JP3339929B2 - ワイヤロープ外面処理工具 - Google Patents

ワイヤロープ外面処理工具

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JP3339929B2 JP21231993A JP21231993A JP3339929B2 JP 3339929 B2 JP3339929 B2 JP 3339929B2 JP 21231993 A JP21231993 A JP 21231993A JP 21231993 A JP21231993 A JP 21231993A JP 3339929 B2 JP3339929 B2 JP 3339929B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長大橋の吊架などに用
いられているワイヤロープに、除錆、塗装などの外面処
理を施すのに適した工具に関し、特に、手動操作に適し
た小型のワイヤロープ外面処理工具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に橋梁等の鋼製の建造物に対して
は、建設時に塗装が行われており、また、適当な周期で
の補修時等において、除錆、塗装等が行われている。こ
れらの除錆には、通常、電動サンダー、ワイヤブラッシ
ング、ブラスチング等の手段が用いられ、また、塗装に
は、ハケ、ローラ、スプレイ等の手段が用いられてい
る。ところで、長大橋などに用いられているワイヤロー
プに対しても、除錆、塗装等が必要であり、上記した通
常の手段を用いることが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ロープは花弁状の断面が長手方向に捩じれた外面形状を
有し、しかも細いことから、ハケ、ローラ、スプレイの
ような通常の塗装手段による塗装は容易でなく、作業能
率、塗料歩留り共に低いものとなる。また、塗装に先立
って行う除錆作業も、電動サンダーは適用できず、ワイ
ヤブラシングやブラスチングも能率良く行うのは困難で
ある。長大橋のように大量に架設されたワイヤロープに
対しては、建設時の利用に適した専用処理装置がある
が、これらは大型であって軽便に設営、稼働しうるもの
ではないため、開通後の使用には適しておらず、また、
建設時を含めて複数機、並列作業化による工期短縮も図
り難いという限界があった。更に、ワイヤロープは橋桁
等の近傍では、狭い溝内に配置されていることが多く、
この場合、大型の専用処理装置は全く使用できず、しか
も手作業で除錆や塗装を行おうとしてもワイヤロープの
裏側に手が入らず、作業できないという問題があった。
【0004】本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭
意検討の結果、架設されたワイヤロープ自体をガイド軸
として、手動による移送によって処理が行える程度の軽
便な専用工具を実現すれば、これらの問題点を解決しう
ることに着目し、本発明を達成したものである。従っ
て、本発明の目的は、架設されたワイヤロープに対して
簡単に装着でき、手動によってそのワイヤロープに沿っ
て走行させ、ワイヤロープ外面を擦過処理することの可
能な軽便なワイヤロープ外面処理工具を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明は、処理すべきワイヤロープを取り囲みかつその外
面に植毛先端を接触させることができるよう、植毛を内
側に向け且つ円周状に配置されたブラシと、そのブラシ
を保持するカートリッジと、該カートリッジを保持した
保持具とを備え、前記カートリッジは、間隔をあけて形
成された二つのフランジとその間に位置する円筒状の外
周面とを有すると共に、円周方向に開閉可能な構造とな
っており、前記保持具は、前記カートリッジの二つのフ
ランジの間の外周面を取り囲むように設けられ、前記カ
ートリッジに対して回転可能な且つ円周方向に開閉可能
なスリーブと、前記スリーブに取り付けられた取っ手を
有しており、更に、前記保持具のカートリッジに対する
少なくとも一方向の回転を不能とする回転阻止手段を有
することを特徴とするワイヤロープ外面処理工具を要旨
とする。
【0006】ここで、上記回転阻止手段としては、例え
ば、手動操作によって保持具とカートリッジを回転不能
とするブレーキ、保持具とカートリッジの間に設けられ
たラチェット機構等を挙げることができる。また、回転
阻止手段として、保持具とカートリッジとの間に、互い
に逆方向の回転を不能とする2組をラチェット機構であ
って手動操作により不作動になしうるラチェット機構を
設けることも有効である。
【0007】また、本願の請求項に記載の発明は、処
理すべきワイヤロープを取り囲みかつその外面に植毛先
端を接触させることができるよう、植毛を内側に向け且
つ円周状に配置されたブラシと、そのブラシを保持する
カートリッジと、該カートリッジを保持した保持具とを
備え、前記カートリッジは、間隔をあけて形成された二
つのフランジとその間に位置する円筒状の外周面とを有
すると共に、円周方向に開閉可能な構造となっており、
前記保持具は、前記カートリッジの二つのフランジの間
の外周面を取り囲むように設けられ、少なくとも円周上
の1個所に切れ目を有し、且つその切れ目の長さを変更
可能なスリーブと、その切れ目をはさむ位置に設けられ
た一対の取っ手とを備え、該取っ手によって切れ目の長
さを短くすることによりそのスリーブでカートリッジの
外周面を締め付けて固定しうる構成となっていることを
特徴とする、ワイヤロープ除錆用のワイヤロープ外面処
理工具を要旨とする。
【0008】上記したワイヤロープ外面処理工具におい
て、それに設けるブラシを、薄い円環状ブラシの複数層
ないし複数段によって構成することが好ましい。また、
そのブラシに、植毛先端の包絡線がワイヤロープ断面輪
郭に整合する花弁形状の剛毛製の円環状ブラシを少なく
とも一層配し、そのブラシを前記カートリッジのワイヤ
ロープの縒りに沿って運行のためのガイド機構とするこ
とが好ましい。
【0009】
【作用】請求項1に記載のワイヤロープ外面処理工具
は、上記したように、カートリッジ及び保持具は共に円
周方向に開閉可能であるので、それを円周方向に開くこ
とにより、処理すべき既設のワイヤロープに、それを取
り囲むように容易にセットすることができる。そのワイ
ヤロープ外面処理工具を、ワイヤロープの周囲にセット
すると、ブラシの植毛がワイヤロープ外周全体に接触す
るので、その状態で保持具の取っ手をつかみ、ワイヤロ
ープの長手方向に移動させると、その動きがカートリッ
ジのフランジによってカートリッジに伝達され、カート
リッジもワイヤロープの長手方向に移動し、ブラシの植
毛でワイヤロープ外面を擦過処理することができる。こ
の際、ブラシがワイヤロープ外面に接触しているので、
ブラシがワイヤロープに沿って移動する際、そのワイヤ
ロープの縒りによってブラシに回転力が作用し、一方、
そのブラシを保持したカートリッジは保持具に対して回
転自在であるので、そのブラシはカートリッジと共に、
ワイヤロープの縒りに応じて回転しながら移動し、従っ
てワイヤロープの縒りに沿って螺旋状に移動する。この
ためブラシの植毛がワイヤロープの外面を隈無く擦過
し、従ってワイヤロープ外面の凹部をも確実に擦過処理
することができる。
【0010】このワイヤロープ外面処理工具は、ブラシ
を内蔵したカートリッジの外周面を単に保持具のスリー
ブで保持した構成であるので、極めて小型で且つ軽量で
あり、狭い場所に設置されているワイヤロープに対して
取り付け、且つ移動させることが可能であり、また、作
業者による手作業で容易に移動させることができる。
【0011】本発明のワイヤロープ外面処理工具は、上
述のように保持具をワイヤロープの長手方向に移動させ
ることにより、ブラシに回転力を生じさせうるものであ
るが、ブラシの仕様構成によってはワイヤロープとブラ
シの摩擦によって回転が必ずしも容易でないことがあ
る。このような場合には、保持具の移動をワイヤロープ
の長手方向にまっすぐにではなく、縒りに沿った方向と
なるようにしてもよい。すなわち、作業者が保持具の取
っ手をつかんで移動させる際、保持具がワイヤロープの
縒りに沿うように、回転させながらワイヤロープの長手
方向に移動させ、適当な角度(例えば120°程度)回
転させた後、ワイヤロープの長手方向には動かさないで
逆方向に回転させて元の位置に戻し、再び回転させなが
らワイヤロープに沿って移動させるという動作を繰り返
せばよい。この動作を行うと、保持具をらせん状に動か
した時にはカートリッジもらせん状に移動して内部のブ
ラシがワイヤロープの縒りに沿って移動し、保持具を逆
方向に回転させて元に戻した時にはカートリッジは回転
せず停止しており、従って、保持具を或る角度範囲で往
復回転させ、且つ往回転時のみワイヤロープの長手方向
に移動させることにより、カートリッジ及びブラシをワ
イヤロープの縒りに沿って確実に移動させることができ
る。また、その際、保持具は或る角度範囲での往復回転
で良いので、作業者が片手で取っ手をつかんだ状態で操
作でき、操作が容易である。
【0012】上記したように保持具を往復回転させて操
作を行う場合において、保持具を回転させながらワイヤ
ロープの長手方向に移動させる際、カートリッジも保持
具と一緒に回転しながら移動することが必要である。こ
のカートリッジの回転は、ワイヤロープの縒りに沿って
ブラシが移動する際にブラシに生じる回転力及び保持具
から与えられる回転力で与えられるが、場合によっては
回転力が不足する場合がある。そこで、このカートリッ
ジの回転を確実とするため、上記したように、保持具の
カートリッジに対する少なくとも一方向の回転を不能と
する回転阻止手段を設けている。この回転阻止手段を設
けておくと、保持具を回転させながらワイヤロープの長
手方向に移動させる際に、保持具とカートリッジをその
回転阻止手段によって回転不能とすることで、カートリ
ッジを保持具の回転に確実に対応して回転させることが
でき、ブラシを確実にワイヤロープの縒りに沿って移動
させることが可能となる。ここで、回転阻止手段とし
て、反対の特性を備えた2組のラチェット機構を設けて
おくと、保持具を往復回転させながらワイヤロープの長
手方向の1方向に移動させる際には一方のラチェット機
構を使用し、ワイヤロープの長手方向の反対方向に移動
させる際には他方のラチェット機構を使用することによ
り、カートリッジをワイヤロープの縒りに沿って何れの
方向にも移動させることができる。
【0013】請求項に記載のワイヤロープ外面処理工
具も、上記したようにカートリッジ及び保持具が円周方
向に開閉可能であるので、除錆すべき既設のワイヤロー
プに対して容易に取り付けることができる。しかも、こ
のワイヤロープ外面処理工具では、保持具のスリーブに
取り付けている取っ手を操作して、そのスリーブを締め
ることにより、カートリッジを保持具に対して固定する
ことができ、また、そのスリーブを緩めることにより、
カートリッジに対して保持具を回転自在とすることがで
きる。このため、保持具にカートリッジを固定した状態
で、保持具をワイヤロープの縒りに沿うように回転させ
ながら長手方向に移動させ、その後、保持具を緩めて元
の方向に回転させるという動作を繰り返すことにより、
カートリッジ及びブラシをワイヤロープの縒りに沿って
移動させることができ、ワイヤロープの除錆を行うこと
ができる。このワイヤロープ外面処理工具は、カートリ
ッジの外周面を保持具のスリーブで締めたり、緩めたり
することで、カートリッジを保持具に対して回転不能と
したり、回転自在とする構成であるので、構造を一層簡
単化し、コストダウンを図ることができる。
【0014】上記したワイヤロープ外面処理工具におけ
るブラシを、円環状ブラシを積層した構成或いは複数段
に設けた構成とすると、ブラシの製作及び更新が容易で
あり、更には異なる特性の植毛を併用することができ等
の利点が得られる。
【0015】また、そのブラシの少なくとも一部を、植
毛先端の包絡線がワイヤロープ断面輪郭に整合する花弁
形状の且つ剛毛製のものとすると、ワイヤロープ外面に
対するブラシの押し付け力が、ワイヤロープ外面の凹
部、凸部にかかわりなく均等となり、より精緻な擦過を
行うことができ、更に、そのブラシがカートリッジのワ
イヤロープの縒りに沿った運行のためのガイド機構とし
て作用し、ワイヤロープ外面処理工具をワイヤロープに
沿って移動させる操作が容易となる。
【0016】請求項1に記載のワイヤロープ外面処理工
具による擦過処理の用途としては、ワイヤロープ外面の
浮き錆や老化塗膜の除去を行う除錆、及びワイヤロープ
外面に塗料を塗布する塗装が代表的であるが、これ以外
の用途に使用してもよい。除錆に使用する場合には、ブ
ラシの植毛材質として金属フィラメント又は砥粒入り高
分子フィラメントを用いることが好ましい。また、塗装
に使用する場合には、ブラシの植毛材質として高分子フ
ィラメントを用いることが好ましく、また、ブラシの上
部のカートリッジ内に塗料を溜めるスペースを設けるこ
とが好ましい。請求項4に記載のワイヤロープ外面処理
工具による擦過処理の用途は、ワイヤロープ外面の浮き
錆や老化塗膜の除去を行う除錆である。ブラシの植毛材
質として金属フィラメント又は砥粒入り高分子フィラメ
ントを用いることが好ましい
【0017】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。
【0018】図1は本発明の一実施例によるワイヤロー
プ外面処理工具を、ワイヤロープに装着した状態で示す
概略断面図、図2はその概略端面図、図3、図4はそれ
ぞれ、図2のワイヤロープ外面処理工具を矢印A−A方
向、矢印B−B方向に見た概略側面図、図5はそのワイ
ヤロープ外面処理工具をワイヤロープから外し且つ閉じ
た状態で示す概略断面図、図6はそのワイヤロープ外面
処理工具を開いた状態で示す概略端面図である。図1〜
図6において、1は本発明の実施例によるワイヤロープ
外面処理工具(以下、単に処理工具と略称する)、2は
その処理工具1によって除錆、塗装等の処理を施される
べきワイヤロープである。ここではワイヤロープ2とし
て、代表的な外周6ストランド構成のロープを示してい
るが、これは本発明を限定するものではない。
【0019】処理工具1は、ワイヤロープ2を取り囲み
且つその外面に植毛3の先端を接触させることができる
よう、植毛3を内側に向け且つ円周状に配置されたブラ
シ4と、そのブラシ4を保持したカートリッジ5と、該
カートリッジ5を、円周状に配置されたブラシ4の中心
を軸線として回転自在に保持した保持具6等を有してい
る。このカートリッジ5は、円筒を円周方向に2分割し
た構造の半円筒セグメント7、7を有しており、その両
端にはそれぞれ折り返し部8aを備えたフランジ8が取
り付けられている。一対の半円筒セグメント7、7に取
り付けられているそれぞれのフランジ8、8は、一端を
ヒンジ9によって互いに回転可能に連結されており、そ
の他端を、一方のフランジ8に取り付けられた固定係止
片10aと、他方のフランジ8に取り付けられた可動係
止片10b及び操作レバー10cを有するパチン錠10
によって相互に固定しうる構造となっている。従って、
一対の半円筒セグメント7、7は、図1〜図4に示すよ
うに組み立てた状態では円筒状となり、円筒状の外周面
を有することとなり、また、図6に示すように円周方向
に開閉可能である。これらのヒンジ9、パチン錠10
は、カートリッジ5をカートリッジ5を円周方向に開閉
するための開閉機構、すなわち、図2、図5に示す閉位
置から図6に示す開位置に開いたり、またその逆に開位
置から閉じた後その閉位置に固定するための開閉機構を
構成する。
【0020】ブラシ4は、ワイヤロープ2を取り囲むよ
うにカートリッジ5の半円筒セグメント7、7の内面に
取り付けられるものであり、本実施例では、図7に示す
ように、内側に向けて植毛した半円状の一対の円環状ブ
ラシ4aが、複数個積層して用いられている。すなわ
ち、図1に示すように、複数の円環状ブラシ4aがカー
トリッジ5の内面に積層状態でセットされ、その外側を
ブラシ押え11によって固定されている。なお、ブラシ
4は、複数の円環状ブラシ4aで構成する場合に限ら
ず、任意の構造のブラシ、例えば一体化された円筒状の
ブラシとしてもよいが、ブラシの製作及び更新の容易
さ、毛先をワイヤロープ2の長手方向に沿って進角配置
する際の容易さ、更には仕様混成の容易さ等において図
示実施例に示す積層式が有利である。また、ブラシ4を
取り付けるカートリッジ5の形状も図示の円筒容器状の
ものに限るものではなく、フレームを組み合わせた開放
型のものであってもよい。しかし、保持具6に対して回
転可能に保持される点からは、円筒状が有利である。ま
た、ブラシを下端にのみ配置し上端は開放しておく構
成、或いは、単層ないしは複層の円環状ブラシをその外
縁にて支持するだけの円環状カートリッジとすることも
できる。
【0021】図5に示すように、カートリッジ5を閉じ
た状態とした時におけるブラシ4の植毛3の内径形状即
ち毛先包絡線3aは、ワイヤロープ2の断面輪郭に整合
する形状、すなわち、相似で且つそれよりも若干小さい
花弁形状としており、且つ、その花弁形状がワイヤロー
プの縒りに沿うよう進角配置している。毛先包絡線3a
をこのような花弁形状とすると、植毛3がワイヤロープ
2の凹凸のある外周表面に対して均等に接触するので、
凹部、凸部を均等に擦過することができ、精密な擦過を
行うことができ、また、このブラシ4をワイヤロープ2
に沿って移動させた時、そのブラシ4をワイヤロープ2
の縒りに沿って螺旋動させる作用が確実となるという利
点がある。なお、ブラシ4の植毛3の毛先包絡線3aは
図示した花弁形状に限らず、単純な円形であってもよい
が、花弁形状は上記した利点を有するため、特に剛毛を
用いた場合には、そのブラシ4の全部若しくは一部を花
弁形状とすることが好ましい。ブラシ4の毛先包絡線が
円形である場合には、ワイヤロープ2の外面の凹部にも
毛先が届くよう、毛足を長くしておく。
【0022】毛先包絡線3aが花弁形状の円環状ブラシ
を用いる場合、その円環状ブラシを二分割して図7に示
す一対の半円状の円環状ブラシ4a、4aとして用いる
が、その場合の花弁形状に対する二分割線の位置は、カ
ートリッジ5の両端に配置した時に所望の位相進角を形
成しうるように定められる。例えば、カートリッジ5の
一端側に配置する円環状ブラシには、図9(a)に示す
ように毛先包絡線3aの花弁形状の線対称軸X−Xに沿
って二分割した半円状の円環状ブラシ4a1 、4a1
用い、反対端側に配置する円環状ブラシには、図9
(b)に示すように毛先包絡線3aの花弁形状の線対称
軸X−Xに対して回転方向にわずかな位相αだけ偏倚し
た軸線X1 −X1 に沿って二分割した半円状の円環状ブ
ラシ4a2 、4a2 を用いることにより、位相αの進角
設定ができる。また、図9(b)に示す半円状の円環状
ブラシ4a2 、4a2 をカートリッジ5の一端側に取り
付け、同じ半円状の円環状ブラシ4a2 、4a2 を図9
(c)に示すように裏向きにしてカートリッジ5の反対
端側に取り付けることにより、同じ円環状ブラシを用い
ながら、2αの位相進角を生じさせることができる。こ
こで、位相αとしては、ワイヤロープの縒りに応じた所
望の位相進角を得ることができるように定めるものであ
り、通常、図示した外周6ストランド構成のワイヤロー
プに対しては、1ストランドに対する中心角θの1/3
程度に選定しておくことが好ましい。このように位相α
を選定した円環状ブラシ4a2 と位相αが0の円環状ブ
ラシ4a1とを用意しておくと、これらを適当に組み合
わせて使用することで多様な進角設定が可能となる。
【0023】処理工具1のブラシ4に使用する植毛3の
材質、サイズ等は、処理工具1の用途に応じて定められ
る。例えば、除錆に適したブラシの植毛材質は、硬質の
鋼、ステンレス、真ちゅう、りん青銅などの金属フィラ
メント、或いはアルミナ、カーボランダムなどの砥粒を
加えたナイロンなどの高分子フィラメントである。除錆
には毛先による強い擦過が望ましいことから、植毛の太
さは金属フィラメントの場合、0.05〜0.3mm、
砥粒入りフィラメントの場合は、0.2〜1mmが好適
な範囲となる。また、ワイヤロープ外面の起伏の数倍の
毛足がとれる場合には毛先包絡線が円形のブラシによっ
ても、その毛足でワイヤロープの全外面を擦過できる
が、植毛の剛性が大であることから、毛先包絡線形状を
花弁状としたブラシを用いることが望ましい。この場
合、ワイヤロープ外面に対する毛先の干渉代は、接触の
確保とスムーズな擦過との兼ね合いから、0.5〜3m
mの範囲が適する。
【0024】塗装に適用するブラシとしては、材質はナ
イロン、ポリオレフィンなどの樹脂系、或いは馬毛、豚
毛などの動物系の高分子フィラメントが、太さは形状維
持性と追従性との兼ね合いから、0.01〜0.3mm
の範囲が適する。植毛が軟質であるため、毛先包絡線形
状は円形で事足りるが、ワイヤロープの輪郭に合った花
弁状とすれば更に好ましい。植毛の太さは円形で0.0
15〜0.15mm、花弁状では0.03〜0.3mm
が適しており、干渉代は円形の場合5〜15mm、花弁
状のものでは1〜5mmが好適範囲となる。
【0025】図1及び図3〜図5において、カートリッ
ジ5を回転自在に保持する保持具6は、そのカートリッ
ジ5の円筒状の外周面に回転可能に配置される円筒状の
スリーブを構成する一対のスリーブ半体13、13と、
その一端を連結するヒンジ14と、スリーブ半体13、
13の両端に取り付けられた取っ手15、15を備えて
おり、従って、一対のスリーブ半体13、13からなる
スリーブは、図1〜図5に示す閉じた状態から、図6に
示すように円周方向に開いた状態に開閉可能である。更
に各スリーブ半体13、13の外面には回転自在に複数
のローラ16が取り付けられており、そのローラ16で
カートリッジ5の両端のフランジ8、8を支持してい
る。この構成により、作業者がスリーブ半体13、13
を円筒状に閉じた状態で取っ手15を握って保持具6を
その軸線方向に移動させた時、カートリッジ5はその保
持具6と一緒に軸線方向に移動するが、保持具6に対し
て自在に回転可能である。なお、カートリッジ5を回転
自在に保持する保持具6の構成は、図示実施例の構成に
限らず、適宜変更可能である。また、図示は省略して
るが、保持具6には手動操作によってカートリッジ5の
保持具6に対する回転を不能にする回転阻止手段、例え
ば手動操作式のブレーキが設けられている
【0026】次に、上記構成の処理工具1による処理動
作を、まず、除錆処理について説明する。図5に示すよ
うに、保持具6のヒンジ14とカートリッジ5のヒンジ
9とが円周方向の同じ位置となる状態として、パチン錠
10を解除し、取っ手15、15を手でつかんで開く
と、処理工具1が全体として図6に示す状態に開く。こ
の状態でこの処理工具1を処理すべきワイヤロープ2の
外周に配置し、取っ手15、15を閉じ且つパチン錠1
0を掛けることにより、処理工具1は図1、図2に示す
ようにワイヤロープ2に装着され、ブラシ4の植毛3の
毛先はワイヤロープ2の全外周に接触することとなる。
なお、ブラシ4の毛先包絡線3aが花弁形状のものを用
いた場合において、場合によっては予めカートリッジ5
に取り付けられているブラシ4の毛先の進角とワイヤロ
ープ2の縒りとが一致しない場合があり、一部の円環状
ブラシ4aの毛先のワイヤロープ外面に対する接触状態
が悪い場合がある。そのような場合には、円環状ブラシ
4aを固定しているブラシ押え11を緩め、円環状ブラ
シ4aを適当に回転させて位置調整を行えばよい。ま
た、ブラシ押え11を始めから緩くしておき、円環状ブ
ラシ4aが装着時或いはその後の処理動作時にカートリ
ッジ5に対して自動的に少量回転し、ワイヤロープ外面
に良好に接触するように構成してもよい。
【0027】次に、処理工具1をワイヤロープ2の外面
にセットした後、作業者が取っ手15を掴んでその処理
工具1をワイヤロープ2に沿って往復動させる。これに
より、ブラシ4の植毛3の毛先がワイヤロープ2の外面
を擦過しながら移動し、同時にそのブラシ4とワイヤロ
ープ2の外面の縒りとの係合により、ブラシ4及びそれ
を保持したカートリッジ5に回転力が作用し、ブラシ4
はワイヤロープ外面の縒りに沿ってらせん状に移動す
る。このため、ブラシ4の植毛3先端が、ワイヤロープ
外面の凹凸面を隈無く擦過し、浮き錆や老化塗膜を除去
し、ワイヤロープ表面を塗装に適した状態に精整するこ
とができる。処理終了後は、図6のように処理工具1を
開いてワイヤロープ2から取り外せばよい。
【0028】次に塗装処理を行う場合は、上記した除錆
の場合と同様にワイヤロープ2に処理工具1を装着し、
マイクロポンプ、点滴器或いは塗料を含浸させたスポン
ジなどによって塗料をブラシ4ないしはワイヤロープ2
に供給しながら、処理工具1をワイヤロープ2に沿って
移動させてゆく。これにより、ブラシ4がワイヤロープ
2の縒りに沿ってらせん状に移動しながらワイヤロープ
2の外面を隈無く擦過し、ブラシ4に供給された塗料を
ワイヤロープ2の外面全体に均等に塗布することができ
る。ここで、塗料供給手段がマイクロポンプ、点滴器な
ど輸送形式のものである場合には、塗料の供給は、処理
工具1の走行速度に同調させることが望ましい。また、
下端のブラシを液止めシールとして利用し、円筒状カー
トリッジの底部に塗料溜りを形成させれば塗料の厚塗り
が容易となる。
【0029】なお、上記の動作説明では、処理工具1を
ワイヤロープ2に沿って移動させる際、保持具6を回転
させることなくワイヤロープ2に沿って移動させてお
り、内部のカートリッジ5及びブラシ4のみがワイヤロ
ープ2の縒りによって回転している。しかしながら、ブ
ラシの仕様構成によってはワイヤロープとブラシの摩擦
によって回転が必ずしも容易でないことがある。その場
合には、カートリッジ5を保持具6によって回転させる
ことも可能である。すなわち、図10、図11におい
て、保持具6をまず矢印Pで示すように、ワイヤロープ
2の縒りに沿うように、回転させながらワイヤロープに
沿って移動させ、適当な角度(例えば120°程度)回
転させた後、矢印Qに示すように、ワイヤロープに沿っ
た方向には動かさずに逆方向に回転させて元の位置に戻
し、再び矢印Pで示すように回転させながらワイヤロー
プに沿って移動させるという動作を繰り返す。この動作
を行うと、保持具6を矢印P方向に動かした時にはカー
トリッジ5も同方向に移動して内部のブラシがワイヤロ
ープの縒りに沿って移動し、保持具6を逆方向に(矢印
Q方向に)回転させて元に戻した時にはカートリッジは
回転せず停止しており、従って、保持具6を或る角度範
囲で往復回転させ、且つ往回転時のみワイヤロープの長
手方向に移動させることにより、カートリッジ及びブラ
シのみをワイヤロープの縒りに沿って確実に移動させる
ことができ、ブラシによるワイヤロープ外面処理を行う
ことができる。この場合、保持具6に設けている取っ手
15は或る角度範囲往復回転するのみであるので、図1
1に示すように、狭い溝19内に配置されたワイヤロー
プ2に対する処理を支障なく行うことができる。
【0030】図10に示すように処理工具1を移動させ
てワイヤロープ外面の処理を行う場合には、保持具6を
矢印P方向に移動させる場合に保持具6とカートリッジ
5とが相対的に回転しないことが好ましい。そこで、保
持具6を矢印P方向に移動させる場合には、カートリッ
ジ5の保持具6に対する回転を不能にするブレーキなど
の回転阻止手段(図示せず)を手動操作して作動態とす
る。これにより、カートリッジ5が確実に保持具6と共
に矢印P方向に移動する。なお、保持具6を矢印Q方向
に戻す時には、回転阻止手段を非作動態とすることでカ
ートリッジ5を停止させた状態で保持具6のみを元に戻
すことができる。
【0031】図12は、回転阻止手段としてラチェット
機構20を用いた実施例による処理工具1Aを示す概略
断面図、図13はそのラチェット機構を構成するギヤを
示す概略側面図である。この実施例の処理工具1Aは、
図1〜6に示す実施例に設けているローラ16を省略
し、その代わりに、保持具6に固定された第一ギヤ21
とカートリッジ5のフランジ8に固定された第二ギヤ2
2からなるラチェット機構20が設けられている。その
他の構成は図1〜図6に示す実施例と同様である。
【0032】この処理工具1Aの使用に当たっても、作
業者が保持具6の取っ手(図示せず)を握って、ワイヤ
ロープ2の縒りに沿った矢印P方向に移動させ、次いで
反対方向のQ方向に戻し、その後再び矢印P方向に移動
させるという動作を繰り返す。この動作中、保持具6が
矢印P方向に移動する際には、ラチェット機構20の噛
み合いによって、保持具6の回転がカートリッジ5に伝
達され、カートリッジ5に保持されているブラシ4はワ
イヤロープ2の縒りに沿って移動する。一方、保持具6
が矢印Q方向に回転する時には、ラチェット機構20の
噛み合いが外れ、保持具6のみが回転する。かくして、
保持具6の往復回転により、ブラシ4をワイヤロープ2
の縒りに沿って移動させることができる。
【0033】図14は本発明の更に他の実施例による処
理工具1Bを示す概略断面図である。この処理工具1B
は、保持具6の両端部に、第一ギヤ21と第二ギヤ22
とからなるラチェット機構20、及び第三ギヤ24と第
四ギヤ25とからなるラチェット機構23を備えてい
る。このラチェット機構20と23は特性が逆方向とな
っており、且つ保持具6を軸線方向に移動させることに
より同時に両方のラチェット20、23の噛み合いを外
すことができるように取り付けられている。その他の構
成は図12の実施例と同様である。
【0034】図14に示す処理工具1Bでは、一方のラ
チェット機構20を使用しながら、保持具6を矢印P、
矢印Q、矢印Pに示すように移動させることにより、ブ
ラシ4をワイヤロープ2の縒りに沿って下方に移動させ
ることができ、また、他方のラチェット機構23を使用
しながら、保持具6を矢印P′、矢印Q′、矢印P′に
示すように移動させることにより、ブラシ4をワイヤロ
ープ2の縒りに沿って上方に移動させることができる。
このため、処理工具1Bをワイヤロープ2に沿って往復
動させてワイヤロープ処理を行うことができる。
【0035】なお、上記した実施例の処理工具1、1
A、1B等によって除錆を行う場合においては、処理工
具に振動を与える手段を設けておき、その処理工具を振
動させながらワイヤロープに沿って走行させてもよい。
この構成とすると、除錆効率が一層向上する。
【0036】また、上記実施例では、処理工具1、1
A、1B等を構成するカートリッジ5及び保持具6をそ
れぞれ円周方向に2分割した構成とし、その分割した部
材(半円筒セグメント7、スリーブ半体13)の一端を
ヒンジ9、14で接続し、半円筒セグメント7の他端を
パチン錠10で固定するように構成したが、本発明はこ
の構成に限らず、適宜変更可能である。例えば、保持具
6を構成するスリーブ半体13、13のヒンジ14とは
反対側の端部を適当な固定手段、例えばパチン錠を用い
て固定するように構成してもよい。また、その場合に
は、カートリッジ側のパチン錠10を省略してもよい。
更に、ヒンジを用いないで、処理工具1を2体以上に分
離可能とし、ボルト等により再結合する方式としてもよ
い。更には、狭隘な架設状況に対応するため等により、
処理工具1を円周方向に3分割以上に分割した構成とし
てもよく、またその場合、各部材をヒンジを用いて連結
してもよい。
【0037】次に、上記構成の処理工具を用いてワイヤ
ロープの外面処理を行った結果を示す。
【0038】〔実施例1〕 図1〜図6に示す構造で、且つJIS6号、54mmφ
のワイヤロープ2の除錆に用いる処理工具1を作成し
た。取っ手15を除く処理工具1の外径は110mm、
軸線方向長さは140mmである。ブラシ4としては、
0.1mmφのステンレス線を内向きに植毛した花弁状
内径を有する円環状ブラシ4aを、カートリッジ5内の
両端近傍に各3枚ずつ積層した。ブラシ4の毛先とワイ
ヤロープ2の外面との干渉代は1mmに設定した。
【0039】この処理工具1を鉛直に架設したJIS6
号、54mmφのワイヤロープ2に装着した。この際、
各円環状ブラシ4aの毛先をワイヤロープ外面の起伏に
嵌合させるようにした。その後、処理工具1を両側に配
置した取っ手15によって5cm強のストロークにて上
下させたところ、ブラシ4を保持したカートリッジ5は
螺旋状に上下動し、ワイヤロープ2に生じていた浮き錆
は5往復程度で概ね除去された。この操作を上方から下
方へ移動させながら、進めて行き、全長に亘る除錆を行
うことができた。
【0040】〔実施例2〕 実施例1と類似の構成にて塗装用の処理工具1を作成し
た。ただし、ブラシ4の仕様は、処理工具1を垂直とし
た場合の上部、下部それぞれの最下段の円環状ブラシ4
aに0.2mmφナイロンを実施例1と同仕様の花弁状
としたものを用い、その他の上下各2段には0.1mm
φのナイロンによる円形内径の円環状ブラシで、ワイヤ
ロープの凹部との干渉代が5mmのものを充てた。
【0041】上記処理工具1を実施例1と同様の操作で
垂直架設した54mmφのワイヤロープ2に装着し、処
理工具1のカートリッジ5内に装填した塗料含浸スポン
ジ(図示は省略)からの滲み出しによってワイヤロープ
2に塩化ゴム塗料が自然供給されるよう構成した上で、
処理工具1を上下に往復させつつ、ワイヤロープの上方
から下方に向けて上下に約1m/minの速度で移動さ
せたところ、カートリッジ5が螺旋動してワイヤロープ
全面に塗装を施すことができた。
【0042】〔実施例3〕 実施例2に供した処理工具から上部のブラシを撤去し、
更に、下部の0.1mmφナイロン円形内径ブラシの内
の1段を0.04mmφのシマ毛を植毛した同型のブラ
シに取り換えて液止めシール性を確保し、更に、カート
リッジ側面の分割開閉口にゴムシートによる液止め処理
を施した処理工具を前出例と同様にワイヤロープの上方
に装着した。次いで、カートリッジ内の底部に塗料を供
給して薄く液溜りを形成させ、実施例2と同様の速度
で、但し上下動は行わずに下方へ移動させたところ、実
施例2よりも厚い塗膜を形成させることができた。な
お、上記操作における消費分塗料の供給は、図8に模式
的に示すように、塗料を満たした片口サイホン17の口
を液溜り18の表面位置に配する構成によって逐次行わ
れるようにし、これによって塗料の液位を一定に維持し
て均等な塗装を実現した。
【0043】次に、請求項に記載の発明の実施例を、
図15〜図19を参照して説明する。
【0044】全体を参照符号31で示す処理工具は、ブ
ラシ34と、そのブラシ34を保持したカートリッジ3
5と、そのカートリッジ35を保持する保持具36を備
えている。ここで用いるブラシ34も先の実施例で用い
ているブラシ4と同様なものである。カートリッジ35
は、円筒を円周方向に2分割した構造の半円筒セグメン
ト37、37と、一端を回転可能に連結したヒンジ39
と、反対端に設けられたパチン錠40を備えており、円
周方向に開閉可能な構成としている。すなわち、ヒンジ
39及びパチン錠40等はカートリッジ35を円周方向
に開閉するための開閉機構を構成する。ブラシ4はこの
カートリッジ35の下端近傍に設けられ、その上方には
塗料41を入れるスペース42が形成されている。更に
カートリッジ35の外周面には円周状に溝が形成され、
その溝の両側の側面が一対のフランジ44を構成し、そ
の間の溝底面が円筒状の外周面45を構成している。
【0045】保持具36は、カートリッジ35のフラン
ジ44、44の間にはさまれた円筒状の外周面45を取
り囲むように設けられたスリーブ47を有している。こ
のスリーブ47は、外周面45の外径にほぼ等しい内径
を有する一対のスリーブ半体47a、47aで構成さ
れ、その一端をヒンジ48で回転可能に連結され、反対
端の近傍にはそれぞれ取っ手49が取り付けられてい
る。また、このスリーブ半体47a、47aは、カート
リッジ35の外周面45上に取り付けた際、取っ手49
側の端部間に切れ目50(図17、図19参照)が残る
ように、完全な円周より若干短く作られている。このた
め、保持具36をカートリッジ35に取り付けた状態で
一対の取っ手49、49を近づけることにより、切れ目
50の間隔を短くし、スリーブ47でカートリッジ35
を締めつけて固定することができ、また、一対の取っ手
49、49の間隔を拡げることにより、カートリッジ3
5の締付を緩め、カートリッジ35に対して保持具36
を回転自在とすることができる。なお、保持具36を構
成するスリーブ47は、図示の実施例のように、一対の
スリーブ半体47a、47aをヒンジ48で連結した構
成に限らず、円周上の1個所に切れ目50を有する一体
構造の且つ変形可能なバンド、ベルト等で構成してもよ
い。
【0046】上記構成の処理工具31では、カートリッ
ジ35を円周方向に開いてワイヤロープ2の周囲に配置
し、その後カートリッジ35を閉じてパチン錠40で固
定し、次いでそのカートリッジ35の外周に保持具36
を取り付け、準備作業を完了する。次に、図15に示す
ように、一対の取っ手49、49を手で締めてスリーブ
47でカートリッジ35を固定し、その状態で矢印で示
すように、取っ手49、49を回転させながら下方に
(図16の矢印P方向に)移動させる。これにより、保
持具36に固定されているカートリッジ35及びブラシ
34がワイヤロープ2の縒りに沿ってらせん状に移動
し、ブラシ34によりワイヤロープの除錆が行われる。
或る適当な角度だけ、保持具36を回転させた後は、一
対の取っ手49、49間を拡げて、保持具36によるカ
ートリッジ35の締め付けを解除し、その位置で保持具
36を逆方向に(図16の矢印Q方向に)回転させて元
の位置に戻す。この時には、カートリッジ35は回転せ
ず、その位置に留まっている。次に再び保持具36によ
ってカートリッジ35を締めつけ、矢印方向に回転させ
ながら下方に移動させる。以下同様な動作を繰り返すこ
とにより、カートリッジ35及びブラシ34をワイヤロ
ープ2の縒りに沿って移動させることができ、ワイヤロ
ープ外面の除錆を行うことができる。
【0047】なお、図15〜図19に示す実施例はブラ
シをカートリッジの下端のみに設けているが、図1の実
施例のように、ブラシをカートリッジの両端に二段に設
ける構成としてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本願請求項1に
記載の発明による処理工具は、ワイヤロープに外接する
ように配したブラシを保持したカートリッジを、保持具
に対して回転自在とするという構成を備えたものである
ので、その保持具をワイヤロープに沿って移動させるこ
とにより、ブラシがワイヤロープの縒りに沿ってらせん
状に移動し、ワイヤロープの凹凸のある外面をブラシで
隈無く擦過することができ、ワイヤロープの除錆や塗装
等の外面処理を容易に行うことができる。しかも、この
処理工具は軽便な工具であることから、人手によって容
易に操作でき、狭隘な架設状況に対応した塗装などを容
易に行うことができる。
【0049】また、この処理工具は、カートリッジが回
転しにくい場合には、保持具をワイヤロープの縒りに沿
ってらせん状に移動させ、次いでその位置で反対方向に
回転させて元の位置に戻し、次いで再びらせん状に移動
させるという動作を行うことによって、ブラシをワイヤ
ロープの縒りに沿って確実に移動させることができ、ワ
イヤロープの凹凸のある外面をブラシで隈無く擦過する
ことができる。その際、この処理工具にはカートリッジ
と保持具との相対的な回転を阻止する回転阻止手段を設
けているのでそれを作動させることにより、カートリッ
ジを確実に保持具と一体に回転させることができ、カー
トリッジ及びブラシを確実にワイヤロープの縒りに沿っ
て移動させることができ、良好にワイヤロープの外面処
理を行うことができる。ここで、回転阻止手段としてラ
チェット機構を用いると、自動的に一方向のみの回転を
阻止できるので操作が容易であり、好ましい。また、特
性が反対の2組のラチェット機構を設けておくと、その
ラチェット機構を使い分けることにより、処理工具をワ
イヤロープの長手方向の1方向に移動させる時でも反対
方向に移動させる時でも、カートリッジ及びブラシをワ
イヤロープの縒りに沿って移動させることができ、好ま
しい。
【0050】本願請求項に記載の発明による処理工具
は、ワイヤロープに外接するように配したブラシを保持
したカートリッジを、円周上に切れ目を有するスリーブ
とその切れ目をはさんで取り付けられた一対の取っ手を
備えた保持具で保持するという構成を備えたものである
ので、一対の取っ手によって切れ目の間隔を小さくし、
スリーブでカートリッジを締めつけ固定したり、その間
隔を拡げてカートリッジの固定を緩めることができ、こ
のため、保持具のスリーブでカートリッジを固定した状
態で、保持具をワイヤロープの縒りに沿うようにらせん
状に移動させ、その後、保持具を緩めて元の方向に回転
させるという動作を繰り返すことにより、カートリッジ
及びブラシをワイヤロープの縒りに沿って移動させるこ
とができ、良好なワイヤロープの除錆処理を行うことが
できる。しかも、この処理工具は、カートリッジの外周
面を保持具のスリーブで締めたり、緩めたりすること
で、カートリッジを保持具に対して回転不能としたり、
回転自在とする構成であるので、構造を一層簡単化し、
コストダウンを図ることができる。かくして、この処理
工具も、人手によって容易に操作でき、狭隘な架設状況
に対応した除錆を容易に行うことができるという効果を
有している。
【0051】本発明の処理工具による上記した利点は今
後更に増加の見込まれる長大橋などの大型建造物の保守
或いは建設時の塗装等を大きく合理化するところとな
り、従って、本発明は産業の発達に寄与するところ極め
て大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるワイヤロープ外面処理
工具を、ワイヤロープに装着した状態で示す概略断面図
【図2】そのワイヤロープ外面処理工具の概略端面図
【図3】図2のワイヤロープ外面処理工具を矢印A−A
方向に見た概略側面図
【図4】図2のワイヤロープ外面処理工具を矢印B−B
方向に見た概略側面図
【図5】図1のワイヤロープ外面処理工具を、ワイヤロ
ープから外し且つ閉じた状態で示す概略断面図
【図6】そのワイヤロープ外面処理工具を開いた状態で
示す概略端面図
【図7】上記実施例に使用する円環状ブラシの概略斜視
【図8】実施例3において、処理工具に塗料を供給する
状態を模式的に示す図
【図9】(a)円環状ブラシを二分割する位置の1例を
説明する概略平面図 (b)円環状ブラシを二分割する位置の他の例を説明す
る概略平面図 (c)その円環状ブラシを裏返して示す概略平面図
【図10】ワイヤロープに取り付けた処理工具を移動さ
せる方法の例を示す概略側面図
【図11】その時の概略断面図
【図12】図1に示す実施例の変形例を示す概略断面図
【図13】その実施例に用いるラチェット機構の概略側
面図
【図14】図12に示す実施例の変形例を示す概略断面
【図15】本発明の他の実施例を、その使用状態で示す
概略斜視図
【図16】その概略断面図
【図17】図15に示す実施例の概略側面図
【図18】その概略平面図
【図19】その実施例に用いる保持具の概略平面図
【符号の説明】
1 ワイヤロープ外面処理工具 2 ワイヤロープ 3 植毛 3a 毛先包絡線 4 ブラシ 4a 円環状ブラシ 5 カートリッジ 6 保持具 7 半円筒セグメント 8 フランジ 10 パチン錠 13 スリーブ半体 14 ヒンジ 15 取っ手 16 ローラ 20、23 ラチェット機構 31 ワイヤロープ外面処理工具 34 ブラシ 35 カートリッジ 36 保持具 44 フランジ 45 外周面 47 スリーブ 49 取っ手 50 切れ目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 紀夫 広島県御調郡向島町6904 本州四国連絡 橋公団 第三建設局 向島管理事務所内 (72)発明者 古家 和彦 広島県御調郡向島町6904 本州四国連絡 橋公団 第三建設局 向島管理事務所内 (72)発明者 杉山 剛史 広島県御調郡向島町6904 本州四国連絡 橋公団 第三建設局 向島管理事務所内 (72)発明者 兼田 教一 東京都中央区新富2丁目14番4号 株式 会社本州四国連絡橋エンジニアリング内 (72)発明者 土田 勇 東京都中央区築地1丁目13番10号 第一 高周波工業株式会社 本社内 (72)発明者 谷口 易之 神奈川県川崎市川崎区殿町2丁目17番8 号 第一高周波工業株式会社 技術部内 (72)発明者 岸原 重樹 神奈川県川崎市川崎区殿町2丁目17番8 号 第一高周波工業株式会社 技術部内 (72)発明者 小林 良治 神奈川県川崎市川崎区殿町2丁目17番8 号 第一高周波工業株式会社 技術部内 (56)参考文献 実開 昭53−101064(JP,U) 特公 平1−38541(JP,B2) 実用新案登録341665(JP,Y2) 登録実用新案50955(JP,Z2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 1/06 B05C 17/00 B08B 1/04 D07B 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理すべきワイヤロープを取り囲みかつ
    その外面に植毛先端を接触させることができるよう、植
    毛を内側に向け且つ円周状に配置されたブラシと、その
    ブラシを保持するカートリッジと、該カートリッジを保
    持した保持具とを備え、前記カートリッジは、間隔をあ
    けて形成された二つのフランジとその間に位置する円筒
    状の外周面とを有すると共に、円周方向に開閉可能な構
    造となっており、前記保持具は、前記カートリッジの二
    つのフランジの間の外周面を取り囲むように設けられ、
    前記カートリッジに対して回転可能な且つ円周方向に開
    閉可能なスリーブと、前記スリーブに取り付けられた取
    っ手を有しており、更に、前記保持具のカートリッジに
    対する少なくとも一方向の回転を不能とする回転阻止手
    段を有することを特徴とするワイヤロープ外面処理工
    具。
  2. 【請求項2】 前記回転阻止手段が、前記保持具とカー
    トリッジとの間に設けられたラチェット機構であること
    を特徴とする請求項1に記載のワイヤロープ外面処理工
    具。
  3. 【請求項3】 前記回転阻止手段が、前記保持具とカー
    トリッジとの間に設けられ、互いに逆方向の回転を不能
    にする2組のラチェット機構であって、いずれの一方で
    も手動操作により不作動となしうる2組のラチェット機
    構で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    ワイヤロープ外面処理工具。
  4. 【請求項4】 処理すべきワイヤロープを取り囲みかつ
    その外面に植毛先端を接触させることができるよう、植
    毛を内側に向け且つ円周状に配置されたブラシと、その
    ブラシを保持するカートリッジと、該カートリッジを保
    持した保持具とを備え、前記カートリッジは、間隔をあ
    けて形成された二つのフランジとその間に位置する円筒
    状の外周面とを有すると共に、円周方向に開閉可能な構
    造となっており、前記保持具は、前記カートリッジの二
    つのフランジの間の外周面を取り囲むように設けられ、
    少なくとも円周上の1個所に切れ目を有し、且つその切
    れ目の長さを変更可能なスリーブと、その切れ目をはさ
    む位置に設けられた一対の取っ手とを備え、該取っ手に
    よって切れ目の長さを短くすることによりそのスリ ーブ
    でカートリッジの外周面を締め付けて固定しうる構成と
    なっていることを特徴とする、ワイヤロープ除錆用のワ
    イヤロープ外面処理工具。
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