JP3337288B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP3337288B2 JP28420893A JP28420893A JP3337288B2 JP 3337288 B2 JP3337288 B2 JP 3337288B2 JP 28420893 A JP28420893 A JP 28420893A JP 28420893 A JP28420893 A JP 28420893A JP 3337288 B2 JP3337288 B2 JP 3337288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被処理体、例えば半導体ウェ
ハなどを処理室内においてプラズマ処理するための装置
として、高周波(RF)を用いた平行平板形のプラズマ
処理装置が広く採用されている。処理室内に平行平板型
の2枚の電極が配置された反応性イオンエッチング(R
IE)装置を例にとってみると、いずれか一方の電極又
は両方の電極に高周波を印加することにより、両電極間
にプラズマを発生させ、このプラズマと被処理体との間
の自己バイアス電位差により、被処理体の処理面にプラ
ズマ流を入射させ、エッチング処理を行うように構成さ
れている。
【0003】しかしながら、上記の平行平板型プラズマ
処理装置の如き従来型のプラズマ処理装置では、半導体
ウェハの超高集積化に伴い要求されるようなサブミクロ
ン単位、さらにサブハーフミクロン単位の超微細加工を
実施することは困難である。すなわち、かかるプロセス
をプラズマ処理装置により実施するためには、低圧雰囲
気において、高密度のプラズマを高い精度で制御するこ
とが重要であり、しかも、そのプラズマは大口径ウェハ
にも対応できる大面積で高均一なものであることが必要
である。また電極を用いたプラズマ処理装置では、プラ
ズマ発生時に電極自体が重金属汚染の発生源となってし
まい、特に超微細加工が要求される場合には問題となっ
ていた。
【0004】このような技術的要求に対して、新しいプ
ラズマソースを確立するべく、これまでにも多くのアプ
ローチが様々な角度からなされてきており、たとえば欧
州特許公開明細書第379828号には、高周波アンテ
ナを用いる高周波誘導プラズマ発生装置が開示されてい
る。この高周波誘導プラズマ発生装置は、ウェハ載置台
と対向する処理室の一面を石英ガラスなどの絶縁体で構
成して、その外壁面にたとえば渦巻きコイルからなる高
周波アンテナを取り付け、この高周波アンテナに高周波
電力を印加することにより処理室内に高周波電磁場を形
成し、この電磁場空間内を流れる電子を処理ガスの中性
粒子に衝突させ、ガスを電離させ、プラズマを生成する
ように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な高周波誘導方式のプラズマ処理装置を用いてたとえば
エッチングなどのプラズマ処理を行った場合には、高周
波エネルギが印加される高周波アンテナと処理容器の壁
面との間に生じる電位差のために、プラズマ流の一部
が、エッチング対象である被処理体の処理面ではなく、
処理容器の壁面に衝突し、エッチング効率の低下を招く
ばかりでなく、処理装置を損傷するおそれがあり問題と
なっていた。また従来のプラズマ処理装置では、プラズ
マの着火が遅く何らかの対策が希求されていた。
【0006】本発明は、従来の高周波誘導方式のプラズ
マ処理装置の有する上記のような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とすることろは、プラズマ流の
処理容器の壁面に対する衝突を効果的に防止することが
可能であり、さらにプラズマの着火を迅速に行うことが
可能な新規かつ改良されたプラズマ処理装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、処理室の外部に絶縁体を介して配
置された平面渦巻きコイル状に形成した高周波アンテナ
に高周波電力を印加することにより処理室内に誘導プラ
ズマを励起して,処理室内に配置された被処理体に所定
の処理を施すプラズマ処理装置であって,処理室内に備
えられた被処理体を載置する載置台に,被処理体の裏面
及びや載置台の各接合部に伝熱用のバッククーリング用
ガスを供給する手段が設けられていることを特徴とする
プラズマ処理装置が提供される。また,処理室の外部に
絶縁体を介して配置された平面渦巻きコイル状に形成し
た高周波アンテナに高周波電力を印加することにより処
理室内に誘導プラズマを励起して,処理室内に配置され
た被処理体に所定の処理を施すプラズマ処理装置であっ
て,処理室内に備えられた被処理体を載置する載置台
に,冷却ジャケットが設けられていることを特徴とする
プラズマ処理装置も提供される。更に,処理室の外部に
絶縁体を介して配置された平面渦巻きコイル状に形成し
た高周波アンテナに高周波電力を印加することにより処
理室内に誘導プラズマを励起して,処理室内に配置され
た被処理体に所定の処理を施すプラズマ処理装置であっ
て,高周波アンテナと絶縁体との間に導電性材料でメッ
シュ状に編まれた静電遮蔽手段を介在させることを特徴
とするプラズマ処理装置も提供される。
【0008】
【作用】本発明によれば、高周波アンテナと絶縁材との
間を、たとえば接地された導電性材料からなる静電遮蔽
手段により遮蔽し、高周波アンテナの静電作用が処理容
器に与える影響を防止することが可能なので、高周波ア
ンテナと処理容器の側壁との間に電位差が生ぜず、発生
したプラズマ流を効果的に被処理体の処理面に向けるこ
とができる。さらにまた、高周波アンテナの静電作用の
影響を回避することにより、処理容器内におけるプラズ
マの着火が促進されるので、装置の効率が高まり、また
着火手段のような付属装置が不要となる。なお、静電遮
蔽手段を設けた場合であっても、磁力線は通過可能であ
るため、プラズマの生成には影響が及ばない。
【0009】
【実施例】以下に添付図面を参照しながら本発明に基づ
いて構成されたプラズマ処理装置の好適な実施例につい
て詳細に説明する。
【0010】図1に示すプラズマ処理装置1は、導電性
材料、たとえばアルミニウムなどからなる円筒あるいは
矩形状に成形された処理容器2を有しており、この処理
容器2の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介して、
被処理体、たとえば半導体ウェハWを載置するための略
円柱状の載置台4が収容されている。また載置台4の載
置面とほぼ対向する処理容器の頂部は絶縁材5、たとえ
ば石英ガラスやセラミックなどが取り付けられている。
さらにこの絶縁材の5の上面には、接地された銅板6な
どの導電性材料を2枚のポリイミド樹脂7a、7bなど
の絶縁材で挟持した静電遮蔽手段8が取り付けられてい
る。さらにこの静電遮蔽手段8の上に導体、たとえば銅
板、アルミニウム、ステンレスなどを渦巻きコイル状に
形成した高周波アンテナ9が配置されている。この高周
波アンテナ9の両端子(内側端子9aおよび外側端子9
b)間には、プラズマ生成用の高周波電源10よりマッ
チング回路11を介して、たとえば13.56MHzの
高周波エネルギを印加することが可能なように構成され
ている。
【0011】静電遮蔽手段8が設けられていない従来の
装置の場合には、高周波アンテナ9と処理容器2の側壁
との間に電位差が生じ、その電位差により、処理容器2
内に生じたプラズマ流の一部が、載置台4に載置された
被処理体Wの処理面ではなく、処理容器2の側壁に向か
って流れるため、処理容器2の側壁および絶縁材5に損
傷が生じるとともに、たとえばエッチングなどのプラズ
マ処理の効率が低下するという問題が生じていた。しか
しながら、本発明によれば、上記高周波アンテナ9と上
記絶縁材5との間に静電遮蔽手段8が介挿され、上記高
周波アンテナ9の静電作用が防止されるので、上記高周
波アンテナ9と上記処理容器2の側壁との間に電位差が
生じるのが回避され、処理容器2内に生じたプラズマ流
をバイアス電位がかけられたサセプタ4c方向に、すな
わち被処理体Wの処理面に向け、効率的にエッチングを
行うことが可能である。
【0012】さらに従来の装置構成では、高周波電力を
高周波アンテナ9に印加した場合であっても、プラズマ
が立つまでに時間を要し、プラズマを迅速に立てるため
には、何らかの着火装置を設ける必要があったが、本発
明に基づいて、高周波アンテナ9と絶縁材5との間に、
静電遮蔽手段8を介在させることにより、プラズマの着
火が促進され、着火手段を用いずともプラズマ処理を迅
速に開始することが判明した。
【0013】半導体ウェハなどの被処理体Wを載置する
ための載置台4は、アルミニウムなどにより円柱状に成
形されたサセプタ支持台4aと、この上にボルト4bな
どにより着脱自在に設けられたアルミニウムなどよりな
るサセプタ4cとから主に構成されている。このように
サセプタ4cを着脱自在に構成することにより、メンテ
ナンスなどを容易に実施することができる。
【0014】上記サセプタ支持台4aには、冷却手段、
たとえば冷却ジャケット12が設けられており、このジ
ャケット12にはたとえば液体窒素などの冷媒が冷媒源
13より冷媒導入管14を介して導入される。さらにジ
ャケット内を循環し熱交換作用により気化した液体窒素
は冷媒排出管15より容器外へ排出される。かかる構成
により、たとえば−196℃の液体窒素の冷熱が冷却ジ
ャケット12からサセプタ4cを介して半導体ウェハW
にまで伝熱され、その処理面を所望する温度まで冷却す
ることが可能である。
【0015】また略円柱形状に成形された上記サセプタ
4c上面のウェハ載置部には、静電チャック16がウェ
ハ面積と略同面積で形成されている。この静電チャック
16は、例えば2枚の高分子ポリイミドフィルム間に銅
箔などの導電膜17を絶縁状態で挟み込むことにより形
成され、この導電膜17はリード線により可変直流高圧
電源18に接続されている。したがってこの導電膜17
に高電圧を印加することによって、上記静電チャック1
6の上面に半導体ウェハWをクーロン力により吸着保持
することが可能なように構成されている。
【0016】上記サセプタ支持台4aおよびサセプタ4
cには、これらを貫通してHeなどの熱伝達ガス(バッ
ククーリングガス)をガス源19から半導体ウェハWの
裏面やサセプタ4cを構成する各部材の接合部などに供
給するためのガス通路16が形成されている。また上記
サセプタ4cの上端周縁部には、半導体ウェハWを囲む
ように環状のフォーカスリング20が配置されている。
このフォーカスリング20は反応性イオンを引き寄せな
い高抵抗体、たとえばセラミックや石英ガラスなどから
なり、反応性イオンを内側の半導体ウェハWにだけ効果
的に入射せしめるように作用する。
【0017】さらに上記サセプタ4cには、マッチング
用コンデンサ21を介して高周波電源22が接続されて
おり、処理時にはたとえば2MHzの高周波電力をサセ
プタ4cに印加することにより、プラズマとの間にバイ
アス電位を生じさせ、プラズマ流を効果的に被処理体W
の処理面に入射させることが可能である。
【0018】上記処理容器2の一方の壁面にはガス源2
3よりマスフローコントローラ24を介して処理ガス、
たとえばCHF3ガスを処理容器2内に供給するための
ガス供給管路25が設けられている。また、上記処理容
器2の底部壁には排気管26が接続されて、この処理容
器2内の雰囲気を図示しない排気ポンプにより排出し得
るように構成されるとともに、中央部側壁には図示しな
いゲートバルブが設けられており、このゲートバルブを
介して半導体ウェハWの搬入搬出を行うように構成され
ている。
【0019】さらに、上記静電チャック16と冷却ジャ
ケット12との間のサセプタ下部にはヒータ固定台27
に収容された温調用ヒータ28が設けられており、この
温調用ヒータ28へ電力源29より供給される電力を調
整することにより、上記冷却ジャケット16からの冷熱
の伝導を制御して、半導体ウェハWの被処理面の温度調
節を行うことができるように構成されている。
【0020】次に、上記のように構成された処理装置の
制御系の構成について説明する。上記処理容器2の一方
の側壁には石英ガラスなどの透明な材料から構成される
透過窓30が取り付けられており、処理室内の光を光学
系31を介して光学センサ32に送り、処理室内から発
生する発光スペクトルに関する信号を制御器33に送る
ことができるように構成されている。また上記処理容器
2には処理室内の圧力などを検出するためのセンサ34
が取り付けられており、処理室内の圧力に関する信号を
制御器33に送ることができるように構成されている。
制御器33は、これらのセンサからのフィードバック信
号あるいは予め設定された設定値に基づいて、制御信号
を、プラズマ発生用高周波電源10、バイアス用高周波
電源22、冷媒源13、温調用電源29、バッククーリ
ング用ガス源19、処理ガス用マスフローコントローラ
24などに送り、プラズマ処理装置の動作環境を最適に
調整することが可能である。
【0021】つぎに図2に基づいて、上記プラズマ処理
装置の製造工程における構成およびその動作について説
明する。なお、すでに説明したプラズマエッチング装置
と同じ構成については同一番号を付することによりその
詳細な説明は省略する。
【0022】図示のように、本発明を適用可能な高周波
誘導プラズマ処理装置1の処理容器2の一方の側壁に
は、開閉自在に設けられたゲートバルブ35を介して隣
接するロードロック室36が接続されている。このロー
ドロック室36には、搬送装置37、たとえばアルミニ
ウム製のアームを導電性テフロンによりコーティングし
て静電対策が施された搬送アームが設けられている。ま
た上記ロードロック室36には、底面に設けられた排気
口より排気管37が接続され、真空排気弁38を介して
真空ポンプ39により真空引きが可能なように構成され
ている。
【0023】上記ロードロック室36の側壁には、開閉
自在に設けられたゲートバルブ40を介して隣接するカ
セット室41が接続されている。このカセット室41に
は、カセット42を載置する載置台43が設けられてお
り、このカセット42は、たとえば被処理体である半導
体ウェハW25枚を1つのロットとして収納することが
できるように構成されている。また上記カセット室41
には、底面に設けられた排気口より排気管44が接続さ
れ、真空排気弁45を介して真空ポンプ39により室内
を真空引きが可能なように構成されている。また上記カ
セット室41の他方の側壁は、開閉自在に設けられたゲ
ートバルブ46を介して大気に接するように構成されて
いる。
【0024】次に上記のように構成されたプラズマ処理
装置1の動作について簡単に説明する。まず、大気との
間に設けられたゲートバルブ46を開口して、被処理体
Wを収納したカセット42が図示しない搬送ロボットに
より、カセット室41の載置台43の上に載置され、上
記ゲートバルブ46が閉口する。上記カセット室41に
接続された真空排気弁45が開口して、真空ポンプ39
により上記カセット室41が真空雰囲気、たとえば10
-1Torrに排気される。
【0025】ついで、ロードロック室36とカセット室
41の間のゲートバルブ40が開口して、搬送アーム3
7により被処理体Wが上記カセット室41に載置された
カセット42より取り出され、保持されて上記ロードロ
ック室36へ搬送され、上記ゲートバルブ40が閉口す
る。上記ロードロック室36に接続された真空排気弁3
8が開口して、真空ポンプ39により上記ロードロック
室36が真空雰囲気、たとえば10-3Torrに排気さ
れる。
【0026】ついで、ロードロック室36と処理容器2
との間のゲートバルブ35が開口して、上記搬送アーム
37により被処理体Wが上記処理容器2へ搬送され、サ
セプタ4c上の図示しないプッシャーピンに受け渡さ
れ、上記搬送アーム41がロードロック室37に戻った
後、ゲートバルブ35が閉口する。その後、静電チャッ
ク16に高圧直流電圧を印加し、プッシャーピンを下げ
て被処理体Wを静電チャック16上に載置することによ
り半導体ウェハWがサセプタ4c上に載置固定される。
この間上記処理容器2内は、真空排気弁47を開口する
ことにより、真空ポンプ39を介して真空雰囲気、たと
えば10-5Torrに排気されている。
【0027】ついで、ガス供給手段25を介してCHF
3などの処理ガスを処理容器2内に導入した後、高周波
電源10よりマッチング回路11を介してたとえば1
3.35MHzの高周波エネルギが高周波アンテナ9に
印加され、処理容器2内に高周波プラズマが励起され
る。この際、本発明構成によれば、高周波アンテナ9の
静電作用が静電遮蔽手段8により軽減されるので、発生
したプラズマ流が処理容器2の側壁にそれることなく、
半導体ウェハWの処理面に対して向けられることにな
る。また同時に本発明構成によれば、プラズマが従来装
置よりも立ちやすいので、着火手段などの装置を別途設
ける必要がない。
【0028】このようにして処理準備が完了した半導体
ウェハWの裏面および載置台4の各接合部に伝熱用のバ
ッククーリング用ガスの供給が行われる。同時に冷却ジ
ャケット9から冷熱を供給し、半導体ウェハWの処理面
を所望の温度にまで冷却する。しかる後、載置台4に高
周波電源19よりバイアス電位をかけることにより、被
処理体Wに対してたとえばエッチングなどのプラズマ処
理が施される。なお処理時には、処理室の内壁の温度を
50℃ないし100℃、好ましくは60℃ないし80℃
に加熱することにより、反応生成物が内壁に付着するこ
とを防止することができる。
【0029】プラズマ処理中は、透過窓30を介して光
学系31、さらには光学センサ32により処理容器2内
の発光スペクトルが観測されるとともに、センサ38に
より処理容器2内の圧力などの諸条件の変化が観測さ
れ、観測信号が制御器33に送られる。制御器33はこ
れらの信号あるいは予め設定された値に基づいて、プラ
ズマ処理装置2の各構成機器に指令を出して、プラズマ
処理を最適に制御することが可能なように構成されてい
る。
【0030】所定の処理が終了すると、サセプタ4cに
対するバイアス電位の印加が停止され、処理ガスの供給
が停止されるとともに、被処理体Wの裏面に対する伝熱
ガス供給が停止され、さらに、高周波電源7から高周波
アンテナ6に対する高周波エネルギの供給が停止され
る。ついで静電チャック12の電源33が切られ、静電
チャック12による被処理体Wの吸着力が解放される。
ただし処理によっては、静電チャック12の電源33を
切った後に、高周波電源7から高周波アンテナ6に対す
る高周波エネルギの供給を停止して、静電チャック12
による被処理体Wの吸着力を解放することも可能であ
る。
【0031】なお図1に示す実施例においては、図3に
示すように渦巻きコイルの内側端9aおよび外側端9b
の間に高周波電源10およびマッチング回路11を接続
しているが、本発明はかかる構成に限定されない。たと
えば図4に示すように、渦巻きコイルの外側端9bにの
み高周波電源10およびマッチング回路11を接続する
構成を採用することも可能である。かかる構成により、
より低圧雰囲気であっても、良好な高周波誘導プラズマ
を処理容器2内に発生させることが可能となる。
【0032】また、図1に示す実施例においては、絶縁
材7a、7bに銅板6を挟持した構造の静電遮蔽手段を
用いているが、本発明装置はかかる構成に限定されな
い。たとえば図5に示すように、メッシュ状に編んだ導
線48を絶縁材5の上面に配置し、その導線48に接触
しないように高周波アンテナ9を配置する構成を採用す
ることも可能である。かかる構成により装置構成をより
簡略化することが可能となる。
【0033】以上本発明の好適な実施例について、プラ
ズマエッチング装置を例に挙げて説明したが、本発明は
かかる実施例に限定されることなく、プラズマCVD装
置、プラズマアッシング装置、プラズマスパッタ装置な
どの他のプラズマ処理装置にも適用することが可能であ
り、被処理体についても半導体ウェハに限らずLCD基
板その他の被処理体にも適用することが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置によれ
ば、高周波アンテナと絶縁材との間に静電遮蔽手段を介
在させることにより、高周波アンテナの静電作用の影響
を軽減することができるので、処理容器2内に発生した
プラズマ流を処理容器2の側壁方向に逸らすことなく被
処理体の処理面に向けることが可能なので、エッチング
効率の向上を図ることができるとともに、処理容器2の
側壁および絶縁材5の損傷を回避できる。さらにまた本
発明装置によれば、着火装置を設けずとも、プラズマの
着火を促進することができるので、効率よいシステムを
構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいて構成されたプラズマ処理装置
の一実施例に関する概略的な断面図である。
【図2】図1に示すプラズマ処理装置を組み込んだ製造
システムの構成図である。
【図3】図1の処理装置に適用可能な高周波アンテナ部
分の他の実施例を示す平面図である。
【図4】図1の処理装置に適用可能な高周波アンテナ部
分の一実施例を示す平面図である。
【図5】本発明に基づいて構成されたプラズマ処理装置
の他の実施例に関する概略的な断面図である。
【符号の説明】
1 プラズマ処理装置 2 処理容器 4 載置台 5 絶縁材 6 銅板 7 絶縁材 8 静電遮蔽手段 9 高周波アンテナ 10 高周波電源 11 マッチング回路 25 ガス供給手段 W 半導体ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23C 16/50 H01L 21/205

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室の外部に絶縁体を介して配置され
    た平面渦巻きコイル状に形成した高周波アンテナに高周
    波電力を印加することにより前記処理室内に誘導プラズ
    マを励起して,前記処理室内に配置された被処理体に所
    定の処理を施すプラズマ処理装置であって, 前記処理室内に備えられた被処理体を載置する載置台
    に,前記被処理体の裏面及び前記載置台の各接合部に伝
    熱用のバッククーリング用ガスを供給する手段が設けら
    れていることを特徴とする,プラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 処理室の外部に絶縁体を介して配置され
    た平面渦巻きコイル状に形成した高周波アンテナに高周
    波電力を印加することにより前記処理室内に誘導プラズ
    マを励起して,前記処理室内に配置された被処理体に所
    定の処理を施すプラズマ処理装置であって, 前記処理室内に備えられた被処理体を載置する載置台
    に,冷却ジャケットが設けられていることを特徴とす
    る,プラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 処理室の外部に絶縁体を介して配置され
    た平面渦巻きコイル状に形成した高周波アンテナに高周
    波電力を印加することにより前記処理室内に誘導プラズ
    マを励起して,前記処理室内に配置された被処理体に所
    定の処理を施すプラズマ処理装置であって,前記高周波
    アンテナと前記絶縁体との間に導電性材料でメッシュ状
    に編まれた静電遮蔽手段を介在させることを特徴とす
    る、プラズマ処理装置。
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