JP3337885B2 - 成形品の取り出し装置 - Google Patents

成形品の取り出し装置

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JP3337885B2 JP31275595A JP31275595A JP3337885B2 JP 3337885 B2 JP3337885 B2 JP 3337885B2 JP 31275595 A JP31275595 A JP 31275595A JP 31275595 A JP31275595 A JP 31275595A JP 3337885 B2 JP3337885 B2 JP 3337885B2
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、成形機の金型装置に付加
して設けられる成形品の取り出し装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、成形機の金型装置から成形品
を確実に取り出すために型開き状態の金型間に進入して
成形品を取り出す成形品の取り出し装置が知られてい
る。このような成形品の取り出し装置において、チャッ
ク爪により成形品を挟み込んで機械的に把持する構成と
した場合は材質によって成形品に損傷を与えたり破損さ
せることがある。そこで、例えば特開平1−17182
7号公報に開示されているように、吸着パッドを用いて
成形品の一部を吸着する構成としたものがある。この構
成では、成形品を吸着するのに適した位置にパッドが位
置するように吸着パッドの配置を考慮する必要がある。
したがって、成形品の形状に応じて吸着パッドを含むチ
ャック機構の構成を変更する必要があり、また、成形品
の形状が特異であったり、あまりにも小さかったりする
場合には採用できない場合もある。
【0003】これらの問題を解決するために、例えば特
開昭63−209913号公報に開示されているよう
に、成形品よりも大きな収納ポケット部を設けておき、
エア通路を介して収納ポケット部内を吸引して負圧にす
ることにより成形品を取り出す技術も知られている。
【0004】また、従来の成形品の取り出し装置は成形
機の上部や側面部に取り付けて使用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例による
と、成形品を受け取る収納ポケット部内を負圧にして成
形品を取り出すために、成形品の取り出し時にチャック
ブロック端面と金型とを隙間なく密着させておく必要が
ある。すなわち、チャックブロックと金型とが密着して
はじめて収納ポケット内が負圧になるのであり、隙間が
あいていては負圧の状態が作れず、つまり成形品を吸着
することができない。したがって、チャックブロックや
金型の製作には高精度が要求されるとともに、これらの
移動機構にも精度のよいものが必要とされるという問題
点を有していた。
【0006】そして、長期間の使用によってチャックブ
ロックや金型に摩耗が生じたり、あるいは移動時に誤差
を生じるようになると、成形品の吸着力が次第に低下し
てきて最終的には成形品の取り出しを確実に行なえなく
なる恐れがある。
【0007】さらに、収納ポケットからエア通路を介し
て比較的長い距離、大容積にわたって負圧にする必要が
あるため強力な真空ポンプを必要とし、コストが高くな
ってしまうという問題点も有していた。
【0008】また、従来の成形品の取り出し装置は、成
形機の上部や側面部に取り付けて使用されるため、長い
ストロークが必要であり、したがってコストが高くな
り、また、サイクルタイムも長くかかるという問題点を
も有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は、固定側金型と可動側金型とによって成
形される成形品を成形品取り出し位置と成形品排出位置
との2つの位置を移動する成形品受けによって取り出す
際に、可動プレートに固定されている成形品受けの開口
部に設けてあるエア噴出手段によりエアを捕捉手段に向
けて噴出することにより成形品を開口部から成形品受け
内に取り込むこととし、開口部よりも外側部には開閉手
段を設けてあって成形品の搬送中に落下することがない
ようにして、比較的簡単な構成で成形品を確実に取り出
すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、固定側金型と可動側金
型とによって成形される成形品の取り出し装置であっ
て、両金型間の成形品取り出し位置と両金型外の成形品
排出位置との2つの位置を移動する可動プレートが設け
られていて、可動プレートには、少なくとも1個の成形
品受けが固定されており、成形品受けには、成形品を取
り込んで排出する開口部が一端部に、開口部より取り込
んだ成形品を捕捉しておく捕捉手段が他端部にそれぞれ
設けられており、開口部には、成形品を取り込むための
エアを捕捉手段に向けて噴射するエア噴出手段が設けら
れており、開口部のエア噴出手段よりも外側部には、開
口部を開閉可能な開閉手段が設けてある。
【0011】好ましくは、成形品受け内に成形品が取り
込まれたか否かを確認するために、開口部のエア噴出手
段よりも内側部にセンサが設けられる。
【0012】さらに好ましくは、上記の可動プレート
は、可動側金型の側方に固定されたユニットベースプレ
ートの一側に設けられていて第1の駆動手段により型開
き方向に進退する第1の可動プレートと、第1の可動プ
レート上に設けられていて第2の駆動手段により型開き
方向と直角方向に進退する第2の可動プレートとから構
成される。
【0013】さらに好ましくは、ユニットベースプレー
トには成形品受けが成形品排出位置にあるときに成形品
受けの開口部と対向する排出管を設け、成形品受けの背
後には成形品受けに取り込んだ成形品を排出管に排出す
るエア排出手段が設けられる。例えば、排出管の他端に
成形品回収箱を設置して成形品を成形品回収箱に回収す
る。
【0014】さらに好ましくは、上記のエア噴出手段
は、成形品受けの開口部の外周縁部に設けられているつ
ば部が可動プレートに形成されている溝部を覆うことに
よりにエア通路を形成し、開口部の内周縁部に形成され
ているエア噴射孔に連通される。
【0015】さらに好ましくは、上記の捕捉手段は、成
形品受けの開口部と反対端が網状の部材で覆われる。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は、本発明の成形品の取り出し装置Sを射出成形機
(図示せず)の側面から見ている全体図であり、固定ダ
イプレートAおよび移動ダイプレートBの各々に固定側
金型Pおよび可動側金型Qが取り付けられ、可動側金型
Qの下方に本発明に係る成形品の取り出し装置Sが設置
されている状態を示している。そして、図2は、図1に
示される成形品の取り出し装置Sをパーティングライン
面Rから可動側金型Qの方向に見た全体図である。な
お、図2は後述するエア排出手段を省略してある。
【0017】移動ダイプレートBは固定ダイプレートA
との間に設けられているタイバーCに移動可能に支持さ
れている。したがって、移動ダイプレートBが成形機の
型締シリンダ(図示せず)により移動することによって
固定側金型Pと可動側金型Qが開閉動作を行なう。な
お、本射出成形金型装置は、異なる成形品Wを成形する
ごとに異なるキャビティ部Uを有するものに交換可能な
1組以上のカセット金型Kが固定側金型Pおよび可動側
金型Qの各々に装着してあるものである。
【0018】成形品の取り出し装置Sについて説明す
る。成形品の取り出し装置Sのユニットベースプレート
1は可動側金型Qの下面に型開き方向と直角な方向の平
面を有するように断熱部材1aを介して固定されてい
る。ユニットベースプレート1には2つの可動プレート
が、1つは型開き方向に進退可能(第1の可動プレート
2)に、もう1つは型開き方向と直角な方向に進退可能
(第2の可動プレート3)に設けられている。
【0019】第1の可動プレート2はその片面に1対の
シャフト4が垂設されている。ユニットベースプレート
1には1対の直動ガイド軸受5が貫設されていて、第1
の可動プレート2の1対のシャフト4がユニットベース
プレート1の1対の直動ガイド軸受5に軸支されてい
る。ユニットベースプレート1には第1の駆動手段6が
取り付けられており、第1の駆動手段6の駆動軸先端部
6aが第1の可動プレート2に連結されている。本実施
例では第1の駆動手段6としてエアシリンダを採用して
いる。第1の可動プレート2とユニットベースプレート
1の1対の直動ガイド軸受5との当接部にはウレタンワ
ッシャ7が挿置されている。1対のシャフト4には直動
ガイド軸受5と当接することによって第1の可動プレー
ト2のストロークを制限する度当たり8がウレタンワッ
シャ9を介して固定されている。
【0020】第2の可動プレート3は次の構成で取り付
けられている。第1の可動プレート2上に直動ガイド軸
受10が固定されており、直動ガイド軸受10に軸支さ
れているシャフト11の一端に連結プレート12が固定
されている。また、第1の可動プレート2にはシャフト
11の摺動方向と平行に駆動する第2の駆動手段13が
取り付けられており、第2の駆動手段13の駆動軸先端
部13aが連結プレート12に連結されている。連結プ
レート12には垂直に第2の可動プレート3が固定され
ている。第2の可動プレート3のストロークは、第1の
可動プレート2に設けられている2つのショックアブソ
ーバ14a,14bによって制限されている。2つのシ
ョックアブソーバ14a,14bは、1つ(14a)は
シャフト11に固定されている度当たり部材15に、そ
してもう1つ(14b)は連結プレート12に当接する
ように設けられている(図2参照)。
【0021】第2の可動プレート3に設けてある成形品
受け16について説明する。図3は図1に示す第2の可
動プレート3の拡大図、図4は図3に示す第2の可動プ
レート3の側面図、そして図5は図2に示す第2の可動
プレート3の拡大図である。
【0022】図2に示すように、第2の可動プレート3
の進退をガイドする直動ガイド軸受10に軸支されてい
るシャフト11は中空である。シャフト11の両端部は
各々配管継手17a,17bが取り付けられている。シ
ャフト11の第2の可動プレート3側の配管継手17a
と第2の可動プレート3のほぼ中央部に位置する配管継
手17cは配管チューブ18aで接続されている。配管
継手17cはエアの通路を2つに分岐させ、さらに配管
チューブ18bを介して接続される配管継手17d,1
7eにて各々2つに分岐させ計4つに分岐させている。
4つに分岐させられたエアの通路は配管継手17f,1
7gにて第2の可動プレート3内に形成されているエア
通路19に接続されている。
【0023】第2の可動プレート3内のエア通路19は
次のように形成されている。図6に示される第2の可動
プレート3の右側の平面に溝部3bが形成されており、
第2の可動プレート3の成形品受け取付穴3aに成形品
受け16を右側から挿置することによって成形品受け1
6のつば部16aが溝部3bを覆い封じてエア通路19
が形成される。成形品受け16には開口部16b側の筒
部16cの外周部16dから内周部16eにかけて斜め
にエア噴出孔16fが4ヶ所穿設されている。エア噴射
孔16fとエア通路19は連通している。したがって、
第2の可動プレート3のエア通路19にエアを供給する
ことによって成形品受け16のエア噴出孔16fからエ
アが噴出する。成形品受け16の開口部16bが形成さ
れている端に対してその反対端には捕捉手段16gが取
り付けられている。本実施例においては、捕捉手段16
gは網状の部材であり、止め輪16hによって取り付け
られている。
【0024】成形品受け16の開口部16bを開閉させ
る開閉手段22は次の構成で形成されている。図6に示
すように、成形品受け16の開口部16bの周辺には円
形に階段状に開閉手段収納凹部16iが形成されてい
る。その開閉手段収納凹部16iには、その上段部に等
間隔に複数本の固定ピン22aが立設されており、その
下段部に固定ピン22aと同数で等間隔に駆動ピン23
aが立設されているリング23(図8参照)が回転自在
に挿置されている。リング23には凹部23bが形成さ
れており、その凹部23b内の片側には永久磁石23c
が固定されている。凹部23bの永久磁石23cのない
空間には、リング23の外方から電磁石25が挿置され
ている(図10参照)。また、開閉手段収納凹部16i
の上段部には、軸穴24aと長穴24bが設けられてい
る羽根24(図9参照)が、軸穴24aに固定ピン22
a、長穴24bにリング23の駆動ピン23aが嵌まっ
た状態(図7参照)で複数枚挿置されている。
【0025】したがって、電極26から電流を流すこと
によって電磁石25に磁力が発生し、電流の向きにより
電磁石25の極性が反転することによって永久磁石23
cと電磁石25が引きつけ合ったり反発し合ったりする
ため、開閉手段収納凹部16iの下段部においてリング
23は時計方向また反時計方向に回転し、ゆえに、羽根
24が固定ピン22aを中心に回動することによって開
閉手段が開閉する。
【0026】さらに、成形品受け16は、開閉手段22
の内側において筒部16cの一部が透明部材16jに置
き換えてあり、透明部材16jの部分には成形品受け1
6内に成形品Wが回収されたか否かを検出するセンサ2
7が配置されている。本実施例に採用したセンサ27
は、センサ光が投光部27aから受光部27bにかけて
カーテン状に通過するタイプのものであり、成形品Wが
通過すると成形品Wによってセンサ光が遮断され、成形
品Wの通過を検出する。
【0027】成形品受け16の設けられている第2の可
動プレート3が固定側金型Pおよび可動側金型Qの間の
パーティングライン面Rから出た状態にあるとき、つま
り元位置にあるとき、成形品受け16の開口部16bと
対向する位置にはユニットベースプレート1に排出管2
0が設けられている。また、成形品受け16の背後、つ
まり、成形品受け16の捕捉手段16gが取り付けられ
ている側にはエアにて吹き飛ばすことによって成形品受
け16に取り込んだ成形品Wを排出管20に排出するエ
ア排出手段21が設けてある。エア排出手段21は、成
形品受け16の各々を巡るように配設されたエア配管2
1aと、エア配管21aの成形品受け16の部分に設け
てあるエア噴出孔21bとからなり、第2の可動プレー
ト3に固定されたブロック3cおよび連結プレート12
に止め具21cにより取り付けられている。
【0028】次に動作について説明する。型締め状態に
ある固定側金型Pと可動側金型Qに成形機のノズル(図
示せず)から溶融された樹脂が射出され、それが固定側
金型P内に形成されているランナー部を通って固定側金
型Pと可動側金型Qのパーティングライン面Rに形成さ
れるキャビティ部Uに充填され冷却される。冷却完了
後、型開きが開始して図1に示すような型開き状態にな
る。この状態において成形された成形品Wは可動側金型
Qのキャビティ部Uに付着した状態で存在している。そ
こで、本発明の成形品の取り出し装置Sが稼働を開始す
る。
【0029】成形品の取り出し装置Sは、成形中には成
形品受け16の開口部16bがユニットベースプレート
1に設けられている排出管20に連接した状態にある。
この状態が成形品の取り出し装置Sの待機状態である。
まず初めに第1の可動プレート2が第1の駆動手段6に
よってユニットベースプレート1から突き出される。し
たがって、第2の可動プレート3に取り付けられている
成形品受け16の開口部16bが排出管20に連接して
いる状態から離れた状態になる。次に、成形品受け16
が固定側金型Pと可動側金型Qの間に位置する所まで、
第2の可動プレート3が第2の駆動手段13によって移
動する。そして、第1の可動プレート2が第1の駆動手
段6によってユニットベースプレート1側に引き込まれ
て、第2の可動プレート3に設けられている成形品受け
16の開口部16bが可動側金型Qのキャビティ部Uに
連接する。
【0030】成形品受け16の開口部16bと可動側金
型Qのキャビティ部Uとが連接した状態で成形機のエジ
ェクタロッド(図示せず)が突き出されることによって
可動側金型Qのエジェクタピン(図示せず)が突き出さ
れ、成形品Wは成形品受け16に突き出される。さらに
成形品Wは、成形品受け16内に突き出されつつ成形品
受け16の開口部16b寄りの位置に設けられているエ
ア噴射孔16fから噴射されるエアによって成形品受け
16の捕捉手段16gの方に吹き付けられて、成形品受
け16に捕捉される。この時、成形品受け16内に成形
品Wが回収されたか否かがセンサ27により検出され
る。成形品Wの回収が確認された後、開閉手段22にお
いてリング23に固定されている永久磁石23cと同極
になるように電極26から電磁石25へ電流が流されて
リング23が時計方向に回転することによって羽根24
が閉じて(図7、10参照)成形品受け16内から回収
した成形品Wがこぼれ落ちないようになる。
【0031】ここで、センサ27により成形品Wの回収
の確認がされなかった場合、つまり、成形品Wの回収を
失敗した場合、突き出された成形品Wは、エジェクタピ
ンからはずれないで型開き状態の可動側金型Qのキャビ
ティ部Uに付着したままであったり、キャビティ部Uか
らははずれたもののキャビティ部Uの周辺部に付着して
いたり、成形品受け16内に完全に取り込まれていない
等の状態にあると考えられる。成形品Wが完全に金型外
に落下してしまっているのであれば大きな問題にはなら
ないが、例えば成形品Wが金型の成形面に付着した状態
のまま次の成形作業を行なうと高価な金型が破損してし
まうことになる。したがって、この場合、成形作業は中
止され、不具合発生として作業者に報知手段(図示せ
ず)により知らされる。作業者が不具合に対処した後、
再び成形作業および成形品取り出し作業を開始させる。
【0032】成形品受け16内に成形品Wを捕捉した状
態で、第1の可動プレート2が第1の駆動手段6により
突き出され、よって第2の可動プレート3も突き出され
る。続いて、第2の可動プレート3は、成形品受け16
が固定側金型Pと可動側金型Qの間からユニットベース
プレート1に設けられている排出管20の高さ位置にな
るまで第2の駆動手段13により移動する。そして、第
1の可動プレート2が第1の駆動手段6によってユニッ
トベースプレート1側に引き込まれ、同時に第2の可動
プレート3の成形品受け16の開口部16bがユニット
ベースプレート1に設けられている排出管20に連接す
る。
【0033】成形品受け16が排出管20に連接する
と、成形品受け16のエア噴出孔16fからのエアの噴
出が停止される。続いて、開閉手段22においてリング
23に固定されている永久磁石23cと異極になるよう
に電極26から電磁石25へ電流が流されてリング23
が反時計方向に回転することによって羽根24が開いて
(図7、10参照)成形品受け16内から回収した成形
品Wが排出可能な状態となる。そして、成形品受け16
の捕捉手段16g側に配設されているエア排出手段21
(図1参照)からこれまでとは逆の方向に流れるエアが
噴出され、よって、成形品Wは成形品受け16から排出
管20に移送され、成形品回収ボックス(図示せず)に
回収される。
【0034】成形品Wを排出管20に移送し終えた状態
で、本発明の成形品の取り出し装置Sは待機状態とな
り、成形金型装置P,Qの成形動作1ショットごとに上
述の成形品の取り出しを行なう。
【0035】
【他の実施例】上述の実施例においては、第1の可動プ
レート2および第2の可動プレート3を移動させる駆動
手段6,13としてシリンダを用いているが、これに限
るものではなく、サーボモータとボールねじによって構
成してもよい。この構成を採用した場合は、シリンダ駆
動と異なり可動プレートの停止位置を容易に任意に数カ
所設定できる。したがって、排出管20を数カ所に設け
ておくことによって、成形開始時の成形状態が安定する
前の成形品Wおよび成形状態が安定した後でも成形機側
から成形不良の信号が送られてきた場合の不良成形品を
回収する排出管20と、安定した後の良品の成形品Wを
回収する排出管20と、成形品Wを良・不良に分けて回
収することが容易に可能となる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0037】本発明の形態によれば、成形品の取り出し
を負圧によって行なわないので、成形品受けの開口部と
金型とを隙間なく密着させるための成形品受けの製作や
その移動機構に高精度を要求されることがなく、また、
成形品受けからエア通路を介して比較的長い距離、大容
積にわたって負圧にするための強力な真空ポンプを必要
とすることがないので、コストが高くなることなく比較
的簡単な構成であり、さらに、開閉手段を設けてあるこ
とによって成形品が搬送中に落下することがなく成形品
を確実に取り出すことが可能となる。
【0038】そして、一般に金型装置には、成形品の取
り出し工程の後に何らかの不具合で取り出し損ねた成形
品が金型の成形面に付着していないかどうか監視して金
型の保全を図るために金型監視装置が設置されるが、成
形品受け内に成形品が取り込まれたか否かを確認するた
めのセンサを設けておくことによって、この高価な金型
監視装置を省略することが可能となる。
【0039】また、成形品受けの固定されている可動プ
レートが可動側金型の側方に固定されたユニットベース
プレートの一側に設けられていて第1の駆動手段により
型開き方向に進退する第1の可動プレートと、第1の可
動プレート上に設けられていて第2の駆動手段により型
開き方向と直角方向に進退する第2の可動プレートとか
ら構成されていることによって、従来までのように成形
品の取り出し装置を成形機の上部や側面部に設置してい
た場合に比べ、取付のための構成等、装置の簡素化が可
能となり、装置のコストダウンを図ることが可能とな
り、さらに、取り出して排出する成形品の搬送距離も短
くなり運転サイクルの高速化を図ることが可能となって
生産数の増大に対応可能となる。
【0040】そして、ユニットベースプレートには成形
品受けが成形品排出位置にあるときに成形品受けの開口
部と対向する排出管を設け、成形品受けの背後には成形
品受けに取り込んだ成形品を排出管に排出するエア排出
手段を設けることによって、排出管の他端に成形品回収
箱を設置しておけば、成形品の回収を自動化することが
できるまた、本発明の実施の形態によってエア噴出手段
を構成すれば、部品点数の削減、加工組立の手間の軽減
を図ることが可能となる。
【0041】また、本実施例の成形品受けの捕捉手段と
して網状の部材を用いることによって手軽に成形品を捕
捉しエアを逃がすことが可能な構成が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形品の取り出し装置を射出成形機の側面から
見た全体側面図である。
【図2】成形品の取り出し装置をパーティングライン面
から可動側金型の方向に見た全体正面図である。
【図3】第2の可動プレートを示した側面図である。
【図4】第2の可動プレートを開口部側から見た正面図
である。
【図5】第2の可動プレートを捕捉手段側から見た正面
図である。
【図6】成形品受けの詳細を示す断面側面図である。
【図7】開閉手段を構成するリングおよび羽根の組立図
である。
【図8】リングの詳細図である。
【図9】羽根の詳細図である。
【図10】開閉手段の開閉機構の説明図である。
【符号の説明】
S 成形品の取り出し装置 P 固定側金型 Q 可動側金型 W 成形品 1 ユニットベースプレート 2 第1の可動プレート 3 第2の可動プレート 3b 溝部 6 第1の駆動手段 13 第2の可動手段 16 成形品受け 16a つば部 16b 開口部 16f エア噴射孔(エア噴射手段) 16g 捕捉手段 19 エア通路 20 排出管 21 エア排出手段 22 開閉手段 27 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−59312(JP,A) 特開 平8−197590(JP,A) 特開 平7−32371(JP,A) 特開 平8−197591(JP,A) 特開 平9−66544(JP,A) 特開 平9−66545(JP,A) 実開 昭64−9721(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/40 - 45/44 B29C 45/76 - 45/82 B29C 33/44 - 33/54

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と可動側金型とによって成形
    される成形品の取り出し装置であって、 上記両金型間の成形品取り出し位置と上記両金型外の成
    形品排出位置との2つの位置を移動する可動プレートが
    設けられていて、当該可動プレートには、少なくとも1
    個の成形品受けが固定されており、 上記成形品受けには、上記成形品を取り込んで排出する
    開口部が一端部に、上記開口部より取り込んだ上記成形
    品を捕捉しておく捕捉手段が他端部にそれぞれ設けられ
    ており、 上記開口部には、上記成形品を取り込むためのエアを上
    記捕捉手段に向けて噴射するエア噴出手段が設けられて
    おり、 上記開口部の上記エア噴出手段よりも外側部には、当該
    開口部を開閉可能な開閉手段が設けてあることを特徴と
    する成形品の取り出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の成形品の取り出し装置
    において、 上記開口部の上記エア噴射手段よりも内側部には、上記
    成形品が上記成形品受け内に取り込まれたか否かを確認
    するセンサが設けられていることを特徴とする成形品の
    取り出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の成形品の取り出し装置
    において、 上記可動プレートは、上記可動側金型の側方に固定され
    たユニットベースプレートの一側に設けられていて第1
    の駆動手段により型開き方向に進退する第1の可動プレ
    ートと、上記第1の可動プレート上に設けられていて第
    2の駆動手段により型開き方向と直角方向に進退する第
    2の可動プレートとからなることを特徴とする成形品の
    取り出し装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の成形品の取り出し装置
    において、 上記ユニットベースプレートには、上記成形品受けが上
    記成形品排出位置にあるときに上記成形品受けの上記開
    口部と対向する排出管が設けられていて、上記成形品受
    けの背後には、上記成形品受けに取り込んだ上記成形品
    を当該排出管に排出するエア排出手段が設けてあること
    を特徴とする成形品の取り出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の成形品の取り出し装置
    において、 上記エア噴出手段は、上記成形品受けの上記開口部の外
    周縁部に設けられているつば部が上記可動プレートに形
    成されている溝部を覆うことによりにエア通路が形成さ
    れて上記開口部の内周縁部に形成されているエア噴射孔
    に連通することによって構成されていることを特徴とす
    る成形品の取り出し装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の成形品の取り出し装置
    において、 上記捕捉手段は網状の部材であることを特徴とする成形
    品の取り出し装置。
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