JP3339343B2 - 高加工性軟質熱延鋼板の製造方法 - Google Patents
高加工性軟質熱延鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JP3339343B2 JP3339343B2 JP00146097A JP146097A JP3339343B2 JP 3339343 B2 JP3339343 B2 JP 3339343B2 JP 00146097 A JP00146097 A JP 00146097A JP 146097 A JP146097 A JP 146097A JP 3339343 B2 JP3339343 B2 JP 3339343B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heating
- present
- steel sheet
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
製品等に適したコイルエンド性の小さい高加工性熱延鋼
板の製造に関する。
には高い成形性が要求され、軟質、高延性化が精力的に
進められている。軟質高延性化には、熱間圧延時に高温
巻取を行うことが有効である。例えば、特開昭58−1
4417号公報には、Al、Nの添加量を低く抑え、固
溶Alの低減とAlNの析出量を低減することにより高
温巻取で高延性を得る方法が開示されている。さらに
は、特開昭48−100313号公報には、B添加鋼を
高温巻取することにより粗大なBNを析出させ、粒成長
性を向上させることにより高延性を得る方法が開示され
ている。但し、このような単純に成分のみを調整した方
法では高延性を得ることは可能であるが、コイルエンド
性に問題が残るのが実際である。ここで、高温巻取を行
ってもコイルエンド性を低減する方法として、例えば、
特開昭54−128410号公報に巻取後熱拡散防止剤
を塗布してコイル内の温度差を軽減することによってコ
イルエンド性を軽減する方法が開示されている。しか
し、この方法では熱拡散防止剤の塗布に手間がかかるこ
と、さらにはコイル冷却後塗布した熱拡散防止剤を除去
するのが困難であり、実用には至っていないのが現状で
ある。
工性を得る方法が開示されているが、未だどの発明にお
いても、著しいコイルエンド性を生じずに高加工性を得
るには及んでいない。本発明の目的は、平易に従来と同
等もしくはそれ以上の加工性を有し、かつコイルエンド
性の小さい低炭素熱延鋼板の製造方法を提供することに
ある。
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明の熱延鋼板の製造方法は、重量%で、C≦
0.05%と、Mn≦0.5%と、Si≦0.1%と、
P≦0.025%と、S≦0.03%と、Sol.Al
≦0.04%と、N≦0.0035%と、B≦0.00
3%とを含有し、かつ原子比でB/N=0.6〜1.3
を満足し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板
を製造する方法において、鋼を1150℃以下に加熱
し、粗圧延して粗バーとする工程と、950℃以下の粗
バーを980℃以上に加熱し、Ar3 点以上で仕上げ圧
延を行い、650℃超えで巻き取る工程と、を備えたこ
とを特徴とする高加工性軟質熱延鋼板の製造方法であ
る。
記(1)に記載の組成を有する鋼板を製造する方法にお
いて、連続鋳造した鋼を750℃以上で加熱炉に挿入し
て1150℃以下に加熱し、粗圧延して粗バーとする工
程と、950℃以下の粗バーを980℃以上に加熱し、
Ar3 点以上で仕上げ圧延を行い、650℃超えで巻き
取る工程と、を備えたことを特徴とする高加工性軟質熱
延鋼板の製造方法である。
それ以上の加工性を有し、かつコイルエンド性の小さい
低炭素熱延鋼板を平易に得るために、従来のB添加アル
ミキルド鋼を低温加熱した場合に生じるコイルエンド性
の原因を調査し、仕上げ圧延時のコイル両端部の粒成長
性を阻害する微細析出物を減少させる方法について、鋭
意研究を重ねた。すなわち、軟質高延性化には、良好な
粒成長性が必要である。
ルエンドにおける粒成長阻害因子を発見した。第1に、
いかに低温加熱といえどもある程度のMnSは固溶して
しまうこと。第2に固溶したMnSは高温加熱した場合
よりも固溶量が少ないため、析出駆動力が小さく、熱間
圧延時の粗圧延時に析出を開始し、析出は仕上げ圧延ま
で引き続き微細に析出すること。第3にBNは仕上げ圧
延時に析出するが、その一部は粗圧延時にすでに析出し
たMnSを核に析出するものの仕上げ圧延開始時は微細
MnSの量があまりにも少なくBN単独で微細に析出す
るものが存在すること。第4に、仕上げ圧延時に析出し
たMnSはBNの析出核とならないことである。この仕
上げ圧延時に微細析出したMnSと単独に微細析出した
BNが粒成長を抑制するため、コイル両端部では十分に
粒成長せず、コイルエンド性が発生する。そこで、発明
者らは鋭意研究を重ねた結果、粗圧延後の粗バーを一度
950℃以下にした後、980℃以上に加熱することに
よって微細MnSを仕上げ圧延前に完全に析出させるこ
とが可能であり、それにより仕上げ圧延時に析出する微
細MnSがなくなり、すべての微細MnSがBNの析出
核となって粗大な複合析出物となり無害化できること
と、BNの微細単独析出がなくなることによって、鋼板
全長にわたって良好な粒成長性が確保されるという知見
を得た。
重量%で、C:約0.031%、Si:約0.01%、
Mn:約0.16%、P:約0.01%、S:約0.0
1%、Sol.Al:約0.02%、N:約0.002
%、B:約0.0015%を含む鋼を溶解し、鋳造後、
加熱温度1120℃、粗圧延後粗バー温度が900℃と
なったときに粗バー加熱を行い、仕上温度870℃、巻
取温度700℃を基本条件として、粗バー加熱温度を変
化させて熱間圧延を行った。得られた板厚1.6mmの
熱延板を酸洗し、引張試験を行った。サンプリング位置
はコイル先端部(T部)3m、コイル中央部(M部)、
コイル後端部(B部)3mとした。図1に、粗バー加熱
温度に対するM部のELならびに、M部とT部、B部の
差を示す。粗バー加熱温度が980℃以上で高延性化す
るとともにコイルエンド性が低減されることがわかる。
この現象の理由は未だ完全には明らかとなっていない
が、粗バーを950℃以下に冷却することによりMnS
の析出駆動力を上げた状態で加熱するため、粗バー加熱
後にMnSが完全に析出するものと考えられる。ここ
で、950℃以下で保持しても温度が低いため、仕上げ
圧延による大きな歪みがない限り微細MnSの析出はほ
とんど起こらない。BNは仕上げ圧延時に粗バー加熱後
に完全に析出した微細MnSを核に析出するため、微細
MnSは粗大複合析出物となるため粒成長性に悪影響を
及ぼすことはなく、また、BNの単独微細析出はない。
このようにして得られた良好な粒成長性により、本発明
では従来の低炭素鋼では実現されなかった良好な材質を
得ることができる。
ることにより、Bの過剰添加による鋼の硬質化を抑え
て、従来と同等もしくはそれ以上の加工性を確保できる
という知見も得た。B/N比が1以下の場合AlNが析
出するが、量が少ないため粒成長性に悪影響を及ぼすこ
とはない。
℃以上で加熱炉に挿入すれば、スラブ中にAlNが析出
しないまま、すなわち、固溶Nが十分存在する状態で高
温に保たれるため、スラブ中のBNの粗大化が促進さ
れ、より良好な粒成長性を実現できる。スラブ中のBN
の粗大化はスラブ加熱時間を長くすれば同様な効果が期
待できるが、スラブ加熱時間を長くするとスラブ表面の
粒界酸化による表面品質の低下やエネルギーコストがか
かるという問題点がある。以上のように、連続鋳造後の
スラブ温度が750℃以上で加熱炉に挿入すれば、本発
明の効果をさらに増加させることができる。
B添加低炭素鋼のB/Nの原子比を一定範囲に制御し、
仕上げ圧延時のコイル両端部の粒成長性を阻害する微細
析出物を減少させるために、鋼(スラブ)の加熱温度、
粗圧延後の粗バーの加熱温度、仕上げ圧延温度及び巻取
温度を制御するようにして、コイルエンド性の小さい本
発明の高加工性軟質熱延鋼板の製造方法を見出し、本発
明を完成させた。
を下記範囲に限定することにより、従来と同等もしくは
それ以上の加工性を有し、かつコイルエンド性の小さい
低炭素熱延鋼板を平易に得ることができる。
由、及び製造条件の限定理由について説明する。 (1)成分組成範囲 C≦0.05% Cが0.05%を越えると炭化物が多量に析出し、伸び
(EL)を低下させ、成形性を阻害することから、0.
05%以下である。
働きがあることから0.05%以上は添加することが望
ましいが、過剰な添加は鋼の硬質化をもたらし、成形性
を劣化させるため、上限は0.5%である。
ることから、0.1%以下である。
たらすことから上限は0.025%である。
nSとして固定される。それゆえ、低い方が望ましい。
MnS量があまり多くなると伸びフランジ性を低下させ
ることから、上限は0.03%である。
まれる。従来、AlはNをAlNとして固定するために
多量に添加されていた。しかし、本発明においてはAl
Nが多量に微細析出すると粒成長性を阻害することか
ら、析出を抑制する必要がある。本発明においては、B
添加によりNの一部がBNで固定され、B無添加よりも
AlN量は少なくなることから、上限は0.04%であ
る。
Lを低下させる。本発明においては、BNとして固定さ
れるが、あまり多いとBNが多くなり加工性が低下する
ことから、上限は0.0035%である。
とえ低温加熱であってもある程度はMnSやAlNが溶
解してしまい、微細なMnSやAlNが析出してしま
う。Bは微細MnSを核としてBNとして析出し、粗大
複合析出物となって微細MnSを無害化するとともにN
を固定して微細AlNの多量析出を抑制する。その結
果、本発明においては従来にない粒成長性が実現され
る。しかし、粗大なBNが過剰に存在すると加工性が低
下することから、添加量の上限は0.003%である。
鋼が硬質化するため、BとNの原子%の比は0.6〜
1.3である。これ以外の原子比では、伸び(EL)が
低下し、さらにコイルエンド性も改善されない。
かとなった。重量%でC:約0.023%、Si:約
0.01%、Mn:約0.15%、P:約0.009
%、S:約0.009%、Sol.Al:約0.016
%、N:約0.002%、Bの添加量を各種変化させた
材料を溶解し、熱間圧延を行った。スラブ加熱温度を1
120℃とし、粗圧延後900℃になったとき1040
℃に粗バー加熱を行い、巻取温度は700℃とした。得
られた熱延板を酸洗し引張試験を行った。サンプリング
位置はコイル先端部(T部)3m、コイル中央部(M
部)、コイル後端部(B部)3mとした。図2に、B/
N比に対するM部のELならびに、M部とT部、B部の
差を示す。B/N比が0.6以上でT、B部とM部との
ELの差が4%以下となり、コイルエンド性が改善され
る。さらにB/N比が0.6以上で、ELが向上するこ
と、B/N比1.3越えでは過剰Bにより逆にELが低
下することがわかる。さらに、B/Nが0.8〜1.2
で著しくELが向上することからB/Nは0.8〜1.
2が望ましい。
応じてCu、Ni、Cr、Sn、Mo、Pb等を添加し
ても本発明の効果が失われることはない。ただし、T
i、V、Nb、Zrなど、微細な窒化物を形成する元素
を添加するとこれらの微細析出物が粒成長性を阻害する
ことから、これらの元素の添加又は混入は0.01%以
下とするのが望ましい。
来と同等もしくはそれ以上の加工性を有し、かつコイル
エンド性の小さい低炭素鋼板を平易に得ることが可能と
なる。
より製造することができる。 (2)鋼板製造工程 (2−1)態様1の製造条件 (製造方法)上記の成分組成範囲に調整した鋼を転炉に
て溶製した後、連続鋳造によりスラブにし、1150℃
以下に加熱し、粗圧延して粗バーとし、その後950℃
以下の粗バーを980℃以上に加熱し、Ar3 点以上で
仕上げ圧延を行い、650℃超えで巻き取る。 a.スラブ加熱温度 スラブを1150℃以下に加熱し、粗圧延して粗バーと
する。
を演ずる。本発明ではMnSを粗大化してコイルエンド
性を解消している。そこで、スラブ中に粗大析出したM
nSについては、可能な限り粗大なままとするため低温
加熱を指向している。加熱温度があまり高いと、加熱時
にMnSが多量に固溶してしまい、微細MnSが過剰に
析出するため、BNによる粗大化効果が低下してしまう
ことから、加熱温度は1150℃以下である。また、あ
まり低いと圧延負荷が過剰となることから、1050℃
以上が好ましい。
上に加熱する。粗バー加熱はMnSの析出を促進し、粗
バー両端の温度差やスキッドマークを解消するなど、本
発明の中核をなすものである。MnSを微細析出させる
ため、粗バー加熱前温度の上限は950℃以下である。
また、粗バー加熱前温度については、仕上げ圧延前に微
細AlNが析出すると、再結晶を遅延させるとともに再
結晶核となることで結晶粒を細かくすることから750
℃以上が望ましい。さらに好ましくは、粗バー加熱前温
度がAr3 点以下になるとγ/α変態により粗バー加熱
後のγ粒径が、Ar3 以下に冷却しない場合と比べて若
干微細となり、結果的に熱延板粒径が若干小さくなるこ
とから、粗バー加熱前温度はAr3 以上がよい。
た場合には、微細MnSを仕上げ圧延前に完全に析出さ
せることができず、本発明の効果が得られない。従っ
て、加熱温度の下限は980℃以上である。一方、粗バ
ー加熱温度が高いと微細析出したMnSが再び固溶し、
本発明の効果が失われることから、粗バー加熱温度はス
ラブ加熱温度以下が望ましく、さらに1050℃以下が
好ましい。
nSの析出駆動力を保持したまま急速に、かつ均一に加
熱できる誘導加熱や電気抵抗加熱などが望ましい。ま
た、粗バー加熱前の粗バーをコイル状に一度巻取り、巻
き戻してから粗バー加熱を行うと、MnSの析出駆動力
が向上することから粗バー加熱前にコイルボックスを使
用しても良い。
る。仕上圧延温度がAr3 点未満となると、粗大粒や加
工組織の残留が認められるようになり加工性が低下する
ことから、下限はAr3 点以上である。
る。巻取温度は本発明において重要である。良好な加工
性のためには炭化物を凝集粗大化しておく必要があると
ともに、熱延板粒径を大きくしなければならない。従っ
て、巻取温度の下限は650℃超えである。但し、過剰
な高温巻取は著しい酸洗性の低下や、厚く生成したスケ
ールの剥離が起こることから、上限は800℃である。
て溶製した後、連続鋳造によりスラブにし、750℃以
上のスラブを加熱炉に挿入して1150℃以下に加熱
し、粗圧延して粗バーとし、その後950℃以下の粗バ
ーを980℃以上に加熱し、Ar3 点以上で仕上げ圧延
を行い、650℃超えで巻き取る。
する。連続鋳造後、スラブ温度が750℃未満になると
スラブ中にAlNが析出する。AlNが析出するとスラ
ブ中のNが消費され、BNの粗大化が促進されなくなる
ことから、AlNの析出を抑制しBNの粗大析出を促進
するために、連続鋳造後スラブの加熱炉挿入温度の下限
はAlNが析出を開始する750℃以上である。また、
特定するものではないが、1000℃以下に冷却しない
とMnSやBNの粗大析出が逆に遅延することから、1
000℃以下で加熱炉に挿入することが望ましい。
50℃以上で加熱炉に挿入すれば、本発明の効果をさら
に増加させることができる。 b.スラブ加熱温度 態様1の製造条件と同様。 c.粗バー加熱温度 態様1の製造条件と同様。 d.仕上圧延温度 態様1の製造条件と同様。 e.巻取温度 態様1の製造条件と同様。以上、本発明において、態様
1及び2の各工程の温度は重要な意味を持っており、こ
のどれか一つでもかけた場合、本発明の効果は得られな
い。
黒皮ままでもその性能に変わりはない。また、酸洗後も
しくは酸洗を省略した黒皮ままで溶融亜鉛めっきを行っ
てもなんら問題はない。調質圧延の条件についての制限
はないが、あまり高いとELの低下が激しいことから、
2%以下が望ましい。さらに、調質圧延後、連続焼鈍を
行い材質を調整してもコイルエンド性にはなんら影響を
及ぼさない。また、本発明鋼の成分調整には、転炉と電
気炉のどちらも使用可能である。以下に本発明の実施例
を挙げ、本発明の効果を立証する。
〜20、比較鋼:No.21〜25)を溶解し、表2に
示す製造条件(本発明例:No.1〜20、比較例:N
o.21〜25)にて熱延を行った。粗バーの加熱につ
いては誘導加熱で行い、昇温に要した時間は10秒以内
である。さらに得られた熱延板を酸洗、調圧率1%で調
圧してコイルとした。製造したコイルの熱延時の長手方
向先端部(T部)3mと中央部(M部)さらには後端部
(B部)3mより、圧延方向にJIS 5号引張試験片
を採取し、引張強度(TS)と伸び(EL)を測定し
た。
は測定値を、T、B部についてはM部との差を示した。
本発明例No.1〜20において、TSについては、M
部とT、B部の差が30N/mm2 以下、ELについて
は、M部が46%以上であり、かつM部とT、B部の差
が4%以下となり、コイルエンド性が改善されている。
は、加熱温度、粗バー加熱温度、B量及び巻取温度のい
ずれかの条件が本発明範囲より逸脱している場合であ
り、材質の向上もしくはコイルエンド性のいずれかが十
分ではない。以上より、本発明により製造された熱延鋼
板のT、B部の材質はM部と同等である。
鋼:No.1〜20、比較鋼:No.21〜25)を溶
解し、鋳造後の熱片を表4の温度で加熱炉に挿入し、同
表に示す製造条件(本発明例:No.1〜20、比較
例:No.21〜25)にて熱延を行った。粗バーの加
熱については誘導加熱で行い、昇温に要した時間は10
秒以内である。さらに得られた熱延板を酸洗、調圧率1
%で調圧してコイルとした。製造したコイルの熱延時の
長手方向先端部(T部)3mと中央部(M部)さらには
後端部 (B部)3mより、圧延方向にJIS 5号引
張試験片を採取し、TSとELを測定した。
は測定値を、T、B部についてはM部との差を示した。
本発明例No.1〜20において、TSについては、M
部とT、Bの差が30N/mm2 以下、ELについて
は、M部が50%以上であり、かつM部とT、B部の差
が3%以下となり、コイルエンド性が改善されている。
は、加熱温度、粗バー加熱温度、B量及び巻取温度のい
ずれかの条件が本発明範囲より逸脱している場合であ
り、材質の向上もしくはコイルエンド性のいずれかが十
分ではない。以上より、本発明により製造された熱延鋼
板のT、B部の材質はM部と同等である。
特定することにより、加工性に優れコイルエンド性の小
さい高延性熱延鋼板を安価に製造することが可能であ
る。
部のEL及びM部とT、B部のELの差との関係を示す
図。
L及びM部とT、B部のELの差との関係を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、C≦0.05%と、Mn≦
0.5%と、Si≦0.1%と、P≦0.025%と、
S≦0.03%と、Sol.Al≦0.04%と、N≦
0.0035%と、B≦0.003%とを含有し、かつ
原子比でB/N=0.6〜1.3を満足し、残部がFe
及び不可避的不純物からなる鋼板を製造する方法におい
て、 鋼を1150℃以下に加熱し、粗圧延して粗バーとする
工程と、 950℃以下の粗バーを980℃以上に加熱し、Ar3
点以上で仕上げ圧延を行い、650℃超えで巻き取る工
程と、 を備えたことを特徴とする高加工性軟質熱延鋼板の製造
方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の組成を有する鋼板を製
造する方法において、 連続鋳造した鋼を750℃以上で加熱炉に挿入して11
50℃以下に加熱し、粗圧延して粗バーとする工程と、 950℃以下の粗バーを980℃以上に加熱し、Ar3
点以上で仕上げ圧延を行い、650℃超えで巻き取る工
程と、 を備えたことを特徴とする高加工性軟質熱延鋼板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00146097A JP3339343B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 高加工性軟質熱延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00146097A JP3339343B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 高加工性軟質熱延鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10195534A JPH10195534A (ja) | 1998-07-28 |
JP3339343B2 true JP3339343B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=11502080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00146097A Expired - Fee Related JP3339343B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 高加工性軟質熱延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3339343B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100530072B1 (ko) * | 2001-12-20 | 2005-11-22 | 주식회사 포스코 | 코일의 길이방향 재질편차가 적은 고연성 저탄소 열간압연연강판의 제조방법 |
JP5673218B2 (ja) * | 2011-03-02 | 2015-02-18 | 新日鐵住金株式会社 | 成形加工性に優れる高張力溶融亜鉛めっき鋼板 |
-
1997
- 1997-01-08 JP JP00146097A patent/JP3339343B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10195534A (ja) | 1998-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4464811B2 (ja) | 延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法 | |
KR950007472B1 (ko) | 상온 비시효 소성경화성 인발 가공용 고장력 냉연강판 및 그 제조방법 | |
JPH0635619B2 (ja) | 延性の良い高強度鋼板の製造方法 | |
KR20100113679A (ko) | 고강도 트윕 강판 및 그 제조방법 | |
KR100294353B1 (ko) | 연질냉연강판 및 그 제조방법 | |
JP4803055B2 (ja) | 高強度冷延鋼板用熱延鋼板の製造方法 | |
JP3339343B2 (ja) | 高加工性軟質熱延鋼板の製造方法 | |
JP4333356B2 (ja) | 冷延鋼板の製造方法 | |
JP3339340B2 (ja) | 高加工性軟質冷延鋼板の製造方法 | |
JPH0570836A (ja) | 深絞り用高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JP3379404B2 (ja) | コイル長手方向の形状に優れた軟質冷延鋼板の製造方法 | |
JP3339342B2 (ja) | コイルエンド性の小さい軟質熱延鋼板の製造方法 | |
JP3339341B2 (ja) | コイルエンド性の小さい軟質冷延鋼板の製造方法 | |
JP3508491B2 (ja) | 組織安定性に優れた軟質冷延鋼板およびその製造方法 | |
JP3506023B2 (ja) | 成形性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法 | |
JP4930393B2 (ja) | 冷延鋼板の製造方法 | |
JP2000212690A (ja) | 成形性および表面性状が優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法 | |
JP3718987B2 (ja) | 耐時効性に優れた塗装焼付硬化型冷延鋼板およびその製造方法 | |
JP4332960B2 (ja) | 高加工性軟質冷延鋼板の製造方法 | |
JP3271655B2 (ja) | けい素鋼板の製造方法およびけい素鋼板 | |
JP3446001B2 (ja) | 加工性に優れた冷延鋼板及び溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JPH0681045A (ja) | 加工性および焼付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法 | |
JP3224732B2 (ja) | 耐時効性の良好な冷延鋼板とその製造方法 | |
JP2669188B2 (ja) | 深絞り用高強度冷延鋼板の製造法 | |
JP3261043B2 (ja) | 深絞り用冷延鋼板およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070816 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110816 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |