JP3334760B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関わり、特に、ゲート絶縁膜の経時絶縁破壊特性を向
上した半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、所望の素子が形成されたウエ
ハに、パッシベーション膜(表面保護膜)を形成した後
の工程で、当該ウエハ(デバイス)に行われる熱処理
は、一般的に、接触抵抗の低いオーミックコンタクトを
得る目的で行われるシンター(低温アニール)やダイボ
ンディング、モールディング等の組み立て工程で入る熱
処理がある。
【0003】前記シンターは、一般に、パッシベーショ
ン膜を形成する前、あるいは後に、400〜500℃、
不活性雰囲気中で10〜30分程度行われるが、アルミ
ニウム(Al)のスパッタリング、ドライエッチ、プラ
ズマCVD(Chemical VaporDeposition )等の工程で
生じた界面準位や損傷等を除去することも兼ねて、実際
は、窒素(N2 )やアルゴン(Ar)等の不活性ガス
に、数%の水素(H2 )を加えて行われている。
【0004】一方、組み立て工程におけるダイボンディ
ングは、良品チップをリードフレームまたはパッケージ
の所定位置に、400℃程度に加熱しながら接着する工
程である。また、モールディングは、チップの保護のた
めに、高純度のエポキシ樹脂等の高分子樹脂を用い、ト
ランスファ成型によりチップをパッケージングを仕上げ
る工程であり、200℃以下の温度で行われる。そし
て、このダイボンディング及びモールディング等の組み
立て工程で、チップに熱が加えられる時間は、10〜2
0分程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記パ
ッシベーション膜を形成する前に、前記シンターを行う
場合、パッシベーション膜を形成した後に、所望の熱処
理を行わないと、ゲート絶縁膜の経時絶縁破壊(Time D
ependent Dielectric Breakdown 、以下、『TDDB』
という)特性が劣化するという問題があった。ここで、
前記組み立て工程で行われる熱処理では、前記TDDB
特性の劣化を防止するには不十分であった。このため、
前記TDDB特性を向上するために、さらなる熱処理を
行うことが要求されるが、この熱処理として最適な温度
や時間については、未だ検討されていないという問題が
あった。
【0006】一方、前記パッシベーション膜を形成した
後にシンターを行えば、このシンターの際に、400〜
500℃で、30分程度の熱処理が行われるため、前記
問題は解決するが、このシンターによりパッシベーショ
ン膜中に多量に存在しているH2 が、ゲート絶縁膜に拡
散して浸透し、Qbd(Charge to Breakdown )や、g
m(MOS(Metal Oxide Semiconductor )トランジス
タにおけるドレイン電流(Id)とゲート電圧(Vg)
の比(Id/Vg))等が劣化し、長期的な信頼性が低
下するという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、Qbdやgm等が劣
化することを防止し、且つゲート絶縁膜のTDDB特性
が向上した半導体装置の製造方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に係る発明は、所望の素子が
形成されたウエハに、パッシベーション膜を形成する前
に、400〜500℃の温度でシンターを行うととも
に、前記ウエハに前記パッシベーション膜を形成した
後、300℃以下の温度で、 t≧1/4.105×exp(−0.4186/kT) 但し、k=8.62×10-5(eV/K) T=アニール温度(K) t=アニール時間(sec) で定まる時間、アニールを行うことを特徴とする半導体
装置の製造方法を提供するものである。また、請求項2
に係る発明は、上記請求項1に係る発明である半導体装
置の製造方法において、前記ウエハに配線を形成した後
に前記シンターを行うこととした。そして、請求項3に
係る発明は、上記請求項1又は2に係る発明である半導
体装置の製造方法において、前記アニールの温度を20
0℃以下とした。さらに、請求項4に係る発明は、上記
請求項1〜3に係る発明である半導体装置の製造方法に
おいて、前記所望の素子はMOSトランジスタであり、
前記パッシベーション膜はプラズマシリコン窒化膜から
なるものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、パッシベーション膜を形成し
た後、300℃以下の温度で、t≧1/4.105×e
xp(−0.4186/kT)で定まる時間のアニール
を行うことで、Qbdやgm等が劣化することなく、ゲ
ート絶縁膜のTDDB特性を向上することができる。
【0010】図1に、パッシベーション膜形成後に行う
アニールにおけるゲート絶縁膜のTDDB特性を改善す
るために必要なアニール時間(t)とアニール温度
(T)との関係、及び30分間のアニールを行った時の
Qbdとアニール温度(T)との関係を示す。図1か
ら、アニール時間(t)とアニール温度(T)との関係
が、 t≧1/4.105×exp(−0.4186/kT) を満たし、且つ、300℃以下のアニール温度(T)で
アニールを行ったサンプルは、TDDB特性の改善が行
われていることが判る。また、アニール温度(T)が高
温になるほど、Qbdが低下することが判る。
【0011】ここで、前記アニール温度(T)が、30
0℃を越えると、パッシベーション膜中に含有されてい
るH2 が、拡散して下地のゲート絶縁膜に浸透し、Qb
dやgm等を劣化させてしまう。また、アニール時間
(t)を、 t<1/4.105×exp(−0.4186/kT) とすると、TDDB特性を十分に向上することができな
い。
【0012】これより、本発明では、アニール温度
(T)を300℃以下、アニール時間(t)を t≧1/4.105×exp(−0.4186/kT) と設定した。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について、図面を
参照して説明する。図2は、本発明の実施例に係る半導
体装置の製造工程の一部を示す部分断面図である。図2
(1)に示す工程では、所望の処理が行われた半導体基
板1上に、ゲート酸化膜2を形成する。次に、前記ゲー
ト酸化膜2上に、ゲート電極形成材料として、多結晶シ
リコン膜を堆積した後、これをパターニングして、ゲー
ト電極3を形成する。
【0014】次に、図2(2)に示す工程では、図2
(1)に示す工程に続いて所望の素子(例えば、MOS
トランジスタ)を形成し、配線形成等、所望の工程を行
った後、400℃でシンターを行う。次いで、全面に、
絶縁膜4を形成し、この絶縁膜4の所望位置にコンタク
ト孔を形成する。次に、前記コンタクト孔内にメタル
(金属)を埋め込むと共に、全面にメタル配線膜を形成
した後、これをパターニングしてメタル配線5を形成す
る。次いで、プラズマシリコン窒化膜からなるパッシベ
ーション膜6を形成し、このパッシベーション膜6にコ
ンタクト孔を開口して、パッドを形成した後、200℃
で3時間のアニール処理を行う。
【0015】その後、必要に応じて所望の工程を行い半
導体装置(発明品)を完成する。次に、比較として、本
実施例に準じてパッシベーション膜6を形成した後、前
記アニールを行わずに、半導体装置を製造した(従来
品)。次いで、本実施例で製造した発明品と従来品につ
いて、各々のゲート酸化膜2に、85℃で7MV/cm
の電界を印加した際の、印加時間(Stress Time )とゲ
ート酸化膜2の累積破壊率(Cumulative Failures )と
の関係を求め、TDDB特性を調査した。
【0016】この結果を図3に示す。図3から、発明品
は、従来品に比べTDDB特性が向上していることが確
認できた。これより、200℃で3時間のアニール処理
により、ゲート酸化膜2のTDDB特性を向上すること
ができることが立証された。なお、本実施例では、20
0℃で3時間のアニール処理を行った半導体装置のゲー
ト酸化膜2のTDDB特性について調査したが、これに
限らず、アニール温度(T)が300℃以下、アニール
時間(t)が t≧1/4.105×exp(−0.4186/kT) を満たすアニール処理を行った半導体装置のゲート酸化
膜2のTDDB特性も向上させることができる。
【0017】また、本実施例では、パッドを形成した後
にアニール処理を行ったが、これに限らず、当該アニー
ルは、パッシベーション膜6を形成した後の工程であれ
ば、パッケージング工程後等、所望の工程の前後で行う
ことができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体装置の製造方法は、パッシベーション膜を形成する前
に、400〜500℃の温度でシンターを行うととも
に、パッシベーション膜を形成した後、300℃以下の
温度、且つ、 t≧1/4.105×exp(−0.4186/kT) を満たすアニール時間(t)でアニールを行うため、Q
bdやgm等が劣化することなく、ゲート酸化膜のTD
DB特性を向上することができる。
【0019】この結果、高性能で信頼性の高い半導体装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアニール時間(t)とアニール温
度(T)との関係、及びQbdとアニール温度(T)と
の関係を示す図である。
【図2】本発明の実施例に係る半導体装置の製造工程の
一部を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例で得た発明品と従来品のTDD
B特性を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ゲート酸化膜 3 ゲート電極 4 絶縁膜 5 メタル配線 6 パッシベーション膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 H01L 21/324 H01L 29/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の素子が形成されたウエハに、パッ
    シベーション膜を形成する前に、400〜500℃の温
    度でシンターを行うとともに、前記ウエハに前記パッシ
    ベーション膜を形成した後、300℃以下の温度で、 t≧1/4.105×exp(−0.4186/kT) 但し、k=8.62×10-5(eV/K) T=アニール温度(K) t=アニール時間(sec) で定まる時間、アニールを行うことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ウエハに配線を形成した後に前記
    ンターを行う請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アニールの温度が200℃以下であ
    る請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記所望の素子はMOSトランジスタで
    あり、前記パッシベーション膜はプラズマシリコン窒化
    膜からなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半
    導体装置の製造方法。
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