JP3340463B2 - 圧力補償弁 - Google Patents

圧力補償弁

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JP3340463B2
JP3340463B2 JP13423592A JP13423592A JP3340463B2 JP 3340463 B2 JP3340463 B2 JP 3340463B2 JP 13423592 A JP13423592 A JP 13423592A JP 13423592 A JP13423592 A JP 13423592A JP 3340463 B2 JP3340463 B2 JP 3340463B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧力変化に関係なく
流量を一定に保つとともに、バネ力を調整できる圧力補
償弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図3〜5は、従来の圧力補償弁の要部を
示したもので、バルブボディ1に制御スプール2を摺動
自在に設けている。このスプール2の一端を、上流側の
供給圧力を導く図示していない一方のパイロット室に臨
ませ、他端を下流側の負荷圧力を導く他方のパイロット
室3に臨ませている。なお、このパイロット室3は、バ
ルブボディ1の端部に設けたカバー4内に形成してい
る。上記カバー4内は、大径部5、中径部6及び小径部
7からなり、大径部5と中径部6との境界をストッパー
用の段部8とし、中径部6と小径部7との境界をバネ受
け用の段部9としている。
【0003】上記バルブボディ1には制御スプール2を
摺動自在に設けているが、このスプール2の端部にフラ
ンジ部10を設け、このフランジ部10が段部8に当る
範囲内でスプール2が移動できるようにしている。ま
た、フランジ部10と上記バネ受け用の段部9との間に
は、第1スプリング11を介在させている。そして、上
記のようにストッパー用の段部8を設けてスプール2の
移動量を規制したのは、スプール2が必要以上に移動し
て第1スプリング11の応力を高めないようにするため
である。
【0004】上記カバー4の外端部分には、ピストン室
12を形成し、このピストン室12にパイロットピスト
ン13を摺動自在に内蔵している。このパイロットピス
トン13はそれと一体のロッド部14にボルト部材15
を固定するとともに、このボルト部材15を上記パイロ
ット室3内に臨ませている。そして、ロッド部14とボ
ルト部材15との間に一方のバネ受け16を固定し、ボ
ルト部材15の頭部15aの内側に他方のバネ受け17
を摺動自在にはめている。このようにした両バネ受け1
6、17間には第2スプリング18を介在させている。
【0005】この従来の圧力補償弁の作用は、次のとお
りである。パイロットピストン13が図示のノーマル位
置にあるとき、ボルト部材15の先端が、ノーマル位置
にあるスプール2の端部から離れた状態を維持する。し
たがって、この状態では、第1スプリング11のバネ力
のみが、スプール2に作用する。このときは、スプール
2がストッパー用の段部8に当るまで移動できることに
なる。このようにストッパー用の段部8を形成してスプ
ール2の移動を規制したのは、スプール2が大きく移動
し過ぎて、第1スプリング11の応力が異常に大きくな
らないようにするためである。
【0006】また、パイロットポート19からのパイロ
ット圧の作用でパイロットピストン13が移動すると、
ボルト15の頭部15aがスプール端に形成した凹部2
0に進入し、図4に示すようにバネ受け17を凹部20
の周囲に接触させる。この状態では、上記頭部15aと
凹部20の底面20aとの間に間隔が保たれるが、この
間隔がスプール2の有効ストロークとなる。いい換えれ
ば、頭部15aがストッパーとして機能することにな
る。
【0007】上記のようにバネ受け17が凹部20の周
囲に接触すれば、スプール2には第1、2スプリング1
1、18のバネ力が作用することになる。したがって、
パイロットピストン13にパイロット圧が作用していな
いときには、第1スプリング11のバネ力のみがスプー
ル2に作用するが、パイロット圧の作用でパイロットピ
ストン13が移動すれば、第1、2スプリング11、1
8の合成バネ力がスプールに作用することになる。この
ようにした圧力補償弁を、例えば、図示していないスプ
ール弁の上流側に接続すれば、そのスプール弁のスプー
ルストロークに対する制御流量特性を、図5に示すよう
に2段階に変えることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の圧力補償弁では、ストッパー用の段部8を形成しなけ
ればならないので、この段部8が障害になって、第1ス
プリング11の平均径Dをそれほど大きくできない。平
均径Dを大きくできないと、第1スプリング11の長さ
をどうしても長くしなければならないが、その理由は次
のとおりである。まず、円筒コイルスプリングの一般式
は次の式で表せる。 k=(Gd4 )/(8NaD3 )・・・・ k:バネ定数 d:線材の径 D:コイルの平均径
G:横弾性係数 Na:有効巻き数
【0009】ここで、バネ定数kが等しい2種類のコイ
ルスプリングを想定し、一方のスプリングは平均径D
1 、有効巻き数Na1 とし、他方のスプリングは平均径
2 、有効巻き数Na2 とするとともに、D1 >D2
すると、次のようになる。上記式から (Gd4 )/(8Na13 )=(Gd4 )/(8Na23 ) ∴8Na13 =8Na23 ・・・ 上記式から Na2 /Na1 =(D1 /D23 となる。
【0010】したがって、D1 >D2 ではNa2 >Na
1 となり、コイルの平均径が大きい方が有効巻き数が少
なくてすむこと明らかである。そして、この有効巻き数
は、当該コイルスプリングの長さに比例するので、結
局、コイルの平均径が大きければ大きいほど、その長さ
を短くできる。図3〜5に示した従来の圧力補償弁で
は、第1スプリング11の平均径Dをそれほど大きくで
きないので、その長さがどうしても長くなり、その分カ
バー4の長さも短くできない。そのために従来の圧力補
償弁では、取り付けスペースが限定された箇所には取り
つけられないという問題があった。この発明の目的は、
第1スプリングの平均径を大きくして、その長さを短く
できる圧力補償弁を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、スプールの
一端を、上流側の供給圧力を導く一方のパイロット室に
臨ませ、他端を下流側の負荷圧力を導く他方のパイロッ
ト室に臨ませるとともに、上記他方のパイロット室に
は、一端をスプール端及びこの他方のパイロット室周囲
に形成した段部間に介在させた第1スプリングと、パイ
ロットピストンと一体にしたロッド部と、このロッド部
にはめた一対のバネ受けと、このバネ受け間に介在させ
た第2スプリングとを設け、上記第1スプリング内に第
2スプリングを挿入する一方、上記パイロットピストン
にパイロット圧が作用していないとき、第1スプリング
のバネ力だけがスプールに作用し、パイロットピストン
にパイロット圧が作用したとき第1、2スプリングのバ
ネ力がスプールに作用する構成にした圧力補償弁を前提
にするものである。上記の圧力補償弁を前提にしつつ、
この発明は、他方のパイロット室の軸線上にガイドロッ
ドを固定するとともに、このガイドロッドに対してパイ
ロットピストンとロッド部とを摺動自在に設ける一方、
ガイドロッドの先端をロッド部から突出させて、それを
スプールに対するストッパーとした点に特徴を有する。
【0012】
【作用】この発明は上記のように構成したので、スプー
ルが必要以上に移動しようとすると、そのスプール端が
ガイドロッドの先端に当って、その移動が規制される。
また、パイロットピストンがパイロット圧の作用で移動
したとき、第1、2スプリングのバネ力がスプールに作
用する。
【0013】
【発明の効果】この発明の圧力補償弁によれば、ガイド
ロッドの先端をストッパーとして機能させたので、従来
のようなストッパー用の段部8を必要としない。このよ
うに段部8を必要としない分だけ、第1スプリングの平
均径を大きくできる。したがって、同じバネ定数のもと
では、第1スプリングの長さを短くでき、それだけ全体
の長さも短くできる。
【0014】
【実施例】図1、2に示した実施例は、バルブボディ1
の端部に設けたカバー4内の構成を従来と相違させてい
るもので、その他は従来と同様である。そこで、以下に
はこのカバー4内の構成のみを説明する。このカバー4
内は、パイロット室21とピストン室22とを形成する
とともに、このピストン室22の外側をプレート部材2
3でふさいでいる。また、上記カバー4内には大径部2
4と小径部25とを形成し、これら両者の境界部分をバ
ネ受け用の段部26としている。そして、この段部26
とスプール2のフランジ部10との間に第1スプリング
11を介在させている。
【0015】上記ピストン室22にはパイロットピスト
ン27を摺動自在に設けるとともに、このパイロットピ
ストン27と一体にしたロッド部28を上記パイロット
室21に臨ませている。また、上記プレート部材23に
は支持部材29を内蔵し、この支持部材29でガイドロ
ッド30の基端を支持している。このガイドロッド30
は、パイロットピストン27およびロッド部28を貫通
して、その先端をパイロット室21内に突出させてい
る。なお、図中符号31は、ロッド部28の先端にはめ
たストッパーで、このストッパー31とロッド部28の
段部32との間に一対のバネ受け33、34を摺動自在
にはめ、これら両バネ受け33、34間に第2スプリン
グ18を介在させている。
【0016】次に、この実施例の作用を説明する。パイ
ロットピストン27にパイロット圧が作用していなけれ
ば、パイロットピストン27がフリーとなり、この状態
で、パイロット室21の圧力がロッド部28に作用する
と、パイロットピストン27が図示の位置を保つ。この
位置では、第1スプリング11のバネ力のみが制御スプ
ール2に作用することになる。そして、制御スプール2
が第1スプリング11に抗して図面右方向に、一定スト
ローク以上移動すると、図2に示すように、凹部20の
底面20aがガイドロッド30の先端に当るので、それ
以上の移動が規制されることになる。
【0017】また、パイロットピストン27にパイロッ
ト圧が作用すると、パイロットピストン27がロッド部
28とともに図面左方向に移動し、そのバネ受け33を
凹部20の周囲に接触させる。このようにバネ受け33
が凹部の周囲に接触すれば、制御スプール2には第1、
2スプリング11、18の合成バネ力が作用することに
なる。そして、この場合にも、ガイドロッド30の先端
の相対位置は一定なので、ガイドロッド30の先端が制
御プール2に対するストッパーとして機能することにか
わりはない。
【0018】以上のようにした実施例の圧力補償弁によ
れば、パイロットピストン27及びロッド部28を貫通
させたガイドロッド30先端をストッパーとして機能さ
せたので、従来のようにストッパー用の段部8が不要に
なる。ストッパー用の段部8が不要なので、バネ受け用
の段部26部分の内径を十分に大きくでき、それだけ第
1スプリング11の平均径Dも大きくできる。このよう
に平均径Dを大きくできるので、それだけ第1スプリン
グ11の長さを短くでき、圧力補償弁全体の長さを短く
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のカバー部分の断面図であ
る。
【図2】同じく要部の拡大断面図である。
【図3】従来の圧力補償弁のカバー部分の断面図であ
る。
【図4】要部の拡大断面図である。
【図5】制御スプールのストロークと制御流量との関係
を示したグラフである。
【符号】
2 制御スプール 3 パイロット室 11 第1スプリング 18 第2スプリング 26 段部 27 パイロットピストン 28 ロッド部 30 ガイドロッド 33 バネ受け 34 バネ受け
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 7/00 - 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御スプールの一端を、上流側の供給圧
    力を導く一方のパイロット室に臨ませ、他端を下流側の
    負荷圧力を導く他方のパイロット室に臨ませるととも
    に、上記他方のパイロット室には、一端をスプール端及
    びこの他方のパイロット室周囲に形成した段部間に介在
    させた第1スプリングと、パイロットピストンと一体に
    したロッド部と、このロッド部にはめた一対のバネ受け
    と、このバネ受け間に介在させた第2スプリングとを設
    け、上記第1スプリング内に第2スプリングを挿入する
    一方、上記パイロットピストンにパイロット圧が作用し
    ていないとき、第1スプリングのバネ力だけがスプール
    に作用し、パイロットピストンにパイロット圧が作用し
    たとき第1、2スプリングのバネ力がスプールに作用す
    る構成にした圧力補償弁において、上記他方のパイロッ
    ト室の軸線上にガイドロッドを固定するとともに、この
    ガイドロッドに対してパイロットピストンとロッド部と
    を摺動自在に設ける一方、ガイドロッドの先端をロッド
    部から突出させて、それをスプールに対するストッパー
    としてなる圧力補償弁。
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