JP3343043B2 - スタッカ - Google Patents

スタッカ

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JP3343043B2
JP3343043B2 JP00679997A JP679997A JP3343043B2 JP 3343043 B2 JP3343043 B2 JP 3343043B2 JP 00679997 A JP00679997 A JP 00679997A JP 679997 A JP679997 A JP 679997A JP 3343043 B2 JP3343043 B2 JP 3343043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送手段により搬
送されてきた転写紙等の用紙を下から上に順に集積する
ようにしたスタッカに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタ等の画像形成装
置本体から排出された転写紙を上下方向に配設された複
数のビンにソーティングすると共に、各ビンに集積され
た転写紙束に対してステイプル処理やパンチング処理等
の用紙処理を施す一方、この用紙処理の施された各ビン
上の転写紙束を搬送路を介してスタッカを構成するスタ
ックトレイ上に排出し、下から上に順に集積するように
したソータが普及している。
【0003】このようなスタッカを備えたソータでは、
スタックトレイ上に集積された転写紙束が不揃いになる
のを防止するため、転写紙束を略一定の高さ位置からス
タックトレイ上に排出するようにする必要がある。その
ため、図9に示すように、回動支点201を中心にして
上下方向に回動するようにしたレバー202の一端に検
知ローラ203が下方への付勢力を付与した状態で取り
付けられ、この検知ローラ203がスタックトレイ20
5上方の転写紙束Pの矢印Aで示す排出方向先端側に設
置されている。これにより、転写紙束Pが集積されて所
定の高さになると転写紙束Pの先端が検知ローラ203
を押し上げることになる結果、レバー202の他端に設
置したスイッチ204が作動してスタックトレイ205
が所定の距離だけ降下するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
たソータでは、スタックトレイ205上の転写紙束Pを
その集積高さ方向において検知する検知ローラ203が
スタックトレイ205の幅方向(図9中の紙面を貫く方
向)における略中央位置に設置されている。そのため、
例えば、図10に示すように、転写紙束Pのコーナー部
にステイプルSが施されていることから、そのコーナー
部の高さが他の部分に比べて高くなり、転写紙束Pの上
面が不均一な集積高さになっている場合、ステイプルS
が施されている最上部の箇所を検知してスタックトレイ
205を降下させる必要があるにもかかわらず、その最
上部の箇所が検知できないという問題があった。
【0005】また、検知ローラ203が転写紙束Pの上
方に突き出た状態で設置されており、しかも下方に付勢
力が付与されているため、転写紙束Pを図9の右方から
スタックトレイ205面に沿って勢いを付けて滑走させ
るようにして排出しないと検知ローラ203を押し上げ
ることができず、集積高さ方向における転写紙束Pの正
確な検知ができないという問題があった。
【0006】従って、本発明は、スタックトレイ上に集
積した転写紙束の上面が不均一な高さになるような状態
で集積されている場合でも、その最上部の箇所を容易に
検知することができ、また、用紙をスタックトレイ面に
沿って勢いを付けて滑走させなくても用紙の集積高さ方
向における正確な検知が可能なスタッカを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、請求項1に係るスタッカは、ステイプル処理
を施す用紙処理部を備えた画像形成装置に用いられ、
送手段により搬送されてきた端縁にステイプルが施され
てなる転写紙束を集積するものであって、上記転写紙束
の端縁を揃えるための衝立板と、上記転写紙束を載置す
ると共に、上記衝立板側が下り勾配となるように傾斜
し、かつ当該衝立板側に転写紙束のステイプルが施され
た端縁側を位置させるようにしたスタックトレイと、こ
のスタックトレイ上に載置された転写紙束のステイプル
が施された端縁側を集積高さ方向において検知すると共
に、その検出可能領域が上記衝立板に沿って伸びるよう
に配設された光センサとを備えたことを特徴としてい
る。
【0008】この請求項1に係るスタッカでは、転写紙
束の端縁が衝立板で揃えられてスタックトレイ上に集積
される一方、光センサが転写紙束のステイプルが施され
た端縁側を集積高さ方向において検知するため、コーナ
部にステイプルが施されていること等が原因で集積され
転写紙束の上面が衝立板側において不均一な集積高さ
になっていてもその最上部の箇所が確実に検知される。
【0009】また、請求項2に係るスタッカは、請求項
1に係るものにおいて、上記搬送手段により搬送されて
きた端縁にステイプルが施されてなる転写紙束を受け取
ると共に、この受け取った転写紙束を上記スタックトレ
イに移載する中間排出トレイを備え、上記スタックトレ
イは上記中間排出トレイの下方側に設けられていること
を特徴としている。
【0010】この請求項2に係るスタッカでは、搬送手
段により搬送されてきた端縁にステイプルが施されてな
る転写紙束を中間排出トレイで受け取り、この受け取っ
た転写紙束を中間排出トレイの下方側に設けられている
スタックトレイに移載する。
【0011】また、請求項3に係るスタッカは、請求項
1または2に係るものにおいて、上記光センサが、転写
紙束の集積高さ方向において同一高さで、かつ隣接する
方向に複数個並べて配置されたことを特徴としている。
【0012】この請求項3に係るスタッカでは、光セン
サの用紙検出可能領域が広がることによって、ステイプ
ルを施す位置が変更されたり、用紙サイズが変更された
りして集積された転写紙束の最上部の箇所が移動しても
その最上部の箇所を確実に検知する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るスタッカが
適用されたソータを備えた画像形成装置の一の実施形態
の複写機を示す外観斜視図であり、ここには各構成要素
間の方向関係を明確にするために、XYZ直角座標軸が
示されている。この複写機は、同図に示すように、複写
機本体1と、複写機本体1の+Y方向(右)側方に配設
された給紙ユニット2と、複写機本体1の−Y方向
(左)側方に配設されたソータ3とを備えている。
【0014】複写機本体1はハウジング10を備えてお
り、このハウジング10の上面中央部にコンタクトガラ
ス(図示せず)が配設されるとともに、さらにその上方
に自動原稿搬送部11が配設されている。この自動原稿
搬送部11は、原稿載置部111を備え、原稿載置部1
11に載置された原稿を1枚づつ、自動的に上記コンタ
クトガラス上に搬送した後にその原稿排出部111に排
出する。
【0015】また、ハウジング10の内部には、コンタ
クトガラス上の原稿を光学的に走査する光学系、感光体
ドラムや現像部等の各構成部材を有する像形成部、定着
処理を行う定着部、転写紙の搬送系等の各構成要素(い
ずれも図示省略)が配設されている。
【0016】さらに、ハウジング10の上部には、操作
パネル12が配設され、この操作パネル12には、スタ
ートスイッチ121や、複写部数設定キー122、ソー
タ3のモード選択キー123、転写紙サイズ指定キー1
24、パンチモードキー125等の各種設定キーが設け
られると共に、設定内容等を表示する表示器126が設
けられている。
【0017】給紙ユニット2は、搬送系を介して複写機
本体1の像形成部側に転写紙を給送するもので、サイズ
の異なる転写紙が収納できるようになっている。◇した
がって、複写機本体1と給紙ユニット2との組合わせに
よって、次のように原稿画像が転写紙に複写される。す
なわち、原稿が自動原稿搬送部11によりコンタクトガ
ラス上に搬送されると、光学系により原稿画像が読み取
られるとともに、像形成部の感光体ドラム上に静電潜像
が形成され、この静電潜像がトナー像に現像される。こ
のトナー像は、給紙ユニット2から搬送系を介して給送
された転写紙に転写され、定着部で定着処理される。こ
のトナー像の定着処理された転写紙は、ハウジング10
の転写紙排出口から隣接するソータ3側に排出され、必
要に応じてソータ3で転写紙のソーティング等が行われ
る。
【0018】図2はソータ3の内部構成を示す図であ
る。このソータ3は、ハウジング30の右上側面に設け
られた搬入口31を介して複写機本体1からの転写紙を
ハウジング30内部に迎え入れ、さらに第1搬送路32
を介して左上側に配設されたビンユニット4に搬送する
ように構成されている。
【0019】このビンユニット4では、ビンユニット枠
体41の上面部がソーティングを行わない転写紙を集積
するためのノンソートトレイ42となっている。また、
ビンユニット枠体41の内部では、複数のビン43が上
下方向(Z方向)に所定の間隔で配設されるとともに、
ビンユニット枠体41の内側面411に形成されたガイ
ド溝412に沿ってそれぞれ独立してスライド自在に設
けられている。そして、次に説明する昇降ユニット5に
よってビンユニット枠体41およびビン43が一体的に
上下方向(Z方向)に移動し、ノンソートトレイ42お
よび複数のビン43のうち1つが第1搬送路32の搬出
口321と対向位置決めされて転写紙を受け入れ可能と
なる。
【0020】この昇降ユニット5は、図2に示すよう
に、ビン43の+Y方向(右)側でビン43を前後方向
(X方向)から挟み込むように、立直して対向配置され
た一対の円柱(以下、螺旋カムといい、図中では一方の
み図示)51を備えている。この螺旋カム51には、外
周面に所定のピッチで螺旋状の溝52が形成されてお
り、各ビン43の前後方向両側から外方に突設されたピ
ン431が当該螺旋溝52に嵌合されている。また、螺
旋カム51の下方(−Z方向)端部は伝達機構(図示省
略)を介してパルスモータ53が連結されており、後で
説明する制御部からの信号に応じてパルスモータ53が
作動し、螺旋カム51が360゜回転すると、ビンユニ
ット枠体41およびビン43がビン1段分ずつ一体的に
上下方向(Z方向)に間欠的に移動する。このビン43
の上下方向への移動は、複写機本体1からの転写紙の排
出動作に同期して行われ、これにより複写機本体1から
の転写紙がソーティングされるようになっている。な
お、ソーティングを行わないときには、ノンソートトレ
イ42が搬出口431に対向した状態に維持される。
【0021】また、このソータ3には、転写紙束に対し
てステイプル処理やパンチング処理等の所定の用紙処理
を施す用紙処理部6が設けられている。そして、ソーテ
ィング終了後、各ビン43に集積された束状の転写紙
(転写紙束)に対してステイプル処理やパンチング処理
を施すときには、螺旋カム51が回転してすべてのビン
43が一旦、上方(+Z方向)に移動した後、用紙処理
の施されるビン43が用紙処理部6に対向する位置に1
段づつ降下される。この状態で、ビン43が用紙処理部
6側に移動し、当該ビン43に集積された転写紙束をビ
ン43上に位置決めした上で用紙処理部6の処理位置ま
で移動させる。そして、用紙処理部6が作動して転写紙
束に対して所定の用紙処理を施す。
【0022】この用紙処理部6の下方には、第2搬送路
33の搬入口331が位置しており、用紙処理の施され
た転写紙束がビン43から第2搬送路33に排出される
ようになっている。この転写紙束の第2搬送路33への
排出は、ビン43から滑り落すことにより行われるの
で、その滑落を確実にするためにビン43の傾斜角度を
大きくする必要がある。そのため、第2搬送路33の搬
入口331に対向する位置の螺旋カム51の溝52のピ
ッチが他の部分よりも広くなっており、螺旋カム51が
360゜回転したときのビン43の右端(+Y方向)側
の下方向への移動距離が長くなるようになっている。す
なわち、ビン43の右端側の下方向への移動距離が長く
なるにもかかわらず、ビン43の左端(−Y方向)はビ
ンユニット枠体41の内側面411に形成されたガイド
溝412に嵌合されており、通常のピッチ分しか移動し
ないので、ビン43の右側端が第2搬送路33の搬入口
331に対向する位置にきたときにはビン43の傾斜角
度が大きくなることになる。
【0023】さらに、搬入口331では、レバー34が
回動可能に配設されており、このレバー34の回動動作
とビン43の下方(−Z方向)への移動動作とによりレ
バー34の先端部がビン43の右端部の切欠き部(図示
省略)から進入して転写紙束を持ち上げる。さらにビン
34の下方移動が進行すると、転写紙束がストッパ43
2の上端縁を乗り越えて第2搬送路33の搬入口331
に滑り落ち、第2搬送路33によって搬送されて排出口
332から中間排出トレイ7に導かれる。
【0024】この中間排出トレイ7は、図2に示すよう
に、ソータ3内部の下方位置で前後方向(X方向)に往
復移動自在となっており、上記のようにして搬送されて
きた転写紙束を一時的に受け取った後、中間排出トレイ
7の左端(−Y方向)に隣接して配設されたハンドユニ
ット8と協働して転写紙束の排出先であるスタックトレ
イ9に排出する。すなわち、スタックトレイ9は中間排
出トレイ7の下方側で、しかもソータ3の正面(+X方
向)側に設けられており、以下のようにして転写紙束を
中間排出トレイ7からスタックトレイ9に移載する。
【0025】まず、中間排出トレイ7はスタックトレイ
9に対し、後(−X方向)側で転写紙を受け取るととも
に、ハンドユニット8に設けられた一対のハンド81、
82によって当該転写紙束の左前端(−Y方向で+X方
向の端)部をグリップした後、中間排出トレイ7および
ハンドユニット8が一体的に前(+X方向)に移動して
転写紙束をストックトレイ9側に搬送する。そして、ハ
ンドユニット8を前(+X方向)側に残したまま、中間
排出トレイ7のみが後(−X方向)側に後退すること
で、転写紙束がハンド81、82によるグリップ部分を
残して中間排出トレイ7からスタックトレイ9に移載さ
れる。その後、ハンド81、82による転写紙束のグリ
ップ動作を解除することによって転写紙束のすべてがス
タックトレイ9に移載される。こうして転写紙の移載が
完了すると、ハンドユニット8は後(−X方向)側に後
退して次の転写紙の移載を待つ。
【0026】このスタックトレイ9は、スタッカ91を
構成するもので、図2に示すように、上下方向に移動自
在に構成されており、転写紙束の排出が行われるごと、
または複数組の転写紙束の排出が行われるごとに、ハウ
ジング30の後(−X方向)側に配設された後述する昇
降手段92によって順次下方に移動する。なお、同図に
おける符号301はスタックトレイ9に積載される転写
紙束を検知するための用紙検知ユニットであり、この用
紙検知ユニット301からの検知出力に基づきスタック
トレイ9の上下方向(Z方向)の位置決め制御が行われ
る。
【0027】図3は、上記スタッカ91の構成をより詳
細に示す正面図であり、図4は、上記スタッカ91の昇
降手段92を除いた状態での平面図である。これらの図
において、スタッカ91は、スタックトレイ9と、ハウ
ジング30の後(図2中の−X方向)側に配設された昇
降手段92と、スタックトレイ9の左(図2中の−Y方
向)側に配設された転写紙束の端縁を揃えるための衝立
板93と、衝立板93の上部に取り付けられた用紙検知
ユニット301とを備えている。
【0028】スタックトレイ9は、衝立板93側が下り
勾配となるように傾斜して配設されており、中間排出ト
レイ7から移載された転写紙束の一方端縁が衝立板93
に当接することにより、各転写紙束の一方端縁側が略同
じ位置にくるようになっている。
【0029】また、昇降手段92は、一対のガイドレー
ル921、922と、スタッカトレイ9に取り付けら
れ、ガイドレール921、922に沿って移動するロー
ラ923、924と、一対のプーリ925、926に架
け渡されたタイミングベルト927と、スタッカトレイ
9から突出してタイミングベルト927に係止された係
止部材928と、タイミングベルト927を回転させる
パルスモータ929とから構成されている。これによ
り、パルスモータ929が間欠的に回転すると、その回
転方向に応じてタイミングベルト927が正逆両方向に
回転し、スタックトレイ9がタイミングベルト927の
回転方向に応じて間欠的に上昇または降下する。
【0030】用紙検知ユニット301は、衝立板93の
前(図2中の+X方向)側と、後(図2中の−X方向)
側とに、すなわち、スタックトレイ9の幅方向両側に取
り付けられている。この用紙検知ユニット301は、ハ
ウジング302内に発光部303と受光部304とが横
方向に隣接して備えられており、一方の用紙検知ユニッ
ト301の発光部303と、他方の用紙検知ユニット3
01の受光部304とで透過型の光センサ305を構成
している。このように、用紙検知ユニット301に一方
の光センサ305の発光部303と、他方の光センサ3
05の受光部304を有しているため、図4の鎖線矢印
で示すように、各発光部303から発信された光信号の
進行方向は互いに逆方向になる。
【0031】上記のように構成された2つの光センサ3
05は、図3に示すように、スタックトレイ9上面より
も上方の位置であって、転写紙束の集積高さ方向におい
て同一高さとなり、かつ、衝立板93に対して接離する
方向に隣接して配置されている。このように、2つの光
センサ305を隣接して配置する結果、光センサ305
の図4の鎖線矢印を中心とした一定半径内の用紙検出可
能領域が拡大されることになり、転写紙束が不均一な集
積高さとなるような状態で集積され、かつ、その最上部
の箇所が移動するような場合でも、その最上部の箇所を
容易に検知することが可能となる。すなわち、転写紙束
にステイプルを施す場合、ステイプルを施す位置が変更
されたり、用紙サイズが変更されたりすることによっ
て、図5(a)及び図5(b)に概略的に示すように、
転写紙束Pの最上部の箇所が移動することがあるが、こ
のような場合でも、いずれかの光センサ305によって
その最上部の箇所を検知することが可能となる。
【0032】次に、上記のように構成された複写機のソ
ータ3に関連する制御構成について図8を参照しつつ説
明する。制御部130は、所定の演算処理を行うCPU
131、所定のプログラムが記憶されているROM13
2、処理データを一時的に記憶するRAM133等から
構成され、上記所定のプログラムに従ってソータ3を含
む複写機全体の動作を制御する。この制御部130は、
図示を省略するI/Oを介して、以下の構成要素と電気
的に接続されている。
【0033】すなわち、CPU131は、スタートスイ
ッチ121、複写部数設定キー122、ソータのモード
選択キー123、転写紙サイズ指定キー124、パンチ
モードキー125、用紙検知ユニット301から信号が
入力されることにより、螺旋カム駆動用のパルスモータ
53、用紙処理部6の駆動系60、ビン43の駆動系4
30、レバー34の回動駆動系340、中間排出トレイ
7の駆動系70、ハンドユニット8の駆動系80、スタ
ックトレイ9の駆動系90をそれぞれ駆動制御する。
【0034】上記のように構成されたソータ3は次のよ
うに動作する。すなわち、自動原稿搬送部11の原稿載
置部111に複数枚数の原稿を載置すると共に、操作パ
ネル12の複写部数設定キー122より複写部数を設定
し、モード選択キー123により、ソーティングした後
にステイプル処理を施してスタックトレイ9上に集積す
るソーティングモードを選択してスタートスイッチ12
1を押すと、原稿載置部111に載置された原稿は順に
コンタクトガラス上に給送されて原稿画像の読み取りが
行われると共に、給紙ユニット2から給送された転写紙
に対して原稿画像が複写され、原稿画像の複写された転
写紙はソータ3側に排出される。
【0035】一方、ソータ3は、操作パネル12の上記
各キーが押されて所定の条件に設定されると、ビンユニ
ット4は最上段のビン43が第1搬送路32の排出口3
21に対応する箇所に位置するように上方に移動する。
また、中間排出トレイ7は、第2搬送路33の排出口3
32に対応する受取位置に移動する。また、スタックト
レイ9はその移動範囲における最上位の位置に移動す
る。
【0036】この状態で、複写機本体1から排出された
転写紙が搬入口31に搬入されてくると、その転写紙は
第1搬送路32に給送され、搬出口321からビン43
上に排出される。各ビン43は、転写紙の排出と同期し
て1段づつ昇降動作を繰り返すことにより、各ビン43
に転写紙が順に集積される。最後の原稿画像の複写され
た転写紙のビン43への排出が終了すると、各ビン43
は順に用紙処理部6に対向する位置にまで移動する一
方、用紙処理部6側に移動し、転写紙束のコーナ部にス
テイプル処理が施される。ステイプル処理が終了する
と、ビン43が元の位置に復帰する。
【0037】上記の動作を順に繰り返して各ビン43の
転写紙束に対するステイプル処理が終了すると、ビン4
3が第2搬送路33の搬入口331と対向する位置にま
で降下し、ビン43上の転写紙束はレバー34によりビ
ン43から滑り出て第2搬送路33に搬出される。そし
て、この転写紙束は、排出口332にまで搬送されて中
間排出トレイ7上に排出される。この中間排出トレイ7
上に排出された転写紙束は、中間排出トレイ7とハンド
ユニット8とによってスタックトレイ9上に移載され、
各ビン43上の転写紙束がスタックトレイ9上に順に集
積される。このとき、本実施形態では、図6に概略的に
示すように、転写紙束PのステイプルSを施したコーナ
部が衝立板93側で、かつ、前(図2中の+X方向)側
に位置することになり、そのステイプルSを施したコー
ナ部が最も集積高さの高くなる箇所となる。
【0038】そして、スタックトレイ9上に転写紙束が
集積されてステイプルSを施したコーナ部が一定の高さ
になると、光センサ305がその最上部の箇所を検知
し、その出力信号により昇降手段92が作動してスタッ
クトレイ9が一定の距離だけ降下する。この降下は、光
センサ305が転写紙束を検知するたびに繰り返し行わ
れる。これにより、スタックトレイ9上に集積された転
写紙束の上面が中間排出トレイ7に対して略一定の高さ
に維持され、転写紙束が正確な位置に集積されることに
なる。なお、転写紙束PのステイプルSを施したコーナ
部が衝立板93側で、かつ、後(図2中の−X方向)側
に位置するように集積される場合でも、上記と同様に光
センサ305によって最上部の箇所が検知される。ま
た、図7に概略的に示すように、転写紙束Pの端縁側の
中央部の2箇所にステイプルSが施された場合は、転写
紙束Pの衝立板93側の幅方向全域が最も集積高さの高
くなる箇所となるが、この場合でも上記と同様に光セン
サ305によって最上部の箇所が検知される。
【0039】なお、スタックトレイ9が順に降下して最
下位の位置に達したときには、図略のセンサがそれを検
知して降下動作が停止され、その後、集積された転写紙
束を取り除くことによってスタックトレイ9は再び最上
位の位置に上昇し、次の転写紙束の排出に備える。
【0040】上記のように構成されたソータ3に適用さ
れているスタッカ91によれば、スタックトレイ9上に
集積した転写紙束の上面が不均一な集積高さになるよう
な状態で集積されている場合でも、その最上部の箇所を
容易に検知することができる。また、上記スタッカ91
によれば、光センサ305により転写紙束を検知するよ
うにしているので、転写紙束をスタックトレイ9面に沿
って勢いを付けて滑走させなくても転写紙束の正確な集
積高さを検知することが可能となる。
【0041】なお、上記実施形態では、光センサ305
を構成する用紙検知ユニット301を衝立板93に取り
付けることによって、光センサ305の発光部303か
ら発信される光信号が衝立板93側で、かつ、衝立板9
3に沿って進行するようにしているが、例えば、転写紙
束のステイプルの施された箇所が衝立板93とは反対側
に位置するように集積される場合には、光センサ305
を衝立板93の反対側に配置し、光センサ305の発光
部303から発信される光信号が衝立板93の反対側の
位置で、かつ、衝立板93に沿って進行するようにすれ
ばよい。
【0042】また、上記実施形態では、光センサ305
を構成する用紙検知ユニット301をスタックトレイ9
の幅方向両側に配置することにより、光センサ305の
発光部303から発信される光信号の進行方向が衝立板
93に沿う方向となっているが、不均一な集積高さにな
るような状態で集積された転写紙束の最上部の箇所に対
応する位置に光センサ305が位置するようにすれば、
発光部303から発信された光信号の進行方向が衝立板
93と直交する方向になるように光センサ305を配置
することも可能である。要は、不均一な集積高さになる
ような状態で集積された転写紙束の最上部の少なくとも
一部が光センサ305の用紙検出可能領域内に位置する
ように光センサ305が配置されておればよい。
【0043】また、上記実施形態では、光センサ305
は透過型センサを構成するものであるが、反射型センサ
を構成するものであってもよい。また、上記実施形態で
は、2つの光センサ305を隣接して配置するようにし
ているが、3つ以上の光センサ305を互いに隣接して
配置するようにすることも可能である。また、不均一な
集積高さになるような状態で集積された転写紙束の最上
部の位置があまり変動しないような場合には、光センサ
305は1つだけであってもよい。
【0044】また、上記実施形態では、転写紙束に対し
てステイプルを施すことにより集積高さが不均一になる
場合について説明しているが、転写紙束を折り曲げるよ
うな用紙処理を施す場合でも集積高さが不均一になり、
このような場合であっても上記の構成により集積高さが
不均一になることにより生じる問題を解決することが可
能である。
【0045】また、上記実施形態では、スタッカ91が
ソータ3に適用されているが、転写紙等の用紙を集積す
る必要のあるものであれば、他の装置にも適用が可能で
あることはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1のスタッカによ
れば、転写紙束の端縁を揃えるための衝立板と、転写紙
束を載置すると共に、衝立板側が下り勾配となるように
傾斜し、かつ当該衝立板側に転写紙束のステイプルが施
された端縁側を位置させるようにしたスタックトレイ
と、このスタックトレイ上に載置された転写紙束のステ
イプルが施された端縁側を集積高さ方向において検知す
と共に、その検出可能領域が上記衝立板に沿って伸び
るように配設された光センサとを備えているので、スタ
ックトレイ上に集積した転写紙束の上面が不均一な高さ
になるような状態で集積されている場合でも、その最上
部の箇所を容易に検知することができ、転写紙束をスタ
ックトレイ面に沿って勢いを付けて滑走させなくても
写紙束の正確な集積高さを検知することが可能となる。
また、スタックトレイ上の転写紙束は端縁が揃えられた
状態で集積される結果、転写紙束の上面が不均一な高さ
になるような状態で集積される場合でも最上部の位置が
変動することが可及的に抑制され、最上部の箇所を精度
よく検知することが可能となる。
【0047】また、請求項2のスタッカによれば、搬送
手段により搬送されてきた端縁にステイプルが施されて
なる転写紙束を受け取ると共に、この受け取った転写紙
束をスタックトレイに移載する中間排出トレイを備え、
スタックトレイは中間排出トレイの下方側に設けられて
いるので、スタックトレイ上に集積した転写紙束の上面
が不均一な高さになるような状態で集積されている場合
でも、その最上部の箇所を容易に検知することができ
る。
【0048】また、請求項3のスタッカによれば、上記
光センサは、転写紙束の集積高さ方向において同一高さ
で、かつ隣接する方向に複数個並べて配置されているの
で、光センサの用紙検出可能領域が広がり、転写紙束
上面が不均一な高さになるような状態で集積された場合
の最上部の位置が変動してもその最上部の箇所を容易に
検知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施形態に係るスタッカが適用さ
れたソータを備えた複写機の全体構成を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す複写機のソータの内部構成を示す図
である。
【図3】図2に示すソータ内に配設されたスタッカの構
成を説明するための正面図である。
【図4】図3に示すスタッカの平面図である。
【図5】転写紙束の最上部の箇所を検知する光センサの
作用を説明するための図であり、(a)は一方の光セン
サが転写紙束の最上部の箇所を検知する場合の図、
(b)は他方の光センサが転写紙束の最上部の箇所を検
知する場合の図である。
【図6】スタックトレイ上における転写紙束の最上部の
箇所を説明するための概略斜視図である。
【図7】スタックトレイ上における転写紙束の最上部の
箇所を説明するための概略斜視図である。
【図8】ソータの主要な制御構成を示す図である。
【図9】従来例のスタッカの構成を説明するための図で
ある。
【図10】スタックトレイ上に集積された転写紙束が不
均一な集積高さになる状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1 複写機本体 2 給紙ユニット 3 ソータ 4 ビンユニット 5 昇降ユニット 6 用紙処理部 7 中間排出トレイ(搬送手段) 8 ハンドユニット(搬送手段) 9 スタックトレイ 91 スタッカ 92 昇降手段 93 衝立板 301 用紙検知ユニット 302 ハウジング 303 発光部 304 受光部 305 光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/14 B65H 31/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステイプル処理を施す用紙処理部を備え
    た画像形成装置に用いられ、搬送手段により搬送されて
    きた端縁にステイプルが施されてなる転写紙束を集積す
    るスタッカであって、上記転写紙束の端縁を揃えるため
    の衝立板と、上記転写紙束を載置すると共に、上記衝立
    板側が下り勾配となるように傾斜し、かつ当該衝立板側
    に転写紙束のステイプルが施された端縁側を位置させる
    ようにしたスタックトレイと、このスタックトレイ上に
    載置された転写紙束のステイプルが施された端縁側を集
    積高さ方向において検知すると共に、その検出可能領域
    が上記衝立板に沿って伸びるように配設された光センサ
    とを備えたことを特徴とするスタッカ。
  2. 【請求項2】 上記搬送手段により搬送されてきた端縁
    にステイプルが施されてなる転写紙束を受け取ると共
    に、この受け取った転写紙束を上記スタックトレイに移
    載する中間排出トレイを備え、上記スタックトレイは上
    記中間排出トレイの下方側に設けられていることを特徴
    とする請求項1記載のスタッカ。
  3. 【請求項3】 上記光センサは、転写紙束の集積高さ方
    向において同一高さで、かつ隣接する方向に複数個並べ
    て配置されたことを特徴とする請求項1または2記載の
    スタッカ。
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