JP6418826B2 - 吸水層の製造方法、吸水層およびこれを備えた吸収性物品 - Google Patents
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Description
熱水溶解性繊維の水への溶解温度
熱水溶解性繊維(長さ4cm)の一端を治具に固定し、他端に錘を吊り下げた。なお、錘の重さは、繊度に応じて調整し、1dtex当たり2mgとした。この熱水溶解性繊維全体を水(0℃)に浸漬させ、水温を昇温(昇温速度:2℃/分)させていき、繊維が溶断した際の水温を測定した。
吸水層を100mm×100mmの大きさに切り出し、これをポリエチレン製の袋に入れ、官能試験を行った。そして、焦げ臭がない場合を「○」、焦げ臭がある場合を「×」と評価した。
引張試験機(A&D社製、「TENSILON RTG-1210」)の基盤に圧縮盤を設置し、ロードセルに圧縮受圧板を取り付けた。前記圧縮盤上に吸水層(100mm×100mm)を置き、この上に円筒治具(内径25mm)を乗せた。さらに、吸水層上に円筒治具の穴の中央部に円柱治具(直径15mm)を置き、この円柱治具を圧縮受圧板により押し込み(100mm/min)、円柱治具が吸水層を貫通する際の荷重を測定した。測定された荷重が0.4N以上の場合を「○」、0.4N未満、0.3N以上の場合を「△」、0.3N未満の場合を「×」と評価した。
吸収体の中央に測定用治具(アクリル製、円筒状(内径15mm))を設置した。前記測定用治具内に生理食塩水(濃度0.9質量%)10mlを滴下し、吸収時間(滴下開始から生理食塩水が吸収体に完全に吸収されるまでの時間)を測定した(1回目)。1回目の測定開始(生理食塩水の滴下開始)から10分後に、前記測定用治具内に生理食塩水10mlを滴下し、吸収時間を測定した(2回目)。1回目の測定開始から20分後に、前記測定用治具内に生理食塩水10mlを滴下し、吸収時間を測定した(3回目)。各回の吸収時間について、3秒未満の場合を「○」、3秒以上5秒未満の場合を「△」、5秒以上の場合を「×」と評価した。
製造例1
吸水性材料としてのパルプ繊維100質量部とバインダー繊維としての部分ケン化ポリビニルアルコール繊維(ケン化度65%、繊維長3mm、繊度1.1dtex)(熱水溶解性繊維)0.005質量部とを混合した。得られた混合物をエアレイ法により移送コンベア上に100g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、成形体を得た。この成形体に水(成形体100質量部に対して10質量部)を散布後、熱風(120℃)を10秒間吹き付け、成形体の温度が90℃となるように熱処理を行い、吸水層1を作製した。
熱水溶解性繊維の種類またはその添加量を表1に示すとおりに変更したこと以外は製造例1と同様にして吸水層2〜12を作製した。
吸水性材料としてのパルプ繊維100質量部とバインダー繊維としてのポリエチレン繊維(繊維長3mm、繊度1.2dtex)0.05質量部とを混合した。得られた混合物をエアレイ法により移送コンベア上に100g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、成形体を得た。成形体に熱風(220℃)を10秒間吹き付け、成形体の温度が150℃となるように熱処理を行い、吸水層13を作製した。
ポリエチレン繊維の添加量を20質量部に変更したこと以外は製造例13と同様にして吸水層14を作製した。
吸水性材料としてのパルプ繊維100質量部とバインダー繊維としてのポリプロピレン繊維(繊維長3mm、繊度1.2dtex)0.05質量部とを混合した。得られた混合物をエアレイ法により移送コンベア上に100g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、成形体を得た。成形体に熱風(260℃)を10秒間吹き付け、成形体の温度が190℃となるように熱処理を行い、吸水層15を製造した。
ポリプロピレン繊維の添加量を20質量部に変更したこと以外は製造例15と同様にして吸水層16を作製した。
パルプ繊維をエアレイ法により移送コンベア上に100g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、吸水層17を得た。
吸水性材料としてのパルプ繊維100質量部とバインダー繊維としての部分ケン化ポリビニルアルコール繊維(ケン化度65%、繊維長3mm、繊度1.1dtex)(熱水溶解性繊維)20質量部とを混合した。得られた混合物をエアレイ法により移送コンベア上に100g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、成形体を得た。この成形体に熱風(120℃)を10秒間吹き付け、成形体の温度が90℃となるように熱処理を行い、吸水層18を作製した。
吸水性材料としてのパルプ繊維100質量部とバインダー繊維としての部分ケン化ポリビニルアルコール繊維(ケン化度97%、繊維長3mm、繊度1.1dtex)(熱水溶解性繊維)20質量部とを混合した。得られた混合物をエアレイ法により移送コンベア上に100g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、成形体を得た。この成形体に熱風(120℃)を10秒間吹き付け、成形体の温度が90℃となるように熱処理を行い、吸水層19を作製した。
バインダー繊維を完全ケン化ポリビニルアルコール繊維(ケン化度100%、繊維長3mm、繊度1.1dtex)に変更したこと以外は製造例19と同様にして吸水層20を製造した。
製造例21
吸水性材料としてのパルプ繊維100質量部とバインダー繊維としての部分ケン化ポリビニルアルコール繊維(ケン化度97%、繊維長3mm、繊度1.1dtex)(熱水溶解性繊維)0.1質量部とを混合した。得られた混合物をエアレイ法により移送コンベア上に45g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、成形体を得た。この成形体100質量部に対して10質量部の水を散布後、熱風(120℃)を10秒間吹き付け、成形体の温度が90℃となるように熱処理を行い、吸水層21を得た。防水シート、ティッシュペーパー、吸水層21、高吸水性樹脂(100g/m2)、吸水層21、ティッシュペーパー、透液性シートの順に積層し、吸収体1を作製した。
バインダー繊維の添加量を表2に記載のとおりに変更したこと以外は製造例21と同様にして、吸水層22、23を作製した。これらの吸水層22、23を用いて製造例21と同様にして吸収体2、3を作製した。
吸水性材料としてのパルプ繊維100質量部とバインダー繊維としてのポリエチレン繊維(繊維長3mm、繊度1.2dtex)20質量部とを混合した。得られた混合物をエアレイ法により移送コンベア上に45g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、成形体を得た。この成形体に熱風(220℃)を10秒間吹き付け、成形体の温度が150℃となるように熱処理を行い、吸水層24を得た。防水シート、ティッシュペーパー、吸水層24、高吸水性樹脂(100g/m2)、吸水層24、ティッシュペーパー、透液性シートの順に積層し、吸収体4を得た。
吸水性材料としてのパルプ繊維100質量部とバインダー繊維としてポリプロピレン繊維(繊維長3mm、繊度1.2dtex)20質量部とを混合した。得られた混合物をエアレイ法により移送コンベア上に45g/m2の目付けで直接散布し、ブロワによる吸引力によって移送コンベアに密着させ、成形体を得た。この成形体に熱風(260℃)を10秒間吹き付け、成形体の温度が190℃となるように熱処理を行い、吸水層25を得た。防水シート、ティッシュペーパー、吸水層25、高吸水性樹脂(100g/m2)、吸水層25、ティッシュペーパー、透液性シートの順に積層し、吸収体5を得た。
Claims (7)
- パルプ繊維の含有率が40質量%〜95質量%である吸水性材料と、水への溶解温度が40℃〜80℃である熱水溶解性繊維とを含有する成形体を作製する工程と、
前記成形体に水を付与した後、成形体の温度が54℃〜121℃、加熱時間が0.1秒〜60秒である条件で熱処理する工程とを有することを特徴とする吸水層の製造方法。 - 前記熱水溶解性繊維の使用量が、前記吸水性材料100質量部に対して0.01質量部〜20質量部である請求項1に記載の吸水層の製造方法。
- 前記水の付与量が、成形体100質量部に対して5質量部〜150質量部である請求項1または2に記載の吸水層の製造方法。
- 前記熱水溶解性繊維の繊維長が、2mm〜7mmである請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸水層の製造方法。
- 前記熱水溶解性繊維の繊度が、0.1dtex〜20dtexである請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸水層の製造方法。
- 前記熱水溶解性繊維が、ケン化度が65%〜97%の部分ケン化ポリビニルアルコール繊維である請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸水層の製造方法。
- 得られる吸水層の厚さが、0.5mm〜10mmである請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸水層の製造方法。
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