JP3341173B2 - 全天候式コンクリート打設工法および装置 - Google Patents

全天候式コンクリート打設工法および装置

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JP3341173B2 JP26523393A JP26523393A JP3341173B2 JP 3341173 B2 JP3341173 B2 JP 3341173B2 JP 26523393 A JP26523393 A JP 26523393A JP 26523393 A JP26523393 A JP 26523393A JP 3341173 B2 JP3341173 B2 JP 3341173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降雨時においてもコン
クリートの打設工事が施工できる全天候式コンクリート
打設工法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダム建設におけるコンクリート打
設工事は、降雨時は行わないのが常識であり、コンクリ
ートの種類に応じて次の条件により打設を中止するよう
規制されている。ゼロスランプコンクリート(RCD工
法)の場合、時間雨量が2mm/h以上または日雨量が
10mm/日以上。有スランプコンクリート(柱状打設
工法、拡張レアー工法)の場合、時間雨量が4mm/h
以上または日雨量が20mm/日以上。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、工程および
工期が極端に天候に左右されてしまうという問題があっ
た。また、降雨の際にはコンクリート打設工事を途中で
中断したりコンクリート配合を途中で変更する等の必要
も生じ、降雨の可能性がある場合には、事前にこれらの
対応準備もあり、大変な作業となっていた。
【0004】したがって、本発明の目的は、降雨時にも
施工が実施でき、工程および工期が天候に左右されるこ
とがない全天候式コンクリート打設工法および装置を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の全天候式コンクリート打設工法は、コンク
リートが打設されるべき打設部分の一部を覆う屋根部を
有する移動体を用意し、該移動体の移動に伴って、該移
動体の屋根部の移動方向先端側で覆われた打設部分上に
ある水分を、吸収ローラとエアブローとを備えた水分除
去手段により吸収し乾燥させて順次除去し、水分が除去
されるとともに前記移動体の移動に伴って移動した前記
屋根部の移動方向中間前側で覆われた打設部分上に、モ
ルタルスプレッダとモルタル均し板とを備えたモルタル
敷き均し手段により順次モルタルを撒き出して敷き均
し、前記移動体のさらなる移動に伴って移動した前記屋
根部の移動方向中間後側で覆われた前記モルタル上に
コンクリートスプレッダ、分散用オーガ、高さ調整用オ
ーガ、高さ調整回転ローラとを備えたコンクリート打設
手段により順次コンクリートを打設し、前記移動体のさ
らなる移動に伴って移動した前記屋根部の移動方向後端
側で覆われた前記コンクリートを、バイブレータおよび
バイブレータ付き仕上げ板を備えたコンクリート締固め
手段により順次締固め、締め固めたコンクリート上に、
養生シート敷設手段によって養生シートを敷設すること
を特徴としている。
【0006】また、本発明の全天候式コンクリート打設
装置は、屋根部を有する移動体を有し、該移動体は、移
動方向前側の前記屋根部の下側に設けられてコンクリー
ト打設面の水分を除去し乾燥させるための吸収ローラと
エアブローとを備えた水分除去手段と、該水分除去手段
より移動方向後側の前記屋根部の下側に設けられてモル
タルを撒き出して敷き均すためのモルタルスプレッダと
モルタル均し板とを備えたモルタル敷き均し手段と、該
モルタル敷き均し手段より移動方向後側の前記屋根部の
下側に設けられてコンクリートを打設するためのコンク
リートスプレッダ、分散用オーガ、高さ調整用オーガ、
高さ調整回転ローラとを備えたコンクリート打設手段
と、該コンクリート打設手段より移動方向後側の前記屋
根部の下側に設けられてコンクリートを締固めるための
バイブレータおよびバイブレータ付き仕上げ板を備えた
コンクリート締固め手段と、締め固めたコンクリート上
に養生シートを敷設するための養生シート敷設手段と、
を具備することを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の全天候式コンクリート打設工法によれ
ば、移動する移動体の屋根部で降雨を避けている間に、
移動体の移動に伴って、打設部分の、水分を除去し、次
いでモルタルを敷き均し、その上にコンクリートを打設
して締固め、養生シートを敷設し、これらを移動体の移
動に伴って連続的に行うことになる。よって、屋根部で
降雨を避けている間に、打設部分の水分を除去してコン
クリート打設を行いさらにコンクリートを密実に締固め
ることになるため、その後コンクリート打設部分が移動
体の移動に伴って屋根部で覆われる部分から外に出て
も、降雨の影響を受けることがない。
【0008】また、本発明の全天候式コンクリート打設
装置によれば、移動体の移動に伴って、移動体の移動方
向前側の屋根部の下側に設けられた水分を除去する水分
除去手段で、打設部分の水分を除去し、該水分除去手段
より移動方向後側の屋根部の下側に設けられたモルタル
敷き均し手段で、水分除去手段で水分が除去された打設
部分にモルタルを敷き均して、該モルタル敷き均し手段
より移動方向後側の屋根部の下側に設けられたコンクリ
ート打設手段で、モルタル上にコンクリートを打設し、
該コンクリート打設手段より移動方向後側の屋根部の下
側に設けられたコンクリート締固め手段で、コンクリー
トを締固め、養生シート敷設手段で養生シートを敷設
し、これらを連続的に行うことになる。よって、屋根部
で降雨を避けている間に、打設部分の水分を除去してコ
ンクリート打設を行い密実なコンクリート打設層を形成
することになるため、その後コンクリート打設部分が移
動体の移動に伴って屋根部で覆われる部分から外に出て
も、降雨の影響を受けることがない。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例による全天候式コンクリー
ト打設方法および装置を、ダム工事に適用したものを例
にとり図1および図2を参照して以下に説明する。図1
は本実施例の全天候式コンクリート打設装置1を示して
おり、該全天候式コンクリート打設装置1は、両側部に
車輪またはクローラ等の移動手段2(図2参照、図2に
おいては移動手段2として車輪を示している)が設けら
れた移動体3が設けられている。この移動体3の移動手
段2間の上側には、移動体3の上側全体を覆うように略
水平に延在する屋根部4が設けられており、この屋根部
4は当然のことながら上からの降雨がその下側へ至るの
を防ぐものである。そして、移動体3の屋根部4の下側
中間位置にはこの全天候式コンクリート打設装置1を操
作するため運転者が搭乗する運転部5が設けられてい
る。なお、移動体3の移動方向前側(以下単に移動方向
前側と称す)は図1においては左側であり、移動体3の
移動方向後側(以下単に移動方向後側と称す)は図1に
おいては右側である。
【0010】移動体3には、その移動方向最前側の屋根
部4の下側に、コンクリートが打設されるべき打設部分
上を転動し、該打設部分に不要な水分がある場合にこれ
を吸収する吸収ローラ6が回転自在に支持されている。
この吸収ローラ6は、移動体3に対して着脱自在に設け
られており、打設部分に不要な水分がない晴天時等には
取り外されることになる。
【0011】吸収ローラ6の移動方向後側には、移動体
3の移動により下方に位置した前記水分が吸収された打
設部分に、空気を吹き付けてこれを少なくともモルタル
敷き均し可能な状態に乾かし整えるエアブロー7が、隣
接して取り付けられている。なお、このエアブロー7は
単独で作動・非作動が切り換えられるようになってお
り、打設部分を乾かす必要がない晴天時等には非作動状
態とされる。なお、これら吸収ローラ6およびエアブロ
ー7が本実施例の水分を除去する水分除去手段8を構成
している。
【0012】エアブロー7の移動方向後側には、移動体
3の移動により下方に位置した前記乾かされた打設部分
に、モルタル9を撒き出すモルタルスプレッダ10が、
隣接して設けられており、該モルタルスプレッダ10
は、モルタル9を撒き出す下側の吐出機構11と、モル
タル9を外部から受入れてこれを一時的に蓄える上側の
モルタルホッパー12とを有している。このモルタルス
プレッダ10は、所定量のモルタル9を一定に連続して
撒き出せるようになっている。
【0013】モルタルスプレッダ10の移動方向後側に
は、移動体2の移動により下方に位置した前記撒き出さ
れたモルタル9を、均一にかき広げるモルタル均し板1
3が、隣接して取り付けられている。なお、これらモル
タルスプレッダ10およびモルタル均し板13が、本実
施例のモルタル9を敷き均すモルタル敷き均し手段14
を構成している。
【0014】モルタル均し板13の移動方向後側には、
移動体3の移動により下方に位置した前記均されたモル
タル9上に、コンクリート16を、撒き出すコンクリー
トスプレッダ17が隣接して設けられており、該コンク
リートスプレッダ17は、コンクリート16を撒き出す
下側の吐出機構18と、コンクリート16を外部から受
け入れてこれを一時的に蓄える上側のコンクリートホッ
パー19とを有している。このコンクリートスプレッダ
17は、所定量のコンクリート16を一定に連続して撒
き出せるようになっている。なお、図中符号21は、ダ
ンプやバケット等で運ばれてきたコンクリート16をコ
ンクリートホッパー19に投入するためのコンクリート
供給装置を示している。
【0015】コンクリートスプレッダ17の移動方向後
側には、移動体3の移動により下方に位置した前記撒き
出されたコンクリート16を、打設幅(移動方向に直行
する水平方向)に対して均一均等に広げるためのスクリ
ュー型の分散用オーガ22が、隣接して設けられてい
る。分散用オーガ22の移動方向後側には、移動体3の
移動により下方に位置した前記広げられたコンクリート
16を、一定の高さレベルに均すスクリュー型の高さ調
整用オーガ23が、隣接して設けられている。
【0016】高さ調整用オーガ23の移動方向後側に
は、移動体3の移動により下方に位置した前記均された
コンクリート16の高さをさらに一定レベルに調整する
高さ調整回転ローラ24が設けられている。高さ調整回
転ローラ24の移動方向後側には、移動体3の移動によ
り下方に位置した前記均されたコンクリート16に振動
を与えて締固めを行う、ダムコンクリート用のバイブレ
ータ26が打設幅方向に所定数設けられている。このバ
イブレータ26は、図示せぬ昇降機構により上下に昇降
されるようになっている。
【0017】ここで、上記バイブレータ26および図示
せぬ昇降機構は、移動方向前後にスライド可能なスライ
ド機構27を介して移動体3に支持されている。これ
は、移動体3は常に移動することになるがバイブレータ
26は締固め作業中は前進できないので、そのズレをス
ライド機構27で吸収するのである。すなわち、スライ
ド機構27により最も移動方向前側に位置させた状態で
バイブレータ26を下降させてコンクリート16中に挿
入させスライド機構27が移動方向後側に伸びることで
バイブレータ26の前進を止め、この状態でバイブレー
タ26が締め固めを行い、スライド機構27が伸び側の
限界位置に達する前にバイブレータ26を上昇させ、ス
ライド機構27を縮め、このような工程を繰り返すので
ある。
【0018】バイブレータ26の移動方向後側には、移
動体3の移動により下方に位置した前記締め固めされた
コンクリート16に、必要に応じて目地板28を下降挿
入して目地切りを行う目地切り装置29が隣接して設け
られている。なお、この目地切り装置29は、バイブレ
ータ26または後述するバイブレータ付き仕上げ板31
の振動を利用して目地切りを行うようになっている。目
地切り装置29の移動方向後側には、移動体3の移動に
より下方に位置した前記必要に応じて目地切りされたコ
ンクリート16を、整える振動板すなわちバイブレータ
付きの仕上げ板31が隣接して設けられている。
【0019】なお、以上のコンクリートスプレッダ1
7、分散用オーガ22、高さ調整用オーガ23および高
さ調整回転ローラ24が、本実施例におけるコンクリー
ト16を打設するコンクリート打設手段32を構成して
いる。また、バイブレータ26、図示せぬ昇降機構、ス
ライド機構27およびバイブレータ付き仕上げ板31
が、本実施例におけるコンクリート締固め手段33を構
成している。
【0020】仕上げ板31の移動方向後側には、移動体
3の移動により下方に位置した、前記整えられたコンク
リート16の表面すなわち打設面16aに後述するよう
に敷設される養生シート34をロール状に巻いた状態で
回転自在に支持する養生シートロール支持部35が設け
られている。養生シートロール支持部35の移動方向後
側であって屋根部4の最後側の下側には、前記整えられ
たコンクリート16の表面すなわち打設面16aに、移
動体3の移動に伴って連続的に、養生シート34を敷設
していく養生シート敷設装置36が設けられている。な
お、これら養生シートロール支持部35および養生シー
ト敷設装置36が、本実施例におけるシート敷設手段3
7を構成している。ここで、養生シート34は、例えば
敷き始めの部分が打設面16aに係止されることにより
移動体3の移動にともなって引き出されるようになって
いる。養生シート34は、降雨時に打設後のコンクリー
ト打設面16aを保護するために設けられるもので、晴
天時においても敷設することにより、打設後のコンクリ
ート打設面16aの急激な乾燥を防止してクラック等が
生じるのを防止することができる。
【0021】以上のような構成の本実施例の全天候式コ
ンクリート打設装置1によれば、降雨時においては、所
定速度で連続移動する移動体3の移動に伴って、屋根部
4で覆われた範囲の最も前側にある吸収ローラ6から最
も後側にある養生シート敷設装置36までの構成で、以
下のような一連の方法を連続的に行っていくことにな
る。すなわち、移動体3の移動方向前側の屋根部4の下
側に設けられた吸収ローラ6で打設部分にある不要な水
分を吸収した後、エアブロー7で空気を吹き付けて乾か
し、これらにより水分を除去する。そして、水分が除去
された打設部分にモルタルスプレッダ10でモルタル9
を撒き出し、これをモルタル均し板13で均一にかき広
げてモルタル9を敷き均す。そして、均されたモルタル
9上に、コンクリートスプレッダ17によりコンクリー
ト16を撒き出して、これを分散用オーガ22で打設幅
に対して均一均等に広げ、高さ調整用オーガ23で一定
の高さレベルに均し、高さ調整回転ローラ24で高さを
さらに一定レベルにし、そして、スライド機構27に支
持されたバイブレータ26で、均されたコンクリート1
6に振動を与えて締固めを行い、その後必要に応じて、
締め固めされたコンクリート16に、目地切り装置29
で目地切りを行い、さらに、仕上げ板31でコンクリー
ト16を整えることにより、コンクリート16の打設を
終える。そして、養生シート敷設装置36により、養生
シート34を、打設されたコンクリート16の打設面1
6aに敷設していく。
【0022】ここで、ダムコンクリート打設の場合、例
えば、図2に示すように、打設はレーン打設として、一
台の全天候式コンクリート打設装置1Aが一つのレーン
41を連続して打設する。なお、一つのレーン41の打
設最終位置まで移動したら(矢印a)、既打設面を避け
るように打設の移動方向に対して水平横方向に移動して
(矢印b)、次のレーンへ移動する。そして、片側の車
輪またはクローラをすでに打設した面上に乗り上げさせ
て次のレーンを打設することになる。なお、打ち継ぎ時
間の関係上、一つのレーン41を打設している最中に次
のレーン42を打設する必要がある場合は、もう一台の
全天候式コンクリート打設装置1Bを移動方向の位置を
ずらして施工させることになる。例えば、全天候式コン
クリート打設装置1Aでレーン41を打設しこれがこの
レーン41を打設終了するときには(矢印a)、全天候
式コンクリート打設装置1Bは隣のレーン42を打設中
であり(矢印c)、この全天候式コンクリート打設装置
1Bがこのレーン42を打設終了する前に全天候式コン
クリート打設装置1Aはさらに隣のレーン43に移動し
て(矢印b,d)打設を開始する(矢印e)のである。
【0023】以上のように、本実施例においては、移動
する移動体3の屋根部4で降雨を避けている間に、移動
体3の移動に伴って、打設部分の、水分を除去し、次い
でモルタル9を敷き均し、その上にコンクリート16を
打設して締固め、さらに養生シート34で被覆し、これ
らを移動体3の移動に伴って連続的に行うことになる。
よって、屋根部4で降雨を避けている間に、打設部分の
水分を除去してコンクリート打設を行いさらに養生シー
ト34が被覆されることになるため、その後コンクリー
ト打設面16aが移動体3の移動に伴って屋根部4で覆
われる部分から外に出ても、養生シート34で被覆され
ていて降雨の影響を受けることがなくなる。したがっ
て、降雨時にも施工が実施でき、工程および工期が天候
に左右されることがなくなる。
【0024】しかも、降雨時および非降雨時のいずれに
おいても、一連の作業全体が連続して行えるので、作業
員が直接打設領域に入る必要がなく、安全である。ま
た、打設後のコンクリート打設面16aには重機が乗る
ことがなく、打設後の養生シート34まで自動的にかけ
られるので、打ち継ぎ面の品質を良好に保つことができ
る。さらに、一連の作業全体が機械化、自動化できるの
で、オペレータの技能差による施工品質、施工能率のバ
ラツキがなくなる。また、打設面16aの前処理をした
部分に入るのは、車輪またはクローラ等の移動手段2の
みであるため、打設面16aをあまり汚すことがない。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の全天候式
コンクリート打設方法および装置によれば、屋根部で降
雨を避けている間に、吸収ローラとエアブローとを備え
た水分除去手段により打設部分の水分を除去し、モルタ
ルスプレッダとモルタル均し板とを備えたモルタル敷き
均し手段によりモルタルを敷き均し、コンクリートスプ
レッダ、分散用オーガ、高さ調整用オーガ、高さ調整回
転ローラとを備えたコンクリート打設手段によりコンク
リートを打設し、バイブレータおよびバイブレータ付き
仕上げ板を備えたコンクリート締固め手段により打設し
たコンクリートを締固め、さらに養生シート敷設手段に
より養生シートを敷設することにより、密実なコンクリ
ート層を形成することになるため、その後コンクリート
打設部分が移動体の移動に伴って屋根部で覆われる部分
から外に出ても、降雨の影響を受けることがなく、した
がって、降雨時にも施工が実施でき、工程および工期が
天候に左右されることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による全天候式コンクリート
打設装置を概略的に示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例による全天候式コンクリート
打設装置によるダムコンクリート打設の一例を概略的に
示す平面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 全天候式コンクリート打設装置 3 移動体6 吸収ローラ 7 エアブロー 8 水分除去手段10 モルタルスプレッダ 13 モルタル均し板 14 モルタル敷き均し手段17 コンクリートスプレッダ 22 分散用オーガ 23 高さ調整用オーガ 24 高さ調整回転ローラ 26 バイブレータ 31 バイブレータ付き仕上げ板 32 コンクリート打設手段 33 コンクリート締固め手段 37 シート敷設手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸野 富夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 高橋 周男 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 古口 光 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−366279(JP,A) 特開 平5−118136(JP,A) 特公 平5−24302(JP,B2) 実公 昭58−47057(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 7/00 E04G 21/02 103 E04G 21/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートが打設されるべき打設部分
    の一部を覆う屋根部を有する移動体を用意し、 該移動体の移動に伴って、 該移動体の屋根部の移動方向先端側で覆われた打設部分
    上にある水分を、吸収ローラとエアブローとを備えた水
    分除去手段により吸収し乾燥させて順次除去し、 水分が除去されるとともに前記移動体の移動に伴って移
    動した前記屋根部の移動方向中間前側で覆われた打設部
    分上に、モルタルスプレッダとモルタル均し板とを備え
    たモルタル敷き均し手段により順次モルタルを撒き出し
    敷き均し、 前記移動体のさらなる移動に伴って移動した前記屋根部
    の移動方向中間後側で覆われた前記モルタル上に、コン
    クリートスプレッダ、分散用オーガ、高さ調整用オー
    ガ、高さ調整回転ローラとを備えたコンクリート打設手
    段により順次コンクリートを打設し、 前記移動体のさらなる移動に伴って移動した前記屋根部
    の移動方向後端側で覆われた前記コンクリートを、バイ
    ブレータおよびバイブレータ付き仕上げ板を備えたコン
    クリート締固め手段により順次締固め 締め固めたコンクリート上に、養生シート敷設手段によ
    って養生シートを敷設する ことを特徴とする全天候式コ
    ンクリート打設工法。
  2. 【請求項2】 屋根部を有する移動体を有し、 該移動体は、 移動方向前側の前記屋根部の下側に設けられてコンクリ
    ート打設面の水分を除去し乾燥させるための吸収ローラ
    とエアブローとを備えた水分除去手段と、 該水分除去手段より移動方向後側の前記屋根部の下側に
    設けられてモルタルを撒き出して敷き均すためのモルタ
    ルスプレッダとモルタル均し板とを備えたモルタル敷き
    均し手段と、 該モルタル敷き均し手段より移動方向後側の前記屋根部
    の下側に設けられてコンクリートを打設するためのコン
    クリートスプレッダ、分散用オーガ、高さ調整用オー
    ガ、高さ調整回転ローラとを備えたコンクリート打設手
    段と、 該コンクリート打設手段より移動方向後側の前記屋根部
    の下側に設けられてコンクリートを締固めるためのバイ
    ブレータおよびバイブレータ付き仕上げ板を備えたコン
    クリート締固め手段と、締め固めたコンクリート上に養生シートを敷設するため
    の養生シート敷設手段と、 を具備することを特徴とする全天候式コンクリート打設
    装置。
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