JP3335128B2 - 時 計 - Google Patents

時 計

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JP3335128B2
JP3335128B2 JP29070098A JP29070098A JP3335128B2 JP 3335128 B2 JP3335128 B2 JP 3335128B2 JP 29070098 A JP29070098 A JP 29070098A JP 29070098 A JP29070098 A JP 29070098A JP 3335128 B2 JP3335128 B2 JP 3335128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時計に係り、特に、
多面時計として好適な時計構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、置き時計の多くは、時刻表示部に
含まれる文字板の背後に時計ムーブメントを配置し、時
計ムーブメントから突き出た指針駆動部を文字板の前面
側に突出させ、指針を取り付けた構造を備えている。こ
の置き時計には複数の時刻表示部を備えた両面時計や4
面時計などの多面時計があり、過去、各時刻表示部毎に
時計ムーブメントを備えたものから単一の時計ムーブメ
ントによりギア列を介して複数の時刻表示部を駆動する
ものまでが製作されてきた。多面時計の一例としては特
開平9−15346号公報に記載されているものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の多面
時計を構成する場合、複数の時計ムーブメントを配備し
たり、或いは、複数の時刻表示部にそれぞれ配備された
指針を単一の時計ムーブメントにて駆動する必要がある
ことから内部構造が複雑になり、部品点数も多くなるた
め、メンテナンスが困難であるとともに製造コストが増
大するという問題点がある。
【0004】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、複数の時刻表示部を備えた時計を
構成することができるものであって、しかも、簡易な構
造で部品点数も低減することのできる新規の時計構造を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、時計ムーブメントの上部にお
いて垂直上方に突出するように形成された回転出力部に
取り付けられた駆動側傘歯車と、該駆動側傘歯車に対し
てその回転方向の複数個所において噛合する複数の従動
側傘歯車と、該従動側傘歯車の各々に取り付けられた指
針とを備えたことを特徴とする時計である。この手段に
よれば、時計ムーブメントの上方に配置された駆動側傘
歯車に従動側傘歯車が噛合し、従動側傘歯車に指針が取
り付けられているため、きわめて簡単な構造で多面時計
を構成することができ、製造コストも低減できる。
【0006】本発明において、前記従動側傘歯車は、外
側に向けて斜め上方に伸びる軸線を備えていることが好
ましい。指針を取り付けた従動側傘歯車が外側に向けて
斜め上方に伸びる軸線を有するので、時刻表示部が斜め
上方を向くこととなり、机上などにおいて見やすい置き
時計を構成できる。なお、この要件は、以下のいずれの
において付加してもよい。上記軸線の水平面に対する
傾斜角は5〜30度、好ましくは約15度である。この
傾斜角の存在により駆動機構の堅牢性を高めることがで
きるとともに、傾斜角を上記範囲とすることにより支持
構造のスペースを確保できる。
【0007】次に、時計ムーブメントの回転出力部にお
いて同軸に形成された複数の出力軸のそれぞれに、相互
に異なる歯車径を備えた複数の駆動側傘歯車を歯車径の
大小順に積層状態に、かつ、同軸配置して取付け、複数
の前記駆動側傘歯車に対しそれぞれ噛合する複数の従動
側傘歯車を積層状態に、かつ、同軸配置して設け、該従
動側傘歯車にそれぞれ指針を連結させたことを特徴とす
る時計である。複数の指針を有する時刻表示部の駆動機
構をコンパクトにまとめることが可能であり、時計を小
型化できる。ここで、同軸配置された複数の前記従動側
傘歯車からなる組を複数組、前記駆動側傘歯車に噛合さ
せることによって上記と同様に多面時計を構成できる。
【0008】本発明において、前記駆動側傘歯車に対し
て前記時計ムーブメントとは反対側に支持体を配置し、
該支持体における前記従動側傘歯車の軸線方向に伸びる
支持部により、前記従動側傘歯車が軸支されていること
が好ましい。駆動側傘歯車と従動側傘歯車とが噛合する
駆動機構においては、駆動側傘歯車の時計ムーブメント
とは反対側に支持体を配置してその支持部により従動側
傘歯車を軸支することによってスペース効率を高め、内
部機構をコンパクトにまとめることができる。
【0009】さらに、時計ムーブメントの回転出力部に
連結された駆動側傘歯車と、該駆動側傘歯車に対し前記
時計ムーブメントとは反対側から噛合する従動側傘歯車
とを配置し、該従動側傘歯車に指針を連結させてなり、
前記従動側傘歯車と前記駆動側傘歯車との間に支持体を
配置し、該支持体における前記従動側傘歯車の軸線方向
に伸びる支持部により、前記従動側傘歯車が軸支されて
いることを特徴とする時計である。
【0010】本発明において、前記支持体は前記時計ム
ーブメントを保持する保持部を備えていることが好まし
い。支持体が時計ムーブメントを保持していることによ
り、よりコンパクトに構成でき、駆動機構の精度も確保
でき、さらに組み立ても容易になる。支持体の保持部
は、例えば、時計ムーブメントを収容固定する収容部と
して構成されていてもよく、この保持部若しくは収容部
と、従動側傘歯車を支持する支持部とが一体化されて成
る支持体(例えば合成樹脂などにより一体成形されたも
の)を有していてもよい。
【0011】本発明において、前記回転出力部に設けら
れた複数の出力軸のうちの一つが前記駆動側傘歯車の軸
線方に伸びて可動体に連結されていることが望まし
い。回転出力部の一つの出力軸が可動体に連結されてい
ることにより、時計が駆動されている際に種々の可動体
に動きを与えることができ、動作確認用の表示部材、或
いは、動きのある装飾部材を設けることが可能になる。
可動体への連結は、後述するように単なる連結軸のみで
行ってもよく、或いは、クランク機構などの運動変換手
段を介して種々の動作を実現してもよい。
【0012】上記各手段においては、従動側傘歯車が駆
動側傘歯車に対して時計ムーブメントとは反対側から噛
合するように構成すること、すなわち、駆動側傘歯車の
基準ピッチ円錐の頂点が駆動側傘歯車に対して時計ムー
ブメントとは反対側に配置されるように構成することが
駆動機構の設計を容易にするため及び駆動機構の小型化
のためには好ましい。なお、駆動側傘歯車の基準ピッチ
円錐の頂点を時計ムーブメントの側に配置することも可
能である。特に、請求項4及び請求項5においては、支
持体及び支持部の配置から従動側傘歯車の配置が制限さ
れるため、必然的に駆動側傘歯車の基準ピッチ円錐の頂
点が駆動側傘歯車に対して時計ムーブメントとは反対側
に配置されることとなる。
【0013】また、複数の駆動側傘歯車及び従動側傘歯
車を積層状態で同軸配置する場合には、複数の駆動側傘
歯車及び従動側傘歯車の基準ピッチ円錐の頂点を同じ側
に配置するように構成する必要があり、しかも、基準ピ
ッチ円錐の頂点が存在する側に向けて順次傘歯車の径が
小さくなるように積層配置させる必要がある。
【0014】さらに、上記各手段において、時計ムーブ
メントの回転出力部に複数の出力軸が設けられている場
合には、複数の駆動側傘歯車を同軸に配置するために、
各出力軸が相互に同軸に設けられていることが好まし
く、例えば、最も内側にある出力軸を除いた他の出力軸
は筒状に構成されていることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態につ
いて詳細に説明する。以下に示す各実施形態はいずれも
略三角錐状のケースを備えた三面時計に関するものであ
るが、同様の構造により、2面時計や4面以上の時計を
構成することも可能である。
【0016】[第1実施形態] 図1は本発明に係る時
計の第1実施形態の全体構造を示す概略断面図、図2は
本実施形態のケース体内に配置された支持体の構造を示
す概略平面図、図3は本実施形態の正面図である。本実
施形態は、略三角錐形状を備えた置き時計であり、略三
角錐台状のケース体10における底面以外の3つの側面
部に時刻表示部11,12,13がそれぞれ設けられて
いる。ただし、図1には時刻表示部11のみを示す。各
時刻表示部は、図3に示す時刻表示部11と同一の構造
を備えている。
【0017】ケース体10の内側の底部には、後述する
時計ムーブメントを収容する収容部121、収容部から
3個所上方へ伸びる支持梁部122、支持梁部122の
上端に接続された略円筒状の支持筒部123、及び、ケ
ース体10の底部を封鎖する底板部124を備えた、例
えば合成樹脂からなる支持体120が固定される。この
支持体120の全体形状は図4にも示されている。図2
には、支持体120の上方への立ち上がり部分のみを砂
地模様で示してある。
【0018】支持体120の収容部121の内部には底
の開口部から時計ムーブメント14が挿入され、収容部
121の側面に設けられたフック部121aに係合し、
保持される。時計ムーブメント14は図5にも示されて
いるように通常の置き時計用のムーブメントであり、底
面に円盤状の時刻修正ツマミ14aを備えるとともに図
示しない電池装着部を有する。カバー15は、時計ムー
ブメント14に電池を装着した状態で下方から底板部1
24に嵌合するようになっている。底板部124には手
指を挿入可能な凹部124aが形成され、この凹部12
4aの一部に形成された開口にカバー15の係止部15
aが係合するようになっている。
【0019】時計ムーブメント14の上部中央には時計
の時針、分針及び秒針を駆動するための回転出力部14
bが設けられ、この回転出力部は収容部121の上部に
形成された開口部を通して上方へ突出している。回転出
力部14bは、通常の時計ムーブメントと同様に、時針
を駆動するための筒車の筒状部、分針を駆動するための
2番車の筒状部、秒針を駆動するための4番真の軸部、
の順で外側から中心へと同軸に重なった3重構造を備え
ている。最も外側の筒状部には大径の駆動側傘歯車16
の中心部が取り付けられ、中間の筒状部には小径の駆動
側傘歯車17の中心部が取り付けられ、内側の軸部には
上方へ伸びる連結軸18が取り付けられている。大径の
駆動側傘歯車16に対して小径の駆動側傘歯車17は積
層するように上方に配置されており、駆動側傘歯車1
6,17はいずれも下方の収容部121内の時計ムーブ
メント14と上方の支持筒部123との間に設けられた
空間に配置されている。この空間は上記の支持梁部12
2によって確保されている。ここで、駆動側傘歯車1
6,17はいずれも基準ピッチ円錐の頂点が上方に来る
ように構成されている。
【0020】支持筒部123の上部外周からは3つの支
持軸123aが等角度間隔(120度間隔)で外側斜め
上方に向けて突出している。これらの支持軸123aに
は、小径の従動側傘歯車21及び大径の従動側傘歯車2
2が支持軸123aの先端部に向けて順に積層するよう
にそれぞれ軸支されている。従動側傘歯車21は上記の
駆動側傘歯車17に噛合し、従動側傘歯車22は上記の
駆動側傘歯車16に噛合している。
【0021】ケース体10の側面には皿状の窓枠23が
嵌合され、この窓枠23の中心に形成された軸孔を通し
て従動側傘歯車21の筒状の軸支部21a及び従動側傘
歯車22の筒状の軸支部22aが時刻表示部11、1
2,13の内部に突出している。なお、これらの構造は
時刻表示部12,13についても全く同様であるので、
以下の説明では、時刻表示部11についてのみ描いた図
1を参照して時刻表示部11のみについて記述する。
【0022】時刻表示部11においては、従動側傘歯車
21の軸支部21aに分針11cが取り付けられ、従動
側傘歯車22の軸支部22aに時針11bが取り付けら
れており、支持軸123aの先端部には針押さえ25が
取り付けられている。窓枠23の内面上には文字板11
aが貼着されている。これらの文字板11a、時針11
b、分針11c、針押さえ25などによって時刻表示部
11が構成される。
【0023】時刻表示部11の全体は、透明なカバー部
材24によって覆われている。図6は、ケース体10に
対する窓枠23とカバー部材24の取付構造を示すもの
である。ケース体10の側面部に形成された円形の開口
部の開口縁部には内側が突出した形状の開口段部10a
が設けられており、この開口段部10aに窓枠23の縁
部外面に形成された段部23aが係合することによっ
て、窓枠23がケース体10の内部には落ち込まないよ
うになっている。
【0024】一方、窓枠23を取り付けたケース体10
に対し、カバー部材24は外側からほぼ窓枠23に合わ
せて押し込まれることによって装着される。カバー部材
24の外周部には複数の係合突片24aが形成されてお
り、この係合突片24aは窓枠23の縁部に複数形成さ
れた切り欠き部23bに挿入され、係合突片24aの先
端部がケース体10の開口縁部に係合して固定される。
このような構造によれば、窓枠23とカバー部材24が
それぞれケース体10に対して係合しているために組み
立ても容易で、取付ガタも低減できる。
【0025】上記の連結軸18はケース体10の上部に
形成された開口から突出し、球状の回転体19に接続さ
れている。回転体19は、ケース体10の上部に取り付
けられた透明なキャップ部材20の内部に収容されてい
る。時計ムーブメント14が稼働し、各時刻表示部1
1,12,13が現在時刻を表示している間は、回転体
19が連結軸18によって回転させられているため、時
計が動作中であることが一目で分かるようになってい
る。回転体19は、その回転が容易に認識できるように
回転方向に異なる色調の模様が表されていることが好ま
しい。
【0026】この実施形態では、一つの時計ムーブメン
ト14によりケース体10の側面部にそれぞれ設けられ
た3つの時刻表示部11,12,13が同時に駆動さ
れ、それぞれ時刻を表示するようになっているため、い
ずれの方角からも時刻を知ることができる。また、時計
ムーブメント14の回転出力部14bに取り付けられた
駆動側傘歯車16,17と、これらに噛合する従動側傘
歯車21,22とによって簡単に構成されているので、
部品点数も少なく、製造コストも低減することができ
る。特に、回転出力部14bの複数の出力軸に対して相
互に積層され同軸配置された駆動側傘歯車16,17
と、相互に積層され支持軸123aに対して共に同軸に
軸支された従動側傘歯車21,22とから構成されてい
るので、駆動機構をさらに簡易なものとすることができ
るとともに、機構全体をコンパクトに構成することが可
能になっている。
【0027】さらに、従動側傘歯車21,22は、駆動
側傘歯車16,17の上方に配置された支持軸123a
によって軸支されているので、内部空間を有効に利用す
ることができ、大型化を招くことがないとともに、各部
を安定に保持することが可能である。特に、支持軸12
3aを有する支持筒部123は時計ムーブメント14を
収容する収容部121を有する支持体120と一体化さ
れているため、安定性も高く、組み立ても容易である。
【0028】本実施形態では、ケース体10を不透明な
ものとし、上部に透明なキャップ部材20を取り付けて
回転体19を視認可能に構成しているが、時計の駆動機
構を視認可能とするために、ケース体10全体を透明に
構成してもよい。この場合、内部をより視認しやすくす
るためには、窓枠23及び文字板11aをも透明に構成
してもよい。また、ケース体10全体を透明に構成した
上で、窓枠23(及び文字板)を取り付けずに構成して
もよい。窓枠23を取り付けなくても、上述のような構
造となっていることから、カバー部材24のみを容易に
取り付けることができる。この場合、カバー部材24
に、本来、文字板に設けるべき時刻表示などを印刷等の
方法で設けてもよい。
【0029】[第2実施形態] 次に、図7を参照して
本発明に係る第2実施形態について説明する。この実施
形態においても、ケース体は上記の第1実施形態とほぼ
同様の三角錐台形状のものであるが、図においては省略
してある。ケース体の内部には駆動機構を収容する駆動
ボックス30が固定されており、この駆動ボックス30
の内部に地板31が固定されている。地板31の下面に
は電動モータ32が固定され、その出力軸は地板31を
貫通して地板31上に配置されたピニオン33に接続さ
れている。ピニオン33は歯車34に噛合し、歯車34
は歯車35に噛合している。歯車35は連結軸58に連
結されている。
【0030】連結軸58は、地板31に固定された軸受
部38と、駆動ボックス30の上板に圧入された筒部材
64とによって軸支されている。連結軸58にはピニオ
ン39が固定され、ピニオン39は歯車36に噛合し、
歯車36には、駆動ボックス30の上面に突出した小径
歯車37が一体化されている。小径歯車37は、上記筒
部材64に軸支された筒車41に噛合し、筒車41は駆
動側傘歯車48に接続されている。筒車41のカナ45
は歯車43に噛合しており、歯車43はカナ44と一体
に構成され、カナ44は筒車46に噛合している。筒車
46には駆動側傘歯車47が圧入固定されている。
【0031】一方、図示しない3つの支持脚により上記
駆動ボックス30に水平に架設された支持板50が固定
され、支持板50には、連結軸58を挿通する挿通孔を
有する支持ブロック51が固定されている。支持ブロッ
ク51の上部周面には、上記と同様に3つの支持軸52
(2つは図示省略)が外側へ向けて斜め上方に伸びるよ
うに挿入固定されている。支持軸52には小径の従動側
傘歯車53と大径の従動側傘歯車54とが軸支されてお
り、従動側傘歯車53は駆動側傘歯車48に噛合し、従
動側傘歯車54は駆動側傘歯車47に噛合する。
【0032】従動側傘歯車53,54にはそれぞれ支持
軸52に軸支された円筒状の軸支部53a,54aが設
けられており、いずれも支持軸52の先端側へ伸びて、
軸支部53aには分針56が取り付けられ、軸支部54
aには時針55が取り付けられている。支持軸52の先
端部には針押さえ57が取り付けられている。
【0033】なお、切り換えレバー49は軸受部38を
中心にしてピニオン33及び歯車35に対して歯車34
を離反させ、その代わりに歯車59をピニオン33に噛
合させるとともに、歯車59を歯車35に対しても噛合
させる。このため、ピニオン33、歯車59、歯車35
を経て回転が伝達されるようになる。この実施形態では
電動モータ32には商用電源を用いることができるよう
に構成されており、商用電源の周波数が変化した場合に
切り換えレバー49を用いることによって駆動系の減速
比を切り換えることができるようになっている。
【0034】駆動ボックス30の上板上には歯車61が
軸支されており、この歯車61の中心部でないところに
回転ツマミ62が取り付けられている。歯車61は歯車
63に噛合し、歯車63は筒車41に噛合している。回
転ツマミ62を旋回させると、歯車61、歯車63が回
転し、筒車41が回転するので、上記構造を介して時針
55及び分針56を回転させることができる。ここで、
例えば歯車61と63、或いは、歯車63と筒車41と
の噛合わせをラチェット構造とすれば、回転ツマミ62
を旋回させたときには時針55及び分針56を修正でき
るが、時計の稼働時には回転ツマミ62が旋回されない
ように構成することができる。
【0035】連結軸58の上端部には板状の可動板60
が接続されており、電動モータ32の回転に伴う連結軸
58の回転により回転するように構成されている。した
がって、時計が動作している間は可動板60が回転して
いることになるから、時計の動作を確認することができ
る。この可動板60には広告などを表示させることが可
能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
一の時計ムーブメントでも極めて簡単な構造で多面時計
を構成することができ、製造コストを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時計の第1実施形態の構造を示す
概略縦断面図である。
【図2】同第1実施形態におけるケース体内の支持体の
構造を示す概略平面図である。
【図3】同第1実施形態の外観を示す概略正面図であ
る。
【図4】同第1実施形態における支持体の構造を示す側
面図である。
【図5】同第1実施形態における時計ムーブメント及び
駆動側傘歯車の構造を示す側面一部断面図である。
【図6】同第1実施形態におけるケース体、窓枠、カバ
ー部材の取付構造を示す拡大断面図である。
【図7】本発明に係る第2実施形態の時計駆動部の構造
を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 ケース体 11,12,13 時刻表示部 11a 文字板 11b 時針 11c 分針 14 時計ムーブメント 16,17 駆動側傘歯車 18 連結軸 19 回転体 20 キャップ部材 21,22 従動側傘歯車 120 支持体 121 収容部 122 支持梁部 123 支持筒部 123a 支持軸 124 底板部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計ムーブメントの回転出力部において
    同軸に形成された複数の出力軸のそれぞれに、相互に異
    なる歯車径を備えた複数の駆動側傘歯車を歯車径の大小
    順に積層状態に、かつ、同軸配置して取付け、複数の前
    記駆動側歯車に対しそれぞれ噛合する複数の従動側傘歯
    車を積層状態に、かつ、同軸配置して設け、該従動側傘
    歯車にそれぞれ指針を連結させたことを特徴とする時
    計。
  2. 【請求項2】 前記駆動側傘歯車に対して前記時計ムー
    ブメントとは反対側に支持体を配置し、該支持体におけ
    る前記従動側傘歯車の軸線方向に伸びる支持部により、
    前記従動側傘歯車が軸支されていることを特徴とする請
    求項1に記載の時計。
  3. 【請求項3】 時計ムーブメントの回転出力部に連結さ
    れた駆動側傘歯車と、該駆動側傘歯車に対し前記時計ム
    ーブメントとは反対側から噛合する従動側傘歯車とを配
    置し、該従動側傘歯車に指針を連結させてなり、 前記従動側傘歯車と前記駆動側傘歯車との間に支持体を
    配置し、該支持体における前記従動側傘歯車の軸線方向
    に伸びる支持部により、前記従動側傘歯車が軸支されて
    いる ことを特徴とする時計。
  4. 【請求項4】 前記支持体は前記時計ムーブメントを保
    持する保持部を備えていることを特徴とする請求項2又
    は請求項3に記載の時計。
  5. 【請求項5】 前記回転出力部に設けられた複数の出力
    軸のうちの一つが前記駆動側傘歯車の軸線方向に伸びて
    可動体に連結されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載の時計。
  6. 【請求項6】 前記従動側傘歯車は、外側に向けて斜め
    上方に伸びる軸線を備えていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれか1項に記載の時計。
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