JP3340668B2 - ラミネート体の製造方法及びラミネート体 - Google Patents
ラミネート体の製造方法及びラミネート体Info
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Description
造方法の改良とラミネート体の改良とに関する。特に、
熱可塑性樹脂膜(透光性樹脂膜と被ラミネート体とを接
着する接着剤の膜)が貼り付けられている透光性樹脂膜
の2枚をもって、その熱可塑性樹脂膜を内側として、被
ラミネート体を覆って積層体を形成し、この積層体を、
両面から加熱・圧着して形成するラミネート体の製造方
法において、その熱可塑性樹脂膜は、熱可塑性樹脂膜相
互には接着するが、被ラミネート体とは強固に接着する
ことがないようにする改良と、熱可塑性樹脂膜が貼り付
けられている透光性樹脂膜の2枚が、熱可塑性樹脂膜を
内側として、被ラミネート体を覆って形成されている積
層体が、両面から加熱・圧着して形成されているラミネ
ート体において、熱可塑性樹脂膜は、熱可塑性樹脂膜相
互には強固に接着されているが、被ラミネート体には強
固に接着されないようにする改良とに関する。
て透光性樹脂膜と被ラミネート体とを接着する接着剤と
して機能する。)が貼り付けられている透光性樹脂膜の
2枚をもって、その熱可塑性樹脂膜を内側として、被ラ
ミネート体を覆って積層体を形成し、この積層体を、両
面から加熱・圧着して形成するラミネート体の製造方法
は、従来から知られている。また、熱可塑性樹脂膜が貼
り付けられている透光性樹脂膜の2枚が、熱可塑性樹脂
膜を内側として、被ラミネート体を覆って形成されてい
る積層体が、両面から加熱・圧着されて形成されている
ラミネート体も、従来から知られている。
字情報を化体した文字情報媒体と写真等の画像をもって
表示される画像情報を化体した画像情報媒体との少なく
とも表面を、透光性樹脂膜でカバーして、擦過等の機械
的損傷やガス等による化学的損傷から保護することを目
的としたラミネート体よりなる社員証・IDカード・パ
スポートブックの頁等の需要に応えるためである。
離して、写真等の内部の情報媒体を擦り替えてなす偽造
を防止するため、情報媒体をなす被ラミネート体とこれ
をカバーする透光性樹脂膜との間の接着力が極めて強固
であることが要求されており、そのため、透光性樹脂膜
と被ラミネート体とを接着する加熱・圧着工程において
接着剤として機能する熱可塑性樹脂は、透光性樹脂膜相
互を接着するばかりでなく、透光性樹脂膜と被ラミネー
ト体とも強固に接着して、もし、透光性樹脂膜を被ラミ
ネート体から剥離しようとした場合には、被ラミネート
体が破壊されることが望まれていた。この意味におい
て、ラミネート体製造業の当業者の熱可塑性樹脂に対す
る関心は、伸延されたポリプロピレン(OPP)・ポリ
エチレンテレフタレート(PET)等よりなる透光性樹
脂膜の材料と写真・紙類等よりなる被ラミネート体の材
料とを如何に強固に接着するかという点に寄せられてい
た。そのため、この要請を満足する材料として、熱可塑
性樹脂の材料としては、ポリエチレン(PE)・エチレ
ンエチルアクリレート(EEA)・エチレンビニールア
セテート(EVA)等が主として使用されていた。
ために市販されているプラスティックフィルムの製造方
法には、その機械的強度を向上するため、伸延法という
加工方法があり、ポリプロピレン(PP)等のプラステ
ィックフィルムの場合は、機械的強度を向上するため、
伸延加工が施されて伸延されたポリプロピレン膜(OP
P)とされていることが一般である。しかし、伸延加工
が施されたポリプロピレンの膜(OPP)にはヒートシ
ール性がないので、ヒートシールされる膜としてはラミ
ネート用に使用できないことが知られている。一方、エ
チレンエチルアクリレート(EEA)やエチレンビニー
ルアセテート(EVA)には、伸延加工を施しても機械
的強度が向上しないので、エチレンエチルアクリレート
(EEA)やエチレンビニールアセテート(EVA)の
膜には伸延加工が施されないことが一般である。
2種類を、図面を参照して、説明する。
フし、熱接着剤塗布部2において、OPP・PET等の
膜1の1面に熱接着剤とソルベントとの混合物を塗布す
る。こゝで、熱接着剤としては、イミン系・イソシアネ
ート系・ウレタン系等の熱接着剤が使用されるが、OP
P・PET等の膜1とPE・EEA・EVA等の膜6と
を接着する機能を有する。乾燥炉3において熱接着剤中
のソルベントを揮発させて熱接着剤を乾燥させて熱接着
剤が塗布されている透光性樹脂膜4を製造する。1対の
ローラよりなる積層体形成部5において、熱接着剤が1
面に塗布・乾燥されているOPP・PET等の膜4を構
成する熱接着剤の膜に、PEの膜・EEAの膜・EVA
の膜等6を貼り合わせる。このようにして、透光性樹脂
膜と熱可塑性樹脂膜との積層体7(OPP・PET等の
膜1とPEの膜・EEAの膜・EVAの膜等6とが貼り
合わされた積層体7が製造される。
塑性樹脂膜6(PEの膜・EEAの膜・EVAの膜等)
は既に固化している固体の膜である。要すれば、包装材
料等の用途に使用されるために市販されているフィルム
と同一のフィルムである。上記したように、EEA・E
VA等は、伸延加工が施されても機械的強度が向上しな
いので、包装材料等の用途に使用されるために市販され
ているEEA・EVA等の膜は未伸延フィルムであるこ
とが一般である。また、上記したように、伸延されたポ
リプロピレン膜(OPP)にはヒートシール性がないの
で、このドライラミネート法においても、ヒートシール
される膜としてOPPが使用されることはありえない。
よりなる被ラミネート体8の両面を、上記の透光性樹脂
膜と熱可塑性樹脂膜との積層体7(OPP・PET等の
膜1とPEの膜・EEAの膜・EVAの膜等6とが貼り
合わされた積層体7)で挟み(熱可塑性樹脂膜(PEの
膜・EEAの膜・EVAの膜等)を内側にする。)、ラ
ミネート装置(例えば、フジプラ株式会社製ラミネート
加工機型式LPD3204)を使用して、その両面か
ら、153°C程度に加熱・圧着して、ラミネート体9
を製造する。この加熱・圧着工程において、熱可塑性樹
脂膜は接着剤として機能する。
フし、アンカーコート剤塗布部10において、OPP・
PET等の膜1の1面にアンカーコート剤とソルベント
との混合物を塗布する。こゝで、アンカーコート剤とし
ては、イミン系・イソシアネート系・ウレタン系等のア
ンカーコート剤が使用されるが、OPP・PET等の膜
1とPE・EEA・EVA等の膜とのアンカーとしての
機能を有する。乾燥炉3においてアンカーコート剤中の
ソルベントを揮発させてアンカーコート剤を乾燥させて
アンカーコート剤が塗布されている透光性樹脂膜11と
される。1対のローラよりなる積層体形成部5におい
て、アンカーコート剤が1面に塗布・乾燥されているO
PP・PET等の膜11を構成するアンカーコート剤の
膜の上に、溶融状態のPEの膜・EEAの膜・EVAの
膜13(T型ダイス12から押し出されて、膜状ではあ
るが、未だ溶融状態にあり、固化していない膜)を貼り
合わせ、瞬時に冷却・固化する。このようにして、透光
性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体7(OPP・PE
T等の膜1と溶融状態にあるPEの膜・EEAの膜・E
VAの膜等13とが貼り合わされた後固化した積層体
7)が製造される。
可塑性樹脂膜13(PEの膜・EEAの膜・EVAの膜
等)は、この工程において製造される。要すれば、押し
出しラミネート法において使用される熱可塑性樹脂は粒
状または粉状の樹脂であり、包装材料等の用途に使用さ
れるために市販されている固化しているフィルムではな
い。この押し出しラミネート法を使用して形成される熱
可塑性樹脂膜(PEの膜・EEAの膜・EVAの膜等)
は、1工程で形成されるので、伸延工程が施されること
はありえない。また、伸延されたポリプロピレン(OP
P)にはヒートシール性がないことが知られているの
で、この非ヒートシール性の連想から、上記の押し出し
ラミネート法に使用する熱可塑性樹脂の材料としてポリ
プロピレンを使用するということを考える当業者はいな
かった。その後のラミネート加工工程において、ヒート
シール性が必須だからである。
よりなる情報媒体よりなる被ラミネート体8の両面を、
上記の透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体7(O
PP・PET等の膜1とPEの膜・EEAの膜・EVA
の膜等13とが貼り合わされた積層体7)で挟み(熱可
塑性樹脂膜(PEの膜・EEAの膜・EVAの膜等)を
内側にする。)、ラミネート装置(例えば、フジプラ株
式会社製ラミネート加工機型式LPD3204)を使用
してその両面から、153°C程度に加熱・圧着して、
ラミネート体9を製造する。この加熱・圧着工程におい
て、熱可塑性樹脂膜は接着剤として機能する。
用途は、上記したような、偽造を嫌う用途に限られてい
たので、ラミネート体を製造するために使用する熱可塑
性樹脂(透光性樹脂膜と被ラミネート体とを接着する接
着剤)は、透光性樹脂膜の材料であるOPP・PET等
と被ラミネート体の材料である写真印画紙・その他の紙
類とを接着する接着力が大きな熱可塑性樹脂(PE・E
EA・EVA)に限られていた。
やさらには古文書やコイン等、これらを機械的・化学的
に保護するためにラミネートする必要はあるが、将来、
その保護膜を除去する必要があり、その保護膜を除去し
たとき、被ラミネート体(古い紙幣や長く保存すべき写
真やさらには古文書やコイン等)が損傷を受けないこと
が必要であるという、新しい用途が開発された。
用途は、偽造を嫌う関係上、保護膜を剥離した場合、被
ラミネート体が破壊されるようにされていたので、この
新しい用途は、従来のラミネート体に求められていた特
性とは180度反対の特性を有することを求められるこ
とになり、全く発想を新たにしたラミネート体の製造方
法とラミネート体との開発が必要になった。
にあり、二つの独立した目的を有する。
着工程において透光性樹脂膜と被ラミネート体とを接着
する接着剤として機能する。)が貼り付けられている透
光性樹脂膜の2枚を、その熱可塑性樹脂膜を内側とし
て、被ラミネート体を覆って積層体を形成し、この積層
体を、両面から加熱・圧着して形成するラミネート体の
製造方法において、その熱可塑性樹脂膜は相互には強固
に接着するが、被ラミネート体には強固に接着すること
がないようにするラミネート体の製造方法を提供するこ
とにある。
着工程において透光性樹脂膜と被ラミネート体とを接着
する接着剤として機能する。)が貼り付けられている透
光性樹脂膜の2枚が、熱可塑性樹脂膜を内側として、被
ラミネート体を覆って形成されている積層体が、両面か
ら加熱・圧着されて形成されているラミネート体におい
て、熱可塑性樹脂膜が相互には強固に接着されている
が、被ラミネート体には強固に接着されていないラミネ
ート体を提供することにある。
の目的は、下記いづれの実施の形態によっても達成され
る。
は、透光性樹脂膜の1面に熱接着剤とソルベントとの混
合物を塗布・乾燥し、その上に、熱可塑性樹脂膜を貼り
つけて、透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体を形
成し、この透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体を
構成する熱可塑性樹脂膜を内側として、被ラミネート体
の両面を覆い、この被ラミネート体が透光性樹脂膜と熱
可塑性樹脂膜との積層体によって挟持されて構成されて
いる積層体を、両面から加熱・圧着してなすラミネート
体の製造方法において、前記の熱可塑性樹脂膜は、未延
伸ポリプロピレンの膜である、ラミネート体の製造方法
である。
は、透光性樹脂膜の1面にアンカーコート剤とソルベン
トとの混合物を塗布・乾燥し、その上に、直ちに、溶融
状態の熱可塑性樹脂膜を貼りつけて、透光性樹脂膜と熱
可塑性樹脂膜との積層体を形成し、この透光性樹脂膜と
熱可塑性樹脂膜との積層体を構成する熱可塑性樹脂膜を
内側として、被ラミネート体の両面を覆い、この被ラミ
ネート体が透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体に
よって挟持されて構成されている積層体を、両面から加
熱・圧着してなすラミネート体の製造方法において、前
記の溶融状態の熱可塑性樹脂膜は、溶融状態のポリプロ
ピレンの膜である、ラミネート体の製造方法である。
樹脂膜の1面に熱接着剤またはアンカーコート剤を介し
て熱可塑性樹脂膜が貼り付けられている積層体を構成す
る前記の熱可塑性樹脂膜を内側として、被ラミネート体
が挟持されて積層体をなし、この積層体が両面から加熱
・圧着されて形成されてなるラミネート体において、前
記の熱可塑性樹脂膜は、未延伸ポリプロピレンの膜であ
る、ラミネート体によって達成される。
ピレン(CPP)が、伸延されていないポリプロピレン
(CPP)相互間においてはヒートシール性を有する
が、伸延されていないポリプロピレンと紙・金属等との
間にはヒートシール性を有しないという新たに発見され
た特性を活用したものである。
従来、偽造を嫌う用途に限られていたので、ラミネート
体を製造するために使用する熱可塑性樹脂(OPP・P
ET等の膜よりなる透光性樹脂膜と被ラミネート体とを
接着する接着剤の機能を有する熱可塑性樹脂膜)は、O
PP・PET等と写真・紙類等との接着力の大きな熱可
塑性樹脂、例えばPE・EEA・EVA等に限られてい
た。換言すれば、保護膜を剥離した場合、必要的に被ラ
ミネート体が破壊されるようにされていたので、当業者
の熱可塑性樹脂に対する関心は、OPP・PET等透光
性樹脂膜の材料と写真・紙類等被ラミネート体の材料と
を如何に強固に接着するかに限られていた。
強力に接着するが、OPP・PET等と写真・紙類とは
接着しない熱可塑性樹脂等に関心を有する当業者は皆無
であった。
在して、これら相互は強力に接着するが、OPP・PE
T等と写真・紙類とは接着しない熱可塑性樹脂等に関す
る資料は皆無であったが、本願発明の発明者等は、多大
の困難を乗り越えて、下記の実験結果を取得するに到っ
た。
A)
PPは伸延済みポリプロピレンを示し、PETはポリエ
チレンテレフタレートを示し、PEはポリエチレンを示
し、EEAはエチレンエチルアクリレートを示し、EV
Aはエチレンビニルアセテートを示す。
mm幅に対して100g 以下の力で剥離したことを示し、
「接着力強」の剥離強度は、100mm幅に対して200
g 以上の力で剥離したことを示す。
は写真・紙類とは接着しにくいことが明らかである。
より、CPP相互の接着力が強力であることは確認され
ている。
Pが好適であることが明らかとなった。
二つの実施の形態に係るラミネート体の製造方法を説明
して、本発明に係るラミネート体の製造方法とラミネー
ト体との構成と特有の効果とをさらに明らかにする。
フし、熱接着剤塗布部2において、OPP・PET等の
膜1の1面に熱接着剤とソルベントとの混合物を塗布す
る。この熱接着剤塗布部2は、その中に液相の熱接着剤
とソルベントとの混合物を貯留しておき、OPP・PE
T等の膜1をその中に浸漬するようにされている。こゝ
で、熱接着剤としては、イミン系・イソシアネート系・
ウレタン系等の熱接着剤が使用されるが、OPP・PE
T等の膜1とCPPの膜15よりなる熱可塑性樹脂膜と
を接着する機能を有する。乾燥炉3においてソルベント
を揮発させて熱接着剤を乾燥させて熱接着剤が塗布され
ている透光性樹脂膜4を製造する。1対のローラよりな
る積層体形成部5において、熱接着剤が1面に塗布・乾
燥されているOPP・PET等の膜4を構成する熱接着
剤の膜に、CPPの膜15を貼り合わせる。このように
して、OPP・PETの膜1よりなる透光性樹脂膜1と
CPPの膜15よりなる熱可塑性樹脂膜との積層体16
が製造される。
Pの膜よりなる熱可塑性樹脂膜15は、従来技術に係る
ドライラミネート法の場合と同様に、既に固化している
固体の膜である。たゞ、従来、包装材料等の用途に使用
されるために市販されているポリプロピレンの膜は、そ
の機械的強度を向上するため、伸延処理が施されている
場合が一般であり、未伸延ポリプロピレンの膜(CPP
の膜)ではないことが一般である。また、OPPにはヒ
ートシール性がないので、このドライラミネート法に、
OPPの膜が使用されることはありえなかったことは、
上記したとおりである。
ン等、保護のためにラミネートする必要はあるが、将
来、その保護膜を除去する必要があり、その保護膜を除
去したとき、被ラミネート体が損傷を受けないことが必
要であるような被ラミネート体8の両面を、上記の透光
性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体16(OPP・P
ET等の膜1とCPPの膜6よりなる熱可塑性樹脂膜と
が貼り合わされた積層体)で挟み(熱可塑性樹脂膜を内
側にする。)、ラミネート装置(例えば、フジプラ株式
会社製ラミネート加工機型式LPD3204)を使用し
てその両面から、153°C程度に加熱・圧着して、ラ
ミネート体17を製造する。
7は、OPP・PET等の膜よりなる透光性樹脂膜1と
古い紙幣等の被ラミネート体8とが、CPPの膜15よ
りなる熱可塑性樹脂膜によって熱圧着されているので、
OPP・PET等の膜よりなる透光性樹脂膜相互は強固
に接着されているが、OPP・PET等の膜よりなる透
光性樹脂膜と古い紙幣等の被ラミネート体との間の接着
力は小さいので、古い紙幣等の被ラミネート体8に損傷
を与えることなく、保護膜をなすOPP・PET等の膜
よりなる透光性樹脂膜を剥離して、古い紙幣等の被ラミ
ネート体を取り出すことができる。
フし、アンカーコート剤塗布部10において、OPP・
PET等の膜1の1面にアンカーコート剤とソルベント
との混合物を塗布する。このアンカーコート剤塗布部1
0は、その中に液相のアンカーコート剤とソルベントと
の混合物を貯留しておき、OPP・PET等の膜1をそ
の中に浸漬するようにされている。こゝで、アンカーコ
ート剤としては、イミン系・イソシアネート系・ウレタ
ン系等のアンカーコート剤が使用されるが、OPP・P
ET等の膜1と溶融状態にあるポリプロピレンの膜18
よりなる熱可塑性樹脂膜とを接着する機能を有する。乾
燥炉3においてソルベントを揮発させてアンカーコート
剤を乾燥させてアンカーコート剤が1面に塗布されてい
る透光性樹脂膜11を製造する。1対のローラよりなる
積層体形成部5において、アンカーコート剤が1面に塗
布・乾燥されているOPP・PET等の膜11を構成す
るアンカーコート剤の膜に、溶融状態のポリプロピレン
の膜18を貼り合わせる。ここで、溶融状態のポリプロ
ピレンの膜18は、ポリプロピレンをTダイス12を通
して供給することによって得られる。溶融状態のポリプ
ロピレンの膜18は、温度が下がれば、固化してCPP
の膜15となる。このようにして、OPP・PETの膜
1よりなる透光性樹脂膜とCPPの膜15よりなる熱可
塑性樹脂膜との積層体16が製造される。
来技術に係るラミネート法の場合と同様に、熱可塑性樹
脂膜(溶融状態のポリプロピレンの膜18として供給さ
れた後、固化してCPPの膜15となる。)は、この工
程において製造される。要すれば、押し出しラミネート
法において使用される熱可塑性樹脂は粒状または粉状の
ポリプロピレン樹脂であり、包装材料等の用途に使用さ
れるために市販されている固化しているフィルムではな
い。この押し出しラミネート法を使用して形成される熱
可塑性樹脂膜は、1工程で形成されるので、伸延工程が
施されることはありえないから、必ず未伸延ポリプロピ
レンの膜(CPPの膜)である。
ン等、保護のためにラミネートする必要はあるが、将
来、その保護膜を除去する必要があり、その保護膜を除
去したとき、被ラミネート体が損傷を受けないことが必
要であるような被ラミネート体8の両面を、上記の透光
性樹脂膜1と熱可塑性樹脂膜15(CPPの膜)との積
層体16(OPP・PETの膜1とCPPの膜15とが
貼り合わされた積層体16)で挟み(熱可塑性樹脂膜を
内側にする。)、ラミネート装置(例えば、フジプラ株
式会社製ラミネート加工機型式LPD3204)を使用
してその両面から、153°C程度に加熱・圧着して、
ラミネート体17を製造する。
7は、OPP・PET等の膜よりなる透光性樹脂膜1と
古い紙幣等の被ラミネート体8とが、CPPの膜15よ
りなる熱可塑性樹脂膜によって熱圧着されているので、
OPP・PET等の膜よりなる透光性樹脂膜1相互は強
固に接着されているが、OPP・PET等の膜よりなる
透光性樹脂膜1と古い紙幣等の被ラミネート体8との間
の接着力は小さいので、古い紙幣等の被ラミネート体8
に損傷を与えることなく、保護膜をなすOPP・PET
等の膜よりなる透光性樹脂膜1を剥離して、古い紙幣等
の被ラミネート体8を取り出すことができる。
ネート体の製造方法は、透光性樹脂膜の1面に熱接着剤
とソルベントとの混合物またはアンカーコート剤とソル
ベントとの混合物を塗布・乾燥し、その上に、熱可塑性
樹脂膜を貼りつけて、透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜と
の積層体を形成し、この透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜
との積層体の熱可塑性樹脂膜を内側として、被ラミネー
ト体の両面を覆い、前記の被ラミネート体が前記の透光
性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体によって挟持され
て構成されている積層体を、両面から加熱・圧着してな
すラミネート体の製造方法において、前記の熱可塑性樹
脂膜には、未延伸ポリプロピレンの膜(CPPの膜)ま
たは溶融状態にあるポリプロピレンの膜が使用されてい
るので、この製造方法を使用して製造したラミネート体
からは、前記被ラミネート体に損傷を与えることなく、
熱可塑性樹脂膜を剥離して、前記被ラミネート体を取り
出すことができる。
態(ドライラミネート法)に係るラミネート体の製造方
法の、透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体を形成
する工程の説明図である。
施の形態に係るラミネート体の製造方法の、被ラミネー
ト体を透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体で挟持
して熱圧着する工程の前(a)と後(b)との説明図で
ある。
態(押し出しラミネート法)に係るラミネート体の製造
方法の、透光性樹脂膜と溶融状態にある熱可塑性樹脂膜
との積層体を形成し、その後、透光性樹脂膜と固化して
いる熱可塑性樹脂膜との積層体を形成する工程の説明図
である。
ート体の製造方法の、透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜と
の積層体を形成する工程の説明図である。
ラミネート体を透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層
体で挟持して熱圧着する工程の前(a)と後(b)との
説明図である。
ネート体の製造方法の、透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜
との積層体を形成し、その後、透光性樹脂膜と固化して
いる熱可塑性樹脂膜との積層体を形成する工程の説明図
である。
P・PET等の膜とPEの膜・EEAの膜・EVAの膜
等との積層体) 8 被ラミネート体 9 従来技術に係るラミネート体 10 アンカーコート剤塗布部 11 アンカーコート剤が1面に塗布されている透光性
樹脂膜 12 Tダイス 13 溶融状態のPEの膜・EEAの膜・EVAの膜 15 CPPの膜 16 OPP・PETの膜1よりなる透光性樹脂膜1と
CPPの膜15よりなる熱可塑性樹脂膜との積層体 17 本願発明に係るラミネート体 18 溶融状態のポリプレンの膜
Claims (3)
- 【請求項1】 透光性樹脂膜の1面に熱接着剤とソルベ
ントとの混合物を塗布・乾燥し、その上に、熱可塑性樹
脂膜を貼りつけて、透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との
積層体を形成し、 該透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体を構成する
熱可塑性樹脂膜を内側として、被ラミネート体の両面を
覆い、 前記被ラミネート体が前記透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂
膜との積層体によって挟持されて構成されている積層体
を、両面から加熱・圧着してなすラミネート体の製造方
法において、 前記熱可塑性樹脂膜は、未延伸ポリプロピレンの膜であ
ることを特徴とするラミネート体の製造方法。 - 【請求項2】 透光性樹脂膜の1面にアンカーコート剤
とソルベントとの混合物を塗布・乾燥し、その上に、直
ちに、溶融状態の熱可塑性樹脂膜を貼りつけて、透光性
樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体を形成し、 該透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂膜との積層体を構成する
熱可塑性樹脂膜を内側として、被ラミネート体の両面を
覆い、 前記被ラミネート体が前記透光性樹脂膜と熱可塑性樹脂
膜との積層体によって挟持されて構成されている積層体
を、両面から加熱・圧着してなすラミネート体の製造方
法において、 前記溶融状態の熱可塑性樹脂膜は、溶融状態のポリプロ
ピレンの膜であることを特徴とするラミネート体の製造
方法。 - 【請求項3】 透光性樹脂膜の1面に熱接着剤またはア
ンカーコート剤を介して熱可塑性樹脂膜が貼り付けられ
ている積層体を構成する前記熱可塑性樹脂膜を内側とし
て被ラミネート体が挟持されて積層体をなし、該積層体
が両面から加熱・圧着されて形成されてなるラミネート
体において、 前記熱可塑性樹脂膜は、未延伸ポリプロピレンの膜であ
ることを特徴とするラミネート体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3982298A JP3340668B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | ラミネート体の製造方法及びラミネート体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3982298A JP3340668B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | ラミネート体の製造方法及びラミネート体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11221856A JPH11221856A (ja) | 1999-08-17 |
JP3340668B2 true JP3340668B2 (ja) | 2002-11-05 |
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ID=12563682
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JP3982298A Expired - Lifetime JP3340668B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | ラミネート体の製造方法及びラミネート体 |
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JP (1) | JP3340668B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-06 JP JP3982298A patent/JP3340668B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH11221856A (ja) | 1999-08-17 |
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