JP3335793B2 - ローラタペット - Google Patents

ローラタペット

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JP3335793B2
JP3335793B2 JP11896595A JP11896595A JP3335793B2 JP 3335793 B2 JP3335793 B2 JP 3335793B2 JP 11896595 A JP11896595 A JP 11896595A JP 11896595 A JP11896595 A JP 11896595A JP 3335793 B2 JP3335793 B2 JP 3335793B2
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誠 辻田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのバルブリフ
ト用カムの回転運動を往復運動に変換するローラタペッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7で示すように、この種のロー
ラタペット6はタペット本体4に外周面が中央部を頂点
とする凸曲面R1のローラ1をローラ軸5を介して回転
可能に支持し、前記ローラ1の凸曲面R1(クラウニン
グ)がカム軸3のカム2に接触した構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のローラタペ
ット6は、カムとの接触が点接触であるため、応力集中
が大となり、転がり接触面においてピッチングやフレッ
テイングが発生する。また、リフト量がゼロの状態でロ
ーラタペット6のローラ軸5とカム軸3が加工上あるい
は組み付け上の誤差がある場合には図8で示すように、
ローラ1が傾いてカム2に片当たり(エッジ当たり)し
たり、前記ローラ1の傾きによりタペット本体4に回転
力Tが生じローラ端部の面圧を上昇させている。
【0004】本発明の目的は、凸曲面によるローラのカ
ムとの転がり接触の利点を活かし、しかも、カムとの接
触を線接触で具現しカムに対する片当たりを防止したロ
ーラタペットを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成要旨は、エンジンのバルブリフト用カ
ム軸のカムに当接し前記カム軸の回転により回転するロ
ーラと、前記ローラを軸支するローラ軸を有し、前記カ
ム軸の回転により往復動するタペット本体とを備え、前
記カム軸と前記ローラ軸とが互いに平行に配設されたロ
ーラタペットにおいて、前記ローラ軸に軸支したインナ
ローラと、このインナローラの外周に嵌合したアウタロ
ーラとからなり、前記インナローラはその外周面が中央
部を頂点とする凸曲面に形成されており、前記アウタロ
ーラはその内、外周面が前記カム軸と平行な平面を有
し、前記インナローラは前記凸曲面により前記アウタロ
ーラの内周面に対し転がり接触しているものである。
【0006】また、本発明は、エンジンのバルブリフト
用カム軸のカムに当接し前記カム軸の回転により回転す
るローラと、前記ローラを軸支するローラ軸を有し、前
記カム軸の回転により往復動するタペット本体とを備
え、前記カム軸と前記ローラ軸とが互いに平行に配設さ
れたローラタペットにおいて、前記ローラ軸に軸支した
インナローラと、このインナローラの外周に嵌合したア
ウタローラとからなり、前記インナローラはその外周面
が中央部を頂点とする凸曲面に形成され内周面が前記カ
ム軸と平行な平面を有し、前記アウタローラはその外周
面が中央部を頂点とする凸曲面に形成され内周面が前記
カム軸と平行な平面を有し、このアウタローラの内周面
を前記インナローラの外周面の凸曲面に嵌合し、前記ア
ウタローラの外周面の凸曲面を前記カム軸のカムに当接
したものである。
【0007】
【作用】上記の構成により、インナローラとアウタロー
ラはインナローラの凸曲面により転がり接触が得られ、
また、アウタローラとカムとは線接触が得られ、カムに
対する片当たりを防止し、カムとローラの接触面圧を低
減する。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1乃至図3は本発明の第1実施例であり、図1お
よび図2において、3はカム軸、2はカム、6はローラ
タペット、4はタペット本体である。
【0009】前記タペット本体4には、外周面が中央部
を頂点とする凸曲面R1に形成されたインナローラ1A
がローラ軸5を介して軸支され、このインナローラ1A
の凸曲面R1には、内,外周面が前記カム軸3と平行な
平面を有し、外周面が前記カム軸3のカム2に当接する
アウタローラ1Bの内周面を嵌合したダブルローラ構成
である。
【0010】上記の発明の第1実施例の構成において
は、カム軸3と平行な平面を有するアウタローラ1Bの
外周面がカム軸3のカム2に線接触し、カム2に対する
片当たりを防止し、カム2とアウタローラ1Bの接触面
圧を低減する。
【0011】また、インナローラ1Aと、このインナロ
ーラ1Aの凸曲面R1に平面で接触嵌合されているアウ
タローラ1Bは回転周速度が異なり、この相対速度によ
って図3で示すように、凸曲面R1の頂点におけるヘル
ツ応力PV(P=応力,V=滑り速度)が下がり、転が
り接触面におけるピッチングやフレッテイングの発生を
防止する。
【0012】図4及び図5は本発明の第2実施例であ
る。この第2実施例は基本的には前記第1実施例のダブ
ルローラ構成と同様である。この第2実施例において
は、インナローラ1Aの外周の凸曲面R1に、内周面が
平面であり、外周面に凸曲面R2を形成したアウタロー
ラ1Cの前記内周面を嵌合した構成である。
【0013】この場合、インナローラ1Aの外周の凸曲
面R1(クラウニング)とアウタローラ1Cの外周面に
凸曲面R2(クラウニング)の2か所になるため、図7
で示す1つのローラ1によるクラウニングの曲率半径
(R400〜600mm)であったが、インナローラ1
Aの外周の凸曲面R1とアウタローラ1Cの外周面に凸
曲面R2の曲率半径(R1000〜1500mm)にす
ることができ、このようにクラウニングの量を小さくす
ることにより曲率半径を大きくすることができ、前記ヘ
ルツ応力PV(P=応力,V=滑り速度)を下げる上に
接触面圧を低減することが可能となる。
【0014】図6は本発明の第3実施例である。この第
3実施例は基本的には第2実施例とのダブルローラ構成
と同様である。この第3実施例はインナローラ1Aの外
周の凸曲面R1に、内周面が平面であり、外周面に凸曲
面R2を形成したアウタローラ1Cの前記内周面を嵌合
した構成の前記第2実施例において、インナローラ1A
を枢支するローラ軸5のインナローラ1Aの支持面外周
を凸曲面R3とし、インナローラ1Aの平面の内周面と
曲面接触した構成である。
【0015】この第3実施例の構成では、前記第2実施
例の作用の他に、ローラ軸5とインナローラ1Aとの曲
面接触による片当り防止の向上と、ローラ軸5のインナ
ローラ1Aの支持面外周を凸曲面R3とすることによる
ローラ軸5の両端に潤滑油が溜められる凹部7が形成さ
れ、この凹部7に溜められる潤滑油とによってローラ軸
5の焼き付きを防止する作用を奏する。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、インナローラと
アウタローラのダブルローラ構成は、アウタローラの内
周面の平面に対しインナローラの凸曲面による転がり接
触としアウタローラとカムとは線接触した構成によって
転がり接触面におけるピッチングやフレッテイングを防
止すると共に、ローラタペットのミスアライメントを吸
収し、カムに対する片当たりを防止し、カムとローラの
接触面圧を低減する。
【0017】さらに、ローラ軸のインナローラの支持面
外周を凸曲面とし、インナローラの平面の内周面と曲面
接触した構成では、摩擦抵抗の低減と、ローラ軸の両端
に形成される凹部に溜まる潤滑油とによってローラ軸の
焼き付きを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部断面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】本発明の作用説明図
【図4】本発明の第2実施例の要部断面図
【図5】図4のB−B線断面図
【図6】本発明の第3実施例の要部断面図
【図7】従来のローラタペットの要部断面図
【図8】従来のローラタペットのローラがカムに片当た
りした状態を示す図
【符号の説明】
1A インナローラ 1B アウタローラ 1C アウタローラ 2 カム 3 カム軸 4 タペット本体 5 ローラ軸 6 ローラタペット R1 インナローラの凸曲面 R2 アウタローラの凸曲面 R3 ローラ軸の凸曲面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/14 F16H 53/06 F16C 33/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのバルブリフト用カム軸のカム
    に当接し前記カム軸の回転により回転するローラと、前
    記ローラを軸支するローラ軸を有し、前記カム軸の回転
    により往復動するタペット本体とを備え、前記カム軸と
    前記ローラ軸とが互いに平行に配設されたローラタペッ
    トにおいて、前記ローラ軸に軸支したインナローラと、
    このインナローラの外周に嵌合したアウタローラとから
    なり、前記インナローラはその外周面が中央部を頂点と
    する凸曲面に形成されており、前記アウタローラはその
    内、外周面が前記カム軸と平行な平面を有し、前記イン
    ナローラは前記凸曲面により前記アウタローラの内周面
    に対し転がり接触していることをことを特徴とするロー
    ラタペット。
  2. 【請求項2】 エンジンのバルブリフト用カム軸のカム
    に当接し前記カム軸の回転により回転するローラと、前
    記ローラを軸支するローラ軸を有し、前記カム軸の回転
    により往復動するタペット本体とを備え、前記カム軸と
    前記ローラ軸とが互いに平行に配設されたローラタペッ
    トにおいて、前記ローラ軸に軸支したインナローラと、
    このインナローラの外周に嵌合したアウタローラとから
    なり、前記インナローラはその外周面が中央部を頂点と
    する凸曲面に形成され内周面が前記カム軸と平行な平面
    を有し、前記アウタローラはその外周面が中央部を頂点
    とする凸曲面に形成され内周面が前記カム軸と平行な平
    面を有し、このアウタローラの内周面を前記インナロー
    ラの外周面の凸曲面に嵌合し、前記アウタローラの外周
    面の凸曲面を前記カム軸のカムに当接したことを特徴と
    するローラタペット。
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