JP3339302B2 - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

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JP3339302B2 JP10735996A JP10735996A JP3339302B2 JP 3339302 B2 JP3339302 B2 JP 3339302B2 JP 10735996 A JP10735996 A JP 10735996A JP 10735996 A JP10735996 A JP 10735996A JP 3339302 B2 JP3339302 B2 JP 3339302B2
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等 飯島
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B43/00Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に冷媒との溶解
性が微弱か溶解性のない冷凍機油、または溶解性があっ
ても温度条件によっては冷媒と相分離する特性を有する
冷凍機油を適用する空気調和機や冷凍機などの冷凍空調
回路を構成するアキュムレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアキュムレータの一例について説
明する。図22は実公平5−39409号公報に記載さ
れたアキュムレータの構造を示す縦断面図である。図に
おいて、101は容器、102は吸入管、103は吐出
管、104は容器101内部に溜まった液冷媒、105
は冷凍機油である。103a〜103eは吐出管103
の上下方向に開口された複数の油回収穴であり、この例
では5個設けられている。103fは吐出管103のガ
ス入口、Uは吐出管103の管内流速を示す。
【0003】このアキュムレータを組み込んだ冷凍空調
回路において、冷媒ガス,液冷媒,および冷凍機油を含
んだ流体が吸入管102を通り、容器101に流入す
る。容器101の内部空間で冷媒ガスと液冷媒が分離さ
れ、冷媒ガスはガス入口103fから吐出管103を通
って容器101の外部に流出する。一方、液冷媒104
と冷凍機油105は容器101下部に溜まる。冷凍機油
105が、液冷媒104との溶解性が微弱か溶解性のな
い特性を有するか、または運転条件によっては液冷媒1
04と相分離する特性を有する場合、容器101の内部
の冷凍機油105と液冷媒104は図に示すように分離
し、液面高さHの液冷媒104の上層に、厚さhで冷凍
機油105が浮遊する。油回収穴103a〜103fは
上下方向に複数個設けられており、冷凍機油105と液
冷媒104は油回収穴103a〜103fから吐出管1
03内に吸引され、冷媒ガスと混合して流れる。
【0004】次に、従来のアキュムレータの他の例を示
す。図23は実開昭58−87079号公報に記載され
たアキュムレータの構造を示す縦断面図であり、アキュ
ムレータ内部の構造が上記の従来例とは異なっている。
図において、106は容器、107は吸入管、108は
吐出管で、108a〜108eは吐出管108の上下方
向に開口された複数の油回収穴である。109は液冷
媒、110は冷凍機油を示す。このアキュムレータを組
み込んだ冷凍空調回路において、冷媒ガス,液冷媒,お
よび冷凍機油を含んだ流体が吸入管107を通って容器
106に流入する。容器106の内部空間で冷媒ガスと
液冷媒が気液分離され、冷凍機油110と液冷媒109
は2相分離し、比重の小さい冷凍機油110は液冷媒1
09の上層に浮遊した状態になる。油回収穴108a〜
108eは上下方向に複数個設けられており、冷凍機油
110と液冷媒109は油回収穴108a〜108eか
ら吐出管108内に吸引され、冷媒ガスと混合して流れ
る。
【0005】上記2つの従来例ともに同様な作用と問題
点がある。以下、図22に示した従来例を代表として作
用を説明し、その問題点を述べる。油回収穴103a〜
103eから吐出管103の内部に流入する液冷媒の流
量は、吐出管103内を流れるガス流速Uの増加と容器
101内部に滞留する液冷媒量、即ち液冷媒高さHの増
大とともに増加する。ここで、ガス流速Uを一定値と
し、また、液冷媒104の上層に浮遊する冷凍機油10
5の厚さhを一定と仮定した場合の流量特性を図24に
示す。図において、横軸は液冷媒面高さH(mm)、縦
軸は吐出管103に流入する流量(kg/h)を示して
いる。また、点線は各々の油回収穴103a〜103e
から流入する個別の液冷媒流量であり、右上がりの一点
鎖線は各油回収穴から流入する流量の総和となる総液冷
媒流量を示す。液冷媒高さHが増加するにつれて液冷媒
104中に在る油回収穴の数が増す。このとき、下方の
油回収穴から流入する流量は、かかる水圧の圧力差によ
って、上方の油回収穴から流入する流量よりも多くな
る。このため、総液冷媒流量は、液冷媒高さHに比例し
て増加するのではなく、高さHが増加するにつれて加速
的に増加する。即ち、液冷媒104は、アキュムレータ
内部の液面高さが高くなる程、吐出管103内に吸い込
まれてアキュムレータから流出する液冷媒量が増加す
る。
【0006】次に油の流量について説明する。図中のの
こぎり状のほぼ一定した流量を示す実線は、上層部に浮
遊している冷凍機油105が油回収穴を介して吐出管1
03に流入する流量を示している。また、図25には油
の流量の変化を説明するための図を示す。冷凍機油の量
は、そのアキュムレータが組み込まれる冷凍空調回路に
よって定まるものであるが、通常はアキュムレータ内に
冷凍機油が溜まり過ぎないように油回収穴の径を定める
ため、アキュムレータの密閉容器101内に滞留する冷
凍機油の量の増減はあまりない。従って、冷凍機油の厚
さhの中に存在する油回収穴の数は、油回収穴の間隔に
もよるが、通常は1個か2個となる。図25(a)は冷
凍機油105が2個の油回収穴103c,103dの範
囲に滞留している場合であり、図25(b)は(a)と
同一な冷凍機油の厚さhであるが、1個の油回収穴10
3dの範囲に滞留している場合である。即ち、液冷媒高
さHの変化によって、(a)の状態にも(b)の状態に
もなりうる。当然ながら、両者の状態の違いは、油の流
量の変化となり、(a)は(b)よりも油の流量が多い
状態となる。従って、冷凍機油の厚さhが一定の場合で
も液冷媒高さHの変化にともなって、吐出管103への
油の流量はある程度変化する。実際には図24に示すよ
うに、段階的に変化する傾向があるが、平均的には、液
冷媒量に比べ、ほぼ一定の流量を示す。
【0007】周知のように、冷凍空調回路では、アキュ
ムレータの吐出管を出た冷媒ガスは、圧縮機に吸引さ
れ、圧縮されて排出するように構成されている。上記の
如く、従来構造のアキュムレータに液冷媒と相分離する
冷凍機油を適用した場合、冷媒ガス中に液冷媒が混入
し、その液冷媒流量が過大になる現象がある。このと
き、圧縮機は多量の液冷媒を吸引する状態となり、液冷
媒を圧縮することになる。すると、液圧縮状態となって
異常高圧が発生する。また、圧縮機内部では、給油ポン
プが液冷媒を吸い込み、軸受や摺動部に液冷媒を供給す
るため、軸受の潤滑不良も発生する。この結果、圧縮機
内部の摺動部での異常摩耗や焼付き現象の原因となる。
【0008】即ち、冷凍空調回路に組み込まれるアキュ
ムレータから導出される液冷媒の流量はある程度以下に
する必要があり、また、圧縮機を円滑に動作させるため
に冷凍機油の流量はある程度以上確保する必要がある。
この両限界値は組み込む冷凍空調回路によるものであ
る。
【0009】従来の構成において液冷媒の流量を低減す
るために、例えば油回収穴を小径化しようとすると、微
細的加工が必要になる場合もあり、大量生産には不向き
な構造となる。また、穴径が小さいと異物による詰まり
が発生する可能性が高い。従って、ある程度以上の穴
径、例えば通常最低1.5mm程度の穴径に設定する必
要があり、これでは液冷媒の流量を低減することができ
ない。
【0010】また、油の流量特性の観点から考えると以
下のような問題点もある。即ち、仮に油回収穴の穴径を
小さく設定した場合、液冷媒の流量を低減することがで
きるが一方では、油流量も少なくなり、冷凍機油として
の目標流量を得ることが困難となる。この場合、アキュ
ムレータ容器内部に多量の油が溜り込み、圧縮機内部の
油量が激減することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
アキュムレータでは、液冷媒流量および冷凍機油流量を
適量に制御することは困難であるという問題点があっ
た。
【0012】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、油回収穴径を工作上支障の無い程
度の大きさに加工し、アキュムレータ容器内部に液冷媒
が多量に滞留する場合でも、アキュムレータから流出す
る液冷媒流量が過大となることを防止し、かつ、アキュ
ムレータ内部に溜まった冷凍機油を圧縮機に効率よく回
収することができるアキュムレータを得て、圧縮機に流
入する液冷媒流量を抑制するとともに冷凍機油の必要流
量を確保し、結果的に冷凍空調回路の信頼性を向上する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成に係
るアキュムレータは、冷凍空調回路に循環する冷媒を一
時的に貯える密閉容器、該密閉容器に冷媒を導入する吸
入管、上記密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、密閉容
器内の冷媒を導出する吐出管、密閉容器内に保持され下
端部を閉塞し且つ上下方向に複数個の油回収穴を有する
油回収管、および該油回収管の最下部の油回収穴近傍ま
たはそれより下流側に設けられ、油回収管と吐出管を連
通する連通口を備え、吐出管の開口から連通口までの冷
媒流路と油回収管の流路とは独立しているものである。
【0014】また、本発明の第2の構成に係るアキュム
レータは、冷凍空調回路に循環する冷媒を一時的に貯え
る密閉容器、該密閉容器に冷媒を導入する吸入管、上記
密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、密閉容器内の冷媒
を導出する吐出管、密閉容器内で互いに異なる高さに保
持されそれぞれが上下方向に複数個の油回収穴を有する
複数の油回収管、該油回収管のそれぞれの最下部の油回
収穴近傍またはそれより下流側に設けられ、油回収管と
吐出管を連通する複数の連通口、複数の油回収管内を通
る冷媒流路のうちの最上位以外の冷媒流路を開閉する開
閉機構、および密閉容器の液面高さに応じて開閉機構を
作動する制御機構を備え、吐出管の開口から連通口まで
の冷媒流路と各油回収管の流路とはそれぞれ独立してお
り、最上位に配置される油回収管以外の上端部を閉塞
し、密閉容器内の液面高さに応じて制御機構によって開
閉機構を作動させ、複数の油回収管のうちで動作する油
回収管を切り替えて冷媒流路を構成したものである。
【0015】また、本発明の第3の構成に係るアキュム
レータは、第1の構成または第2の構成において、油回
収管内に保持される柱状部材を備え、油回収管の内壁と
柱状部材の側面との間に、冷媒に混在する冷凍機油の流
路となる隙間を構成したものである。
【0016】また、本発明の第4の構成に係るアキュム
レータは、第1の構成または第2の構成において、油回
収管を吐出管を包囲するように構成し、油回収管の内壁
と吐出管の側面との間に、冷媒に混在する冷凍機油の流
路となる隙間を構成したものである。
【0017】また、本発明の第5の構成に係るアキュム
レータは、第1の構成ないし第4の構成のいずれかにお
いて、油回収穴を少なくとも2種類以上の異なる大きさ
で構成し、大きい油回収穴を小さい油回収穴よりも上方
に配置したものである。
【0018】また、本発明の第6の構成に係るアキュム
レータは、第1の構成ないし第5の構成のいずれかにお
いて、隣接する油回収穴の間隔を少なくとも2種類以上
の間隔寸法で構成し、狭い間隔寸法の油回収穴を広い間
隔寸法の油回収穴よりも上方に配置したものである。
【0019】また、本発明の第7の構成に係るアキュム
レータは、第1の構成ないし第6の構成のいずれかにお
いて、油回収管の同一周上に複数の油回収穴を配置した
ものである。
【0020】また、本発明の第8の構成に係るアキュム
レータは、第1の構成ないし第7の構成のいずれかにお
いて、油回収管をその上方の断面積が下方の断面積より
も小さくなるように構成したものである。
【0021】また、本発明の第9の構成に係るアキュム
レータは、冷凍空調回路に循環する冷媒を一時的に貯え
る密閉容器、該密閉容器に冷媒を導入する吸入管、上記
密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、密閉容器内の冷媒
を導出する吐出管、密閉容器内に保持され上端部を開放
された長さの異なる複数の油回収管、該油回収管のそれ
ぞれにその上端部よりも下方で接続する集合管、および
該集合管と吐出管を連通する連通口を備え、上記吐出管
の開口から連通口までの冷媒流路と上記各油回収管から
連通口までの流路とはそれぞれ独立しているものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1による冷凍空調装
置に用いられるアキュムレータの構成について説明す
る。図1は、本実施の形態によるアキュムレータとし
て、吐出管の冷媒ガスの入口と出口が上部にあるものを
示す図であり、図1(a)は縦断面図、(b)は図1
(a)のA−A線断面図である。図において、1は密閉
容器、2は吸入管、3は吐出管、3aは冷媒ガス入口、
3bは連通口、4は油回収管、4a〜4hは上下方向に
複数個設けた油回収穴、4iは吐出管3との連通口、5
は液冷媒、6は冷凍機油、7は油回収管4を固定する強
度補強部材である。連通口3bや油回収穴4a〜4h
は、例えばオリフィス構造とし、基本的には円形である
が円形でない場合も同様である。連通口3bは最下部の
油回収穴4aの近傍か、それよりも冷媒流路の下流側に
設けられている。
【0023】また、図2は他の構成のアキュムレータと
して、吐出管の冷媒ガスの入口が上方にあり、出口が下
方にあるものを示す。図2(a)は縦断面図、図2
(b)は図2(a)のB−B線断面図、図2(c)は図
2(b)における点線部分Cを拡大し、油回収管10の
内部流動を示す説明図である。図において、8は吸入
管、9は吐出管、9aは冷媒ガス入口、9bは連通口、
10は油回収管、10a〜10hは油回収穴、10iは
吐出管9との連通口、11は液冷媒、12は冷凍機油、
13は密閉容器である。図1,図2において、油回収管
に設けた油回収穴の直径は、1〜3mm程度とし、加工
にそれほど支障が生じない程度で構成している。
【0024】以下、本実施の形態の動作について図2の
構成のアキュムレータについて説明するが、図1の構成
のアキュムレータでも同様の動作を行う。アキュムレー
タの機能は、冷凍空調回路に循環する冷媒を一時的に貯
えるものであり、吸入管8から流入する冷媒ガスと液冷
媒を分離して密閉容器13には液冷媒11を溜めこみ、
圧縮機(図示せず)に液冷媒11が送られることを防止
し、合わせて密閉容器13に溜まった冷凍機油12を圧
縮機に戻すことである。吸入管8から冷媒ガスに混じっ
て液冷媒11と冷凍機油12の混合流体が密閉容器13
内で分離され、液冷媒11と冷凍機油12が溜まってい
る状態を図2(a)に示す。液冷媒11と冷凍機油12
は溶解性が微弱であるため、図示したように密閉容器1
3の下部に相分離した状態で溜まる。通常、冷凍機油1
2の比重は液冷媒11の比重よりも小さいため、液冷媒
11の上層に冷凍機油12が浮遊する。
【0025】アキュムレータの機能として、液冷媒11
の滞留量にかかわらず、即ち液冷媒11の高さが一定で
ない場合でも、冷凍機油12を吐出管9に吸い込んで圧
縮機に戻す必要がある。本実施の形態では、油回収管1
0の軸に沿って上下方向に複数個の油回収穴10a〜1
0hを配置し、液冷媒11の上に浮遊する冷凍機油12
を油回収管10へ回収する。そして、図2(b)に示す
ように油回収管10の下方に設けた連通口10iと吐出
管9に設けた連通口9bが連通され、油回収管10の内
部の液冷媒11と冷凍機油12は吐出管9に吸い込まれ
る。図2(c)から判るように、油回収管10の内部の
液冷媒11と冷凍機油12は混合され、油回収管10の
内部に入った冷凍機油12は油回収管19内の液冷媒1
1の流れに随伴され、連通口10i,9bを通り、さら
に吐出管9に吸い込まれる。このようにして、密閉容器
13内の液冷媒11の上層に浮遊した冷凍機油12は吐
出管9へ吸い込まれる。
【0026】次に、液冷媒11と冷凍機油12の流量特
性について説明する。図3は吐出管9と油回収管10の
内部流動と液面高さを図示したものであり、図3(a)
は密閉容器13内の液面高さHが低い場合を示し、図3
(b)は液面高さHが高い場合を示している。図におい
て、Lは油回収管10内部の液面高さを示し、L1は液
面高さHが低い場合(図3(a))、L2は液面高さH
が高い場合(図3(b))に相当する。吐出管9に冷媒
ガスが流れることにより、密閉容器13内部の圧力に比
べて連通口10i部では、ΔPだけ圧力低下が生じる。
連通口10iを流れる液冷媒11と冷凍機油12の総流
量Qは、Q∝√(ΔP+ρgL)で示される。ただし、
ρは液体の密度、gは重力加速度である。密閉容器13
内部の液面高さHが高くなるとともに、液冷媒11や冷
凍機油12が流入する油回収穴(10a〜10e)の数
が多くなり、油回収管10内部の液面高さLも高くな
る。連通口10iを流れる液冷媒11と冷凍機油12の
総流量Qは、Q∝√(ΔP+ρgL)より定まり、図4
に示す総流量特性Qを得ることができる。
【0027】次に液冷媒流量と冷凍機油流量の流量割合
について述べる。このように構成した油回収管10で
は、油回収穴の大きさが同じでその配置間隔が等しい場
合、各油回収穴への流入流量はほぼ等しくなる。このた
め、図3(a)では、液冷媒11が流入する油回収穴1
0aが1個、冷凍機油12が流入する油回収穴10bが
1個であり、液冷媒11と冷凍機油12は概略同等流量
となる。また、図3(b)では、液冷媒11が流入する
油回収穴10a〜10dが4個、冷凍機油12が流入す
る油回収穴10eが1個であり、冷凍機油12の流量は
総流量Qのほぼ1/5倍となる。このようにして冷凍機
油12や液冷媒11の流量特性が決まり、図4に示す液
冷媒流量と冷凍機油流量を得ることができる。
【0028】図4の横軸は液冷媒面の高さ(mm)を示
し、縦軸は油回収管10から吐出管9への流量(kg/
h)を示している。本実施の形態で得られた液冷媒流量
特性と図24に示した従来のアキュムレータの液冷媒流
量特性とを比較すると、両者の差は明らかであり、本実
施の形態では液冷媒高さHの増加にともなう液冷媒流量
の増加を大幅に少なくできる。
【0029】このように、本実施の形態では、複数の油
回収穴を上下方向に配置した油回収管を設け、油回収管
と吐出管を1つのオリフィス状の連通口を介して連通す
る構造としたので、密閉容器13内の液冷媒の高さが高
くなった場合でも吐出管9に吸い込まれる液冷媒流量が
従来のように増加することがなく、アキュムレータから
流出する液冷媒流量が過大となることが防止でき、か
つ、アキュムレータ内部に溜まった冷凍機油を圧縮機に
効率よく回収することができる。このため、圧縮機に流
入する液冷媒流量を抑制するとともに冷凍機油の必要流
量を確保し、結果的に冷凍空調回路の信頼性を向上する
ことができる。
【0030】実施の形態2.次に、実施の形態2の油回
収管の形態について説明する。図5は、本実施の形態に
よるアキュムレータを示す図であり、図5(a)はアキ
ュムレータを示す縦断面図、図5(b)は図5(a)の
D−D線断面図である。本実施の形態では、図1の構成
における油回収管を支持する補強部材を不必要とし、簡
素化している。 図において、16は油回収管、16a
は複数の油回収穴、16bは連通口、16cは吐出管1
7との接点に相当し、固定点である。この連通口16b
と固定点16cで油回収管16が固定される。
【0031】本実施の形態でも、油回収管16と吐出管
17とはそれぞれに設けられた連通口16a,17aで
接続されており、複数の油回収穴16aの大きさや間隔
が等しければ、実施の形態1と同様の効果がある。ま
た、これに加えて、図1における補強部材7を設けなく
ても油回収管16を固定することができ、構成が簡単に
できる。
【0032】実施の形態3.次に、本発明の実施の形態
3によるアキュムレータの油回収管の構造について説明
する。図6は、本実施の形態によるアキュムレータを示
す図であり、図6(a)はアキュムレータを示す縦断面
図、図6(b)は図6(a)のE−E線断面図である。
図において、18は吐出管、18aは連通口、18bは
吐出管18のガス入口、19は油回収管、19aは複数
の油回収穴である。本実施の形態では、連通口18aの
位置を、J型の油回収管19の最下位に設けられた油回
収穴よりも冷媒流路の下流側で、高い位置に配置してい
る。J型の吐出管18側でも最下部よりも冷媒流路の下
流側で、高い位置で油回収管19と連通している。
【0033】以下、作用について説明する。図に示すよ
うな位置に連通口18aを設けると、吐出管のガス入口
18bから連通口18aまでの距離が長くなり、この範
囲で発生する管内圧力損失ΔPも実施の形態1より大き
くなる。前述のように、連通口18aを流れる液冷媒5
と冷凍機油6の総流量Qは、Q∝√(ΔP+ρgL)で
決定されるので、本実施の形態での総流量特性Qは実施
の形態1における総流量Qよりも増加する。総流量Qの
中に含まれる冷凍機油の割合は同じであり、冷凍機油の
流量も、総流量Qの増加にともなって増加する。
【0034】前述のように、総流量Qは過大になると支
障があるが、本実施の形態による総流量Qの増加量は従
来のように加速的に増大することなく、かつ冷凍機油を
増加できる効果を奏する。このようにして連通口と吐出
管との接続点の位置を変えることで、液冷媒と冷凍機油
の総流量Qを調整することができる。即ち、連通口18
aの位置は、実施の形態1のように必ずしも吐出管の最
下部に設ける必要はなく、最下部の油回収穴の近傍、ま
たはそれから下流側の任意の位置で油回収管19と吐出
管18とを連通することで、吐出管18への流量特性が
調整できる。このため、実施の形態1と同様の効果に加
え、このアキュムレータを組み込む冷凍空調回路の運転
条件を最適なものとすることができる。
【0035】実施の形態4.以下、本発明の実施の形態
4によるアキュムレータの構成および作用について説明
する。本実施の形態は連通口の形状に関するものであ
り、連通口を流れる流体の粘度による流量の影響を少な
くしたものである。図7(a)は、油回収管16の連通
口16bの直径と吐出管17の連通口17aの直径が等
しい構成のものを示しており、油回収管16と吐出管1
7の管肉厚が等しい場合、流れ方向の通路長さが管の肉
厚tの2倍に相当する。また、図7(b)は、油回収管
16の連通口16cの直径が吐出管17の連通口17a
の直径より大きい構成のものを示しており、流れ方向の
通路長さが管の肉厚tに相当する。
【0036】図7(a)と図7(b)の構成を比較する
と、連通口の断面積は等しいが、図7(a)では流れ方
向の通路長さが長く、例えば粘度の高い冷凍機油が流れ
る場合に流路抵抗が大となり、流量が減少する。一方、
図7(b)のように、連通口16bまたは連通口17a
の一方の直径を他方よりも大きくし、実質的に流路長さ
を短くすれば、粘度の影響で流路が変化することを抑制
できる。
【0037】なお、図7(b)では連通口16cの直径
を連通口17aの直径よりも大きいものを示している
が、逆に連通口17aの直径を連通口16cの直径より
も大きく構成してもよい。
【0038】実施の形態5.以下、本発明の実施の形態
5によるアキュムレータの油回収管の構造について説明
する。本実施の形態は、油回収管の内部に流入した冷凍
機油をより効率よく搬送するように構成したものであ
る。図8は、本実施の形態による油回収管を示す図であ
り、図8(a)は油回収管を示す縦断面図、図8(b)
は上面図である。図において、20は油回収管、20a
は油回収管20に加工された複数の油回収穴、21は油
回収管20の中央部近傍に保持した柱状部材、22は油
回収管20の内壁と柱状部材21の側面との間に作られ
た環状隙間である。図9は油回収管の動作を説明するた
めの図であり、図9(a)は油回収管の直径が4〜5m
m程度と細く、図9(b)は油回収管の直径が10mm
程度と太いものを示している。図において、23,24
は油回収管、25は液冷媒、26は冷凍機油の油滴を示
す。図中、ΔPは油回収管23,24に作用する圧力差
であり、下部が吐出管に連通される低圧側である。
【0039】以下、図9をもとに油回収管の径の大小に
よる流動状況の差異を説明する。油滴26の直径は冷凍
機油26と液冷媒25の表面張力で最小径が概略決ま
る。図9(a)は油滴26径と管内径がほぼ等しい構成
を示し、液冷媒25が油滴26を押し出すような状態と
なって流れる。この状態では、油滴26に差圧ΔPが作
用するため、油滴26と液冷媒25は連続流的な流れと
なる。冷凍機油と液冷媒25は比重の差があるため、油
滴26に浮力が作用するが、液冷媒25に押されて、油
滴26が下方に押し出されて流れる。一方、図9(b)
のように油回収管24の直径が大きい構成では油滴26
が自由に動き得る状態にあるため、図9(a)と比較し
て油滴26の下降流速が遅くなる。このように、油回収
管の流動経路の直径を油滴程度に小さくすれば、図9
(a)のような状況を生成でき、油滴26が下方に流れ
やすくなる。
【0040】上記の考え方を具体的にアキュムレータに
実現した構造が図8に示すものであり、流動経路の形状
を円管から環状隙間22に変形して構成している。例え
ば、流動経路となる環状隙間22の断面積が、内径10
mmの円管の断面積と等しくなるように構成するには、
例えば内径が11.7mmの油回収管20とし、その中
に外型が6mmの柱状部材を固定したものに相当する。
この時、環状隙間22を通過し得る液滴の直径は2.9
mmとなる。即ち、油回収管20の直径を少し大きくし
てその中に柱状部材21を設けることにより、断面積は
大きいままで、かつ流動経路の隙間を冷凍機油の油滴径
相当に調整することができる。従って、油滴26の流動
状況は、図9(a)で示す状況に近くなり、浮力に対抗
して油滴が流れやすい状態が実現できる。
【0041】実施の形態6.以下、本発明の実施の形態
6によるアキュムレータの油回収管の構造ついて説明す
る。本実施の形態は、油回収管の内部に流入した冷凍機
油をより効率よく搬送するように構成したものである。
図10は、本実施の形態によるアキュムレータを示す図
であり、図10(a)はアキュムレータを示す縦断面
図、図10(b)は吐出管と油回収管を示す正面図であ
る。図において、27は密閉容器、28は吐出管、28
aは吐出管28の下部に設けられた連通口、29は吐出
管28を包囲するように設けられ、吐出管28との間に
環状隙間を構成するように配置された筒状油回収管であ
る。29aは油回収管29の側面に複数設けられた油回
収穴である。
【0042】以下、本実施の形態における動作について
説明する。実施の形態5と同様、油回収穴29aを通っ
て筒状油回収管29に流入した液冷媒11と冷凍機油1
2は筒状油回収管29の内壁と吐出管28の側面との間
で構成される環状隙間を下方に流動する。そして、下方
に設けられている連通口28aを通って吐出管28に流
入する。環状隙間での流動は、流路の油滴の径程度に隙
間を小さくすることで、浮力に対抗して油が流れやすい
構成となる。このため、冷凍機油12の流量が増加し、
圧縮機への冷凍機油12の回収量を増加できる。また、
連通口28aの流れ方向の長さは、吐出管28の肉厚で
構成できるため、図7(b)で説明したように液冷媒1
1や冷凍機油12の粘度の依存性が少ない流量特性を実
現できる。
【0043】実施の形態7.以下、本発明の実施の形態
7によるアキュムレータの油回収管の構成について説明
する。本実施の形態は、液冷媒や冷凍機油の溜まり量が
多い状況の下で、相対的に冷凍機油の油回収量を増加さ
せ、圧縮機への冷凍機油の供給を増加することにより、
圧縮機の運転信頼性を向上するように構成したものであ
る。図11は、本実施の形態によるアキュムレータを示
す図であり、図11(a)はアキュムレータを示す縦断
面図、図11(b)は図11(a)のF−F線断面図で
ある。図において、30は油回収管、30aおよび30
bは例えば4個ずつ設けられた油回収穴であり、油回収
穴30bの直径を油回収管30aの直径よりも小さく構
成している。例えば、油回収穴30bの断面積を油回収
穴30aの断面積の1/4程度とする。
【0044】以下、動作について説明する。上側の油回
収穴30aの直径が下側の油回収穴30bの直径よりも
大きい場合、相対的に下側の油回収穴30bから流入す
る液冷媒流量の割合が減少し、図12に示す流量特性が
得られる。図12は、横軸に液面高さH(mm)を示
し、縦軸に連通口30cを通って吐出管28に流入する
流量(kg/h)を示している。図中、実線は本実施の
形態によって得られた流量特性を示し、点線は油回収穴
の直径が全て同じ構成の流量構成を示している。
【0045】図12から明らかなように、本実施の形態
のように構成すれば、液面高さHが高い領域で冷凍機油
の流量の減少が緩和されるとともに、液冷媒流量の増加
を緩和できる。このため、液冷媒や冷凍機油の溜まり量
が多い状況でも、圧縮機へ冷凍機油を安定して供給し、
圧縮機の運転信頼性を向上できる。また、本実施の形態
のように油回収穴の直径を上下で変化させることによっ
て、油回収管30の内部に流入する液冷媒11や冷凍機
油12の流量特性を調整することが可能となる。
【0046】実施の形態8.以下、本発明の実施の形態
8によるアキュムレータの油回収管の構造について説明
する。本実施の形態は、液冷媒や冷凍機油の溜まり量が
多い状況の下で、相対的に冷凍機油の回収量を増加さ
せ、圧縮機への冷凍機油の供給を増加することにより、
圧縮機の運転信頼性を向上するように構成したものであ
る。図13は本実施の形態によるアキュムレータを示す
図であり、図13(a)はアキュムレータを示す縦断面
図、図13(b)は図13(a)のG−G線断面図であ
る。図において、31は油回収管、31aおよび31b
は例えば3個と4個設けられた油回収穴であり、隣接す
る油回収穴31bの間隔Yを、隣接する油回収穴31a
の間隔Xよりも狭く構成している。例えば油回収穴31
bの間隔を2cm程度とし、油回収穴31aの間隔を3
cm程度とする。
【0047】このように、上方の油回収穴31bの間隔
を、下方の油回収穴31aの間隔よりも狭く構成したこ
とにより、油回収管31の内部に流入した液冷媒11や
冷凍機油12の流量特性を調整できる。例えば、液冷媒
11の溜まり量が多い場合、即ち、液冷媒11の高さH
が高い場合は、冷凍機油の層中に位置する油回収穴31
bの数が多くなるため、冷凍機油12の流量が多い特性
となる。従って、図12に示した実線の流量特性と同
様、液面高さHが高い領域で、連通口31c,28aで
の冷凍機油の流量低下を低減できる。この結果、圧縮機
へ戻す冷凍機油12の流量が低減することを防止でき、
圧縮機の信頼性を向上することができる。
【0048】実施の形態9.以下、本発明の実施の形態
9によるアキュムレータの油回収管の構造について説明
する。本実施の形態は、油回収管内の冷凍機油の搬送を
より迅速に行わせるものである。図14は本実施の形態
によるアキュムレータを示す図であり、図14(a)は
アキュムレータを示す縦断面図、図14(b)は図14
(a)のH−H線断面図で、図14(c)は油回収穴近
傍を拡大して示す説明図である。図において、32は油
回収管、32aおよび32bは油回収穴であり、互いに
対向した位置関係にあり、同一周上に複数の組み合わせ
で構成されている。33は液冷媒、34は冷凍機油であ
る。
【0049】本実施の形態の動作について説明する。油
回収穴32aおよび32bは、油回収管32の同一周上
に複数個、この場合は2個が、それぞれ互いに対向して
設けられている。油回収穴32aおよび32bのそれぞ
れから流入した液冷媒33は、図14(c)に示すよう
に液冷媒33同志が衝突する。
【0050】このように、油回収管32の中で流れが衝
突する構成であるため、油回収穴32a,32bから入
る液冷媒33と冷凍機油34の混濁状態が生成し、冷凍
機油34を微粒化が促進できる。この冷凍機油34は、
粒子径が小さい程、液冷媒33の流れに乗って下方向に
流れやすくなるため、冷凍機油を搬送しやすくなり冷凍
機油34の流量を増加できる。この結果、圧縮機へ戻す
冷凍機油12の流量が低減することを防止でき、圧縮機
の信頼性を向上することができる。
【0051】実施の形態10.以下、本発明の実施の形
態10によるアキュムレータの油回収管の構造について
説明する。本実施の形態は油回収管内の冷凍機油の搬送
をより迅速に行わせる構成のものである。図15は本実
施の形態によるアキュムレータを示す図であり、図15
(a)はアキュムレータを示す縦断面図、図15(b)
は図15(a)のI−I線断面図である。図において、
35は油回収管であり、上方の断面積よりも下方の断面
積を大きく構成し、例えば上端部の内径を5mm程度と
し、下端部の内径を10mm程度とするテーパ形状管で
構成する。35aはこの油回収管35に設けられた複数
の油回収穴である。
【0052】次に本実施の形態の動作について説明す
る。油回収管35の内部に流入した冷凍機油34は液冷
媒33とともに流れるが、一般的に液冷媒33の管内流
速が大きいほど冷凍機油34の油滴は搬送され易い。実
施の形態1のように一様な内径で油回収管35を構成し
た場合には、油回収管35の下部では上部よりも管内の
液冷媒流量が多くなり、管内流速が速くなる。ところ
が、管内流速が速い状態では油回収管35の管内圧力損
失が大きくなるため、上部の油回収穴から流入する冷凍
機油34の流入流量が減少するように作用する。オリフ
ィス状の連通口28a,35bでは、吐出管28への総
流量を制御するため、適度な圧力損失を生じさせる必要
があるが、油回収管35内では圧力損失が余分に増大す
ることを回避し、油回収管35の下部の管内流速を低減
する必要がある。
【0053】本実施の形態では、油回収管35の上下方
向において、液冷媒33の管内流量に応じて管内径を変
化させることにより、流入流速の変化が低減でき、管内
圧力損失の増大を防止する。具体的には、例えば図15
に示すように油回収管35の上端部から下端部へ内径を
徐々に大きくしてテーパ管形状とすることで、油回収管
35の下部の管内流速を低減し、結果的に油回収管35
に流入する冷凍機油34の流量の低下を防止できる。な
お、管内流速が限界値以下では、浮遊する油滴を搬送で
きないため、実際の冷凍空調回路の設計においては、冷
凍機油34の油滴が搬送できる程度の管内流速、即ち管
内径を確保することが必要となる。
【0054】実施の形態11.以下、本発明の実施の形
態11によるアキュムレータの油回収管の構造について
説明する。本実施の形態は、簡単な構成で、油回収管内
の冷凍機油の搬送を迅速に行うようにしたものである。
図16は本実施の形態によるアキュムレータを示す図で
あり、図16(a)はアキュムレータを示す縦断面図、
図16(b)は図16(a)のJ−J線断面図である。
図において、36,37は内径の異なる油回収管であ
り、上方に内径の小さい油回収管36を配置し、下方に
は内径の大きい油回収管37を配置する。即ち、油回収
管を例えば2段で構成して下方の内径が上方の内径より
も大きくなるように構成している。36aおよび37a
はそれぞれ複数の油回収穴で、油回収管36および37
に設けられている。
【0055】次に動作について説明する。実施の形態1
0の油回収管のようなテーパ管形状では加工上やや困難
な面もある。このため、本実施の形態では、より簡単な
構造の例として異なる内径の管36,37を結合して油
回収管を構成している。
【0056】この構成の油回収管37では、下方の断面
積が上方の断面積よりも大きいので、下部の管内流速を
低減し、管内圧力損失を低減する効果がある。従って、
実施の形態10と同様の効果を奏し、結果的に油回収管
36,37に流入する冷凍機油の流量の低下を防止でき
る。
【0057】実施の形態12.以下、本発明の実施の形
態12によるアキュムレータの構造について説明する。
本実施の形態は複数の油回収管を設けて、フロート構造
により連通口を開閉し、液冷媒の流量を制御する構成の
ものである。図17は本実施の形態のアキュムレータを
示す縦断面図である。また、図18は要部詳細を示す図
で、図18(a)は正面図、図18(b)は図18
(a)のK−K線断面図である。本実施の形態では、油
回収管を例えば2個備えている。図において、38は吐
出管、38aは連通口、39は第1油回収管、40は第
2油回収管、39a,40aはそれぞれ油回収管39,
40に設けられた複数の油回収穴である。また、41は
冷凍機油46や液冷媒47の高さによって上下動作する
フロート、42はフロート41に固定されたフロートア
ーム、42aはフロートアーム42に設けたピン穴、4
3はフロートアーム42の支点となるピンで、ピン穴4
2aに挿入されている。44はフロートアーム42の端
部に配置されたピン、45はピン44に連結され、フロ
ートアーム42の運動と連動し上下動作を行う連通口開
閉ロッドである。45aは連通口開閉ロッド45の下部
の連通口開閉部であり、開閉弁の機能を有する。45b
は連通口開閉ロッド45に設けた凹部であり、油回収穴
39aを閉塞しないように油回収穴に接する部分を削除
している。冷凍機油46は液冷媒47に浮遊した状態と
なっている。
【0058】第1油回収管39と第2油回収管40は高
さの異なる位置に保持されており、下方に保持されてい
る第1油回収管39の上端部は閉塞されている。また、
第1油回収管39は、その下端部分で連通口38aを介
して吐出管38と連通し、同様に第2油回収管40は、
その下端部分で連通口(図示せず)を介して吐出管38
と連通している。そして、開閉機構を構成する連通口開
閉部45aと液面高さに応じて開閉機構を作動させる制
御機構を構成するフロート41は、第1油回収管39内
を流れる冷媒流路を開閉するため、第1油回収管39に
取り付けられている。
【0059】図19はアキュムレータ内部の液冷媒量や
冷凍機油量が少ない場合と多い場合の動作を説明する図
である。この図に基づいて本実施の形態の動作について
説明する。図19(a)は冷凍機油46、液冷媒47の
液面レベルが低い場合を示し、図19(b)は液面レベ
ルが高い場合を示している。図19(a)ではフロート
41が下がり、これに連結された連通口開閉ロッド45
が上がり、連通口38aを開放した状態となっている。
一方、図19(b)ではフロート41が冷凍機油46に
浮遊して上がり、これに連結された連通口開閉ロッド4
5が下がり、連通口38aを閉じた状態となっている。
【0060】連通口38aの開閉にともない吐出管38
に流入する液冷媒47の流量が変化する。図20に液冷
媒47の高さが変化した場合の流量特性を示す。図にお
ける横軸は液冷媒面の高さH(mm)、縦軸は油回収管
39,40から連通口38aを通って流入する流体の流
量(kg/h)であり、H’は第2油回収管40に設け
られた最下位の油回収穴40aの高さを示している。
【0061】液冷媒47の高さHがH’以下の場合に
は、実施の形態1と同様であり、吐出管38に流入する
液冷媒47は、連通口38aを通って流入する。そして
液冷媒の高さHの増加にともなって、液中にある油回収
穴の数が増加し、液冷媒の流入量は増える。そして、液
冷媒47の高さHがH’になった時点で連通口38aが
閉塞される。このため、液冷媒47の流量は図に示すよ
うに0となる。一方、冷凍機油46は、液冷媒46は、
液冷媒47の液面の高さHに達した時点では、第2油回
収管40の油回収穴40aから吐出管38に流入する。
このため、図のような特性となる。
【0062】液冷媒47の高さHが高くなり、H’<H
なる場合は、連通口38aが閉塞されるため、液冷媒4
7は第2油回収管40からのみ流入する。従って、液冷
媒47の流量は液冷媒47の高さHが増すとともに増加
する。冷凍機油46の流量は液冷媒47の高さHが増す
と共に徐々に減少する。即ち、液冷媒47高さHが高い
場合の吐出管38への液冷媒の流入が抑制できるため、
圧縮機の運転信頼性が向上する。
【0063】なお、油回収管の個数は、2個に限るもの
ではなく、3個以上設けると、吐出管38への液冷媒の
流量をもっと細かく制御できる。また、上記のものは、
フロート41に接続したロッド45で連通口38aを塞
ぐように構成しているが、油回収管39aを塞ぐように
構成してもよい。
【0064】実施の形態13.以下、本発明の実施の形
態13によるアキュムレータについて説明する。本実施
の形態によるアキュムレータは、長さの異なる複数の油
回収管と各管を集合する管を設けて冷凍機油を回収する
ように構成したものである。図21は、本実施の形態に
よるアキュムレータを示す図であり、図21(a)はア
キュムレータを示す縦断面図、図21(b)は図21
(a)のL−L線断面図である。図において、48は吸
入管、49は吐出管、49aは連通口、50は密閉容
器、51〜55は油回収管であり、例えば5本の異なる
長さの油回収管で構成し、各管の上端は開放されてい
る。51a〜55aは油回収管51〜55の上端部の開
放部である。また、油回収管51〜55の下端部は集合
管56に集合され、集合管56は連通口49aに連通す
る構成となっている。57は密閉容器50に溜まった液
冷媒、58は液冷媒57の上層に溜まった冷凍機油であ
る。
【0065】次に本実施の形態の動作について説明す
る。液冷媒57の高さはアキュムレータ内部の液冷媒5
7の量により決まり、このアキュムレータ内部の液冷媒
57の量は冷凍空調回路の運転条件によって決まる。通
常、その運転条件は広範囲な圧力や温度条件で運転され
るため、液冷媒57の高さは一定でない。従って、液冷
媒57の上層に浮遊する冷凍機油58の高さも一定でな
い。このような場合でも、複数の油回収管51〜55の
長さを段階的に形成しているので、いずれかの油回収管
から冷凍機油58が吸引される。即ち、図に示すよう
に、油回収管53の上端部近傍に冷凍機油58が滞在す
る場合は、油回収管開放部53aから冷凍機油58が油
回収管53に入り込む。また、油回収管開放部51a,
52aからは液冷媒57が油回収管51,52に入り込
む。油回収管に入った冷凍機油58、液冷媒57は集合
管56に入り、実施の形態1と同様、連通口49aで圧
力損失が発生し、過大な量の液冷媒が吐出管49に吸い
込まれないように流量が制御される。
【0066】このように、長さの異なる複数の油回収管
を設け、この油回収管に流入した流体を1つの連通口か
ら吐出管に流入するように構成すれば、冷凍機油の油面
が不定な場合でも冷凍機油の流量を確保でき、アキュム
レータから圧縮機への冷凍機油の回収が可能となる。こ
の結果、圧縮機の内部油量が減少することを防止し、圧
縮機の運転信頼性が確保できる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の構成のア
キュムレータによれば、冷凍空調回路に循環する冷媒を
一時的に貯える密閉容器、該密閉容器に冷媒を導入する
吸入管、上記密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、密閉
容器内の冷媒を導出する吐出管、密閉容器内に保持され
下端部を閉塞し且つ上下方向に複数個の油回収穴を有す
る油回収管、および該油回収管の最下部の油回収穴近傍
またはそれより下流側に設けられ、油回収管と吐出管を
連通する連通口を備え、上記吐出管の開口から連通口ま
での冷媒流路と上記油回収管の流路とは独立している
とにより、液冷媒流量が過大になることを防止でき、か
つ液冷媒の上層に浮遊する冷凍機油を適度な油流量で吐
出管に導出し、圧縮機に送ることができるアキュムレー
タが得られる。
【0068】また、本発明の第2の構成のアキュムレー
タによれば、冷凍空調回路に循環する冷媒を一時的に貯
える密閉容器、該密閉容器に冷媒を導入する吸入管、
記密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、密閉容器内の冷
媒を導出する吐出管、密閉容器内で互いに異なる高さに
保持されそれぞれが上下方向に複数個の油回収穴を有す
る複数の油回収管、該油回収管のそれぞれの最下部の油
回収穴近傍またはそれより下流側に設けられ、油回収管
と吐出管を連通する複数の連通口、複数の油回収管内を
通る冷媒流路のうちの最上位以外の冷媒流路を開閉する
開閉機構、および密閉容器の液面高さに応じて開閉機構
を作動する制御機構を備え、吐出管の開口から連通口ま
での冷媒流路と各油回収管の流路とはそれぞれ独立して
おり、最上位に配置される油回収管以外の上端部を閉塞
し、密閉容器内の液面高さに応じて制御機構によって開
閉機構を作動させ、複数の油回収管のうちで動作する油
回収管を切り替えて冷媒流路を構成することにより、冷
凍機油の油面高さに応じて冷媒流路を切り替えて、液冷
媒の流量や冷凍機油流量を自在に調整でき、液冷媒流量
が過大になることを防止でき、かつ液冷媒の上層に浮遊
する冷凍機油を適度な油流量で吐出管に導出し、圧縮機
に送ることができるアキュムレータが得られる。
【0069】また、本発明の第3の構成のアキュムレー
タによれば、第1または第2の構成に加え、油回収管内
に保持される柱状部材を備え、油回収管の内壁と柱状部
材の側面との間に、冷媒に混在する冷凍機油の流路とな
る隙間を構成したことにより、第1または第2の構成と
同様の効果に加え、油回収管内において、油滴の流動を
促進し、冷凍機油流量を増加できるアキュムレータが得
られる。
【0070】また、本発明の第4の構成のアキュムレー
タによれば、第1または第2の構成において、油回収管
は吐出管を包囲するように構成され、油回収管の内壁と
吐出管の側面との間に、冷媒に混在する冷凍機油の流路
となる隙間を構成したことにより、第1または第2の構
成と同様の効果に加え、油回収管内において、油滴の流
動を促進し、冷凍機油流量を増加するアキュムレータが
得られる。
【0071】また、本発明の第5の構成のアキュムレー
タによれば、第1ないし第4の構成のいずれかにおい
て、油回収穴は少なくとも2種類以上の異なる大きさで
構成され、大きい油回収穴を小さい油回収穴よりも上方
に配置したことにより、第1ないし第4の構成のいずれ
かと同様の効果に加え、液面高さの高い部分で冷凍機油
の流量減少を防止できるアキュムレータが得られる。
【0072】また、本発明の第6の構成のアキュムレー
タによれば、第1ないし第5の構成のいずれかにおい
て、隣接する油回収穴の間隔を少なくとも2種類以上の
間隔寸法で構成し、狭い間隔寸法の油回収穴を広い間隔
寸法の油回収穴よりも上方に配置したことにより、第1
ないし第5の構成のいずれかの効果に加え、液面高さの
高い部分で冷凍機油の流量減少を防止できるアキュムレ
ータが得られる。
【0073】また、本発明の第7の構成のアキュムレー
タによれば、第1ないし第6の構成のいずれかにおい
て、油回収管の同一周上に複数の油回収穴を配置したこ
とにより、第1ないし第6の構成のいずれかの効果に加
え、油回収管内の液冷媒の上層に浮遊する冷凍機油と液
冷媒との混合を促進し、冷凍機油流量を増加できるアキ
ュムレータが得られる。
【0074】また、本発明の第8の構成のアキュムレー
タによれば、第1ないし第7の構成のいずれかにおい
て、油回収管はその上方の断面積を下方の断面積よりも
小さくなるように構成したことにより、第1ないし第7
の構成のいずれかの効果に加え、液冷媒と冷凍機油が流
れることによる圧力損失を低減し、油回収管内での流量
を増加できるアキュムレータが得られる。
【0075】また、本発明の第9の構成のアキュムレー
タによれば、冷凍空調回路に循環する冷媒を一時的に貯
える密閉容器、該密閉容器に冷媒を導入する吸入管、
記密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、密閉容器内の冷
媒を導出する吐出管、密閉容器内に保持され上端部を開
放された長さの異なる複数の油回収管、該油回収管のそ
れぞれにその上端部よりも下方で接続する集合管、およ
び該集合管と吐出管を連通する連通口を備え、上記吐出
管の開口から連通口までの冷媒流路と上記各油回収管か
ら連通口までの流路とはそれぞれ独立していることによ
り、液冷媒流量が過大になることを防止でき、かつ液冷
媒の上層に浮遊する冷凍機油を適度な油流量で吐出管に
導出し、圧縮機に送ることができるアキュムレータが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるアキュムレータ
を示す図であり、図1(a)は縦断面図、図1(b)は
図1(a)のA−A線断面図である。
【図2】 実施の形態1による他のアキュムレータを示
す図であり、図2(a)は縦断面図、図2(b)は図2
(a)のB−B線断面図、図2(c)は液冷媒と冷凍機
油の内部流動を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1に係わる液冷媒と冷凍機油の内
部流動を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係わる液冷媒面高さ(mm)
に対する液冷媒と冷凍機油の流量(kg/h)を示す特
性図である。
【図5】 本発明の実施の形態2によるアキュムレータ
を示す図であり、図5(a)は縦断面図、図5(b)は
図5(a)のD−D線断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態3によるアキュムレータ
を示す図であり、図6(a)は縦断面図、図6(b)は
図6(a)のE−E線断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態4によるアキュムレータ
の連通口近傍を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態5によるアキュムレータ
の油回収管を示す図であり、図8(a)は縦断面図、図
8(b)は上面図である。
【図9】 実施の形態5に係わる液冷媒と冷凍機油の内
部流動を示す説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態6によるアキュムレー
タを示す図であり、図10(a)は縦断面図、図10
(b)は油回収管の正面図である。
【図11】 本発明の実施の形態7によるアキュムレー
タを示す図であり、図11(a)は縦断面図、図11
(b)は図11(a)のF−F線断面図である。
【図12】 実施の形態7に係わる液冷媒面高さ(m
m)に対する液冷媒と冷凍機油の流量(kg/h)を示
す特性図である。
【図13】 本発明の実施の形態8によるアキュムレー
タを示す図であり、図13(a)は縦断面図、図13
(b)は図13(a)のG−G線断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態9によるアキュムレー
タを示す図であり、図14(a)は縦断面図、図14
(b)は図14(a)のH−H線断面図、図14(c)
は液冷媒と冷凍機油の内部流動を示す説明図である。
【図15】 本発明の実施の形態10によるアキュムレ
ータを示す図であり、図15(a)は縦断面図、図15
(b)は図15(a)のI−I線断面図である。
【図16】 本発明の実施の形態11によるアキュムレ
ータを示す図であり、図16(a)は縦断面図、図16
(b)は図16(a)のJ−J線断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態12によるアキュムレ
ータを示す縦断面図である。
【図18】 実施の形態12によるアキュムレータを示
す図であり、図18(a)は要部構成図、図18(b)
は図18(a)のK−K線断面図である。
【図19】 実施の形態12によるアキュムレータの動
作を示す説明図である。
【図20】 実施の形態12に係わる液冷媒面高さ(m
m)に対する液冷媒と冷凍機油の流量(kg/h)を示
す特性図である。
【図21】 本発明の実施の形態13によるアキュムレ
ータを示す図であり、図13(a)は縦断面図、図13
(b)は図13(a)のL−L線断面図である。
【図22】 従来のアキュムレータの一例を示す縦断面
図である。
【図23】 従来のアキュムレータの他の例を示す縦断
面図である。
【図24】 従来のアキュムレータに係わる液冷媒面高
さ(mm)に対する液冷媒と冷凍機油の流量(kg/
h)を示す特性図である。
【図25】 従来のアキュムレータの油の流量の変化を
説明する説明図である。
【符号の説明】
1 密閉容器、2 吸入管、3 吐出管、3b 連通
口、4 油回収管、4a〜4h 油回収穴、4i連通
口、8 吸入管、9 吐出管、9b 連通口、10油回
収管、10a〜10h 油回収穴、10i連通口、13
密閉容器、16油回収管、16a 油回収穴、17
吐出管、18 吐出管、18a 連通口、19 油回収
管、19a 油回収穴、20 油回収管、20a 油回
収穴、21柱状部材、22 環状隙間、28 吐出管、
29 筒状油回収管、29a 油回収穴、30 油回収
管、30a〜30d 油回収穴、31 油回収管、31
a,31b 油回収穴、32 油回収管、32a,32
b 油回収穴、35 油回収管、35a 油回収穴、3
6 油回収管、36a 油回収穴、37 油回収管、3
7a 油回収穴、38 吐出管、38a 連通口、39
油回収管、39a油回収穴、40 油回収管、40a
油回収穴、41 フロート、45 連通口開閉ロッ
ド、45a 連通口開閉部、48 吸入管、49 吐出
管、51〜55 油回収管、56 集合管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 直樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 飯島 等 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 井沢 毅司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 豊島 正樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−86540(JP,A) 実開 昭51−37601(JP,U) 実開 昭61−93767(JP,U) 実開 昭63−104959(JP,U) 実開 昭52−70319(JP,U) 実開 平2−20066(JP,U) 実願 昭63−99029号(実開 平2− 20066号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 43/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍空調回路に循環する冷媒を一時的に
    貯える密閉容器、該密閉容器に上記冷媒を導入する吸入
    管、上記密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、上記密閉
    容器内の上記冷媒を導出する吐出管、上記密閉容器内に
    保持され下端部を閉塞し且つ上下方向に複数個の油回収
    穴を有する油回収管、および該油回収管の最下部の油回
    収穴近傍またはそれより下流側に設けられ、上記油回収
    管と上記吐出管を連通する連通口を備え、上記吐出管の
    開口から連通口までの冷媒流路と上記油回収管の流路と
    は独立していることを特徴とするアキュムレータ。
  2. 【請求項2】 冷凍空調回路に循環する冷媒を一時的に
    貯える密閉容器、該密閉容器に上記冷媒を導入する吸入
    管、上記密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、上記密閉
    容器内の上記冷媒を導出する吐出管、上記密閉容器内で
    互いに異なる高さに保持されそれぞれが上下方向に複数
    個の油回収穴を有する複数の油回収管、該油回収管のそ
    れぞれの最下部の油回収穴近傍またはそれより下流側に
    設けられ、上記油回収管と上記吐出管を連通する複数の
    連通口、複数の上記油回収管内を通る流路のうちの最上
    位以外の流路を開閉する開閉機構、および上記密閉容器
    の液面高さに応じて上記開閉機構を作動する制御機構を
    備え、上記吐出管の開口から連通口までの冷媒流路と上
    記各油回収管の流路とはそれぞれ独立しており、最上位
    に配置される上記油回収管以外の上端部を閉塞し、上記
    密閉容器内の液面高さに応じて上記制御機構によって上
    記開閉機構を作動させ、複数の上記油回収管のうちで動
    作する油回収管を切り替えて上記流路を構成することを
    特徴とするアキュムレータ。
  3. 【請求項3】 上記油回収管内に保持される柱状部材を
    備え、上記油回収管の内壁と上記柱状部材の側面との間
    に、上記冷媒に混在する冷凍機油の流路となる隙間を構
    成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    アキュムレータ。
  4. 【請求項4】 上記油回収管は上記吐出管を包囲するよ
    うに構成され、上記油回収管の内壁と上記吐出管の側面
    との間に、上記冷媒に混在する冷凍機油の流路となる隙
    間を構成したことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のアキュムレータ。
  5. 【請求項5】 上記油回収穴は少なくとも2種類以上の
    異なる大きさで構成され、大きい上記油回収穴を小さい
    上記油回収穴よりも上方に配置したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアキュムレー
    タ。
  6. 【請求項6】 隣接する上記油回収穴の間隔を少なくと
    も2種類以上の間隔寸法で構成し、狭い間隔寸法の上記
    油回収穴を広い間隔寸法の上記油回収穴よりも上方に配
    置したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいず
    れかに記載のアキュムレータ。
  7. 【請求項7】 上記油回収管の同一周上に複数の油回収
    穴を配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項6
    のいずれかに記載のアキュムレータ。
  8. 【請求項8】 上記油回収管はその上方の断面積を下方
    の断面積よりも小さくなるように構成したことを特徴と
    する請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のアキュ
    ムレータ。
  9. 【請求項9】 冷凍空調回路に循環する冷媒を一時的に
    貯える密閉容器、該密閉容器に上記冷媒を導入する吸入
    管、上記密閉容器内の冷媒ガス相中に開口し、上記密閉
    容器内の上記冷媒を導出する吐出管、上記密閉容器内に
    保持され上端部を開放された長さの異なる複数の油回収
    管、該油回収管のそれぞれにその上端部よりも下方で接
    続する集合管、および該集合管と上記吐出管を連通する
    連通口を備え、上記吐出管の開口から連通口までの冷媒
    流路と上記各油回収管から連通口までの流路とはそれぞ
    れ独立していることを特徴とするアキュムレータ。
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