JP3345962B2 - 多層ホースの成形方法 - Google Patents

多層ホースの成形方法

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  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多層ホースを成形す
る方法に関し、特に、3次元ブロー成形により多層ホー
スを成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の樹脂製のホースは、車両が激し
く揺動したような場合にもホースとパイプとの接続が外
れないようにする必要性が高い。このため、ホースの端
部には、パイプとの接続性を良くするための工夫がなさ
れている。
【0003】図6は、従来技術により作成されたホース
を示す断面図である。このホース100の本体部102
は熱可塑性樹脂製であるが、その端部にはゴム製のスリ
ーブ104が本体部102の内面に配置されている。パ
イプ110とホース100を接続する際には、パイプ1
10をホース100に差込み、金属製のクランプ112
によってホース100の外周を締め付ける。ホース10
0の内面に設けられたゴム製スリーブ104は、クラン
プ112が締め付けられると収縮して反発力を生じるの
で、ホース100とパイプ110が確実に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなホース10
0は、本体部102とゴム製スリーブ104とを別々の
製造工程で作成する必要があるという問題がある。そこ
で、製造工程を減らすために、スリーブ104の機能を
有するホースを1つの製造工程で成形したいという要望
があった。
【0005】多層ブロー成形を利用すれば、1つの製造
工程で図7に示すようなホースを作成することも可能で
ある。このホース120の端部122は比較的軟質の熱
可塑性材料(例えば熱可塑性エラストマ)で形成され、
端部以外の部分124は比較的硬質の熱可塑性材料(例
えば熱可塑性樹脂)で形成される。
【0006】熱可塑性軟質材は高温時の伸びが熱可塑性
硬質材に比べて小さい。したがって、図7に示すような
構造を採用すると、ブロー成形時において、熱可塑性軟
質材で形成された端部122に吹き破れが生じる可能性
が高いという問題がある。
【0007】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、ブロー成形時に
おいて、端部の熱可塑性軟質材に吹き破れが生じにくい
成形方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明による多層ホースの成形方法では、少なく
とも一方の端部において、最内層である第1の熱可塑性
硬質材層と、中間層である熱可塑性軟質材層と、最外層
である第2の熱可塑性硬質材層とで構成される3層構造
を有するパリソンを押し出して、所定の金型内に配置す
る工程と、前記パリソンを前記金型内でブロー成形する
工程と、前記ブロー成形によって得られた成形品の前記
端部における前記第1の熱可塑性硬質材層の少なくとも
一部を切削することにより、前記熱可塑性軟質材層の少
なくとも一部を前記成形品の内表面に露出させる工程
と、を備える。
【0009】
【作用】端部を硬質材層/軟質材層/硬質材層の3層構
造にしたので、ブロー成形時に軟質材層の吹き破れが両
側の硬質材層によって防止される。成形後に、最内層に
ある第1の硬質材層を切削すれば、軟質材層が内面に露
出した端部を形成できる。
【0010】
【実施例】図1は、この発明の一実施例としての多層ホ
ースの製造工程を示すフローチャートである。第1の工
程S1では、硬質材/軟質材/硬質材の3層のパリソン
が金型内に押し出される。
【0011】図2は、3層のパリソンを示す断面図であ
る。このパリソン10は、単層構造部10aと3層構造
部10bとに区分されている。単層構造部10aは、熱
可塑性硬質材層12のみで構成されている。3層構造部
10bは、熱可塑性硬質材層12a,12bと、これら
に挟まれた熱可塑性軟質材層14とで構成されている。
3層構造部10bにおける各層12a/14/12bの
厚みの比は、例えば1:8:1である。
【0012】次の表1は熱可塑性硬質材と熱可塑性軟質
材との組み合わせを示している。
【表1】 表1の各組合せA〜Eは、硬質材と軟質材同士の接着性
が良好なものが選ばれている。従って、ブロー成形時に
硬質材と軟質材が互いに強固に接着する。組合せA,
B,Cに示すように、硬質材としてポリプロピレンやポ
リエチレンなどのポリオレフィン系の熱可塑性樹脂を用
いた場合には、軟質材として熱可塑性エラストマが好ま
しい。また、硬質材としてポリアミド(いわゆるナイロ
ン)を用いる場合には、組合せD,Eに示すように、軟
質材としてナイロン11が好ましい。
【0013】なお、図2に示すような構造のパリソン1
0は、3種3層ヘッド(図示せず)を用いることによっ
て作成できる。すなわち、単層構造部10aは、3種3
層ヘッドの最内層と最外層から同じ硬質材を押し出すこ
とによって形成される。また、3層構造部10bは、最
内層と最外層から硬質材を押し出しながら、中間層に軟
質材を押し出すことによって形成される。
【0014】パリソン10を図示しない金型内に押し出
した後、工程S2(図1)においてブロー成形を実行
し、工程S3ではその端末を切断する。図3は、こうし
て得られたホース20を示す斜視図である。図4は、図
3の4−4矢視断面図であり、ホース20の大径部20
aと小径部20bの段差部分の断面を示している。大径
部20aは硬質材層12のみで構成されており、小径部
20bは硬質材層12a,12bと軟質材層14の3層
構造を有している。すなわち、大径部20aは図2に示
すパリソン10の単層構造部10aに相当し、小径部2
0bは3層構造部10bに相当する。
【0015】硬質材は高温時の伸びがよいので、パリソ
ン内に空気を吹き込んで拡張する際にキズや吹き破れが
生じにくい。従って、小径部20bのように、軟質材層
14を硬質材層12a,12bで被覆した部分では、ブ
ロー成形時に軟質材層14にもキズが生じにくくなる。
また、たとえ軟質材層14に小さなキズが生じたとして
も、硬質材層12a,12bによってキズの進展が阻止
されるので吹き破れが防止される。
【0016】なお、硬質材層12のみの単層構造部は、
ブロー時の変形率が大きい箇所でも吹き破れが生じ難い
という利点がある。図4の大径部20aを硬質材層12
のみの単層構造にしているのはこのためである。このよ
うに、一般には、比較的径の大きな部分は硬質材のみの
単層構造とするのが好ましい。具体的には、ホース内の
最小径の部分に比べて1.5倍程度の径を有する部分
は、硬質材のみの単層構造とするのが好ましい。
【0017】図5(A)は、図3に示すホース20の5
−5矢視断面図である。ホース20の端部20cは、や
はり硬質材層12a,12bと軟質材層14の3層構造
を有している。
【0018】次の工程S4(図1)では、図5(B)に
示すように、端部20cにおける内面に形成されている
硬質材層12bを切削し、軟質材層14を露出させる。
この際に、3層構造部における内面の硬質材層12bを
すべて切削する必要はなく、少なくとも一部を切削して
軟質材層14の少なくとも一部を露出させるようにすれ
ば良い。図5(B)の例では、硬質材層12bを切削す
る長さLは、パイプが差込まれる長さ以上に設定されて
いる。また、長さLの範囲内においても、硬質材層12
bの一部は切削されずに残存している。
【0019】ホース端部の軟質材層14を露出させれ
ば、ホースの端部におけるシール性を向上させることが
できる。すなわち、軟質材層14が露出した部分にパイ
プを挿入し、外部からクランプで締め付けると、軟質材
層14の弾力によって接続が確実に行なわれる。なお、
内面の硬質材層12bを切削すると、内面寸法の精度を
高めることができるという利点もある。
【0020】上記実施例では、1つのホースを3層構造
部と単層構造部に区分していたが、ホース全体を3層構
造にしてもよい。但し、前述したように、大径部を硬質
材層のみの単層構造とすれば吹き破れが生じ難いという
利点がある。また、硬質材は軟質材に比べて安価なの
で、ホースの端部以外の部分を硬質材の単層構造にすれ
ば、ホースの製造コストを低減できるという利点もあ
る。
【0021】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多層ホー
スの成形方法によれば、ブロー成形時に、端部における
熱可塑性軟質材の吹き破れを生じ難くすることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としてのホースの製造工程
を示すフローチャート。
【図2】3層のパリソンを示す断面図。
【図3】成形後のホースを示す斜視図。
【図4】成形後のホースの断面図。
【図5】成形後のホースの端部を示す断面図。
【図6】従来技術によるホースを示す断面図。
【図7】従来技術による他のホースを示す断面図。
【符号の説明】
10…パリソン 10a…単層構造部 10b…3層構造部 12,12a,12b…硬質材層 12a,12b…熱可塑性硬質材層 14…軟質材層 20…ホース 20a…大径部 20b…小径部 20c…端部 100…ホース 102…本体部 104…ゴム製スリーブ 110…パイプ 112…クランプ 120…ホース 122…端部 124…本体部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80 F16L 47/00 - 47/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層ホースを成形する方法であって、 少なくとも一方の端部において、最内層である第1の熱
    可塑性硬質材層と、中間層である熱可塑性軟質材層と、
    最外層である第2の熱可塑性硬質材層とで構成される3
    層構造を有するパリソンを押し出して、所定の金型内に
    配置する工程と、 前記パリソンを前記金型内でブロー成形する工程と、 前記ブロー成形によって得られた成形品の前記端部にお
    ける前記第1の熱可塑性硬質材層の少なくとも一部を切
    削することにより、前記熱可塑性軟質材層の少なくとも
    一部を前記成形品の内表面に露出させる工程と、を備え
    る多層ホースの成形方法。
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