JP3345770B2 - 鋼板の熱間圧延方法及びその設備 - Google Patents

鋼板の熱間圧延方法及びその設備

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JP3345770B2 JP29001096A JP29001096A JP3345770B2 JP 3345770 B2 JP3345770 B2 JP 3345770B2 JP 29001096 A JP29001096 A JP 29001096A JP 29001096 A JP29001096 A JP 29001096A JP 3345770 B2 JP3345770 B2 JP 3345770B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは金属板の熱
間圧延方法及びその設備に関し、特に鉄鋼の熱延におけ
る熱間圧延方法及びその設備に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼の熱延に代表されるような板の熱間
圧延においては、被圧延材は必要最小限の加熱温度で圧
延することが望まれている。即ち、一般的に、高温であ
るほど単位時間に失われるエネルギーが大きく、急速に
温度が低下する。従って、熱エネルギーの有効利用の観
点から、熱間の圧延は品質が確保できる限り温度を低く
して圧延を施すことが望ましい。
【0003】従って、圧延工程の中途での被圧延材の温
度低下は問題であり、従来は、粗圧延と仕上げの圧延に
大別される圧延の工程において、仕上げ圧延後の板の温
度を一定値以上にする必要があること、あるいは変形抵
抗が増加し仕上げ圧延機の能力的な制約を逸脱すること
がないようにする必要がある、そのため仕上げ圧延機の
前で一定の温度を下回ることがないようにすることなど
の理由により、粗圧延での温度降下を見込んで初期温度
を設定していた。
【0004】特開昭59-92114号公報及び特開昭62-21804
号公報では、特に冷えやすい板端部をトランスバース式
誘導加熱により再加熱する方法が採用されている。この
技術は特開昭63-126608 号公報のように厚板製造におい
ても利用されている。
【0005】また、特開平6-15306 号公報では、上記の
従来技術のようにある程度圧延した後で加熱するのでは
なく、軽い整形圧延の後、スラブの段階で端部を再加熱
する技術も開示されている。
【0006】一方、板の先端と後端も温度低下しやすい
部位であり、上記特開昭59-92114号公報、特開昭62-218
04号公報及び特開昭63-126608 号公報で使われているエ
ッジヒータ設備を、先端と後端が通過する際に、幅方向
に移動させ先後端を幅方向全域に渡って加熱する特開平
1-321009号公報、特開平4-33715 号公報に記載の方法も
ある。
【0007】また、長手方向の一時的な温度低下に対し
ては、特開昭56-71501号公報に開示されているように、
仕上げ圧延機の前に誘導加熱装置を設け、スキッドマー
クのように長手方向に温度が低下している部分を幅方向
全体にわたって再加熱する方法もとられていた。
【0008】あるいは、特開昭61-245911 号公報のよう
に通電加熱による方法もあり、このように幅方向全体に
対する加熱の方法としては、特開昭51-122649 号公報に
示されているように鋼板に対しトランスバース式誘導加
熱装置を次処理の予熱のため、その処理装置に可能な限
り接近して設置する方法があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧延前の初期
温度を低く設定するために、温度降下が大きい板端部ま
たは板の先後端の温度を補償するような上記の特開昭59
-92114号公報、特開昭62-21804号公報、特開昭63-12660
8 号公報、特開平1-321009号公報及び特開平4-33715 号
公報の方法は、初期温度をある程度下げることはできる
ものの、根本的な解決になっていない。
【0010】そこで、中間に加熱装置を設置し、初期温
度を積極的に下げ、圧延初期で失われる熱エネルギーの
量を少なくし、適当な場所で再加熱して圧延する方法が
考えられる。これを実現する方法として、従来例の特開
昭56-71501号公報のように通電加熱装置があるが、装置
や、電極などに多大なコストがかかり、問題である。
【0011】実現が容易な中間加熱の方法としては、誘
導加熱があるが、従来例の特開昭51-122649 号公報のよ
うに、トランスバース式の誘導加熱では、コイルのギャ
ップ調整機構が必要であり設備が複雑になること、また
板の端部が過加熱になるなどの問題がある。
【0012】また、特開昭51-122649 号公報の例のよう
に再加熱装置の位置は可能な限り次工程に接近して設置
するのが通例であったが、このような設備配置では、次
工程がデスケーリングや圧延など板表面からの冷却が発
生する場合は、板の表面温度が高い状態にあるため、誘
導加熱で与えた熱エネルギーが奪われやすいという問題
がある。
【0013】本発明の目的は、上記のような問題点を解
決するためになされたもので、圧延前の初期温度を低く
設定し、圧延の中途に再加熱装置を設け、被圧延材の品
質を損なうことなく、全体として圧延に必要な熱エネル
ギーを低減することが可能な鋼板の熱間圧延方法及びそ
の設備を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1) 加熱した被圧延
材を粗圧延機で粗圧延する工程と、粗圧延材をソレノイ
ド式の誘導加熱装置で再加熱する工程と、再加熱された
被圧延材の熱を熱拡散させる工程と、熱拡散後の被圧延
材をデスケーリング後仕上げ圧延する工程とを備え、
記熱拡散工程は、デスケーリング前の被圧延材の表面温
度が被圧延材の板厚中央の温度より低くなるのに十分な
時間がかけられていることを特徴とする鋼板の熱間圧延
方法。 (2) 加熱した被圧延材を粗圧延機で粗圧延する工程
と、粗圧延材をソレノイド式の誘導加熱装置で再加熱す
る工程と、再加熱された被圧延材の熱を熱拡散させる工
程と、熱拡散後の被圧延材を仕上げ圧延する工程とを備
え、前記熱拡散工程は、仕上げ圧延前の被圧延材の表面
温度が被圧延材の板厚中央の温度より低くなるのに十分
な時間がかけられていることを特徴とする鋼板の熱間圧
延方法。 (3)ソレノイド式の誘導加熱装置を移動して、その加
熱位置を調節することを特徴とする1または2に記載の
鋼板の熱間圧延方法。 (4) ソレノイド式の誘導加熱装置を複数台設置し、
使用する加熱装置を選択することにより加熱位置を調節
することを特徴とする1または2に記載の鋼板の熱間圧
延方法。 (5) 板厚方向の熱拡散時間を、下記(1)式に従っ
て設定することを特徴とする1乃至4のいずれかに記載
の鋼板の熱間圧延方法。 T:熱拡散時間、α:設備列に固有の係数、ρ:板の密
度、Cp :板の比熱、λ:板の熱伝導率、H:板の厚さ
とするとき、T=α×(ρCp /λ)×(H/2π) 2
…(1) (6) 加熱した被圧延材を粗圧延する粗圧延機と、粗
圧延した被圧延材を再加熱するソレノイド式の誘導加熱
装置と、再加熱された被圧延材のデスケーリング装置
と、仕上げ圧延する仕上げ圧延機とを順に配置し前記
ソレノイド式の誘導加熱装置とデスケーリング装置との
間は所定距離離間 され、その離間距離は、被圧延材がデ
スケーリング装置に達する前に被圧延材から熱拡散して
その表面温度が板厚中央の温度より低くなるように十分
な時間がかけられるだけの距離であることを特徴とする
鋼板の熱間圧延設備。 (7) 加熱した被圧延材を粗圧延する粗圧延機と、粗
圧延した被圧延材を再加熱するソレノイド式の誘導加熱
装置と、再加熱された被圧延材を仕上げ圧延する仕上げ
圧延機とを順に配置し前記ソレノイド式の誘導加熱装
置と仕上げ圧延機との間は所定距離離間され、その離間
距離は、被圧延材が仕上げ圧延機に達する前に被圧延材
から熱拡散してその表面温度が板厚中央の温度より低く
なるように十分な時間がかけられるだけの距離である
とを特徴とする鋼板の熱間圧延設備。 (8) ソレノイド式の誘導加熱装置は、移動されて、
その加熱位置を調節されることを特徴とする6または7
に記載の鋼板の熱間圧延設備。 (9) ソレノイド式の誘導加熱装置は、複数台設置さ
れ、使用する加熱装置を選択することにより加熱位置を
調節されることを特徴とする8に記載の鋼板の熱間圧延
設備。 (10) 板厚方向の熱拡散時間は、下記(1)式に従
って設定されることを特徴とする6乃至9のいずれかに
記載の鋼板の熱間圧延設備。 T:熱拡散時間、α:設備列に固有の係数、ρ:板の密
度、Cp :板の比熱、λ:板の熱伝導率、H:板の厚さ
とするとき、T=α×(ρCp /λ)×(H/2π) 2
…(1)
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】本発明者は、圧延前の初期温度を
低く設定し、圧延の中途に再加熱装置を設け、被圧延材
の品質を損なうことなく、全体として圧延に必要な熱エ
ネルギーを低減することが可能な鋼板の熱間圧延方法及
びその設備について、鋭意研究を重ねた。 その結果、
被圧延材の品質を損なうことなく、全体として圧延に必
要な熱エネルギーを低減するためには、圧延の中途に設
ける再加熱装置としてソレノイド式の誘導加熱装置を採
用し、被圧延材に投入した熱が次工程で表面から失われ
にくいように板厚方向に十分に拡散し、被圧延材の表面
温度が板厚中央の温度より低くなるような板厚方向の熱
拡散時間を設定、管理できるように加熱装置を配置、運
用することが有効であるという知見を得た。
【0018】また、上記の熱拡散時間は、被圧延材の材
質や板厚に応じた関係式に従って設定できることや、圧
延機列中にエッジヒータを設け板幅方向端部を加熱する
ことで端部の温度低下を補償して、より均一な材質が得
られること、さらに、ソレノイド式の誘導加熱装置の前
に形状矯正装置を設けることで、加熱に伴う表面温度の
過度の上昇による欠陥を防止できることや、加熱装置を
熱延の仕上げ圧延機の前に設置することに限定すれば、
特定の板厚に対して加熱装置の励起周波数を一定範囲に
設定することで、高い加熱効率が得られるという知見を
得た。
【0019】以上の知見に基づき、本発明者は、圧延の
中途に設ける再加熱装置としてソレノイド式の誘導加熱
装置を採用し、被圧延材に投入した熱が次工程で表面か
ら失われにくいように板厚方向に十分に拡散し、被圧延
材の表面温度が板厚中央の温度より低くなるような板厚
方向の熱拡散時間を被圧延材の材質や板厚に応じて設定
し、その時間に基づいて加熱装置を配置、運用するよう
にした。また、上記の圧延機列中にエッジヒータを設け
板幅方向端部を加熱し、さらに、ソレノイド式の誘導加
熱装置の前に形状矯正装置を設け、加熱装置を熱延の仕
上げ圧延機の前に設置する場合は、特定の板厚に対して
加熱装置の励起周波数を一定範囲に設定するようにし
て、被圧延材の品質を損なうことなく、全体として圧延
に必要な熱エネルギーを低減することが可能な鋼板の熱
間圧延方法及びその設備を見出だし、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、製造設備及び製造条件を下記
範囲に限定することにより、被圧延材の品質を損なうこ
となく、全体として圧延に必要な熱エネルギーを低減す
ることが可能な鋼板の熱間圧延方法及びその設備を得る
ことができる。
【0020】以下に本発明の製造設備の限定理由、及び
製造条件の限定理由について説明する。 (1)鋼板の熱間圧延方法及びその設備 本発明の熱間圧延方法を図1に従って説明する。一般の
鋼板の熱間圧延においては、スラブや鋼塊1は凝固後そ
のまま、あるいは再加熱することによって、高温の状態
に保たれ粗圧延機2により粗圧延され、鋼板3のように
中間の厚さまで圧延される。
【0021】その後、鋼板3は搬送ローラ7を介して搬
送され、デスケーリング装置5などにより表面のスケー
ル除去などを行った後、仕上げ圧延機6により最終的な
板厚まで仕上げ圧延する。この後、図示しない冷却設備
などにより、適正な冷却等や、コイルへの巻き取りなど
が行われる。
【0022】本発明は、このような設備列において、粗
圧延機と仕上げ圧延機の間に再加熱装置として、ソレノ
イド式の誘導加熱装置4を設け、その設置位置を加熱が
終了した時点から、デスケーリングあるいは、次の圧延
に至るまでに要する時間的距離8(熱拡散時間)を一定
時間以上とし、表皮効果によって表層のみが高温になっ
ている板内部に熱エネルギーが十分に拡散し、表面の温
度が板厚中央の温度より低くなるようにとる。
【0023】これは、一定の熱エネルギーを与えること
で、物質をある温度以下にならないようにする場合、最
初に一括して熱エネルギーを与えた場合に較べ、エネル
ギーを二分して時間をおいて与える方が、最高温度が低
いために熱の放散が少なく、より長時間にわたり高温の
状態を維持できることを利用したものである。この原理
を鋼板の熱延に適用するために、再加熱方法を機構の簡
便性、設置の容易性及び加熱効率の優位性などが必要で
あることから、ソレノイド式の誘導加熱装置とする。
【0024】すなわち、熱延の設備列では、加熱できる
時間(位置)の制約からパワー(電力)の大きな電気的
な加熱方法が好ましく、スパークによる鋼板表面への影
響の面で通電式は使えないため、誘導加熱に限定され
る。誘導加熱にはソレノイド式とトランスバース式があ
るが、トランスバース式は加熱領域に能力的な分布があ
り一様性に欠け、コイルとバー(鋼板)との位置関係を
最良な関係に維持する必要がある。従って、本発明の誘
導加熱装置をソレノイド式にした理由は、板厚数十mm
程度の粗バー加熱では、トランスバース式に比べ投入さ
れるパワー(電力)が板幅方向にほぼ一様であり偏熱の
問題が少ないこと、構造が簡便であり、加熱装置中をバ
ーが通過すれば加熱ができるという単純さから採用し
た。
【0025】また、加熱後の熱拡散時間を一定時間以上
とする理由は、ソレノイド式加熱の場合、表面が不可避
的に高温になることから、投入した熱が次工程で表面か
ら失われにくいように板厚方向に熱が十分に拡散し、板
厚方向の温度分布が適切になるようにするためであり、
本発明では、再加熱から次工程までの時間を設定、管理
できるように加熱装置を配置、運用する。
【0026】この熱拡散時間の設定基準は、ソレノイド
式誘導加熱装置で投入した熱エネルギーを一定にしたと
きに、その熱エネルギーが仕上げ圧延後に十分に残存し
ているようにとる。
【0027】これは、鋼板の表面と鋼板中心の温度差が
少なくとも負の値、望ましくは、−10℃以下になるよ
うな値にすれば良い。また、仕上げ圧延の速度が変化す
る場合は、再加熱装置の位置を可変にする方法や、複数
の再加熱装置を配置して、使用する加熱装置を切り替え
て加熱位置を変更し、熱の拡散する時間を変える方法を
とっても良い。
【0028】ここで、再加熱装置の設置位置は粗圧延機
と仕上げ圧延機の間に限定されず、粗圧延機の中間にあ
っても良い。また、この熱拡散時間は鋼板の材質や誘導
加熱時の板厚によっても変化するが、材質と板厚に応じ
た時間の値を下記(1)式に従って求めれば良い。
【0029】T:熱拡散時間、α:設備列に固有の係
数、ρ:板の密度、Cp :板の比熱、λ:板の熱伝導
率、H:板の厚さとするとき、 T=α×(ρCp /λ)×H2 …(1) 即ち、材質,板厚などの条件変動により変化する熱の拡
散時間を、上記(1)式なる関係により、誘導加熱装置
の位置により設定することで、高い加熱効率を維持でき
る。
【0030】これは、加熱終了後に放射冷却しながら板
内部へ熱が拡散する状況を、断熱条件の伝熱方程式と近
似して、以下のフーリエ級数解のなかで、減衰の時定数
が最も大きい減衰の時定数(ρCp /λ)(H/2π)
2 を利用したものである。
【0031】
【数1】
【0032】ここに、この式での時定数は一般的な値で
あり、個々の設備に応じた定数αを決定することで、材
質、板厚の変動に応じた最適な熱拡散時間を決定でき
る。具体的には最適な熱拡散時間を1点決めれば、αが
決定できる。
【0033】また、本発明の設備列中に、エッジヒータ
9を設け板幅方向端部を加熱する。この理由は、端部の
温度低下を補償して、より均一な材質が得られるように
するためである。その配置は自由に設定でき、誘導加熱
装置の前でも良い。
【0034】さらに、ソレノイド式誘導加熱装置に板を
安定して通すための形状矯正装置10を加熱装置の入側
に設け、これを望ましくは上記熱拡散時間内にソレノイ
ド式誘導加熱が始まるように配置する。この理由は、形
状矯正装置の工具等により低下した板の表面が復熱する
前に再加熱を開始することで、再加熱時の表面温度が必
要以上に上がることを防ぐためである。
【0035】即ち、ソレノイド式誘導加熱装置において
は、開口部のギャップ調整が不可能であるため、板の形
状が不良である場合、ソレノイド式誘導加熱装置の中を
通過させることができず加熱ができない。このため、ソ
レノイド式誘導加熱装置に先立って形状を矯正する必要
があるが、形状矯正を行うと不可避的に表面の温度が低
下する。ところが、ソレノイド式誘導加熱装置は表面の
温度上昇量が大きいため、形状矯正装置を誘導加熱が開
始される前、望ましくは前記熱拡散時間以内に設置する
ことで加熱に伴う表面温度の上昇量を低く抑えることが
でき、加熱中に放射で失われる熱エネルギーを極小にす
るとともに、表面温度が過度に上昇することによる欠陥
を防止することができる。
【0036】本発明によれば、板端部も加熱されるもの
の、その温度上昇量は中央部と同程度のため、エッジヒ
ータも併設することで端部の温度を完全に補償すること
が可能になる。
【0037】さらに、ソレノイド式の誘導加熱装置を熱
延の仕上げ圧延機の前に設置する場合は、加熱装置の励
起周波数を1000〜3000Hzに設定して加熱す
る。即ち、本発明での設備列において、誘導加熱装置を
鉄鋼用の熱延仕上げ圧延機の前に設置することに限定す
れば、板の厚さは10〜50mm程度に限定され、材質
も限定されるから、コイルの励起周波数を1000〜3
000Hzに設定することで、加熱時の温度分布を本発
明の効果が十分に発揮できるものとすることができ、高
い加熱効率が得られる。
【0038】この理由は、ソレノイド式誘導加熱装置で
あるため特に鋼板の熱延の仕上げ圧延前の段階では、加
熱の効率が上記の板厚に依存し、周波数が3000Hz
を越えると表面の温度が過度に上昇し、また、1000
Hzより低い周波数では誘導加熱の加熱効率が悪くなる
ためである。従って、周波数の下限は1000Hzであ
り、上限は3000Hzである。この周波数は、板厚に
応じて変化させても良いし、代表的な周波数を与えても
よい。
【0039】このように、本発明の製造方法及びその設
備によれば、被圧延材の品質を損なうことなく、全体と
して圧延に必要な熱エネルギーを低減することが可能な
鋼板の熱間圧延方法及びその設備を提供することが可能
である。以下に本発明の実施例を挙げ、本発明の効果を
立証する。
【0040】
【実施例】本発明を実験的な圧延機を用いて、板厚30
mmから25mmまで一回の仕上げ圧延を施した場合の
効果を以下に述べる。この仕上げ圧延機の手前3mには
デスケーリング装置がある。仕上げ圧延は60mpmで
行った。ソレノイド式誘導加熱装置をデスケーリング装
置の前に設置し、その位置を変更することで熱拡散時間
を変化させた。
【0041】この例では、デスケーリング装置の直近で
ある1m前に誘導加熱装置を設置した場合が従来の考え
方であり、加熱終了からデスケーリングまでに1秒が経
過する(従来例)。投入するエネルギーを一定にして、
誘導加熱装置の位置をデスケーリング装置に至るまでに
4秒及び9秒が経過する位置に離して移動した場合が本
発明例である。
【0042】図2に示すようにこの熱拡散時間が短い従
来例では、デスケーリング装置の直前での表面温度が高
い。本発明のように4秒以上の熱拡散時間を設定した場
合は、デスケーリング直前での表面温度は低いものの、
仕上げ圧延が終わった時点では、従来例に比較して表面
温度はむしろ高く、デスケーリング及び仕上げ圧延で失
われる熱エネルギーが少ないことがわかる。
【0043】本発明の成立条件をより詳細に調べるた
め、図2に示した熱拡散時間による表面温度と板厚中央
の温度の差を測定した結果、図3のように、表面温度が
板厚中央を下回れば、仕上げ圧延後の温度を従来例より
も高くできることが分かった。
【0044】また、表1に示すように、鋼板の材質と板
厚を変えて圧延を行い、熱拡散時間の適正値(鋼板表面
と中心の温度差が−10℃となるより望ましい条件を満
たす)を求め、α(設備列に固有の係数)を求めたとこ
ろ、この値が一定であることが分かった。
【0045】エッジヒータ設置の効果を調べるため、仕
上げ圧延後の幅方向の分布温度を測定したものが図4で
ある。このようにエッジヒータを設けることで、幅方向
に一様な温度分布を得ることができ、幅方向に均質な製
品特性を得ることができるため、幅端部の温度を確保す
るために初期温度や、再加熱温度を高く設定する必要が
無かった。
【0046】本発明の実施例の実験的な誘導加熱装置の
前には、3ロール式の矯正機を設置したが、その位置を
移動して矯正終了からの再加熱開始までの時間を変えて
加熱終了直後の表面温度を放射温度計で測定したところ
図6に示すように、本発明に属する熱拡散時間内に設定
することで表面温度を低下させることが可能であった。
図中の矢印で示した本発明における矯正から再加熱ま
での時間の範囲を越えると、表面温度が高くなり、本実
施例においては、1250℃に達して表面品質が劣化
し、かつ表面から放散する熱も大きくなった。
【0047】本発明の設備列において一定の誘導加熱電
力を投入した際の、励起周波数と仕上げ圧延後の板表面
温度の関係を調べたものが図5である。熱延の仕上げ前
の板厚では、1000Hzを下回る周波数では、板厚1
0mmの加熱能力が極端に悪く、3000Hzを越える
と板厚50mmの加熱能力が低下した。
【0048】このように、本発明の配置であっても、投
入した電力を仕上げ圧延の温度に有効に利用できるよう
な周波数が存在し、1000〜3000Hzに至る周波
数帯であった。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、複数の圧延機の中間に
ソレノイド式誘導加熱による再加熱装置を設け、与えた
熱が内部に拡散する時間が確保できるように設備を配置
し、あるいは、その設備も条件に応じた運用ができるよ
うにすることで、圧延前の加熱炉での被圧延材加熱温度
を低く設定することができ、材質を確保し、仕上げ圧延
機への負荷を低減し、粗圧延での熱エネルギーの損失を
小さくすることができ、再加熱における熱エネルギーを
効率的に使える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る熱間圧延設備の各装
置の構成を示す側面図。
【図2】本発明の実施例に係る熱拡散時間とデスケーリ
ング直前及び仕上げ圧延直後の板表面温度との関係を示
す図。
【図3】本発明の実施例に係る熱拡散時間と板の表面温
度と板厚中央の温度差との関係を示す図。
【図4】本発明の実施例に係るエッジヒータの付与によ
る仕上げ圧延後の板幅方向の温度分布を示す図。
【図5】本発明の実施例に係る再加熱装置の周波数と仕
上げ圧延後の板表面温度との関係を示す図。
【図6】本発明の実施例に係る矯正完了から再加熱まで
の時間と再加熱後の板表面温度との関係を示す図。
【符号の説明】
1…鋼スラブ 2…粗圧延機 3…鋼板 4…ソレノイド式の誘導加熱装置 5…デスケーリング装置 6…仕上げ圧延機 7…搬送ローラ 8…加熱終了から次工程に至るまでの時間的距離 9…エッジヒータ 10…形状矯正装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05B 6/10 381 H05B 6/10 381 (72)発明者 山本 雅明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 江田 尚智 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 寺内 琢雅 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−269840(JP,A) 特開 平5−329519(JP,A) 実開 平6−508(JP,U) 特公 昭54−536(JP,B1) 「富士時報」,日本,Vol.68 N o.4,第220〜224頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 45/00 B21B 1/26

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱した被圧延材を粗圧延機で粗圧延す
    る工程と、粗圧延材をソレノイド式の誘導加熱装置で再
    加熱する工程と、再加熱された被圧延材の熱を熱拡散さ
    せる工程と、熱拡散後の被圧延材をデスケーリング後仕
    上げ圧延する工程とを備え、前記熱拡散工程は、デスケーリング前の被圧延材の表面
    温度が被圧延材の板厚中央の温度より低くなるのに十分
    な時間がかけられていることを特徴とする鋼板の熱間圧
    延方法。
  2. 【請求項2】 加熱した被圧延材を粗圧延機で粗圧延す
    る工程と、粗圧延材をソレノイド式の誘導加熱装置で再
    加熱する工程と、再加熱された被圧延材の熱を熱拡散さ
    せる工程と、熱拡散後の被圧延材を仕上げ圧延する工程
    とを備え、前記熱拡散工程は、仕上げ圧延前の被圧延材の表面温度
    が被圧延材の板厚中央の温度より低くなるのに十分な時
    間がかけられていることを特徴とする鋼板の熱間圧延方
    法。
  3. 【請求項3】ソレノイド式の誘導加熱装置を移動して、
    その加熱位置を調節することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の鋼板の熱間圧延方法。
  4. 【請求項4】 ソレノイド式の誘導加熱装置を複数台設
    置し、使用する加熱装置を選択することにより加熱位置
    を調節することを特徴とする請求項1または2に記載の
    鋼板の熱間圧延方法。
  5. 【請求項5】 板厚方向の熱拡散時間を、下記(1)式
    に従って設定することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の鋼板の熱間圧延方法。 T:熱拡散時間、α:設備列に固有の係数、ρ:板の密
    度、Cp :板の比熱、λ:板の熱伝導率、H:板の厚さ
    とするとき、T=α×(ρCp /λ)×(H/2π) 2
    …(1)
  6. 【請求項6】 加熱した被圧延材を粗圧延する粗圧延機
    と、粗圧延した被圧延材を再加熱するソレノイド式の誘
    導加熱装置と、再加熱された被圧延材のデスケーリング
    装置と、仕上げ圧延する仕上げ圧延機とを順に配置し前記ソレノイド式の誘導加熱装置とデスケーリング装置
    との間は所定距離離間され、その離間距離は、被圧延材
    がデスケーリング装置に達する前に被圧延材か ら熱拡散
    してその表面温度が板厚中央の温度より低くなるように
    十分な時間がかけられるだけの距離である ことを特徴と
    する鋼板の熱間圧延設備。
  7. 【請求項7】 加熱した被圧延材を粗圧延する粗圧延機
    と、粗圧延した被圧延材を再加熱するソレノイド式の誘
    導加熱装置と、再加熱された被圧延材を仕上げ圧延する
    仕上げ圧延機とを順に配置し前記ソレノイド式の誘導加熱装置と仕上げ圧延機との間
    は所定距離離間され、その離間距離は、被圧延材が仕上
    げ圧延機に達する前に被圧延材から熱拡散してその表面
    温度が板厚中央の温度より低くなるように十分な時間が
    かけられるだけの距離である ことを特徴とする鋼板の熱
    間圧延設備。
  8. 【請求項8】 ソレノイド式の誘導加熱装置は、移動さ
    れて、その加熱位置を調節されることを特徴とする請求
    項6または7に記載の鋼板の熱間圧延設備。
  9. 【請求項9】 ソレノイド式の誘導加熱装置は、複数台
    設置され、使用する加熱装置を選択することにより加熱
    位置を調節されることを特徴とする請求項8に記載の鋼
    板の熱間圧延設備。
  10. 【請求項10】 板厚方向の熱拡散時間は、下記(1)
    式に従って設定されることを特徴とする請求項6乃至9
    のいずれかに記載の鋼板の熱間圧延設備。 T:熱拡散時間、α:設備列に固有の係数、ρ:板の密
    度、Cp :板の比熱、λ:板の熱伝導率、H:板の厚さ
    とするとき、T=α×(ρCp /λ)×(H/2π) 2
    …(1)
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