JP3338891B2 - ボックスカバー用閉塞カバー及びボックスカバー - Google Patents
ボックスカバー用閉塞カバー及びボックスカバーInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート打設
において配線・配管用のボックス内にコンクリートが侵
入するのを防止するボックスカバー用閉塞カバー及びボ
ックスカバーに関するものである。
において配線・配管用のボックス内にコンクリートが侵
入するのを防止するボックスカバー用閉塞カバー及びボ
ックスカバーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のボックスカバーとして、
例えば、実開平１−６１８２０号公報に掲載の技術が開
示されている。
例えば、実開平１−６１８２０号公報に掲載の技術が開
示されている。
【０００３】図６及び図７は、従来のボックスカバーを
示す。
示す。
【０００４】図において、ボックス３１は底壁を有する
略円筒状のボックス本体３２の前面開口部３３の周縁に
沿って鍔部３４が一体に設けられており、コンクリート
壁内に配設されてその内部に壁裏の配線・配管材と壁表
の配線・配管材とを連結する連結部が収容される。壁裏
の配線・配管材は前記ボックス本体３２の側壁に設けら
れたノックアウト孔３５を通して内部に挿通される。
略円筒状のボックス本体３２の前面開口部３３の周縁に
沿って鍔部３４が一体に設けられており、コンクリート
壁内に配設されてその内部に壁裏の配線・配管材と壁表
の配線・配管材とを連結する連結部が収容される。壁裏
の配線・配管材は前記ボックス本体３２の側壁に設けら
れたノックアウト孔３５を通して内部に挿通される。
【０００５】一方、ボックスカバー３６は中央部に蓋部
材３７を打抜くことによって前記ボックス３１の開口部
３３と連通する前面開口３８が形成されるようになって
おり、その前面開口３８の周縁に沿って所定高さの塗代
部３９が突設されている。前記蓋部材３７は硬質の合成
樹脂で本体部分とは一体に成形されており、本体部分と
の接続部は薄肉部３７ａが形成されているので、壁表側
から打ち抜くことができる。このボックスカバー３６は
外周内側に穿設された長孔４０から取付ねじを前記ボッ
クス３１の鍔部３４のねじ孔３４ａに螺着することによ
り、前記ボックス３１に取付けられるようになってい
る。
材３７を打抜くことによって前記ボックス３１の開口部
３３と連通する前面開口３８が形成されるようになって
おり、その前面開口３８の周縁に沿って所定高さの塗代
部３９が突設されている。前記蓋部材３７は硬質の合成
樹脂で本体部分とは一体に成形されており、本体部分と
の接続部は薄肉部３７ａが形成されているので、壁表側
から打ち抜くことができる。このボックスカバー３６は
外周内側に穿設された長孔４０から取付ねじを前記ボッ
クス３１の鍔部３４のねじ孔３４ａに螺着することによ
り、前記ボックス３１に取付けられるようになってい
る。
【０００６】コンクリート壁内に前記ボックス３１及び
ボックスカバー３６を埋設し、壁表に前面開口３８を臨
ませるには、図８に示すように、まず、ボックス３１の
ノックアウト孔３５に波付管などの管体４１を接続し、
ビス６を使用して前記ボックス３１にボックスカバー３
６を取付けた後、前記ボックスカバー３６の前面に板材
等からなる型枠４２を当接し、コンクリートを打設す
る。そして、コンクリートを打設した後、前記型枠４２
を取外し、壁表側から前記ボックスカバー３６の蓋部材
３７を打ち抜く。これによって、前面開口３８を壁表側
に臨ませることができる。
ボックスカバー３６を埋設し、壁表に前面開口３８を臨
ませるには、図８に示すように、まず、ボックス３１の
ノックアウト孔３５に波付管などの管体４１を接続し、
ビス６を使用して前記ボックス３１にボックスカバー３
６を取付けた後、前記ボックスカバー３６の前面に板材
等からなる型枠４２を当接し、コンクリートを打設す
る。そして、コンクリートを打設した後、前記型枠４２
を取外し、壁表側から前記ボックスカバー３６の蓋部材
３７を打ち抜く。これによって、前面開口３８を壁表側
に臨ませることができる。
【０００７】前面開口３８を壁表側に臨ませた後は、前
記管体４１の内部に配線４３を挿通し、壁表側に引き出
して配線器具等を接続し、その配線器具等を前記ボック
ス３１内に押戻して収容することができる。
記管体４１の内部に配線４３を挿通し、壁表側に引き出
して配線器具等を接続し、その配線器具等を前記ボック
ス３１内に押戻して収容することができる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記ボックス
カバー３６は、蓋部材３７が本体部分とともに硬質の合
成樹脂で一体成形されているので、前面側から前記蓋部
材３７を叩打して打抜いたとき、前記蓋部材３７がボッ
クス３１内にめり込むため、その後前記蓋部材３７を取
出すことは極めて困難であった。
カバー３６は、蓋部材３７が本体部分とともに硬質の合
成樹脂で一体成形されているので、前面側から前記蓋部
材３７を叩打して打抜いたとき、前記蓋部材３７がボッ
クス３１内にめり込むため、その後前記蓋部材３７を取
出すことは極めて困難であった。
【０００９】また、前記蓋部材３７は、本体部分との接
続部が薄肉部３７ａで形成されてはいるものの、打抜く
には相当大きな叩打力を必要とする。特に、型枠４１と
ボックスカバー３６との密接が不完全でボックスカバー
３６の前面に相当量のコンクリートが付着し、これで覆
われてしまった場合には、その打抜きは著しく困難であ
った。更に、蓋部材３７を打抜くときの勢いで蓋部材３
７や工具等で誤ってボックス３１内の配線４３や配線器
具をきず付けてしまうことがあった。
続部が薄肉部３７ａで形成されてはいるものの、打抜く
には相当大きな叩打力を必要とする。特に、型枠４１と
ボックスカバー３６との密接が不完全でボックスカバー
３６の前面に相当量のコンクリートが付着し、これで覆
われてしまった場合には、その打抜きは著しく困難であ
った。更に、蓋部材３７を打抜くときの勢いで蓋部材３
７や工具等で誤ってボックス３１内の配線４３や配線器
具をきず付けてしまうことがあった。
【００１０】そこで、本発明は、コンクリート打設後
に、コンクリート侵入防止用の閉塞部を小さい力で簡単
かつ安全に除去して壁表に臨む開口を形成できるボック
スカバー用閉塞カバー及びボックスカバーの提供を課題
とするものである。
に、コンクリート侵入防止用の閉塞部を小さい力で簡単
かつ安全に除去して壁表に臨む開口を形成できるボック
スカバー用閉塞カバー及びボックスカバーの提供を課題
とするものである。
【００１１】請求項１に係るボックスカバー用閉塞カバ
ーは、破断して開口形成可能な硬質合成樹脂フィルムで
形成され、ボックスカバーのボックス取付用ビス挿通孔
を閉塞するよう前記ボックスカバーの背面側に配置され
るとともに、前記ボックスカバーの前面開口と略同一面
を形成すべく前記前面開口側に膨出してこの前面開口の
全体を閉塞するとともに前記ボックスカバー及びボック
スの埋設位置探知用の探知部材が収納される収納凹部が
形成されてこの収納凹部に前記探知部材が取付けられた
前面開口閉塞部を備え、該ボックスカバーの前記ボック
スへのビス固定により両者間で挟持されるものである。
ーは、破断して開口形成可能な硬質合成樹脂フィルムで
形成され、ボックスカバーのボックス取付用ビス挿通孔
を閉塞するよう前記ボックスカバーの背面側に配置され
るとともに、前記ボックスカバーの前面開口と略同一面
を形成すべく前記前面開口側に膨出してこの前面開口の
全体を閉塞するとともに前記ボックスカバー及びボック
スの埋設位置探知用の探知部材が収納される収納凹部が
形成されてこの収納凹部に前記探知部材が取付けられた
前面開口閉塞部を備え、該ボックスカバーの前記ボック
スへのビス固定により両者間で挟持されるものである。
【００１２】請求項２に係るボックスカバー用閉塞カバ
ーは、請求項１に記載のボックスカバー用閉塞カバー
が、透明な硬質合成樹脂フィルムで形成されたものであ
る。
ーは、請求項１に記載のボックスカバー用閉塞カバー
が、透明な硬質合成樹脂フィルムで形成されたものであ
る。
【００１３】
【００１４】請求項３に係るボックスカバーは、破断し
て開口形成可能な硬質合成樹脂フィルムで形成され、ボ
ックスカバーのボックス取付用ビス挿通孔を閉塞するよ
う前記ボックスカバーの背面側に配置されるとともに、
前記ボックスカバーの前面開口と略同一面を形成すべく
前記前面開口側に膨出してこの前面開口の全体を閉塞す
るとともに前記ボックスカバー及びボックスの埋設位置
探知用の探知部材が収納される収納凹部が形成されてこ
の収納凹部に前記探知部材が取付けられた前面開口閉塞
部を備え、該ボックスカバーの前記ボックスへのビス固
定により両者間で挟持される閉塞カバーを備えたもので
ある。
て開口形成可能な硬質合成樹脂フィルムで形成され、ボ
ックスカバーのボックス取付用ビス挿通孔を閉塞するよ
う前記ボックスカバーの背面側に配置されるとともに、
前記ボックスカバーの前面開口と略同一面を形成すべく
前記前面開口側に膨出してこの前面開口の全体を閉塞す
るとともに前記ボックスカバー及びボックスの埋設位置
探知用の探知部材が収納される収納凹部が形成されてこ
の収納凹部に前記探知部材が取付けられた前面開口閉塞
部を備え、該ボックスカバーの前記ボックスへのビス固
定により両者間で挟持される閉塞カバーを備えたもので
ある。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１乃至
図５に基づいて説明する。
図５に基づいて説明する。
【００１６】図において、配線用のボックスカバー１
は、四角板状の平面部の中央部に略円形状の穴が設けら
れ、その穴の外周縁部に沿って所定高さの塗代部２が一
体に突設され、その突端面は略円形状の前面開口３を形
成している。前記塗代部２の上下両端部には、前記前面
開口３の前面側に図示しない配線器具の器具枠を取付け
るための取付孔４が設けられている。また、前記塗代部
２の外周部には後述するボックス２１にビス６を介して
取付けるための円周方向に長く形成された複数個の長孔
５が穿設されている。
は、四角板状の平面部の中央部に略円形状の穴が設けら
れ、その穴の外周縁部に沿って所定高さの塗代部２が一
体に突設され、その突端面は略円形状の前面開口３を形
成している。前記塗代部２の上下両端部には、前記前面
開口３の前面側に図示しない配線器具の器具枠を取付け
るための取付孔４が設けられている。また、前記塗代部
２の外周部には後述するボックス２１にビス６を介して
取付けるための円周方向に長く形成された複数個の長孔
５が穿設されている。
【００１７】更に、前記ボックスカバー１の背面側には
前面開口３及び長孔５の全体を閉塞する請求項のボック
スカバー用閉塞カバーとしての開口閉塞カバー１１が嵌
挿されている。前記開口閉塞カバー１１は、ビス６の挿
通及びナイフ等によって切除可能な透明なＰＰ、ＰＥＴ
等の硬質合成樹脂フィルムからなり、略鍔付帽子状に形
成され、一定形状に保持されたものである。前記開口閉
塞カバー１１の中央部にはボックスカバー１の前面開口
３と略同一面を形成すべく塗代部２の内部に膨出して前
記前面開口３の全体を閉塞する前面開口閉塞部１２が形
成されている。また、開口閉塞カバー１１の鍔状の平面
部の４隅にはボックスカバー１の長孔５を背面側から閉
塞するビス挿通開口閉塞部１３が形成されている。そし
て、前記開口閉塞カバー１１の中央の収納凹部１６には
磁気探知器や金属探知器で位置検出可能な磁石や金属片
等の探知部材１４が取付けられている。テープ１５は周
知の粘着テープからなり、前記探知部材１４及び開口閉
塞カバー１１に粘着されて前記探知部材１４の抜け外れ
を防止しているが、開口閉塞カバー１１の中央の収納凹
部１６のみで保持可能であればなくてもよい。
前面開口３及び長孔５の全体を閉塞する請求項のボック
スカバー用閉塞カバーとしての開口閉塞カバー１１が嵌
挿されている。前記開口閉塞カバー１１は、ビス６の挿
通及びナイフ等によって切除可能な透明なＰＰ、ＰＥＴ
等の硬質合成樹脂フィルムからなり、略鍔付帽子状に形
成され、一定形状に保持されたものである。前記開口閉
塞カバー１１の中央部にはボックスカバー１の前面開口
３と略同一面を形成すべく塗代部２の内部に膨出して前
記前面開口３の全体を閉塞する前面開口閉塞部１２が形
成されている。また、開口閉塞カバー１１の鍔状の平面
部の４隅にはボックスカバー１の長孔５を背面側から閉
塞するビス挿通開口閉塞部１３が形成されている。そし
て、前記開口閉塞カバー１１の中央の収納凹部１６には
磁気探知器や金属探知器で位置検出可能な磁石や金属片
等の探知部材１４が取付けられている。テープ１５は周
知の粘着テープからなり、前記探知部材１４及び開口閉
塞カバー１１に粘着されて前記探知部材１４の抜け外れ
を防止しているが、開口閉塞カバー１１の中央の収納凹
部１６のみで保持可能であればなくてもよい。
【００１８】一方、配線用のボックス２１は、略四角筒
状に形成され、壁裏側に底壁が、反対の壁表側に開口部
２２が形成されており、その内部に壁裏の配線と壁表の
配線との連結部、配線器具等が収容されるようになって
いる。壁裏の配線は前記ボックス２１の側壁２３に設け
られたノックアウト孔２４を通して内部に挿通される。
前記開口部２２の周縁部の端面には前記ボックスカバー
１の長孔５と対向する複数箇所にビス６が螺着される取
付孔２２ａが設けられている。
状に形成され、壁裏側に底壁が、反対の壁表側に開口部
２２が形成されており、その内部に壁裏の配線と壁表の
配線との連結部、配線器具等が収容されるようになって
いる。壁裏の配線は前記ボックス２１の側壁２３に設け
られたノックアウト孔２４を通して内部に挿通される。
前記開口部２２の周縁部の端面には前記ボックスカバー
１の長孔５と対向する複数箇所にビス６が螺着される取
付孔２２ａが設けられている。
【００１９】次に、上記のように構成されたボックス２
１及びボックスカバー１をコンクリート壁内に埋設し、
壁表に臨む開口を形成する方法を説明する。
１及びボックスカバー１をコンクリート壁内に埋設し、
壁表に臨む開口を形成する方法を説明する。
【００２０】コンクリート壁内にボックス２１及びボッ
クスカバー１を埋設し、壁表に前面開口３を臨ませるに
は、図４に示すように、開口閉塞カバー１１をボックス
カバー１の背面側から嵌挿して取付け、次いで、ビス６
を介してボックス２１に取付ける。このとき、開口閉塞
カバー１１は鍔付帽子状の一定形状に保持されているの
で、背面側から塗代部２の内部に開口閉塞カバー１１の
膨出した前面開口閉塞部１２を前面開口と略同一面を形
成する位置まで簡単に嵌挿することができる。また、開
口閉塞カバー１１は透明フィルムで形成されているの
で、ボックスカバー１の前面側からボックス２１の開口
部２２の取付孔２２ａの位置を視認できるので、ビス６
を挿通してボックス２１に取付けることができる。な
お、開口閉塞カバー１１は嵌挿後、必要に応じて、接着
剤等を使用してボックスカバー１に接合してもよい。開
口閉塞カバー１１をボックスカバー１に取付けた後は、
前記ボックス２１のノックアウト孔２４に波付管などの
管体４１を接続した後、前記ボックスカバー１の前面に
板材等からなる型枠４２を当接する。そして、その状態
でコンクリートを打設した後、前記型枠４２を取外す。
クスカバー１を埋設し、壁表に前面開口３を臨ませるに
は、図４に示すように、開口閉塞カバー１１をボックス
カバー１の背面側から嵌挿して取付け、次いで、ビス６
を介してボックス２１に取付ける。このとき、開口閉塞
カバー１１は鍔付帽子状の一定形状に保持されているの
で、背面側から塗代部２の内部に開口閉塞カバー１１の
膨出した前面開口閉塞部１２を前面開口と略同一面を形
成する位置まで簡単に嵌挿することができる。また、開
口閉塞カバー１１は透明フィルムで形成されているの
で、ボックスカバー１の前面側からボックス２１の開口
部２２の取付孔２２ａの位置を視認できるので、ビス６
を挿通してボックス２１に取付けることができる。な
お、開口閉塞カバー１１は嵌挿後、必要に応じて、接着
剤等を使用してボックスカバー１に接合してもよい。開
口閉塞カバー１１をボックスカバー１に取付けた後は、
前記ボックス２１のノックアウト孔２４に波付管などの
管体４１を接続した後、前記ボックスカバー１の前面に
板材等からなる型枠４２を当接する。そして、その状態
でコンクリートを打設した後、前記型枠４２を取外す。
【００２１】次に、壁表側から前記ボックスカバー１の
前面開口３に膨出している開口閉塞カバー１１の前面開
口閉塞部１２をナイフ等を使用して破断し、図５に示す
ように、ボックスカバー１の前面開口３を壁表側に臨ま
せる。なお、開口閉塞カバー１１は透明フィルムで形成
されており、前面開口閉塞部１２の閉塞フィルムを破設
するときに、ボックス２１内の配線器具や配線を視認で
きるので、それらの配置状態を確認しながら破設するこ
とができ、配線器具や配線のきず付きを防止できる。
前面開口３に膨出している開口閉塞カバー１１の前面開
口閉塞部１２をナイフ等を使用して破断し、図５に示す
ように、ボックスカバー１の前面開口３を壁表側に臨ま
せる。なお、開口閉塞カバー１１は透明フィルムで形成
されており、前面開口閉塞部１２の閉塞フィルムを破設
するときに、ボックス２１内の配線器具や配線を視認で
きるので、それらの配置状態を確認しながら破設するこ
とができ、配線器具や配線のきず付きを防止できる。
【００２２】また、コンクリート打設時に型枠４２とボ
ックスカバー１との間に隙間を生じ、前記ボックスカバ
ー１及び開口閉塞カバー１１の全体がコンクリートで覆
われてボックスカバー１の埋設位置を視認できなくて
も、開口閉塞カバー１１には探知部材１４が取付けられ
ているので、探知器を使用してその位置を簡単に発見す
ることができる。但し、ボックスカバー１及び開口閉塞
カバー１１の全体がコンクリートで覆われてもその厚さ
が薄くて簡単に埋設位置を視認できるのであれば、探知
部材１４は格別取付ける必要はない。
ックスカバー１との間に隙間を生じ、前記ボックスカバ
ー１及び開口閉塞カバー１１の全体がコンクリートで覆
われてボックスカバー１の埋設位置を視認できなくて
も、開口閉塞カバー１１には探知部材１４が取付けられ
ているので、探知器を使用してその位置を簡単に発見す
ることができる。但し、ボックスカバー１及び開口閉塞
カバー１１の全体がコンクリートで覆われてもその厚さ
が薄くて簡単に埋設位置を視認できるのであれば、探知
部材１４は格別取付ける必要はない。
【００２３】前面開口３を壁表側に臨ませた後は、一端
をノックアウト孔２４に接続した管体４１の内部に配線
を挿通し、壁表側に引き出して配線器具等を接続した
後、その配線器具等を前記ボックス２１内に押戻して収
容する。
をノックアウト孔２４に接続した管体４１の内部に配線
を挿通し、壁表側に引き出して配線器具等を接続した
後、その配線器具等を前記ボックス２１内に押戻して収
容する。
【００２４】このように、上記実施例のボックスカバー
用閉塞カバーは、硬質合成樹脂フィルムで形成され、ボ
ックスカバー１のボックス取付用ビス挿通孔としての長
孔５を閉塞するよう該ボックスカバー１の背面側に配置
されるとともに、前記ボックスカバー１の前面開口３と
略同一面を形成すべく前記前面開口３側に膨出してこの
前面開口３を閉塞する前面開口閉塞部１２を備え、該ボ
ックスカバー１の前記ボックス２１へのビス固定により
両者間で挟持されるものである。
用閉塞カバーは、硬質合成樹脂フィルムで形成され、ボ
ックスカバー１のボックス取付用ビス挿通孔としての長
孔５を閉塞するよう該ボックスカバー１の背面側に配置
されるとともに、前記ボックスカバー１の前面開口３と
略同一面を形成すべく前記前面開口３側に膨出してこの
前面開口３を閉塞する前面開口閉塞部１２を備え、該ボ
ックスカバー１の前記ボックス２１へのビス固定により
両者間で挟持されるものである。
【００２５】したがって、開口閉塞カバー１１は一定形
状に保持されているので、ボックスカバー１への取付け
を簡単に行なうことができる。また、透明材で形成され
ているので、ボックスカバー１をボックス２１に取付け
る際のビス挿通開口閉塞部１３におけるビス６の取付け
を簡単に行なえる。加えて、硬質合成樹脂で形成してい
るので、コンクリート打設圧に耐え、コンクリート打設
時にボックスカバー１のビス挿通開口１３や前面開口１
２を塞いでそこからコンクリートが侵入するのを確実に
防止することができる。そして、コンクリート打設後
は、ボックスカバー１のビス挿通開口１３の周縁に沿っ
てナイフ等で切断、除去し、壁表に臨む開口を形成する
ことができる。更に、壁表に開口を形成するに際し、従
来は硬質の合成樹脂で一体成形した蓋部材３７を打抜く
ときの勢いで前記蓋部材３７や工具で誤ってボックス３
１内の配線４３や配線器具をきず付けてしまうことがあ
ったが、本実施例のボックスカバー１では透明材で形成
され、ナイフ等で破断できるものであるから、安全に閉
塞部の除去作業を行なうことができる。
状に保持されているので、ボックスカバー１への取付け
を簡単に行なうことができる。また、透明材で形成され
ているので、ボックスカバー１をボックス２１に取付け
る際のビス挿通開口閉塞部１３におけるビス６の取付け
を簡単に行なえる。加えて、硬質合成樹脂で形成してい
るので、コンクリート打設圧に耐え、コンクリート打設
時にボックスカバー１のビス挿通開口１３や前面開口１
２を塞いでそこからコンクリートが侵入するのを確実に
防止することができる。そして、コンクリート打設後
は、ボックスカバー１のビス挿通開口１３の周縁に沿っ
てナイフ等で切断、除去し、壁表に臨む開口を形成する
ことができる。更に、壁表に開口を形成するに際し、従
来は硬質の合成樹脂で一体成形した蓋部材３７を打抜く
ときの勢いで前記蓋部材３７や工具で誤ってボックス３
１内の配線４３や配線器具をきず付けてしまうことがあ
ったが、本実施例のボックスカバー１では透明材で形成
され、ナイフ等で破断できるものであるから、安全に閉
塞部の除去作業を行なうことができる。
【００２６】但し、上記各実施例の閉塞フィルムは、透
明フィルムで形成しているが、必ずしもこれに限られる
ものではなく、半透明フィルム、不透明フィルムで形成
しても構わない。
明フィルムで形成しているが、必ずしもこれに限られる
ものではなく、半透明フィルム、不透明フィルムで形成
しても構わない。
【００２７】また、上記各実施例では、ボックスカバー
１及びボックス２１は角型に形成しているが、丸型、小
判型など各種の形状のボックスカバー１及びボックス２
１に適用することもできる。
１及びボックス２１は角型に形成しているが、丸型、小
判型など各種の形状のボックスカバー１及びボックス２
１に適用することもできる。
【００２８】なお、本実施例では、ボックス２１及びボ
ックスカバー１は、配線用のボックス及びボックスカバ
ーとして使用するものを示しているが、本発明を実施す
る場合には、他に、給水、給湯用の配管材の接続に使用
するボックス及びボックスカバーにも同様に適用でき
る。
ックスカバー１は、配線用のボックス及びボックスカバ
ーとして使用するものを示しているが、本発明を実施す
る場合には、他に、給水、給湯用の配管材の接続に使用
するボックス及びボックスカバーにも同様に適用でき
る。
【００２９】
【発明の効果】以上のように、本発明は、破断して開口
形成可能な硬質合成樹脂フィルムで形成され、ボックス
カバーのボックス取付用ビス挿通孔を閉塞するよう前記
ボックスカバーの背面側に配置されるとともに、前記ボ
ックスカバーの前面開口と略同一面を形成すべく前記前
面開口側に膨出してこの前面開口の全体を閉塞するとと
もに前記ボックスカバー及びボックスの埋設位置探知用
の探知部材が収納される収納凹部が形成されてこの収納
凹部に前記探知部材が取付けられた前面開口閉塞部を備
え、該ボックスカバーの前記ボックスへのビス固定によ
り両者間で挟持されるものである。したがって、コンク
リート打設時にボックスカバーのボックス取付用ビス挿
通孔や前面開口からコンクリートが侵入するのを防止す
ることができる。そして、コンクリート打設後は、ボッ
クスカバーに設けられたコンクリート侵入防止用の閉塞
部をナイフ等で簡単に、かつ、ボックス内の配線・配管
材や配線器具等をきず付けることなく除去して開口を形
成することができる。
形成可能な硬質合成樹脂フィルムで形成され、ボックス
カバーのボックス取付用ビス挿通孔を閉塞するよう前記
ボックスカバーの背面側に配置されるとともに、前記ボ
ックスカバーの前面開口と略同一面を形成すべく前記前
面開口側に膨出してこの前面開口の全体を閉塞するとと
もに前記ボックスカバー及びボックスの埋設位置探知用
の探知部材が収納される収納凹部が形成されてこの収納
凹部に前記探知部材が取付けられた前面開口閉塞部を備
え、該ボックスカバーの前記ボックスへのビス固定によ
り両者間で挟持されるものである。したがって、コンク
リート打設時にボックスカバーのボックス取付用ビス挿
通孔や前面開口からコンクリートが侵入するのを防止す
ることができる。そして、コンクリート打設後は、ボッ
クスカバーに設けられたコンクリート侵入防止用の閉塞
部をナイフ等で簡単に、かつ、ボックス内の配線・配管
材や配線器具等をきず付けることなく除去して開口を形
成することができる。
【図１】 本発明の実施例のボックスカバー及び開口閉
塞カバーを示す平面図である。
塞カバーを示す平面図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ切断線による断面図である。
【図３】 図１の開口閉塞カバーの底面図である。
【図４】 本発明の実施例のボックスカバー及び開口閉
塞カバーを使用してコンクリートを打設する直前の状態
を示す縦断面図である。
塞カバーを使用してコンクリートを打設する直前の状態
を示す縦断面図である。
【図５】 本発明の実施例のボックスカバー及び開口閉
塞カバーを使用してコンクリートを打設した後に開口閉
塞カバーを破り取った状態を示す縦断面図である。
塞カバーを使用してコンクリートを打設した後に開口閉
塞カバーを破り取った状態を示す縦断面図である。
【図６】 従来のボックスカバーを示す分解斜視図であ
る。
る。
【図７】 図９のボックスカバーを示す横断面図であ
る。
る。
【図８】 従来のボックスカバー及びボックスの組付状
態を示す縦断面図である。
態を示す縦断面図である。
１ ボックスカバー ３ 前面開口 ５ 長孔 ６ ビス １１ 開口閉塞カバー １２ 前面開口閉塞部 １３ ビス挿通開口閉塞部 １４ 探知部材 ２１ ボックス
Claims (3)
- 【請求項１】 破断して開口形成可能な硬質合成樹脂フ
ィルムで形成され、 ボックスカバーのボックス取付用ビス挿通孔を閉塞する
よう前記ボックスカバーの背面側に配置されるととも
に、 前記ボックスカバーの前面開口と略同一面を形成すべく
前記前面開口側に膨出してこの前面開口の全体を閉塞す
るとともに、前記ボックスカバー及びボックスの埋設位
置探知用の探知部材が収納される収納凹部が形成されて
この収納凹部に前記探知部材が取付けられた前面開口閉
塞部を備え、 該ボックスカバーの前記ボックスへのビス固定により両
者間で挟持されることを特徴とするボックスカバー用閉
塞カバー。 - 【請求項２】 透明な硬質合成樹脂フィルムで形成され
たことを特徴とする請求項１に記載されたボックスカバ
ー用閉塞カバー。 - 【請求項３】 破断して開口形成可能な硬質合成樹脂フ
ィルムで形成され、 ボックスカバーのボックス取付用ビス挿通孔を閉塞する
よう前記ボックスカバーの背面側に配置されるととも
に、 前記ボックスカバーの前面開口と略同一面を形成すべく
前記前面開口側に膨出してこの前面開口の全体を閉塞す
るとともに前記ボックスカバー及びボックスの埋設位置
探知用の探知部材が収納される収納凹部が形成されてこ
の収納凹部に前記探知部材が取付けられた前面開口閉塞
部を備え、 該ボックスカバーの前記ボックスへのビス固定により両
者間で挟持される閉塞カバーを備えたことを特徴とする
ボックスカバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35263698A JP3338891B2 (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | ボックスカバー用閉塞カバー及びボックスカバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35263698A JP3338891B2 (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | ボックスカバー用閉塞カバー及びボックスカバー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000184554A JP2000184554A (ja) | 2000-06-30 |
| JP3338891B2 true JP3338891B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=18425407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35263698A Expired - Fee Related JP3338891B2 (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | ボックスカバー用閉塞カバー及びボックスカバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3338891B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005092186A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-04-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
| JP7420701B2 (ja) | 2020-11-28 | 2024-01-23 | 未来工業株式会社 | 配線器具取付体装置及び覆い部材 |
-
1998
- 1998-12-11 JP JP35263698A patent/JP3338891B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000184554A (ja) | 2000-06-30 |
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