JP3338633B2 - 食品包装用整列装置 - Google Patents

食品包装用整列装置

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JP3338633B2
JP3338633B2 JP17647397A JP17647397A JP3338633B2 JP 3338633 B2 JP3338633 B2 JP 3338633B2 JP 17647397 A JP17647397 A JP 17647397A JP 17647397 A JP17647397 A JP 17647397A JP 3338633 B2 JP3338633 B2 JP 3338633B2
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克介 下川
真治 村上
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サン・プラント工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、コロッケやハン
バーグ等の食品を、自動連続的に一定方向に並べて包装
するための食品包装用整列装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばコロッケやハンバーグ等の食品
は、複数個ずつ袋や箱に並べられて包装され、袋や箱単
位で販売される場合も多い。特に、昨今、種々の冷凍食
品が多量に販売されるに至り、それに伴って、コロッケ
やハンバーグ等も冷凍状態で、いわゆるピロー包装さ
れ、1袋ごとに販売される量が非常に多い。このピロー
包装に際しては、従来、複数の作業者が手作業によっ
て、予め複数の冷凍コロッケや冷凍ハンバーグ等の食品
Sを、図20に示すように各々の厚さ方向を左右方向
(図示のW−Z方向)に揃わせるようにして左右方向に
複数列、前後方向(図示のX−Y方向)に複数列に並べ
ておき、その並べた複数の冷凍コロッケや冷凍ハンバー
グの全体を、ピロー包装機によって合成樹脂製シート体
Hで覆うことにより包装されている。しかしながら、予
め複数の冷凍コロッケや冷凍ハンバーグの食品Sを前後
及び左右に複数列に並べる作業を、複数の作業者が手作
業により行っているため、時間を要し、人件費も高く付
き、その結果、包装された食品のコストが高くなってし
まっているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、コロッケやハンバーグ等の
種々の食品を、機械的に自動連続的に一定方向に複数列
をなして並べることのできる食品包装用整列装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する食品包装用整列装置を提供することにより上記
課題を解決する。
【0005】本願の請求項1の発明は、コロッケやハン
バーグ等の食品を前方から後方に移送し得る複数の移送
路(6) を備え、これらの移送路(6) が左右方向に並設さ
れることにより、食品が左右方向に複数列をなして移送
可能とされ、各移送路(6) が、前後に並設された複数の
受容部材(8) を備え、各受容部材(8) が、食品を受容す
る受容部(84)を有し、左右方向に回動可能に配位された
ものであり、受容部材(8) は、食品を前方から後方に移
送する間に、回動させられることにより、受容部(84)各
々に受容された食品各々が厚さ方向を略左右方向に揃わ
されながら移送されるものであり、移送路(6) が、移送
途中において、移送路(6) の全部又は複数ごとに互いの
間隔を狭くして配位されることにより、隣接する一方側
の移送路(6) における受容部材(8) の回動に伴って、他
方側の移送路(6) における受容部材(8) が一方側の移送
路(6) の受容部材(8) に押圧されて共に回動可能とされ
たものであることを特徴とする食品包装用整列装置を提
供する。
【0006】本願の請求項2の発明は、各移送路(6) の
受容部(84)が、下面載置部(84a) と、側面載置部(84b)
とを備えたものであり、この下面載置部(84a) が、食品
の厚さ方向を上下にした際の食品の下面を載置すること
により、食品が、その下面を下にした状態で下面載置部
(84a) に受容されて後方に移送可能とされ、側面載置部
(84b) が、下面載置部(84a) の側方側に、下面載置部(8
4a) と所定角度をなして配位されることにより、回動手
段(85a) の回動による受容部(84)の回動に伴って、側面
載置部(84b) が、下面載置部(84a) に載置した食品の側
面を下方から受けその側面を下方にした状態で載置し得
るようになされたものであることを特徴とする請求項1
記載の食品包装用整列装置を提供する。
【0007】本願の請求項3の発明は、各移送路(6)
が、前後に並設された複数の受容部材(8) を備え、各受
容部材(8) が、受容部(84)を有し、左右方向に回動可能
に配位されたものであり、回動手段(85a) が、受容部材
(8) を回動操作するための操作部材(85a)(85b)を備え、
この操作部材(85a)(85b)が、受容部材(8) の側方側に、
受容部材(8) と当接し得るように配位されることによ
り、移送途中の受容部材(8) が操作部材(85a)(85b)に当
接して回動操作されるものであることを特徴とする請求
項2記載の食品包装用整列装置を提供する。
【0008】本願の請求項4の発明は、各移送路(6) の
上方側に、押圧部材(71)が備えられ、この押圧部材(71)
が、移送路(6) の上方側を、各移送路(6) の移送方向に
沿って所定の長さ範囲に渡って移送路(6) の受容部材
(8) の移動速度より早く移動し得るように配位されるこ
とにより、この押圧部材(71)の移動に伴って、各移送路
(6) の食品が前方側から後方側に押圧されて互いの前後
位置を揃えられながら後方に送り出されるようになされ
たものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載の食品包装用整列装置を提供する。
【0009】以上のように構成された本願発明において
は、左右方向に並設した各移送路6を、前方からの食品
を受容して後方に移送し得る回動可能な受容部84と、
回動手段85a、85bとを備え、回動手段85a、8
5bによって、前方から後方に移送される受容部84
を、その移送の間に、回動させることにより、受容部8
4各々に受容された食品各々を、その厚さ方向を略左右
方向に揃わせながら移送するものとする。こうすること
により、複数の食品を、厚さ方向を略左右方向に揃わせ
て左右方向に整列させることができる。又、その際、各
移送路6の受容部84を、回動手段85a、85bによ
って回動させることにより、複数の食品を、厚さ方向を
略左右方向に揃わせるため、各移送路6の受容部84
に、前方から食品を、厚さ方向を上下方向にした状態で
送り入れることができる。例えば、コロッケ等を、コン
ベア等を介して各移送路6に送り入れるようにすれば、
自動連続的に行えるが、その際、食品がコロッケやハン
バーグ等の場合であると、その前後両部が円弧状に形成
されているため、厚さ方向を左右方向にして送り込む
と、図10に示すようにその円弧に沿って容易に回動し
てしまい、その結果、自動連続的に送り込めない。しか
し、上記のように厚さ方向を上下方向にした状態で送り
込むようにすれば、そのようなことを防止でき、コロッ
ケやハンバーグ等を自動連続的に円滑に送り込むことが
できる。
【0010】特に、本願発明においては、各移送路6
を、移送途中において、移送路6の全部又は複数ごとに
互いの間隔を狭くして配位させることにより、隣接する
一方側の移送路6における受容部材8の回動に伴って、
他方側の移送路6における受容部材8が一方側の受容部
材8に押圧されて共に回動可能なものとする。こうする
ことにより、各移送路6の受容部材8を、操作部材85
a、85bに当接させて回動操作しなくても、互いの間
隔を狭くした移送路6における一つの移送路6の受容部
材8を操作部材85a、85bに当接させれば良く、装
置を簡素化できるものである。
【0011】また、各移送路6を、受容部84を有する
複数の受容部材8を備え、この各受容部材8を、各移送
路6の移送に伴って順次操作部材85a、85bに当接
して回動操作されるものとすることにより、確実に受容
部材8に載置した食品を回動させることができる。
【0012】さらに、押圧部材71を、移送路6の上方
側を、各移送路6の移送方向に沿って所定の長さ範囲に
渡って移送路6の受容部84の移動速度より早く移動し
得るように配位させる。こうすることにより、この押圧
部材71の移動に伴って、各移送路6の食品を、互いの
前後位置を揃えて後方に送り出すことができる。例えば
一つの移送路6上の食品が、他の移送路6上の食品より
後方にずれている場合、この押圧部材71の移動に伴っ
て、他の移送路6上の食品より早く前方に押圧されて他
の移送路6上の食品と前後位置を合わせることができ
る。従って、各移送路6の食品の互いの前後位置がずれ
ているような場合でも、最終的に各移送路6の食品の互
いの前後位置を揃えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を基にして、本願発明の
食品包装用整列装置の一実施形態を具体的に説明する。
図1は、本願発明の一実施形態の食品包装用整列装置を
備えた食品包装用装置の上方側から見た概略図、図2
は、その側方側から見た概略図である。
【0014】本実施形態の食品包装用整列装置2は、食
品包装用装置の一部として使用されており、この食品包
装用装置は、第1整列装置1と、本願発明の食品包装用
整列装置2をなす第2整列装置2と、第2整列装置2の
後方側に接続された包装機100とから構成されてい
る。
【0015】第1整列装置1は、複数の第1移送路3…
3を備えている。これらの第1移送路3…3は、コロッ
ケやハンバーグ等の食品Sを載置して1つずつ順次移送
するためてのもので、本実施形態では、コンベア30a
…30cと、区画壁4…4とを備えたものから構成され
ている。
【0016】コンベア30a…30cは、第1移送路3
…3における食品移送手段としてのもので、第1ベルト
コンベア30aと、第1ベルトコンベア30aの後方側
に接続された第2ベルトコンベア30bと、第2ベルト
コンベア30bの後方側に接続された第3ベルトコンベ
ア30cとの三つの無端状のベルトコンベアを備え、こ
れらのコンベア30a…30cの可動によって食品Sを
ベルト上に載置して前端側から後端側(図のX方向)に
順次移送し得るようになされている。
【0017】第1ベルトコンベア30aと第3ベルトコ
ンベア30cとの各々は、幅広の一つのベルトコンベア
から構成され、一台のモータ(図示せず)に接続され、
そのモータの始動に伴って各々が循環可動し得るように
なされている。第2ベルトコンベア30bは、図6(A)
(B)(C) に示すように幅方向の左右方向に並べた複数の
幅狭ベルトコンベア31…31から構成され、幅狭ベル
トコンベア31…31の全体で一つの第2ベルトコンベ
ア30bをなしており、各幅狭ベルトコンベア31…3
1が各第1移送路3…3のコンベアを構成している。こ
れらの幅狭ベルトコンベア31…31各々は、図示しな
いが個々に駆動手段としてのモータに接続されており、
各々のモータの始動に伴って別個独立に可動し得るよう
になされている。また、これらの幅狭ベルトコンベア3
1…31各々は、左右方向に渡された前後二本の支持軸
32、32に、その支持軸32、32の軸方向の左右方
向に移動可能に支持されているとともに、位置調整手段
36によって左右方向の位置調整が可能とされている。
この幅狭ベルトコンベア31…31各々の位置調整手段
36は、後述する第1区画壁40a…40aの間隔調整
機構41や第2区画壁40b…40bの間隔調整機構4
3と略同機構を採るもので、説明の都合上、これらの説
明をした後に再度説明する。
【0018】区画壁4…4は、上記のコンベア30a…
30c上を、食品S一個分の幅の複数の第1移送路3…
3に区画形成して、各第1移送路3…3に食品Sを一個
ずつ移送し得るようにするためのもので、本実施形態で
は、図2に示すように第1ベルトコンベア30a及び第
2ベルトコンベア30b上を区画する第1区画壁40a
…40aと、第3ベルトコンベア30c上を区画する第
2区画壁40b…40bとを備えている。第1区画壁4
0a…40a各々は、所定高さを有し、第1ベルトコン
ベア30aから第2ベルトコンベア30bまでの長さと
略同じ長さを有する板状体から構成されている。そし
て、これらの第1区画壁40a…40a各々は、図3
(A)(B)に示すように、第1ベルトコンベア30a及び第
2ベルトコンベア30bのベルトの上方側に、左右方向
に移動可能に設けられた複数の接続部材11…11によ
って、第1ベルトコンベア30a及び第2ベルトコンベ
ア30bの幅方向をなす左右方向に略等間隔に、左右方
向移動可能に吊下げ支持されており、これにより、第1
ベルトコンベア30a及び第2ベルトコンベア30b上
に幅方向の左右方向に、複数の第1移送路3…3が食品
S一個分の幅程度の幅に区画形成されている。
【0019】又、これらの第1区画壁40a…40a
は、これらを支持した接続部材11…11の可動操作に
よって、左右方向に移動し、第1区画壁40a…40a
の間隔調整ができるようになされ、これにより、各第1
移送路3…3の幅調整が可能とされている。以下に、こ
の第1区画壁40a…40aの間隔調整機構41につい
て説明する。尚、本実施形態では、この第1区画壁40
a…40aの間隔調整機構41…41は、第1ベルトコ
ンベア30a上に三つ、第2ベルトコンベア30b上に
二つ設けられているが、設ける数や位置は特に限定され
ず、適宜数だけ適宜位置に設ければ良い。
【0020】この間隔調整機構41は、この図3(A)(B)
に示すように、コンベア30aの上方側に、支持本体1
2の軸方向がコンベア30aを横切るように左右方向に
伸ばされた棒状の支持本体12と、可動軸51とを備え
ている。支持本体12は、軸方向に沿って長溝12aが
穿設されており、支柱15、15に架け渡されている。
そして、接続部材11…11は、各々の上端側に設けら
れた摺動用軸部11aがその長溝12aに下方側から通
されるようにして、支持本体12の軸方向に並設され、
各々が長溝12aに沿って摺動することにより、中央に
配位された接続部材11d以外の接続部材11…11が
支持本体12の軸方向に摺動自在とされている。尚、中
央に配位された接続部材11dは、支持本体12にピン
によって固定され、左右方向に移動不能とされている。
又、長溝12aに通された支持部材11…11は、同一
構成を採る複数のプレート14…14によって支持本体
12に取り付けられている。これらのプレート14は、
各々の中央部は、支持本体12の長溝12aに通された
接続部材11…11の摺動用軸部11aに回動自在に軸
支されることにより、支持本体12に接続部材11…1
1を回動自在に支持している。また、このようにして接
続部材11…11を支持本体12に支持した同一長さの
各プレート14…14の左右両側は、隣接するもの同士
が軸支されることにより、互いに回動自在に連結されて
いる。従って、隣接する二つの接続部材11、11各々
とそれらに軸支したプレート14、14との二つの軸支
部19a、19a、及びそれらのプレート14、14の
端部同士を軸支した軸支部19bにより形成される複数
の三角形19…19が全て同一形状・大きさの合同な二
等辺三角形をなしている。尚、この実施形態では、プレ
ート14…14は、支持本体12の下方側にも配位さ
れ、上下一対のものから構成され、確実に接続部材11
…11を支持本体12に支持し得るようにしている。
又、左端側と右端側のプレートは、片方のプレートのみ
に接続されるため、他のプレートの半分の長さのものが
使用されている。
【0021】可動軸51は、丸棒状のものからなり、左
右の両側の外周に左プレート案内用ネジ51a、右プレ
ート案内用ネジ51bが夫々刻設されている。これらの
両プレート案内用ネジ51a、51bは、プレート14
…14を案内可動させるためのもので、本実施形態で
は、左プレート案内用ネジ51aは、右ネジとされ、右
プレート案内用ネジ51bは、左プレート案内用ネジ5
1aと同ネジピッチの左ネジとされている。そして、こ
の可動軸51は、支持本体12の上方側に略平行に、支
持本体12を支持した支柱15、15に回動自在に架け
渡され、左プレート案内用ネジ51aに、左端側に配位
された接続部材11bが螺合されるとともに、右プレー
ト案内用ネジに、右端側に配位された接続部材11cが
螺合されている。
【0022】このようにして、支持本体12に吊下げ支
持された接続部材11…11は、可動軸51の左端に設
けられた操作ハンドル52の回動操作によって可動軸5
1が回動させられることにより、同時に各々が可動し、
各々に接続した第1区画壁40a…40aを左右方向に
移動する。例えば操作ハンドル52を左回転させれば可
動軸51が左回転し、その可動軸51の左回転に伴い、
左プレート案内用ネジ51aに螺合した左側の接続部材
11bが右方側に案内されて移動し、これに伴い、中央
の接続部材11dより左方側に配位された接続部材11
…11各々もプレート14…14を介して中央の接続部
材11d側に移動させられる。又、同時に、右プレート
案内用ネジ51bに螺合した接続部材11bが左方側に
案内されて移動し、これに伴い、中央の接続部材11d
より右方側に配位された接続部材11…11各々もプレ
ート14…14を介して中央の接続部材11d側に移動
させられる。又、その移動に際しては、図4(A)(B)に示
すように、上記の接続部材11…11とプレート14…
14との二つの軸支部19a、19a、及びプレート1
4、14の端部同士の軸支部19bにより形成される三
角形19…19が全て同一形状・大きさの合同な二等辺
三角形を維持しながら可動すため、接続部材11…11
の各間隔は、互いに同一に保持しながら各接続部材11
が移動する。換言すれば、中央の接続部材11dに接続
された第1区画壁40aを基準にして、中央の第1区画
壁40aから第1番目の第1区画壁40aが中央の第1
区画壁40aから距離(L) だけ移動すると同時に、中
央の接続部材11dから第2番目の第1区画壁40aが
中央の第1区画壁40aからその二倍の距離(2xL)
分だけ移動し、中央の第1区画壁40aから第N番目の
第1区画壁40aが中央の第1区画壁40aからそのN
倍の距離(NxL)分だけ移動する。
【0023】以上により、左方側及び右方側の各接続部
材11…11が中央の接続部材11d側に移動し、支持
部材11に吊下げ支持された第1区画壁40a…40a
の各間隔を互いに同一に保持しながらその間隔を狭める
ことができ、これにより、各第1移送路3…3の幅を狭
めることができる。一方、各第1移送路3…3の幅を狭
めた図4(A)(B)に示す状態から、上記とは反対に、操作
ハンドル52を右回転させれば、図3(A)(B)に示すよう
に中央の接続部材11d側に移動した各接続部材11…
11が左方側、右方側に移動し、支持部材11に吊下げ
支持された第1区画壁40a…40aの各間隔を互いに
同一に保持しながらその間隔を広げることができ、これ
により、各第1移送路3…3の幅を広くすることができ
る。このようにして、第1区画壁40a…40aを移動
操作して各第1移送路3…3の幅を広く又は狭くするよ
うにすれば、操作ハンドル52を回動操作するという一
つの操作で、全ての第1移送路3…3の幅を互いに同一
に保持しながら同時に調整でき、操作容易なものにでき
る。尚、本実施形態では、中央の第1区画壁40aを固
定して中央の第1区画壁40aを基準にし、中央の第1
区画壁40aから側方側に配位した複数の第1区画壁4
0a…40aを接近・退行するように移動させている
が、最も側方側の第1区画壁40aを固定して基準に
し、それに対して側方側に配位した複数の第1区画壁4
0a…40aを接近・退行するように移動させる等、い
ずれかの第1区画壁40aを固定して基準にしても良
く、適宜変更し得る。又、この各第1移送路3…3の幅
の調整は、上記方法に限らず、例えば第1区画壁40a
…40a各々を連結しないで、各々個別に行うようにし
ても良く、適宜変更し得る。又、左プレート案内用ネジ
51aと右プレート案内用ネジ51bとは、互いに反対
向きのネジであれば良く、左プレート案内用ネジ51a
を左ネジとし、右プレート案内用ネジ51bを右ネジと
しても良い。
【0024】第2区画壁40b…40bは、第1区画壁
40a…40aと同高さを有し、第3ベルトコンベア3
0cの長さと略同じ長さを有する板状体から構成されて
いる。この第2区画壁40b…40bは、第3ベルトコ
ンベア30cの上方側に、前後に伸びる所定幅の第1移
送路3…3を左右方向に複数、区画形成している点で第
1区画壁40a…40aと同様であるが、この第2区画
壁40b…40bは、第3ベルトコンベア30cに対し
て上下移動可能な枠体17(図5に図示)に取り付けら
れている。従って、先の第1区画壁40a…40aが上
下移動しないが、第2区画壁40b…40bは枠体17
の上下移動に伴って共に上下移動し得るようになされて
いる。詳しくは、図5、図7に示すように枠体17は、
下端の前後両側に軸方向を左右方向に伸ばして架け渡し
た連結棒17a、17aを備え、上部側が固定枠18に
取り付けられたシリンダー18aのロッドに吊り下げ支
持されている。そして、左右方向に並設された第2区画
壁40b…40b各々の前部側及び後部側が、各連結棒
17a、17aに貫かれるようにして、連結棒17a、
17aの軸方向に移動可能に支持され、シリンダー18
aの作動による枠体17の上下移動に伴い第2区画壁4
0b…40b全体が、第3ベルトコンベア30c上を上
下方向に移動し得るようになされている。尚、図7中、
18b、18bは、案内部材を示しており、枠体17の
上下移動に際し、枠体17を案内するものである。
【0025】又、連結棒17a、17aに支持された各
第2区画壁40b…40bの後端側には、間隔調整機構
43が備えられており、この間隔調整機構43によっ
て、左右方向に並設された第2区画壁40b…40b間
の間隔が調整可能とされ、これにより、第2区画壁40
b…40bにより区画形成された各第1移送路3…3の
幅が調整されるようになされている。この間隔調整機構
43は、上述の図3(A)(B)で示した第1区画壁40a…
40aの間隔調整機構41と略同構成を採り、操作ハン
ドル52を回動操作するという一つの操作で、全ての第
1移送路3…3の幅を互いに同一に保持しながら同時に
調整できるものとしている。又、この第2区画壁40b
…40bの間隔調整機構43においては、図示しない
が、各第2区画壁40bと接続部材11との接続は、接
続部材11に対して各第2区画壁40bが上下移動可能
に接続されており、第2区画壁40b…40bが枠体1
7と共に上下移動するに際して、間隔調整機構43を構
成する支持本体12や可動軸51等(図3(A)(B)参照)
に対して上下移動し得るようになされている。
【0026】このようにして、第3ベルトコンベア30
c上に、枠体17の連結棒17a、17aによって支持
された第2区画壁40b…40b各々の前端側は、第1
区画壁40a…40a各々の後端側に設けられた嵌挿用
溝42に上下摺動自在に嵌まり込むことにより、第2区
画壁40b…40bと第1区画壁40a…40aとが接
続し、これにより、第3ベルトコンベア30c上に形成
された第1移送路3…3各々が、第1区画壁40a…4
0aによって第1ベルトコンベア30a及び第2ベルト
コンベア30b上に形成された第1移送路3…3各々に
接続され、第1ベルトコンベア30aの前端側から第3
ベルトコンベア30cの後端側に至る全長に渡って前後
方向に直線状に伸ばされて左右方向に並設された複数の
第1移送路3…3が区画形成され、食品Sを第1ベルト
コンベア30aの前端側から第3ベルトコンベア30c
の後端側まで移送できるようになされている。
【0027】又、このようにして区画形成された第1移
送路3…3各々の後端側には、図5、図7、図8に示す
ように第1移送路3…3各々を開閉するためのシャッタ
ー33…33と、個数検知装置34…34と、隙間検知
装置35と、制御装置(図示せず)とが備えられてい
る。シャッター33…33各々は、第2区画壁40b…
40bの間に入り込んだ状態で、上記枠体17に支持さ
れており、枠体17の上下移動に伴い、枠体17と共に
上下移動して第1移送路3…3各々を、食品Sが通過可
能に又は通過しないように開閉し得るようになされてい
る。個数検知装置34…34各々は、第1移送路3…3
各々を通過する食品Sの個数を検知するためのもので、
上記枠体17における前方側の連結棒17a、17aに
取り付けられることにより、第2区画壁40b…40b
の間に配位されており、個数検知装置34…34各々の
下方を通過する食品Sの個数を検知し得るようになされ
ている。隙間検知装置35は、後述するように第1移送
路3…3に所定数並んだ一群の食品Sにおける最後方の
食品Sと、その次に第1移送路3…3に入る最初の食品
Sと間に形成される隙間を検知するためのもので、本実
施形態では、光電管35から構成されている。この光電
管35は、第3ベルトコンベア30cの前端側に、光が
第3ベルトコンベア30cの上方側を横切るように配位
されている。制御装置は、シャッター33…33を可動
操作する上記シリンダー18aと、個数検知装置34…
34各々と、第2ベルトコンベア30bの幅狭ベルトコ
ンベア31…31各々のモータと接続されており、これ
らを連動可能としている。
【0028】ここで、図6(A)(B)(C) に戻って、幅狭ベ
ルトコンベア31…31の位置調整手段36について説
明する。この位置調整手段36は、上述したように区画
壁4の間隔調整機構41と略同機構を採るものであり、
詳しくは、長溝12aを有する支持本体12と、支持本
体12の下方側に配位された左プレート案内用ネジ51
aと右プレート案内用ネジ51bとを有する可動軸51
とが、第2ベルトコンベア30bの下方側に左右方向に
架け渡されており、各幅狭ベルトコンベア31…31に
接続した接続部材11…11各々の下端側が、支持本体
12の長溝12aに通されて軸方向に複数並設されると
ともに、プレート14…14によって互いに回動自在に
連結され、可動軸51の操作ハンドル52の回動操作に
よって可動軸51が回動することにより、同時に各々が
可動し、各幅狭ベルトコンベア31…31の左右方向の
位置を、互いの間隔を同一に保持しながらその位置を左
又は右に移動調整し得るようになされている。こうする
ことにより、第1区画壁40a…40aの間隔を調整し
た際、合わせて幅狭ベルトコンベア31…31の位置も
調整でき、常時第1区画壁40a…40aの間に各幅狭
ベルトコンベア31…31を容易に配位させることがで
きる。尚、この幅狭ベルトコンベア31…31の位置調
整手段36においては、左右中央に配位されるプレート
14、14同士を連結したピン16が、支持本体12の
左右中央位置に左右移動不能に係止されており、操作ハ
ンドル52の左回転により、このピン16より左方側の
三つの幅狭ベルトコンベア31…31がピン16に接近
し、ピン16より右方側の三つの幅狭ベルトコンベア3
1…31がピン16に接近するようになされている。
【0029】第2整列装置2は、図1、図2に示すよう
に左右方向に並設された複数の第2移送路6…6と、第
2移送路6…6から送られてきた食品Sを送り出す送り
出し機構7とを備えている。第2移送路6…6は、第1
整列装置の第1移送路3…3と同数、備えられており、
各第2移送路6…6は、図11、図12に示すように複
数の受容部材8…8と、受容部材8…8を支持して前方
から後方に移送する複数の移送用軸81…81と、受容
部材8…8を案内するガイド溝82aを有する複数のガ
イドレール82…82と、受容部材8…8を回動操作す
る回動操作部材とを備えている。
【0030】受容部材8…8各々は、図13(A)(B)に示
すように、本体部83と、本体部83の上部側に配位さ
れた受容部84とを備えている。本体部83は、下端側
に、ガイドレール82のガイド溝82aに嵌入して摺動
し得る摺動部83aと、摺動部83aの上方側における
前後両部に左右方向に伸ばされた移送用軸嵌挿孔83、
83bとを備えている。受容部84は、下面載置部84
aと、下面載置部84aの一端側から、下面載置部84
aと略直角方向に突設された側面載置部84bとを備
え、下面載置部84aにおける側面載置部84b側の一
端側が本体部83に軸支されている。下面載置部84a
は、食品Sの厚さ方向を上下にした際の食品Sの下面
(以下、食品Sの下面という)を載置するためのもの
で、食品Sの下面の幅と同程度の長さを有する。側面載
置部84bは、食品Sの厚さ方向を上下にした際の食品
Sの側面(以下、食品Sの側面という)を載置するため
のもので、下面載置部84aからの突出高さが、下面載
置部84aに載置する食品Sの厚さよりやや高い程度と
されている。又、この受容部84は、本体部83に設け
られた回動規制部材83cによって、受容部84の側面
載置部84b側の一端側(この図13(A) における右
端)よりも他端側(図13(A) の左端)がやや上方位置
となる傾斜状態(以下、この状態を傾斜状態という)か
ら下面載置部84aが略垂直状態(図16に示す状態。
以下、この状態を垂直状態という)になる位置までの範
囲を回動し得るようになされている。尚、このように下
面載置部84aを、上記のような傾斜状態から垂直状態
までの範囲としているのは、下面載置部84aを、図1
3(A) において、左下がりになった状態にして食品Sを
載置すると、食品Sが下面載置部84aから落ちてしま
う恐れがあるので、それを確実に防止するためである。
従って、食品Sが下面載置部84aから落ちない範囲、
例えば水平に近い状態から垂直状態までの範囲であれば
良く、適宜変更し得る。
【0031】移送用軸81…81各々は、図11及び図
12に示すように上記のコンベア30a…30cの左右
幅と同長さを有する丸棒状のものから構成されており、
これらの移送用軸81…81各々の両端側が左右の両側
に配位された環状のチェーン81aに順次取り付けられ
ることにより、移送用軸81…81が前後方向に互いに
回動自在に連結されて移送用軸81…81全体で移送用
軸81の長さ分の幅の一つの環状体をなしている。又、
これらの移送用軸81…81を取り付けたチェーン81
aが前後両側に設置されたスプロケット81b、81b
に巻回され、スプロケット81bに接続した駆動手段
(図示せず)の始動に伴って、チェーン81aと共に移
送用軸81…81が循環可動し、上部側の往路80aを
前方側(図示のX方向)に移動するとともに、下部側の
複路80bを後方(図示のY方向)に移動する。本実施
形態では、移送用軸81…81は、シャッター33…3
3の開きに伴い可動し始め、所定距離だけ移動して停止
しるように設定され、間欠的に可動するようになされて
いる。そして、このような環状体をなした複数の移送用
軸81…81における隣接する二つの移送用軸81、8
1に、受容部材8…8の各移送用軸嵌挿孔83b、83
bが嵌挿されることにより、移送用軸81の軸方向の左
右方向に摺動可能に取り付けられ、移送用軸81…81
の可動に伴って移送用軸81…81と共に往路80aと
複路80bとを循環可動する。そして、このようにして
取り付けられた受容部材8…8が、複数、環状体をなし
た複数の移送用軸81…81の前後方向に、全周に渡っ
て取り付けられることにより、各受容部材8…8が前後
方向に並べられ、移送用軸81…81の往路80a上に
一つの第2移送路6が形成される。又、このようにして
取り付けられた受容部材8…8が、移送用軸81…81
の軸方向の左右方向に六つずつ、取り付けられることに
より、左右方向に六列をなした第2移送路6が形成され
ている。
【0032】尚、本実施形態では、左右方向に六列をな
す内の左側の三列の受容部材8…8と右側の三列の受容
部材8…8とは、左右対称に配設されており、左側の三
列の受容部材8…8の下面載置部84aが側面載置部8
4bの左方側に配位され、左方側から右方側に回動して
下面載置部84aが垂直状態になり、一方、右側の三列
の受容部材8…8の下面載置部84aが側面載置部84
bの左方側に配位され、右方側から左方側に回動して下
面載置部84aが垂直状態になる。
【0033】ガイドレール82…82各々は、環状をな
した移送用軸81…81の内側に沿うような環状を呈
し、外周面に全周に渡って受容部材8…8を案内するた
めのガイド溝82aが開口されており、環状体をなした
移送用軸81…81の内側に、各々が左右方向に並設さ
れるようにして固定されている。そして、このようにし
て構成された各ガイドレール82…82のガイド溝82
aに、移送用軸81、81に左右方向に六列をなして環
状に取り付けられた受容部材8…8各々の各摺動部83
aが嵌挿されることにより、左右方向に六列をなした受
容部材8…8各々がガイド溝82aに沿って前後方向に
案内されながら循環可動し得るようになされている。
【0034】又、本実施形態における各ガイドレール8
2…82は、図14(A)(B)に示すように複数のレール片
82a…82aが回動自在に連結されたものからなり、
各連結部から折り曲げできるようになされている。ま
た、これらのガイドレール82…82各々の間隔は、前
端側においては、中央側の二本のガイドレール82、8
2のなす間隔が他のガイドレール82、82のなす間隔
より狭く設定され、図17に示すように各ガイドレール
82、82を走行する受容部材8、8がガイドレール8
2…82の前端側の走行に際して側面載置部84b、8
4b同士が互いに当接し合って各々の下面載置部84、
84が傾斜状態になるようになされている。一方、後端
側におけるガイドレール82…82各々の間隔は、左
側、右側のガイドレール82…82が三列ずつ、前端側
から後端側にかけて漸次互いに寄せられて前端側より狭
く、且つ全体が中央側に集合するように設定され、左
側、右側の三列のガイドレール82…82各々を走行す
る受容部材8…8がガイドレール82…82の走行に際
し、左側、右側の三列のガイドレール82…82を走行
する受容部材8の側面載置部84bの先端が左側、右側
の受容部材8の下面載置部84に当接し得るようになさ
れている(図15、図16参照)。
【0035】尚、これらのガイドレール82…82各々
は、位置調整手段によって、ガイドレール82…82各
々の左右方向の位置を調整できるようになされている。
この位置調整手段は、図3(A)(B)で説明した第1区画壁
40a…40aの間隔調整機構41と略同構成を採るも
ので、詳しくは、図14(A)(B)に示すように長溝12a
を有する支持本体12と、左プレート案内用ネジ51
a、右プレート案内用ネジ51bを有する可動軸51と
が、支柱に架け渡されており、各ガイドレール82…8
2に接続した接続部材11…11の端部が複数のプレー
ト14…14によって回動自在に連結されるとともに、
長溝12aに摺動可能に入れられ、可動軸51の操作ハ
ンドル52の回動操作によって可動軸51が回動するこ
とにより、同時に各々のガイドレール82…82が長溝
12を可動し、ガイドレール82…82の各間隔を互い
に同一に保持しながらその間隔を狭め又は広げることが
できるようになされている。尚、このガイドレール82
…82の位置調整手段においては、中央側の二本のガイ
ドレール82、82が支持本体12に対して左右方向移
動不能とされ、操作ハンドル52の左回転に伴い、左側
の二本のガイドレール82、82と、左側の二本のガイ
ドレール82、82とが中央側に移動し得るようになさ
れている。又、この位置調整手段においては、支持本体
12を二本、前部と後部の二箇所に配し、各々に接続部
材11…11を介して各々のガイドレール82…82の
二箇所を接続し、二箇所から移動操作するようにしてい
る。
【0036】更に、本実施形態におけるガイドレール8
2…82における最左端側のガイドレール82aと、右
端側のガイドレール82bとは、後端側に左右方向に移
動させる移動手段が設けられている。この移動手段は、
最左端側のガイドレール82a、最右端側のガイドレー
ル82b各々を左端、右端に寄せて他のものと引き離
し、又は接近させるためのもので、最左端側のガイドレ
ール82a、最右端側のガイドレール82b各々は、外
周にネジ部の刻設された回動自在なシャフト86、86
に螺合されている。そして、各シャフト86、86に設
けたハンドル86a、86aの回動操作により、最左端
側のガイドレール82a、最右端側のガイドレール82
bがネジ部に案内されてシャフト86、86の軸方向の
左右方向に移動し得るようになされている。このような
移動手段を設けておくことにより、左端側のガイドレー
ル82a、又は右端側のガイドレール82bを使用しな
い場合や、両方を使用しないような場合には、左端側の
ガイドレール82a、又は右端側のガイドレール82b
を、或いは両方を他のガイドレール82と引き離して、
遊ばせた状態にしておくことができる。
【0037】回動操作部材は、受容部材8の下面載置部
84aを傾斜状態から垂直状態に起こすための起こし用
操作部材85a、85bと、起こした下面載置部84a
を垂直状態から傾斜状態に戻すための戻し機構87とを
備えている。起こし用操作部材85a、85bは、図1
1、図14に示すように左起こし用操作部材85aと右
起こし用操作部材85bとの二つのへの字状を呈する棒
状体から構成されている。左起こし用操作部材85a
は、軸81…81によって形成された環状体の往路80
aにおける後部上方側に、最左方側に配位されたガイド
レール82aより左方位置から後方に、そのガイドレー
ル82と交差してガイドレール82aの右方側位置にな
るように前後方向に伸ばされている。又、左起こし用操
作部材85aの高さ位置は、受容部材8…8における受
容部84と同高さ位置とされている(図15、図16参
照)。このように構成された左起こし用操作部材85a
が設置されることによって、最左方側に配位されたガイ
ドレール82に沿って前方から移動してくる受容部材8
…8は、傾斜状態の下面載置部84aが左起こし用操作
部材85aに当接しながら後方側に移動し、その移動に
際して、図15、図16に示すように下面載置部84a
が左方側から右方側に徐々に起こされるようにして回動
し得るようになされている。右起こし用操作部材85b
は、左起こし用操作部材85aと左右対称位置に設置さ
れ、最右方側に配位されたガイドレール82bに沿って
前方から移動してくる傾斜状態の下面載置部84aが右
起こし用操作部材85bに当接しながら後方側に移動
し、その移動に際して、下面載置部84aが右方側から
左方側に回動し得るようになされている。
【0038】戻し機構87は、図14(A)(B)に示すよう
に四つの戻し用部材87a…87aを備えている。これ
らの戻し用部材87a…87aは、板状のものから構成
され、側面に傾斜面87bを有する。そして、これらの
戻し用部材87a…87aは、移送用軸81…81によ
り形成された環状体の前方側、且つ、左端側の二本のガ
イドレール82、82及び右端側の二本のガイドレール
82、82各々に対応する前方側に配位されている。
又、左端側の二本のガイドレール82、82各々の前方
側に配位された二つの戻し用部材87a、87a各々の
傾斜面87bは、左上がりに、一方、右端側の二本のガ
イドレール82、82各々の前方側に配位された二つの
戻し用部材87a、87a各々の傾斜面87bは、右上
がりになるように取り付けられている。
【0039】このように構成された戻し用部材87a…
87aは、次のように機能する。まず、ガイドレール8
2…82に沿って後方まで移送された受容部84は、起
こし用操作部材85a、85bによって下面載置部84
aが傾斜状態から垂直状態に起こされ、その状態で移送
用軸81…81の複路80bに沿って後方から前方に移
送され、そして、図17に示すように複路80bから往
路80aに入る際に、垂直状態になった下面載置部84
aが戻し用部材87a…87a各々の傾斜面87b…8
7bに当接しながら移動し、往路80aに入る際には、
下面載置部84aが倒れ込んで傾斜状態になる。尚、中
央側の二本のガイドレール82、82を走行する受容部
材8…8には、戻し用部材87a…87aは設けられて
おらず、これらの受容部材8…8は、上述のようにガイ
ドレール82、82のなす間隔を狭く設定することによ
って行っている。詳しくは、この図17に示すように起
こし用操作部材85a、85bによって下面載置部84
aを垂直状態にされた受容部材8、8が複路80bを各
ガイドレール82、82に沿って後方から前方に移動し
てくると、ガイドレール82、82の間隔が狭まってい
るため、互いの側面載置部84b、84b同士が互いに
当接して押圧しあい、各々の受容部材8、8の下面載置
部84aが倒れ込んで傾斜状態になる。従って、これら
の中央側の二本のガイドレール82、82を走行する受
容部材8…8の戻し用機構は、二本のガイドレール8
2、82に設定された間隔がなしているが、この形態の
ものに限らず、中央側の二本のガイドレール82、82
の前方側にも同様な戻し用部材87a、87aを配し、
戻し用部材87a、87aによって戻すようにしても良
い。
【0040】又、本実施形態では、これらの戻し用部材
87a、87aは、位置調整手段によって、各々の左右
方向の位置を調整できるようになされている。この位置
調整手段も、上述した第1区画壁40a…40aの間隔
調整機構41やガイドレール82…82の位置調整手段
と略同構成を採るもので、図14(B) に示すように長溝
12aを有する支持本体12と、左プレート案内用ネジ
51a及び右プレート案内用ネジ51bを有する可動軸
51とが、支柱に架け渡されており、各戻し用部材87
a…87aに接続した接続部材11…11の端部が長溝
12aに摺動可能に入れられて並設されているととも
に、複数のプレート14…14によって回動自在に連結
され、可動軸51の回動により、同時に各々の戻し用部
材87a…87aが長溝12に沿って可動し、ガイドレ
ール82…82の各間隔を互いに同一に保持しながらそ
の間隔を狭め又は広げることができるようになされてい
る。更に、この戻し用部材87a…87aの位置調整手
段においては、可動軸51の右端部が、上記のガイドレ
ール82…82の位置調整手段における可動軸51の右
端部にギヤ55、55及びチェーン56を介して回転伝
達可能に接続されており、ガイドレール82…82の位
置調整手段における可動軸51の回動に伴って、戻し用
部材87a…87aの位置調整手段における可動軸51
も回転するようになされ、各ガイドレール82…82の
移動に合わせて戻し用部材87a…87aの位置を変え
られるようにしている。こうすることにより、ガイドレ
ール82…82の位置を変えるだけで、それに対する戻
し用部材87a…87aが常時ガイドレール82…82
の前方側の所定位置に設定できるようになされている。
【0041】送り出し機構7は、図18(A)(B)(C) に示
すように複数の押圧部材71…71と、押圧部材71…
71を取り付けた循環可動し得る環状ベルト72とを備
えている。押圧部材71…71各々は、板状体からな
り、上下に伸びる複数の挿通用溝71a…71aが、幅
方向に沿って設けられている。これらの挿通用溝71a
…71a各々は、受容部材8における下面載置部84a
が挿通し得るように下面載置部84aの厚さよりやや幅
広く形成されている。又、これらの挿通用溝71a…7
1aは、後方側に移送されて中央側に集合状態になった
受容部材8…8各々の受容部84…84に対応した位置
に設けられている。そして、これらの押圧部材71…7
1各々の一端側が、環状ベルト72に、押圧部材71…
71各々の幅方向を環状ベルト72の幅方向に沿わせる
ようにして、所定間隔毎に取り付けられることによっ
て、押圧部材71…71各々が環状ベルト72の外方向
に突出されている。環状ベルト72は、前後二つのホイ
ール73、73に巻回され、一方のホイールに接続され
たモータ(図示せず)の始動に伴って循環可動し、下部
側の往路72aを前方(図示のX方向)に移動し、上部
側の復路72bを後方(図示のY方向)に移動する。そ
して、この押圧部材71…71の取り付けられた環状ベ
ルト72は、移送用軸81…81によって形成された環
状体の後部上方側に設置されることにより、環状ベルト
72の循環可動に伴って、各押圧部材71…71が環状
体の後部上方側を移動し、往路72aを前方から後方に
移動するに際して、後方側に左右方向に並設した集合状
態の受容部材8…8の下面載置部84a各々を各挿通用
溝71a…71aに通して、押圧部材71…71の下部
側が下面載置部84a…84aの間に入り込んだ状態で
移動する。又、この環状ベルト72の移送速度は、移送
用軸81…81の移送速度よりやや早くなるように設定
されている。
【0042】次に、図1、図2に戻って、包装機100
の説明をする。包装機100は、本実施形態では、ピロ
ー包装機から構成され、送られてきた整列状態の食品群
を、一枚のシート状物で包装し得るようになされたもの
であり、従来から使用されているピロー包装機が使用さ
れている。
【0043】又、本実施形態では、この包装機100
と、第2整列装置2との間には、包装機送り用コンベア
9が設置されている。この包装機送り用コンベア9は、
ベルトの左右両側に、上方に突設された二つの側壁9
1、91を有し、その側壁91、91間に、第2整列装
置2から送られてきた整列状態の食品群を通して包装機
100まで送る。又、この二つの側壁91、91各々
は、左右方向に移動可能に設置され、二つの側壁91、
91の間隔を調整できるようになされている。
【0044】以上のように構成された本実施形態の装置
全体の動きについて説明する。食品送り込み用ベルトコ
ンベア11から送り込まれてくる食品Sは、第1ベルト
コンベア30aの前端側に送られ、そこから各第1移送
路3…3に、図1に示すように食品Sの横幅を第1移送
路3の幅Lに合わせて入る。尚、各第1移送路3…3に
自然に入り難い場合は、手で入れるようにすれば良い。
又、本実施形態のように、第1ベルトコンベア30aの
前端側に食品送り込み用ベルトコンベア11を接続せず
に、手で一つずつ、第1移送路3…3に入れるようにし
ても良い。また、その際、移送する食品Sの横幅によっ
て各第1移送路3…3の横幅を形成した第1区画壁40
a…40aの間隔が狭すぎるために食品Sが第1区画壁
40a…40aに当たるような場合や、第1区画壁40
a…40aの間隔が広すぎるために食品Sが任意な方向
を向いて移送するような場合は、第1区画壁40a…4
0aの間隔調整機構41…41によって、移送する食品
Sの横幅に応じて第1区画壁40a…40aの間隔を調
整すれば良く、又、その調整に際しては、操作ハンドル
52の回動操作だけで各第1移送路3…3の横幅を同時
に同幅に調整でき、容易に調整できる。尚、この食品S
の横幅は、移送する食品Sの種類、例えばコロッケやハ
ンバーグ等によって異なる他、同じコロッケの場合で
も、例え同一形状に成形したとしても、成形後、表面に
パン粉が付けられるため、パン粉付けの条件等によって
も異なる。従って、第1移送路3…3の幅調整は、食品
Sを移送する前に移送する食品Sに応じてその都度行う
のが好ましい。又、第1区画壁40a…40aの間隔を
調整する場合は、併せて幅狭ベルトコンベア31…31
の間隔を、位置調整手段36によって調整するようにす
れば、各幅狭ベルトコンベア31を、第1区画壁40a
…40aの間に配位させることができ、しかも、その調
整に際しては、操作ハンドルのハンドル操作だけで、全
部の幅狭ベルトコンベア31を移動させることができ、
容易に行うことができる。
【0045】第1ベルトコンベア30aの第1移送路3
…3各々に入った食品Sは、第2ベルトコンベア30b
の幅狭ベルトコンベア31…31の第1移送路3…3を
経て、第3ベルトコンベア30cの各第1移送路3…3
に入る。食品Sが第3ベルトコンベア30cの各第1移
送路3…3に入っていくと、図8に示すように各第1移
送路3…3のシャッター33…33に止められ、第3ベ
ルトコンベア30cの各第1移送路3…3で一旦移送が
止められる。又、食品Sが第3ベルトコンベア30cの
各第1移送路3…3に入っていくと、各個数検知装置3
4…34がその入った個数を検知し、予め設定された所
定数(本実施形態では五個に設定している。)だけ入っ
た第3ベルトコンベア30cの第1移送路3、例えばこ
の図8に示すように、右から3番目の第1移送路3に、
他の第1移送路3より先に食品Sが所定数入るとその右
から3番目の第1移送路3に設置した個数検知装置34
がそれを検知し、それを制御装置に連絡し、それを受け
た制御装置がその第1移送路3の前端側の第2ベルトコ
ンベア30bの幅狭ベルトコンベア31aのモータを停
止させる。これにより、所定数入った第3ベルトコンベ
ア30cにおける右から3番目の第1移送路3aには、
第2ベルトコンベア30bの幅狭ベルトコンベア31a
からそれ以上、食品Sが送り込まれることがない。そし
て、未だ所定数の食品Sが入っていない第3ベルトコン
ベア30cの他の第1移送路3…3には、第2ベルトコ
ンベア30bの幅狭ベルトコンベア31…31から所定
数になるまで食品Sが送り入れられ、所定数入ると上記
と同様に各個数検知装置34がそれを検知して、制御装
置を介してその第1移送路3の前端側の第2ベルトコン
ベア30bの幅狭ベルトコンベア31のモータを順次停
止させていく。その際、幅狭ベルトコンベア31のモー
タを停止させない場合には、最終的に全ての第3ベルト
コンベア30cの第1移送路3…3に所定数の食品Sが
入るまでの間、既に所定数の食品Sが入った第3ベルト
コンベア30cの第1移送路3…3にも幅狭ベルトコン
ベアから食品Sが送り続けることになるため、図9に示
すように第3ベルトコンベア30cの第1移送路3…3
に停止して前後に並んだ食品Sが後方側から押圧されて
浮き上がってしまい、その結果、食品Sを第3ベルトコ
ンベア30cの第1移送路3…3に並べられなくなると
ともに、予め設定した所定数より多くの数が入ってしま
う恐れが生じる。しかし、上記のように所定数入った第
3ベルトコンベア30cの第1移送路3には、第2ベル
トコンベア30bの幅狭ベルトコンベア31が可動を停
止してそれ以上の食品Sが送り込まれることがないた
め、そのようなことを防止でき、前後に所定数並んだ状
態に維持しておける。従って、各第1移送路3…3に、
不連続的に食品Sを送り、第3ベルトコンベア30cの
第1移送路3…3に所定数の食品Sが並ぶのに時間差が
生じても、差し支えないものにできる。尚、第1ベルト
コンベア30a及び第3ベルトコンベア30cは、第2
ベルトコンベア30bが停止している間も停止すること
なく、連続可動している。
【0046】第3ベルトコンベア30cの第1移送路3
…3全てに所定数の食品Sが入ると、制御装置が各個数
検知装置34からの連絡を受けて、枠体17を支持した
シリンダー18aを作動させ、枠体17を引き上げる。
これにより、枠体17に取り付けられたシャッター33
…33及び第2区画壁40b…40bが引き上げられ、
第3ベルトコンベア30cの第1移送路3…3に厚さ方
向を上下方向にして載置され前後方向に及び左右方向に
複数列(本実施形態では前後方向に5列、左右方向に6
列)をなした食品群が、第2整列装置2に送られる。そ
の際、例えば食品Sがコロッケのような場合は、外周面
全体にパン粉が付けられ、食品Sの幅が個々に異なるた
め、第2区画壁40b…40bを引き上げない場合に
は、食品Sが第2整列装置2に送られる際に、第2区画
壁40b…40bに当たって、その整列状態を崩すおそ
れがあるが、第2区画壁40b…40bを引き上げるこ
とで、整列状態を維持しながら送ることができる。又、
このシャッター33…33が引き上げられた後、制御装
置が所定時間だけ遅れて第2ベルトコンベア30bの幅
狭ベルトコンベアを可動させ始め、幅狭ベルトコンベア
31上の食品Sを第3ベルトコンベア30cの第1移送
路3…3に送る。従って、第3ベルトコンベア30cの
第1移送路3…3から第2整列装置2に送られる整列状
態の食品群における最後尾の食品Sの後端と、第2ベル
トコンベア30bから第3ベルトコンベア30cの第1
移送路3…3に最初に送られてくる食品Sの前端との間
には、所定の隙間ができる。この隙間を、光電管35が
検知し、その検知を受けて制御装置がシリンダー18a
を作動させ、第3ベルトコンベア30cの第1移送路3
…3から第2整列装置2に送られる整列状態の食品群に
おける最後尾の食品Sがシャッター33…33を通過し
た後に枠体17が下ろされる。これにより、枠体17に
取り付けられたシャッター33…33及び第2区画壁4
0b…40bが下ろされる。その後、第3ベルトコンベ
ア30cの第1移送路3…3には、上述した同様に、厚
さ方向を上下方向にして前後及び左右方向に複数列の食
品群が形成される。
【0047】第2整列装置2に送られた整列状態の食品
群は、第2整列装置2の各第2移送路6…6の受容部材
8…8に受容されるが、この第2移送路6…6の各受容
部材8…8は、シャッター33…33の上昇に合わせて
可動し始め、図17に示すように下方側の複路80bか
ら上方側の往路80aに入る際に下面載置部84aが倒
れ込んで傾斜状態になる。従って、各受容部材8…8
は、第2移送路6…6の前端側位置(図11のD位置)
では傾斜状態になっており、その傾斜状態の下面載置部
84aに食品Sを載置して移送する。そして、食品Sを
載置した受容部材8…8は、間欠的に可動して前方側か
ら後方側に移動を続け、起こし用操作部材85a、85
bまでくると(図11のE位置)、最左方側の受容部材
8が左起こし用操作部材85aに、最右方側の受容部材
8が右起こし用操作部材85bに、夫々当接し、図15
に示すように後方側への移動に伴って最左方側の受容部
材8は徐々に右方向に回転させられていき、図16に示
すように最終的に垂直状態になる(図11のF位置)。
一方、最右方側の受容部材8は、徐々に左方向に回転さ
せられて垂直状態になる。又、これらの回転に伴い、そ
の側方側の受容部材8が順次、各々の受容部材8の側面
載置部84bに起こされて垂直状態になっていく。この
ようにして、各受容部材8の下面載置部84aが垂直状
態になった状態では、各下面載置部84aに載せられて
いた食品Sは、食品Sの側面が各受容部材8の側面載置
部84bに載せられた状態になる。従って、この状態
で、左右及び前後に複数列をなした食品Sは、厚さ方向
を左右方向を向いた整列状態になる。
【0048】その後、厚さ方向を左右方向に向いた整列
状態の食品Sは、そのまま、後方側に移送されて、包装
機送り用コンベア9に送られるが、その際、送り出し機
構7の押圧部材71…71によって、後方側から前方側
から押されるようにして移送されるため、例え図19に
示すように各受容部材8の側面載置部84bに載せられ
て左右方向のいずれかの列の食品Sが、後方側にずれを
生じている場合でも、移送に際してずれが矯正され、左
右方向の列同士の食品Sの前後の両端が揃わされて送ら
れる。又、包装機送り用コンベア9に入った整列状態の
食品群は、包装機送り用コンベア9の二つの側壁91、
91に両側から支持されながら移送されことにより、厚
さ方向を左右方向に向いた整列状態の食品群は、その状
態を維持しつつ包装機100に送られる。尚、食品Sの
左右方向の列の数を少なくして移送し包装する場合は、
二つの側壁91、91の左右方向の位置を調整すれば、
左右方向の列の数に応じてその間隔を調整でき、厚さ方
向を左右方向に向いた整列状態を維持させながら包装機
100に送ることができる。
【0049】包装機100に送られた整列状態の食品群
は、そのまま自動的にピロー包装される。
【0050】以上のようにして包装機100に送るよう
にすれば、従来のように作業者によって食品Sを包装す
るために並べなくても、自動連続的に行うことができ、
効率良く、低コストで包装できる。
【0051】又、本願発明では、第1整列装置1におい
て、食品Sの厚さ方向を上下にして載置した状態で一旦
前後及び左右に複数列をなした整列状態にし、その整列
状態の食品群を、第2整列装置2において、回転させる
ことにより、食品Sの厚さ方向を左右にして載置した整
列状態にしているが、その際、第1整列装置1の第1移
送路3…3各々に、食品Sの厚さ方向を左右にして移送
させるようにすることも考えられ、そうするようにすれ
ば第2整列装置2において、回転させることも不要とな
る。しかし、そのようにすると、図10に示すようにコ
ロッケやハンバーグのような場合、前後両部が円弧状に
形成されているため、シャッター33で止められた際、
後方のものに押圧されると、その円弧に沿って食品Sが
容易に回転してしまう。又、第1ベルトコンベア30a
や第2ベルトコンベア30bの移送途中においても、食
品Sに抵抗がかかったような場合には、同様に食品Sが
前端の円弧形状に沿って容易に回転してしまい、整列さ
せることが困難となる。従って、本願発明は、コロッケ
やハンバーグ等のように前後両部が円弧状に形成されて
いる食品Sの場合に、特に適したものになる。ただし、
本願発明は、コロッケやハンバーグ等のような円弧部を
有しない食品Sにも適応でき、コロッケやハンバーグに
限定されず、種々の食品Sに使用できる。又、コロッケ
やハンバーグ等の場合は、成形後のまま、又は成形後冷
凍した後のいずれでも使用できる。
【0052】尚、本実施形態では、包装機100に接続
させて自動連続的に包装し得るようにしているが、この
形態のものに限らず、包装機100に接続せず、整列さ
せたものを手で包装機100に運び、或いは、整列させ
たものを一旦保管した後、包装機100にコンベア等で
順次移送して包装するようにしても良く、適宜変更し得
る。
【0053】又、本実施形態では、本願発明の第2整列
装置2の前端側に第1整列装置1を接続し、第1整列装
置1で、前後及び左右方向に複数列をなした整列状態の
食品を、前後位置を揃えて本願発明の第2整列装置2の
前端側に自動連続的に送り込むようにしているが、この
形態のものに限らず、第1整列装置1を設けずに、手で
食品を順次前端側から送り込むようにしても良く、適宜
変更し得る。
【0054】更に、本実施形態では、第2整列装置2の
各第2移送路6を、前後方向に並設した複数の受容部材
8…8から構成しているが、この形態のものに限らず、
例えばベルトコンベアから構成するとともに、その前端
から後端における途中で、ベルトを捩じるようにしてベ
ルトの幅方向の一端側を水平状態から垂直状態にするこ
とにより、ベルト上に厚さ方向を上下方向に載置した食
品を移送途中で、厚さ方向を左右方向になるように回転
させるようにしても良く、適宜変更し得る。但し、この
場合は、食品がベルト上を滑る等して確実に回転させる
ことが困難である。従って、この点で、本実施形態のよ
うに複数の受容部材8…8から構成するのが好ましい。
【0055】
【発明の効果】以上、本願発明は、複数の食品を、厚さ
方向を略左右方向に揃わせて左右方向に整列させること
ができる。又、その際、各移送路6の受容部84を有す
る受容部材8を回動させることにより、複数の食品を、
厚さ方向を略左右方向に揃わせることができる。
【0056】しかも、隣接する一方側の移送路における
受容部材の回動に伴って、他方側の移送路における受容
部材が一方側の移送路の受容部材に押圧されて共に回動
可能とされたものであるため、装置を簡素化できる。
【0057】さらに、本願の請求項3の発明は、受容部
材8に載置した食品を受容部材8と共に回動させること
ができ、確実に回転させることができる。
【0058】本願の請求項4の発明は、押圧部材71の
移動に伴って、各移送路6の食品を、互いの前後位置を
揃えて後方に送り出すことができ、各移送路6の食品の
互いの前後位置がずれているような場合でも、最終的に
各移送路6の食品の互いの前後位置を揃えることができ
る。これにより、確実に前後位置の揃った整列状態の食
品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の食品包装用整列装置を備えた食品包
装用装置の上方側から見た概略図である。
【図2】本願発明の食品包装用整列装置を備えた食品包
装用装置の側方側から見た概略図である。
【図3】区画壁の間隔調整装置の説明図に係り、(A)
は、区画壁の間隔を広げた状態の要部拡大平面図、(B)
は、その要部拡大正面図である。
【図4】区画壁の間隔調整装置の説明図に係り、(A)
は、区画壁の間隔を狭めた状態の要部拡大平面図、(B)
は、その要部拡大正面図である。
【図5】第1整列装置における第2ベルトコンベア及び
第3ベルトコンベアの説明図である。
【図6】第2ベルトコンベアの説明図に係り、(A) は、
第2ベルトコンベアの側面図、(B) は、第2ベルトコン
ベアの正面図、(C) は、第2ベルトコンベアの幅狭ベル
トコンベアの位置調整機構の下方側から見た説明図であ
る。
【図7】第3ベルトコンベアの断面説明図である。
【図8】第2ベルトコンベアから第3ベルトコンベアに
食品を送り入れる際の上方側から見た説明図である。
【図9】第3ベルトコンベアに所定数の食品を送り入れ
た後、幅狭ベルトコンベアを止めずに可動させ続けた場
合の説明図である。
【図10】第1整列装置に食品を、食品の厚さ方向を左
右方向にして移送した場合の説明図である。
【図11】第2整列装置の要部拡大平面図である。
【図12】第2整列装置における第2移送路の一部を断
面にした側面図である。
【図13】(A) は、受容部材の正面図、(B) は、その側
面図である。
【図14】(A) は、ガイドレール及び受容部材の戻し機
構の平面からみた説明図、(B) は、(A) のIV−IV線断面
図である。
【図15】並設した受容部材が、起こし用操作部材によ
って起こされる際の説明図である。
【図16】並設した受容部材が、起こし用操作部材によ
って垂直状態に起こされた状態の説明図である。
【図17】図11のVII −VII 線断面図である。
【図18】包装機送り用コンベアの説明図に係り、(A)
は、包装機送り用コンベアで受容部材上の食品を後方に
送る際の側方から見た説明図、(B) は、包装機送り用コ
ンベアで受容部材上の食品を後方に送る際の正面から見
た説明図、(C) は、(A) のVIII−VIII線断面図である。
【図19】並設した受容部材における食品の前後位置が
ずれた場合の説明図である。
【図20】食品の厚さ方向を左右方向にして、左右及び
前後に複数列に整列させた食品を包装する際の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 第1整列装置 2 第2整列装置 3 第1移送路 4 区画壁 6 第2移送路 7 送り出し機構 8 受容部材 30a 第1ベルトコンベア 30b 第2ベルトコンベア 30c 第3ベルトコンベア 31 幅狭ベルトコンベア 40a 第1区画壁 40b 第2区画壁 81 移送用軸 82 ガイドレール 84a 下面載置部 84b 側面載置部 100 包装機 S 食品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−30(JP,A) 特開 平1−193192(JP,A) 実開 平5−86922(JP,U) 実公 平5−18246(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/22 - 47/32 B65B 35/00 - 35/58 B65G 17/06 - 17/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロッケやハンバーグ等の食品を前方か
    ら後方に移送し得る複数の移送路(6) を備え、これらの
    移送路(6) が左右方向に並設されることにより、食品が
    左右方向に複数列をなして移送可能とされ、 各移送路(6) が、前後に並設された複数の受容部材(8)
    を備え、各受容部材(8)が、食品を受容する受容部(84)
    を有し、左右方向に回動可能に配位されたものであり、 受容部材(8) は、食品を前方から後方に移送する間に、
    回動させられることにより、受容部(84)各々に受容され
    た食品各々が厚さ方向を略左右方向に揃わされながら移
    送されるものであり、 移送路(6) が、移送途中において、移送路(6) の全部又
    は複数ごとに互いの間隔を狭くして配位されることによ
    り、隣接する一方側の移送路(6) における受容部材(8)
    の回動に伴って、他方側の移送路(6) における受容部材
    (8) が一方側の移送路(6) の受容部材(8) に押圧されて
    共に回動可能とされたものであることを特徴とする食品
    包装用整列装置。
  2. 【請求項2】 各移送路(6) の受容部(84)が、下面載置
    部(84a) と、側面載置部(84b) とを備えたものであり、
    この下面載置部(84a) が、食品の厚さ方向を上下にした
    際の食品の下面を載置することにより、食品が、その下
    面を下にした状態で下面載置部(84a) に受容されて後方
    に移送可能とされ、側面載置部(84b)が、下面載置部(84
    a) の側方側に、下面載置部(84a) と所定角度をなして
    配位されることにより、回動手段(85a) の回動による受
    容部(84)の回動に伴って、側面載置部(84b) が、下面載
    置部(84a) に載置した食品の側面を下方から受けその側
    面を下方にした状態で載置し得るようになされたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の食品包装用整列装
    置。
  3. 【請求項3】 各移送路(6) が、前後に並設された複数
    の受容部材(8) を備え、各受容部材(8) が、受容部(84)
    を有し、左右方向に回動可能に配位されたものであり、
    回動手段(85a) が、受容部材(8) を回動操作するための
    操作部材(85a)(85b)を備え、この操作部材(85a)(85b)
    が、受容部材(8) の側方側に、受容部材(8) と当接し得
    るように配位されることにより、移送途中の受容部材
    (8) が操作部材(85a)(85b)に当接して回動操作されるも
    のであることを特徴とする請求項2記載の食品包装用整
    列装置。
  4. 【請求項4】 各移送路(6) の上方側に、押圧部材(71)
    が備えられ、この押圧部材(71)が、移送路(6) の上方側
    を、各移送路(6) の移送方向に沿って所定の長さ範囲に
    渡って移送路(6) の受容部材(8) の移動速度より早く移
    動し得るように配位されることにより、この押圧部材(7
    1)の移動に伴って、各移送路(6) の食品が前方側から後
    方側に押圧されて互いの前後位置を揃えられながら後方
    に送り出されるようになされたものであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の食品包装用整列装
    置。
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