JP3335003B2 - コンベヤ装置の清掃方法および装置 - Google Patents

コンベヤ装置の清掃方法および装置

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JP3335003B2
JP3335003B2 JP15500794A JP15500794A JP3335003B2 JP 3335003 B2 JP3335003 B2 JP 3335003B2 JP 15500794 A JP15500794 A JP 15500794A JP 15500794 A JP15500794 A JP 15500794A JP 3335003 B2 JP3335003 B2 JP 3335003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、砂、砕石、石炭、セメ
ント等の一般バラ物や小麦、大豆、米等の穀物類を円滑
に搬送するコンベヤ装置の清掃方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、粉粒体貨物を運搬する手段として
ベルトコンベヤが使用されているが、ベルト両端から輸
送中の粉粒体貨物が下方に相当量落下するため、作業者
がスコップ等を用いてこぼれ落ちた粉粒体を回収してい
る。
【0003】このような人手による回収作業の代わり
に、ベルト下方の床面に落下した粉粒体をスクレーパで
掻寄せる掻寄せ装置と、掻寄せられた粉粒体を上方に位
置するコンベヤベルトまで上昇させる掻上げ装置とを用
いた粉粒体貨物回収装置が提案されている(実公平3−
38178号公報)。
【0004】また、1つのスクレーパをワイヤロープに
止着し、ウインチによってスクレーパを動かして、床面
に落下した粉粒体を回収した後、回収それた粉粒体は空
気輸送管によってコンベヤベルトに戻されるという粉粒
体回収装置が提案されている(実開平6−23928公
報)。
【0005】以上のような回収装置は、ベルトから落下
した粉粒体を床面上で収集し、上方に位置するベルトへ
回収しているため、装置の大型化、複雑化およびコスト
上昇を招く傾向にある。
【0006】一方、コンベヤローラ列を使用しないロー
ラレスコンベヤが最近開発されている。これは内管と外
管とから成る二重管構造を採用して、内管および外管の
下部内壁に沿って可撓性のコンベヤベルトを走行させる
方式である。さらに必要に応じて、コンベヤベルトと内
管および外管との間に空気圧を供給することによってコ
ンベヤベルトを浮上させ、摩擦の低減化が図られてい
る。このローラレス方式は、コンベヤベルトを管の内壁
で支えるため、構造が簡単になり、低騒音、低振動で高
速搬送が可能になるという特徴を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなローラレス
コンベヤにおいて、搬送中の粉粒体がベルト両側から落
下して、コンベヤベルトと内管との隙間に粉粒体が貯ま
ると、ベルトの走行摩擦が大きくなって空気浮上が困難
になる。また、粉粒体を載せた内管のコンベヤベルトが
反転経路を通過する際、粉粒体の一部が外管のコンベヤ
ベルト裏面に付着した状態になり、コンベヤベルトと外
管との隙間に貯まる場合もある。
【0008】さらにベルトコンベヤの全長が長くなると
落下した粉粒体の量も多くなるが、人手による回収作業
は構造上困難であるため、ローラレスコンベヤにおいて
内管および外管の壁面に落下した粉粒体を回収する方法
および装置は未だ開発されていない。
【0009】本発明の目的は、コンベヤベルトを案内す
る樋の内壁に付着した粉粒体を効率的に回収できるコン
ベヤ装置の清掃方法および装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、樋の下部内壁
に沿ってコンベヤベルトを走行させ、コンベヤベルトと
樋の間に圧力気体を供給してコンベヤベルトを浮上させ
るコンベヤ装置の清掃方法において、樋の内壁を掻取る
掻取り部材を有する走行台車をコンベヤベルトに固定し
た後、コンベヤベルトの走行によって該走行台車を走行
させ、樋の内壁に付着した粉粒体を掻取って回収するこ
とを特徴とするコンベヤ装置の清掃方法である。
【0011】また本発明は、コンベヤベルトをヘッドプ
ーリとテールプーリとの間に張架させ、内樋および該内
樋の周囲に配置された外樋の各下部内壁に沿ってコンベ
ヤベルトを走行させ、コンベヤベルトと内樋および外樋
の間に圧力気体を供給してコンベヤベルトを浮上させる
コンベヤ装置の清掃方法において、樋の内壁を掻取る掻
取り部材を有する走行台車を、ヘッドプーリ側の内樋開
口部付近のコンベヤベルトに固定する工程と、コンベヤ
ベルトを駆動して走行台車をテールプーリ側に向かって
走行させ、内樋の内壁に付着した粉粒体を掻取って、外
樋のコンベヤベルト上に回収する工程と、コンベヤベル
トをさらに同じ方向に走行させて、外樋のコンベヤベル
ト上に回収された粉粒体をヘッドプーリ側へ搬送して回
収する工程とを含むことを特徴とするコンベヤ装置の清
掃方法である。
【0012】また本発明は、樋の下部内壁に沿ってコン
ベヤベルトを走行させ、コンベヤベルトと樋の間に圧力
気体を供給してコンベヤベルトを浮上させるコンベヤ装
置の清掃装置において、樋の内壁を掻取るための掻取り
部材と、前記掻取り部材を搭載し、樋の内壁に沿って走
行する走行台車と、コンベヤベルトと走行台車とを固定
するための固定手段とを備えることを特徴とするコンベ
ヤ装置の清掃装置である。
【0013】また本発明は、走行台車には、掻取り部材
より走行方向前方に、樋の内壁を擦るためのブラシが設
けられていることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の清掃方法に従えば、掻取り部材を有す
る走行台車をコンベヤベルトで駆動することが可能にな
るため、ワイヤやウインチ等の特別な駆動装置を設置す
る必要がなく、樋に落下した粉粒体を回収する清掃作業
を簡便に実施できる。また、この清掃作業によって、コ
ンベヤベルトと樋内壁との隙間に障害物が無くなるた
め、コンベヤベルトの走行が安定になる。
【0015】また、掻取り部材を有する走行台車をベル
ト駆動源であるヘッドプーリ側の内樋開口部付近のコン
ベヤベルトに固定して、コンベヤベルトを通常運転時の
逆方向に走行させると、走行台車はヘッドプーリ側から
テールプーリ側へ向かって走行する。これによって、内
樋の内壁に付着した粉粒体が掻取られて、テールプーリ
側の内樋開口部から外樋のコンベヤベルト上に落下す
る。こうして内樋に残留した粉粒体の大部分は下方のコ
ンベヤベルトに回収される。次に、内樋にある走行台車
を取外して、コンベヤベルトを引続き通常運転時の逆方
向に走行させると、内樋から回収された粉粒体はヘッド
プーリ側に搬送され、たとえばコンベヤベルトに対して
斜めの掻取り部材を設置することによって、コンベヤベ
ルト上の粉粒体が側方に排出され、下方のシュート内に
回収される。したがって、内樋に残留した粉粒体は、通
常運転時に用いられるヘッドプーリ側のシュートに回収
されるため、特別なシュートを別途設置する必要が無く
なる。さらに、外樋に残留した粉粒体を回収するには、
掻取り部材を有する走行台車をテールプーリ側の外樋開
口部から走行させれば足り、ヘッドプーリ側のシュート
に回収される。こうして内樋および外樋に残留した粉粒
体は、全てヘッドプーリ側のシュートに回収可能とな
る。
【0016】また本発明の清掃装置によれば、コンベヤ
ベルトを走行させて走行台車を走行させているため、ワ
イヤ等の特別な駆動装置が不要になる。走行台車には樋
の内壁を掻取るための掻取り部材が設けられ、走行台車
が走行すると樋内に残留する粉粒体が掻取られるため、
粉粒体の回収を容易に実施できる。
【0017】また、走行台車には、掻取り部材より走行
方向前方に、樋の内壁を擦るためのブラシが設けられる
ことによって、粉粒体が樋内壁に堅く固着していても、
ブラシによって目荒らしされて粉粒体の密着力が弱くな
り、掻取り部材の回収効率が向上する。
【0018】
【実施例】図1は本発明に係るコンベヤ装置の構成を示
す全体概略図であり、図1(a)は一部破断平面図、図
1(b)は一部破断正面図である。また、図2(a)は
図1(b)中のA1−A1線に沿った断面図であり、図
2(b)は図1(b)中のA2部分の破断斜視図であ
る。このコンベヤ装置は、内樋10と外樋20とを二重
管状に配置した構造を有し、可撓性のコンベヤベルト1
が内樋10および外樋20の下部内壁に沿った湾曲形状
で走行する。コンベヤベルト1は、内樋10および外樋
20の両側に設置されたヘッドプーリ2およびテールプ
ーリ3によって張架され、往路ベルト1aはテールプー
リ3から内樋10の中を通ってヘッドプーリ2に向けて
走行し、復路ベルト1bはヘッドプーリ2から外樋20
の中を通ってテールプーリ3に向けて走行する。ヘッド
プーリ2はモータ32によって駆動回転する円筒部材で
あり、テールプーリ3は従動回転する円筒部材であり、
コンベヤベルト1は各円筒部材の外周面に巻装される。
したがって、コンベヤベルト1の断面形状は、ヘッドプ
ーリ2およびテールプーリ3と内樋10および外樋20
との間で直線状から円弧状に変換される。また、復路ベ
ルト1bの裏面に接触して走行経路を変換するローラ
8、9が外樋20の両側に配置されている。さらにヘッ
ドプーリ2で走行方向が反転した直後に復路ベルト1b
の裏面を清掃するためのベルトクリーナ30が設置され
る。
【0019】外樋20のテールプーリ3側の上部付近に
は、粉粒体等の運搬物Mを投入するための投入口4が形
成され、投入された運搬物Mは内樋10の往路ベルト1
a上に乗載される。運搬物Mが往路ベルト1aによって
搬送され、ヘッドプーリ2に到達すると、コンベヤベル
ト1の反転によって下方へ落下し、シュート7に回収さ
れる。
【0020】コンベヤベルト1の走行摩擦を低減化する
ため、コンベヤベルト1と内樋10および外樋20との
間に圧縮空気などの圧力気体を供給するためのブロワ装
置33が設置される。ブロワ装置33は、防塵フィルタ
等を介して外部からたとえば空気を取込んで、管路3
4、35に圧縮空気を供給する。
【0021】外樋20の外壁下部には、図2に示すよう
に、外樋20の長手方向に沿ったダクト21が設置さ
れ、ダクト21の内部空間と外樋20の内部空間とを連
通する連通孔22が所定間隔で多数穿設されている。ダ
クト21は、ブロワ装置33の管路34と接続され、ダ
ンパ等で調節された空気圧が供給される。ダクト21内
の空気は、多数の連通孔22から勢いよく吹出して、復
路ベルト1bの裏面と外樋20の内壁との間に空気層を
形成し、復路ベルト1bを浮上させている。なお、この
空気層から漏れた空気は、外樋20の内部空間を通っ
て、シュート7の上部に設置された排気管6から排出さ
れる。
【0022】内樋10の外壁下部には、図2に示すよう
に、内樋10の長手方向に沿ったダクト11が設置さ
れ、ダクト11の内部空間と内樋10の内部空間とを連
通する連通孔12が所定間隔で多数穿設されている。ダ
クト11は、ブロワ装置33の管路35と接続され、ダ
ンパ等で調節された空気圧が供給される。ダクト11内
の空気は、多数の連通孔12から勢いよく吹出して、往
路ベルト1aの裏面と内樋10の内壁との間に空気層を
形成し、往路ベルト1aを浮上させている。なお、この
空気層から漏れた空気は、内樋10の内部空間を通っ
て、投入口4に並んで設置された排気管5およびヘッド
部排気管6から排出される。
【0023】このようにコンベヤベルト1を内樋10お
よび外樋20の内壁に沿って空気浮上させながら走行さ
せることによって、円滑な搬送を実現している。なお、
内樋10や外樋20の内部を点検するための開閉自在な
点検窓31が、たとえば外樋20の上部および側部やシ
ュート7の上側部などに適宜設置される。
【0024】図3は本発明の一実施例を示す平面図であ
り、図4は図3中A3−A3線に沿った断面図であり、
図5は側面図である。清掃装置40は、内樋や外樋の内
壁に沿って円弧状に湾曲した一対の湾曲部材41、42
と、湾曲部材41と湾曲部材42を所定間隔で連結する
4本の連結部材46と、各湾曲部材41、42を3点支
持する走行ローラ47とから成る走行台車を有する。
【0025】各湾曲部材41、42の上部には、より小
さい曲率半径で湾曲した一対の湾曲部材43、44が配
置され、スペーサ部材45を介して固定される。各湾曲
部材43、44の中央およびその両側には、コンベヤベ
ルト1を挟持するためのクランプ48が設置される。ク
ランプ48は、コンベヤベルト1を湾曲部材41、42
に対して押圧する押圧プレート49と、押圧プレート4
9を上下に変位させるためのボルト50と、ボルト50
の位置を固定するためのロックナット51とで構成され
る。
【0026】前方の湾曲部材41の前面には、内樋や外
樋の内壁を擦って表面を目荒らしするためのワイヤブラ
シ53が円弧状に取付けられる。なお、ワイヤブラシ5
3は、回転ブラシ等のようにブラシ自身が動くものであ
っても構わない。また、後方の湾曲部材42には、内壁
形状に沿って湾曲した半割り円筒状の掻取り部材52が
設けられる。掻取り部材52の先端52aは、両端から
中心に向かって凹んだ円弧状を成し、これによって内壁
に付着した粉粒体が中心に向かって掻き寄せられ、掻取
り部材52の上に効率良く収集される。
【0027】次に本発明に係る清掃方法について説明す
る。以上のように構成された清掃装置40をコンベヤベ
ルト1に装着する場合、上部の湾曲部材43、44およ
びスペーサ部材45を走行台車から取外して、走行台車
をコンベヤベルト1と内壁との間に円周方向に沿って挿
入し、コンベヤベルト1を中心に位置決めする。次に、
上部の湾曲部材43、44およびスペーサ部材45を走
行台車に固定する。そして、クランプ48の上下位置を
調節して、コンベヤベルト1を走行台車に対して挟持す
る。こうしてコンベヤベルト1と走行台車との固定が完
了する。
【0028】次にコンベヤベルト1を図4左方へ走行さ
せると、清掃装置40が一体的に走行するとともに、ワ
イヤブラシ53が内壁に付着した粉粒体を擦って剥離容
易な状態にして、後方の掻取り部材52が粉粒体を掻寄
せて、コンベヤベルト1との上部空間に回収する。清掃
装置40が樋の開口部付近に到達すると、コンベヤベル
ト1を停止して、回収された粉粒体を下方のシュート等
に落下させる。こうして内樋や外樋の内壁を簡便に清掃
することができ、残留した粉粒体の回収も容易に実施で
きる。なお、清掃装置40が軽量であると走行中に浮い
て内壁との接触が不十分になる恐れがあるため、清掃装
置40に重りを載置することによって浮きを防止でき
る。
【0029】清掃作業後に清掃装置40をコンベヤベル
ト1から取外す場合は、前述とは逆の手順となる。すな
わちクランプ48の上下位置を調節してコンベヤベルト
1の固定を外し、上部の湾曲部材43、44およびスペ
ーサ部材45を走行台車から取外す。次に、コンベヤベ
ルト1と内壁との間にある走行台車を円周方向に沿って
移動させて取出した後、湾曲部材43、44およびスペ
ーサ部材45を元に戻す。こうして清掃装置40の取外
しが完了する。
【0030】なお、以上の清掃装置40ではコンベヤベ
ルト1をクランプ48で挟持して固定する構成を示した
が、走行台車の湾曲部材41、42の上面にゴムやセラ
ミックなどの高摩擦係数を有するライナを貼着しておい
て、コンベヤベルト1上に重りを載置して荷重を掛ける
ことによって固定する方法でも構わない。
【0031】図6および図7は、本発明に係る清掃方法
の他の実施例を示す概略構成図である。図6は図1に示
したコンベヤ装置の全体構成図であり、清掃作業を実施
する場合、一方の清掃装置40が内樋10のヘッドプー
リ2側の開口部付近にある往路ベルト1aに固定され、
他方の清掃装置40が外樋20のテールプーリ3側の開
口部付近にある復路ベルト1bに固定される。
【0032】そこで図7(a)において、清掃装置40
を取付けた後、通常の搬送動作時の走行方向とは反対の
方向、すなわち往路ベルト1aがヘッドプーリ2からテ
ールプーリ3に移動する方向にコンベヤベルト1を駆動
する。この場合にも、コンベヤベルト1を空気浮上させ
るが、走行速度は通常搬送時よりも低速となるようにに
設定する。すると、図7(b)に示すように、往路ベル
ト1aの清掃装置40は内樋10の内壁を掻取りながら
テールプーリ3に向かって走行し、一方、復路ベルト1
bの清掃装置40は外樋20の内壁を掻取りながらヘッ
ドプーリ2に向かって走行する。
【0033】次に図7(c)において、各清掃装置40
が内樋10および外樋20の開口部に到達すると、各開
口部に設置されたリミットスイッチによって検知され、
ヘッドプーリ2を駆動するモータ32を停止する。往路
ベルト1aの清掃装置40が回収した粉粒体は、内樋1
0の端部から下方に落下して復路ベルト1bの上に集め
られる。また、復路ベルト1bの清掃装置40が回収し
た粉粒体は、外樋20の端部から下方に落下して、シュ
ート7に回収される。
【0034】次に図7(d)において、各清掃装置40
をベルトコンベヤ1から取外し、さらにヘッドプーリ2
付近の復路ベルト1bの上面に、走行方向に対して傾斜
した掻寄せ面を有するスクレーパ60を設置する。次
に、コンベヤベルト1を同じ方向に走行させ、復路ベル
ト1b上に集められた粉粒体をヘッドプーリ2側へ搬送
する。次に図7(e)において、復路ベルト1b上の粉
粒体はスクレーパ60に衝突してベルト側方に掻寄せら
れ、下方のシュート7に落下する。
【0035】このように外樋20に残留した粉粒体は清
掃装置40によってシュート7に回収され、一方、内樋
10に残留した粉粒体は他の清掃装置40によって一旦
復路ベルト1b上に収集された後、復路ベルト1bによ
ってシュート7側に搬送されて回収される。
【0036】次に清掃装置40が1回走行しただけで清
掃が不充分な場合は、図7(f)に示すように、図7
(d)で取外した各清掃装置40を往路ベルト1aおよ
び復路ベルト1bに移して固定する。次に図7(g)に
おいて、図7(b)と同様に、往路ベルト1aの清掃装
置40は内樋10の内壁を掻取りながらテールプーリ3
に向かって走行し、一方、復路ベルト1bの清掃装置4
0は外樋20の内壁を掻取りながらヘッドプーリ2に向
かって走行して、図7(c)の状態となる。同様に、内
樋10の粉粒体は復路ベルト1bの上に集められ、復路
ベルト1bの粉粒体はシュート7に回収される。
【0037】以後、前述と同様に、復路ベルト1bの上
に集められた粉粒体はスクレーパ60によって掻落さ
れ、シュート7に回収される。
【0038】図8は、ヘッドプーリ2の駆動装置の一例
を示す斜視図である。ヘッドプーリ2は、通常の搬送動
作時には破線で示す方向に回転し、上述の清掃作業時に
は実線で示す方向に回転する。ヘッドプーリ2の回転軸
61は減速機62に連結され、減速機62はカップリン
グ63を介して両軸仕様のモータ32によって駆動され
る。モータ32の軸は、電動または手動で作動するクラ
ッチ64を介して減速機65付きの回収用モータ66と
連結している。
【0039】こうして構成された駆動装置において、通
常の搬送動作時には、モータ32がオンで、クラッチ6
4および回収用モータ66はオフとなり、減速機62で
減速され、ベルトコンベヤ1の走行速度はたとえば30
0m/分程度に設定される。一方、清掃作業時には、モ
ータ32がオフで、クラッチ64および回収用モータ6
6はオンとなり、2つの減速機62、65で減速され、
ベルトコンベヤ1はたとえば10m/分程度の速度で反
対方向に走行するように設定される。
【0040】図9は、本発明が適用可能なコンベヤ装置
の他の例を示す断面図である。このコンベヤ装置では、
内樋10が円筒を縦割りした湾曲部材とその上部を覆う
平面部材とで構成され、外樋20が円筒の一部を長手方
向に切断して、その切断面を内樋10の湾曲部材に固定
して構成されている。内樋10の下部内壁には往路ベル
ト1aが配置され、その外壁下部にはダクト11が設置
される。往路ベルト1aは、多数の連通孔12から噴出
される圧縮空気によって浮上する。一方、外樋20の下
部内壁には復路ベルト1bが配置され、その外壁下部に
はダクト21が設置される。復路ベルト1bは、多数の
連通孔22から噴出される圧縮空気によって浮上する。
このような構成を有するコンベヤ装置においても、前述
の清掃装置40を往路ベルト1aおよび復路ベルト1b
に固定して走行させることによって、内樋10および外
樋20の清掃回収作業を簡便に実施できる。
【0041】図10は、本発明が適用可能なコンベヤ装
置の他の例を示す断面図である。このコンベヤ装置では
往路ベルト1aだけが空気浮上式で支持されている。内
樋10が中空の円筒部材であって、その下部内壁には往
路ベルト1aが配置され、その外壁下部にはダクト11
が設置される。往路ベルト1aは、多数の連通孔12か
ら噴出される圧縮空気によって浮上する。一方、復路ベ
ルト1bは多数の支持ローラ25によって支持されてい
る。このような構成を有するコンベヤ装置においても、
前述の清掃装置40を往路ベルト1aに固定して走行さ
せることによって、内樋10の清掃回収作業を簡便に実
施できる。
【0042】なお以上の説明では、内樋10および外樋
20が閉じた管状である例を示したが、内樋10および
外樋20の少なくとも一方は上部が開いた本来の樋状で
あっても本発明は同様に適用され得る。
【0043】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、掻
取り部材を有する走行台車をコンベヤベルトで駆動する
ことが可能になるため、樋内に残留した粉粒体の回収清
掃作業が簡便に実施できる。また、この清掃作業によっ
てコンベヤベルトの走行が安定になる。また、内樋およ
び外樋に残留した粉粒体を全てヘッドプーリ側のシュー
トに回収することができる。
【0044】また本発明の清掃装置によれば、ワイヤ等
の特別な駆動装置が不要になり、粉粒体の回収清掃作業
が容易になる。また、走行台車にブラシが設けられるこ
とによって、掻取り部材による粉粒体の回収効率が向上
する。
【0045】こうしてコンベヤベルトを案内する樋の内
壁に付着した粉粒体を効率的に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンベヤ装置の構成を示す全体概
略図であり、図1(a)は一部破断平面図、図1(b)
は一部破断正面図である。
【図2】図2(a)は図1(b)中のA1−A1線に沿
った断面図であり、図2(b)は図1(b)中のA2部
分の破断斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図4】図3中A3−A3線に沿った断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図6】本発明に係る清掃方法の他の実施例を示す概略
構成図である。
【図7】本発明に係る清掃方法の他の実施例を示す概略
構成図である。
【図8】ヘッドプーリ2の駆動装置の一例を示す斜視図
である。
【図9】本発明が適用可能なコンベヤ装置の他の例を示
す断面図である。
【図10】本発明が適用可能なコンベヤ装置の他の例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 コンベヤベルト 1a 往路ベルト 1b 復路ベルト 2 ヘッドプーリ 3 テールプーリ 4 投入口 7 シュート 10 内樋 11、21 ダクト 12、22 連通孔 20 外樋 31 点検窓 33 ブロワ装置 40 清掃装置 41、42、43、44 湾曲部材 45 スペーサ部材 46 連結部材 47 走行ローラ 48 クランプ 52 掻取り部材 53 ワイヤブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−23928(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 45/10 - 45/26 B65G 15/00 - 15/28 B65G 15/60 - 15/64

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樋の下部内壁に沿ってコンベヤベルトを
    走行させ、コンベヤベルトと樋の間に圧力気体を供給し
    てコンベヤベルトを浮上させるコンベヤ装置の清掃方法
    において、 樋の内壁を掻取る掻取り部材を有する走行台車をコンベ
    ヤベルトに固定した後、コンベヤベルトの走行によって
    該走行台車を走行させ、樋の内壁に付着した粉粒体を掻
    取って回収することを特徴とするコンベヤ装置の清掃方
    法。
  2. 【請求項2】 コンベヤベルトをヘッドプーリとテール
    プーリとの間に張架させ、内樋および該内樋の周囲に配
    置された外樋の各下部内壁に沿ってコンベヤベルトを走
    行させ、コンベヤベルトと内樋および外樋の間に圧力気
    体を供給してコンベヤベルトを浮上させるコンベヤ装置
    の清掃方法において、 樋の内壁を掻取る掻取り部材を有する走行台車を、ヘッ
    ドプーリ側の内樋開口部付近のコンベヤベルトに固定す
    る工程と、 コンベヤベルトを駆動して走行台車をテールプーリ側に
    向かって走行させ、内樋の内壁に付着した粉粒体を掻取
    って、外樋のコンベヤベルト上に回収する工程と、 コンベヤベルトをさらに同じ方向に走行させて、外樋の
    コンベヤベルト上に回収された粉粒体をヘッドプーリ側
    へ搬送して回収する工程とを含むことを特徴とするコン
    ベヤ装置の清掃方法。
  3. 【請求項3】 樋の下部内壁に沿ってコンベヤベルトを
    走行させ、コンベヤベルトと樋の間に圧力気体を供給し
    てコンベヤベルトを浮上させるコンベヤ装置の清掃装置
    において、 樋の内壁を掻取るための掻取り部材と、 前記掻取り部材を搭載し、樋の内壁に沿って走行する走
    行台車と、 コンベヤベルトと走行台車とを固定するための固定手段
    とを備えることを特徴とするコンベヤ装置の清掃装置。
  4. 【請求項4】 走行台車には、掻取り部材より走行方向
    前方に、樋の内壁を擦るためのブラシが設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載のコンベヤ装置の清掃装
    置。
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