る。これに対し、ステップ106の通知を開始してから
所定時間以上経過してもオペレータからの指示が何ら入
力されず、介入監視タイマがタイムアウトした場合は、
オペレータが不在、すなわちオペレータへの通知を検知
できない場所、又は何らかの指示を入力することができ
ない場所にオペレータが居ると判断できるので、ステッ
プ110の判定が肯定された場合にはステップ116へ
移行し、オペレータへの通知を停止すると共に、オペレ
ータの介入が無かった場合と同様の制御を自動的に実行
した後にステップ150へ移行する。
【0067】本第4実施形態では、オペレータの介入が
無かった場合と同様の制御として、画情報の送信の中止
を行う。従って、ステップ110の判定が肯定された場
合には、ステップ150でフェーズCの画情報の送信等
のシーケンスを行うことなく、フェーズEを経て呼が切
断され通信が終了する。なお、ステップ110、116
は請求項5に記載の通知制御手段に対応している。
【0068】なお、画情報の送信を中止することに代え
て、画情報の解像度の変換を自動的に行って画情報の送
信を行うようにしてもよい。但し、この場合、更に原稿
サイズの変換が必要か否かを判定する必要があるが、介
入監視タイマがタイムアウトする(ステップ110が肯
定される)ことでオペレータが不在であると判断できる
ので、原稿サイズの変換が必要であると判定した場合に
も、オペレータの通知は行わず、原稿サイズの変換を自
動的に行うことが望ましい。
【0069】また、ステップ102の判定が否定された
場合には、ステップ130で画情報の原稿サイズが画情
報受信側の能力と不整合か否か、すなわち原稿サイズの
変換が必要か否か判定するが、この判定が肯定された場
合にも、次のステップ132で介入監視タイマをスター
トさせた後に、ステップ134で原稿サイズの変換が必
要であることをオペレータに通知する。
【0070】次のステップ136では、ステップ134
の通知に対してオペレータの介入が有ったか否か判定す
るが、判定が否定された場合にはステップ138へ移行
し、介入監視タイマがタイムアウトしたか否か判定す
る。ステップ138の判定も否定された場合にはステッ
プ136に戻り、ステップ136、138の何れかの判
定が肯定される迄、ステップ136、138を繰り返
す。そして、介入監視タイマがタイムアウトすることで
ステップ138の判定が肯定された場合にはステップ1
44へ移行し、オペレータへの通知を停止すると共に、
オペレータの介入が無かった場合と同様の制御(例えば
画情報の送信の中止)を自動的に実行し、ステップ15
0へ移行する。
【0071】このように、オペレータへの通知を開始し
てから所定時間以上経過してもオペレータからの指示が
何ら入力されず、介入監視タイマがタイムアウトした場
合には、オペレータへの通知を停止するので、オペレー
タが不在であるにも拘らず、オペレータに対する通知を
無駄に継続することを防止することができる。
【0072】〔第5実施形態〕次に本発明の第5実施形
態について説明する。なお、本第5実施形態も第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、本第5実施形態の作用
を説明する。
【0073】本実施形態では、画情報受信側に対して画
情報を送信するに先立って、図7に示す不在時制御登録
処理が行われる。この不在時制御登録処理では、ステッ
プ180で、オペレータが不在で、かつ各パラメータ
(画情報の解像度及び原稿サイズ)が画情報受信側の能
力と不整合の場合にどのような制御を行うのかについて
オペレータに入力を要請する画面を操作表示装置16の
表示部に表示する。なお、この画面は、上記の場合にど
のような制御を行うのかを、幾つかの候補の中からオペ
レータに選択させる画面であってもよい。
【0074】次のステップ182では、オペレータが不
在時の制御が入力(又は選択)されたか否か判定する。
判定が否定された場合にはステップ184へ移行し、オ
ペレータが不在時の制御の入力(又は選択)が終了した
か否か判定する。この判定も否定された場合にはステッ
プ182に戻り、ステップ182、184の何れかの判
定が肯定される迄、ステップ182、184を繰り返
す。
【0075】オペレータが操作表示装置16の操作部を
操作する等により不在時の制御を入力(又は選択)する
と、ステップ182の判定が肯定されてステップ186
へ移行し、入力又は選択された不在時の制御をRAM1
4等に記憶・登録し、ステップ182に戻る。上記のよ
うにして、全てのパラメータについて不在時の制御が入
力又は選択されると、ステップ184の判定が肯定さ
れ、不在時制御登録処理を終了する。
【0076】次に図8のフローチャートを参照し、本第
5実施形態に係る画情報送信処理について、第4実施形
態で説明した画情報送信処理と異なる部分についてのみ
説明する。
【0077】本第5実施形態に係る画情報送信処理で
は、ステップ102で画情報の解像度の変換が必要と判
定され、オペレータに通知(ステップ106)したにも
拘らず、介入監視タイマがタイムアウトした場合(ステ
ップ110の判定が肯定された場合)には、ステップ1
17において、先の不在時制御登録処理によってオペレ
ータに入力されRAM14等に記憶・登録した、画情報
の解像度についての不在時の制御(例えば画情報受信側
の能力に整合するように画情報の解像度を変換する等)
を自動的に実行した後にステップ130へ移行する。こ
のステップ117は請求項6に記載の制御手段に対応し
ている。
【0078】なお、ステップ106のオペレータへの通
知に対してオペレータが介入し(ステップ108が肯
定)、通知を停止する(ステップ112)と共にオペレ
ータからの指示に応じた制御を実行(ステップ114)
した場合、及び画情報の解像度の変換が不要と判断され
た場合(ステップ102が肯定された場合)にもステッ
プ130へ移行する。
【0079】ステップ130では原稿サイズの変換が必
要か否か判定し、判定が否定された場合にはステップ1
50へ移行して通信を実行する。一方、原稿サイズの変
換が必要と判定されて、ステップ130の判定が否定さ
れた場合にはステップ131へ移行し、先の処理でタイ
ムアウトしたか(ステップ110の判定が肯定された
か)否か判定する。
【0080】ステップ131の判定が否定された場合に
は、介入監視タイマをスタートさせ(ステップ13
2)、オペレータに通知(ステップ134)した後に、
オペレータの介入の有無及び介入監視タイマのタイムア
ウトを監視するが(ステップ136、138)、介入監
視タイマがタイムアウトした場合(ステップ138の判
定が肯定された場合)には、ステップ145において、
先の不在時制御登録処理によってオペレータに入力され
RAM14等に記憶・登録した、原稿サイズについての
不在時の制御(例えば画情報受信側の能力に整合するよ
うに原稿サイズを変換する、或いは画情報を分割する
等)を自動的に実行した後にステップ150へ移行して
通信を行う。
【0081】また、ステップ131の判定が肯定された
場合には、オペレータが不在であることが判っているの
で、オペレータへの通知等を行うことなくステップ14
5へ移行し、上記の処理を行う。このステップ145も
請求項6に記載の制御手段に対応している。
【0082】このように、本第5実施形態では、解像度
又は原稿サイズの変換が必要と判定され、オペレータに
通知したにも拘らず、介入監視タイマがタイムアウトし
た場合に、不在時制御登録処理によってオペレータに入
力されRAM14等に記憶・登録した、画情報の解像度
についての不在時の制御を自動的に実行するので、送信
すべき画情報を確実に送信することができる。
【0083】なお、上記ではブザーを作動させると共に
表示部にメッセージを表示することでオペレータに通知
するようにしていたが、これに限定されるものではな
く、例えばランプを点灯させることでオペレータに通知
するようにしてもよい。また、ブザーやメッセージを表
示するための表示部やランプ等は、ファクシミリ装置1
0から離れた位置(例えばオペレータが存在している確
率が高い位置)に配設してもよい。
【0084】また、第2実施形態乃至第5実施形態で
は、「画情報の解像度」の優先順位を「原稿サイズ」よ
りも固定的に高くしていたが、優先順位をメモリ等に記
憶しておき、オペレータが任意に変更できるようにして
もよい。この場合、画情報送信処理において、複数のパ
ラメータについて画情報受信側の能力と整合していない
と判定された場合には、メモリに記憶されている優先順
位に従って各パラメータを順に通知するか、優先順位の
高いパラメータのみを通知することができる。
【0085】また、上記では画情報受信側の能力と不整
合が有った場合にオペレータに通知するパラメータとし
て、「画情報の解像度」及び「原稿サイズ」を例に説明
したが、これに限定されるものではなく、本発明におい
て、不整合があった場合にオペレータに通知するパラメ
ータは、特定の国の規格等に応じて適宜変更可能であ
る。
【0086】更に、上記では本発明に係る通信装置とし
てファクシミリ装置を例に説明したが、これに限定され
るものではなく、本発明は、相手機から受信した情報に
基づき相手機の能力を判断した後に情報を送信する各種
の通信装置に適用可能であることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、送信すべき情報に関連する各種パラメータのうち、
複数のパラメータが相手機の能力と整合していないと判
定された場合に、通知手段により、パラメータの変換が
必要である旨を、相手機の能力と整合していないと判定
された複数のパラメータ全てについてオペレータに通
知させるので、送信すべき情報に関連する複数のパラメ
ータが相手機の能力と整合しなかった場合に、オペレー
タに効率良く通知することができる、という優れた効果
を有する。
【0088】請求項2記載の発明は、送信すべき情報に
関連する各種パラメータのうち、複数のパラメータが相
手機の能力と整合していないと判定された場合に、通知
手段により、パラメータの変換が必要である旨を、相手
機の能力と整合していないと判定された複数のパラメー
タのうち優先順位が高いパラメータからオペレータに通
知させるので、送信すべき情報に関連する複数のパラメ
ータが相手機の能力と整合しなかった場合に、オペレー
タに効率良く通知することができる、という優れた効果
を有する。
【0089】請求項3記載の発明は、請求項2の発明に
おいて、オペレータへの通知に対してオペレータが介入
したか否かを判断し、オペレータが介入したと判断した
場合に、未通知でかつ優先順位が高いパラメータをオペ
レータに通知させるので、上記効果に加え、不整合と判
定された複数のパラメータを各々適正なタイミングでオ
ペレータに通知することができる、という効果を有す
る。
【0090】請求項4記載の発明は、請求項2の発明に
おいて、通知手段によるオペレータへの通知に対してオ
ペレータが介入したか否かを判断し、オペレータが介入
したと判断した場合に、未通知のパラメータをオペレー
タに通知することを禁止するので、上記効果に加え、オ
ペレータの負担を軽減することができる、という効果を
有する。
【0091】請求項5記載の発明は、請求項2の発明に
おいて、通知手段によるオペレータへの通知が開始され
てからの経過時間を計時し、計時している経過時間が所
定時間以上となってもオペレータが介入しなかった場合
には、オペレータへの通知を中止するので、上記効果に
加え、不在のオペレータに対して無駄に通知することを
防止できる、という効果を有する。
【0092】請求項6記載の発明は、請求項2の発明に
おいて、オペレータへの通知に対してオペレータが介入
しなかった場合の制御を予め入力するための入力手段を
設け、通知手段による通知を開始してから所定時間以上
経過してもオペレータが介入しなかった場合に、入力手
段を介して予め入力された制御を行うので、上記効果に
加え、オペレータが不在で、かつ送信すべき情報に関連
するパラメータが相手機の能力と整合しなかった場合に
も、前記情報を確実に送信することができる、という効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るファクシミリ装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る画情報送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図3】呼設定・解析処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】第2実施形態に係る画情報送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図5】第3実施形態に係る画情報送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】第4実施形態に係る画情報送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】第5実施形態に係る不在時処理登録処理を示す
フローチャートである。
【図8】第5実施形態に係る画情報送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 12 CPU 16 操作表示装置
フロントページの続き (72)発明者 手塚 芳明 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 望月 昌宏 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (56)参考文献 特開 平5−83511(JP,A) 特開 平9−37009(JP,A) 特開 平8−116396(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/08 H04M 11/00 - 11/10 H04N 1/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手機から送信された相手機の能力を表
    す能力情報を受信する受信手段と、 相手機に送信すべき情報に関連する各種パラメータが、
    前記受信手段が受信した能力情報が表す相手機の能力と
    整合しているか否か判定する判定手段と、 前記送信すべき情報に関連する各種パラメータのうち、
    相手機の能力と整合していないと判定されたパラメータ
    をオペレータに通知するための通知手段と、 前記判定手段により複数のパラメータが相手機の能力と
    整合していないと判定された場合に、前記通知手段によ
    り、パラメータの変換が必要である旨を、相手機の能力
    と整合していないと判定された複数のパラメータ全て
    についてオペレータに通知させる通知制御手段と、 を含む通信装置。
  2. 【請求項2】 相手機から送信された相手機の能力を表
    す能力情報を受信する受信手段と、 相手機に送信すべき情報に関連する各種パラメータが、
    前記受信手段が受信した能力情報が表す相手機の能力と
    整合しているか否か判定する判定手段と、 前記送信すべき情報に関連する各種パラメータのうち、
    相手機の能力と整合していないと判定されたパラメータ
    をオペレータに通知するための通知手段と、 前記判定手段により複数のパラメータが相手機の能力と
    整合していないと判定された場合に、前記通知手段によ
    り、パラメータの変換が必要である旨を、相手機の能力
    と整合していないと判定された複数のパラメータのうち
    優先順位が高いパラメータからオペレータに通知させる
    通知制御手段と、 を含む通信装置。
  3. 【請求項3】 前記通知手段によるオペレータへの通知
    に対してオペレータが介入したか否かを判断する判断手
    段を更に備え、 前記通知制御手段は、前記判断手段によりオペレータが
    介入したと判断された場合には、前記通知手段により、
    前記複数のパラメータのうちオペレータに未通知でかつ
    優先順位が高いパラメータをオペレータに通知させるこ
    とを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記通知手段によるオペレータへの通知
    に対してオペレータが介入したか否かを判断する判断手
    段を更に備え、 前記通知制御手段は、前記判断手段によりオペレータが
    介入したと判断された場合には、前記複数のパラメータ
    のうちオペレータに未通知のパラメータをオペレータに
    通知することを禁止することを特徴とする請求項2記載
    の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記通知手段によるオペレータへの通知
    に対してオペレータが介入したか否かを判断する判断手
    段と、 前記通知手段によるオペレータへの通知が開始されてか
    らの経過時間を計時する計時手段と、 を更に備え、 前記通知制御手段は、前記計時手段によって計時されて
    いる経過時間が所定時間以上となっても前記判断手段に
    よりオペレータが介入したと判断されなかった場合に
    は、オペレータへの通知を中止することを特徴とする請
    求項2記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 記通知手段によるオペレータへの通知
    に対してオペレータが介入したか否かを判断する判断手
    段と、 前記通知手段によるオペレータへの通知が開始されてか
    らの経過時間を計時する計時手段と、 前記通知手段によるオペレータへの通知に対してオペレ
    ータが介入しなかった場合の制御を予め入力するための
    入力手段と、 前記計時手段によって計時されている経過時間が所定時
    間以上となっても前記判断手段によりオペレータが介入
    したと判断されなかった場合に、前記入力手段を介して
    予め入力された制御を行う制御手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項2記載の 通信装
    置。
JP10224897A 1997-04-18 1997-04-18 通信装置 Expired - Fee Related JP3346219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10224897A JP3346219B2 (ja) 1997-04-18 1997-04-18 通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10224897A JP3346219B2 (ja) 1997-04-18 1997-04-18 通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10294803A JPH10294803A (ja) 1998-11-04
JP3346219B2 true JP3346219B2 (ja) 2002-11-18

Family

ID=14322314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10224897A Expired - Fee Related JP3346219B2 (ja) 1997-04-18 1997-04-18 通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3346219B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2599321B2 (ja) * 1991-09-24 1997-04-09 株式会社田村電機製作所 ファクシミリ装置
JPH08116396A (ja) * 1994-10-13 1996-05-07 Fuji Xerox Co Ltd ファクシミリ装置
JPH0937009A (ja) * 1995-07-14 1997-02-07 Ricoh Co Ltd ファクシミリ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10294803A (ja) 1998-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3346219B2 (ja) 通信装置
KR100194455B1 (ko) 팩시밀리 시스템의 예약 송신방법
JPH10136187A (ja) 通信装置
JP3341315B2 (ja) 手動ポーリング制御方式
JP3427605B2 (ja) ファクシミリ装置
JPH0923326A (ja) ファクシミリの通信方法
JP4118533B2 (ja) ファクシミリ複合機及びその画像処理方法
JPH09193511A (ja) データ通信装置
JP2022035163A (ja) ファクシミリ装置、ファクシミリシステム、制御プログラムおよび制御方法
JP2949097B2 (ja) グループ3ファクシミリ装置
JP3457254B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3356665B2 (ja) ファクシミリ装置およびその信号検出方法
JPH0779334A (ja) ファクシミリ通信方法
JPH08204931A (ja) ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置
JPH08298582A (ja) ファクシミリ装置およびファクシミリ通信方法
JPH0583511A (ja) フアクシミリ装置
JP2002185740A (ja) 通信端末装置
JPH066503A (ja) ファクシミリ装置
JPS60111576A (ja) フアクシミリ電送方式
JPH09200359A (ja) 通信装置
JPH0723164A (ja) ファクシミリ装置
JPH09186786A (ja) 通信装置
JPH0583510A (ja) フアクシミリ装置
JP2002084430A (ja) カラーファクシミリ装置、そのモード表示方法および記憶媒体
JPH089128A (ja) メモリ送信方法及びファクシミリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070906

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120906

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees