JP3342951B2 - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JP3342951B2
JP3342951B2 JP11408194A JP11408194A JP3342951B2 JP 3342951 B2 JP3342951 B2 JP 3342951B2 JP 11408194 A JP11408194 A JP 11408194A JP 11408194 A JP11408194 A JP 11408194A JP 3342951 B2 JP3342951 B2 JP 3342951B2
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宏一 賀門
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啓之 川本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,色マーカ等によって規
定した画像領域を検出して,該当する画像領域の内側の
画像および外側の画像のそれぞれに異なる画像処理を施
す機能を有した複写装置,および2色の画像形成色を用
いて画像形成が可能な複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写装置として,例えば,特公平
5−82108号公報の「画像処理装置」に示されるよ
うに,原稿のある領域のみを記録する場合に,原稿上に
おいて特定の色情報(色マーカ)によって画像領域を規
定し,この特定の色情報によって規定された画像領域を
判別してその画像領域内の画像のみを抽出する処理を行
えるようにした装置が知られている。
【0003】また,複写装置においては,黒色などによ
る従来からのモノトーン(第1色)での画像形成だけで
はなく,もう1色(第2色)加えた画像形成を行い,原
稿上の印鑑などの朱色も再現できるようにして表現力を
高めた装置も提案されている。
【0004】さらに,色マーカ等によって規定した画像
領域を検出して,該当する画像領域の内側の画像および
外側の画像のそれぞれに異なる画像処理を施す構成と,
2色の画像形成色を用いて画像形成が可能な構成とを備
えた複写装置も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の色マーカ等によって規定された画像領域を検出する
構成と2色の画像形成が行える構成とを備えた複写装置
によれば,原稿上の画像領域を判別するための色情報を
色分離するための分離手段と,第2色による画像形成の
ために第2色を色分離する分離手段とがそれぞれ独立し
て設けられているため,装置の構成が複雑化し,また装
置のコストも高くなるという問題点があった。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,色マーカ等によって規定された画像領域を検出する
構成と2色の画像形成が行える構成とを備えた複写装置
において,装置構成の簡略化および装置の低コスト化を
図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,請求項1に係る複写装置は,原稿画像を
色分解して読み取り,複数の色信号を出力する画像読取
手段と,前記画像読取手段から複数の色信号を入力し,
第1の色情報を表す第1の色信号と第2の色情報を表す
第2の色信号とを分離して出力する色信号分離手段と,
前記第1の色信号に基づき可視像を形成する第1の画像
形成手段と,前記第2の色信号に基づき可視像を形成す
る第2の画像形成手段と,前記第2の画像形成手段の形
成画像色を検出する画像色検出手段と,前記色信号分離
手段で分離する第2の色信号を設定する第2の色信号設
定手段と,前記色信号分離手段から出力された第2の色
信号を用いて,原稿画像上の第2の色情報で規定された
画像領域を判別する画像領域判別手段と,前記画像領域
判別手段によって判別された画像領域の内側の画像およ
び外側の画像のそれぞれに異なる画像処理を施す画像処
理手段とを備え,前記第2の色信号設定手段は,前記画
像色検出手段で検出した形成画像色に対応する色信号を
第2の色信号として前記色信号分離手段に設定するもの
である。
【0008】また,請求項2に係る複写装置は,原稿画
像を色分解して読み取り,複数の色信号を出力する画像
読取手段と,前記画像読取手段から複数の色信号を入力
し,第1の色情報を表す第1の色信号と第2の色情報を
表す第2の色信号とを分離して出力する色信号分離手段
と,前記第1の色信号に基づき可視像を形成する第1の
画像形成手段と,前記第2の色信号に基づき可視像を形
成する第2の画像形成手段と,前記第2の画像形成手段
の形成画像色を検出する画像色検出手段と,前記色信号
分離手段で分離する第2の色信号を設定する第2の色信
号設定手段と,前記色信号分離手段から出力された第2
の色信号を用いて,原稿画像上の第2の色情報で規定さ
れた画像領域を判別する画像領域判別手段と,前記画像
領域判別手段によって判別された画像領域の内側の画像
および外側の画像のそれぞれに異なる画像処理を施す画
像処理手段と,前記特定の色信号を指定するための色信
号指定手段と,前記画像色検出手段で検出した形成画像
色を前記第2の色信号として前記色信号分離手段に設定
する第1の動作モードの指定,および前記特定の色信号
を第2の色信号として前記色信号分離手段に設定する第
2の動作モードの指定を行うための動作モード指定手段
とを備え,前記第2の色情報設定手段は,前記第1の動
作モードが指定されている場合,前記画像色検出手段で
検出した形成画像色に対応する色信号を第2の色信号と
して前記色信号分離手段に設定し,前記第2の動作モー
ドが指定されている場合,前記画像色検出手段で検出し
た画像形成色に関わらず,前記色信号指定手段で指定さ
れた特定の色信号を第2の色信号として前記色信号分離
手段に設定するものである。
【0009】
【作用】本発明の複写装置(請求項1)は,第2の色信
号設定手段が,画像色検出手段で検出した形成画像色に
対応する色信号を第2の色信号として色信号分離手段に
設定し,色信号分離手段が,画像読取手段から複数の色
信号を入力して第1の色信号と第2の色信号とを分離
し,画像領域判別手段が,色信号分離手段から出力され
た第2の色信号を用いて,原稿画像上の第2の色情報で
規定された画像領域を判別し,画像処理手段が,判別さ
れた画像領域の内側の画像および外側の画像のそれぞれ
に異なる画像処理を施す。その後,第1の画像形成手段
が,画像処理手段から出力された第1の色信号に基づき
可視像を形成し,第2の画像形成手段が,画像処理手段
から出力された第2の色信号に基づき可視像を形成す
る。
【0010】また,本発明の複写装置(請求項2)は,
第2の色情報設定手段が,第1の動作モードが指定され
ている場合,画像色検出手段で検出した形成画像色に対
応する色信号を第2の色信号として色信号分離手段に設
定し,第2の動作モードが指定されている場合,画像色
検出手段で検出した画像形成色に関わらず,色信号指定
手段で指定された特定の色信号を第2の色信号として色
信号分離手段に設定し,色信号分離手段が,画像読取手
段から複数の色信号を入力して第1の色信号と第2の色
信号とを分離し,画像領域判別手段が,色信号分離手段
から出力された第2の色信号を用いて,原稿画像上の第
2の色情報で規定された画像領域を判別し,画像処理手
段が,判別された画像領域の内側の画像および外側の画
像のそれぞれに異なる画像処理を施す。その後,第1の
画像形成手段が,画像処理手段から出力された第1の色
信号に基づき可視像を形成し,第2の画像形成手段が,
画像処理手段から出力された第2の色信号に基づき可視
像を形成する。
【0011】
【実施例】以下,本発明の複写装置の一実施例につい
て,図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施例の
複写装置の概略構成図を示す。この複写装置はスキャナ
部101とプロッタ部111からなり,後述する操作パ
ネル400によって必要な複写条件が設定され,スキャ
ナ部101のコンタクトガラス102上に原稿がセット
された状態で操作パネル400上のコピースタートキー
が押下されると,スキャナ部101がコンタクトガラス
102上の原稿画像の読み取りを開始する。
【0012】すなわち,第1ミラー103,光源104
等と一体になった走行体105を,図において左方向に
移動させることによって,コンタクトガラス102上に
置かれた原稿の下面(画像面)を光走査(スキャニン
グ)する。それによって,原稿面からの反射光像は順次
第1ミラー103,第2ミラー106,第3ミラー10
7を介してレンズ108に導かれ,CCDカラーイメー
ジセンサ109の受光面に結像される。なお,そのCC
Dカラーイメージセンサ109で読み取られた画像デー
タは,後述する画像処理部200へ出力され,画像処理
が施される。
【0013】一方,プロッタ部111は,画像処理部2
00で処理された画像データを入力して,転写紙に画像
形成を行う。すなわち,感光体ドラム112を図中の矢
印方向に回転させると同時に,その感光体ドラム112
上に付着した残留トナー及び不均一な電位が帯電チャー
ジャ113及び現像器114,115に到達しないよう
に,除電ランプ(QL)116,転写前除電ランプ(P
TL)117,転写チャージャ118,分離チャージャ
119,イレーサ120,及びクリーニングユニット1
21を駆動して,除電ランプ116を通過した後の感光
体ドラム112の表面電位が略ゼロになるようにする。
【0014】その後,感光体ドラム112の表面を帯電
チャージャ113により一様に帯電するとともに,黒画
像データに応じて後述する半導体レーザ207からレー
ザ光を射出させる。半導体レーザ207から射出される
レーザ光は,図示しないシリンダレンズによって集光さ
れて回転走査するポリゴンミラー(レーザ光発生器)1
22に入射し,その反射光が光学系(レンズ)123,
及びミラー124を介して感光体ドラム112の表面を
照射して静電潜像を形成する。
【0015】ついで感光体ドラム112上に形成された
潜像を,非画像部(画像作成領域からはみだした不要部
分)の電荷をイレーサ120によって除去した後,黒現
像器115により黒トナーを付着させ可視像化する。こ
のとき,現像バイアス電位を変化させることにより,画
像の濃淡を調整することができる。
【0016】次に,カラー画像データに応じたLEDア
レイ140による発光により,感光体ドラム112の表
面には再び静電潜像が形成され,カラー現像器114に
よりカラートナーを付着させ可視像化する。
【0017】黒画像に対するカラー画像の静電潜像の形
成は,所定の時間分遅延されていないと転写紙上で画像
位置が一致しないため,後述する遅延整合メモリ209
等を用いて調整している。
【0018】この時間は,半導体レーザによる感光ドラ
ム112上の露光位置からLEDアレイ140による露
光位置までの距離を,感光体ドラムの表面の回転速度で
除したものである。
【0019】他方において,図示しないメインモータの
駆動を選択的に取り出せる給紙クラッチのONにより呼
出コロ125,126a,126bおよび126cのい
ずれかを駆動し,予め選択された給紙段(後述する)に
セットされている転写紙を停止中のレジストローラ対1
27に向けて給紙させる。
【0020】レジストローラ対127手前にはレジスト
センサ128が配設されている。このレジストセンサ1
28は,例えば反射型フォトセンサであり,その対向位
置に転写紙の先端が到着するとON状態になる。レジス
トセンサ128がON状態になって一定時間経過後に給
紙クラッチをOFF状態に戻して,搬送中の転写紙を停
止させる。
【0021】なお,給紙クラッチのOFFタイミング
は,レジストセンサ128とレジストローラ対127の
間を転写紙が搬送される時間より長く取られている。し
たがって,その転写紙は先端がレジストローラ対127
につきあてられ,先端側にたわみを生じてスキュー等を
防止する状態で待機する。その後,感光体ドラム112
上の黒画像先端にあわせたタイミングでレジストクラッ
チ(図示せず)をON状態にし,それによってレジスト
ローラ対127が回転駆動されることにより,待機中の
転写紙を転写部に向けて再搬送する。
【0022】その転写紙が転写部に到着すると,転写チ
ャージャ118の作用によって感光体ドラム112上の
トナー像をその転写紙上に転写し,続いて転写チャージ
ャ118と一体保持されている分離チャージャ119の
作用によって紙面上の帯電電位を下げて転写紙と感光体
ドラム112との密着力を低下させた後,分離爪129
によってその転写紙を感光体面から分離する。
【0023】次いで,その転写紙を2個のローラによっ
て張装された搬送ベルト130によって定着部へ送り,
その定着ローラ131によってトナー像を熱定着し,そ
の後コピーモードとして片面モードが選択されていれば
切替爪132の上側を通して外部の図示しない排紙トレ
イに排紙し,両面モードが選択されていれば切替爪13
2の切り替えによって下側の再給紙用搬送経路133へ
送り込む。
【0024】なお,画像転写後の感光体ドラム112上
の残留トナーはクリーニングユニット121を構成する
クリーニングブラシ121a,クリーニングブレード1
21bによって除去してトナー回収タンク121cに回
収させ,さらに残存電荷を消去するためにその感光面を
除電ランプ116によって全面露光させる。
【0025】ところでこの複写装置は,カラートナーと
して「赤トナー」「青トナー」が使用可能であり,適宜
操作者が必要な色のトナー用のカラー現像器114を着
脱交換して使用できるようになっている。また,複写装
置には装着したカラー現像器114の色が識別できるよ
うに,色識別センサ150が付設されており,現在使用
のカラー現像器114が何色のトナー用なのかが検知で
きるようになっている。換言すれば,カラー現像器11
4の画像形成色を検知できる構成である。
【0026】カラー現像器114の色識別センサ150
としては,例えば,2連のフォトインタラプタを使用す
ることができる。この場合には,各色のカラー現像器1
14の所定の位置に,あらかじ色識別用の遮光板を設け
ておく。なお,この遮光板は,現像器のなかのカラート
ナーの色毎に異なる切欠部を有している。色識別センサ
150はカラー現像器114が装着されると,その遮光
板の遮光部を挟んだフォトインタラプタのみが光路を遮
断されるため,それに応じた信号を後述する制御部21
0に出力することが出来る。
【0027】また,この複写装置には,特定サイズの転
写紙のみをまとめて収納できる通常の給紙カセットとし
て,それぞれ異なるサイズの転写紙をセットした3つの
給紙カセット134〜136を着脱可能に備え,またそ
のいずれの給紙カセットにも収納されていない転写紙,
すなわち不特定サイズの転写紙をセットできる手差しテ
ーブル(手差しトレイ)137をも備えている。
【0028】そして,各給紙カセット134〜136の
いずれかに収納されている転写紙を用いてコピーする場
合は,そのカセットサイズを操作パネル400上のサイ
ズ選択キーによって選択した後,コピースタートキーを
押下することにより,その給紙カセットから転写紙の給
紙が行われる。
【0029】なお,138a〜138cは各給紙カセッ
ト134〜136の各収納用紙サイズを検知するための
サイズ検知センサであり,例えば5連のフォトインタラ
プタを使用する。
【0030】また,各給紙カセット134〜136の先
端部には,それぞれ図示しないサイズ識別用の遮光板が
付設されている。この遮光板はカセット内に収納される
べき転写紙のサイズ毎に異なる切欠部を有している。給
紙カセットが装着された後のサイズ検知の過程は,先に
述べたカラー現像器114と色識別センサ150との関
係と同様であるので,詳細な説明は省略する。
【0031】図2は,本実施例の画像処理部200の概
略構成を示し,図3は,画像処理部200の画像編集部
205の構成を示す説明図である。図1で既に説明済み
であるが104は原稿読み取りのための照明光源であ
り,コントクトガラス102上の原稿からの反射光は1
03,106,107の反射ミラーと結像レンズ108
によりCCDカラーイメージセンサ109の受光面に結
像する。CCDカラーイメージセンサ109は,入射し
た原稿像の分光分布と照度に応じたR・G・Bの各3原
色の色信号を出力する。
【0032】画像処理部200において,201R,2
01G,201Bは各色信号用のアナログ処理回路であ
り,信号のレベル変換や増幅などを行う。202R,2
02G,202Bはデジタル処理回路であり,201の
出力信号をアナログ−デジタル変換した後,シェーディ
ング補正などのデジタル補正処理を行う。
【0033】203は色分離処理部であり,入力された
RGB各色信号から黒色の画像を表す「BK信号」と第
2色(カラー)に該当する画像を表す「C信号」とを分
離して出力する。204は領域判別部であり,色分離処
理部203の出力するC信号により原稿に付加された画
像領域を示す色マーカを検出し,その色マーカの内部の
領域を示す信号「AREA」を出力する。205はBK
信号およびC信号をAREA信号によって画像抽出等の
処理を行う画像編集部である。
【0034】画像編集部205から出力されたBK信号
に応じて駆動回路206BKは半導体レーザ207を駆
動する。これらにより黒画像が感光体ドラム112上に
静電潜像として形成される。
【0035】また,画像編集部205から出力されたC
信号に応じて駆動回路206CはLEDアレイ140を
駆動する。これによりカラー画像が感光体ドラム112
上に静電潜像として形成される。遅延整合メモリ209
は,図1で説明したように,感光体ドラム112上での
半導体レーザ207による露光位置とLEDアレイ14
0による露光位置のずれを時間補正するために必要なF
IFO( First In /First Out )メモリである。
【0036】制御部210は,色識別センサ150から
出力されるカラー現像器114の色識別信号,および,
操作パネル400を介して設定された各種複写モードを
入力し,必要な動作設定を上記画像処理部200の各部
に対して行う。この設定例として,第1は,装着したカ
ラー現像器114での色識別信号により,これが『赤』
であればC信号が原稿画像の赤情報に対応して出力され
るように色分離処理部203にパラメータ設定し,
『青』であれば,C信号が原稿画像の青情報に対応して
出力されるように色分離処理部203にパラメータ設定
を行う。すなわち,検出するマーカーペンの色は装置に
装着されたカラー現像器114の現像色で決定される。
【0037】また,設定例の第2としては,検出するマ
ーカーペンの色は『赤』ないしは『青』で固定とし,操
作パネル400でマーカーペンの検出が必要な動作モー
ドが設定されたときは,C信号が原稿上のマーカー色に
応じて出力されるように色分離処理部203にパラメー
タ設定し,マーカーペンの検出が不要な動作モードが指
定されたときは,装着したカラー現像器114での色識
別信号により,現像色と同じ色情報を分離出力するよう
に色分離処理部203にパラメータ設定する。
【0038】次に,図3を参照して,画像編集部205
の動作の概要を説明する。操作パネル400により画像
抽出モード(原稿にマーカーペンで領域を指定し,これ
によって囲まれたエリアのみを転写紙上に像形成するモ
ード)が設定されると,制御部210は領域判別部20
4に画像領域の判別動作を有効とするように設定すると
共に,画像編集部205に対して「画像抽出モード信
号」を出力する。
【0039】画像編集部205に画像抽出モード信号が
入力されると,図3に示すように,ゲート手段301,
303は『0』を出力するので画像ゲート手段304B
K,304C,306BK,306CはBK信号もC信
号も通過させない。ゲート手段302の出力は,ARE
A信号が出力されている期間のみ『1』を出力し,30
5BKによりBK信号を通過させる。この結果,307
BKからはマーカーペンによって囲まれた領域内の黒画
像のみが出力され,307Cからは何も画像は出力され
ないので,所望の画像が転写紙上に像形成される。
【0040】具体的には,図4(a)に示すように,原
稿画像上にマーカーペンによって領域401を指定する
と,画像抽出モードでは,図4(b)に示すように,領
域401内の所望の画像のみが転写紙上に出力される。
【0041】次に,操作パネル400により網掛けモー
ド(原稿にマーカーペンで領域を指定し,これによって
囲まれたエリア内にカラーで網を掛けるモード)が設定
されると,制御部210は領域判別部204に画像領域
の判別動作を有効とするように設定するとともに,画像
編集部205に対して「網掛けモード信号」を出力す
る。
【0042】画像編集部205に網掛けモード信号が入
力されると,図3に示すように,ゲート手段301と3
02は『0』を出力するので画像ゲート手段304B
K,304C,305BKはBK信号もC信号も通過さ
せない。ゲート手段303の出力は,AREA信号が出
力されている期間のみ『1』を出力し,306BKによ
りBK信号を通過させ,また,306Cにより網パター
ン発生部308の出力する網パターン画像をC信号とし
て通過させる。この結果,307BKからはマーカーペ
ンによって囲まれた領域内の黒画像のみが出力され,3
07Cからは領域内のみ網画像が出力されるので,やは
り所望の画像が転写紙上に像形成される。
【0043】具体的には,図4(a)に示すように,原
稿画像上にマーカーペンによって領域401を指定する
と,網掛けモードでは,図4(c)に示すように,領域
401内のみ網画像402が出力される。
【0044】一方,操作パネル400により前述したい
ずれのモードも設定されていない時は,制御部210は
領域判別部204に画像領域の判別動作を無効とするよ
うに設定するとともに,画像編集部205に対して「画
像抽出モード信号」も「網掛けモード信号」も出力しな
い。したがって,ゲート手段302と303は『0』を
出力するので画像ゲート手段305BK,306BK,
306CはBK信号もC信号も通過させない。ゲート手
段301の出力のみ『1』を出力し,304BKにより
BK信号を通過させ,また,304CによりC信号を通
過させる。この結果,307BKからは原稿画像の黒画
像が,307Cからはカラー画像が出力され,転写紙上
には2色を用いて画像再現された画像が形成される。
【0045】なお,上記実施例ではカラー現像器114
の現像色を『赤』『青』の2色として説明したが,他の
色を使用して構成しても良い。同じく,領域指定のため
のマーカーの色も『赤』『青』以外の色を使用して構成
しても良い。
【0046】また,画像編集の実施例として,領域画像
抽出,領域網掛けとしたが,その他の画像加工・編集機
能を使用して構成しても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の複写装置
(請求項1)は,第2の色信号設定手段が,画像色検出
手段で検出した形成画像色に対応する色信号を第2の色
信号として色信号分離手段に設定し,色信号分離手段
が,画像読取手段から複数の色信号を入力して第1の色
信号と第2の色信号とを分離し,画像領域判別手段が,
色信号分離手段から出力された第2の色信号を用いて,
原稿画像上の第2の色情報で規定された画像領域を判別
し,画像処理手段が,判別された画像領域の内側の画像
および外側の画像のそれぞれに異なる画像処理を施す。
その後,第1の画像形成手段が,画像処理手段から出力
された第1の色信号に基づき可視像を形成し,第2の画
像形成手段が,画像処理手段から出力された第2の色信
号に基づき可視像を形成するため,色マーカ等によって
規定された画像領域を検出する構成と2色の画像形成が
行える構成とを備えた複写装置において,装置構成の簡
略化および装置の低コスト化を図ることができる。換言
すれば,原稿上の画像領域を判別するための色情報を色
分離するための分離手段と,第2色による画像形成のた
めに第2色を色分離する分離手段とを,色信号分離手段
として共通化して使用するため,装置構成の簡略化およ
び装置の低コスト化を図ることができる。
【0048】また,本発明の複写装置(請求項2)は,
第2の色情報設定手段が,第1の動作モードが指定され
ている場合,画像色検出手段で検出した形成画像色に対
応する色信号を第2の色信号として色信号分離手段に設
定し,第2の動作モードが指定されている場合,画像色
検出手段で検出した画像形成色に関わらず,色信号指定
手段で指定された特定の色信号を第2の色信号として色
信号分離手段に設定するため,色マーカ等によって規定
された画像領域を検出する構成と2色の画像形成が行え
る構成とを備えた複写装置において,装置構成の簡略化
および装置の低コスト化を図ることができる。換言すれ
ば,原稿上の画像領域を判別するための色情報を色分離
するための分離手段と,第2色による画像形成のために
第2色を色分離する分離手段とを,色信号分離手段とし
て共通化して使用するため,装置構成の簡略化および装
置の低コスト化を図ることができる。
【0049】また,第1の動作モードおよび第2の動作
モードの2つの動作モードが選択できるため,さらに利
便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の複写装置の概略構成図である。
【図2】本実施例の画像処理部の概略構成を示す説明図
である。
【図3】画像編集部の構成を示す説明図である。
【図4】本実施例の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
101 スキャナ部 111 プロッタ部 140 LEDアレイ 150 色識別センサ 200 画像処理部 201R,201G,201B アナログ処理回路 202R,202G,202B デジタル処理回路 203 色分離処理部 204 領域判別部 205 画像編集部 210 制御部 400 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/60 H04N 1/46 Z (72)発明者 川本 啓之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 葉 安麒 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 刀根 剛治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−285964(JP,A) 特開 平5−227410(JP,A) 特開 平5−316323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を色分解して読み取り,複数の
    色信号を出力する画像読取手段と,前記画像読取手段か
    ら複数の色信号を入力し,第1の色情報を表す第1の色
    信号と第2の色情報を表す第2の色信号とを分離して出
    力する色信号分離手段と,前記第1の色信号に基づき可
    視像を形成する第1の画像形成手段と,前記第2の色信
    号に基づき可視像を形成する第2の画像形成手段と,前
    記第2の画像形成手段の形成画像色を検出する画像色検
    出手段と,前記色信号分離手段で分離する第2の色信号
    を設定する第2の色信号設定手段と,前記色信号分離手
    段から出力された第2の色信号を用いて,原稿画像上の
    第2の色情報で規定された画像領域を判別する画像領域
    判別手段と,前記画像領域判別手段によって判別された
    画像領域の内側の画像および外側の画像のそれぞれに異
    なる画像処理を施す画像処理手段とを備え,前記第2の
    色信号設定手段は,前記画像色検出手段で検出した形成
    画像色に対応する色信号を第2の色信号として前記色信
    号分離手段に設定することを特徴とする複写装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を色分解して読み取り,複数の
    色信号を出力する画像読取手段と,前記画像読取手段か
    ら複数の色信号を入力し,第1の色情報を表す第1の色
    信号と第2の色情報を表す第2の色信号とを分離して出
    力する色信号分離手段と,前記第1の色信号に基づき可
    視像を形成する第1の画像形成手段と,前記第2の色信
    号に基づき可視像を形成する第2の画像形成手段と,前
    記第2の画像形成手段の形成画像色を検出する画像色検
    出手段と,前記色信号分離手段で分離する第2の色信号
    を設定する第2の色信号設定手段と,前記色信号分離手
    段から出力された第2の色信号を用いて,原稿画像上の
    第2の色情報で規定された画像領域を判別する画像領域
    判別手段と,前記画像領域判別手段によって判別された
    画像領域の内側の画像および外側の画像のそれぞれに異
    なる画像処理を施す画像処理手段と,前記特定の色信号
    を指定するための色信号指定手段と,前記画像色検出手
    段で検出した形成画像色を前記第2の色信号として前記
    色信号分離手段に設定する第1の動作モードの指定,お
    よび前記特定の色信号を第2の色信号として前記色信号
    分離手段に設定する第2の動作モードの指定を行うため
    の動作モード指定手段とを備え,前記第2の色情報設定
    手段は,前記第1の動作モードが指定されている場合,
    前記画像色検出手段で検出した形成画像色に対応する色
    信号を第2の色信号として前記色信号分離手段に設定
    し,前記第2の動作モードが指定されている場合,前記
    画像色検出手段で検出した画像形成色に関わらず,前記
    色信号指定手段で指定された特定の色信号を第2の色信
    号として前記色信号分離手段に設定することを特徴とす
    る複写装置。
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