JP3340974B2 - 可撓性推進管 - Google Patents

可撓性推進管

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JP3340974B2
JP3340974B2 JP09237999A JP9237999A JP3340974B2 JP 3340974 B2 JP3340974 B2 JP 3340974B2 JP 09237999 A JP09237999 A JP 09237999A JP 9237999 A JP9237999 A JP 9237999A JP 3340974 B2 JP3340974 B2 JP 3340974B2
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強 宮原
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芳孝 松本
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栗本コンクリート工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、推進工法に用い
られる推進管に関し、特に可撓性推進管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ヒューム管により地下配管を構築する場
合に、地盤変動や地震等の振動に対し自由に変形追随さ
せるために、従来から長さ方向の中間部に可撓部を設け
たヒューム管を用いることが知られている。このような
可撓性ヒューム管として本願の出願人は、先に特願平7
−303680号(特開平9−119573号)により
特許出願をしている。
【0003】上記の特許出願にかかるヒューム管は、所
要の可撓性によって地盤変動等に追従すると共に所要の
剛性を備え、長期にわたり安定した地下配管を構成する
ことができる。
【0004】一方、上記のごとき地下配管を構築する際
に推進工法が採用され、その工法に用いられる推進管は
一般にヒューム管である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】周知のように、推進工
法においては掘削機の後端に発進孔から順次推進管を継
ぎ足し、その推進管の後端に所要の推力を加えて掘削機
と推進管とを前進させるようにしている。このため、各
推進管はその推力を前方に伝達するに足りる剛性が要求
される。
【0006】このような推進工法の推進管として、前記
のごとき可撓性ヒューム管でも推進距離が比較的短かい
場合は有効であるが、長距離になるほど十分満足し得る
ものではないという問題があった。
【0007】そこで、この発明は所要の可撓性を備える
と共に、推力を伝達するに十分な剛性を有する可撓性推
進管を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は推進管本体のコンクリート部及びその
コンクリート部の外周面に一体化された鋼製リングをそ
れぞれ長さ方向に二分し、その二分されたコンクリート
部の対向端面の間に弾性リングを介在すると共に、該弾
性リングの両端部をそれぞれ上記の各鋼製リングに連結
してなる可撓性推進管において、上記の各鋼製リングに
推力受けリングをそれぞれ一体に設け、各推力受けリン
グの対向端面相互を突き合わせるとともに、上記推力受
けリングと上記弾性リングの間にグラウト材を充填した
構成とした。
【0009】上記弾性リングの両端部に外向きの弾性フ
ランジを設け、上記鋼製リングの内周面に内向きの鋼製
フランジを設け、該鋼製フランジを上記弾性フランジの
内側に当てると共に、該弾性フランジの外側に押さえリ
ングを当て、上記鋼製フランジに前記の推力受けリング
を一体化し、上記の各押さえリングに一体に設けた各内
周推力受けリングの対向端面相互を突き合わせ、上記の
鋼製フランジと押さえリングとの間に推力伝達リング体
を介在し、該鋼製フランジと押さえリングとの間で上記
弾性フランジを挟着固定した構成をとることができる。
【0010】なお、上記の推力伝達リングを上記鋼製フ
ランジ又は押さえリングのいずれか一方に固着した構成
としてもよい。
【0011】更に、前記の課題を解決するために、推進
管本体のコンクリート部及びそのコンクリート部の外周
面に一体化された鋼製リングをそれぞれ長さ方向に二分
し、その二分されたコンクリート部の対向端面の間に弾
性リングを介在すると共に、該弾性リングの両端部をそ
れぞれ上記の各鋼製リングに連結してなる可撓性推進管
において、上記の各鋼製リングの対向端部間に所要の間
隔をおくと共に、各鋼製リングの内周面に鋼製フランジ
を設け、上記各鋼製フランジの対向面に上記の弾性リン
グを介在してその両端部を各鋼製フランジに固定し、上
記の弾性リングの内周側において上記各鋼製フランジの
対向面に内周推力受けリングをそれぞれ一体に設け、各
内周推力受けリングの対向端面相互を突き合わせ、上記
弾性リングの外周面と上記の各鋼製フランジとに囲まれ
た空間にグラウト材を充填した構成をとることができ
る。
【0012】上記の弾性リングの長さ方向の中間部分
に、外向きに屈曲した伸長余裕部を設けた構成をとるこ
とができる。また上記の各内周推力受けリングを上記の
各鋼製フランジの対向面に一体に設けた構成や、上記の
各推力受けリングを上記各鋼製リングの内周面に一体に
設けた構成をとることがきる。
【0013】上記の内周推力受けリングの内周面に、そ
の両側の上記コンクリート部にわたるステンレス鋼製リ
ングを一体に設けた構成、更に上記のステンレス鋼製リ
ングの内周面に、所要数の補強鋼板を着脱可能に取付け
た構成をとることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、こ
の発明の実施形態を説明する。
【0015】図1及び図2に示した第1実施形態の可撓
性推進管は、ヒューム管により構成されたものであり、
推進管本体1の長さ方向の中間部に可撓部2が設けられ
る。推進管本体1は、鉄筋籠3により補強されたコンク
リート部4が長さ方向に所要の間隔をおいて二分され、
その二分されたコンクリート部4の間に上記の可撓部2
が設けられる。
【0016】上記の両側のコンクリート部4の可撓部2
に近い外周面から可撓部2の外周面にわたり鋼製リング
5がそれぞれ設けられ、両側の鋼製リング5の対向端面
相互が、可撓部2に中間で突き合わされる。各鋼製リン
グ5の内周面に内向きの鋼製フランジ6が設けられ、各
鋼製リング5の内周面とその鋼製フランジ6の内面とに
推力受けリング7が溶接により一体に設けられる。
【0017】各推力受けリング7は、推力の伝達方向、
即ち長さ方向に所要の強度を持つようにその板厚が選定
され、それらの対向端面相互は鋼製リング5の突き合わ
せ位置と同じ位置において突き合わされる。
【0018】上記の各鋼製フランジ6には内面側から所
要数の固定ボルト8が挿通され、それらのボルト頭9が
鋼製フランジ6に溶接により固着される。
【0019】なお、鋼製リング5には円周方向に内向き
のリブ10(図1参照)が形成され、これによって鋼製
リング5の補強を図ると共に、コンクリート部4との一
体化を強固にしている。
【0020】可撓部2の中心構成部材である弾性リング
11はゴム製であり、両端に外向きの弾性フランジ12
が設けられると共に、その中間部分に外向きに逆U字型
に屈曲変形した伸長余裕部13が設けられる。弾性フラ
ンジ12の内面に前記の鋼製フランジ6がシール部材1
4を介して当てられると共に、前記の固定ボルト8が挿
通される。この弾性リング11の内径はコンクリート部
4の内径より若干大である。シール部材14は、例えば
水酸基末端液状ポリブタジエンを硬化剤として液状のプ
レポリマーを添加したゴムであり、耐水性や弾性復元力
に優れたものであり、地盤の変動により可撓部が屈曲し
た場合でも確実に止水性を維持することができる。
【0021】上記の各弾性フランジ12の外面にそれぞ
れ押さえリング15が当てられる。押さえリング15
は、コンクリート部4の内周部から外周部近くに達する
幅を有し、その内周部側の内面において前記の弾性リン
グ11より内径側に、内周推力受けリング16が一体に
設けられる。この内周推力受けリング16も推力の伝達
方向に所要の強度を持つようにその板厚が選定され、そ
れらの対向端面相互が前記の鋼製リング5及び推力受け
リング7の突き合わせ位置と同じ位置において突き合わ
される。
【0022】また、上記の押さえリング15の外周部側
の内面に推力伝達リング17が一体に設けられ、その推
力伝達リング17が前記の鋼製フランジ6の外面に対向
する。押さえリング15にも前記の固定ボルト8が挿通
され、ナット18を締結することにより、鋼製フランジ
6と押さえリング15との間で弾性フランジ12を挟着
固定する。弾性フランジ12が挟着固定された状態で、
上記の推力伝達リング17が鋼製フランジ6に当接す
る。
【0023】上記の押さえリング15及び内周推力受け
リング16の内周面にその両側のコンクリート部4、4
にわたるステンレス鋼製リング19が一体に設けられ、
これにより弾性リング11を内側から保護するととも
に、推進管の内部を流れる水による腐食を防止してい
る。
【0024】上記の弾性リング11の外周面と、両方の
鋼製リング5及び両方の鋼製フランジ6とにより形成さ
れた空間部分に、鋼製リング5と推力受けリング7に設
けた注入口21からグラウト材22が注入充填される。
グラウト材22として例えば早強性無収縮モルタルなど
を使用し、これにより剛性を有するとともに推力伝達の
1部を負担し、かつ止水性も発揮する。
【0025】その他、図中23は鋼製フランジ6の外面
に設けられたアンカー筋である。
【0026】実施形態の推進管は以上のごときものであ
り、これを製造する際は、鋼製リング5に推力受けリン
グ7及び鋼製フランジ6を一体化した組立体を予め製作
し、その鋼製フランジ6に固定ボルト8を固着すると共
に、シール部材14を装着し、同様の構成の他の組立体
の鋼製リング5と推力受けリング7の対向端面を突き合
わせる。次に、上記の両側の鋼製フランジ6の外面に弾
性リング11の弾性フランジ12を沿わせ、固定ボルト
8を弾性フランジ12のボルト孔25に挿通させる。
【0027】一方、ステンレス鋼製リング19と、押さ
えリング15、内周推力受けリング16及び推力伝達リ
ング17からなる組立体も予め製作し、その押さえリン
グ15を弾性フランジ12の外面に沿わせると共に、固
定ボルト8を押さえリング15のボルト孔26に挿通
し、ナット18を締結する。このとき、弾性フランジ1
2は、所定の圧縮状態に保持される。しかる後に、注入
口21からグラウト材22を注入し、これを硬化させる
ことにより全体としてリング状の可撓部組立体を構成す
る。
【0028】なお、32は埋込用止水材、例えば水膨張
性ゴムである。
【0029】上記の可撓部組立体を遠心成形機の型枠に
セットして、コンクリートを投入し常法通りの遠心力成
形を行う。
【0030】上記のようにして製造された推進管を推進
工法に用いると、推進管本体1の受け口27(図1参
照)に加えられた推力は、可撓部2の外周部において
は、鋼製リング5の突き合わせ端面をへて差し口28側
に至るルートと、押さえリング15、推力伝達リング1
7、鋼製フランジ6、更に、推力受けリング7の突き合
わせ端面をへて差し口28側に至るルートにより伝達さ
れる。
【0031】可撓部2の内周部においては、受け口27
に加えられた推力は、ステンレス鋼製リング19の突き
合わせ端面をへて差し口28側に至るルートと、押さえ
リング15及び内周推力受けリング16をへて差し口2
8側に至るルートにより伝達される。
【0032】前述の外周側と内周側のルートだけでは推
力伝達の強度が不足する場合は、図2に一点鎖線で示す
ように、ステンレス鋼製リング19の内周面に、両リン
グ19をまたいで所要数の補強鋼板29をボルト30に
より取付け、推進が完了した後にボルト30を外し、補
強鋼板29を除去するようにすることができる。
【0033】なお、上記のボルト30にねじ込むナット
31を、コンクリート部4に埋設しておくことは言うま
でもない。
【0034】上記のようにして埋設された推進管によっ
て構築された地下配管において、地盤変動等が発生する
と、受け口27側のコンクート部4と差し口28側のコ
ンクリート部4が、可撓部2の鋼製リング5、推力受け
リング7、内周推力受けリング16、ステンレス鋼製リ
ング19の各突き合わせ面において、剪断方向にずれた
り、或いはV字形、逆V字形など外力に応じて変形す
る。また、弾性リング11の伸長余裕部13も上記の変
形に応じて弾性変形し、或いは伸長して地盤と配管内部
との間のシールを維持する。
【0035】なお、前記の推力伝達リング17は、図3
に示すように鋼製リング5の内周面と鋼製フランジ6の
外面に溶接一体化してもよい。図3のその他の構成は、
図1及び図2の場合と同じである。
【0036】以上述べた第1実施形態は、推力の伝達を
外周部側のルートと内周部側のルートの両方のルートに
より行うようになっているが、外周部側のルートだけで
十分に推力の伝達ができる場合は、内周推力受けリング
16を省略し、押さえリング15とステンレス鋼製リン
グ19のみで、内周側の組立体を構成してもよい。ま
た、これとは逆に内周部側のルートだけで推力を伝達す
る場合の実施形態を、第2実施形態(図4から図6)、
第3実施形態(図7)、第4実施形態(図8)として以
下に説明する。これらの実施形態においては、いずれも
外周部側における推力伝達要素を省き、内周部側におけ
る推力伝達能力を増大させる構成をとっている。
【0037】即ち、図4から図6に示した第2実施形態
の場合は、両方の鋼製リング5、5の内端相互は、可撓
部2のほぼ全長にわたる長さの間隔Lをおいて対向し、
また前述の推力受けリング7、7は省略されている。そ
して、前述の鋼製フランジ6、6の半径方向の幅をコン
クリート部4の厚さと実質的に等しい大きさに形成し、
その外径面を上記鋼製リング5、5の内径面に溶接によ
り固着している。上記の鋼製フランジ6、6の中間部分
に弾性リング11の弾性フランジ12を固定ボルト8と
ナット18により固定している。固定ボルト8のボルト
頭9との間に環状のフランジワッシャ33が介在され
る。上記の弾性リング11の中間部分に逆U字型に伸長
余裕部13を有することは、前述の場合と同様である。
【0038】上記の弾性リング11の内側に上記の鋼製
フランジ6、6の内周に達する厚さの内周推力受けリン
グ16、16が、各鋼製フランジ6、6の対向面に溶接
される。この場合の内周推力受けリング16、16の厚
さは、これだけで全推力を伝達できる強度をもつ厚さに
設定される。
【0039】上記の内周推力受けリング16、16と各
鋼製フランジ6、6の内周面と、その両側のコンクリー
ト部4にわたる範囲に、前述の場合と同様のステンレス
鋼製リング19が鋼製フランジ6、6及び内周推力受け
リング16、16に溶接により一体に固着される。
【0040】上記のステンレス鋼製リング19の内周面
に複数の補強鋼板29がボルト30により取り付けられ
る。ボルト30は上記のステンレス鋼製リング19を貫
通し、コンクリート部4に埋設されたナット31に螺合
される。上記の補強鋼板29は、前述の場合と同様に推
進の完了後に除去される。但し、この場合の補強鋼板2
9は、推進時の補強だけでなく、工場においてこの可撓
性推進管を製作した後の搬送の際に、可撓部2において
曲がりが生じないように補強する機能を併せもつもので
ある。
【0041】上記の弾性リング11の外周面と両方の鋼
製フランジ6、6とにより形成された空間部分に、グラ
ウト材22が注入充填されることも、前述の場合と同様
であるが、この場合はグラウト材22を注入する際に、
両方の鋼製リング5、5の対向端の間隔Lの部分を閉鎖
するため一対の半環状の注入用帯金34を外周面に装着
し、各注入用帯金34の両端部の結合用屈曲部35相互
をボルト36で締結し、鋼製リング5、5の外周面に密
着させる。
【0042】上記の注入用帯金34には注入口37が設
けられており(図6参照)、その注入口37から前記の
グラウト材22を注入する。注入用帯金34は硬化後に
取り外される。
【0043】この可撓性推進管の上記以外の構成は、前
述の第1実施形態のものと同様であるので、同一部分に
は同一符号を付して示し、重複した説明を省略する。
【0044】上記のように構成された可撓性推進管は、
第1実施形態と同様に推進工法に用いられるが、この場
合の推力の伝達は専ら内周推力受けリング16、16に
より行われ、補助的に補強鋼板29がこれに寄与する。
外周部側において推力を伝達するルートがないため、推
力の伝達に不足を来す場合は、図5に一点鎖線で示すよ
うに、両方の鋼製リング5、5間を連結する鉄筋などの
補強部材38を全周に4本程度設けてもよい。
【0045】上記の可撓性推進管は、第1実施形態にお
ける押さえリング15、推力伝達リング17を省略でき
るので、構造が簡単になる利点がある。
【0046】図7に示した第3実施形態の可撓性推進管
は、上記の第2実施形態の変形例に相当するものであ
り、基本的には第2実施形態と共通する。大きな相違点
は鋼製フランジ6の幅が、鋼製リング5の内周面から弾
性リング11の内周面の大きさに形成されている点、ま
た各内周推力受けリング16の長さが突き合わせ端面か
らそれぞれ鋼製フランジ6を越えてコンクリート部4に
達する長さに形成されている点である。上記の内周推力
受けリング16は上記の鋼製フランジ6の内周面に溶接
により固着一体化される。
【0047】上記の内周推力受けリング16の内周面に
ステンレス鋼製リング19が溶接により一体的に設けら
れ、更にその内周面に複数の補強鋼板29がボルト30
により着脱自在に取り付けられることは前記の各実施形
態と同様である。但し、この場合のナット31は、内周
推力受けリング16の穴40を貫通し、コンクリート部
4の部分に出たところで溶接によりその内周推力受けリ
ング16に溶接されている。その他の構成は第2実施形
態と同じである。
【0048】図8に示した第4実施形態は、上記の第3
実施形態のボルト30の固定構造を部分的に変えたもの
である。即ち、この場合のボルト30は内周推力受けリ
ング16のねじ孔39に直接螺合されている。その他の
構成は第3実施形態と同じである。
【0049】なお、ステンレス鋼製リング19は内周推
力受けリング16の内周面に溶接により一体化される。
【0050】上記の第3及び第4実施形態は、いずれも
内周推力受けリング16がコンクリート部4内に大きく
食い込んで該コンクリート部4と一体化されるので、コ
ンクリート部4に加えられる推力を安定よく伝達するこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明の推進管は、所
要の可撓性を有すると共に、推進工法に使用された場合
に十分な剛性をもって推力を伝達することができる。特
に、可撓部の外周側と内周側の2箇所に推力受けリング
を設けることにより、大きな推力を2ルートに分散して
伝達することできる。また弾性リングに外向きの伸長余
裕部を設けることにより、一層大きな可撓性を発揮する
ことができる。
【0052】また、推力伝達リングは、推力を伝達する
介在物としての機能だけでなく、推進時に一定以上の圧
縮力が弾性フランジに加わることを防止する機能も有
し、これにより弾性リングを保護する効果がある。
【0053】更に、推力の伝達を内周側のみで行うよう
にすると、可撓部の構成が簡単になる利点がある。ま
た、その推力を伝達する内周推力受けリングの肉厚を大
きくしたり、或いはコンクリート部に食い込むように長
く形成することにより、内周側のみでも十分大きな推力
を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の断面図
【図2】同上の一部拡大断面図
【図3】同上の変形例の拡大断面図
【図4】第2実施形態の正面図
【図5】同上の一部拡大断面図
【図6】図4のVI−VI線の断面図
【図7】第3実施形態の一部拡大断面図
【図8】第4実施形態の一部拡大断面図
【符号の説明】
1 推進管本体 2 可撓部 3 鉄筋籠 4 コンクリート部 5 鋼製リング 6 鋼製フランジ 7 推力受けリング 8 固定ボルト 9 ボルト頭 11 弾性リング 12 弾性フランジ 13 伸長余裕部 14 シール部材 15 押さえリング 16 内周推力受けリング 17 推力伝達リング 18 ナット 19 ステンレス鋼製リング 21 注入口 22 グラウト材 23 アンカー筋 25 ボルト孔 26 ボルト孔 27 受け口 28 差し口 29 補強鋼板 30 ボルト 31 ナット 32 埋込用止水材 33 フランジワッシャ 34 注入用帯金 35 結合用屈曲部 36 ボルト 37 注入口 38 補強部材 39 ねじ孔 40 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特許3064261(JP,B2) 特公 昭61−37439(JP,B1) 実公 平4−12150(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 11/18 E21D 9/06 311 F16L 27/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進管本体のコンクリート部及びそのコ
    ンクリート部の外周面に一体化された鋼製リングをそれ
    ぞれ長さ方向に二分し、その二分されたコンクリート部
    の対向端面の間に弾性リングを介在すると共に、該弾性
    リングの両端部をそれぞれ上記の各鋼製リングに連結し
    てなる可撓性推進管において、上記の各鋼製リングに推
    力受けリングをそれぞれ一体に設け、各推力受けリング
    の対向端面相互を突き合わせるとともに、上記推力受け
    リングと上記弾性リングの間にグラウト材を充填したこ
    とを特徴とする可撓性推進管。
  2. 【請求項2】 上記弾性リングの両端部に外向きの弾性
    フランジを設け、上記鋼製リングの内周面に内向きの鋼
    製フランジを設け、該鋼製フランジを上記弾性フランジ
    の内側に当てると共に、該弾性フランジの外側に押さえ
    リングを当て、上記鋼製フランジに前記の推力受けリン
    グを一体化し、上記の各押さえリングに一体に設けた各
    内周推力受けリングの対向端面相互を突き合わせ、上記
    の鋼製フランジと押さえリングとの間に推力伝達リング
    体を介在し、該鋼製フランジと押さえリングとの間で上
    記弾性フランジを挟着固定したことを特徴とする請求項
    1に記載の可撓性推進管。
  3. 【請求項3】 上記の推力伝達リングを上記鋼製フラン
    ジ又は押さえリングのいずれか一方に固着したことを特
    徴とする請求項2に記載の可撓性推進管。
  4. 【請求項4】 推進管本体のコンクリート部及びそのコ
    ンクリート部の外周面に一体化された鋼製リングをそれ
    ぞれ長さ方向に二分し、その二分されたコンクリート部
    の対向端面の間に弾性リングを介在すると共に、該弾性
    リングの両端部をそれぞれ上記の各鋼製リングに連結し
    てなる可撓性推進管において、上記の各鋼製リングの対
    向端部間に所要の間隔をおくと共に、各鋼製リングの内
    周面に鋼製フランジを設け、上記各鋼製フランジの対向
    面に上記の弾性リングを介在してその両端部を各鋼製フ
    ランジに固定し、上記の弾性リングの内周側において上
    記各鋼製フランジに内周推力受けリングをそれぞれ一体
    に設け、各内周推力受けリングの対向端面相互を突き合
    わせ、上記弾性リングの外周面と上記の各鋼製フランジ
    とに囲まれた空間にグラウト材を充填したことを特徴と
    する可撓性推進管。
  5. 【請求項5】 上記の弾性リングの長さ方向の中間部分
    に、外向きに屈曲した伸長余裕部を設けたことを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載の可撓性推進管。
  6. 【請求項6】 上記の各内周推力受けリングを上記の各
    鋼製フランジの対向面に一体に設けたことを特徴とする
    請求項4又は5に記載の可撓性推進管。
  7. 【請求項7】 上記の各推力受けリングを上記各鋼製リ
    ングの内周面に一体に設けたことを特徴とする請求項4
    又は5に記載の可撓性推進管。
  8. 【請求項8】 上記の内周推力受けリングの内周面に、
    その両側の上記コンクリート部にわたるステンレス鋼製
    リングを一体に設けたことを特徴とする請求項2から7
    のいずれかに記載の可撓性推進管。
  9. 【請求項9】 上記のステンレス鋼製リングの内周面
    に、所要数の補強鋼板を着脱可能に取付けたことを特徴
    とする請求項6に記載の可撓性推進管。
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