JP3336450B2 - 櫛歯容器 - Google Patents

櫛歯容器

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古澤  光夫
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物を注出する櫛歯
の注出口以外に、エアーを容器本体内に吸い込む、いわ
ゆるエアーバック(air back)弁機構を有する櫛歯容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、容器本体内に染毛料等の内容物を
収納し、その容器本体に組付けた櫛歯体の櫛歯に形成し
た注出口から、容器本体を握って加圧することにより内
容物を注出して毛髪に塗布する櫛歯容器が使用されてい
るが、この従来の櫛歯容器にあっては、通常、櫛歯体の
基端部に、注出口の他に、エアーを容器本体に吸い込む
エアーバック弁機構を設けている。
【0003】これは、注出口のみ形成したものにあって
は,内容物がエアーと共に飛散してしまうからである。
すなわち、容器本体を握って加圧し内容物を注出後、容
器本体の握りを弱めると注出口からエアーが吸い込まれ
て、その吸い込まれたエアーが内容物と共に櫛歯部分に
滞留していわゆるエアー噛み状態となり、再度、内容物
を注出するために容器本体を握って加圧すると、その滞
留エアーの噴射に伴って内容物も勢い良く噴出してしま
うことになるからである。
【0004】エアーバック弁機構を設けたことによっ
て、容器本体の握りを弱めると、そのエアーバック弁機
構からエアーが容器本体内に吸い込まれるので、注出口
からのエアーの吸込みがなくなり、よって再度の注出時
に内容物がエアーと共に飛散することを防止できるもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエアー
バック弁機構を設けた櫛歯容器においては、内容物がこ
のエアーバック弁機構に付着して固化し、当該エアーバ
ック弁機構が機能しなくなるという問題がある。
【0006】特に、内容物が、水溶性高分子を配合した
染毛料等の場合は、エアーバック弁機構に対する付着お
よび固化が行われ易いので、その傾向が顕著である。
【0007】本発明はこうした問題に鑑み創案されたも
ので、エアーバック弁機構を、内容物の付着および固化
によってその機能が失われることのないものとすること
を技術的課題とし、長期にわたって内容物を円滑に注出
することのできる櫛歯容器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのための手段として、
本発明に係る櫛歯容器は、容器本体と櫛歯体とで構成し
た。
【0009】容器本体は、軟質合成樹脂製である。櫛歯
体は、容器本体の口部に組付く基端部にエアーバック弁
機構を有し、その基端部に連通する櫛部に設けた複数の
櫛歯に内容物注出口を形成したものである。
【0010】そして、エアーバック弁機構を、櫛歯体の
基端部に形成した開口凹部と、その開口凹部に挿着され
た弁部材と、当該弁部材を開口凹部に固定する押さえ部
材とで構成し、さらに、弁部材を、シリコーンオイルを
含有したゴム製とし、押さえ部材を、スリップ剤を含有
した合成樹脂製とした。
【0011】押さえ部材のスリップ剤の含有量を、1.
4重量%とするのが良い。
【0012】
【作用】本発明に係る櫛歯容器においては、そのエアー
バック弁機構を構成する弁部材をシリコーンオイルを含
有したゴム製とすると共に、押さえ部材をスリップ剤を
含有(含有量は、1.4重量%が良い)した合成樹脂製
としたので、例えば、水溶性高分子を配合した染毛料を
内容物とした場合でも、エアーバック弁機構に付着した
内容物が固化して当該弁機構の機能を失わせるというこ
とがない。
【0013】これは、ゴム製の弁部材に含まれたシリコ
ーンオイルと、合成樹脂製の押さえ部材に含まれたスリ
ップ剤の働き(シリコーンオイルは、離型性に優れ、揮
発性が少ないと云う特性を有しており、また、スリップ
剤も離型性に富むと云う特徴を持つ)によるものであ
る。本発明者が行った実験結果によって、それを証明す
る。
【0014】実験は、同一構造の櫛歯容器を使用して行
った。唯一の相違点は、本発明に係る櫛歯容器の弁部材
にはシリコーンオイルが、押さえ部材には1.4重量%
のスリップ剤がそれぞれ含まれているのに対して、他方
(従来容器)にはそれらが含まれていないことである。
【0015】実験は、それぞれの容器に粘度が9000
cpsの染毛料を収納し、使用後、櫛歯体を容器本体か
ら取り外して水で洗浄して自然乾燥し、24時間毎にエ
アーバック弁機構の機能を確認したもので、その結果を
表1に示す。実験結果の確実性を得るために、それぞれ
3本づつの櫛歯容器を使用した。
【0016】
【表1】
【0017】この実験結果から明らかなように、従来容
器にあっては、24時間経過後に3本の容器の内、1本
のエアーバック弁機構が機能したものの、残りの2本は
機能していない。そして、48時間以降については、全
てが機能していないことが判明した。
【0018】これに対して、本発明に係る櫛歯容器にお
いては、全てのエアーバック弁機構が、120時間経過
後まで機能することが判明した。この実験により、本発
明に係る櫛歯容器のエアーバック弁機構は、内容物の付
着固化によってその機能が失われることがなく、従来容
器と比較して、その性能が大幅に向上したことを認識す
ることができる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を、図1〜図5に示す。本
実施例における容器本体1は、手で握ることで容易に弾
性変形する軟質合成樹脂製で、その口部に螺条を設けて
おり、この容器本体1は、内容物として粘度が9000
cpsの染毛料を収納している。
【0020】櫛歯体2は、その基端部4が容器本体1の
口部に螺合組付きし、その基端部4に複数の櫛歯6を有
する櫛部5を連設し、これら複数の櫛歯6には、それぞ
れ内容物注出用の注出口7を形成している。
【0021】エアーバック弁機構3は、櫛歯体2の基端
部4に含まれ、基端部4に形成された開口凹部8に、弁
部材9を挿着し、その上から押さえ部材10を嵌入し
て、弁部材9を開口凹部8に抜け出し不能に組付けてい
る。
【0022】この弁部材9はゴム製で、所望する成形性
を確保すると共に、必要とする離型性を発揮することが
できるように、3〜10重量%のシリコーンオイルを含
有している。
【0023】また、押さえ部材10は合成樹脂製で、所
望する成形性を確保すると共に、必要とする離型性を発
揮することができるように、0.5〜2.0重量%、望
ましくは1.4重量%のスリップ剤を含有している。
【0024】押さえ部材10の合成樹脂成形材料中に含
有されるスリップ剤としては、離型性に富む物質であれ
ば良く、望ましくは油脂、蝋類、シリコーンオイル等が
好ましい。
【0025】弁部材9は、有底筒形状体の底壁12の周
端部に円弧状の三つの通孔11を形成し、その通孔11
は開口凹部8の開放部15上に位置する。また、押さえ
部材10の底部14に形成した吸引口13は、弁部材9
の底壁12上に位置する(図4、5参照)。
【0026】本実施例において、内容物を注出するに
は、まず、容器本体1を手で握って加圧する。この加圧
力によって容器本体1は弾性変形し、その圧力で容器本
体1内の内容物は、櫛歯体2の基端部4を通過し、櫛歯
体2の各櫛歯注出口7から注出される。この際、エアー
バック弁機構3の弁部材9は、容器本体1内の圧力によ
って、その通孔11が押さえ部材10の底部14に密着
するので、内容物はこのエアーバック弁機構3から漏出
しない。
【0027】内容物注出後、容器本体1に対する握りを
弱めると容器本体1は原形に弾性復帰しようとするが、
その際、弁部材9の底壁12が大気圧によって内方に弾
性変形し、それによって開口された通孔11から外気が
容器本体1内に容易に侵入する。従って、櫛歯6の注出
口7から外気が侵入せず、よって、櫛歯6部分にエアー
滞留し、次に内容物を注出する際に飛散してしまうとい
った弊害もない。
【0028】
【発明の効果】このように、本発明に係る櫛歯容器にあ
っては、そのエアーバック弁機構の弁部材をシリコーン
オイルを含有したゴム製とすると共に、押さえ部材をス
リップ剤を含有した合成樹脂製としたので、水溶性高分
子を配合した染毛料等を内容物とした場合でも、その内
容物がエアーバック弁機構に付着固化して当該エアーバ
ック弁機構の機能を失わせることがなく、エアーバック
弁機構を通しての容器本体内への外気の吸気を長期にわ
たって確実に達成でき、もって内容物の良好な注出動作
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】図1に示す実施例の左側面図。
【図3】図1に示す実施例の右側面図。
【図4】図1に示す実施例のエアーバック弁機構を示す
正面部分拡大断面図。
【図5】図1に示す実施例のエアーバック弁機構の弁部
材を示す平面図。
【符号の説明】
1 ; 容器本体 2 ; 櫛歯体 3 ; エアーバック弁機構 4 ; 基端部 5 ; 櫛部 6 ; 櫛歯 7 ; 注出口 8 ; 開口凹部 9 ; 弁部材 10; 押さえ部材 11; 通孔 12; 底壁 13; 吸引口 14; 底部 15; 開放部
フロントページの続き (72)発明者 吉田 安宏 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1 番地12ホーユー株式会社 長久手工場 内 (72)発明者 白井 孝幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1 番地12ホーユー株式会社 長久手工場 内 (72)発明者 古澤 光夫 大阪府茨木市宇野辺1−6−9 株式会 社 吉野工業所 大阪工場 内 (72)発明者 荒井 次男 大阪府茨木市宇野辺1−6−9 株式会 社 吉野工業所 大阪工場 内 (56)参考文献 特開 昭60−206842(JP,A) 特開 昭54−107428(JP,A) 実開 平5−51786(JP,U) 実開 平5−58028(JP,U) 実開 昭58−195254(JP,U) 実開 昭61−69243(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 24/22 - 24/32 B65D 83/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質合成樹脂製の容器本体(1) と、該容
    器本体(1) の口部に組付く基端部(4) にエアーバック弁
    機構(3) を有し、前記基端部(4) に連通する櫛部(5) の
    複数の櫛歯(6) に内容物注出口(7) を有する櫛歯体(2)
    と、から成る櫛歯容器において、前記エアーバック弁機
    構(3) を、前記基端部(4) に形成した開口凹部(8) と、
    該開口凹部(8) に挿着された弁部材(9) と、該弁部材
    (9) を前記開口凹部(8) に固定する押さえ部材(10)とで
    構成し、前記弁部材(9) を、シリコーンオイルを含有し
    たゴム製とし、前記押さえ部材(10)を、スリップ剤を含
    有した合成樹脂製として成る櫛歯容器。
  2. 【請求項2】 押さえ部材(10)のスリップ剤の含有量
    を、1.4重量%として成る請求項1記載の櫛歯容器。
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