JP3334225B2 - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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JP3334225B2
JP3334225B2 JP07043393A JP7043393A JP3334225B2 JP 3334225 B2 JP3334225 B2 JP 3334225B2 JP 07043393 A JP07043393 A JP 07043393A JP 7043393 A JP7043393 A JP 7043393A JP 3334225 B2 JP3334225 B2 JP 3334225B2
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blower
stays
axial fan
fan
stay
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和宏 竹内
章 山中
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Denso Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸流ファンを回転駆動
するモータが、軸流ファンに対向配置された複数のステ
ーによって支持される送風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータが、軸流ファンに対向配置された
複数のステーによって支持される送風装置の一例を、図
4に示す。この送風装置100は、5枚の翼101を有
する軸流ファン102を備えるとともに、軸流ファン1
02の空気吸込側で5本のステー103によってモータ
104を支持するもので、5枚の翼101が等間隔で設
けられるとともに、5本のステー103も等間隔に設け
られたものである。
【0003】この送風装置100は、モータ104が作
動すると、軸流ファン102がステー103側より空気
を吸引する。このとき、ステー103を通過する空気流
によって、ステー103の下流に空気の乱れが生じる。
この乱れが回転する翼101に到達すると、ステー10
3による空気の乱れによる干渉音が発生する。このステ
ー103と翼101による干渉音は、図5に示すよう
に、軸流ファン102の使用回転速度が2000rpm
である場合、基本ピーク周波数が約167Hzで、その
倍数にもピークが現れる(図中C)。ステー103のピ
ッチと翼101のピッチとの一致を避ける目的で、図6
に示すように、ステー103を5本にし、翼101を3
枚とした場合、干渉音は、図7に示すように、軸流ファ
ン102の使用回転速度が2000rpmであると、基
本ピーク周波数が約500Hzで、その倍数にもピーク
が現れる(図中D)。なお、図中に示すピークEは、翼
101による風切り音のピークである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】翼101とステー10
3の干渉音のピークは、回転騒音を著しく増大させる。
このため、この干渉音のピークを無くすべく、ファンの
取り付けピッチを不等間隔にするなどの方法が試みられ
ているが、翼101間の空気の流れが不均一となり、周
波数全体の騒音レベルが上昇するとともに、等間隔に設
けられたステー103の取り付けピッチによっても干渉
ピークが現れ、結果的に回転騒音が低下できなかった。
そこで、ファン騒音を聴感上心地良い音にする研究を種
々行った。この研究の結果、干渉音のピークが低い周波
数域にある場合に不快感を感じ、干渉音のピークを高い
周波数域に設定することにより、干渉音が発生しても聴
感上心地良く感じることを見出した。また、2KHz以上
の高い周波数は、聴感上、聴感騒音レベルが低下するた
め、ファン騒音が比較的心地良く聞こえるとともに、干
渉音のピークによる騒音を低下して聞こえる効果も見い
出した。
【0005】単純に干渉音のピークを高い周波数へ移行
させるには、軸流ファン102の回転速度を上げれば良
いが、ファンの風切り音が急増してしまうため、翼10
1の枚数およびステー103の本数によって干渉音のピ
ークを高い周波数へ上げなければならない。そこで、図
8に示すように、翼101の枚数が3枚で、ステー10
3の本数を12本へ増加した場合、図6の送風装置10
0に比較してステー103の本数が倍以上に増加する
が、干渉音は、図9に示すように、軸流ファン102の
使用回転速度が2000rpmである場合、基本ピーク
周波数が約400Hzとなり(図中F)、基本ピーク周
波数は、図6の送風装置100の500Hzに比べ、低下
してしまう。また、ステー103を12本、翼101を
12枚とともに増加しても、基本ピーク周波数が約40
0Hzとなり、ただステー本数や翼枚数を増加しても、
基本ピーク周波数は高くならない。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、干渉音の基本ピーク周波数を2K
Hz以上に設定し、ファン騒音を心地良くするとともに、
ファン騒音を聴感上低く抑えることのできる送風装置の
提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の送風装置は、次
の技術的手段を採用した。送風装置は回転駆動されて空
気流を生じさせる複数の翼を備えた軸流ファンと、この
軸流ファンを回転駆動するモータと、前記軸流ファンに
対向配置されて前記モータを支持する複数のステーとを
具備する。そして、送風装置は、前記ステーの本数を
x、前記翼の枚数をy、前記軸流ファンの1分間の回転
数をNfとし、前記ステーおよび前記翼は、ともに等間
隔に設けられるとともに、前記ステーの本数xと前記翼
の枚数yは、互いに素の関係を成し、 000<x・y・Nf/60 を満足する。
【0008】
【発明の作用】ステーと翼とによる干渉音の基本ピーク
周波数は、ステーの本数xと翼の枚数yの最小公倍数
と、1秒間の軸流ファンの回転数との積によって求めら
れる。そして、本発明の送風装置は、ステーの本数xと
翼の枚数yが、互いに素の関係を成す。つまり、ステー
の本数xと翼の枚数yの最小公倍数は、そのままx・y
となる。このため、ステーの本数xおよび翼の枚数yを
増加することによって、そのまま基本ピーク周波数fが
高くなる。そして、使用される軸流ファンの一分間の回
転数Nfを基に、x・y・Nf/60>000を満足
するように、ステーの本数xと翼の枚数yを設定する。
これによって、翼とステーとの干渉音の基本ピーク周波
数がKHz以上となる。
【0009】
【発明の効果】本発明の送風装置は、翼とステーとによ
る干渉音の基本ピーク周波数がKHz以上となるた
め、ファン騒音が聴感上心地良くなるとともに、ファン
騒音を聴感上低く抑えることができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の送風装置を、図に示す一実施
例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図3は本発明の実施例を示
すもので、図1は送風装置の正面図、図2は送風装置の
側面図である。本実施例の送風装置1は、自動車の進行
方向側より冷媒凝縮器やラジエータ等の熱交換器2へ強
制的に空気を送る押込型送風装置で、y枚の翼3を備え
た軸流ファン4と、通電を受けて軸流ファン4を毎分N
f回、回転させる電動モータ5と、この電動モータ5を
軸流ファン4の空気の吸込側に支持するx本のステー6
および軸流ファン4の周囲を覆うシュラウド部7を一体
に設けたファンシュラウド8とから構成される。
【0011】そして、ステー6の本数xと翼3の枚数y
とは、互いに素の関係に設けられるとともに、本実施例
の電動モータ5は、軸流ファン4を毎分2000回、回
転駆動するものである。また、本実施例では、翼3とス
テー6との干渉音の基本ピーク周波数が4KHz以上とな
るように、x・y・Nf/60>4000を満足するよ
う、ステー6の本数xを12本とし、翼3の枚数yを1
1枚としている。
【0012】軸流ファン4は、電動モータ5によって回
転駆動されるボス部9と、このボス部9に放射状に設け
られた11枚の翼3とから構成され、それぞれの翼3
は、ボス部9より径方向に広がる扇形を呈する。そし
て、それぞれの隣合う翼3の角度は、全て等しく設けら
れている。
【0013】ファンシュラウド8は、軸流ファン4の周
囲を覆う略筒状のシュラウド部7と、このシュラウド部
7より空気の吸込側で電動モータ5を支持する12本の
ステー6とを、樹脂によって一体成形したものである。
各ステー6は、シュラウド部7から空気の吸入側で、か
つ軸流ファン4の軸方向に平行に延びる脚部6aと、こ
の脚部6aから内周の電動モータ5側へ延びる径方向リ
ブ6bとから構成されている。そして、それぞれの隣合
うステー6の角度は、全て等しく設けられている。
【0014】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を簡単に説明する。電動モータ5が通電されると、電動
モータ5が軸流ファン4を一分間あたり2000回、回
転駆動し、軸流ファン4も一分間あたり2000回、回
転する。すると、軸流ファン4の11枚の翼3によって
各ステー6間より空気をシュラウド部7内に吸引し、吸
引した空気を熱交換器2へ向かって吹き出す。このと
き、各ステー6間を通過する空気流によって、ステー6
の下流に空気の乱れが生じる。この乱れが回転する翼3
に到達すると、ステー6による空気の乱れによる干渉音
が発生する。本実施例の送風装置1は、ステー6の本数
xが12本、翼3の枚数yが11枚で、互いに素の関係
を成し、その最小公倍数は、そのまま12×11と、大
きい。そして、軸流ファン4の1分間の回転速度Nfは
2000回であるため、 f=x・y・Nf/60 で求められる基本ピーク周波数fは、 f=12×11×2000/60=4400 つまり、翼3とステー6との干渉音の基本ピーク周波数
が、図3の騒音特性に示すように、4.4KHzになる
(図中A)。なお、図3中の小さなピークBは、翼3の
発生する風切り音のピークである。
【0015】〔実施例の効果〕 本実施例の送風装置1は、図3に示したように、翼3と
ステー6との干渉音の基本ピーク周波数が、4.4KH
zになるとにより、聴感上、音色が官能的に良くなり
不快感が少ない。また、KHz以上の周波数は、人の
耳に聞こえにくい。つまり、本実施例の干渉音の基本ピ
ーク周波数が、4.4KHzとラウンドネスの下限に位
置して、聴感上、干渉音のピークが、他のファン騒音と
同レベル以下に低下する。このように、ファン騒音の音
色が官能的に良くなり、不快感が少なくなるとともに、
干渉音のピークが他のファン騒音によってかき消される
ため、聴感上、ファン騒音を小さくできる。
【0016】〔変形例〕上記の実施例では、モータおよ
びステーを軸流ファンの空気吸込側に設けた例を示した
が、吹出側に設けても良い。この場合、軸流ファンの直
後に生じる各翼による圧力変動による干渉音のピークを
高い周波数域に設定できる。モータの一例として電動モ
ータを例に示したが、油圧モータを用いても良い。モー
タの回転速度が変化するように設けても良い。この場
合、少なくとも高速回転時に本発明を満足するように設
ければ良い。モータを支持するステーに、保護ネットを
組み合わせても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】送風装置の正面図である(実施例)。
【図2】送風装置の側面図である(実施例)。
【図3】騒音レベルと周波数の関係を示すファン騒音の
特性図である(実施例)。
【図4】送風装置の正面図である(従来技術)。
【図5】騒音レベルと周波数の関係を示すファン騒音の
特性図である(従来技術)。
【図6】送風装置の正面図である(従来技術)。
【図7】騒音レベルと周波数の関係を示すファン騒音の
特性図である(従来技術)。
【図8】送風装置の正面図である(従来技術)。
【図9】騒音レベルと周波数の関係を示すファン騒音の
特性図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 送風装置 3 翼 4 軸流ファン 5 電動モータ 6 ステー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/66 F01P 11/10 F04D 29/32 F04D 29/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されて空気流を生じさせる複数
    の翼を備えた軸流ファンと、 この軸流ファンを回転駆動するモータと、 前記軸流ファンに対向配置されて前記モータを支持する
    複数のステーとを具備する送風装置であって、 前記ステーの本数をx、 前記翼の枚数をy、 前記軸流ファンの1分間の回転数をNfとし、 前記ステーおよび前記翼は、ともに等間隔に設けられる
    とともに、 前記ステーの本数xと前記翼の枚数yは、互いに素の関
    係を成し、 000<x・y・Nf/60 を満足する送風装置。
JP07043393A 1993-03-29 1993-03-29 送風装置 Expired - Lifetime JP3334225B2 (ja)

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JP07043393A JP3334225B2 (ja) 1993-03-29 1993-03-29 送風装置
US08/220,014 US5513951A (en) 1993-03-29 1994-03-28 Blower device

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JP07043393A JP3334225B2 (ja) 1993-03-29 1993-03-29 送風装置

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JPH06280799A JPH06280799A (ja) 1994-10-04
JP3334225B2 true JP3334225B2 (ja) 2002-10-15

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