JP3338658B2 - 光ファイバ無切断抗張力体中間分離工法及びその工具 - Google Patents

光ファイバ無切断抗張力体中間分離工法及びその工具

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JP3338658B2
JP3338658B2 JP28902198A JP28902198A JP3338658B2 JP 3338658 B2 JP3338658 B2 JP 3338658B2 JP 28902198 A JP28902198 A JP 28902198A JP 28902198 A JP28902198 A JP 28902198A JP 3338658 B2 JP3338658 B2 JP 3338658B2
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cable
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正雄 寺澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ無切断
抗張力体中間分離工法及びその工具に関する。詳しく
は、光ファイバ心線を切断することなく、抗張力体を切
断する作業工程を簡略化できる工法及びその工具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通信の媒体として光ファイバが配線され
ているが、一般に金属系の媒体を使用した配線に比べ、
曲率制限、接続時のファイバコアの調芯精度等の理由に
よりその配線施工は難しい。加えて、光ファイバを用い
た通信用ケーブルの抗張力体が電気の導体である場合、
雷のサージ電流が屋内設備に影響を及ばさないようにす
るために、抗張力体を切断して電流を遮断する必要があ
る。
【0003】また、過大な張力が抗張力体を介して配線
上部又は配線下部に伝わらないようにする為に抗張力体
を切断する必要がある。そのため、光ファイバを用いた
通信用ケーブルの長手方向の任意の位置において、誘導
雷などのサージ電流を遮断する等の理由により抗張力体
を切断する必要が生じた際は、ケーブル切断用工具を用
いて抗張力体とともに光ファイバ心線を含むケーブル全
体を分断していた。このように抗張力体のみならず光フ
ァイバ心線までも切断してしまうので、後に必然的に光
ファイバ心線を接続する工程が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光ファイバ
心線を接続する工程を無くすため、光ファイバ心線を損
傷することなく、外被と抗張力体から光ファイバ心線を
分離した後に取り出し、光ファイバを切断することな
く、抗張力体若しくは外被及び抗張力体のみを切断する
工法及びその工具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1に係る光ファイバ無切断抗張力体中間分離
工法は、外被と抗張力体と光ファイバ心線からなる通信
用ケーブルの長手方向の任意の位置において、ケーブル
長手方向に連続的に加工された溝若しくは刃傷を挾ん
で、両側の外被若しくは外被の上から抗張力体を各々把
持し、把持した部分の各々の間隔を広げることにより、
溝若しくは刃傷から亀裂を生じさせ、各々の把持部毎に
ケーブルを分離し、その分離した間から光ファイバ心線
を損傷することなく取り出すことを特徴とする。
【0006】上記課題を解決する本発明の請求項2に係
る光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具は、外被と抗
張力体と光ファイバ心線からなる通信用ケーブルの長手
方向の任意の位置において、ケーブル長手方向に連続的
に加工された溝若しくは刃傷を挟んで、両側の外被若し
くは外被の上から抗張力体を各々把持する把持部と、こ
れらの把持部の間隔を広げることにより、溝若しくは刃
傷から亀裂を生じさせる破断機構を有し、各々の把持部
毎に分離したケーブル間から光ファイバ心線を損傷する
ことなく取り出す手段を備えたことを特徴とする。
【0007】上記課題を解決する本発明の請求項3に係
る光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具は、請求項2
において、該把持部は一方が固定され、他方が可動可能
な一対のクランプ部と、該クランプ部を保持する固定台
と、該クランプ部を締め付ける締め付け部をそれぞれ2
組有し、該2組の機構部がそれぞれリンクによりケーブ
ル長手方向と垂直方向に可動するように構成されたこと
を特徴とする。
【0008】上記課題を解決する本発明の請求項4に係
る光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具は、外被と抗
張力体と光ファイバ心線からなる通信用ケーブルの長手
方向に沿って、該通信用ケーブルを内部に収容する刃台
ガイドと、該通信用ケーブルに内蔵された二本の抗張力
体の作る空間面の垂直方向及び通信用ケーブルの長手方
向に摺動自在に該刃台ガイドに装着された刃台と、該刃
台に固定された二組の刃から構成され、該刃の間隔は光
ファイバ心線の外径より大きいことを特徴とする。
【0009】上記課題を解決する本発明の請求項5に係
る光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具は、外被と抗
張力体と光ファイバ心線からなる通信用ケーブルの長手
方向の任意の位置において、ケーブル内部の光ファイバ
心線に触れない深さまで外被表面に刃をいれた状態でそ
の刃をケーブル長手方向に引くことで、ケーブル長手方
向に連続的に刃傷を刻む手段を備えたことを特徴とす
る。
【0010】[作用]通信用ケーブルの長手方向に連続
的に施された溝或いは傷を挟んで、その両側を把持具で
光ファイバ心線を挟み込むことなく、外被ごと抗張力体
を把持し、その溝或いは傷とは反対方向かつケーブル長
手方向に対して垂直方向に引っ張り各々の把持部との間
隔を広げることで、その溝或いは傷より通信用ケーブル
の軸中心方向に向けて外被中に亀裂が生じ、かつ通信用
ケーブルの長手方向にもその亀裂が連続的に生じる。
【0011】溝或いは傷が1つの場合は、光ファイバ心
線があるケーブル中心部又は、通信用ケーブルの外被表
面にその亀裂が達し、光ファイバ心線部が抗張力体を含
む部分と分離される。溝或いは傷が2つの場合は各々の
溝から生じた亀裂がつながるか、光ファイバ心線がある
ケーブル中心部にその亀裂が達するか、各々の亀裂が外
被表面に達するかして、光ファイバ心線には損傷を与え
ることなく、ファイバ心線が抗張力体を含む部分と分離
される。
【0012】光ファイバ心線が光ファイバ心線以外の部
分とに完全に分断されるので、光ファイバ心線を切断す
ることなく抗張力体を切断することが可能となる。同様
に、通信用ケーブル内において光ファイバ心線とそれぞ
れの抗張力体との間の外被に刃を入れ、ケーブル長手方
向に連続的に刃を引っ張り切り込みを入れることで、光
ファイバ心線を傷つけることなくそれぞれ外被に覆われ
た状態で抗張力体と光ファイバ心線に分離することが可
能となり、光ファイバ心線を損傷することなく抗張力体
を切断することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、図1〜図3に示す通信
用ケーブル35を対象としている。図1に示す通信用ケ
ーブル35は、2本の抗張力体12の間に光ファイバ心
線13を配し、これらを一括して樹脂製の外被11で覆
い、外被11表面の対角線上に長手方向に連続的に施さ
れた溝14を有するものである。図2に示す通信用ケー
ブル35は、2本の抗張力体12の間に光ファイバ心線
13を配し、これらを一括して樹脂製の外被11で覆っ
たものであり、外被11の表面には溝或いは刃傷を有し
ない。図3に示す通信用ケーブル35は、2本の抗張力
体12の間に光ファイバ心線13を配し、これらを一括
して樹脂製の外被11で覆い、外被11表面の対角線上
に長手方向に連続的に施された刃傷15を有するもので
ある。
【0014】〔実施例1〕本発明の第1の実施例に係る
光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具を図4〜図6に
示す。本実施例は、図1に示すように外被11表面の対
角線上に長手方向に溝14が連続的に施された通信用ケ
ーブル35に対応するものである。即ち、通信用ケーブ
ル35を間に挟んで2つの把持具ガイド17a,17b
が配置され、これら把持具ガイド17a,17bの内側
面上下に、把持具16a,16b,16c,16dがそ
れぞれ上下動自在に取り付けられている。
【0015】把持部16a,16b,16c,16d
は、図4に矢印で示すように把持具ガイド17a,17
bに沿って上下に摺動することにより、長手方向に連続
的に加工された溝14を間に挟んで、通信用ケーブル3
5の両側の外被11若しくは外被11の上から抗張力体
12を各々把持するものである。把持具ガイド17a,
17bは、図5に矢印で示すように左右両側に移動する
ことができ、これにより把持部16a,16b,16
c,16dの間隔を広げて溝14から亀裂を生じさせる
破断機構を構成する。尚、図中では省略されているが、
各々の把持部16a〜16d毎に分離した抗張力体12
の間から光ファイバ心線を損傷することなく取り出す手
段を備える。
【0016】上記構成を有する本実施例の工具は、次の
ように使用する。先ず、図4及び図5に示すように、通
信用ケーブル35の長手方向に連続的に施された溝14
を挾んで、それぞれ左右両側で抗張力体12を外被11
ごと把持具16で挟んで固定する。次に、それぞれの把
持具16を図5の白矢印方向に引っ張りそれぞれの把持
部の間隔を広げ、外被11を引き裂き光ファイバ心線1
3を剥き出す。
【0017】引き続き、図6に示すように、光ファイバ
心線13が完全に外被11及び抗張力体12から分離し
た状態で、光ファイバ心線13以外の部分を切断する。
本実施例は、図1に示すように外被11表面に長手方向
に連続的に施された溝14を有する通信用ケーブル35
に適用したものであるが、図3に示すように、外被11
表面に長手方向に連続的に施された刃傷15を有する通
信用ケーブル35に適用しても良い。この場合には、図
16〜図18に示す工具にて、通信用ケーブル35の外
被11表面に長手方向に連続的に刃傷15を施すと良
い。
【0018】〔実施例2〕本発明の第2の実施例に係る
光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具を図7〜図9に
示す。本実施例は、図2に示すように、外被11表面に
溝又は刃傷が施されない通信用ケーブル35に対応する
ものである。
【0019】即ち、通信用ケーブルを2つの刃台ガイド
18a,18bに収容すると共にこれら刃台ガイド18
a,18bに、通信用ケーブルに内蔵された二本の抗張
力体12の作る空間面の垂直方向及び通信用ケーブルの
長手方向に摺動自在な刃台19を装着し、この刃台19
に二組の刃20を固定したものであり、これら刃20の
間隔は光ファイバ心線13の外径より大きい。
【0020】上記構成を有する本実施例の工具は、次の
ように使用する。先ず、図7に示すように、通信用ケー
ブルの光ファイバ心線13とそれぞれの抗張力体12と
の間の外被11に刃20を図7中の白矢印方向に垂直に
入れる。次に、図8に示す状態でケーブル長手方向に連
続的に刃20を引っ張り切り込みを入れる。
【0021】これにより、光ファイバ心線13を傷つけ
ることなく、図9に示すようにそれぞれ外被11に覆わ
れた状態で抗張力体12部と光ファイバ心線13部に分
離される。その結果、光ファイバ心線13を損傷するこ
となく抗張力体12を切断することが可能となる。
【0022】〔実施例3〕本発明の第3の実施例に係る
光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具を図10〜図1
5に示す。本実施例は、図1に示すように外被11表面
の対角線上に長手方向に溝14又は刃傷15が連続的に
施された通信用ケーブル35に対応するものである。
【0023】即ち、外被11と抗張力体12と光ファイ
バ心線13からなる通信用ケーブル35の長手方向の任
意の位置において、ケーブル長手方向に連続的に加工さ
れた溝14若しくは刃傷15を挟んで、両側の外被11
若しくは外被11の上から抗張力体12を各々把持する
把持部と、これらの把持部の間隔を広げることにより、
溝若しくは刃傷から亀裂を生じさせる破断機構とを備え
る。
【0024】把持部は、一方が固定された固定クランプ
32a,32bと他方が可動可能な移動クランプ34
a,34bよりなる一対のクランプ部と、該クランプ部
を保持する固定台26a,26bと、固定クランプ32
a,32bに対し移動クランプ34a,34bを締め付
ける締め付けネジ33a,33bよりなる。
【0025】破断機構は、これら把持部がケーブル長手
方向と垂直方向に可動するように、これら把持部が装着
されたリンク25a,25bの一端を支軸31にて枢着
された2本のグリップの一端に支軸24a,24bにて
装着すると共にこのリンク25a,25bの他端に支軸
27a,27bにてリンク28a,28bの一端を装着
し、更に、これらリンク28a,28bの他端を支軸3
0にて結合し、且つ、支軸30と支軸31とをリンク2
3にて結合したものである。
【0026】上記構成を有する本実施例の工具によれ
ば、図12〜図14に示す手順に従って各々の把持部毎
に通信用ケーブルを分離し、その分離した間から光ファ
イバ心線を損傷することなく取り出すことができる。先
ず、図12,13に示すように、一方の固定台26aと
移動クランプ34aで、長手方向に連続的に施された溝
14を間に挟んで、任意の長手方向において片方の抗張
力体12を外被11ごと挟んで固定する。
【0027】その際、把持部に設置されたつまみ29を
手又は工具によって回転すると、ネジ機構により固定台
26aと移動クランプ34aの間隔が締め付けられ、通
信用ケーブル35が固定台26aと移動クランプ34a
の間に固定される。同様に通信用ケーブル35に長手方
向に連続的に施された溝14を挟んで、本工具の固定台
26bと移動クランプ34bにより、他方の側の抗張力
体12を外被11ごと挾んで固定する。
【0028】そのとき、固定台26a,26bと移動ク
ランプ34a,34bが通信用ケーブル35の断面中心
部を把持して光ファイバ心線13を損傷しないように、
それぞれの把持部26a、移動クランプ34aと把持部
26b、移動クランプ34bとの間隔を光ファイバの直
径よりも広くあける。次に、図14,図15に示すよう
に、各グリップ21,22をそれぞれ握り、長手方向に
連続的に施された溝14を挟んで通信用ケーブル35の
一部をそれぞれ把持している固定台26a、移動クラン
プ34aと固定台26b、移動クランプ34bの間隔を
広げる。
【0029】すると、固定台26a、移動クランプ34
aと固定台26b、移動クランプ34bに挟まれた部分
の長手方向に連続的に施された各々の溝14の凹部の頂
点から、通信用ケーブル35の外被11中の光ファイバ
13方向に亀裂が生じながら、外被11と抗張力体12
が各々左右両側に引っ張られていく。最終的に、各々の
亀裂が外被11中の光ファイバ13まで達し、通信用ケ
ーブル35が長手方向に連続的に施された溝14を境に
して、通信用ケーブルの長手方向位置において、固定台
26a、移動クランプ34aに把持された部分と固定台
26b、移動クランプ34bに把持された部分に分離さ
れる。
【0030】その結果、図14,図15に示すように分
離された通信用ケーブル35から光ファイバ心線13が
露出する。さらに、固定台26a、移動クランプ34a
と固定台26b、移動クランプ34bの間隔が最大限に
開いた後、一方のつまみ29を締め付け時とは反対方向
に手又は工具によって回転すると、ネジ機構により固定
台26aと移動クランプ34aの間隔が広がり、固定台
26aと移動クランプ34aの間から通信用ケーブルが
外れる。
【0031】同様に他方のつまみ29を締め付け時とは
反対方向に手又は工具によって回転すると、ネジ機構に
より固定台26bと移動クランプ34bの間隔が広が
り、通信用ケーブルが固定台26bと移動クランプ34
bの間からはずれる。引き続き、光ファイバ心線13か
ら分離した外被11を被った抗張力体12のみをそれぞ
れ切断する。光ファイバ心線13と外被11を被った抗
張力体12部が分離されたケーブル長手方向の長さが十
分でない場合は、手又は工具で各々の側の外被11を被
った抗張力体12部を摘んで両者の間隔を更に広げるこ
とで、分離部がケーブル長手方向に次々に広がり、光フ
ァイバ心線13と外被11を被った抗張力体12部が分
離した長さが長くなり、外被11を被った抗張力体12
部の1切断が更に容易になる。
【0032】〔実施例4〕本発明の第4の実施例に係る
光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具を図16に示
す。本実施例は、図2に示すように、外被11表面に溝
又は刃傷が施されない通信用ケーブル35に対応するも
のである。即ち、通信用ケーブルを2つの刃台ガイド1
8a,18bに収容すると共にこれら刃台ガイド18
a,18bに、通信用ケーブルの長手方向の任意の位置
において垂直方向に摺動自在な刃台19を装着し、この
刃台19にケーブル内部の光ファイバ心線13に触れな
い深さまで外被11に刃傷を入れる刃20を設けたもの
である。
【0033】従って、その刃20を外被11に入れた状
態でケーブル長手方向に引くことで、ケーブル長手方向
に連続的に刃傷を刻むことができる。このように刃傷を
刻んだ後、実施例1に示すように、把持具16a〜16
dで把持して左右に開くことにより、光ファイバ13を
露出することができる。尚、刃台ガイド18a,18b
には、刃20が光ファイバ心線13に到達して傷つける
のを防ぐ歯止め36を設けても良い。本実施例では、通
信用ケーブルの外被表面の一箇所に刃傷を付けることが
できるが、必要であれば、上下を逆にして通信用ケーブ
ルの二箇所に刃傷を設けても良い。
【0034】〔実施例5〕本発明の第4の実施例に係る
光ファイバ無切断抗張力体中間分離工具を図17,図1
8に示す。本実施例は、図2に示すように、外被11表
面に溝又は刃傷が施されない通信用ケーブル35に対応
するものである。
【0035】即ち、通信用ケーブルを2つの刃台ガイド
18a,18bに収容すると共にこれら刃台ガイド18
a,18bに、通信用ケーブルの長手方向の任意の位置
において垂直方向に摺動自在な刃台19a,19bを装
着し、これら刃台19a,19bにケーブル内部の光フ
ァイバ心線13に触れない深さまで外被11に刃傷を入
れる刃20a,20bをそれぞれ設けたものである。
【0036】従って、その刃20a,20bを外被11
に入れた状態でケーブル長手方向に引くことで、ケーブ
ル長手方向に連続的に2つの刃傷を刻むことができる。
本実施例では、実施例4に比較し、一度に2つの刃傷を
刻むことができる利点がある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
ファイバ心線を損傷することなく外被と抗張力体から光
ファイバ心線を分離した後に取り出し、抗張力体若しく
は外被と抗張力体を切断するので、光ファイバ心線を接
続する工程を不要とすることができる。よって、施工者
のスキルに依存することなく、簡易かつ確実に光ファイ
バの配線施工が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】長手方向に連続的に施された溝を有する通信用
ケーブルの断面図である。
【図2】長手方向に連続的に施された溝がない通信用ケ
ーブルの断面図である。
【図3】長手方向に連続的に施された刃傷を有する通信
用ケーブルの断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る光ファイバ無切断
抗張力体中間分離工具に係り、把持前の状態を示す断面
図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る光ファイバ無切断
抗張力体中間分離工具に係り、把持後の状態を示す断面
図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る光ファイバ無切断
抗張力体中間分離工具に係り、心線取り出し後の状態を
示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る光ファイバ無切断
抗張力体中間分離工具に係り、刃入れ前の状態を示す断
面図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る光ファイバ無切断
抗張力体中間分離工具に係り、刃入れ後の状態を示す断
面図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る光ファイバ無切断
抗張力体中間分離工具に係り、心線取出後の状態を示す
断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具の平面図である。
【図11】本発明の第3の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具の断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具に係り、通信用ケーブルを設置
した状態を示す平面図である。
【図13】本発明の第3の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具に係り、通信用ケーブルを設置
した状態を示す断面図である。
【図14】本発明の第3の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具に係り、光ファイバを取り出し
た状態を示す平面図である。
【図15】本発明の第3の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具に係り、光ファイバを取り出し
た状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第4の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具の平面図である。
【図17】本発明の第5の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具の平面図である。
【図18】本発明の第5の実施例に係る光ファイバ無切
断抗張力体中間分離工具の平面図である。
【符号の説明】
11 外被 12 抗張力体 13 光ファイバ心線 14 長手方向の溝 15 長手方向の刃傷 16a,16b,16c,16d 把持具 17a,17b,把持具ガイド 18a,18b 刃台ガイド 19 刃台 20 刃 21,22 グリップ 23,25a,25b,28a,28b リンク 24a,24b 支軸 26a,26b 固定台 27a,27b,30,31 支軸 29 締め付け用つまみ 32a,32b 固定クランプ 33a,33b 締め付けネジ 34a,34b 移動クランプ台 35 通信用ケーブル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G02B 6/24 G02B 6/36 - 6/40 G02B 6/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外被と抗張力体と光ファイバ心線からな
    る通信用ケーブルの長手方向の任意の位置において、ケ
    ーブル長手方向に連続的に加工された溝若しくは刃傷を
    挾んで、両側の外被若しくは外被の上から抗張力体を各
    々把持し、把持した部分の各々の間隔を広げることによ
    り、溝若しくは刃傷から亀裂を生じさせ、各々の把持部
    毎にケーブルを分離し、その分離した間から光ファイバ
    心線を損傷することなく取り出すことを特徴とする光フ
    ァイバ無切断抗張力体中間分離工法。
  2. 【請求項2】 外被と抗張力体と光ファイバ心線からな
    る通信用ケーブルの長手方向の任意の位置において、ケ
    ーブル長手方向に連続的に加工された溝若しくは刃傷を
    挟んで、両側の外被若しくは外被の上から抗張力体を各
    々把持する把持部と、これらの把持部の間隔を広げるこ
    とにより、溝若しくは刃傷から亀裂を生じさせる破断機
    構を有し、各々の把持部毎に分離したケーブル間から光
    ファイバ心線を損傷することなく取り出す手段を備えた
    ことを特徴とする光ファイバ無切断抗張力体中間分離工
    具。
  3. 【請求項3】 請求項2において、該把持部は一方が固
    定され、他方が可動可能な一対のクランプ部と、該クラ
    ンプ部を保持する固定台と、該クランプ部を締め付ける
    締め付け部をそれぞれ2組有し、該2組の機構部がそれ
    ぞれリンクによりケーブル長手方向と垂直方向に可動す
    るように構成されたことを特徴とする光ファイバ無切断
    抗張力中間分離工具。
  4. 【請求項4】 外被と抗張力体と光ファイバ心線からな
    る通信用ケーブルの長手方向に沿って、該通信用ケーブ
    ルを内部に収容する刃台ガイドと、該通信用ケーブルに
    内蔵された二本の抗張力体の作る空間面の垂直方向及び
    通信用ケーブルの長手方向に摺動自在に該刃台ガイドに
    装着された刃台と、該刃台に固定された二組の刃から構
    成され、該刃の間隔は光ファイバ心線の外径より大きい
    ことを特徴とする光ファイバ無切断抗張力中間分離工
    具。
  5. 【請求項5】 外被と抗張力体と光ファイバ心線からな
    る通信用ケーブルの長手方向の任意の位置において、ケ
    ーブル内部の光ファイバ心線に触れない深さまで外被表
    面に刃をいれた状態でその刃をケーブル長手方向に引く
    ことで、ケーブル長手方向に連続的に刃傷を刻む手段を
    備えたことを特徴とする光ファイバ無切断抗張力体中間
    分離工具。
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