JP6126369B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン、尿パッド(失禁パッドを含む)、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関するものである。
従来、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、トップシートと吸収性コアとの間にセカンドシートが配された吸収性物品が知られている。セカンドシートは吸収性物品での尿等の吸収性能を高めるために設けられ、セカンドシートを設けることにより、着用者から排泄されトップシートを通過した尿等がセカンドシートで吸収性物品の平面方向に拡散し、その結果、尿等が吸収性コアで好適に吸収されるようになる。セカンドシートが設けられた吸収性物品として、例えば特許文献1には、蛇腹状に折り畳まれたセカンドシートが設けられた吸収性物品が開示され、特許文献2には、表面に凹凸形状が付与されたセカンドシートが設けられた吸収性物品が開示され、特許文献3には、中空繊維を有する不織布から構成されたセカンドシートが設けられた吸収性物品が開示されている。
実開平2−39718号公報 特開2000−140015号公報 特開2011−55959号公報
上記のように、従来様々なセカンドシートが提案されているが、吸収性物品としての性能をさらに向上することができるセカンドシートが求められている。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セカンドシートが配された吸収性物品であって、尿等の吸収性能に優れ、尿等の吸収後でもトップシートを比較的ドライに保つことができる吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品とは、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、トップシートと吸収性コアとの間に、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維で構成されたセカンドシートが配されているところに特徴を有する。エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維から構成されたセカンドシートは、高い親水性を有するにも関わらず、保水性を低く形成することができる。そのため本発明の吸収性物品は、トップシートを通過した尿等がセカンドシートにより速やかに吸収され、尿等の吸収性能が向上するとともに、尿等をトップシートからセカンドシートを通じて吸収性コアに速やかに移行させることができ、吸収性物品が尿等を吸収した後でもトップシートを比較的ドライに保つことが可能となり、吸収性物品の着用感を向上させることができる。
セカンドシートは、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む複合繊維で構成されていることが好ましい。セカンドシートがこのような複合繊維で構成されていれば、セカンドシートの強度を高め、また、保水性を低くすることができる。さらに、複合繊維は、エチレン−ビニルアルコール共重合体が鞘を形成する芯鞘複合繊維であることが好ましく、このような芯鞘複合繊維を用いることにより、セカンドシートでの尿等の拡散性を確保しつつ、セカンドシートの保水性を下げることができる。
本発明の吸収性物品は、トップシートと吸収性コアの間にエチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維から構成されたセカンドシートが配されているため、吸収性物品に排泄された尿等がセカンドシートで速やかに吸収され、尿等の吸収性能が向上する。また、セカンドシートは保水性が低いため、吸収性物品が尿等を吸収した後でもトップシートを比較的ドライに保つことが可能となり、吸収性物品の着用感を向上させることができる。
本発明の吸収性物品(尿パッド)の平面図を表す。 図1に示した吸収性物品のA−A断面図を表す。
本発明の吸収性物品は、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、トップシートと吸収性コアとの間にセカンドシートが配されている。本発明の吸収性物品は、例えば、尿パッド(失禁パッドを含む)や生理用ナプキン等に適用できる。
トップシートは、吸収性物品の着用の際に着用者側に位置するシートであり、液透過性であることが好ましい。トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、有孔プラスチックフィルム等を用いてもよい。
バックシートは、吸収性物品の着用の際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートであり、液不透過性であることが好ましい。バックシートとしては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。本発明において、液不透過性とは撥水性の意味も含まれる。
トップシートやバックシートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸収性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
吸収性コアは、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないシート状吸収体を有していてもよい。シート状吸収体は不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができるとともに、柔軟に形成することができる。
吸収性コアの形状(平面形状)は特に限定されない。吸収性コアの形状は、用途に応じて適宜決定すればよく、例えば、略長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。
セカンドシートは、トップシートと吸収性コアとの間に配されるシートであり、着用者から排泄されトップシートを透過した尿等が吸収性物品の平面方向に好適に拡散できるようにするために設けられる。
セカンドシートは、トップシートに隣接して設けられることが好ましい。また、セカンドシートは、吸収性コアに隣接して設けられることが好ましい。
セカンドシートがトップシートに隣接して設けられる場合、セカンドシートはトップシートに接合・固定していることが好ましく、それによって吸収性物品の構造安定性が向上する。この場合、セカンドシートはトップシートに接着剤により固定されることが、吸収性物品の製造容易性の点から好ましい。接着剤としては、ゴム系、ポリオレフィン系、酢酸ビニル系等のホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
本発明の吸収性物品では、セカンドシートがエチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維で構成されている。エチレン−ビニルアルコール共重合体は親水性が非常に高く、尿等と良く馴染む性質を有する。一方でエチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維は合成繊維であり、セルロール繊維等の天然繊維と比べて高度にフィブリル化(小繊維化)した構造を有しないため、フィブリル中に保持される水分量が減り、セルロース繊維ほど保水性を有しない。従って、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維をセカンドシートの構成繊維として用いることにより、トップシートを通過した尿等がセカンドシートにより速やかに吸収され、セカンドシート中を尿等が吸収性物品の平面方向に拡散しやすくなる。その結果、本発明の吸収性物品は、着用者から排泄された尿等を速やかに吸収するとともに、吸収性コア全体が排泄物の吸収に寄与して、排泄物の吸収容量を増大させることが可能となる。さらに、セカンドシートは保水性が低く、尿等をトップシートからセカンドシートを通じて吸収性コアに速やかに移行させることができるため、吸収性物品が尿等を吸収した後でもトップシートを比較的ドライに保つことが可能となり、吸収性物品の着用感を向上させることができる。
エチレン−ビニルアルコール共重合体は、重合体の構成単位として、エチレン基(−CH2−CH2−)とヒドロキシエチレン基(−CH2−CH(OH)−)とを有する共重合体であればよい。エチレン−ビニルアルコール共重合体は、一般には、エチレンとビニルエステル(例えば、酢酸ビニル)との共重合体をケン化することにより製造することができる。
エチレン−ビニルアルコール共重合体中、ヒドロキシエチレン基の割合は20モル%〜80モル%(より好ましくは、25モル%〜75モル%)であることが好ましく、このようにエチレン−ビニルアルコール共重合体が構成されていれば、溶融紡糸により繊維形成しやすくなり、また得られた繊維に好適に親水性が付与されるようになる。また、エチレン−ビニルアルコール共重合体のケン化度は、経時安定性の点から、90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましい。
セカンドシートを構成するエチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維は、エチレン−ビニルアルコール共重合体のみから形成されていてもよく、エチレン−ビニルアルコール共重合体と他の重合体とから形成されていてもよい。なお、セカンドシートの強度を高め、保水性を低くする点から、セカンドシートは、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む複合繊維で構成されていることが好ましい。
複合繊維としては、例えば、断面が芯鞘型に成分配置された芯鞘複合繊維、断面が並列型に成分配置された並列複合繊維、断面が放射型に成分配置された放射複合繊維等が挙げられる。芯鞘複合繊維は、芯と鞘とが同芯であっても偏芯であってもよい。従って、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む複合繊維は、繊維断面において、エチレン−ビニルアルコール共重合体からなる部分と、他の重合体(共重合体を含む)からなる部分とを有することとなる。なお、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む複合繊維は、エチレン−ビニルアルコール共重合体が繊維表面に露出し、例えば芯鞘複合繊維の場合は、エチレン−ビニルアルコール共重合体が鞘を形成することが好ましい。
複合繊維を構成する他の重合体の種類は特に限定されないが、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む複合繊維の形成容易性の点から、他の重合体は150℃以上の融点を有する重合体であることが好ましい。他の重合体としては、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミドが挙げられる。なお、他の重合体としてのポリオレフィンには、エチレン−ビニルアルコール共重合体は含まれない。他の重合体としては、複合繊維の形成容易性や製造コストの点から、ポリオレフィンまたはポリエステルが好ましく、ポリエステルがより好ましい。
複合繊維の形成方法は従来公知の方法を用いればよく、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体と他の重合体とを、溶融状態で、所望する繊維断面に応じた口金形状を有する紡糸口金から吐出するとともに、吐出された両(共)重合体を接合することにより、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む複合繊維を製造できる。複合繊維は、仮撚捲縮加工等の高次加工により5角形や6角形やそれらに類似した断面形状に形成したり、紡糸口金の口金形状により円形や多葉形等の各種の断面形状に形成することができるが、複合繊維の断面形状は特に限定されない。
エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む複合繊維としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体が鞘を形成する芯鞘複合繊維であることが好ましい。このような芯鞘複合繊維を用いれば、芯鞘複合繊維の表面に親水性を十分に付与しつつ、芯鞘複合繊維自体の保水性や吸水性を下げることができるため、セカンドシートでの尿等の透過性や拡散性を確保しつつ、セカンドシートの保水性をより下げることができる。より好ましくは、芯鞘複合繊維は、芯がポリオレフィンまたはポリエステル(より好ましくはポリエステル)から構成され、鞘がエチレン−ビニルアルコール共重合体から構成される。このように芯鞘複合繊維を形成することにより、芯鞘複合繊維の強度を高め、芯鞘複合繊維の保水性を下げることができる。
セカンドシートは、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維のみから構成されていてもよく、他の繊維を含むものであってもよい。他の繊維は、セカンドシートの所望する機能が発揮できる限り、その種類や含有割合は特に限定されない。例えばセカンドシートは、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維と他の繊維との割合が、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維/他の繊維の質量比として、20/80以上が好ましく、50/50以上がより好ましく、75/25以上がさらに好ましく、85/15以上が特に好ましい。もちろんセカンドシートはエチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維のみから構成されていてもよい。
セカンドシートが、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維に加え他の繊維を含む場合、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維は、セカンドシート中に一様に存在していることが好ましい。すなわち、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維と他の繊維とが、実質的に均一に混合されていることが好ましい。このようにエチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維がセカンドシートに配されていれば、セカンドシートでの尿等の拡散性が高められる。
セカンドシートは、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維で構成されており、不織布、織布、編布等の布製であればよい。なお、セカンドシートでの尿等の拡散性を高める点から、セカンドシートは不織布であることが好ましい。
不織布は、短繊維不織布と長繊維不織布のいずれであってもよく、その種類は特に限定されない。不織布のウェブ形成には、乾式法(カーディング法やエアレイド法等)、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法を採用することが好ましく、乾式法や湿式法では、繊維間結合を行う方法として、ケミカルボンド法、サーマルボンド法(エアスルー法やポイントボンド法等)、ニードルパンチ法、スパンレース法、ステッチボンド法、スチームジェット法を採用することが好ましい。つまり、セカンドシートが不織布で構成される場合、不織布としてはこのような製法により得られたものが好ましい。なかでも、不織布のウェブ形成には乾式法を採用することが好ましく、また乾式法の中でも繊維間結合方法としてサーマルボンド法を採用することが好ましい。このような製法により得られた不織布を用いれば、セカンドシートを嵩高く形成することができ、セカンドシートでの尿等の拡散性を高めることが容易になる。
セカンドシートの目付は特に限定されないが、目付が10g/m2以上が好ましく、15g/m2以上がより好ましく、また100g/m2以下が好ましく、80g/m2以下がより好ましい。セカンドシートの目付が10g/m2以上であれば、セカンドシートの厚みがある程度確保され、セカンドシートでの尿等の拡散性が向上しやすくなる。セカンドシートの目付が100g/m2以下であれば、セカンドシートに尿等が保持される量が減り、吸収性物品が尿等を吸収した後でもトップシートを比較的ドライに保つことができる。
セカンドシートを構成する繊維の繊度は特に限定されないが、尿等の拡散性を高める点から、1dtex以上が好ましく、2dtex以上がより好ましく、また10dtex以下が好ましく、8dtex以下がより好ましい。
セカンドシートの保水性に関して、セカンドシートは吸水率が100質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることがより好ましく、50質量%以下であることがさらに好ましく、30質量%以下であることが特に好ましい。セカンドシートの吸水率が100質量%以下であれば、セカンドシートの保水性が低くなり、吸収性物品が尿等を吸収した後でもトップシートを比較的ドライに保つことができる。
セカンドシートの吸水率は次のように求める。20cm×20cmの大きさに切り出したセカンドシートを真空乾燥させた後の質量をW1とする。同じセカンドシートを用いて、十分量のイオン交換水にセカンドシートを10分間浸した後、10分間吊して水切りをし、さらにバスケット型遠心脱水機(例えば、株式会社コクサン製小型遠心分離器H−112やH−110A等)を用いて50Gの遠心力で10秒間脱水を行った後の質量をW2とする。なお10秒間の脱水は、遠心力が50Gに達してから10秒測り、10秒後に遠心脱水機の回転を強制的に止めて行う。セカンドシートの吸水率を次式により求める:吸水率(%)=(W2−W1)/W1×100。
次に、本発明の吸収性物品の具体的な適用例について説明する。本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン、尿パッド(失禁パッドを含む)、使い捨ておむつ等に適用できる。
吸収性物品が、生理用ナプキンである場合、生理用ナプキンは、例えば、トップシートとバックシートとの間に、セカンドシートと吸収性コアとがトップシート側からこの順番で配されて、形成される。生理用ナプキンの形状としては、略長方形、砂時計型、ひょうたん型等が示される。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、後背部または前腹部の左右に一対の止着部材が設けられ、当該止着部材により着用時にパンツ型に形成するオープン型使い捨ておむつであったり、前腹部と後背部とが接合されることによりウェスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツ型使い捨ておむつであってもよい。
吸収性物品が、使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、例えば、内側シートと外側シートとからなる積層体が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とからなるおむつ本体を形成し、前記股部に、トップシートとバックシートとの間にセカンドシートと吸収性コアとがトップシート側からこの順番で配された吸収性本体が備えられていてもよい。また、使い捨ておむつは、例えば、トップシートとバックシートとの間に、セカンドシートと吸収性コアとがトップシート側からこの順番で配された積層体からなり、この積層体が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とを有していてもよい。なお、前腹部、後背部、股部とは、使い捨ておむつを着用の際に、着用者の腹側に当てる部分を前腹部と称し、着用者の尻側に当てる部分を後背部と称し、前腹部と後背部との間に位置し着用者の股間に当てる部分を股部と称する。前記内側シートは、親水性または液不透過性であることが好ましく、前記外側シートは、液不透過性であることが好ましい。
吸収性物品には、吸収性コアの幅方向の両側に、立ち上がりフラップが設けられてもよい。立ち上がりフラップを設けることにより、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップは、液不透過性であることが好ましい。
次に、本発明の吸収性物品について、尿パッドを例に挙げ、図1および図2を参照して説明する。図1は、吸収性物品の平面図を表す。図2は、図1に示した吸収性物品のA−A断面図を表す。なお、図では、矢印xを幅方向とし、矢印yを長手方向と定義付ける。また、矢印x,yにより形成される面上の方向を、平面方向と定義付ける。
吸収性物品1は、トップシート2とバックシート3とこれらの間に配された吸収性コア4とを有し、トップシート2と吸収性コア4との間にセカンドシート5が配されている。トップシート2は、着用者の股部の肌に面するように配置され、尿等の液体の排泄物を透過する。トップシート2を通過した尿等の排泄物は、セカンドシート5で吸収性物品1の平面方向に拡散し、その後吸収性コア4に移行して収容される。バックシート3は、排泄物が外部へ漏れるのを防いでいる。
セカンドシート5はエチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維で構成されているため、トップシート2を通過した尿等がセカンドシート5により速やかに吸収され、尿等の吸収性能に優れるものとなる。また、セカンドシート5は保水性が低いため、吸収性物品1が尿等を吸収した後でもトップシート2を比較的ドライに保つことができる。
トップシート2の幅方向xの両側には、前後方向に延在する一対のサイドシート6が設けられている。サイドシート6はトップシート2に接合され、内方端に起立用弾性部材8が設けられている。サイドシート6は、起立用弾性部材8の収縮力によりサイドシート6の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、これにより立ち上がりフラップ7が形成され、尿等の排泄物の横漏れが防止される。
以下に、実施例を示すことにより本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
(1)試験方法
異なる種類のセカンドシートが配された、またはセカンドシートが配されない吸収性物品を作製して、生理食塩水の吸収速度を測定するとともに、生理食塩水吸収後のトップシートの濡れ感の官能試験を行った。吸収性物品として吸収性物品1〜4を作製し、これらの吸収性物品はセカンドシート以外は同一となるように作製した。
吸収性物品1では、セカンドシートとして、エチレン−ビニルアルコール共重合体が鞘を形成し、ポリエチレンテレフタレートが芯を形成する芯鞘複合繊維から構成され、目付が50g/m2のエアスルー不織布を用いた。吸収性物品2では、セカンドシートとして、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維から構成され、目付が18g/m2のエアスルー不織布を用いた。吸収性物品3では、セカンドシートとして有孔プラスチックフィルムを用いた。吸収性物品4では、セカンドシートが設けられていなかった。なお、吸収性物品2と吸収性物品3で用いたセカンドシートは、市販の使い捨ておむつに用いられているものである。
生理食塩水の吸収速度は、直径2.5cmの円筒パイプを吸収性物品のトップシート上に立てて、この円筒パイプを通じて150mLの生理食塩水を吸収性物品上に供給したときに、生理食塩水が吸収性物品に完全に吸収されるまでの時間を測定した(1回目の吸収速度試験)。1回目の吸収速度試験開始から10分後に、1回目の吸収速度試験で生理食塩水を吸収させた吸収性物品を用いて、1回目の吸収速度試験と同様に2回目の吸収速度試験を行った。さらに、1回目の吸収速度試験開始から20分後に、1回目の吸収速度試験と同様に3回目の吸収速度試験を行った。同様の試験を3回行い、その平均値を吸収速度とした。
生理食塩水吸収後のトップシートの濡れ感の官能試験は、吸水性物品に生理食塩水150mLを吸収させ、吸収直後と3分後のそれぞれにおいて、トップシートの濡れ感を30人のモニターに評価してもらうことにより行った。濡れ感は以下に示す1〜5の5段階で評価してもらい、その平均値を濡れ感とした。
1:ドライ
2:やや湿っているがドライ
3:やや湿り感を感じる
4:湿り感を感じる
5:手につくほどの湿り感がある
(2)試験結果
試験結果を表1に示す。
Figure 0006126369
表1の結果から分かるように、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維で構成されたセカンドシートが設けられた吸収性物品1は、他のセカンドシートが設けられた吸収性物品2,3や、セカンドシートが設けられない吸収性物品4よりも、吸収速度が速く、トップシートの濡れ感も低減される結果となった。吸収性物品1は、吸収性物品2〜4よりも、吸収性能に優れ、着用感が良好なものであることが分かる。
1: 吸収性物品(尿パッド)
2: トップシート
3: バックシート
4: 吸収性コア
5: セカンドシート

Claims (2)

  1. トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有する吸収性物品であって、
    前記トップシートと前記吸収性コアとの間に、エチレン−ビニルアルコール共重合体が鞘を形成する芯鞘複合繊維で構成されたセカンドシートが配され
    前記セカンドシートが前記トップシートに接着剤により固定されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記セカンドシートの吸水率が100質量%以下である請求項1に記載の吸収性物品。
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