JP3334297B2 - 中空製品押出用ダイス - Google Patents

中空製品押出用ダイス

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JP3334297B2 JP31280393A JP31280393A JP3334297B2 JP 3334297 B2 JP3334297 B2 JP 3334297B2 JP 31280393 A JP31280393 A JP 31280393A JP 31280393 A JP31280393 A JP 31280393A JP 3334297 B2 JP3334297 B2 JP 3334297B2
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hole
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイとポートとを備
え、複数個の中空押出形材を同時に押出し成形する中空
製品押出用ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】連続熱間押出加工機による中空押出形材
の押出加工に用いられるこの種の押出成形用ダイスは、
一般に同軸に嵌合され一体的に結合されたダイとポート
とを備えている。
【0003】図3および図4は2つの中空押出形材を同
時に押出し成形する中空製品押出用ダイス1の従来例を
示すもので、ダイ2とポート3を同軸に嵌合し、これら
に設けたダイ・ベアリング面2aおよびポート・ベアリ
ング面3aの対向間隙によって中空押出形材4の断面形
状を規定するベアリング部5を構成している。中空押出
形材4の外面形状を規定するダイ・ベアリング面2a
は、ダイ2に形成されたダイス孔6の穴壁面に設けられ
ている。一方、ポート・ベアリング面3aは、ポート3
のダイ当接面に突設されたマンドレル7の周面に全周に
わたって形成され、中空押出形材4の内形状を規定す
る。また、ポート3には各中空形材4,4を形成するダ
イス孔6,6毎に複数個のポートホール8が各ダイス孔
6を中心として略同一円周上にそれぞれ貫通形成されて
いる。
【0004】中空押出形材4の押出加工に際しては、通
常所定温度に加熱されたアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金からなるビレット9をコンテナ内に装填し、その
一端に押出成形用ダイス1を設置し、反対側から挿入し
たラムを前進移動させて押板でビレット9を加圧してベ
アリング部5から押し出すことで行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の中空製
品押出ダイス1においては、押出成形時にポート3がビ
レット9の加圧によって撓んだり、ビレット9の流れが
不均一になり易く、そのため中空押出形材4の肉厚寸法
が変化(偏肉)するという問題があった。すなわち、ポ
ート3はそのダイ側面の外周部がダイ2と接合され、中
央部が離間しているので、ラムによるビレット9の加圧
力を受けると、中央部がダイ2側に変形し、各マンドレ
ル7が矢印A,B方向に変形する。このため、ベアリン
グ部分のダイ・ベアリング面2aとマンドレル・ベアリ
ング面3aの対向間隙がマンドレル変形側において狭く
なり、反対側において広くなる。この結果、マンドレル
変形側の肉厚が薄くなり、偏肉を生じる。また、ポート
3の変形に伴い対向間隙が変化すると、変形側ベアリン
グ部の抵抗が大きく、反対側の抵抗が小さくなるため、
各ダイス孔6に流入するビレット9の流速は、ポート変
形側において遅く、変形側とは反対側において速くな
る。したがって、ビレット9の流速差、言い換えればそ
の圧力差によってマンドレル7の変形を一層拡大増幅さ
せるばかりか、ビレット9の流速制御が難しくなる。さ
らにまた、一般にポート3のダイ2とは反対側の面を平
坦面に形成しているが、このようなポート3において
は、ビレット9を各ポートホール8,8に振り分ける機
能を有しておらず、そのため流速差、製造誤差等により
ビレット9が一方のポートホール側に多く流れ込むと、
他方のポートホール側に流れ込むべきビレットが引き寄
せられ、品質の均一な製品が得られないという問題もあ
った。
【0006】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、偏肉が発生したり、ビレットの流速が不均一にな
るのを防止し、品質の均一な中空押出形材を製作し得る
ようにした中空製品押出用ダイスを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ダイとポートとを備え、複数個の押出形材を
同時に押出し成形する中空製品押出用ダイスにおいて、
前記ポートに各中空押出形材を形成する複数個のポート
ホールをダイス孔毎にこのダイス孔を中心とする円周上
に形成し、前記ダイとポートとの接合面に互いに嵌合す
円形のインロー部を前記各ダイス孔の周りに該ダイス
孔を中心としてそれぞれ形成し、かつ前記ポートのダイ
とは反対側の面に互いに独立した複数個の凹部を前記各
ポートホールに対応して形成したものである。
【0008】
【作用】本発明において、ダイとポートのインロー部は
ダイの各ダイス孔に対応して形成されているので、ポー
トはそのダイ側面の中央部と外周部がダイと接合する。
したがって、ポートはビレットの加圧力による変形が少
なく、またポートが変形しなければマンドレルの変形お
よびビレットの流速が不均一になるのを防止することが
できる。またポートの凹部は、各ポートホールに流入す
るビレットに対しガイド機能を果たすため、一方のポー
トホール側に流れ込むビレット9が他方のポートホール
側に流れ込むべきビレットを引き寄せることがない。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る中空製品押出用ダ
イスの一実施例を示す正面図、図2は同ダイスの断面図
である。なお、図中、図3および図4に示した従来のダ
イスと同一構成部材のものに対しては同一符号をもって
示し、その説明を省略する。これらの図において、ダイ
2には同一の穴径からなる2つのダイス孔6(6A,6
B)が、ダイス1の中心0を通る同一直線上に前記中心
0から等距離はなれて形成されている。ポート3には各
ダイス孔6A,6B毎にそれぞれ複数個、例えば3つか
らなるポートホール8(8A,8B)が、前記各ダイス
孔6A,6Bを中心とする同一円周上にそれぞれ位置す
るよう貫通形成されている。ダイ2とポート3の接合面
には、各ダイス孔6A,6Bを中心とする円形のインロ
ー部11,12をそれぞれ形成されている。一方のイン
ロー部11は、ダイ2側に形成された適宜深さの嵌合凹
部11Aと、ポート3側に形成され前記嵌合凹部11A
に嵌合する嵌合突部11Bとで構成されている。他方の
インロー部12は、同様にダイ2側に形成された適宜深
さの嵌合凹部12Aと、ポート3側に形成され前記嵌合
凹部12Aに嵌合する嵌合突部12Bとで構成されてい
る。ポート3のダイ2側とは反対側の面には、前記各ポ
ートホール8A,8Bの外周径と同一の穴径を有する円
形の凹部13,14が前記各ダイス孔6A,6Bを中心
としてそれぞれ形成されている。その他の構成は図3お
よび図4に示した従来構造と同様である。
【0010】かくしてこのような構成からなる中空製品
押出用ダイスにおいては、インロー部11,12を各ダ
イス孔6A,6Bを中心としてそれぞれ形成しているの
で、偏肉が発生したりビレット9の流速が不均一になる
のを防止することができる。すなわち、ダイ2とポート
3はインロー部11,12により、その外周部のみなら
ず中央部をも接合されているので、押出成形時にビレッ
ト9の加圧力を受けてもポート3の中央部がダイ2側に
変形したり、マンドレル7が傾いたりするおそれがな
く、ベアリング部5のダイ・ベアリング面2aとマンド
レル・ベアリング面3aの対向間隙を全周にわたって一
定に保持することができる。したがって、中空押出形材
が偏肉せず、また、対向間隙がベアリング部5の全周に
わたって一定であれば、ダイス孔6に流れ込むビレット
9の流速差が殆ど生じず、ビレット9の圧力差によるマ
ンドレル7の傾きをも防止することができる。さらに、
ポート3に形成されている凹部13,14は、各ポート
ホール8A,8Bにビレット9が流れ込む際、これら凹
部13,14にビレット9がそれぞれ進入すると、たと
え一方のポートホール、例えば8A側に流入するビレッ
ト9の流速が他方のポートホール8B側に流入するビレ
ット9の流速より速くても、引き寄せられることが少な
く、他方のポートホール8Bに流れ込むビレット9の量
が減ったり、流速が遅くなったりするのを防止すること
ができる。したがって、品質が略同一の中空押出形材を
製作することができる。
【0011】なお、上記実施例は2つの中空押出形材を
同時に押出し成形する場合について説明したが、本発明
はこれに限らず2つ以上の中空押出形材を成形するダイ
スにもそのまま適用実施し得ることは勿論である。ま
た、上記実施例はダイ2側に嵌合凹部11A,12A
を、ポート3側に嵌合突部11B,12Bを形成した
が、この逆であってもよい。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る中空製品
押出用ダイスによれば、ダイとポートに各ダイス孔に対
応してインロー部を形成する共に、ポートのダイ側面と
は反対側の面に凹部を各ポートホールに対応して形成し
たので、押出成形時にポートがビレットの加圧力によっ
て変形したり、マンドレルが傾いたり、ビレットの流速
が不均一になるのを確実に防止することができ、製品品
質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空製品押出用ダイスの一実施例
を示す正面図である。
【図2】同ダイスの断面図である。
【図3】中空製品押出用ダイスの従来例を示す正面図で
ある。
【図4】同ダイスの断面図である。
【符号の説明】
1 ダイス 2 ダイ 3 ポート 4 中空押出形材 5 ベアリング部 6 ダイス孔 7 マンドレル 8 ポートホール 9 ビレット 11 インロー部 12 インロー部 13 凹部 14 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 25/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイとポートとを備え、複数個の押出形
    材を同時に押出し成形する中空製品押出用ダイスにおい
    て、 前記ポートに各中空押出形材を形成する複数個のポート
    ホールをダイス孔毎にこのダイス孔を中心とする円周上
    に形成し、前記ダイとポートとの接合面に互いに嵌合す
    円形のインロー部を前記各ダイス孔の周りに該ダイス
    孔を中心としてそれぞれ形成し、かつ前記ポートのダイ
    とは反対側の面に互いに独立した複数個の凹部を前記各
    ポートホールに対応して形成したことを特徴とする中空
    製品押出用ダイス。
JP31280393A 1993-11-19 1993-11-19 中空製品押出用ダイス Expired - Fee Related JP3334297B2 (ja)

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