JPH0743513Y2 - 密封式オートテンショナ - Google Patents

密封式オートテンショナ

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JPH0743513Y2
JPH0743513Y2 JP1989006519U JP651989U JPH0743513Y2 JP H0743513 Y2 JPH0743513 Y2 JP H0743513Y2 JP 1989006519 U JP1989006519 U JP 1989006519U JP 651989 U JP651989 U JP 651989U JP H0743513 Y2 JPH0743513 Y2 JP H0743513Y2
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JP
Japan
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spring
metal bellows
tension
plunger
sealed
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JP1989006519U
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JPH0298242U (ja
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静生 安部
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、密封式オートテンショナに関するもので、よ
り詳しくは、内燃機関のベルト、チェーン等にテンショ
ナを与えるもので、内部に作動油が密封されるオートテ
ンショナに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、内部に作動油が密封された密封式オートテンショ
ナに関しては、実開昭59−126144号公報、実開昭61−29
159号公報等にも開示され種々のものが提案されている
がその一例を第4図に示す。
図において、オートテンショナ10のボデー内にオイルが
封入された径の大きい油室17を形成し、該ボデー内に摺
動可能に配設されたプランジャ13内に径の小さい油室18
を形成し、かつプランジャ内にフリーピストン15を挿入
してばね5の付勢力により前記油室内に油圧を発生しそ
の油圧によりピストン15がプランジャ13内を摺動し、こ
のピストンの動きにより、ピストンロッド16がその先端
部16aでテンショナプーリ25のアーム25aを押圧してタン
ミングベルト(図示せず)に一定のテンショナを与えて
いる。このときにこのピストン15の推力は単一のコイル
ばね5の付勢力によって与えられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
スプリングの付勢力によってフリーピストンの推力を得
る場合には、コイルばねのばね定数に従ってピストンの
位置に還言すればばねの変位量に応じてばねの付勢力が
変化し、これによりピストンの推力が変化する。このた
めに、第3図に示すように、ピストンロッドの変位量に
応じてピストンの推力、すなわち、ロッド荷重が変化
し、これに応じて、ベルトの張力も変化する。第4図に
示すようにコイルスプリング5が1本の場合のロッド変
位量−ロッド荷重線図を第3図一点鎖線Iで示す。該ば
ねの初期設定ロッド荷重F0に対し、本装置が作動してそ
の変位の調整域内で変位量がLとなった場合に、ロッド
荷重がF1に上昇したとすると、初期設定荷重F0に対しΔ
F1=ΔF1−F0だけの調整誤差が生じたことになる。本来
は、ロッドの変位量にかゝわらず、ロッド荷重は変化せ
ず、初期設定荷重F0が一定に保たれることが望ましく、
そうすればベルト張力も常に初期設定張力に保たれ、運
転中にベルトのゆるみや締め過ぎを生ずることなく、振
動、騒音の発生も低減する。このためには、このロッド
荷重(ベルト張力)の調整誤差ΔFを少くすることが必
要である。
上記の問題点に鑑み、本考案においては、運転中にベル
トの初期設定張力(F0)が変動してその調整誤差(Δ
F)が大きくならぬようにするための手段を得ることを
目的として、ばねの同一変位量に対してばね荷重の変動
が少いばね系、すなわちばね定数が小さく、かつ、テン
ショナの構成を大型化することがないばね系を本装置に
装着しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に於いては、上記の問題点を解決するために、密
封式オートテンショナの初期張力設定ばねが、ばね径の
異なる複数のばね及びつばを有する金属ベローズガイド
との組合せにより構成され、前記ばねは少くともその中
の一つのばねの一端がオートテンショナのボデーに係止
され、他端は前記金属ベローズガイドのつばに当接し、
他のばねはその一端が前記金属ベローズに接し他端がプ
ランジャの端面に当接し、前記複数のばねと金属ベロー
ズガイドとは同軸心で径が異なり、互いに重なり合うよ
うに配設され、直列に連結されたばね径を形成するよう
に構成されたことを特徴とする密封式オートテンショナ
を提供する。
〔作用〕
複数のばねを円筒状ガイド部材を介して直列に継ぐこと
により、一列に長くばねを継いだのと同様にばねの効果
が得られながらもばね長が長くなることがなく、初期の
ばねの付勢力の設定値は同一でありながらばね系全体の
ばね定数が低いものとなり、これによりピストンロッド
の単位変位量に対するロッド荷重、即ちベルトの張力の
変化量が少くなる。これにより、運転中のベルト張力の
変化が少く安定し、振動、騒音の発生が低減する。
〔実施例〕
本考案に基く実施例を図面に基いて説明する。第1図に
本実施例による密封式オートテンショナ10を示す前記第
4図と同一の部分については同一の符号を付してある。
この構造の概略を説明するとアウタボデー11の中にイン
ナボデー12が挿入され、インナボデー12の中にプランジ
ャ13が摺動自在に挿入され、プランジャ13の中央孔14内
にはフリーピストン15が摺動自在に挿入されている。イ
ンナボデー12とプランジャ13の底壁部13aとにより大径
油室17が形成され、プランジャ13の底壁部13aとフリー
ピストン15の頭部との間に小径油室18が形成されこれら
の油室内に作動油としてシリコンオイルが封入されてい
る。大径油室17と小径油室18とは、プランジャ13の底壁
部13aに配設されたチェックバルブ20を介して連通可能
であり、小径油室18内の油圧はプランジャ13の底壁部13
aに形成される通路21がソーク通路22を介して大径油室1
7に逃がすことが可能である。
また、コイルばね1はその一端がアウターボデ11に係止
し、他端が円筒状ガイド部材である金属ベローズガイド
2と当接し、コイルばね3は、コイルばね1よりもコイ
ル径が小さく、その一端が金属ベローズガイド2に接
し、他端がプランジャ13の端面に当接している。この構
成によりばね1と金属ベローズガイド2とばね3とが連
なり直列となったばね系が形成され、このばね系の付勢
力により、プランジャ13は常時大径油室17の方向に付勢
され、大径油室17よりチェックバルブ20を経て小径油室
18に入ったオイルの油圧にフリーピストン15が押圧さ
れ、ピストンロッド16がその先端部16aでテンショナプ
ーリ25のアーム25aを押圧し、テンショナプーリ25が動
かされてベルト(図示せず)に張力が与えられる。この
ようにして、従来は第4図に示した1本のコイルばね5
の付勢力でプランジャ13を押圧していたのが本実施例で
は、ほゞ同じスペース内に直列に連結して収められた2
本のばね1,3と、1ヶの金属ベローズ2との合成された
ばね系の付勢力によりプランジャ13を押圧している。
第4図に示す従来例では使用する1本のばねのばね定数
に従い、ピストン15の位置によりばね荷重、即ちピスト
ンロッド16の荷重が変化するために第3図に示した様に
初期設定張力に対して大きな張力調整誤差ΔF1が生じ
た。これを解決するにはばねのばね定数をなるべく小さ
く設定すれば良いが、従来の構成のまゝでこれを行うに
は、コイルばねを長くする必要があり、そのためには装
置の全長が長くなり、その搭載が難しくなる。
本考案の方法によれば、上記の通り、コイル径の異る複
数のばねを用いて多重ばねを構成し且つ各々のばねが直
列状態で作動する様に、ばねのガイドとして当該金属ベ
ロース3を用いたことで、装置全体の長さを長くするこ
となく、またばねの初期設定付勢力を変えることなく、
即ち、ベルトの初期設定張力を変えることなくばね定数
を低下させることが可能となった。
ここにコイルばね1のばね定数……K1 金属ベローズ2のばね定数………K2 コイルばね3のばね定数………K3 とすると本考案の構成を成した場合のばね定数Kは、各
要素となるばねのばね定数との間に、 の関係が成立し、ばね系全体のばね定数Kの値はそれぞ
れの要素ばねのばね定数よりは低下している。
以上の構成により、このばね系を用いた場合の結果を第
3図に、実線II(F0−F2)で示す。
これを前述の従来例の実線Iと比較すると、同一の変位
の調整域(0−L)内でのそれぞれのロッド荷重(ベル
ト張力)調整誤差ΔF間にはΔF1>ΔF2の関係があり、
この差の分だけ実施例の方が同一のロッド変位即ちベル
トの変位に対してベルトが受ける張力の変動率が少く、
安定していることが判る。
以上により、上記の方法によれば、運転中、ベルトの初
期設定張力を大きく外れた張力の変動が無く、張力が安
定し、振動、騒音が低減され、装置の寿命も長くなり、
また全長も短くコンパクトに設定できスペース上の問題
も生じない。
〔考案の効果〕
本考案を実施することにより、ばねのばね定数が低下
し、ベルトの初期設定張力に対する調整誤差が少なくな
り、運転中のベルトの張りが安定し、振動、騒音が低減
され装置の寿命が長くなる。
また、ばねを多重構造としたことで装置の全長もコンパ
クトとなり、スペース的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による密封式オートテンショナ
の断面図、第2図は第1図に示す金属ベローズガイドの
斜視図、第3図は従来例と本実施例とによるオートテン
ショナのロッドの変位量−荷重とロッド変位量−ベルト
張力線図、第4図は、従来例の密封式オートテンショナ
断面図を示す。 1,3,5……ばね、2……円筒状ガイド部材(金属ベロー
ズガイド)、10……密封式オートテンショナ、11,12…
…ボデー、14……プランジャ、15……ピストン、16……
ピストンロッド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封式オートテンショナであって、その初
    期張力設定ばねが、ばね径の異なる複数のばね及びつば
    を有する金属ベローズガイドとの組合せにより構成さ
    れ、前記ばねは少くともその中の一つのばねの一端がオ
    ートテンショナのボデーに係止され、他端は前記金属ベ
    ローズガイドのつばに当接し、他のばねはその一端が前
    記金属ベローズに接し他端がプランジャの端面に当接
    し、前記複数のばねと金属ベローズガイドとは同軸心で
    径が異なり、互いに重なり合うように配設され、直列に
    連結されたばね系を形成するように構成されたことを特
    徴とする密封式オートテンショナ。
JP1989006519U 1989-01-25 1989-01-25 密封式オートテンショナ Expired - Lifetime JPH0743513Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989006519U JPH0743513Y2 (ja) 1989-01-25 1989-01-25 密封式オートテンショナ

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JP1989006519U JPH0743513Y2 (ja) 1989-01-25 1989-01-25 密封式オートテンショナ

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Publication Number Publication Date
JPH0298242U JPH0298242U (ja) 1990-08-06
JPH0743513Y2 true JPH0743513Y2 (ja) 1995-10-09

Family

ID=31210768

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989006519U Expired - Lifetime JPH0743513Y2 (ja) 1989-01-25 1989-01-25 密封式オートテンショナ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6129159U (ja) * 1984-07-26 1986-02-21 アイシン精機株式会社 密封式オ−トテンシヨナ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0298242U (ja) 1990-08-06

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