JP3342144B2 - 画像通信システム及び通信装置 - Google Patents

画像通信システム及び通信装置

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JP3342144B2
JP3342144B2 JP35169593A JP35169593A JP3342144B2 JP 3342144 B2 JP3342144 B2 JP 3342144B2 JP 35169593 A JP35169593 A JP 35169593A JP 35169593 A JP35169593 A JP 35169593A JP 3342144 B2 JP3342144 B2 JP 3342144B2
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像通信システムに関す
るものであり、特に受信端末に設けられた撮像手段から
得られた受信側共有画像に送信端末から送られた送信側
共有画像を重ね合わせて共有画像を表示する画像通信シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、サービス総合デジタル網(ISD
N)導入に伴って、デジタル回線を用いたテレビ電話、
テレビ会議システム等のAV(AudioVisua
l)サービスが通信サービスとして注目されている。A
Vサービス用のサービス規定、プロトコル規定、マルチ
メディア多重化フレーム構成規定はITU−T(旧CC
ITT勧告)H.320、H.242、H.221等に
発表されている。H.221では64Kbps〜192
0Kbpsチャネル上でのAVサービスにおけるフレー
ム構成及び端末能力の交換、通信モードの指定等に使用
されるBAS(Bit Allocation Sig
nal)の符号化割当が定義されている。H.242で
はBASを用いたAV端末間での能力交換及び通信モー
ド切り替え等のプロトコルが定義され、H.320では
AVサービス全般のシステムアスペクトが定義されてい
る。
【0003】上記の勧告においては、エンド・ツー・エ
ンドの物理コネクションの設定及びインチャネルで同期
確立後、インチャネルでBASを用いた端末能力の交換
シーケンス、通信モードの指定によるモード切り替えシ
ーケンス等の手順により端末間で画像、音声、データ等
のマルチメディア通信を行う方法が規定されている。上
記勧告が整備されるにしたがって、テレビ電話装置、テ
レビ会議システムにおいて様々な端末が開発されてい
る。テレビ電話装置においては、静止画像から動画像へ
と、また、高精細なカラー画像への対応、書画対応、及
び複数ビデオ入力からの画像を重ね合わせ、編集する機
能などを備え、インポーズにより文字を付加したり、P
inP機能などを持つテレビ電話装置が開発されてい
る。また、蓄積メディアの進歩により画像データを蓄積
するのに適した大容量の蓄積メディアが開発され、今ま
で以上に精細な画像データを蓄積し、留守番電話機能を
有するテレビ電話装置も開発され始めている。このよう
なテレビ電話装置を使用して遠隔地間で簡易に会議等を
行なう機会が増えている。
【0004】そこで、送信側と受信側で共有の画像領域
を有し、それぞれの端末で画像を重ね合わせて、送信端
末、受信端末とも同じ画像を表示できる画像通信装置が
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送信
側、受信側で撮影する共有カメラの設定パラメータを同
一にしておかなければならないといった問題があった。
すなわち、送信端末、受信端末のそれぞれに接続された
共有カメラの設定パラメータが異なっていると、同一の
物を撮影して重ね合わせても、大きさ等が違ってしま
い、見る者にとって誤解を招く結果となる(図2の共有
画像204参照)。共有画像の機能はほとんどがテレビ
会議を支援する機能であるため、このような些細な誤解
で大きな損失を招く可能性もある。現在、予め共有カメ
ラの設定パラメータを手動操作で行なっており、テレビ
会議の前に設定を終えなければならず、使いやすいとは
言い難かった。
【0006】また、共有画像の任意の部分を拡大、或い
は縮小したいときなどは、撮影する共有カメラの設定パ
ラメータを一旦変更してしまうと、その度に調整を合わ
せなければならず、共有画像の拡大、縮小を行なうのは
困難であり、送信端末、受信端末のそれぞれにおいて共
有カメラの設定を変更しなければならず、テレビ会議が
中断してしまうという問題があった。即ち、従来の画像
通信システムでは使い勝手の点で問題があった。
【0007】さらに、現在の共有画像の重ね合わせ方法
は、単純に1:1で加算しているので、共有画像におい
てどの部分が自端末の画像か判別がつきにくく、打ち合
わせ中などに混乱を招く可能性がある。特に、共有画像
において文書等を受信した場合に受信した文書だけを見
たいと思っても自端末の共有画像を重ね合わせてしまう
ので見にくいといった問題があった。
【0008】また、共有画像で白黒画像を送信した場
合、もともと白黒画像にもかかわらずカラー画像として
処理してしまうために、色差成分も加算してしまい見に
くいものとなってしまう。加えて、白黒画像にとって必
要のない色差成分も送信しているので、回線を占有する
時間が長くなってしまうといった問題もあった。
【0009】そこで、本発明は送信側、受信側の撮像手
段の設定パラメータの調整を容易にできる画像通信シス
テム及び通信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る画像通信システムは、通信
端末間で画像通信を行う画像通信システムであって、
通信端末は、撮像手段と、前記撮像手段で撮像された画
像を相手端末に送信する送信手段と、前記相手端末から
画像を受信する画像受信手段と、前記撮像手段の設定パ
ラメータを制御する制御手段と、前記相手端末と前記設
定パラメータの通信を行う通信手段とを有し、一方の通
信端末の前記撮像手段に対して設定された前記設定パラ
メータが前記通信手段を介して他方の通信端末に送信、
前記他方の通信端末の前記制御手段は、前記通信手段で
受信した前記設定パラメータに応じて、前記他方の通信
端末の前記撮像手段の設定パラメータを制御することを
特徴とする
【0011】本発明の請求項2に係る画像通信システム
は、請求項1に係る画像通信システムにおいて、前記
他方の通信端末の前記制御手段は、前記通信手段により
受信した前記一方の通信端末の前記設定パラメータと同
一の設定パラメータを設定することを特徴とする。
【0012】本発明の請求項3に係る画像通信システム
では、請求項1または2に係る画像通信システムにおい
て、前記設定パラメータは、ズーム制御情報を含むこと
を特徴とする
【0013】本発明の請求項4に係る画像通信システム
では、請求項1乃至3のいずれかに係る画像通信システ
ムにおいて、前記各通信端末は、更に、前記通信端末間
で送受信された画像を重ね合わせて共有画像を作成する
画像合成手段と、前記作成された共有画像を表示する表
示手段とを有することを特徴とする
【0014】本発明の請求項5に係る画像通信システム
では、請求項4に係る画像通信システムにおいて、前記
画像合成手段は、画像を重ね合わせて共有画像を作成す
る際、前記一方の通信端末の画像と前記他方の通信端末
の画像とで重ね合わせの比率が異なるように作成するこ
とを特徴とする本発明の請求項6に係る通信装置は、
相手端末と画像通信を行う通信装置であって、撮像手段
と、前記撮像手段で撮像された画像を前記相手端末に送
信する送信手段と、前記相手端末から画像を受信する画
像受信手段と、前記撮像手段の設定パラメータを制御す
る制御手段と、前記相手端末と前記設定パラメータの通
信を行う通信手段とを有し、前記相手端末の撮像手段で
設定された設定パラメータを前記通信手段を介して受信
し、前記制御手段は、受信した前記設定パラメータに応
じて前記撮像手段の設定パラメータを制御することを特
徴とする。 本発明の請求項7に係る通信装置では、前記
制御手段は、前記通信手段により受信した前記相手端末
の設定パラメータと同一の設定パラメータを設定するこ
とを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。
【0020】図1は第1実施例の画像通信装置を示すブ
ロック図である。本実施例の画像通信装置において、1
01はCPU、102はプログラムを蓄積するROM、
103はワークエリア用のRAM、104は操作部であ
る。この操作部104は共有カメラ113の設定パラメ
ータを変更するときなどに用いられる。106は表示部
であり、CRT、LCD等の表示装置で構成される。1
05は通信制御を行なう通信制御部である。共有カメラ
113の遠隔操作要求などが通信相手の端末から届いた
場合、遠隔制御要求は通信制御部105からCPUバス
120を介してCPU101に送られる。CPU101
は共有カメラ113に対する遠隔操作の指示を共有カメ
ラ制御部111に送出して、共有カメラ113を通信相
手の端末からの遠隔操作を可能にする。107は受信画
像合成部であり、伸長符号化部108からの伸長された
画像デ−タと送信画像合成部114からの自端末の共有
画像デ−タを重ね合わせる。受信画像合成部114にお
いて、重ね合わせが選択されていない場合に重ね合わせ
を行わずに自端末の共有画像データだけを表示部106
に表示する。108は前述した伸長符号化部であり、C
PUバス120に接続されてCPU101によって制御
される。109は多重化部であり、圧縮符号化部115
からの画像デ−タと音声CODEC部119からの音声
デ−タを多重化してISDNi/f部110へ送出す
る。110はISDNi/f部であり、ISDN回線1
21とのインタ−フェ−ス機能を有し、ISDN回線1
21に接続されている。111は前述した共有カメラ制
御部であり、焦点、ズ−ム等の共有カメラ113の制御
を行なう。特に、通信相手の端末からの共有カメラ制御
信号を受信した場合にはISDNi/f部110からC
PUバス120を介してCPU101が判断し、共有カ
メラ制御部111を介して共有カメラ113を通信相手
の端末から遠隔操作することができる。112は受信ビ
デオメモリであり、受信された画像デ−タを蓄積した
り、受信画像データを重ね合わせる際には、受信画像合
成部107が受信ビデオメモリ112を使用して、受信
画像データを重ね合わせる。113は前述した共有カメ
ラであり、共有画像領域を撮影する。共有カメラ113
の制御は前述した共有カメラ制御部111により行われ
る。114は送信画像合成部であり、共有カメラ113
で撮影した共有画像と、自画像撮影用カメラ116で撮
影した自画像を重ね合わせて圧縮符号化部115へ送出
する。圧縮符号化部115では画像を圧縮して多重化部
109へ送出する。116は前述した自画像撮影用カメ
ラであり、自画像の撮影を行なう。117は送信ビデオ
メモリであり、送信画像の蓄積、及び、送信画像の重ね
合わせの際に使用される。118はハンドセットであ
る。119は音声CODEC部であり、音声の符号化、
復号化を行なう。
【0021】つぎに、共有カメラ113の遠隔操作に関
して説明する。送信端末は受信端末と接続されると共有
カメラ113を制御する共有カメラ制御部111に保持
されている共有カメラ設定パラメータをCPUバス12
0を介して通信制御部105に送出する。通信制御部1
05ではUUI等に共有カメラ設定パラメータを含めて
送出する。受信端末ではUUIの中から共有カメラ設定
パラメータを読み出し、共有カメラ制御部111を介し
て、共有カメラ113を送信側の共有カメラ113と同
一の設定パラメータに揃える。尚、遠隔操作は通常、送
信端末から行なう場合が多いが、受信端末から共有画像
の遠隔操作を行なう場合も有りうるので、その場合、受
信端末から共有カメラ制御権の切り替え要求を出力し、
共有カメラ制御権を切り替えて受信端末から送信端末の
共有カメラを制御することも可能である。共有カメラ制
御権を有する端末には受信画像合成部107により共有
カメラ制御権を示すアイコン等が共有画像に重ね合わせ
されており、共有カメラの制御がどちらの端末で制御し
ているかを認識可能である。
【0022】図2は送信端末および受信端末に接続され
た共有カメラを用いて撮影された共有画像の重ね合わせ
表示を示す説明図である。201、202はそれぞれ送
信端末の共有画像(送信側共有画像)、受信端末の共有
画像(受信側共有画像)であり、203は送信端末およ
び受信端末の共有カメラ113の設定パラメータが同一
の場合、204は共有カメラ113の設定パラメータが
異なっている場合の共有画像である。共有画像203で
は共有カメラ113の設定パラメータが同一であるの
で、送信側共有画像と受信側共有画像に映し出されてい
る実物の比率は共有画像においても同じである。一方、
共有画像204では、受信側共有画像202が前記共有
画像203のように同じ比率で重ならなければならない
にもかかわらず、受信端末の共有カメラ113のズーム
の設定が異なっているために比率が違っており、共有画
像203と較べて違った構図となり誤解を招く原因とな
る。これを防ぐために、本実施例の画像通信装置では共
有カメラ113の設定パラメータを送信端末あるいは受
信端末の設定にあわせて遠隔操作することにより、未然
に防ぐごとができる。また、遠隔操作を可能としたこと
により自動的に共有カメラ113の設定パラメータを揃
えるだけでなく、ズームを調整した場合、通信相手の端
末の共有カメラ113も追随してズームを行なえる。
【0023】図3は送信端末および受信端末に接続され
た共有カメラ113を用いて撮影された共有画像の重ね
合わせの比率を変更したときの表示を示す説明図であ
る。301、302はそれぞれ送信側共有画像、受信側
共有画像であり、303は比率1:1で重ね合わせた共
有画像である。共有画像303では、共有画像でどちら
が自端末の画像か判別しにくく、特に白黒画像の場合は
様々な書類を送っているうちにどちらの共有画像が自端
末の画像であるかの混乱を招く。このため、送信側共有
画像と受信側共有画像に重み付けをし、送信側共有画像
と受信側共有画像の比率を2:1で重ね合わせたものが
共有画像304である。共有画像303では比率1:1
で重ねあわせているので、送信側共有画像301と受信
側共有画像302の区別がつきにくい。特にTV会議を
行なっている最中には、共有画像以外の画像も複数ある
と考えられるので、一層判断が難しくなる。一方、重み
付けした共有画像304では送信側共有画像301に重
み付けをして比率2:1で重ねあわせているので送信側
共有画像301を強調して表示できる。したがって、送
信側共有画像301と受信側共有画像302の区別がつ
きやすく混乱を防ぐことができる。また、重ね合わせを
行なうと色が本来の色とかけ離れた色となってしまうの
で、例えば、受信側共有画像302の色を鮮やかにした
い場合、受信側共有画像302の重み付けをシフトして
比率0:1で重ね合わせを行なえば、重ねあわせによる
色の変化がなく使い易いものとなる。
【0024】図4は送信側共有画像401と受信側共有
画像402の重なっている領域を検出して、その領域に
のみ重み付けをして重ね合わせた共有画像を示す説明図
である。405は送信側共有画像401と受信側共有画
像が重なっている領域で本来の色とは異なる色となって
いる。406は重なっている部分の重ね合わせの際に受
信側共有画像402の領域に比率0:1で重みをシフト
しているので、本来の受信側共有画像402の色が表示
される。重なっている部分を抽出する手段は、背景の色
差、輝度成分を記憶しておき、記憶した背景のデータと
重ね合わせするデータを比較して一致したか否かを送信
側共有画像401の領域及び受信共有画像402の領域
のそれぞれについて行ない、重ね合わせする際に両方の
画像が背景色でない場合が重なった画像領域であると認
識する。双方の背景色を判別することにより背景色は重
ね合わせを行わず、送信側共有画像401あるいは受信
側共有画像402のどちらかの背景色を出力しても良
い。
【0025】図5は受信画像合成部107の重ね合わせ
部の構成を示すブロック図である。112は受信ビデオ
メモリであり、114は送信画像合成部である。501
は背景色データを保存する背景色設定回路であり、予め
背景色を示すデータを設定するか、送信画像編集部ある
いは受信画像編集部からのデータを基に自動的に設定し
ても良い。502は比較器であり、背景色設定回路50
1からの背景色データと受信ビデオメモリ112からの
受信データおよび送信画像合成部114からの共有画像
データを比較し、背景色であるか否かを判別してマルチ
プレクサ504(MUX)に出力する。ここでは、背景
色について記述するが、同様な方法で白黒画像の検出も
行える。白黒画像の検出の場合、色差信号を偏差の範囲
で判別するような方法も考えられる。重みつけ回路50
3は、送信側共有画像と受信側共有画像を重ね合わせる
際の重み付けを設定する回路であり、この回路に重み付
けを設定することにより、送信側共有画像あるいは、受
信側共有画像のどちらを優先して重ね合わせするかを制
御可能である。504は前述したマルチプレクサであ
り、送信画像合成部114からの画像データと受信ビデ
オメモリ112からの共有画像データを比較器502か
らの重畳情報データと重み付け回路503からの重み付
け情報データにより画像の重ね合わせを行う。重ね合わ
せされた画像は、表示部106に出力される。
【0026】尚、共有画像を重ね合わせる場合、用途に
あわせて様々なモードを選択する機能を有することによ
り使いやすい共有画像を提供可能である。通常は1:1
の比率で加算していたが、例えば、白黒画像のようなと
きは、色差成分の偏差により白黒画像を検出し、色差成
分をカットし、輝度成分のみで重ね合わせすることも可
能であり、2値画像として処理しエッジ強調などの画像
処理を加えてもよい。また、画面全体を加算するのでは
なく送信端末の共有画像の領域あるいは受信端末の共有
画像の領域のどちらかを選択して表示することや送信側
共有画像、受信側共有画像に重み付けをして重ね合わせ
する方法でもよい。重み付けを変更することにより、重
ね合わせによって本来の色と異なった色の映像(送信端
末の共有画像領域と受信端末の共有画像領域の重なった
部分)を加算せずに表示でき、用途に応じて使い易いも
のとなる。このとき、重み付けを1:0あるいは0:1
にすることにより送信側共有画像あるいは受信側共有画
像だけを表示できる。この画像処理は前述した受信画像
合成部107で行なう。
【0027】図6は第2実施例の画像通信装置を示すブ
ロック図である。前記第1実施例ではISDN回線を用
いた場合を示した(図1)が、図6ではPSTN回線を
用いて共有カメラの制御信号などのコマンドをDTMF
信号により実現させている。本実施例の画像通信装置に
おいて、601はCPU、602はプログラムを蓄積す
るROM、603はワークエリア用のRAM、604は
操作部である。この操作部604を用いて共有カメラ6
13の設定パラメータを変更する。606は表示部であ
り、CRT、LCD等の表示装置で構成される。605
は通信制御を行なう通信制御部である。共有カメラ61
3の遠隔操作要求などが通信相手の端末から届いた場
合、遠隔操作要求は通信制御部605からCPUバス6
20を介してCPU601に送られる。CPU601で
は共有カメラ613に対する遠隔操作の指示を共有カメ
ラ制御部611に送出して、共有カメラ613を遠隔操
作する。607は受信画像合成部であり、伸長符号化部
608からの伸長された画像デ−タと送信画像合成部6
14からの自端末の共有画像デ−タを重ね合わせる。重
ね合わせが選択されていない場合は、自端末の共有画像
データを重ね合わせずに表示部606にて表示する。6
08は前述した伸長符号化部であり、CPUバス620
に接続されてCPU601によって制御される。609
は多重化部であり、圧縮符号化部615からの画像デ−
タと音声CODEC部619からの音声デ−タを多重化
して網制御装置(NCU)610へ送出する。NCU6
10はPSTN回線とのインタ−フェ−ス機能を有し、
PSTN回線621に接続されている。611は前述し
た共有カメラ制御部であり、焦点、ズ−ム等共有カメラ
613の制御を行なう。特に、通信相手の端末からの共
有カメラ制御信号を受信した場合にはNCU610から
DTMFレシーバ622でDTMF信号を受信したこと
をCPUバス620を介してCPU601が判断する
と、共有カメラ制御部611を介して共有カメラ613
を通信相手の端末から遠隔操作することができる。61
2は受信ビデオメモリであり、受信された画像デ−タを
蓄積したり、受信画像を重ね合わせる際には、受信画像
合成部607が受信ビデオメモリ612を使用して受信
画像を重ね合わせる。共有カメラ613であり、共有画
像の領域を撮影する。特に、共有カメラ制御部611に
より制御される。614は送信画像合成部であり、共有
カメラ613で撮影した共有画像と、自画像撮影用カメ
ラ616で撮影した自画像を重ね合わせて圧縮符号化部
615へ送出する。圧縮符号化部615では画像を圧縮
して多重化部609へ送出する。616は前述した自画
像撮影用カメラであり、自画像の撮影を行なう。617
は送信用のビデオメモリであり、送信画像の蓄積、及び
送信画像の重ね合わせの際にも使用される。618はハ
ンドセットである。619は音声CODEC部であり、
音声の符号化、復号化を行なう。
【0028】つぎに、共有カメラ613の遠隔操作に関
して説明する。送信端末は受信端末に接続されると、共
有カメラ613を制御する共有カメラ制御部611に保
持されている共有カメラ設定パラメータをCPUバス6
20を介して通信制御部605に送出する。通信制御部
605では、共有カメラ設定パラメータをDTMF信号
に変換して送出する。受信端末では、DTMF信号から
共有カメラ設定パラメータを読み出し、共有カメラ制御
部611を介して、共有カメラ613を送信端末の共有
カメラ613と同一の設定パラメータに揃える。画像重
ね合わせ及び共有カメラ制御権の切り替えついては前記
第1実施例と同様である。このように、PSTN回線に
おいても実現可能である。
【0029】本実施例の画像通信装置よれば、送信端末
からの信号により前記受信端末に設けられた共有カメラ
を操作する遠隔操作手段と、遠隔操作手段にしたがっ
て、前記受信端末に設けられた共有カメラの設定パラメ
ータを前記送信端末と同一に揃えるパラメータ設定手段
とを備えているので、カメラの設定パラメータの違いに
よる共有画像上でのサイズの大きさの違い等を防ぐこと
ができ、テレビ会議などで画像の比率の違いによる認識
のずれを防ぐことができる。
【0030】また、送信側共有画像を受信する受信端末
からの信号により送信端末に設けられた共有カメラを操
作する受信側遠隔操作手段と、受信側遠隔操作手段にし
たがって、送信端末に設けられた共有カメラの設定パラ
メータを受信端末と同一に揃える受信側パラメータ設定
手段とを備え、さらに通信開始時に前記遠隔操作手段を
前記受信側遠隔操作手段に優先させて前記送信端末にカ
メラ制御権を設定するカメラ制御権設定手段と、通信中
に前記カメラ制御権の切り替え要求を発生する切換要求
発生手段と、切り替え要求に応じて、前記送信端末に設
定されたカメラ制御権を前記受信端末に切り替えるカメ
ラ制御権切換手段とを備えているので、カメラ制御権を
切り替えることにより受信端末のカメラの設定パラメー
タに合わせることができ、TV会議などで共有画像をよ
り一層使い易くできる。
【0031】さらに、送信端末は共有カメラで撮影され
た送信側共有画像から白黒画像を検出する白黒画像検出
手段と、該検出された白黒画像に応じたデータに変換し
て受信端末に送信する送信手段とを備えているので、共
有画像で一番多いと思われる白黒画像の検出を行ない白
黒画像の際は、白黒画像にあった重ね合わせを行うこと
より、非常に見やすい共有画像を提供することができ、
共有画像を書画カメラと同等の機能としても使用でき
る。さらに、色差成分が送信しなくなるので、回線を占
有する時間を短縮できる。
【0032】また、受信端末は前記受信側共有画像と前
記送信側共有画像とを重み付けして重ね合わせる画像合
成手段を備えているので、共有画像を重み付けして重ね
合わせることにより用途の応じて送信側共有画像だけ、
あるいは受信側共有画像だけを表示できる。したがっ
て、重ね合わせによる色の変化に影響を受けることなく
本来の色で表示できる。また、重み付けを変更して重ね
合わせすることにより表示した際に、いずれかの画像を
強調して表示できるので、送信側共有画像と受信側共有
画像の区別がつきやすく混乱を防げる。加えて、送信側
共有画像と受信側共有画像の重ね合わせる領域を判別し
て重ね合わせの重み付けを変更できるので、その領域だ
けが不自然な画像とならず自然な共有画像を提供でき
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、送信側、受信側の撮像
手段の設定パラメータを容易に共通にできるので、通信
システム全体の使い勝手が向上する。
【0034】尚、本発明においては、送信側撮像手段
(例えばビデオカメラ)と受信側撮像手段(例えばビデ
オカメラ)の夫々の設定パラメータを全て同一にしても
よいし、そのうちの一部のみを同一にしてもよい。
【0035】また、設定パラメータとしては「カラー/
モノクロ」の切換の他にも「解像度」、「絞り」、「シ
ャッター速度」、「オートフォーカスの状態」等々種々
のものが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の画像通信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】送信端末および受信端末に接続された共有カメ
ラ113を用いて撮影された共有画像の重ね合わせ表示
を示す説明図である。
【図3】送信端末および受信端末に接続された共有カメ
ラ113を用いて撮影された共有画像の重ね合わせの比
率を変更したときの表示を示す説明図である。
【図4】送信側共有画像401と受信側共有画像402
の重なっている領域を検出して、その領域にのみ重み付
けをして重ね合わせた共有画像を示す説明図である。
【図5】受信画像合成部107の重ね合わせ部の構成を
示すブロック図である。
【図6】第2実施例の画像通信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 操作部 105 通信制御部 106 表示部 107 受信画像合成部 108 伸長符号化部 109 多重化部 110 ISDNi/f部 111 共有カメラ制御部 112 受信ビデオメモリ部 113 共有カメラ 114 送信画像合成部 115 圧縮符号化部 116 自画像撮影用カメラ 117 送信ビデオメモリ 118 ハンドセット 119 音声CODEC部 120 CPUバス 121 ISDN回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信端末間で画像通信を行う画像通信シ
    ステムであって、各通信端末は、 撮像手段と、 前記撮像手段で撮像された画像を相手端末に送信する送
    信手段と、 前記相手端末から画像を受信する画像受信手段と、 前記撮像手段の設定パラメータを制御する制御手段と、 前記相手端末と前記設定パラメータの通信を行う通信手
    段とを有し、 一方の通信端末の前記撮像手段に対して設定された前記
    設定パラメータが前記通信手段を介して他方の通信端末
    に送信され、前記他方の通信端末の前記制御手段は、前
    記通信手段で受信した前記設定パラメータに応じて、前
    記他方の通信端末の前記撮像手段の設定パラメータを制
    御する ことを特徴とする画像通信システム。
  2. 【請求項2】 前記他方の通信端末の前記制御手段は、
    前記通信手段により受信した前記一方の通信端末の前記
    設定パラメータと同一の設定パラメータを設定すること
    を特徴とする請求項1記載の画像通信システム。
  3. 【請求項3】 前記設定パラメータは、ズーム制御情報
    を含むことを特徴とする請求項1または2記載の画像通
    信システム。
  4. 【請求項4】 前記各通信端末は、更に、前記通信端末
    間で送受信された画像を重ね合わせて共有画像を作成す
    る画像合成手段と、 前記作成された共有画像を表示する表示手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに 記載の画
    像通信システム。
  5. 【請求項5】 前記画像合成手段は、画像を重ね合わせ
    て共有画像を作成する際、前記一方の通信端末の画像と
    前記他方の通信端末の画像とで重ね合わせの比率が異な
    るように作成することを特徴とする請求項4記載の画像
    通信システム。
  6. 【請求項6】 相手端末と画像通信を行う通信装置であ
    って、 撮像手段と、 前記撮像手段で撮像された画像を前記相手端末に送信す
    る送信手段と、 前記相手端末から画像を受信する画像受信手段と、 前記撮像手段の設定パラメータを制御する制御手段と、 前記相手端末と前記設定パラメータの通信を行う通信手
    段とを有し、 前記相手端末の撮像手段で設定された設定パラメータを
    前記通信手段を介して受信し、前記制御手段は、受信し
    た前記設定パラメータに応じて前記撮像手段の設定パラ
    メータを制御することを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記通信手段により受
    信した前記相手端末の設定パラメータと同一の設定パラ
    メータを設定することを特徴とする請求項6記載の通信
    装置。
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