JP3338300B2 - 外壁がらり - Google Patents

外壁がらり

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JP3338300B2 JP21444496A JP21444496A JP3338300B2 JP 3338300 B2 JP3338300 B2 JP 3338300B2 JP 21444496 A JP21444496 A JP 21444496A JP 21444496 A JP21444496 A JP 21444496A JP 3338300 B2 JP3338300 B2 JP 3338300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は外壁がらりに関し、特
にたとえば建築物の外壁面の開口部に取り付けて室内を
換気または通風等する外壁がらりに関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すこの種の従来の外壁がらり
1は、建築物の外壁面の開口部に傾斜した複数の羽板2
を平行に取り付けて室内を換気するためのものである。
そして、室内または外部の空気は、図中に矢印で示すよ
うに隣り合う羽板2の間および防虫ネット3を通して外
部または室内へ通気され、室内の換気が図られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、一定の
換気性能を確保することはできるが、その反面、十分な
防水性能を確保することが困難である。理想としては、
外部の風速が30m/sで雨水の水量が4リットル/mi
n のときに室内側に漏水しないことが目標とされる。そ
れに対して実際には、風速が10m/sで同じ水量のと
きに漏水を防止するのが限度であることが確認されてい
る。すなわち、これ以上の風速および水量のときには、
雨水が隣り合う羽板2の間を通して室内に漏水してしま
うという問題点があった。
【0004】また、羽板2の形状が直接的に外壁がらり
1の水平基調の意匠を形成するので、意匠面で束縛され
るということもあった。それゆえに、この発明の主たる
目的は、意匠面で束縛されず、しかも十分な防水性能を
確保できる、外壁がらりを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、外壁に所定
の間隔を隔てて形成されるかつそれぞれが所定の幅を有
する2つの通気スリット、所定間隔を形成する外壁部分
に取り付けられ、通気スリットの全長を覆いかつ所定角
度で外側に引き起こされる2つの水返し板、および水返
し板と所定間隔を隔てて水返し板の全長を覆う2つのカ
バー板と、2つのカバー板の間に形成されかつ所定開口
率を有する前面パネルとを有する前面部材を備える、外
壁がらりである。
【0006】
【作用】室内と外部とは、外壁に形成される通気スリッ
トおよび所定開口率を有する前面パネル等を通る空気の
流れの経路によって連通され、一定の換気性能が確保さ
れる。一方、この経路は水返し板によって蛇行して形成
されるので、前面パネルから通気スリットを通して室内
に浸入しようとする外部からの雨水等は、水返し板また
はカバー板の内面に付着して流下し、排水される。した
がって、通気スリット内へ浸入するのが防止される。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、室内への雨水等の浸
入を防止でき、十分な防水性能を確保できる。また、前
面パネルの形状は、主として換気性能を考慮して比較的
自由に形成でき、意匠面で束縛されることはない。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図1〜図3に示すこの実施例の外壁がらり1
0は、建物の外壁12に設けて、室内と外部との空気を
換気または通風等するためのものであり、外壁12に所
定間隔で形成される開口部である、2つの通気スリット
14を含む(図3)。図4中に破線で示す2つの通気ス
リット14は、外壁12の鉛直方向に長く延び、かつ所
定の幅で形成される。そして、外壁12の外部側の面に
は、通気スリット14を覆うように水返し部材20が取
り付けられる。
【0010】図5〜図7に示す水返し部材20は、平板
部22に水返し板24を取り付けたものである。平板部
22は、通気スリット14の全長および幅よりやや大き
い形状を有する略矩形の板体であって(図4参照)、そ
の一方長辺側であって通気スリット14に対応する位置
には、通気孔22aが形成される(図5中に破線で示
す)。ここで、通気孔22aにはガラス繊維等からなる
図示しない防虫網が取り付けられる。一方、通気孔22
aと反対の長辺側には、外壁12にビス等を用いて取り
付けるための取付孔22bが複数(本実施例では3個)
形成される。
【0011】水返し板24は、平板部22に形成される
通気孔22aの全長を覆うように平板部22における外
部側に対応する面に取り付けられる。そして、通気孔2
2aの近傍から引き起こされ、さらに途中から山形に折
り返されるような形状を有する(図7参照)。平板部2
2における室内側の面には、防火ダンパ26が配置され
る(図6,図7)。防火ダンパ26は、平板部22に形
成される通気孔22aを封止し得る形状を有する作動板
28を含む。作動板28の上下方向の略中央には、蝶番
30が配置され、その1片30aに作動板28が固定さ
れる。一方、蝶番30の他の片30bは平板部22に固
定され、蝶番30の両片30aと30bとの間には板ば
ね32が介在される。そして、蝶番30を閉じて板ばね
32が弾性変形した状態で蝶番30の1片30aの先端
部は平板部22に固定されたリベット34にヒューズ3
6を用いて固定される。ここで、ヒューズ36は真鍮か
らなり、その周辺温度が72℃に達すると溶解しリベッ
ト34から分離され、蝶番30の1片30aの固定が解
除されるように設定される。
【0012】また、通気孔22aの上下方向の両端部に
は、水返し部材20を外壁12に形成される通気スリッ
ト14に固定するためのスペーサ38が取り付けられ
る。スペーサ38は、平板部22の主面に対して垂直に
室内側に延びて形成され、通気スリット14の厚みとほ
ぼ等しい位置でさらに直角に曲げ加工される(図7)。
ここで、水返し部材20の形状は、上下方向に対称に形
成され、外壁12に形成される2つの通気スリット14
の右側と左側とには、その上下を反転して配置すること
が可能である。
【0013】外壁12に取り付けられた水返し部材20
の外側には、さらに前面部材40が配置される(図
3)。前面部材40は、水返し板24の全長を覆うカバ
ー板42を含む。カバー板42は、水返し板24に対し
て一定の間隔を隔てるような半円形の断面形状を有す
る。そして、2つのカバー板42の間は、水返し部材2
0の平板部22に一定の間隔を隔てて配置される平板状
の前面パネル44にリベット46を用いて連結される。
前面パネル44は、その主面に複数の孔44aが一様に
形成されるパンチングメタルからなり(図1)、その孔
44aによって所定の開口率が確保される。
【0014】前面部材40の上部は鈍角に上方へ突出し
て形成され、下部は水平に形成される(図1)。そし
て、前面部材40の外側端部は、外壁12の厚み方向に
室内側に向かって直角に折り返して形成され、折り返し
た下端面には複数(本実施例では5個)の水抜き孔48
が形成される(図3)。また、カバー板42の下端は前
面パネル44の下端よりやや下方に配置され(図1)、
この部分には2つのカバー板42の下端を結ぶように水
切りキャップ50が取り付けられる。水切りキャップ5
0は、外部に向かって斜め下方に延びて形成され(図
2)、その先端部は、滑らかな曲面を形成する(図
1)。
【0015】図8を参照して、外壁がらり10を外壁1
2に設ける際には、まず外壁12の所定位置に開口部で
ある2つの通気スリット14を形成する。続いて、通気
スリット14を覆い、かつスペーサ38(図示せず)を
通気スリット14に係止するように2つの水返し部材2
0を配置し、ビス等を用いて固定する。そして、2つの
水返し部材20とその間との部分を、カバー板42と前
面パネル44とが覆うように、前面部材40を取り付け
る。
【0016】そのようにして外壁12に設けられた外壁
がらり10において、図3中に矢印で示すように空気の
流れる経路が形成され、室内と外部との空気の換気等が
図られる。一方、外部からの風雨による雨水等が前面パ
ネル44の孔44aから通気スリット14を通して室内
側に浸入しようとする。しかし、空気の流れる経路は水
返し板24によって蛇行して形成されるので、この雨水
等は、カバー板42の内部で水返し板24等に付着して
前面部材40内を流下し、その下端に形成される水抜き
孔48を通して水切りキャップ50から外部へと排水さ
れる。すなわち、室内への水の浸入が防止される。
【0017】また、火災の発生時等に外壁がらり10周
辺の温度が上昇して防火ダンパ26のヒューズ36が7
2℃に達すると、図9(A)に示すヒューズ36が溶解
して分離し、蝶番30の1片30aの固定が解除され板
ばね32が弾発する。そして、図9(B)に示すよう
に、蝶番30の1片30aに固定された作動板28が自
動的に180°回転し、作動板28が水返し部材20の
平板部22に形成される通気孔22aを封止した状態で
保持され、通気スリット14内を流れる火炎や煙が遮断
される。
【0018】この実施例によれば、室内への水の浸入が
防止され、十分な防水性能を確保できる。また、本願発
明者等の実験によれば、風速が30m/s程度であって
水量が4リットル/min のときに室内側に漏水しないこ
とが確認されている。また、前面パネル44の形状は、
主として換気性能を確保できるように形成すればよいの
で、比較的自由な形状にでき、意匠面で束縛されること
はない。したがって、たとえば図10に示すように従来
技術と同様に羽板52を平行に複数並べたものや、その
他の形状のものにも適用できる。
【0019】なお、防火ダンパ26は、防火地域等で適
用されるものであって、一般の地域では必ずしも配置す
る必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1におけるIII-III 線断面図である。
【図4】通気スリットおよび水返し部材を示す図解図で
ある。
【図5】水返し部材を示す正面図である。
【図6】図5における側面図である。
【図7】図5におけるVII-VII 線断面図である。
【図8】外壁がらりの取付方法を示す斜視図である。
【図9】防火ダンパの作動状態を示す図解図である。
【図10】前面パネルの変形例を示す図解図である。
【図11】従来技術を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …外壁がらり 12 …外壁 14 …通気スリット 20 …水返し部材 22 …平板部 22a …通気孔 24 …水返し板 26 …防火ダンパ 28 …作動板 40 …前面部材 42 …カバー板 44 …前面パネル 44a …孔 50 …水切りキャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−57343(JP,A) 特開 平8−165859(JP,A) 実公 昭10−14978(JP,Y1) 実公 昭14−17840(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/082 E06B 7/14 F24F 13/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外壁に所定の間隔を隔てて形成されるかつ
    それぞれが所定の幅を有する2つの通気スリット、 前記所定間隔を形成する外壁部分に取り付けられ、前記
    通気スリットの全長を覆いかつ所定角度で外側に引き起
    こされる2つの水返し板、および前記水返し板と所定間
    隔を隔てて前記水返し板の全長を覆う2つのカバー板
    と、前記2つのカバー板の間に形成されかつ所定開口率
    を有する前面パネルとを有する前面部材を備える、外壁
    がらり。
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