JP3344511B2 - 網状構造体及びその製造法 - Google Patents

網状構造体及びその製造法

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JP3344511B2 JP32203193A JP32203193A JP3344511B2 JP 3344511 B2 JP3344511 B2 JP 3344511B2 JP 32203193 A JP32203193 A JP 32203193A JP 32203193 A JP32203193 A JP 32203193A JP 3344511 B2 JP3344511 B2 JP 3344511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布団、家具、ベッド、
車両用クッション材、断熱材等に適した優れたクッショ
ン性と耐熱耐久性とを有する網状構造体及び、その製法
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、布団、家具、ベッド、電車、自動
車等のクッション材で、発泡ウレタン、非弾性捲縮繊維
詰綿、及び非弾性捲縮繊維を接着した樹脂綿や硬綿など
が使用されている。
【0003】しかしながら、発泡−架橋型ウレタンはク
ッション材としての耐久性は良好だが、透湿透水性に劣
り蓄熱性があるため蒸れやすく、かつ、熱可塑性では無
いためリサイクルが困難となり焼却される場合、焼却炉
の損傷が大きく、かつ、有毒ガス除去に経費が掛かる。
このため埋め立てされることが多くなったが、地盤の安
定化が困難なため埋め立て場所が限定され経費も高くな
っていく問題がある。また、加工性は優れるが製造中に
使用される薬品の公害問題などもある。また、熱可塑性
ポリエステル繊維詰綿では繊維間が固定されていないた
め、使用時形態が崩れたり、繊維が移動して、かつ、捲
縮のへたりで嵩高性の低下や弾力性の低下が問題にな
る。
【0004】ポリエステル繊維を接着剤で接着した樹脂
綿、例えば接着剤にゴム系を用いたものとして特開昭6
0−11352号公報、特開昭61−141388号公
報、特開昭61−141391号公報等がある。又、架
橋性ウレタンを用いたものとして特開昭61−1377
32号公報等がある。これらのクッション材は耐久性に
劣り、且つ、熱可塑性でなく、単一組成でもないためリ
サイクルも出来ない等の問題、及び加工性の煩雑さや製
造中に使用される薬品の公害問題などもある。
【0005】ポリエステル硬綿、例えば特開昭58−3
1150号公報、特開平2−154050号公報、特開
平3−220354号公報等があるが、用いている熱接
着繊維の接着成分が脆い非晶性のポリマ−を用いるため
(例えば特開昭58−136828号公報、特開平3−
249213号公報等)接着部分が脆く、使用中に接着
部分が簡単に破壊されて形態や弾力性が低下するなどの
耐久性に劣る問題がある。改良法として、交絡処理する
方法が特開平4−245965号公報等で提案されてい
るが、接着部分の脆さは解決されず弾力性の低下が大き
い問題がある。また、加工時の煩雑さもある。更には接
着部分が変形しにくくソフトなクッション性を付与しに
くい問題もある。このため、接着部分を柔らかい、且つ
ある程度変形しても回復するポリエステルエラストマ−
を用い、芯成分に非弾性ポリエステルを用いた熱接着繊
維が特開平4−240219号公報で、同繊維を用いた
クッション材がWO−91/19032号公報、特開平
5−156561号公報、特開平5−163654号公
報等で提案されている。この繊維構造物に使われる接着
成分はポリエステルエラストマ−のハ−ドセグメントの
酸成分にテレフタル酸を50〜80モル%含有し、ソフ
トセグメントとしてのポリアルキレングリコ−ルの含有
量が30〜50重量%を限定すると、他の酸成分組成と
して融点が180℃以下となるには、特公昭60−14
04号公報に記載された繊維と同一と認められるので、
イソフタル酸等を含有し非晶性が増すことになり、低溶
融粘度として熱接着部分の形成を良くしてアメーバー状
の接着部を形成しているが塑性変形しやいため、及び芯
成分が非弾性ポリエステルのため、特に加熱下での塑性
変形が著しくなり、耐熱抗圧縮性が低下する問題点があ
る。
【0006】土木工事用に使用する熱可塑性のオレフィ
ン網状体が特開昭47−44839号公報に開示されて
いる。が、細い繊維から構成したクッションとは異なり
表面が凸凹でタッチが悪く、素材がオレフィンのため耐
熱耐久性が著しく劣りクッション材には使用ができない
ものである。また、特開平1−207462号公報で
は、塩化ビニ−ル製のフロアマットの開示があるが、室
温での圧縮回復性が悪く、耐熱性は著しく悪いので、ク
ッション材としては好ましくないものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点を解決し、
耐熱耐久性、クッション性の優れた蒸れにくいクッショ
ン材に適した網状構造体及び製法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段、即ち本発明は、熱可塑性弾性樹脂からなる中空
部を有する連続線条体を曲がりくねらせ多数のループを
形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめ
て、接触部の大部分が融着された一定の幅と厚みを保形
した三次元ランダムループ構造の網状構造体であり、該
網状構造体の見掛け密度が0.01〜0.10g/cm3
厚みが3mm以上であり、かつ網状構造体を構成する線
の太さが、0.1〜5mmであることを特徴とする網
状構造体および3箇所にブリッジを持つ中空部形成性の
複数のオリフィスより、融点より10〜60℃の高い温
度で溶融状態の熱可塑性弾性樹脂を吐出させ、溶融状態
で多数のループを形成し、夫々のループを互いに接触
し、融着させて一定の幅と厚みを保形した三次元ランダ
ムループ構造を形成しつつ、引取装置で挟み込み、ひき
つづき冷却槽で冷却せしめて網状構造体とした後、該網
状構造体を構成する線条が、示差走査型熱量計にて測定
した融解曲線において、融点以下に吸熱ピ−クを有する
ように、融点より少なくとも10℃以上低い温度でアニ
ーリングを行なうことを特徴とする網状構造体の製造法
である。
【0009】本発明における熱可塑性弾性樹脂とは、ソ
フトセグメントとして分子量300〜5000のポリエ
−テル系グリコ−ル、ポリエステル系グリコ−ル、ポリ
カ−ボネ−ト系グリコ−ル等をブロック共重合したポリ
エステル系エラストマ−、ポリアミド系エラストマ−、
ポリウレタン系エラストマ−などが挙げられる。熱可塑
性弾性樹脂とすることで、再溶融により再生が可能とな
るため、リサイクルが容易となる。例えば、ポリエステ
ル系エラストマ−としては、熱可塑性ポリエステルをハ
−ドセグメントとし、ポリアルキレンジオ−ルをソフト
セグメントとするポリエステルエ−テルブロック共重合
体、または、脂肪族ポリエステルをソフトセグメントと
するポリエステルエステルブロック共重合体が例示でき
る。ポリエステルエ−テルブロック共重合体のより具体
的な事例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフ
タレン-2,6-ジカルボン酸、ナフタレン-2,7-ジカ
ルボン酸、ジフェニル-4,4-'ジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸
等の脂環族ジカルボン酸、琥珀酸、アジピン酸、セバチ
ン酸ダイマ−酸等の脂肪族ジカルボン酸または、これら
のエステル形成性誘導体などから選ばれたジカルボン酸
の少なくとも1種と、1,4-ブタンジオ−ル、エチレ
ングリコ−ル、トリメチレングリコ−ル、テトレメチレ
ングリコ−ル、ペンタメチレングリコ−ル、ヘキサメチ
レングリコ−ル等の脂肪族ジオ−ル、1,1-シクロヘ
キサンジメタノ−ル、1,4-シクロヘキサンジメタノ
−ル等の脂環族ジオ−ル、またはこれらのエステル形成
性誘導体などから選ばれたジオ−ル成分の少なくとも1
種、および平均分子量が約300〜5000のポリエチ
レングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテト
ラメチレングリコ−ル、エチレンオキシド−プロピレン
オキシド共重合体等のポリアルキレンジオ−ルのうち少
なくとも1種から構成される三元ブロック共重合体であ
る。ポリエステルエステルブロック共重合体としては、
上記ジカルボン酸とジオ−ル及び平均分子量が約300
〜3000のポリラクトン等のポリエステルジオ−ルの
うち少なくとも各1種から構成される三元ブロック共重
合体である。熱接着性、耐加水分解性、伸縮性、耐熱性
等を考慮すると、ジカルボン酸としてはテレフタル酸、
または、及びナフタレン-2,6-ジカルボン酸、ジオ−
ル成分としては1,4-ブタンジオ−ル、ポリアルキレ
ンジオ−ルとしてはポリテトラメチレングリコ−ルの3
元ブロック共重合体または、ポリエステルジオ−ルとし
てポリラクトンの3元ブロック共重合体が特に好まし
い。特殊な例では、ポリシロキサン系のソフトセグメン
トを導入したものも使うことができる。また、上記エラ
ストマ−に非エラストマ−成分をブレンドされたもの、
共重合したもの等も本発明の熱可塑性弾性樹脂に包含さ
れる。なお、本発明の熱可塑性弾性樹脂の融点は耐熱耐
久性が保持できる140℃以上が好ましく、160℃以
上のものを用いると耐熱耐久性が向上するのでより好ま
しい。なお、必要に応じ、抗酸化剤や耐光剤等を添加し
て耐久性を向上させることができる。
【0010】本発明の網状構造体を構成する線条は、示
差走査型熱量計にて測定した融解曲線において、融点以
下に吸熱ピ−クを有するのが好ましい。融点以下に吸熱
ピ−クを有するものは、耐熱耐へたり性が吸熱ピ−クを
有しないものより著しく向上する。この理由は明確では
ないが、疑似結晶化様の架橋点が形成され、耐熱抗へた
り性が向上しているのではないかと考えられる。例え
ば、本発明の好ましいポリエステル系エラストマ−とし
て、酸成分としてテレフタル酸やナフタレン-2,6-
カルボン酸などを90モル%以上含有するもの、より好
ましくはテレフタル酸やナフタレン-2,6-ジカルボン
酸の含有量は95モル%以上、特に好ましくは100モ
ル%とグリコ−ル成分をエステル交換後、必要な重合度
まで重合し、次いで、ポリアルキレンジオ−ルとして、
好ましくは平均分子量が500以上5000以下、特に
好ましくは1000以上3000以下のポリテトラメチ
レングリコ−ルを15重量%以上70重量%以下、より
好ましくは30重量%以上60重量%以下共重合量させ
た場合、テレフタル酸やナフタレン-2,6-ジカルボン
酸の含有量が多いとハ−ドセグメントの結晶性が向上
し、塑性変形しにくく、かつ、耐熱抗へたり性が向上す
るが、溶融熱接着後更に融点より少なくとも10℃以上
低い温度でアニ−リング処理するとより耐熱抗へたり性
が向上する。圧縮歪みを付与してからアニ−リングする
と更に耐熱抗へたり性が向上する。このような処理をし
た網状構造体の線条を示差走査型熱量計(DSC)によ
る融解曲線を測定すると、室温以上融点以下の温度で吸
熱ピークをより明確に発現する。なおアニ−リングしな
い場合は融点以下に吸熱ピ−クを発現しない。このこと
から類推するに、アニ−リングにより、ハ−ドセグメン
トが再配列され、疑似結晶化様の架橋点が形成され、耐
熱抗へたり性が向上しているのではないかとも考えられ
る。
【0011】本発明の網状構造体を構成する線条の断面
は中空部を有する。中空部を有することで、抗圧縮性を
付与できる。抗圧縮性は、用いる素材のモジュラスによ
り調整して、柔らかい素材では中空率を高くして、初期
圧縮応力の勾配を調整できるし、ややモジュラスの高い
素材では中空率を低くして座り心地が良好な抗圧縮性を
付与する。中空断面の他の効果として中空率を高くする
ことで、同一の抗圧縮性を付与した場合、より軽量化が
可能となり、自動車等の座席に用いると省エネルギ−化
ができ、布団などの場合は、上げ下ろし時の取扱性が向
上する。本発明の線条における好ましい中空率は5%以
上、60%以下である。より好ましくは10%以上50
%以下である。3%以下では、中空の効果が不充分であ
り、80%以上では断面と垂直の方向からの大きい力で
応力集中を受けた場合中空断面が変形しやすくなり、極
端な場合は中空潰れを生じて形態保持性が悪くなるので
好ましくない。なお、断面形状は中空部を有していれば
特に限定されないが、異形中空断面とすることで抗圧縮
性が向上するので好ましい。
【0012】本発明の網状構造体は、熱可塑性弾性樹脂
からなる線条を曲がりくねらせ該線条同士を接触させ、
接触部を融着して3次元網状構造を形成している。この
ことで、非常に大きい応力で、大変形を与えても、融着
一体化した3次元網状構造全体が変形して応力を吸収
し、応力が解除されると弾性樹脂のゴム弾性が発現し
て、構造体は元の形態に回復することができる。公知の
非弾性樹脂からなる線条を含有するクッション材では、
塑性変形を生じ、このような回復が起こらないので耐熱
耐久性が劣る。融着していない場合は、形態保持が出来
ず、構造体が一体で変形しないため、応力集中による疲
労現象が起こり耐久性が劣ると同時に、形態が変形して
しまうので好ましくない。本発明のより好ましい融着の
程度は、線条が接触している部分の大半が融着した状態
であり、もっとも好ましくは接触部分が全て融着した状
態である。なお本発明の線条の太さは0.1〜5mmで
ある。
【0013】本発明の熱可塑性弾性樹脂からなる線条
が、該線条同士が融着した網状構造体の見掛け密度は
0.005g/cm3 以上、0.20g/cm3 以下であ
る。見掛け密度が0.005g/cm3 未満では、反発力
が失われるのでクッション材に不適当であり、0.20
g/cm3 を越えると弾発性が強くなり、座り心地が悪く
なるので、クッション材には不適当なものとなる。本発
明の好ましい見掛け密度は0.01〜0.10g/c
m3 、より好ましくは0.02〜0.05g/cm3 であ
る。なお、網状構造体の厚みは、特に限定されないが、
クッション体としての機能が発現されやすい3mm以上と
するのが好ましい。又、ランダムなループの大きさは目
的用途により任意に選定できるが、直径3〜100m
m、特に5〜40mmの大きさが好適である。
【0014】網状構造体面の曲がりくねらせた熱可塑性
弾性樹脂からなる線条がループを形成し、該ループの途
中で網状構造体の厚み方向を基線として、該基線から4
5°以上曲げられ、実質的に面がフラット化されて、接
触部の大部分が融着していることが好ましい。このこと
で、網状構造体面の該線条の接触点が大幅に増加して接
着点を形成するため、局部的な外力も構造面で受け止め
て面構造が全体で変形して内部の構造体全体も変形して
応力を吸収し、応力が解除されると弾性樹脂のゴム弾性
が発現して、構造体は元の形態に回復することができ
る。実質的にフラット化されてない場合、局部的な外力
が掛かると、接着して3次元網状構造を形成していない
部分までは表面の線条に選択的に応力集中が発生する場
合があり、このような外力に対しては応力集中による疲
労が発生して耐久性が低下する場合がある。なお、該線
条が熱可塑性弾性樹脂からなる場合は3次元構造部分で
構造全体が変形するので応力集中は止まるが、非弾性樹
脂では、そのまま応力が接着点に集中して構造破壊を生
じる。
【0015】次に本発明の製法について述べる。本発明
網状構造体は、一般的な溶融押出機を用いて複数の中空
断面形成性を有する複数のオリフィスより、融点より1
0℃以上、60℃以下の温度で溶融した例えば特開昭5
5−120626号公報等の公知の方法で得た熱可塑性
弾性樹脂を吐出させ、中空断面を形成した溶融状態の吐
出線条を曲がりくねらせ互いに接触させて、大部分の接
触部を融着させ3次元構造を形成しつつ、引取り装置で
挟み込み、次いで冷却槽で冷却せしめ網状構造体を製造
する。本発明では、線条を中空断面化することで溶融状
態の吐出線条が形成する3次元構造が流動緩和し難く
し、逆に接触点での流動時間を長く保持できるので接着
点を強固にできる。特開平1−2075号公報に記載の
接着のための加熱をする場合、3次元構造が緩和し易く
なり平面的構造化し、3次元立体構造化が困難となるの
で好ましくない。尚、冷却媒体より比重が高い熱可塑性
弾性樹脂でも、見掛けの比重を低くすることができる
為、溶融状態の吐出線条に浮力が発生して、引取りネッ
トで溶融状態の3次元立体構造体両面を挟み込まない場
合でも3次元立体構造化が容易になる。次いで、引取り
ネットで溶融状態の3次元立体構造体両面を挟み込み、
両面の溶融状態の曲がりくねった吐出線条を45°以上
折り曲げて変形させて表面をフラット化すると同時に曲
げられていない吐出線条との接触点を接着して構造を形
成後、連続して出来るだけ低い温度の冷却媒体(通常は
室温の水を用いるのが冷却速度を早くでき、コスト面で
も安くなるので好ましい)で急冷して本発明の3次元立
体網状構造体を得る。次いで水切り乾燥するが冷却媒体
中に界面活性剤等を添加すると、水切りや乾燥がしにく
くなったり、熱可塑性弾性樹脂が膨潤することもあり好
ましくない。本発明の好ましい方法としては、一旦冷却
後、疑似結晶化処理を行う。疑似結晶化処理温度は、少
なくとも融点(Tm)より10℃以上低く、Tanδの
α分散立ち上がり温度(Tαcr)以上で行う。この処
理で、融点以下に吸熱ピ−クを持ち、疑似結晶化処理し
ないもの(吸熱ピ−クを有しないもの)より耐熱耐へた
り性が著しく向上する。本発明の好ましい疑似結晶化処
理温度は(Tαcr+10℃)から(Tm−20℃)で
ある。単なる熱処理により疑似結晶化させると耐熱耐へ
たり性が向上する。更には一旦冷却後、10%以上の圧
縮変形を付与してアニ−リングすることで耐熱耐へたり
性が著しく向上するのでより好ましい。また、一旦冷却
後、乾燥工程を経する場合、乾燥温度をアニ−リング温
度とすることで同時に疑似結晶化処理を行うができる。
また、別途疑似結晶化処理を行うができる。次いで所望
の長さに切断してクッション材に用いる。尚、ノズル面
と樹脂を固化させる冷却媒体上に設置した引取りコンベ
アとの距離、樹脂の溶融粘度、オリフィスの孔径と吐出
量などにより所望のループ径や線径をきめられる。冷却
媒体上に設置した間隔が調整可能な一対の引取りコンベ
アで溶融状態の吐出線条を挟み込み停留させることで互
いに接触した部分を融着させ、連続して冷却媒体中に引
込み固化させ網状構造体を形成する時、上記コンベアの
間隔を調整することで、融着した網状体が溶融状態でい
る間で厚み調節が可能となり、所望の厚みのものが得ら
れる。コンベア速度が速すぎると、融着するまでに冷却
され、接触部が融着されなくなる。また、速度が遅過ぎ
ると溶融物が滞留し過ぎ、密度が高くなるので、所望の
見掛け密度に適したコンベア速度を設定する必要があ
る。
【0016】本発明の網状構造体をクッション材に用い
る場合、その使用目的、使用部位により使用する樹脂、
繊度、ル−プ径、嵩密度を選択する必要がある。例え
ば、表層のワディングに用いる場合は、ソフトなタッチ
と適度の沈み込みと張りのある膨らみを付与するため
に、低密度で細い繊度、細かいル−プ径にするのが好ま
しく、中層のクッション体としては、共振振動数を低く
し、適度の硬さと圧縮時のヒステリシスを直線的に変化
させて体型保持性を良くし、耐久性を保持させるため
に、中密度で太い繊度、やや大きいル−プ径が好まし
い。また、3次元構造を損なわない程度に成形型等を用
いて使用目的にあった形状に成形して使用できる。ま
た、性能を低下させない範囲で製造過程から成形体に加
工する任意の段階で難燃化、防虫抗菌化、耐熱化、撥水
撥油化、着色、芳香等の機能付与を薬剤添加等の処理加
工ができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例で本発明を詳述する。
【0018】なお、実施例中の評価は以下の方法で行っ
た。 融点(Tm)および融点以下の吸熱ピ−ク 島津製作所製TA50,DSC50型示差熱分析計を使
用し、昇温速度20℃/分で測定した吸発熱曲線から吸
熱ピ−ク(融解ピ−ク)温度を求めた。 Tαcr ポリマ−を融点+10℃に加熱して、厚み約300μm
のフイルムを作成して、オリエンテック社製バイブロン
DDVII型を用い、110Hz、昇温速度1℃/分で測
定したTanδ(虚数弾性率M”と弾性率の実数部分
M’との比M”/M’)のゴム弾性領域から融解領域へ
の転移点温度に相当するα分散の立ち上がり温度。 見掛け嵩密度 試料を15cm×15cmの大きさに切断し、4か所の高さ
を測定し、体積を求め、試料の重さを体積で徐した値で
示す。(n=4の平均値) 融着 試料を目視判断で融着しているか否かを接着している繊
維同士を手で引っ張って外れないか否かで外れないもの
を融着していると判断する。 耐熱耐久性(70℃残留歪) 試料を15cm×15cmの大きさに切断し、50%圧縮し
て70℃乾熱中22時間放置後冷却して圧縮歪みを除き
1日放置後の厚みと処理前の厚みの比を%で示す(n=
3の平均値) 繰返し圧縮歪 試料を15cm×15cmの大きさに切断し、島津製作所製
サ−ボパルサ−にて、25℃65%RH室内にて50%
の厚みまで1Hzのサイクルで圧縮回復を繰り返し2万
回後の試料を1日放置後の厚みと処理前の厚みの比を%
で示す。(n=3の平均値) 50%圧縮反発力 試料を20cm×20cmの大きさに切断し、オリエンテッ
ク社製テンシロンにてφ150圧縮板にて65%まで圧
縮して得た応力−歪み曲線の50%圧縮時反発力で示
す。(n=3の平均値) 中空率 線条の断面写真より中空部の断面積を中空部を含む線条
の断面積で徐した値を%で示す。(n=5の平均値)
【0019】実施例1〜4 ポリエステル系エラストマ−として、ジメチルテレフタ
レ−ト(DMT)又は、ジメチルナフタレ−ト(DM
N)と1・4ブタンジオ−ル(1・4BD)を少量の触
媒と仕込み、常法によりエステル交換後、ポリテトラメ
チレングリコ−ル(PTMG)を添加して昇温減圧しつ
つ重縮合せしめポリエ−テルエステルブロック共重合エ
ラストマ−を生成させ、次いで抗酸化剤1%を添加混合
練込み後ペレット化し、50℃48時間真空乾燥して得
られた熱可塑性弾性樹脂原料の処方を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】ポリウレタン系エラストマ−として、4,
4'-ジフェニルメタンジイソシアネ−ト(MDI)とP
TMG及び鎖延長剤として1,4-BDを添加して重合
しペレット化し真空乾燥してポリエ−テル系ウレタンを
熱可塑性弾性樹脂原料とした。得られたポリマ−の融点
は152℃、PTMG含有量は64%、Tαcrは−10
℃であった。(実験No.A−4)
【0022】得られた熱可塑性弾性樹脂原料を幅50c
m、長さ5cmのノズル有効面に3箇所にブリッジを持つ
中空型のオリフィスを幅方向のピッチ10mm、長さ方向
のピッチ5mm間隔で配列したノズルより、単孔吐出量を
2.0g/分にて吐出させ、ノズル面20cm下に冷却水
を配し、幅60cmのステンレス製エンドレスネットを平
行に5cm間隔で一対の引取りコンベアを水面上に一部出
るように配した上に引取り、接触部分を融着させつつ、
両面を挟み込みつつ毎分1mの速度で25℃の冷却水中
へ引込み固化させ、次いで100℃の熱風乾燥機中で2
0分疑似結晶化処理した後、又は疑似結晶化処理せずに
風乾して所定の大きさに切断して網状構造体を得た。得
られた網状構造体の特性を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】比較例1〜2 固有粘度0.63のポリエチレンテレフタレ−ト(PE
T)及びメルトインデックス35のポリプロピレン(P
P)を押し出し温度280℃及び250℃とした以外、
実施例1と同様の条件で得られた網状構造体の特性を表
2に示す。
【0025】比較例3〜4 実験No.2のエラストマ−を使用し、吐出量を0.3g/
分とし、引取りコンベア速度を2m/分にした以外、実
施例4と同様にして得た網状構造体、吐出量を6.5g
/分とし、引取りコンベアの速度を50cm/分にした以
外、実施例4と同様にして得た網状構造体の特性を表2
に示す。
【0026】比較例5 実験No.2のエラストマ−を使用し、ノズルのオリフィス
形状を孔径0.5mmの丸断面とした以外実施例4と同一
の条件にて得た網状構造体の特性を表2に示す。
【0027】比較例6 ノズル面60cm下に引取りコンベアネットを配して引き
取った以外、実施例2と同様の方法で得た網状構造体の
特性の一部を表2に示す。なお、接着状態が不良なため
形態保持が悪く性能評価はしていない。
【0028】実施例1はソフトで適度の沈み込みがあ
り、耐熱耐久性が良好なクッション材に適した網状構造
体であり、実施例2実施例3及び実施例4は少し硬く
体型保持性、耐熱耐久性の良好なクッション材に適した
網状構造体の例である。比較例1及び比較例2は、熱可
塑性非弾性樹脂を用いた例で、疑似結晶化処理をしても
融点以下に吸熱ピークを持たず、耐熱耐久性が著しく劣
り、且つ硬くて座り心地が極めて悪くクッション材に適
さない例である。比較例3は見掛けの嵩密度が低い例
で、圧縮時の反発応力が低いため床つき感が著しく座り
心地が劣悪なクッション材に適さない例である。比較例
4は見掛けの嵩密度が著しく高い例で、耐熱耐へたり性
や耐久性の低下も大きく、硬くて座り心地が悪くクッシ
ョン材に適さない例である。比較例5は断面が中空では
なく、単なる丸断面の例で耐熱耐へたり性や耐久性の低
下が大きくなりクッション材には好ましくないものであ
る。比較例6は繊維同士が互いに融着していない例で、
形態保持が極めて悪くクッション材に適さないものであ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の網状構造体は熱可塑性弾性樹脂
を用い、線条の断面を中空化することにより、耐熱耐久
性、嵩高で、熱可塑性弾性樹脂特有の柔らかさを改善し
て適度の圧縮反発力を持ち、網状体のため蒸れにくく座
り心地の良好なクッション材に適したリサイクルが容易
な網状構造体であるので車両用座席、船舶用座席、家具
用クッション、寝装用品に有用である。更には、伸縮不
織布用途にも種々の加工により使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−109670(JP,A) 特開 平4−245965(JP,A) 特開 平5−329281(JP,A) 特開 平3−8855(JP,A) 特開 平5−321119(JP,A) 特開 平5−261184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 B68G 1/00 - 15/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性弾性樹脂からなる中空部を有
    する連続線条体を曲がりくねらせ多数のループを形成
    し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめて、接
    触部の大部分が融着された一定の幅と厚みを保形した三
    次元ランダムループ構造の網状構造体であり、該網状構
    造体の見掛け密度が0.01〜0.10g/cm3 厚み
    が3mm以上であり、かつ網状構造体を構成する線条の太
    さが、0.1〜5mmであることを特徴とする網状構造
    体。
  2. 【請求項2】 連続線条体の中空率が5〜60%であ
    る請求項1に記載の網状構造体。
  3. 【請求項3】 連続線条体が異形断面である請求項1に
    記載の網状構造体。
  4. 【請求項4】 3箇所にブリッジを持つ中空部形成性の
    複数のオリフィスより、融点より10〜60℃の高い温
    度で溶融状態の熱可塑性弾性樹脂を吐出させ、溶融状態
    で多数のループを形成し、夫々のループを互いに接触
    し、融着させて一定の幅と厚みを保形した三次元ランダ
    ムループ構造を形成しつつ、引取装置で挟み込み、ひき
    つづき冷却槽で冷却せしめて網状構造体とした後、該網
    状構造体を構成する線条が、示差走査型熱量計にて測定
    した融解曲線において、融点以下に吸熱ピ−クを有する
    ように、融点より少なくとも10℃以上低い温度でアニ
    ーリングを行なうことを特徴とする網状構造体の製造
    法。
  5. 【請求項5】 一旦冷却後の網状構造体に10%以上の
    圧縮変形を付与してアニーリングを行なう請求項4に記
    載の網状構造体の製造法。
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