JPH09200359A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH09200359A
JPH09200359A JP8007870A JP787096A JPH09200359A JP H09200359 A JPH09200359 A JP H09200359A JP 8007870 A JP8007870 A JP 8007870A JP 787096 A JP787096 A JP 787096A JP H09200359 A JPH09200359 A JP H09200359A
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隆志 坂山
Masahiro Mochizuki
昌宏 望月
Kosuke Sakaki
浩亮 榊
Hirotaka Kawabata
広隆 川畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信速度の決定に際し、送信の中断や画像エ
ラーの発生を押さえ、通信速度の決定に要する時間を短
縮可能な通信装置の実現を課題とする。 【解決手段】 通信速度を決定するための試験信号を通
信制御部(10)からモデム(12)およびアナログ網
制御装置(13)を介して相手機に送り、これに対する
相手機からの応答信号をアナログ網制御装置(13)、
モデムを介して通信制御部(10)で受信、判定して通
信速度を決定するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、短縮プロトコル
で通信を行う通信装置に関し、ことに回線状態に応じて
画情報の伝送速度を判断して通信を行う通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置等の通信装置に
おいて、画情報の伝送速度を決定するためのフォールバ
ック手順に多くの時間が必要であった。
【0003】このフォールバック手順の短縮を行うため
の様々な提案が成されている。
【0004】例えば、特開平3−154566は、受信
側の極性反転を検知すると、300bpsのNSS(非
標準機能設定信号)を送出し、極性反転を検知せずにC
ED(被呼端末識別信号)を検出するとトーンを出して
CEDを停止させ、300bpsのNSSを送出する。
これにより、NSF(非標準機能識別信号)を省略する
ので、最初の通信時に相手機のNSFのFIF(ファク
シミリ情報フィールド)を記憶しておき、その記憶して
いる内容とネゴシエーションを行って通信パラメータを
きめる。画情報の通信速度については送信側で記憶して
おき、その速度を通知する。画情報の伝送速度は送信側
で伝送速度履歴を記憶しておいて、その速度で画情報を
伝送する。TCF(トレーニングチェック)の送出を省
略し、CFR(受信準備確認信号)を受信したら通知し
た速度で画情報を送信する。
【0005】この方法では、300bpsのNSFを省
略し、TCFの送出も省略しているので、かなり前プロ
トコル時間は短縮できるが、それ以前に行われた通信速
度で画情報を通信するため、回線の状態が変動した場
合、送信の中断や画像エラーを引き起こす虞がある。ま
た、最初の通信で相手のNSFのFIFを記憶する必要
があり、さらに通信速度の履歴をも記憶しておく必要も
あり、相手先ごとに記憶するので、コストアップにつな
がる。
【0006】特開平5−219334では、CEDを検
出したら発呼側が独自のトーン(DTMF)を送出して
CEDを停止させ、短縮プロトコル用の300bpsの
NSF(一部必須能力の項目を省いたNSF)を送出す
る。独自のトーンは画情報の伝送速度を通知する機能を
兼ねている。この独自のトーンで通知した速度で画情報
の前に画情報のパラメータを高速で送出してその後画情
報を送出する。
【0007】この方法では、300bpsのNSFに対
して高速で画情報を送出しだすので、その伝送速度を通
知するために発呼側が最初に独自のトーンで画情報の通
信速度を受信側に通知できるようにしているが、画情報
の前に画情報のパラメータを高速に送出し、その後に画
情報を送出するという手順では、フォールバック手順が
ないという問題がある。フォールバック手順を考えると
すると高速でのコマンドのやり取りを考える必要があ
る。しかも予め決められた伝送速度で画情報を送信する
ため、回線の状態が変動した場合、送信の中断や画像エ
ラーを引き起こす虞がある。また、最初の通信で通信速
度を記憶しておく必要があり、相手先ごとに記憶するの
で、コストアップにつながる。
【0008】特開昭61−89770では、送信側また
は受信側で伝送速度履歴を記憶しておき、それと同一の
速度、またはより速い速度を試行速度としてフォールバ
ック手順を実行し、画情報の伝送速度を決定する。
【0009】この方法も、以前に行われた通信の伝送速
度を基にフォールバック手順の施行速度を決定するた
め、回線の状態が変動した場合にフォールバックが生じ
やすい。また、最初の通信で通信速度を記憶しておく必
要があり、相手先ごとに記憶するので、コストアップに
つながる。
【0010】特開平2−92153では、送信側から受
信したTCF(トレーニングチェック)信号の受信状態
を基に、受信側からn(n>0)段のフォールバックあ
るいはフォールアップ指示を送信側に与える。
【0011】この方法では、場合によっては通常通信と
同様のフォールバック手順を実行する必要があり、短縮
効果が減少する。
【0012】特開平3−68262は、発呼側はCED
(被呼端末識別信号)検出後トーンを送出し、被呼側は
トーンを検出してCEDを停止する。発呼側はCEDの
長さを計測して閾値よりも小さければNSSを高速で送
出する。この方法では前手順のネゴシエーションを省略
して高速でNSSを送出するため、送信側、受信側で予
め決定しておいた通信パラメータ(紙サイズや線密度や
圧縮方式など)で通信する。また、高速のNSSの通信
速度についてもスタート速度を予め決めておき、エラー
発生の場合の再送はその都度行い、規定回数エラーが発
生すると例えば9600bpsから7200bpsへフ
ォールバックして通信を行う。
【0013】この方法は、予め決められた伝送速度でN
SSおよび画情報を送信するため、その伝送速度が回線
の状態にそぐわない場合には、送信の中断あるいは画像
エラーを引き起こし、再送やフォールバック動作で無駄
な時間を消費することがある。また、通信の伝送速度を
記憶しておく必要があり、コストアップにつながる。
【0014】以上のように従来の通信速度の決定の手順
にはまだまだ問題があり、これを改善することで通信速
度の決定手順を従来以上に短縮することができる可能性
がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
従来のファクシミリ装置などの通信装置における通信速
度の決定方法にはまだまだ問題が多い。
【0016】そこで、この発明は、このような問題を解
決するため、送信側で命令信号を送信し、これに応答し
て受信側からの識別信号によって画情報の伝送速度を決
定することでフォールバックをなくし、フェーズBの制
御時間を短縮することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の通信装置は、回線が相手機と接続されたこ
とを確認する回線接続確認手段と、前記相手機との通信
速度を決定する通信速度決定手段とを有し、前記通信速
度決定手段は、通信速度が決定する以前に前記回線接続
確認手段によって接続が確認された場合には、予め決め
られた速度に通信速度を決定し直すことを特徴とする。
【0018】ここで、前記回線接続確認手段は回線の極
性反転を検知する極性反転検知手段を有し、該極性反転
検知手段が回線の極性反転を検知した時、回線が相手機
と接続されたと確認することを特徴とする。
【0019】また、前記極性反転検知手段は極性反転の
回数を数える極性反転回数計数手段を有し、該極性反転
回数計数手段が予め決められた回数の極性反転を計数し
た時、極性反転を検知したとすることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の通信装置は、ファクシミ
リ信号の受信を検出するファクシミリ信号検出手段と、
相手機との通信速度を決定する通信速度決定手段とを有
し、前記通信速度決定手段は、通信速度が決定する以前
に前記ファクシミリ信号検出手段によってファクシミリ
信号の受信が確認された場合には、予め決められた速度
に通信速度を決定し直すことを特徴とする。
【0021】ここで、前記ファクシミリ信号検出手段が
検出するファクシミリ信号はITU−T勧告T.30に
記述されているCED信号であることを特徴とする。
【0022】あるいは、前記ファクシミリ信号検出手段
が検出するファクシミリ信号はITU−T勧告T.30
に記述されているプリアンブルであることを特徴とす
る。
【0023】ここで、前記ファクシミリ信号検出手段は
前記プリアンブルの受信回数を数えるプリアンブル受信
回数計数手段を有し、該プリアンブル受信回数計数手段
の計数が1の場合は通信速度を初期値に設定し直すこと
を特徴とする。
【0024】また、前記プリアンブル受信回数計数手段
の計数が2以上の場合は予め除外すると決められている
通信速度を除外して通信速度を決定することを特徴とす
る。
【0025】さらに、本発明に通信装置は、通信速度を
決定するための試験信号を送信する試験信号送信手段
と、前記試験信号送信手段が送信する試験信号に対する
相手機からの応答信号を検出する応答信号検出手段と、
前記相手機との通信速度を決定する通信速度決定手段と
を有し、前記通信速度決定手段は前記応答信号検出手段
が前記相手機からの応答信号を検出出来なかった場合
は、予め除外すると決められている通信速度を除外して
通信速度を決定することを特徴とする。
【0026】また、本発明に通信装置は、通信速度を決
定するための試験信号を受信する試験信号受信手段と、
前記試験信号受信手段が受信した試験信号から相手機と
の通信速度を決定する通信速度決定手段と、前記試験信
号受信手段が受信した試験信号に対する応答信号を送信
する応答信号送信手段とを有し、前記通信速度決定手段
が前記試験信号受信手段が受信した試験信号から判断し
た通信速度では通信できないと判断した場合は、前記応
答信号送信手段はその旨の信号を送信することを特徴と
する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるファクシミ
リ装置を添付図面を参照にして詳細に説明する。
【0028】図1に、本発明が実施されるファクシミリ
装置の構成を示すブロック図を示す。
【0029】図1で、1は装置全体の制御を行うCP
U、2は制御プログラムが使用するワークエリアとなる
RAM、3は装置の操作のための操作表示装置、4は送
信原稿を読み取る読取装置、5は受信画像等を記録する
印字装置、6は符号化、復合化、拡大、縮小等を行う画
像処理装置、7は画情報を格納する画像蓄積装置、8は
装置を制御するプログラムを格納するROMからなるシ
ステム制御部、9はディジタル網に適した通信を制御す
るためのプログラムを格納するROMを有する通信制御
部1、10はアナログ網に適した通信を制御するための
プログラムを格納するROMを有する通信制御部2、1
1はディジタル網へ通信を接続するためのディジタル網
制御装置、12は変復調装置であるモデム、13はアナ
ログ網へ通信を接続するためのアナログ網制御装置で自
動発着信機能を備えたもの、14は各機能ブロック相互
間のデータのやり取りを行うためのシステムバス、15
は複数の外部回線インタフェースと複数の内部通信回線
を接続する回線切り替え制御装置である。
【0030】CPU1は、装置への電源投入時にシステ
ム制御部8のROMからプログラムを読取り、このプロ
グラムに基づいて、システムバス14を介して各構成部
分に制御命令を送出して装置全体を制御する。
【0031】RAM2は、CPU1のワークエリアとし
て動作する。
【0032】操作表示装置3は、いわゆるタッチパネル
などから構成され、パネルへの接触によって装置への指
示を入力し、現在の装置の状態を表示する入出力手段で
ある。
【0033】読取装置4は、送信原稿や複写原稿を白色
光で照射してスキャンし、その反射光の強度を量子化し
てディジタル画像信号に変換する。
【0034】印字装置5は、受信画像信号を記録用紙に
印字出力する。
【0035】画像処理装置6は、送信データを符号化
し、受信データを復合化する。更に必要に応じて送受信
データの拡大、縮小を行う。
【0036】画像蓄積装置7は、読取装置4で読み取ら
れた原稿の画像データや受信した画像データをディジタ
ル的にファイル毎に記憶しておく記憶装置である。
【0037】システム制御部8は、装置を制御するCP
U1の制御用プログラムを格納するROMから構成され
ており、装置への電源投入時にROMからプログラムが
CPU1に読み取られる。
【0038】通信制御部1(9)は、ディジタル網制御
装置11を制御してディジタル網に適した通信プロトコ
ルを実行するための制御回路で、内部にディジタル通信
制御用のプログラムを格納するROMを有している。
【0039】通信制御部2(10)は、アナログ網制御
装置13を制御してアナログ網に適した通信プロトコル
を実行するための制御回路で、内部にアナログ通信制御
用のプログラムを格納するROMを有している。
【0040】ディジタル網制御装置11は、ディジタル
網にアクセスして相手の通信装置との通信の接続、切断
を制御し、あるいはディジタル通信データを検知するた
めの制御装置である。
【0041】モデム12は、アナログ網によって検出さ
れたアナログデータをディジタルデータに変更し回線切
り替え装置15を介して装置に入力し、回線切り替え装
置15からのディジタルデータをアナログデータに変更
して通信制御部2(10)に送る役割りを果たす。
【0042】アナログ網制御装置13は、アナログ網に
アクセスして相手の通信装置との通信の接続、切断を制
御し、あるいはアナログ通信データを検知するための制
御装置である。
【0043】システムバス14は、この通信装置を構成
している各機能ブロック相互間のデータの送受信のた
め、あるいは制御命令の伝達を行うためのバスである。
【0044】回線切り替え制御装置15は、ディジタル
網とアナログ網のいずれの回線網にアクセスして通信を
行うかを選択して切り替えるための切り替え回路で、デ
ィジタル網制御装置11とアナログ網制御装置13に接
続されて制御されている。
【0045】このファクシミリ装置は通信網を介してこ
の装置と同様な装置に、あるいはアナログ網にのみ通信
接続可能な装置に、あるいはディジタル網にのみ通信接
続可能な装置に接続され、その間でファクシミリ通信を
行う。この装置をアナログ網にのみ接続する場合は、通
信制御部1(9)とディジタル網制御装置11とが省略
でき、この装置をディジタル網にのみ接続する場合は、
通信制御部2(10)とモデム12とアナログ網制御装
置13とが省略できる。
【0046】このような構成を有するファクシミリ装置
の短縮プロトコルの基本的な送信側のプロトコル手順の
フローチャート図2〜図6にそって説明する。
【0047】図2は、この実施例のファクシミリ装置の
送信プロトコルの制御フローチャートを示したものであ
る。
【0048】まず、相手機に対して発呼が行われると
(ステップ101)、この相手機に短縮プロトコル受信
能力がありとが記憶されているかどうかを調べる(ステ
ップ102)。ここで、相手機に短縮プロトコル受信能
力があるか否かは、図2に示したRAM2の所定に記憶
領域に記憶される宛先データリストに相手機の、例え
ば、短縮番号に対応して予め記憶されている。
【0049】すなわち、ステップ102では、発呼した
相手機の短縮番号に基づき上記RAM2の宛先データリ
ストを検索し、相手機に短縮プロトコル受信能力があり
と記憶されているか否かを調べる。
【0050】そして、相手機に短縮プロトコル受信能力
がありと記憶されている場合は(ステップ103でYE
S)、送信フェーズAを実行する(ステップ112)。
この送信フェーズAの詳細は後に図3を参照して説明す
る。
【0051】送信フェーズAが終了すると、この送信フ
ェーズAで短縮プロトコル(短プロ)送信に移行したか
否かを判定し(ステップ113)、ここで短縮プロトコ
ル送信に移行している場合は(ステップ113でYE
S)、次に、送信フェーズBを実行する(ステップ11
4)。この送信フェーズBの詳細は後に図4を参照して
説明する。
【0052】送信フェーズBが終了すると、この送信フ
ェーズBで短縮プロトコル(短プロ)送信に移行したか
否かを判定し(ステップ115)、ここで短縮プロトコ
ル送信に移行している場合は(ステップ115でYE
S)、次に、送信フェーズCを実行する(ステップ11
6)。この送信フェーズCの詳細は後に図5を参照して
説明する。
【0053】送信フェーズCが終了すると、次に、送信
フェーズDを実行する(ステップ117)。この送信フ
ェーズDの詳細は後に図6を参照して説明する。
【0054】送信フェーズDが終了すると、この送信フ
ェーズDにおいて、送信フェーズCへ移行するかを調べ
る(ステップ118)。ここで、送信フェーズCへ移行
する場合は(ステップ118でYES)、ステップ11
6に戻り、送信フェーズCへの移行しない場合は(ステ
ップ118でNO)、次に送信フェーズDにおいて、送
信フェーズBへ移行するかを調べる(ステップ11
9)。ここで、送信フェーズBへ移行する場合は(ステ
ップ119でYES)、ステップ114に戻り、送信フ
ェーズBへ移行がしない場合は(ステップ119でN
O)、低速DCN(切断命令信号)を送出し、この送信
プロトコルを終了する。
【0055】また、ステップ103で、相手機に短縮プ
ロトコル受信能力がありと記憶されていない場合は、ま
ず、1100HzのCNG(コーリングトーン)を送出
し(ステップ104)、次に相手機からCED(被呼端
末識別信号)または何等かのコマンドを受信したかを調
べ(ステップ105)、CEDまたは何等かのコマンド
を受信していない場合は(ステップ105でNO)、ス
テップ104に戻り、再びCNGを送出し、CEDまた
は何等かのコマンドを受信している場合は(ステップ1
05でYES)、次に相手機からNSF(非標準機能識
別信号)を受信したかを調べ(ステップ106)、NS
Fを受信している場合は(ステップ106でYES)、
この受信したNSFが自社のNSFかを調べ(ステップ
108)、自社のNSFである場合は、この自社のNS
Fに短縮プロトコル送信能力有りを示す情報が含まれて
いるかを調べ(ステップ108)、短縮プロトコル送信
能力有りを示す情報が含まれている場合は(ステップ1
08でYES)、上述した図2に示したRAM2の宛先
データリストに該相手機の短縮番号に対応して、短縮プ
ロトコル受信能力ありと記憶し(ステップ109)、ス
テップ114に進み、送信フェーズBを実行する。
【0056】なお、ステップ106でNSFを受信して
いないと判断された場合、すなわちDIS(ディジタル
識別信号)を受信した場合(ステップ106でNO)、
ステップ107で受信したNSFが自社のNSFでない
と判断された場合(ステップ107でNO)、またはス
テップ108で自社のNSFに短縮プロトコル送信能力
有りを示す情報が含まれていないと判断された場合(ス
テップ108でNO)は、図2に示したRAM2の宛先
データリストに該相手機の短縮番号に対応して、短縮プ
ロトコル受信能力なしと記憶し(ステップ110)、通
常の送信を行い(ステップ111)、この送信プロトコ
ルを終了する。
【0057】また、ステップ113で送信フェーズAに
おいて短縮プロトコル送信に移行していないと判断され
た場合(ステップ113でNO)、またはステップ11
5で送信フェーズBにおいて短縮プロトコル送信に移行
していないと判断された場合(ステップ115でNO)
は、通常送信と判断してステップ106に進み、相手機
からNSFを受信したかを調べる。
【0058】図3は、図2に示したステップ112の送
信フェーズAにおける処理の詳細を示したものである。
この送信フェーズAにおいては、まず、相手機が極性反
転検知機能を実装しているか否かを調べる(ステップ1
21)。ここで、相手機が極性反転検知機能を実装して
いるか否かは、図2に示したRAM2の宛先データリス
トに相手機の、例えば、短縮番号に対応して予め記憶さ
れている。
【0059】すなわち、ステップ121では、発呼した
相手機の短縮番号に基づき上記RAM2の宛先データリ
ストを検索し、相手機が極性反転検知機能を実装してい
るか否かを調べる。
【0060】ここで、相手機が極性反転検知機能を実装
している場合は(ステップ121でYES)、CNG
(コーリングトーン)送出開始タイマーをスタートさせ
(ステップ127)、次に極性反転を検知したかを調べ
る(ステップ127)。ここで、極性反転の検知は後に
詳述するように、極性反転の回数がこの相手機に対する
前回の通信時に学習した極性判定回数に達したか否かに
より判定され、極性反転の回数がこの相手機に対する前
回の通信時に学習した極性判定回数に達した場合は(ス
テップ127でYES)、短縮プロトコル(短プロ)送
信に移行する(ステップ133)。
【0061】また、ステップ127で、極性反転を検知
していない、すなわち極性反転の回数がこの相手機に対
する前回の通信時に学習した極性判定回数に達していな
い場合は(ステップ127でNO)、次にCNG送出開
始タイマーがタイムアウトしているかを調べ(ステップ
128)、CNG送出開始タイマーがタイムアウトして
いない場合は(ステップ128でNO)、ステップ12
7に戻り、CNG送出開始タイマーがタイムアウトして
いる場合は(ステップ128でYES)、CNG(コー
リングトーン)を送出し(ステップ129)、再び極性
反転を検知したかを調べる(ステップ130)。この極
性反転の検知も後に詳述するように、極性反転の回数が
この相手機に対する前回の通信時に学習した極性判定回
数に達したか否かにより判定される。そして、ここで極
性反転が検知されると、すなわち極性反転の回数がこの
相手機に対する前回の通信時に学習した極性判定回数に
達した場合は(ステップ130でYES)、短縮プロト
コル(短プロ)送信に移行する(ステップ133)。
【0062】また、ステップ130で、極性反転が検知
されない場合、すなわち極性反転の回数がこの相手機に
対する前回の通信時に学習した極性判定回数に達しない
場合は(ステップ130でNO)、次にCED(被呼端
末識別信号)を受信したかを調べ(ステップ131)、
CEDを受信した場合は(ステップ131でYES)、
短縮プロトコル(短プロ)送信に移行する(ステップ1
33)。
【0063】また、ステップ131でCEDを受信して
いないと判断された場合は(ステップ131でNO)、
低速コマンドを受信したかを調べ(ステップ132)、
低速コマンドを受信していない場合は(ステップ132
でNO)、ステップ129に戻り、CNG(コーリング
トーン)を再び送出し、低速コマンドを受信したと判断
した場合は(ステップ132でYES)、通常送信に移
行する(ステップ125)。
【0064】また、ステップ121で相手機が極性反転
検知機能を実装していないと判断した場合は(ステップ
121でNO)、CNG(コーリングトーン)を送出し
(ステップ122)、次にCED(被呼端末識別信号)
を受信したかを調べ(ステップ123)、CEDを受信
した場合は(ステップ123でYES)、短縮プロトコ
ル(短プロ)送信に移行する(ステップ133)。
【0065】また、ステップ123でCEDを受信して
いないと判断された場合は(ステップ123でNO)、
低速コマンドを受信したかを調べ(ステップ124)、
低速コマンドを受信していない場合は(ステップ124
でNO)、ステップ122に戻り、CNG(コーリング
トーン)を再び送出し、低速コマンドを受信したと判断
した場合は(ステップ124でYES)、通常送信に移
行する(ステップ125)。
【0066】図4は、図2に示したステップ114の送
信フェーズBにおける処理の詳細を示したものである。
この送信フェーズBにおいては、まず、ポーリングか否
かを調べ(ステップ141)、ポーリングでない場合
は、短縮プロトコルへの移行を指示する信号送出(ステ
ップ142)、高速NSS(非標準機能設定信号)送出
(ステップ143)を行い、次に相手機からレスポンス
を受信したかを調べる(ステップ144)。
【0067】ここで、相手機からレスポンスを受信した
場合は(ステップ144でYES)、次に高速NSF
(非標準機能識別信号)を受信したかを調べ(ステップ
148)、高速NSFを受信した場合は(ステップ14
8でYES)、短縮プロトコル(短プロ)送信に移行す
る(ステップ150)。
【0068】また、ステップ148で、高速NSFを受
信していない、すなわち、例えばNSF/DIS等の低
速コマンドを受信した場合は(ステップ148でN
O)、通常送信に移行する(ステップ149)。
【0069】また、ステップ144で、相手機からのレ
スポンスを受信しない場合は(ステップ144でN
O)、極性反転を検知したかを調べる(ステップ14
5)。
【0070】ここにおける極性反転の検知も後に詳述す
るように、極性反転の回数がこの相手機に対する前回の
通信時に学習した極性判定回数に達したか否かにより判
定される。
【0071】ステップ145において、極性反転を検知
しない場合は(ステップ145でNO)、フォールバッ
クパラメータをセットし(ステップ146)、ステップ
142に戻り、再び短縮プロトコルへの移行を指示する
信号送出(ステップ142)、高速NSS(非標準機能
識別信号)送出(ステップ143)を行う。
【0072】また、ステップ147で、極性反転を検知
した場合は(ステップ147でYES)、初期値の通信
速度をセットし直し(ステップ147)、ステップ14
2に戻り、再び短縮プロトコルへの移行を指示する信号
送出(ステップ142)、高速NSS(非標準機能識別
信号)送出(ステップ143)を行う。
【0073】すなわち、相手機が極性反転検知機能を実
装している場合は、相手機からのレスポンス受信を待っ
ている時も極性反転の検知を行い、極性反転を検知した
場合は初期値の通信速度をセットし直す処理を行う。
【0074】また、ステップ141でポーリングである
と判定された場合は(ステップ141でYES)、短縮
プロトコルへの移行を指示する信号送出(ステップ15
1)、高速NSC(非標準機能命令信号)送出(ステッ
プ152)を行い、次に相手機からレスポンスを受信し
たかを調べる(ステップ153)。
【0075】ここで、相手機からレスポンスを受信した
場合は(ステップ153でYES)、次に高速NSS
(非標準機能設定信号)を受信したかを調べ(ステップ
157)、高速NSSを受信した場合は(ステップ15
7でYES)、図8で後に説明する受信フェーズBに移
行する(ステップ159)。
【0076】また、ステップ157で、高速NSSを受
信していない、すなわち、例えばNSS/DIS等の低
速コマンドを受信した場合は(ステップ157でN
O)、通常送信に移行する(ステップ158)。
【0077】また、ステップ153で、相手機からのレ
スポンスを受信しない場合は(ステップ153でN
O)、極性反転を検知したかを調べる(ステップ15
4)。
【0078】ここにおける極性反転の検知も後に詳述す
るように、極性反転の回数がこの相手機に対する前回の
通信時に学習した極性判定回数に達したか否かにより判
定される。
【0079】ステップ154において、極性反転を検知
しない場合は(ステップ154でNO)、フォールバッ
クパラメータをセットし(ステップ155)、ステップ
151に戻り、再び短縮プロトコルへの移行を指示する
信号送出(ステップ151)、高速NSC(非標準機能
設定信号)送出(ステップ152)を行う。
【0080】また、ステップ154で、極性反転を検知
した場合は(ステップ154でYES)、初期値の通信
速度をセットし直し(ステップ156)、ステップ15
1に戻り、再び短縮プロトコルへの移行を指示する信号
送出(ステップ151)、高速NSC(非標準機能設定
信号)送出(ステップ152)を行う。
【0081】図5は、図2に示したステップ116の送
信フェーズCにおける処理の詳細を示したものである。
この送信フェーズCにおいては、まず、画情報の再送か
を調べ(ステップ161)、ここで、画情報の再送でな
いと判断された場合は(ステップ161でNO)、フレ
ーム番号0のフレームにNSS(非標準機能設定信号)
を入れて送出し(ステップ162)、続いて画情報をフ
レームに入れて送出し(ステップ163)、次にこの画
情報の送出が終了したかを調べ(ステップ164)、終
了していない場合は(ステップ164でNO)、ステッ
プ163に戻り、終了した場合は(ステップ164でY
ES)、RCP(部分ページ制御復帰)フレームにポス
トメッセージコマンドの内容を入れて送出し(ステップ
165)、その後リターンする。
【0082】また、ステップ161で、画情報の再送の
場合は(ステップ161でYES)、再送対象の画情報
をフレームに入れて送出し(ステップ166)、次にこ
の画情報の再送が終了したかを調べ(ステップ16
7)、終了していない場合は(ステップ167でN
O)、ステップ166に戻り、終了した場合は(ステッ
プ167でYES)、RCP(部分ページ制御復帰信
号)フレームにポストメッセージコマンドの内容を入れ
て送出し(ステップ165)、その後リターンする。
【0083】図6は、図2に示したステップ117の送
信フェーズDにおける処理の詳細を示したものである。
この送信フェーズDにおいては、まず、相手機からのレ
スポンスを受信したかを調べ(ステップ171)、レス
ポンスを受信していない場合は(ステップ171でN
O)、PPS−QまたはPPS−PriQによる低速ポ
ストメッセージコマンドを送出しステップ171に戻
る。
【0084】ステップ171で相手機からのレスポンス
を受信した場合は(ステップ171でYES)、次に低
速MCF(メッセージ確認信号)を受信したかを調べ
(ステップ173)、低速MCFを受信した場合は(ス
テップ173でYES)、ステップ186へ進む。
【0085】また、ステップ173で低速MCFを受信
していないと判断された場合は(ステップ173でN
O)、次に低速PPR(部分ページ要求信号)を受信し
たかを調べる(ステップ174)、ここで、低速PPR
を受信した場合は(ステップ174でYES)、CTC
(訂正続行信号)の送出が必要かを調べ(ステップ17
7)、必要な場合は(ステップ177でYES)、低速
CTCを送出し(ステップ178)、低速CTR(訂正
続行応答信号)を受信すると(ステップ179でYE
S)、送信フェーズCへ移行する(ステップ187)。
【0086】また、ステップ177でCTC(訂正続行
信号)の送出が必要でないと判断された場合は(ステッ
プ177でNO)、次に、EOR(再送終了信号)の送
出が必要かを調べ(ステップ180)、必要な場合は
(ステップ180でYES)、低速EORを送出し(ス
テップ181)、低速ERR(再送終了応答信号)を受
信すると(ステップ182でYES)、ステップ186
へ進む。
【0087】また、ステップ182で低速ERR(再送
終了応答信号)を受信しないと判断されると、つぎに低
速PIN(手順中断否定信号)を受信したかを調べ(ス
テップ183)、低速PINを受信すると(ステップ1
83でYES)、ラインホールド手順を行い(ステップ
184)、ステップ186に進む。
【0088】また、ステップ174で、低速PPRを受
信しない場合は(ステップ174でNO)、次に低速P
IP(手順中断肯定信号)を受信したかを調べ(ステッ
プ175)、低速PIPを受信した場合は(ステップ1
75でYES)、ラインホールド手順を行い(ステップ
185)、ステップ186に進む。
【0089】また、ステップ175で低速PIPを受信
しない場合は(ステップ175でNO)、所定のエラー
処理を行い(ステップ176)、ステップ186に進
む。
【0090】ステップ186では、送出したポストメッ
セージコマンドより次の手順が送信フェーズC、送信フ
ェーズD、送信フェーズEのいずれかかを判断する。そ
して、次の手順が送信フェーズCであると判断された場
合は送信フェーズCに移行し(ステップ189)、送信
フェーズDであると判断された場合は送信フェーズDに
移行し(ステップ190)、送信フェーズEであると判
断された場合は送信フェーズEに移行する(ステップ1
91)。
【0091】次に、この実施例のファクシミリ装置の受
信動作を図7乃至図10に示す受信プロトコルの制御フ
ローチャートを用いて説明する。
【0092】図7は、この実施例のファクシミリ装置の
受信プロトコルを制御フローチャートで示したものであ
る。
【0093】相手機からの着信があると(ステップ20
1)、1.8秒のタイマーをスタートさせ(ステップ2
02)、短縮プロトコルへの移行を指示する信号受信か
を調べる(ステップ203)。
【0094】ここで、信号を受信した場合は(ステップ
203でYES)、まず受信フェーズBを実行する。こ
の受信フェーズBの詳細は後に図8を参照して説明す
る。
【0095】受信フェーズBが終了すると、次に、受信
フェーズCを実行する。この受信フェーズCの詳細は後
に図9を参照して説明する。
【0096】受信フェーズCが終了すると、次に、受信
フェーズDを実行する。この受信フェーズDの詳細は後
に図10を参照して説明する。
【0097】受信フェーズDが終了すると、この受信フ
ェーズDにおいて、受信フェーズCへの移行かを調べる
(ステップ207)。ここで、受信フェーズCへの移行
の場合は(ステップ207でYES)、ステップ205
に戻り、受信フェーズCへの移行でない場合は(ステッ
プ207でNO)、次に受信フェーズDにおいて、受信
フェーズBへの移行かを調べ(ステップ208)、受信
フェーズBへの移行の場合は(ステップ208でYE
S)、ステップ204に戻り、受信フェーズBへの移行
でない場合は(ステップ208でNO)、受信フェーズ
Eへの移行であるので低速DCN(切断命令信号)を受
信し(ステップ209)、この受信プロトコルを終了す
る。
【0098】また、ステップ203において、短縮プロ
トコルへの移行を指示する信号受信でないと判断されな
い場合は(ステップ203でNO)、次にCNG(コー
リングトーン)受信かを調べ(ステップ210)、CN
G受信でない場合は(ステップ210でNO)、1.8
秒のタイマーがタイムアウトかを調べ(ステップ21
1)、タイムアウトでない場合は(ステップ211でN
O)、ステップ203に戻り、タイムアウトである場合
は(ステップ211でYES)、CED(被呼端末識別
信号)を送出する(ステップ212)。
【0099】また、ステップ210でCNG受信と判断
された場合は、ステップ212に進み、CED(被呼端
末識別信号)を送出する。
【0100】ステップ212でCEDを送出すると、再
び短縮プロトコルへの移行を指示する信号受信かを調べ
る(ステップ213)。ここで、短縮プロトコルへの移
行を指示する信号受信と判断された場合は(ステップ2
13でYES)、CEDの送出を停止し(ステップ21
4)、ステップ204の受信フェーズBを実行する。
【0101】また、ステップ213で短縮プロトコルへ
の移行を指示する信号受信でないと判断された場合は、
次にCED送出終了かを調べ(ステップ215)、CE
D送出終了でない場合は(ステップ215でNO)、ス
テップ212に戻り、CED送出終了と判断された場合
は(ステップ215でYES)、NSF/DISの送信
を行い(ステップ216)、更に短縮プロトコルへの移
行を指示する信号受信かを調べる(ステップ217)。
ここで、短縮プロトコルへの移行を指示する信号受信で
あると判断された場合は(ステップ217でYES)、
ステップ204に進み、受信フェーズBを実行する。
【0102】また、ステップ217で短縮プロトコルへ
の移行を指示する信号受信でないと判断された場合は
(ステップ217でNO)、通常の受信を行い(ステッ
プ218)、この受信プロトコルを終了する。
【0103】図8は、図7に示したステップ204の受
信フェーズBにおける処理の詳細を示したものである。
この受信フェーズBにおいては、まず、高速NSS(非
標準機能設定信号)受信かを調べる(ステップ21
1)。ここで高速NSSを受信すると(ステップ211
でYES)、高速NSF(非標準機能識別信号)を送出
して(ステップ222)、リターンする。
【0104】また、ステップ211で高速NSSを受信
しないと(ステップ211でNO)、次に高速NSC
(非標準機能命令信号)受信かを調べる(ステップ22
3)。ここで、高速NSC受信でない場合は(ステップ
223でNO)、ステップ221に戻り、高速NSCを
受信した場合は(ステップ223でYES)、次にポー
ルドOKかを調べる(ステップ224)。ここで、ポー
ルドOKの場合は(ステップ224でYES)、図5に
示した送信フェーズBに進み(ステップ225)、ポー
ルドOKでない場合は(ステップ224でNO)、所定
のエラー処理を実行する(ステップ226)。
【0105】図9は、図7に示したステップ205の受
信フェーズCにおける処理の詳細を示したものである。
この受信フェーズCにおいては、まず、FCD(ファク
シミリ符号化データ)フレーム受信かを調べ(ステップ
231)、FCDフレーム受信の場合は(ステップ23
1でYES)、フレーム番号0のフレームのNSS(非
標準機能設定信号)の情報受信かを調べる(ステップ2
32)。ここで、NSSの情報受信である場合は(ステ
ップ232でYES)、このNSSを解析し(ステップ
235)、ステップ231に戻る。
【0106】また、ステップ232で、NSSの情報受
信でない場合は(ステップ232でNO)、受信した画
情報を蓄積し(ステップ233)、次にフレーム受信終
了かを調べる(ステップ234)。ここで、フレーム受
信終了でない場合は(ステップ234でNO)、ステッ
プ231に戻り、フレーム受信終了の場合は(ステップ
234でYES)、リターンする。
【0107】また、ステップ231でFCDフレームの
受信ではないと判断された場合は(ステップ231でN
O)、RCPフレームの受信であるので、このRCPフ
レームのポストメッセージコマンドの内容を解析し(ス
テップ236)、その後リターンする。
【0108】図10は、図7に示したステップ206の
受信フェーズDにおける処理の詳細を示したものであ
る。この受信フェーズDにおいては、まず、RCP(部
分ページ制御復帰信号)フレームを受信しているかを調
べる(ステップ241)。ここで、RCPフレームを受
信していると(ステップ241でYES)、ステップ2
43に進む。また、ステップ241で、RCPフレーム
を受信していないと判断されると(ステップ241でN
O)、次に低速コマンドを受信しているかを調べ(ステ
ップ242)、低速コマンドを受信すると(ステップ2
42でYES)、ステップ243に進む。
【0109】ステップ243では、FCD(ファクシミ
リ符号化データ)フレームがOKかを調べ、FCDフレ
ームがOKであると(ステップ243でYES)、次に
ラインホールドかを調べ(ステップ244)、ラインホ
ールドであると(ステップ244でYES)、ラインホ
ールド手順を実行し(ステップ246)、ステップ25
6に進む。
【0110】また、ステップ244で、ラインホールド
でないと判断されると(ステップ244でNO)、低速
MCF(メッセージ確認信号)を送出し(ステップ24
5)、ステップ256に進む。
【0111】また、ステップ243で、FCDフレーム
がOKでないと判断されると(ステップ243でN
O)、低速PPR(部分ページ要求信号)を送出し(ス
テップ247)、次にCTC(訂正続行信号)受信した
を調べ(ステップ248)、ここで、CTCを受信する
と(ステップ248でYES)、低速CTR(訂正続行
応答)を送出し(ステップ249)、受信フェーズCへ
移行する(ステップ250)。
【0112】また、ステップ248でCTCを受信して
いないと(ステップ248でNO)、次にEOR(再送
終了信号)を受信したかを調べ(ステップ251)、こ
こでEORを受信していないと(ステップ251でN
O)、受信フェーズCへ移行する(ステップ252)。
【0113】また、ステップ251でEORを受信して
いると判断された場合は(ステップ251でYES)、
次にラインホールドかを調べ(ステップ253)、ライ
ンホールドであると(ステップ253でYES)、ライ
ンホールド手順を実行し(ステップ255)、ステップ
256に進む。
【0114】また、ステップ253で、ラインホールド
でないと判断されると(ステップ253でNO)、低速
ERR(再送終了応答信号)を送出し(ステップ25
4)、ステップ256に進む。
【0115】ステップ256では、受信したポストメッ
セージコマンドより次の手順が受信フェーズC、受信フ
ェーズD、受信フェーズEのいずれかかを判断する(ス
テップ256)。そして、次の手順が受信フェーズCで
あると判断された場合は受信フェーズCへ移行し(ステ
ップ257)、受信フェーズDであると判断された場合
は受信フェーズDへ移行し(ステップ258)、受信フ
ェーズEであると判断された場合は受信フェーズEへ移
行する(ステップ259)。
【0116】以上の基本的なプロトコル手順から短縮プ
ロトコルへのモード移行に関する部分を更に詳しく、図
11乃至図13に示すシーケンスチャートを参照して説
明する。ここで、図11乃至図13は短縮プロトコルへ
のモード移行の3つのケースの基本的な送受信プロトコ
ル手順を示している。
【0117】まず送信側に付いて説明する。
【0118】図11は、短縮プロトコルへのモード移行
の第1のケースを示すもので、この第1のケースにおい
て、送信側では、まず、発呼(Calling)を行う
とともに、送信側の記憶手段(図1のRAM2の宛先デ
ータリスト)に相手機(受信側)の短縮番号に対応して
短縮プロトコル受信能力ありと記憶されているかをチェ
ックし(図2のステップ103)、短縮プロトコル受信
能力ありと記憶されている場合は、次に相手機(受信
側)が極性反転検知機能を実装しているかをチェックし
(図3のステップ121)、極性反転検知機能を実装し
ている場合は、極性反転をチェックし(図3のステップ
127、ステップ130)、極性反転を検知したら短縮
プロトコルへの移行を指示する信号を送出して(図4の
ステップ142)短縮プロトコルに移行し、短縮プロト
コルを実行する。
【0119】一方、受信側では、着呼したら、CED
(被呼端末識別信号)送出までの間で送信側から短縮プ
ロトコルへの移行を指示する信号を受信したかをチェッ
クし(図7のステップ203)、短縮プロトコルへの移
行を指示する信号を受信したら短縮プロトコルに移行
し、短縮プロトコルを実行する。
【0120】短縮プロトコルに移行後は、送信側では、
まず、高速コマンドの通信速度を示した信号(短縮プロ
トコルへの移行を指示する信号)に続いて高速のNSS
(非標準機能設定信号)を送出し(図4のステップ14
3)、相手機(受信側)からの高速のNSF(非標準機
能識別信号)を待ち、相手機(受信側)から高速のNS
Fを受信したら(図4のステップ148)、画情報送出
フェーズ(図5に示す送信フェーズC)へ移行する。
【0121】また、受信側では、送信側からの高速コマ
ンドの通信速度を示した信号(短縮プロトコルへの移行
を指示する信号)の示す通信速度の高速のNSSを受信
すると(図8のステップ221)、高速のNSFを送出
し(図8のステップ222)、画情報受信フェーズ(図
9に示す受信フェーズC)へ移行する。
【0122】送信側の画情報送出フェーズ(送信フェー
ズC)においては、画情報をECM(エラー訂正モー
ド)によるフレームに分割して送出する。ここで、この
ECMによるフレームの第1フレームには以下に続く画
情報のパラメータを設定し、第2フレーム以降のフレー
ム(FCDフレーム)には画情報を入れて送出する。な
お、この第1フレームには先に送出したNSSの内容そ
のものでもよいし、送出しようとしている画情報を示す
パラメータのみでもよい。
【0123】このようにして、画情報の送出を終了した
ら、ファクシミリインフォメーションフィールドにポス
トメッセージコマンドに該当する内容を設定したRCP
フレームを送出し(図5のステップ165)、レスポン
ドコマンド待ちフェーズ(図6に示す送信フェーズD)
へ移行する。
【0124】また、受信側の画情報受信フェーズ(受信
フェーズC)においては、送信側からECMによるフレ
ームにより分割して送出された画情報を受信する。そし
て画情報の受信が終了すると、ファクシミリインフォメ
ーションフィールドにポストメッセージコマンドに該当
する内容を設定したRCPフレームを受信し、このRC
Pフレームのポストメッセージコマンドの内容を解析し
て(図9のステップ236)、レスポンドコマンド待ち
フェーズ(図10に示す受信フェーズD)へ移行する。
【0125】送信側のレスポンドコマンド待ちフェーズ
(送信フェーズD)においては、MCF(メッセージ確
認信号)を受信したら(図6のステップ173)、送出
した先のRCPフレームに設定したポストメッセージコ
マンドの内容に合わせて画情報送出フレーム(送信フェ
ーズC)へ移行するか、送信フェーズBへ移行するか、
送信フェーズEへ移行するかを判断して(図6のステッ
プ186)、各送信フェーズへの移行を行う。
【0126】また、受信側のレスポンドコマンド待ちフ
ェーズ(送信フェーズD)においては、MCF(メッセ
ージ確認信号)を送出したら(図10のステップ24
5)、受信した先のRCPフレームに設定したポストメ
ッセージコマンドの内容に合わせて画情報受信フレーム
(受信フェーズC)へ移行するか、受信フェーズBへ移
行するか、受信フェーズEへ移行するかを判断して(図
10のステップ256)、各受信フェーズへの移行を行
う。
【0127】そして、送信側では、送信フェーズEへ移
行するとDCN(切断命令信号)を送出し(図2のステ
ップ120)、この送信プロトコルを終了する。
【0128】また、受信側では、受信フェーズEへ移行
すると送信側からのDCNを受信するとこの受信プロト
コルを終了する。
【0129】図12は、短縮プロトコルへのモード移行
の第2のケースを示すもので、この第2のケースにおい
て、送信側では、まず、発呼(Calling)を行う
とともに、送信側の記憶手段(図1のRAM2の宛先デ
ータリスト)に相手機(受信側)の短縮番号に対応して
短縮プロトコル受信能力ありと記憶されているかをチェ
ックし(図2のステップ102)、短縮プロトコル受信
能力ありと記憶されている場合は、次に相手機(受信
側)が極性反転検知機能を実装しているかをチェックし
(図3のステップ121)、極性反転検知機能を実装し
ている場合は、極性反転をチェックし(図3のステップ
127、ステップ130)、極性反転を検知する前にC
ED(被呼端末識別信号)を検出したら(図3のステッ
プ131)、短縮プロトコルへの移行を指示する信号を
送出して(図4のステップ142)短縮プロトコルに移
行し、短縮プロトコルを実行する。
【0130】また、相手機(受信側)が極性反転検知機
能を実装していない場合は、CNG(コーリングトー
ン)を送出しながらCED検出を行い(図3のステップ
122、123)、CEDを検出したら短縮プロトコル
への移行を指示する信号を送出して(図4のステップ1
42)短縮プロトコルに移行し、短縮プロトコルを実行
する。
【0131】一方、受信側では、着呼したら、CED
(被呼端末識別信号)送出までの間で送信側から短縮プ
ロトコルへの移行を指示する信号を受信したかをチェッ
クし(図7のステップ203)、その信号を受信せずに
CEDを送出しなければいけない場合はCEDを送出し
(図7のステップ212)、このCEDを送出しながら
短縮プロトコルへの移行を指示する信号を受信したかを
チェックし(図7のステップ213)、短縮プロトコル
への移行を指示する信号を受信したらCEDの送出を停
止して短縮プロトコルに移行し、短縮プロトコルを実行
する。
【0132】なお、短縮プロトコルに移行した後におけ
る処理は図11に示したものと同様である。
【0133】図13は、短縮プロトコルへのモード移行
の第3のケースを示すもので、この第3のケースにおい
て、送信側では、まず、発呼(Calling)を行う
とともに、送信側の記憶手段(図1のRAM2の宛先デ
ータリスト)に相手機(受信側)の短縮番号に対応して
短縮プロトコル受信能力ありと記憶されているかをチェ
ックし(図2のステップ102)、短縮プロトコル受信
能力なしと記憶されている場合は、CNGを送出しなが
らCEDまたはコマンドの検知を行い(図2のステップ
105)、NSF(非標準機能識別信号)を受信したら
(図2のステップ106)、この受信したNSFが自社
機のNSFかをチェックし(図2のステップ107)、
自社機のNSFの場合は短縮プロトコル受信能力がある
かをチェックし(図2のステップ108)、短縮プロト
コル受信能力がある場合は、送信側の記憶手段(図1の
RAM2の宛先データリスト)に相手機(受信側)の短
縮番号に対応して短縮プロトコル受信能力ありと記憶し
(図2のステップ109)、その後、短縮プロトコルへ
の移行を指示する信号を送出して(図4のステップ14
2)短縮プロトコルに移行し、短縮プロトコルを実行す
る。なお、上記条件に合わない場合は通常のプロトコル
で送信を行う。
【0134】一方、受信側では、着呼したら、CED
(被呼端末識別信号)送出までの間で送信側から短縮プ
ロトコルへの移行を指示する信号を受信したかをチェッ
クし(図7のステップ203)、その信号を受信せずに
CEDを送出しなければいけない場合はCEDを送出し
(図7のステップ212)、このCEDを送出しながら
短縮プロトコルへの移行を指示する信号を受信したかを
チェックし(図7のステップ213)、その信号を受信
せずにCEDの送出を終了した場合は、短縮プロトコル
受信能力ありを示すNSFとDIS(必要ならばCI
S)を送出し(図7のステップ216)、更に、短縮プ
ロトコルへの移行を指示する信号を受信したかをチェッ
クし(図7のステップ217)、その信号を受信したら
短縮プロトコルに移行し、短縮プロトコルを実行する。
なお、上記条件に合わない場合は通常のプロトコルで受
信を行う。
【0135】なお、短縮プロトコルに移行した後におけ
る処理は図11に示したものと同様である。
【0136】以上、短縮プロトコルに移行に関連する3
つのプロトコル手順の基本的な部分を説明したが、それ
以外の手順(例えばECMフレームの再送手順など)
は、図2ないし図10に示したようにITU−T勧告
T.30に準拠して動作する。
【0137】次に、画情報の伝送速度決定の幾つかの基
本的な方式について示す。
【0138】図14は、受信側での伝送速度決定の第1
の方式をフローチャートで示したものである。また、図
15はこの時のシーケンスチャートである。
【0139】まず、受信側で高速のNSSの受信が始ま
る(ステップ301)と、このNSSの受信の過程で回
線品質判定データを抽出する(ステップ302)。高速
NSSの受信が終了すると(ステップ303)、抽出し
た回線品質判定データから画情報の最高許容伝送速度を
決定する(ステップ304)。
【0140】次に、決定した最大許容伝送速度をNSF
に設定し、このNSFを送信側に送信して(ステップ3
05)、終了する。
【0141】このステップ304で抽出した回線品質判
定データから画情報の最大許容伝送速度を決定するため
には、予め次のようなデータを採取しておく必要があ
る。ここで速度は、14.4kbps、12.0kbp
s、9600bps、7200bps、4800bp
s、2400bpsの6種類から選択できるものとす
る。
【0142】(1)まず、図16に示すように伝送速度
ごとの回線状態に対する回線品質判定データを採取す
る。品質データの数字が少ないものほど回線状態が良
い。9600bpsの場合では回線状態はa、b、c、
d……の順に悪化している。
【0143】(2)次に、図17に示すように回線品質
判定データ毎の各伝送速度に対する受信状態を採取す
る。図で丸印は良好、×印は不良である。図から見られ
るように9600bpsの場合の例では回線状態はa、
b、c、d……の順に悪化している。
【0144】この図で、例えば9600bpsのNSS
の受信の過程で、「3」の回線品質判定データを抽出し
た場合、図17の図表から14.4kbpsでは受信状
態が不良であるが、12.0kbpsでは良好になるこ
とが分かる。したがって、この場合の画情報の最高許容
伝送速度は12.0kbpsということになる。
【0145】図18は、受信側での伝送速度決定の第2
の方式をフローチャートで示したものである。また、図
19はこの時のシーケンスチャートである。
【0146】受信側で高速のNSSの受信が始まる(ス
テップ311)と、このNSSの受信の過程で回線品質
判定データを抽出する(ステップ312)。高速NSS
の受信が終了すると(ステップ313)、高速のNSS
の伝送速度が最高速度(9600bps)かどうかを判
定する(ステップ314)。最高速度(9600bp
s)であった場合(ステップ314でYES)は、抽出
した回線品質判定データから画情報の最高許容伝送速度
を決定する(ステップ315)。この場合の最高許容伝
送速度は14.4kbps、12.0kbps、960
0bpsの内のいずれかになる。最高速度(9600b
ps)未満であった場合(ステップ314でNO)は、
高速NSSの伝送速度を画情報の最高速度とする(ステ
ップ316)。この場合の最高許容伝送速度は7200
bps、4800bps、2400bpsの内のいずれ
かになる。
【0147】次に、決定した最大許容伝送速度をNSF
に設定し、このNSFを送信側に送信して(ステップ3
18)、終了する。
【0148】以上のような手順制御を持った通信装置に
おいて、以下にいくつかの送信側での通信速度決定の制
御手順の具体的な実施例を記述する。
【0149】図20は、第1の実施例のフローチャート
である。
【0150】(1)まず発呼を行い(ステップ32
1)、ダイヤル終了後、極性反転および相手機からのフ
ァクシミリ信号の検知を行う(ステップ322)。
【0151】(2)極性反転を検知または相手機からの
ファクシミリ信号の検知したら、通信速度(14.4k
bps)の指示をNSSにセットし(ステップ32
3)、高速のNSSを送出し(ステップ324)、相手
機からの応答である高速のNSFの受信を待つ。
【0152】(3)一定時間内に相手機からの応答信号
である高速のNSFを検知できない場合(ステップ33
3でYES)、除外する通信速度を除いて決定された通
信速度の指示をNSSにセットし(ステップ334)、
フォールバック手順に従って決定した通信速度で再度高
速のNSSを送出し(ステップ324)、相手機からの
応答である高速のNSFの受信を待つ。
【0153】応答信号である高速のNSFを受信したら
画情報送信手順に移行する。
【0154】(4)上述の(3)に示した手順を繰り返
している間は、同時に極性反転を検知または相手機から
のファクシミリ信号の検知を行う(ステップ327、3
28)。
【0155】(5)上述の(4)に示した手順で極性反
転を検知したら、極性反転を検知した時に送出する予め
定められた通信速度に戻して、通信速度(14.4kb
ps)の指示をNSSにセットし(ステップ332)、
再び高速のNSSを送出し(ステップ324)、上述の
(3)(4)に示した手順を繰り返す。ここでの予め定
められた通信速度は一般には初期通信速度(最初に送出
した高速NSSの通信速度:14.4kbps)である
が、必ずしもその通信速度であるとは限らない。
【0156】(6)上述の(4)に示した手順でファク
シミリ信号を検知したら、ファクシミリ信号を検知した
時に送出する予め定められた通信速度に戻して、通信速
度(14.4kbps)の指示をNSSにセットし(ス
テップ332)、再び高速のNSSを送出し(ステップ
324)、上述の(3)(4)に示した手順を繰り返
す。ここでの予め定められた通信速度とは一般には初期
通信速度(最初に送出した高速NSSの通信速度:1
4.4kbps)であるが、必ずしもその通信速度であ
る必要はない。
【0157】ここでいうファクシミリ信号とは、ITU
−T勧告T.30に記述されているCEDやプリアンブ
ルである。このうちプリアンブルについては、プリアン
ブルに続くHDLCフレームの中身を解析し、ITU−
T勧告T.30に記述されている正常なコマンドと判断
した場合にプリアンブル受信と判断しても良い。
【0158】図21は、図20のステップ327の極性
反転またはCEDチェックの詳細フローチャートであ
る。
【0159】図20の例の(5)において、極性反転を
検知したら(ステップ341でYES)、その検知回数
を記憶するメモリなどの記憶手段にカウント数を記憶し
(ステップ342)、その数を予め設定されている数と
比較する(ステップ343)。
【0160】この比較の結果、数が一致した場合(ステ
ップ344でYES)、極性反転を検知した(ステップ
345)とする。また極性反転を検知せずに(ステップ
341でNO)、CEDを検知した場合(ステップ34
6)はCED検知とする(ステップ348)。
【0161】極性反転またはCEDを検知した場合は、
図20のステップ332に進み、予め決められている極
性反転またはCED検知時に送出する通信速度に戻して
再び高速NSSを送出して、図20の例の(3)、
(4)の制御を行う。ここでの予め定められている通信
速度とは一般には初期通信速度(最初に送出した高速N
SSの通信速度:14.4kbps)であるが、必ずし
もその通信速度である必要はない。
【0162】図22は、図20のステップ329のプリ
アンブルチェックの詳細フローチャートである。
【0163】図20の例の(6)において、ファクシミ
リ信号としてプリアンブルを検知したら(ステップ35
1)、NSFの受信が終了しているかを判定し(ステッ
プ352)、プリアンブルの検知回数を記憶するメモリ
などの記憶手段にカウント数を記憶し(ステップ35
3)、一回目であるかどうかを判定する(ステップ35
4)。1回目の場合は図20のステップ332に進み、
予め決められているファクシミリ信号検知時に送出する
通信速度に戻して再び高速NSSを送出して、図20の
例の(3)、(4)の制御を行う。ここでの予め定めら
れている通信速度は一般には初期通信速度(最初に送出
した高速NSSの通信速度:14.4kbps)である
が、必ずしもその通信速度である必要はない。
【0164】プリアンブルの検知回数が2回目以降の場
合には図20のステップ334に進み、予め除外すると
決められている通信速度を除外して決定した通信速度に
高速NSSを設定して、再び高速NSSを送出して、図
20の例の(3)、(4)の制御を行う。
【0165】ここでいう予め除外すると決められている
通信速度とは次のように考える。例えば、最初高速NS
Sを9600bpsで送出したとすると、その高速NS
Sに対して応答信号が戻ってこないわけであるから、こ
の回線条件では、9600bps以上の通信速度では通
信できないと判断する。したがって最高速度が14.4
kbpsの通信装置であれば、14.4kbps〜96
00bpsの範囲の通信速度では通信できないと判断
し、予めその範囲の通信速度を除外して7200bps
に通信速度を決定するということである。
【0166】図23は、図20に変わる通信速度決定の
制御手順の他の具体的な実施例である。
【0167】(1)まず発呼を行い(ステップ36
1)、ダイヤル終了後、極性反転および相手機からのフ
ァクシミリ信号の検知を行う(ステップ362)。
【0168】(2)極性反転を検知または相手機からの
ファクシミリ信号の検知したら、通信速度(14.4k
bps)の指示をNSSにセットし(ステップ36
3)、高速のNSSを送出し(ステップ364)、相手
機からの応答である高速のNSFの受信を待つ。
【0169】(3)一定時間内に相手機からの応答信号
である高速のNSFを検知できない場合(ステップ36
9でYES)、予め除外すると決められている通信速度
を除外して決定した通信速度に高速NSSを設定して
(ステップ370)、再び高速NSSを送出して(ステ
ップ364)、相手機からの応答である高速のNSFの
受信を待つ。
【0170】ここでいう予め除外すると決められている
通信速度とは次のように考える。例えば、最初高速NS
Sを9600bpsで送出したとすると、その高速NS
Sに対して応答信号が戻ってこないわけであるから、こ
の回線条件では、9600bps以上の通信速度では通
信できないと判断する。したがって最高速度が14.4
kbpsの通信装置であれば、14.4kbps〜96
00bpsの範囲の通信速度では通信できないと判断
し、予めその範囲の通信速度を除外して7200bps
に通信速度を決定するということである。
【0171】また、プリアンブルに限らずフォールバッ
クを要求する信号を受信側から受け取ったら、通常のフ
ォールバック制御に従い通信速度を決定し、通信速度を
決定し、その決定した通信速度に高速NSSを設定し
て、再び高速NSSを送出して、上記の(2)、(3)
の制御を行う。
【0172】図24は、図18に変る受信側での通信速
度決定のフローチャートである。図24で図18と同じ
機能には同じステップ番号を振ることにした。
【0173】(1)着信すると高速NSSの受信をまつ
(ステップ311)。
【0174】(2)次に高速NSSを受信しながら回線
品質判定データを抽出する(ステップ312)。
【0175】(3)高速NSSの受信を終了したら(ス
テップ313)、高速NSSの速度と回線品質判定デー
タより伝送速度を決定する(ステップ314〜ステップ
316)。もし決定できなかった場合は(ステップ38
1でYES)、決定できなかったという旨の応答信号を
送信して(ステップ382)、高速NSSを待つ。
【0176】以後上記(2)、(3)を繰り返す。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、短縮プ
ロトコルで通信を行う通信装置で、通信速度を決定する
ための試験信号に対する相手機からの応答信号によって
通信速度を決定するようにした。
【0178】これにより、フォールバック手順を実行す
る必要をなくし、送信の中断や画像エラーの発生を押さ
え、かつ装置を簡略化して、通信速度の決定に要する時
間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のファクシミリ装置の一実施形態を
示すブロック図。
【図2】 図1に示したファクシミリ装置の送信プロト
コルを示す制御フローチャート。
【図3】 図2に示した送信プロトコルでの送信フェー
ズAにおける処理の詳細を示したフローチャート。
【図4】 図2に示した送信プロトコルでの送信フェー
ズBにおける処理の詳細を示したフローチャート。
【図5】 図2に示した送信プロトコルでの送信フェー
ズCにおける処理の詳細を示したフローチャート。
【図6】 図2に示した送信プロトコルでの送信フェー
ズDにおける処理の詳細を示したフローチャート。
【図7】 図1に示したファクシミリ装置の受信プロト
コルを示す制御フローチャート。
【図8】 図7に示した受信プロトコルでの受信フェー
ズBにおける処理の詳細を示したフローチャート。
【図9】 図7に示した受信プロトコルでの受信フェー
ズCにおける処理の詳細を示したフローチャート。
【図10】 図7に示した受信プロトコルでの受信フェ
ーズDにおける処理の詳細を示したフローチャート。
【図11】 図1に示したファクシミリ装置における短
縮プロトコルへのモード移行の第1のケースを示すシー
ケンスチャート。
【図12】 図1に示したファクシミリ装置における短
縮プロトコルへのモード移行の第2のケースを示すシー
ケンスチャート。
【図13】 図1に示したファクシミリ装置における短
縮プロトコルへのモード移行の第3のケースを示すシー
ケンスチャート。
【図14】 図1に示したファクシミリ装置における受
信側の画情報最高許容伝送速度決定プロトコルの基本的
なフローチャートの一例。
【図15】 図14のフローチャートに対応する伝送速
度決定のシーケンスチャート。
【図16】 回線状態に対する回線品質判定データを示
す図表。
【図17】 回線品質判定データ毎の各伝送速度に対す
る受信状態を示す図表。
【図18】 図1に示したファクシミリ装置における受
信側の画情報最高許容伝送速度決定プロトコルの基本的
なフローチャートの他の例。
【図19】 図18のフローチャートに対応する伝送速
度決定のシーケンスチャート。
【図20】 図1に示したファクシミリ装置における送
信側の画情報最高許容伝送速度決定プロトコルの基本的
なフローチャートの一例。
【図21】 図20のフローチャート中の極性反転/C
EDチェックの詳細フローチャート。
【図22】 図20のフローチャート中のプリアンブル
チェックの詳細フローチャート。
【図23】 図1に示したファクシミリ装置における送
信側の画情報最高許容伝送速度決定プロトコルの基本的
なフローチャートの他の例。
【図24】 図1に示したファクシミリ装置における受
信側の画情報最高許容伝送速度決定プロトコルの基本的
なフローチャートの更に他の例。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 操作表示装置 4 読取装置 5 印字装置 6 画像処理装置 7 画像蓄積装置 8 システム制御部 9 通信制御部1 10 通信制御部21 11 ディジタル網制御装置 12 モデム 13 アナログ網制御装置 14 システムバス 15 回線切り替え制御装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川畑 広隆 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線が相手機と接続されたことを確認す
    る回線接続確認手段と、 前記相手機との通信速度を決定する通信速度決定手段と
    を有し、 前記通信速度決定手段は、通信速度が決定する以前に前
    記回線接続確認手段によって接続が確認された場合に
    は、予め決められた速度に通信速度を決定し直すことを
    特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記回線接続確認手段は回線の極性反転
    を検知する極性反転検知手段を有し、該極性反転検知手
    段が回線の極性反転を検知した時、回線が相手機と接続
    されたと確認することを特徴とする請求項1記載の通信
    装置。
  3. 【請求項3】 前記極性反転検知手段は極性反転の回数
    を数える極性反転回数計数手段を有し、該極性反転回数
    計数手段が予め決められた回数の極性反転を計数した
    時、極性反転を検知したとすることを特徴とする請求項
    2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 ファクシミリ信号の受信を検出するファ
    クシミリ信号検出手段と、 相手機との通信速度を決定する通信速度決定手段とを有
    し、 前記通信速度決定手段は、通信速度が決定する以前に前
    記ファクシミリ信号検出手段によってファクシミリ信号
    の受信が確認された場合には、予め決められた速度に通
    信速度を決定し直すことを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 前記ファクシミリ信号検出手段が検出す
    るファクシミリ信号はITU−T勧告T.30に記述さ
    れているCED信号であることを特徴とする請求項4記
    載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記ファクシミリ信号検出手段が検出す
    るファクシミリ信号はITU−T勧告T.30に記述さ
    れているプリアンブルであることを特徴とする請求項4
    記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記ファクシミリ信号検出手段は前記プ
    リアンブルの受信回数を数えるプリアンブル受信回数計
    数手段を有し、該プリアンブル受信回数計数手段の計数
    が1の場合は通信速度を初期値に設定し直すことを特徴
    とする請求項6記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 前記プリアンブル受信回数計数手段の計
    数が2以上の場合は予め除外すると決められている通信
    速度を除外して通信速度を決定することを特徴とする請
    求項6記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 通信速度を決定するための試験信号を送
    信する試験信号送信手段と、 前記試験信号送信手段が送信する試験信号に対する相手
    機からの応答信号を検出する応答信号検出手段と、 前記相手機との通信速度を決定する通信速度決定手段と
    を有し、 前記通信速度決定手段は前記応答信号検出手段が前記相
    手機からの応答信号を検出出来なかった場合は、予め除
    外すると決められている通信速度を除外して通信速度を
    決定することを特徴とする通信装置。
  10. 【請求項10】 通信速度を決定するための試験信号を
    受信する試験信号受信手段と、 前記試験信号受信手段が受信した試験信号から相手機と
    の通信速度を決定する通信速度決定手段と、 前記試験信号受信手段が受信した試験信号に対する応答
    信号を送信する応答信号送信手段とを有し、 前記通信速度決定手段が前記試験信号受信手段が受信し
    た試験信号から判断した通信速度では通信できないと判
    断した場合は、前記応答信号送信手段はその旨の信号を
    送信することを特徴とする通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001024468A1 (fr) * 1999-09-29 2001-04-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif et procede d'emission
JP2013192191A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Mitsubishi Electric Corp 光ネットワーク制御方法、光ネットワーク

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WO2001024468A1 (fr) * 1999-09-29 2001-04-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif et procede d'emission
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