JP3340624B2 - 透水性能の優れた衛生材料 - Google Patents

透水性能の優れた衛生材料

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JP3340624B2 JP18165396A JP18165396A JP3340624B2 JP 3340624 B2 JP3340624 B2 JP 3340624B2 JP 18165396 A JP18165396 A JP 18165396A JP 18165396 A JP18165396 A JP 18165396A JP 3340624 B2 JP3340624 B2 JP 3340624B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨て可能な衛
生材料、特に紙おむつ、生理用ナプキン、産褥用ナプキ
ン等の衛生材料に関する。より詳しくは、初期透水性、
耐久透水性に優れ良好な肌ざわり有すると共に、実用時
の排液の濡れもどりを少なくした不織布を表面シートと
して具備する使い捨て衛生材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の使い捨て衛生材料、例えば、紙お
むつ、生理用ナプキンは、綿状パルプ、吸収紙、高吸水
性樹脂等からなる吸収体を挟んで、肌に接する面の液透
過性シート及び裏面に液不透過性シートを配した構造を
有しており、排液は液透過性シート(以下、「表面シー
ト」という。)を通過し、吸収体に吸収保持され、裏面
の液不透過性のシートで排液が外側に漏れるのを防ぐ。
この表面シートには一般的に不織布が用いられている。
【0003】このような表面シートとして用いる不織布
には種々の性能が要求されるがその重要なものは、特に
直接肌に接触することから、その優れた肌ざわり(触感
と柔らかさ)を有すること、また、実用上および衛生面
から液体の吸収体への透過速度が速いこと、吸収された
液体の濡れもどりが少ないこと等が挙げられる。また、
使用時における衛生材料として要求される実用上の強力
を充たすことを要すると共に、近年における衛生材料の
生産性の向上に伴って発生する工程中で不織布に加わる
張力によって生ずる寸法変化、例えば、幅縮みに耐える
性能が要求される。
【0004】これら要求を満たすべく検討され、各種不
織布が提案されている。例えば、ポリエチレン繊維、ポ
リプロピレン繊維等のポリオレフィン系繊維は、疎水性
繊維であるため、繊維自体は保水せず、これら繊維から
なる不織布を生理用ナプキンや紙オムツ等の表面シート
として使用すると肌に接触した部分に湿潤感がなく肌触
りが快適であるため、かかる用途に広く利用されてい
る。
【0005】ところで、紙オムツ、生理用ナプキン等の
着用時の発汗、尿、体液等による不快感の回避は、それ
ら製品の肌触り部の濡れ易さ、それもその濡れ易さが短
時間で瞬時に発揮させることが重要であると考えられて
いる。また、衛生材料からの漏れ防止のためにも重要で
あり、そのため肌触り部を構成しているポリオレフィン
系不織布シートには、短時間内で瞬時での透水性が要求
されると同時に、紙オムツ等では本人自身が排泄物を処
理することができない幼児、老人、病人等が着用するた
め、1回の着用で必ずしも1回の排泄物が処理されると
は限られず、数回の排泄に対する不快感の回避が必要と
され、そこで上記透水性の耐久性(繰り返しの透水
性)、および濡れもどりの少ないこと(濡れもどり性)
等がまた強く要求されている。当然、瞬時の透水性、耐
久性の付与により、表面シート上から尿等の洩れもなく
なる。
【0006】本発明は、その疎水特性から本来親水性に
極めて劣るポリオレフィン系繊維から構成される不織布
表面シートについて、上記のようなる要求に応える親水
性を改良した表面シートを有する衛生材料に関する。従
来、ポリオレフィン系繊維の親水性付与には、 1)低分子量親水性化合物の付与 2)親水性高分子樹脂の付与 3)薬品処理、溶剤処理、プラズマ処理、コロナ放電処
理等による表面改質 等がなされている。
【0007】ところが、低分子量親水性化合物では、疎
水性の繊維表面への付与剤の濡れが悪くて付着しにくく
期待する透水性が得られにくいばかりでなく、浸透性
強い処理剤である程度の透水性が得られる場合でも耐久
性は全く得られず、しかも皮膚への刺激性の強いものが
多いという問題点があった。また、親水性高分子樹脂で
は、概して思ったより耐久性が不充分であって、ある程
度の耐久性が得られる付与剤を用いた場合には透水性が
不充分となったり、付与剤が樹脂であるため不織布製造
工程で各種の障害を引き起こすという問題点があった。
そして、繊維表面での改質による手段では、皮膚の刺激
性や透水性の面で比較的良好な結果が得られる利点を有
する反面、繊維表面の改質により生じた極性基の経時的
な変化により透水性の低下が起こり易く、また、耐久性
も低下し、しかもかかる手段それ自体が非経済的でもあ
るという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、叙上
の如き従来の問題点を解決して、前述した要求に応え得
る衛生材料を提供するものである。
【0009】
【問題を解決するための手段】しかるに本発明者は、上
記観点からポリオレフィン系繊維からなる不織布表面シ
ートについて鋭意検討した結果、特定の初期スポット透
水速さと、かつ特定の耐久透水性に優れたポリオレフィ
ン系繊維から構成される不織布表面シートを有する衛生
材料が上記課題を解決することを知見し、その際、親水
性改良剤として、単独化合物では強い疎水性と強い親水
性を持つものはそのバランスが難しくその化合物の開発
の可能性が低く、強親水性で透水性の優れた化合物とポ
リオレフィンとの親和性が高い化合物とを併用すること
で相互の相乗効果が期待できることを知見し、特定のポ
リエーテル化合物と特定にポリエーテル変成シリコーン
とをそれぞれ所定割合で含有する処理剤が前述の要求に
応え得る親水性改良剤であることを見出し本発明を完成
するに到った。
【0010】即ち、本発明は、表面シート、液不透過性
裏面シート及び前記両シート間に介在された吸収体から
なる衛生材料において、該トップシートが初期スポット
透水速さが0.25秒以下であり、かつ耐久透水指数が
3以上であることを特徴とする透水性能の優れた衛生材
料であり、更に、表面シートの濡れもどり指数が0.5
mg以下である該衛生材料であり、また、表面シートを
構成する繊維が少なくともその繊維表面層がポリオレフ
ィン系繊維である該衛生材料であり、更にまた表面シー
トが、親水性改良剤を付与してなる繊維で構成されてお
り、さらに表面シートが下記一般式(A)、特に下記一
般式(A’)で示されるポリエーテル化合物30〜90
重量%と、下記一般式(B)で示されるポリエーテル変
成シリコーン70〜10重量%とからなる親水性改良剤
を付与してなる繊維で構成されている不織布表面シート
を有する衛生材料である。
【0011】一般式A: HO−,−(R−O)a −,ー(R’−O)b −,−H (式中、R=プロピレン基、R’=エチレン基、a=5
〜100、b=1〜100、を表す。) 一般式A’: HO−(R’−O)n −(R−O)m −(R’−O)n'
−H (式中、R R’は上記一般式Aと同じであり、mは上
記一般式Aのaであり、n+n’は上記一般式Aのbで
ある。)
【0012】
【化2】 (式中、R”=エチレン基及び/又はプロピレン基、
R”’=水素あるいは炭素数1〜12のアルコキシ基又
はカルボキシ基、c=7〜100、d=1〜10、e=
2〜3、f=20〜80、を表す。)
【0013】さらに、本発明の不織布表面シートを構成
するポリオレフィン系繊維に付与する親水性改良剤に
は、下記一般式(C)で示される脂肪酸金属塩5重量%
以下添加しても良く、 一般式C: RCOOM (式中、R=炭素数11〜17のアルキル基又はアルケ
ニル基、M=Na又はK、を表す。) また、下記一般式(D)で示されるアルキロールアミド
化合物を10〜40重量%配合しても良く、
【0014】
【化3】 (式中、R=炭素数11〜17のアルキル基又はアルケ
ニル基を表す。) 更に、下記一般式(E)で示されるアルキルアミノキサ
イド化合物を10〜40重量%配合しても良く、
【0015】
【化4】 (式中、R=炭素数11〜17のアルキル基を表す。) 更にまた、下記一般式(F)で示されるアルキルアンモ
ニウムホスフェート化合物を10〜40重量%配合して
も良い。
【0016】
【化5】 (式中、R=炭素数8〜12のアルキル基を表す。)
【0017】以下、本発明の使い捨て衛生材料の一品種
である使い捨ておむつの一例を示す添付図面を参照して
本発明を詳細に説明する。図1に本発明の使い捨て衛生
材料の一品種である使い捨ておむつの一例の平面図を示
し、図2にその断面図を示す。図1及び図2に示すよう
に、使い捨ておむつ(1)は表面側の表面シート(トッ
プシート)(2)、裏側の液不透過性裏面シート(バッ
クシート)(4)および該表面シート(2)と裏面シー
ト(4)との間に配置された吸収体(3)から成り、使
い捨ておむつ(1)の両側部には肌との間隙をなくすよ
うにギャザー(5)が設けられると共に上方の両側部に
はテープファスナー(6)が取り付けられている。ま
た、図3及び図4に示すように、ギャザー(5)の内側
には疎水性繊維不織布からなる立体的な漏れ止め用の立
体ギャザー(7)が設けられてもよい。
【0018】使用時には表面シート(2)を人体側にし
て用いられ、人体からの排出液は表面シートと肌との空
間から洩れないように立体ギャザー(7)及びギャザー
(5)で防止されながら表面シート(2)を通過して吸
収体に吸収保持され、その排出液は液不透過性裏面シー
ト(4)によって外部への漏洩が防止される。このよう
な使い捨ておむつの構造自体は公知であるので、表面シ
ート(2)以外の各構成要素についての説明は以下省略
する。
【0019】本発明による使い捨て衛生材料に用いられ
る表面シートは前述のように、初期スポット透水速さが
0.25秒以下であり、かつ耐久透水指数が3以上であ
ることを特徴とする透水性能の優れた衛生材料であり、
更に、表面シートの濡れもどり指数が0.5g以下であ
る該衛生材料であり、また、表面シートを構成する繊維
が少なくともその繊維表面層がポリオレフィン系繊維で
ある該衛生材料であり、更にまた表面シートが親水性改
良剤を付与した繊維であって、更に表面シートが、下記
一般式(A)で示されるポリエーテル化合物30〜90
重量%と、下記一般式(B)で示されるポリエーテル変
成シリコーン70〜10重量%とからなる親水性改良剤
を付与してなる繊維で構成されている衛生材料である。
【0020】例えば、使い捨ておむつにおいて、洩れな
く、排出された尿を吸収するには、吸収体が当然尿の量
に対応できる容量を有していること、限られた紙おむつ
の面積内で全体で有効に吸収できるようにすることがポ
イントになるが、更に重要な点として、一時に排出され
る尿を一早く吸収するための吸収速度に優れることが要
求される。この吸収体への尿の透過膜として存在する表
面シートに着目した場合に、パルプ質、高吸水樹脂等の
吸収体が肌に接触するのを防ぎ分離する役割と同時に、
如何に尿等を吸収体に通すか、すなわち、透過速度の速
いことが重要となる。
【0021】本発明者は種々のオムツ形態、吸収体を含
め検討を重ね、尿をよどみなく透過させる表面シートの
透過速度は初期スポット透水速さで0.25秒以下であ
ること、さらに0.20秒以下であることが好ましい。
当然、透過は一度の排出だけでなく、繰り返されること
を考えると透水性を維持することが必要であり、少なく
とも着用時に繰り返されると考えられる排出回数に相当
する耐久透水指数で3以上が必要であり、特に夜間の着
用を考えると5以上がより好ましい。通常の親水性の素
材からなる表面シートでは、繰り返しの透過は維持でき
るものの、表面が常に湿った状態で肌の快適さ失われ、
しかもカブレ等を起こし易く、衛生上好ましくない。し
たがって、肌を乾いた状態に保つには実用での濡れもど
りを感じる目安として濡れ戻り指数が0.5g以下、好
ましくは0.3g以下であることが必要である。
【0022】これまで知られているようにポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のオレフィン系の疎水性繊維の不
織布を用いた場合には、繊維自体に吸収性がないことか
ら、尿を透過させれば、濡れ戻りの少ないドライ性が得
られることが利用せれてきたが、一般的に用いられる親
水剤は疎水性繊維層を尿が透過するために親水性の強い
処理剤であり、逆に繊維との親和性が低下して一回の排
尿で繊維に付着していた処理剤が流出し、その部分は疎
水性繊維だけとなり、繰り返し透過させることができな
かった。以上のように、尿透過速度が早く、耐久性があ
り、しかも濡れ戻り性にも優れるバランスのとれた表面
シートの機能を有するものはこれまで得られなかった
が、本発明は特定の処理剤を選択使用することによりこ
れらを可能としたものである。
【0023】一般式Aで示される繰り返し単位を有する
ポリエーテル化合物としては、一般的にはプロピレンオ
キシドとエチレンオキシドとを共重合したものであり、
その共重合体はランダム共重合体でもブロック共重合体
でもかまわない。特に、水あるいはプロピレングリコー
ルにプロピレンオキシドを付加重合させて得られるポリ
プロピレングリコールにエチレンオキシドを付加重合し
て得られた前記一般式(A’)で示されるブロック共重
合体がポリオレフィン系繊維との親和性の点で好ましく
用いられる。そして、該ポリエーテルの重合度は、プロ
ピレンオキシド単位(a)が5〜100、好ましくは1
0〜90であり、エチレンオキシド単位(b)が1〜1
00、好ましくは5〜70であり、疎水性、親水性のバ
ランスの点から、aは60〜90、bが10〜30が特
に好ましく、a/bが2〜5、更には3〜4.5である
ことが好ましい。
【0024】具体的には、a=65、b=15、および
a=85、b=25の一般式(A’)で示されるブロッ
ク共重合体などである。さらに該ポリエーテルの分子量
は、繊維に付着したものの溶けにくさに関連すること、
また、溶解作業性の点から設定する必要があり、100
00以下であるもの、特に3000〜9000であるも
のが耐久性、溶解性、及び取扱性等の観点から好まし
い。一方、一般式Bで示されるポリエーテル変成シリコ
ーンは、ジメチルハイドロジェンポリシロキサンに、ポ
リエチレングリコール、ポリエチレングリコールとポリ
プロピレングリコールのブロック又はランダム共重合ポ
リエーテル、炭素数1〜12のアルコールへのエチレオ
キシド付加物、炭素数1〜12アルコールへのプロピレ
ンオキシド/エチレンオキシドのブロック又はランダム
共重合体付加物等のモノアリルエーテルを付加して得ら
れる変成シリコーンである。
【0025】本発明において、上記ポリエーテル変成シ
リコーンの特徴は、その構造に基づいて水溶性が小さい
ことにある。即ち、それ自体の水への溶解性ができるだ
け小さいか、または他の乳化剤の補助でやっと乳化する
程度の溶解性を示すものである。実際、得られる変成シ
リコーンに最小限の水溶性を持たせて満足のゆく透水性
を得るためには、一般式Bのdが1以上である必要があ
るが、逆にdが10より大きいと、得られる変成シリコ
ーンの水溶性が大きくなり過ぎて、透水性の面では満足
に行くものの、耐久性が不充分となってしまう。また、
同様に、得られる変成シリコーンに最小限の親水性を持
たせて満足のゆく透水性を得るためには、前記一般式B
におけるfが20〜80の範囲であることが好ましく、
20未満であると満足な透水を付与するこができず、逆
に80より大きいと、得られる変成シリコーンの特に耐
久性が大きく損なわれてしまう。この場合、オキシエチ
レン単位とオキシプロピレン単位のモル比も影響し、オ
キシエチレン単位が1/4以上であることが好ましい。
更に、一般式Bにおけるcは7〜100の範囲であり、
該値が7未満である得られる変成シリコーンの耐久性が
悪く、逆に100を超えると透水性が悪くなってしま
う。
【0026】本発明の親水性改良剤は、以上説明したよ
うな一般式Aで示されるポリエーテル化合物と一般式B
で示されるポリエーテル変成シリコーンとを、前者が3
0〜90重量%、後者が70〜10重量%の割合で含有
するものが好ましく、特に、前者が60〜80重量%、
後者が20〜40重量%の割合で含有するものが親水性
と疎水性のバランスが取れていて更に好ましい。この配
合によって、ポリエーテル変成シリコーン単体ではポリ
オレフィン系繊維への浸透しにくさも改良される。該親
水性改良剤を付与するに際しては、原液をそれぞれ、あ
るいは混合して直接付与することも有効であるが、予め
混合し、水等の溶媒で希釈して付与するのが好ましく、
その場合は水等の溶媒に均一に分散させるために、一般
式Cで示される脂肪酸金属塩等の活性剤を5重量%以下
含有させることが更に好ましい。活性剤の含有量が5重
量%を超えると親水性改良剤の性能に悪影響を及ぼし、
更に好ましくはその含有量は1重量%以下である。
【0027】親水性改良剤の付与方法をとしては、通常
希釈した処理剤溶液を用いて、浸漬法、噴霧法、コーテ
ィング(ロールコーター、グラビアコーター、ダイ等)
法等の既知の方法が採用でき、均一に付与後、熱風、熱
ロールなどの乾燥手段を用いて乾燥する。以上の付与に
おいて、主にコーティング法で付与する場合には、特に
高速での付与では布への浸透が均一である必要があり、
その際一方の成分であるポリエーテル変成シリコーンが
布への浸透性が弱いこと、また他方の成分であるポリエ
ーテル化合物が布への浸透の温度依存性が強く影響する
ことから、この浸透性を安定化させるために、該処理剤
に、更に浸透性安定剤として、一般式Dで示されるアル
キロールアミド化合物、あるいは同Eのアルキルアミノ
キシド化合物、あるいは同Fのアルキルアンモニウムホ
スフェート化合物等を各々10〜40重量%、好ましく
は15〜30重量%含有させることができる。
【0028】親水性改良剤の付与量は、求める性能によ
って異なるが繊維に対して、0.1〜1.0重量%の範
囲であるが、人体に直接接することから、必要最小限に
設定することが好ましい。必要に応じて、例えば、表面
材の中央部等の液透過の必要部にのみ付与することも有
要である。本発明の親水性改良剤は、一般式A或いは
A’で示されるポリエーテル化合物と一般式Bで示され
るポリエーテル変成シリコーンとを前述の如くそれぞれ
所定の割合で含有して成るものであるが、更に本発明を
効果を損なわない範囲で、所望の目的に応じて他の化合
物、例えば、帯電防止剤、乳化剤、平滑剤としての各種
界面活性剤を適宜含有させることができる。
【0029】親水性改良剤を付与するポリオレフィン系
繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポ
リオレフィン繊維、あるいはポリオレフィン系樹脂を表
面層とする芯−鞘繊維などで、通常の円形繊維のみでな
く、捲縮繊維、異形繊維などの特殊形態の繊維も含ま
れ、単繊維に付与して後、繊維ウェブとしてもよく、繊
維ウェブとした後付与してもよく、その繊維ウェブの形
状も、平坦ウェブと捲縮ウェブの積層等種々の繊維ウェ
ブを積層した不織布、表面層をポリオレフィン繊維ウェ
ブとし、中心層を親水性ウェブ、異種ウェブとする特殊
な不織布などが用いられる。付与に際しては、必要に応
じて繊維ウェブの表裏に付着量に差をつけてもよい。
【0030】繊維ウェブを接合して不織布となす場合の
接合手段としては、熱圧着点(ポイントボンディング)
法、熱風法、その他、溶融成分での接合(ホットメルト
剤)法、などがあるが、安全性の点で前二者の手段が好
ましい。ウェブの形成方法としては、短繊維をカード機
等でウェブ化したもの、また、紡糸に直結したスパンボ
ンド法、メルトブロー法等特に限定されるものではない
が、性能面への影響の点からカード油剤等他の処理剤を
使用しない点、ウェブの接合時の融着等の過度の熱が加
わることがない点から、ウェブ接合後の付与が好まし
く、この点で紡糸直結方式で接合・付与するスパンボン
ド不織布が性能安定の点で好ましい。
【0031】
【実施例】本発明を実施例、および比較例などを用いて
更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例等によ
り何ら限定されるものではない。なお、本発明における
各種測定方法、および評価は以下に記載のとおりであ
る。 (1)初期スポット透水速さ:吸収体としてトイレット
ペーパー10枚を重ねた上に測定器(約800g、10
cm角で中央に直径25mmの穴を設け、その中央に向
け2本の電極を設けてタイマーに接続したもの)を置
き、測定は試験布10cm角(以上)を吸収体と測定器
の間に置き、布の上方15mmのスポイトから生理食塩
水を1滴(0.1cc/滴)滴下する。滴下から表面通
過終了までの時間を電極でチェックし、初期スポット透
水速さ(秒)とした。
【0032】(2)5cc透水速度(秒/5cc)と濡
れ戻り指数(g):吸収体として、吸収体の特性を一定
化しておくため、特定濾紙(EatonDikeman
社製“939”10cm角×3枚重ね)を測定器(約8
00g、10cm角で中央に直径25mmの穴を設けた
もの)の下部に置く。この吸収体の上に試験布(10c
m角)を置く。まず、この上部25mmから5ccの人
工尿を滴下する。人工尿は生理食塩水に非イオン活性剤
を添加し25℃において45±3dyne/cm(乳幼
児の尿に相当)に調製し、滴下速度は3.3秒/25c
cとした。これを5cc透水速度(秒/5cc)とし
た。
【0033】次いで、このまま人工尿を追加し、吸収体
に含まれる液量が一定化するように、全液量が吸収体重
量の約4倍にする。このまま試験布の上から800g/
10cm角の荷重を3分間かけ、吸収体中の液の分布を
一定化させる。次いで、試験布の上に予め秤量した濾紙
(Eaton Dikeman社製“631”12.5
cm角×2枚)を重ね速やかに3600g/10cm角
(乳幼児のオムツに加わる荷重に相当)を2分間かけ濾
紙の重量増加を測定し、濡れ戻り量(g)を濡れ戻り指
数とした。 (3)耐久透水指数:5cc透水速度の測定器を用いて
一定濾紙上での生理食塩水5ccの透過速度を測定す
る。試験布の位置を決め、透過速度を測定した後、50
℃以下の温風で乾燥し、新たな濾紙上での透過速度をの
測定を繰り返す。目安として透過速度60秒以下を有効
とし、それまでの繰り返し回数を測定してその回数を耐
久透水指数とした。
【0034】不織布(A)の調製:直径65mmの押出
機でメルトフローレート(MFR)が38のポリプロピ
レンを押出温度240℃にて1300g/mm定量的に
押出し、1540ホールの紡糸口金を用いてフィラメン
ト群を紡出し、これを高速気流牽引装置を使用して35
00m/分の速度で牽引し、移動する吸引装置のついた
金網製ウェブコンベアに受けてウェブを作った。このウ
ェブを搬送し、彫刻ロールと平滑ロールを組合わせた熱
圧着ロールにて上下ロール共135℃且つ60kg/c
mの圧力で部分熱圧着して単糸デニールが2.2デニー
ル、目付20g/m2 のポリプロピレンスパンボンド不
織布(PP不織布)を得た。さらに、コンベア、熱圧着
ロール、巻取機の速度を変えて、目付18g/m2のポ
リプロピレンスパンボンド不織布を得た。
【0035】不織布(B)の調製:(A)と同様にして
押出したポリプロピレンを同ホールのV型異形紡糸孔を
配置した紡糸口金を用いてV型断面フィラメント群を紡
出し、これを(A)と同様に牽引して、異形断面糸の偏
冷却効果で捲縮したフィラメント群からなるウェブを作
った。このウェブを(A)と同様に熱圧着して2.2デ
ニール、目付20g/m2 のポリプロピレン捲縮スパン
ボンド不織布を得た。
【0036】処理剤成分: ポリエーテル化合物;水にプロピレンオキシドを付加重
合して平均重合度85のポリプロピレングリコールを得
る。次いで、該ポリプロピレングリコールにエチレンオ
キシドを平均重合度25となるように付加重合して、平
均分子量約6000の(PO)85・(EO)25のブロッ
クポリエーテル化合物を得た。同様にして、平均分子量
約5800の(PO)85・(EO)20のブロックポリエ
ーテル化合物を得た。 ポリエーテル変性シリコーン;ジメチルヒドロキシポリ
シロキサンにメチルアルコールのエチレンオキシド反応
物を付加して、一般式Bにおけるcが22、dが2、f
が40のポリエチレンエーテル変成シリコーン(S
22、SiE2 、EO40)を得た。
【0037】(実施例1)前記PP不織布(目付量20
g/m2 )に、(PO)85・(EO)25のブロックポリ
エーテル化合物70重量%と、(Si22、SiE2 、E
40)のポリエチレンエーテル変成シリコーン30重量
%との混合物からなる処理剤の1%水溶液を噴霧法によ
り付与し、乾燥して不織布に対して0.5重量%の処理
剤を不織布に付与した。得られた不織布の初期スポット
透水速さは0.18(秒)であり、5cc透水速度は
2.9(秒/5cc)であり、濡れ戻り指数は0.15
(g)であり、耐久透水指数は5(回)以上であった。
得られた結果を表1に示す。瞬間透水性、耐久性共に優
れ、また、濡れもどり量も肌に感じないレベルであっ
た。
【0038】この不織布を表面材とし、吸収体、裏面の
バックシートを組合わせた図1の紙オムツにして、その
効果を確認した。人工尿として生理食塩水液80cc
(30℃)を連続的に滴下させると、液の滴下と同時に
透過し、表面への液の滞留がなく透過し、透過後表面に
置いた濾紙への濡れ戻りもなかった。さらに、表面が乾
いたことを確認して人工尿を滴下させ、このことを繰り
返したが5回後も滴下部から透過することを確認した。
【0039】(比較例1、2)処理剤として、ポリエー
テル化合物とポリエーテル変成シリコーンとを併用せ
ず、個々の成分を用いた以外は実施例1と同様にして、
処理剤で処理したPP不織布を得た。得られたPP不織
布の実施例1と同様に衛生材料表面材としての各種物性
を測定した。得られた結果を表1に示す。ポリエーテル
化合物では、耐久性に優れるものの瞬間透水性が悪く、
また、ポリエーテル変成シリコーンだけでは初期スポッ
ト透水速さは速いが耐久性に劣るものである。
【0040】(実施例2)ポリエーテル化合物として
(PO)85・(EO)20のブロックポリエーテル化合物
を用い、更に脂肪酸金属塩としてラウリン酸カリウム塩
を0.7重量%添加し、液温を18℃とし、グラビアコ
ーティング法によった以外は実施例1と同様にして処理
し、処理剤付与PP不織布を得た。得られたPP不織布
の実施例1と同様に衛生材料表面材としての各種物性を
測定した。得られた結果を表1に示す。処理時の溶解、
布への浸透も問題なく、瞬間透水性、耐久性、また濡れ
もどり性共に良好であった。
【0041】(実施例3)処理剤に、更に、ラウリン酸
ジメチロールアミドを20重量%添加した以外は実施例
2と同様に処理し、処理剤付与PP不織布を得た。得ら
れたPP不織布の実施例1と同様に衛生材料表面材とし
ての各種物性を測定した。得られた結果を表1に示す。
処理液の溶解性、安定性に優れ、布への浸透も問題な
く、布の性能も良好であった。
【0042】(実施例4)処理剤に、更に、ジメチルラ
ウリルアミンオキシドを20重量%添加した以外は実施
例2と同様に処理して、処理剤処理PP不織布を得た。
得られたPP不織布の実施例1と同様に各種物性を測定
した。得られた結果を表1に示す。実施例3と同様に良
好なものであった。
【0043】(実施例5)処理剤に、更に、ラウリルア
ンモニウムホスフェートを20重量%添加した以外は実
施例2と同様に処理して、処理剤処理PP不織布を得
た。得られたPP不織布の実施例1と同様に各種物性を
測定した。得られた結果を表1に示す。実施例3と同様
に処理上の問題もなく、布性能共に良好であった。
【0044】(比較例3)処理剤として、従来、一般的
に使用されているノニルフェノールポリエチレンオキシ
ド付加物(EO10付加)の1%水溶液を用いて、実施例
2と同様に処理して処理剤付与PP不織布を得た。この
不織布を表面材とした図1の紙オムツに実施例1と同様
に人工尿を滴下した。幾分液は滞留ぎみであったが全量
透過した。透過部の面積は、本発明品に比較して広めで
あった。この表面に濾紙を置いて濡れ戻りを観察した
が、濡れ戻りはほとんど見られなかった。さらに同じ箇
所に人工尿を滴下したが、すでに透過した部位からは透
過し難く、はじいた状態でその周辺部からの透過になっ
た。得られた不織布の性能は表1に示すように、瞬間透
水性、耐久透水性共に劣るものであった。本発明の衛生
材料が瞬間透水性、耐久性、また濡れもどり性のバラン
ス良く、優れたものであることが明らかである。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の衛生材料は前述のように構成さ
れているので、肌ざわりと濡れもどり性について優れた
性能を有し、且つ使用時において充分な諸性能を具備す
る紙おむつ、生理用ナプキンなどの衛生材料を提供す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨ておむつの構造の一例を示す平面図であ
る。
【図2】図1に示した使い捨ておむつの断面図である。
【図3】立体ギャザーを取付けた使い捨ておむつの構造
の一例を示す平面図である。
【図4】図3に示した使い捨ておむつの断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 表面シート 3 吸収体 4 液不透過性裏面シート 5 ギャザー 6 テープファスナー 7 立体ギャザー
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06M 15/647 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/15 - 13/84 A61F 5/44 D06M 15/53 D06M 15/647

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面シート、液不透過性裏面シート及び
    前記両シート間に介在された吸収体からなる衛生材料に
    おいて、該表面シートが初期スポット透水速さが0.2
    5秒以下であり、かつ耐久透水指数が3以上であり、該
    表面シートが、下記一般式(A)で示されるポリエーテ
    ル化合物30〜90重量%と、下記一般式(B)で示さ
    れるポリエーテル変成シリコーン70〜10重量%とか
    らなる親水性改良剤を付与してなる繊維で構成されてい
    ることを特徴とする透水性能の優れた衛生材料。一般式A: HO−,−(R−O) a −,−(R’−O) b −,−H (式中、R=プロピレン基、R’=エチレン基、a=5
    〜100、b=1〜100、を表す。) 【化1】 (式中、R”=エチレン基及び/又はプロピレン基、
    R”’=水素あるいは炭素数1〜12のアルコキシ基又
    はカルボキシ基、c=7〜100、d=1〜10、e=
    2〜3、f=20〜80、を表す。)
  2. 【請求項2】 表面シートの濡れもどり指数が0.5g
    以下である請求項1記載の衛生材料。
  3. 【請求項3】 表面シートを構成する繊維が少なくとも
    その繊維表面層がポリオレフィン系繊維である請求項1
    又は2記載の衛生材料。
  4. 【請求項4】 一般式(A)で示されるポリエーテル化
    合物が下記一般式(A’)で示されるポリエーテル化合
    物である請求項1〜3記載の衛生材料。 一般式A’: HO−(R’−O)n −(R−O)m −(R’−O)n'
    −H (式中、R R’は前記一般式Aと同じであり、mは前
    記一般式Aのaであり、n+n’は前記一般式Aのbで
    ある。)
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