JP3342179B2 - 伸縮装置および椅子 - Google Patents

伸縮装置および椅子

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JP3342179B2 JP12224894A JP12224894A JP3342179B2 JP 3342179 B2 JP3342179 B2 JP 3342179B2 JP 12224894 A JP12224894 A JP 12224894A JP 12224894 A JP12224894 A JP 12224894A JP 3342179 B2 JP3342179 B2 JP 3342179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伸縮装置および当該伸縮
装置を用いた椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の伸縮装置100について図8を用
いて説明する。まず、構成について説明する。102は
第1の部材である。104は第2の部材であり、第1の
部材102の一端側(図8中の上端側)が第2の部材1
04の一端側(図8中の下端側)から第2の部材104
の嵌入孔106内に嵌入可能である。108は調節装置
であり、第1の部材102、第2の部材104との間に
設けられ、第1の部材102の第2の部材104への嵌
入長さを調節するためのものである。
【0003】さらに調整装置108について詳細に説明
する。110は鋸歯状の第1の凹凸であり、第1の部材
102の第2の部材104への嵌入方向に沿った第1の
部材102の一端側の壁面に連続して形成されている。
112は第2の部材104の嵌入孔106内に、その中
心部Aが回動可能に第2の部材104に軸着されて配さ
れた操作レバーであり、操作レバー112の一端側には
第1の凹凸110と噛合可能な第2の凹凸114が形成
され、他端側は第2の部材104に設けられた透孔11
6から突出している。また操作レバー112の他端側付
近と第2の部材104の嵌入孔106の内壁面との間に
はバネ118が配せられ、常時は操作レバー112の他
端側を透孔116から突出させると共に、第2の凹凸1
14を第1の凹凸110と噛合する方向(矢印Bと逆方
向)へ付勢している。
【0004】次に、調整装置108の作用および使用方
法について説明する。常時は、上述したようにバネ11
8により操作レバー112が矢印B方向と逆方向に付勢
されているため、第2の凹凸114と第1の凹凸110
とが噛合状態にあり(この状態を「ロック状態」と言
う)、第1の部材102と第2の部材104とは伸縮不
能となっている。ここで、第1の部材102の第2の部
材104への嵌入長さを調節する場合には、まず操作レ
バー112の他端側を矢印C方向へ押す。これにより、
操作レバー112は軸着された中心部Aを中心に矢印B
方向へ回動し、第2の凹凸114が第1の凹凸110か
ら離間して噛合状態が解除される(この状態を「非ロッ
ク状態」と言う)。従って、この状態においては第1の
部材102と第2の部材104の伸縮操作が可能となる
ので、第1の部材102または第2の部材104のいず
れかを他方に対して嵌入方向に沿って移動(スライド)
させることにより伸縮させ、第1の部材102の第2の
部材104への嵌入長さを調節することが可能となる。
最後に、所望の長さに調整したら、操作レバー112の
他端側の矢印C方向への押動を停止すれば、バネ118
により操作レバー112が付勢されて矢印B方向と逆方
向へ回動し、第2の凹凸114が第1の凹凸110と噛
合して第1の部材102と第2の部材104とは伸縮不
能となり、伸縮調整が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の伸縮装置には次の様な課題が有る。操作レバー1
12操作と、第1の部材102または第2の部材104
の移動操作とは別操作となる。このため伸縮調整時に
は、相互に独立した上記の2操作を必ず行わなければな
らない。また、操作レバー112を操作して一旦非ロッ
ク状態とすると、再度ロック状態とするまで第1の部材
102と第2の部材104は、相互に完全にスライド自
在となってしまい、第1の部材102を第2の部材10
4に設けられた第1の凹凸110の一段毎に移動させて
伸縮させることが難しいという課題がある。従って、本
発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とすると
ころは、レバー操作により第1の部材と第2の部材の伸
縮を一段毎に行える伸縮装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、第1の部材の一
端側が第2の部材の一端側から該第2の部材の嵌入孔内
に嵌入可能であり、該第1の部材、第2の部材との間に
設けられた調節装置によって、第1の部材の第2の部材
への嵌入長さが調節可能な伸縮装置において、前記調節
装置は、前記第1の部材の第2の部材への嵌入方向に沿
った第1の部材の前記一端側の壁面に一定の間隔をあけ
て設けられた3個以上の係合凹部と、該係合凹部の開口
側に対向して前記第2の部材の嵌入孔内に配置された押
圧部材と、常時は前記押圧部材を前記係合凹部方向へ付
勢すべく、前記嵌入孔内に配置された付勢部材と、前記
第2の部材の側面に、前記係合凹部に跨がるように、か
つ前記第1の部材の第2の部材への嵌入方向と交差する
方向に長くなるように設けられた長孔と、該長孔に抜け
止めされて装着され、一端側に長孔に嵌入し、長孔内で
移動かつ回転可能な円板部が形成され、該円板部の端面
に前記係合凹部の内の2つの係合凹部に嵌入し、かつ係
合凹部の反対側から前記付勢部材により付勢された前記
押圧部材が弾接する2つの係合突部が形成され、他端側
には外部から回動操作しうるツマミ部が形成された操作
レバーとを具備することを特徴とする。
【0007】また、前記第1の部材の一端側の表面に
は、第1の部材の前記第2の部材への嵌入長さを示す文
字、図形または記号が、当該嵌入の方向に沿って表示す
ると、第1の部材の第2の部材への嵌入長さの程度を確
実に確認できる。
【0008】また、請求項1または2記載の伸縮装置
と、前記第1の部材の他端側または前記第2の部材の他
端側のいずれか一方に取り付けられた肘掛け部とを具備
する椅子では、肘掛け部の高さを操作レバーにより一段
毎に伸縮調整できると共に、高さの度合いも確実に確認
でき、左右の高さを容易に同一の高さとすることができ
る。
【0009】また、請求項1または2記載の伸縮装置
と、前記第1の部材の他端側または前記第2の部材の他
端側のいずれか一方に取り付けられた背もたれ部とを具
備する椅子では、背もたれ部の高さを操作レバーにより
一段毎に伸縮調整できると共に、高さの度合いも確実に
確認できる。
【0010】また、請求項1または2記載の伸縮装置
と、前記第1の部材の他端側または前記第2の部材の他
端側のいずれか一方に取り付けられたヘッドレスト部と
を具備する椅子では、ヘッドレスト部の高さを操作レバ
ーにより一段毎に伸縮調整できると共に、高さの度合い
も確実に確認できる。また、請求項1または2記載の伸
縮装置と、前記第1の部材の他端側または前記第2の部
材の他端側のいずれか一方に取り付けられた座とを具備
する椅子では、座の高さ調整を操作レバーにより一段毎
に伸縮調整できると共に、高さの度合いも確実に確認で
きる。さらに、前記嵌入孔内には、前記第1の部材と前
記第2の部材を常時離反させる方向へ付勢する受圧部材
を設けると、肘掛け部や背もたれ部やヘッドレスト部や
座から操作レバーに加わる重量を受圧部材の付勢力で弱
めることができ、操作レバーを小さな力で操作できる。
【0011】
【作用】作用を図3〜図5に基づいて説明する。操作レ
バーは、一端側に形成された円板部34が第2の部材1
6の長孔30内に嵌入され、円板部34の端面に設けら
れた2つの係合突部36a、36bが第1の部材14の
係合凹部内の2つの係合凹部22d、22eにそれぞれ
嵌入され、押圧部材26を介して付勢部材である板バネ
26により係合凹部22d、22e方向へ常時付勢され
た状態で、長孔30に装着されている。これにより、操
作レバーがツマミ部を介して矢印D方向へ回動操作され
た場合には、一方の係合突部36aを支点として他方の
係合突部36bが板バネ26の付勢力に抗して押圧部材
26を押し退けながら回動し、回動操作以前に嵌入され
ていた係合凹部22eから、一方の係合突部36aが嵌
入されている係合凹部22dに対して反対位置にある係
合凹部22c内に嵌入する。この際に、操作レバーの円
板部34の外周面から長孔30の内周面には矢印F方向
の押圧力が加わり、第2の部材は第1の部材に対して矢
印F方向へ係合凹部の一段分だけ移動する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。まず、図1と図2を用いて本発
明に伸縮装置10の構成について説明する。なお、本実
施例は一例として、図9に示す椅子50の肘掛け部12
に本発明に係る伸縮装置10を用いた場合を示す。14
は第1の部材としてのアーム部であり、一端側が上方に
向けて延出し、他端側は椅子50の座52に取り付けら
れている。アーム部14は座52の両側に配されてい
る。16は第2の部材であり、一端側(図1、図2にお
ける下端側)に開口する嵌入孔18が設けられている。
この嵌入孔18内には、アーム部14の一端側(図1、
図2における上端側)が嵌入可能であり、嵌入された際
にはアーム部14の延出方向に沿ってのみ第2の部材1
6がスライド可能である。肘掛け部12は、第2の部材
16の他端側(図1、図2における上端側)に取り付け
られている。20はアーム部14と第2の部材16との
間に設けられた調節装置であり、アーム部14の第2の
部材16への嵌入長さを調節するためのものである。上
記アーム部14と第2の部材16と調節装置20とから
伸縮装置10が構成されている。なお、肘掛け部12は
第2の部材をアーム部14とした場合には、第1の部材
の上端側に取り付ければ良い。
【0013】さらに詳細に調節装置20について説明す
る。22a〜22gは係合凹部であり、アーム部14の
第2の部材16への嵌入方向に沿ったアーム部14一端
側の壁面に、一定の間隔をあけて設けられている。本実
施例では、図2に示すようにアーム部14の一端側に
は、アーム部14の延出方向と平行に延びる長方形の切
欠部24が形成され、アーム部14と平行な壁面に係合
凹部22a〜22gが設けられている。また、図6に示
すように係合凹部22a〜22gの内面形状は、一部が
開口する円状に形成されている。なお、開口部分の円弧
長は、全周の1/2より少なく、且つ後述する係合突部
の直径より広くなる長さに設定されており、係合凹部2
2a〜22gの内面の最下点は、開口端部から若干係合
凹部22a〜22g内部へ入った位置となっている。な
お、本実施例では係合凹部22a〜22gの数は、7個
であり、またその内面形状は円状としたが、個数は3個
以上であれば良く、また内面形状は方形に形成しても良
い。また、本実施例ではアーム部14の一端側先端は切
り欠かずに残され、アーム部14が第2の部材16内で
スライドする際のガイドの役目を果たすような構成とな
っているが、第2の部材16に嵌入されたアーム部14
の嵌入口側の壁面でアーム部14が十分ガイドされる構
成となっていれば、アーム部14の一端側先端まで切欠
部24を延ばしてしまう構成としても良い。
【0014】26は棒状に形成された押圧部材であり、
係合凹部22a〜22gの開口側に対向して第2の部材
16の嵌入孔18内であって切欠部24の内側に、遊び
を持たせて配置されている。押圧部材26の長さは、係
合凹部22aと22gとの距離と略同じに形成されてい
る。28は付勢部材としての弓状に形成された板バネで
あり、常時は押圧部材26を係合凹部22a〜22g方
向へ付勢すべく、嵌入孔18内であって切欠部24の内
側に配置されている。なお、付勢部材は弓状の板バネ2
81つで構成する代わりに、種々の形状の板バネを複数
使用しても良いし、また板バネ28に限らずコイルスプ
リング等を使用しても良く、押圧部材26の両端部を略
均一に付勢できるものであればどのような構成のもので
あっても良い。部品点数やコストを考慮すると、本実施
例の弓状の板バネ28が好適と思われる。
【0015】30は第2の部材16の両側面に設けられ
た長孔であり、係合凹部22a〜22gに跨がるよう
に、かつアーム部14の第2の部材16への嵌入方向と
交差する方向に長くなるように形成されている。長孔3
0の形状は、長孔30に嵌入する後述の操作レバーの円
板部が、長孔30の長手方向へ移動かつ回転可能とする
ために、長手方向と直交する方向の開口幅が、少なくと
も中間部分は所定の長さに亘り円板部の直径より若干幅
広に形成されている。また長孔30は、アーム部14の
第2の部材16への嵌入方向に対して直角に交差するよ
うに形成されている。なお、長孔30の長手方向の両端
部分の形状は、本実施例では円板部の形状に合わせて半
円状に形成されているが、両端部分の内面が互いに平行
となるように形成し、長孔30全体の形状を長方形とし
ても良い。
【0016】32は操作レバーであり、一端側には長孔
30に嵌入し、長孔30内で移動かつ回転可能な円板部
34が形成されている。また円板部34の端面には係合
凹部22a〜22gに嵌入可能な直径に形成された柱状
の2つの係合突部36a、36bが垂直に突設されてい
る。2つの係合突部36a、36bは円板部34の中心
に対して所定の距離離間して互いに点対称となる位置に
ある。係合突部36a、36bは係合凹部22a〜22
gの内のいずれか2つに嵌入し、かつ係合凹部22a〜
22gの反対側から板バネ28により常時付勢された押
圧部材26が弾接している。また操作レバー32の他端
側には外部から回動操作しうるツマミ部38が形成され
ている。この操作レバー32は第2の部材16の一端側
から、長孔30および係合凹部に嵌入され、第2の部材
16の他端側に貫通した2つの係合突部36a、36b
の先端に円板部34より大径の固定用円板40がネジ止
めされる。これにより操作レバー32は長孔30に抜け
止めされて装着される。
【0017】次に、伸縮装置10の動作について図3〜
図5を用いて説明する。まず、図3において係合突部3
6a、36bは一例として係合凹部22a〜22gの内
の22d、22eに嵌入されているとする。この状態に
おいて操作レバー32のツマミ部38が外部から矢印D
方向へ回動操作される。この際に操作レバー32は、係
合凹部22dに嵌入されている一方の係合突部36aが
支点となって、他方の係合突部36eが板バネ28の付
勢力に抗して押圧部材26を押し退けながら回動し(図
4参照)、回動操作以前に嵌入されていた係合凹部22
eから、一方の係合突部36aが嵌入されている係合凹
部22dに対して反対位置にある係合凹部22c内に嵌
入する(図5参照)。この時、操作レバー32の円板部
34は長孔30内部で、円板部34の軸線Eを中心に回
動するが、各係合突部36a、36bは軸線Eに対して
偏心した位置にあり、且つ係合突部36aは係合凹部2
2d内で移動不能であるため、円板部34の外周面から
は長孔30の内周面に矢印F方向の押圧力が加わり、第
2の部材16はアーム部14に対してアーム部14を嵌
入孔18内へ嵌入する方向(図3〜5中の下方)へ、係
合凹部22a〜22gの一段分だけ移動する。なお、2
つの係合突部36a、36bが係合凹部22a〜22g
の内のいずれか2つの係合凹部内に嵌入されている場合
には、係合凹部22a〜22gの形状が上述したように
図6に示す形状であると共に、板バネ28により常時係
合凹部22a〜22g方向へ付勢されている押圧部材2
6と弾接しているため、ツマミ部38に外部から回動力
を加えない限り操作レバー32は回動せず、従って第2
の部材16またはアーム部14に嵌入方向に沿った力が
加わっても互いに伸縮移動することはない。
【0018】また、図3において操作レバー32を矢印
Dの逆方向へ回動させるよう操作した場合には、上記と
は逆に操作レバー32は係合凹部22eに嵌入されてい
る他方の係合突部36bが支点となって、一方の係合突
部36aが、回動操作以前に嵌入されていた係合凹部2
2dから、他方の係合突部36bが嵌入されている係合
凹部22eに対して反対位置にある係合凹部22f内に
嵌入する。この時、円板部34の外周面からは長孔30
の内周面に矢印F方向とは逆方向の押圧力が加わるた
め、第2の部材16はアーム部14に対してアーム部1
4を嵌入孔18内から突出させる方向(図3〜5中の上
方)へ、係合凹部22a〜22gの一段分だけ移動す
る。
【0019】また、アーム部14の一端側の表面には、
図2に示すようにアーム部14の第2の部材16への嵌
入長さに対応させた文字、図形または記号を、当該嵌入
の方向に沿って表示しておけば、現在のアーム部14の
第2の部材16への嵌入長さを一見して判断することが
可能となり、椅子50の両側に設けられた肘掛け部12
の高さを容易に同じ高さに設定することができる。な
お、図2に示す実施例では、肘掛け部12の高さを示す
ために、アーム部14の第2の部材16への嵌入長さが
増える毎に、大きさが減少する数字を表示しているが、
数字に代えて長さが順次変わる帯グラフ等を表示するよ
うにしても良いし、また「L」、「M」、「S」等の記
号を表示するようにしても良い。
【0020】また、特に肘掛け部12のように大きな外
力が加わる方向が常に同じ方向(矢印F方向)である場
合(つまり、アーム部14の第2の部材16内への嵌入
長さが常に増える方向である場合)には、図7に示すよ
うに係合凹部22a〜22gが設けられるアーム部14
の一端側の壁面を嵌入方向に対して非平行とすれば、ア
ーム部14と第2の部材16との間に若干のガタが発生
しても係合突部36a、36bの係合凹部22d、22
eからの抜脱を一層効果的に防止できる。
【0021】また、本実施例では一例として、椅子50
の肘掛け部12に本発明に係る伸縮装置を用いた場合を
示したが、椅子50の背もたれ部54や座52の支柱部
分54a、52aに使用して高さ調整が可能な構成とし
ても良い。また車の座席等のように背もたれ部にヘッド
レスト部が設けられている場合には、ヘッドレスト部の
高さ調整等に使用しても良いし、また椅子以外にもテー
ブルの脚部等、高さ調整や長さ調整が必要な部分に使用
しても良い。また、肘掛け部12が重い場合には、係合
突部36a、36bと係合凹部22a〜22gとの間に
その重量が加わり、ツマミ部38の操作に大きな回動力
が必要となるので操作し難くなるが、この場合には図2
に示すように嵌入孔18内に第1の部材(アーム部1
4)と第2の部材16を常時離反させる方向へ付勢する
受圧部材40を設けると良い。本実施例では一例として
嵌入孔18の上面とアーム部14の上端側との間に受圧
部材40が配されており、これにより第2の部材16に
取り付けられた背もたれ部54や座52には受圧部材4
0からアーム部14に対して上向きの力が加わるのでツ
マミ部38の操作が小さな力で行える。なお、受圧部材
40にはコイルスプリングや板バネ、さらにはエアスプ
リング等が好適である。特に、椅子50の背もたれ部5
4や座52等、肘掛け部12に比べて重い部材の高さ調
整用に本発明に係る伸縮装置を用いる際には、受圧部4
0を設ける構成とすることが効果的である。また、第1
の部材または第2の部材のいずれか一方(例えば第1の
部材)の他端部が、その一端側が下方に配されて固定さ
れ、第1の部材の一端側が第2の部材内に嵌入されてい
る場合には、係合突部と係合凹部との間には第2の部材
および当該第2の部材の他端側に取り付けられた被移動
部材の重量が加わるので、上記の椅子の背もたれ部や座
等、重い部材の高さ調整とは逆に、嵌入孔内に第1の部
材に対して第2の部材を常時上方へ引き上げる受圧部材
を配するようにすると良い。
【0022】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、一回の操作レバーの回動による伸縮距離は
係合凹部の2段以上とはなるが、第1の部材と第2の部
材に外方から加わる力を分散させて一個あたりの係合突
部に加わる力を少なくするために係合突部の数を例えば
3個以上としても良い等、発明の精神を逸脱しない範囲
で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る伸縮装置を用いると、レバ
ー操作により第1の部材と第2の部材に移動のための押
圧力を同時に加えて、第1の部材と第2の部材の伸縮を
一段毎に確実に行える。このため、従来例のように最初
にレバー操作を行い、第1の部材と第2の部材を非ロッ
ク状態とした後に、第1の部材か第2の部材のいずれか
一方を移動させるという2つの操作を行う必要がなくな
り伸縮操作が簡単である。また従来例のように、第1の
部材と第2の部材を伸縮させる際に、第1の部材または
第2の部材が何段も飛び越して移動することがなく、伸
縮の微調整が容易に行える。特に本発明に係る伸縮装置
を椅子の肘掛け部や背もたれ、座またはヘッドレストの
高さ調整機構に使用すれば、高さを確実に設定すること
ができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮装置の一実施例の構成を示す
分解斜視図である。
【図2】図1の伸縮装置を椅子の肘掛け部に使用した際
の伸縮装置の構成を示す一部切欠正面図である。
【図3】図1の伸縮装置の動作を説明するための説明図
であり、操作レバーを回動させる前の状態を示す。
【図4】図1の伸縮装置の動作を説明するための説明図
であり、操作レバーを回動させている状態を示す。
【図5】図1の伸縮装置の動作を説明するための説明図
であり、操作レバーの回動を終了した状態を示す。
【図6】図1の係合凹部の形状を示すための要部拡大図
である。
【図7】係合凹部を第1の部材の一端側壁面へ設ける他
の実施例を示す要部拡大図である。
【図8】従来の伸縮装置の一例の構成を示す要部断面図
である。
【図9】図1の伸縮装置を用いた椅子の構成を示す側面
図である。
【符号の説明】
10 伸縮装置 14 第1の部材 16 第2の部材 18 嵌入孔 20 調整装置 22a〜22g 係合凹部 26 押圧部材 28 板バネ 30 長孔 32 操作レバー 34 円板部 36a、36b 係合突部 38 ツマミ部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材の一端側が第2の部材の一端
    側から該第2の部材の嵌入孔内に嵌入可能であり、該第
    1の部材、第2の部材との間に設けられた調節装置によ
    って、第1の部材の第2の部材への嵌入長さが調節可能
    な伸縮装置において、 前記調節装置は、 前記第1の部材の第2の部材への嵌入方向に沿った第1
    の部材の前記一端側の壁面に一定の間隔をあけて設けら
    れた3個以上の係合凹部と、 該係合凹部の開口側に対向して前記第2の部材の嵌入孔
    内に配置された押圧部材と、 常時は前記押圧部材を前記係合凹部方向へ付勢すべく、
    前記嵌入孔内に配置された付勢部材と、 前記第2の部材の側面に、前記係合凹部に跨がるよう
    に、かつ前記第1の部材の第2の部材への嵌入方向と交
    差する方向に長くなるように設けられた長孔と、 該長孔に抜け止めされて装着され、一端側に長孔に嵌入
    し、長孔内で移動かつ回転可能な円板部が形成され、該
    円板部の端面に前記係合凹部の内の2つの係合凹部に嵌
    入し、かつ係合凹部の反対側から前記付勢部材により付
    勢された前記押圧部材が弾接する2つの係合突部が形成
    され、他端側には外部から回動操作しうるツマミ部が形
    成された操作レバーとを具備することを特徴とする伸縮
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の部材の一端側の表面には、第
    1の部材の前記第2の部材への嵌入長さを示す文字、図
    形または記号が、当該嵌入の方向に沿って表示されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の伸縮装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の伸縮装置と、 前記第1の部材の他端側または前記第2の部材の他端側
    のいずれか一方に取り付けられた肘掛け部とを具備する
    ことを特徴とする椅子。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の伸縮装置と、 前記第1の部材の他端側または前記第2の部材の他端側
    のいずれか一方に取り付けられた背もたれ部とを具備す
    ることを特徴とする椅子。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の伸縮装置と、 前記第1の部材の他端側または前記第2の部材の他端側
    のいずれか一方に取り付けられたヘッドレスト部とを具
    備することを特徴とする椅子。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の伸縮装置と、 前記第1の部材の他端側または前記第2の部材の他端側
    のいずれか一方に取り付けられた座とを具備することを
    特徴とする椅子。
  7. 【請求項7】 前記嵌入孔内には、前記第1の部材と前
    記第2の部材を常時離反させる方向へ付勢する受圧部材
    が設けられていることを特徴とする請求項3、4、5ま
    たは6記載の椅子。
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