JP6568707B2 - 送風装置および空気流通式衣服 - Google Patents

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Description

本発明は、送風装置および空気流通式衣服に関する。
従来から、軸流ファンを備えた送風装置が知られている。軸流ファンは、吸込口から吹出口に向かって流れる気流を生成する。下記の特許文献1〜6に開示されているように、送風装置は、空気流通式衣服などに設けられる。空気流通式衣服は、生産施設内で作業をするとき、屋外で農作業をするとき、および自動二輪車に乗るとき等に使用される。
特開2005−054299号公報 国際公開第2002/067708号 特開2001−040512号公報 特開2005−023506号公報 特開2008−240214号公報 特開2006−307354号公報
上述のとおり、軸流ファンは、吸込口から吹出口に向かって流れる気流を生成する。従来の送風装置においては、吸込口や吹出口の開口面積についての十分な配慮がなされていない。本発明者らは、吸込口や吹出口の開口面積に着目することで、送風装置の小型化、低騒音化および高風量化を図れることを見出した。
したがって本発明は、小型化、低騒音化および高風量化を図ることが可能な送風装置、およびそのような送風装置を備えた空気流通式衣服を提供することを目的とする。
本発明の第1局面に基づく送風装置は、軸流ファンと、
複数の吸込口を有し、上記軸流ファンの吸込側に配置された吸込側カバーと、
複数の吹出口を有し、上記軸流ファンの吹出側に配置された吹出側カバーと、を備え、
複数の上記吹出口は、
上記軸流ファンの外径を規定する円を軸方向の吹出側に向かって投影した場合に、上記円の投影によって描かれる円よりも内側に位置する複数の内側吹出口と、上記円の投影によって描かれる円よりも外側に位置する複数の外側吹出口と、を含み、
複数の上記内側吹出口の開口面積の総和をBLinと定義し、
複数の上記外側吹出口の開口面積の総和をBLoutと定義すると、
0.7≦BLout/BLin≦1.5の関係を満足している。
本発明の第2局面に基づく送風装置は、軸流ファンと、
複数の吸込口を有し、上記軸流ファンの吸込側に配置された吸込側カバーと、
複数の吹出口を有し、上記軸流ファンの吹出側に配置された吹出側カバーと、を備え、
上記吸込側カバーは、上記軸流ファンの回転軸方向に交差する位置に、上記軸流ファンの回転軸に対して垂直な面方向に延びる天板閉塞部を含み、
複数の上記吸込口の開口面積の総和をSUと定義し、
複数の上記吹出口の開口面積の総和をBLと定義すると、
0.4≦SU/BL<1.0の関係を満足している。
本発明の第3局面に基づく送風装置は、軸流ファンと、
複数の吸込口を有し、上記軸流ファンの吸込側に配置された吸込側カバーと、
複数の吹出口を有し、上記軸流ファンの吹出側に配置された吹出側カバーと、を備え、
複数の上記吸込口は、
上記軸流ファンの外径を規定する円を軸方向の吸込側に向かって投影した場合に、上記円の投影によって描かれる円よりも内側に位置する複数の内側吸込口と、上記円の投影によって描かれる円よりも外側に位置する複数の外側吸込口と、を含み、
複数の上記外側吸込口の開口面積の総和をSUoutと定義し、
複数の上記吹出口の開口面積の総和をBLと定義すると、
0.17≦SUout/BL≦0.48の関係を満足している。
好ましくは、上記軸流ファンは、いずれもφ130mm以上φ200mm以下の外径を有している。
好ましくは、上記の送風装置は、第1の上記軸流ファンと、第2の上記軸流ファンと、を備える。
好ましくは、第1の上記軸流ファンおよび第2の上記軸流ファンは、いずれもφ80mm以上φ150mm以下の外径を有している。
好ましくは、第1の上記軸流ファンの外径を規定する円と第2の上記軸流ファンの外径を規定する円との間の間隔は、10mm以上50mm以下である。
好ましくは、上記吸込側カバーは、上記軸流ファンの径方向の外側に位置し、周方向において間隔を空けて並ぶように配置された複数のリブ部を含み、
上記軸流ファンの翼部の枚数をMとし、上記リブ部の本数をNとすると、M,Nは、互いに割り切れない関係を有している。
好ましくは、上記吸込側カバーは、上記軸流ファンの径方向の外側に位置し、周方向において間隔を空けて並ぶように配置された複数のリブ部を含み、
上記軸流ファンの隣り合う翼部の回転軸に対して成す角をθ1とし、
隣り合う上記リブ部の回転軸に対して成す角をθ2とすると、
θ1×n≠θ2またはθ2×n≠θ1の関係(n:自然数1、2、3…)が成立している。
本発明に基づく空気流通式衣服は、上記の送風装置を備える。
上記の構成によれば、小型化、低騒音化および高風量化を図ることができる。
実施の形態1における空気流通式衣服を示す斜視図である。 実施の形態1における送風装置を示す斜視図である。 実施の形態1における送風装置を示す他の斜視図である。 実施の形態1における送風装置の分解した様子を示す斜視図である。 実施の形態1における送風装置を示す側面図である。 実施の形態1における送風装置を示す平面図である。 実施の形態1における送風装置を示す他の平面図である。 実施の形態1における送風装置を示す底面図である。 実施の形態1における送風装置を示す他の底面図である。 検証実験1に関し、体積比効率とBLout/BLinとの関係を示すグラフである。 検証実験2に関し、体積比効率とSU/BLとの関係を示すグラフである。 実施の形態2における送風装置を示す平面図である。 実施の形態2における送風装置を示す他の平面図である。 検証実験3に関し、体積比効率とSUout/BLとの関係を示すグラフである。 実施の形態3における空気流通式衣服を示す斜視図である。 実施の形態3における送風装置を示す斜視図である。 実施の形態3における送風装置を示す他の斜視図である。 実施の形態3における送風装置を示す断面図である。 実施の形態3における送風装置から吸込側カバーを取り外した際の様子を示す平面図である。 実施の形態3における送風装置を示す平面図である。 実施の形態3における送風装置を示す他の平面図である。 実施の形態3における送風装置を示す底面図である。 実施の形態3における送風装置を示す他の底面図である。 検証実験4に関し、体積比効率と間隔Lとの関係を示すグラフである。 図24中における線XXVで囲まれた部分の拡大図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(空気流通式衣服1)
図1は、実施の形態1における空気流通式衣服1を示す斜視図である。空気流通式衣服1は、2つの送風装置100を備える。送風装置100の駆動により、送風装置100の吸込口26(図3〜図5等を参照して後述する)を通して、空気流通式衣服1の内側に空気が吸い込まれる。空気は、人体と平行に流通することで人体を冷やした後、袖口や襟元から外部に排出される。
図1に示す送風装置100は、空気流通式衣服1の胴体部の背面側に設けられるが、送風装置100は、胴体部の側面側に設けられてもよいし、胴体部の正面側に設けられてもよいし、使用者の両肩あるいは片方の肩の上に乗るような位置に設けられていてもよいし、両腕あるいは片方の腕の袖口から外気を取り込むような位置に設けられていてもよい。空気流通式衣服1は、1つまたは3つ以上の送風装置100を備えていてもよい。
(送風装置100)
図2は、送風装置100を示す斜視図である。図3は、送風装置100を示す他の斜視図である。図4は、送風装置100の分解した様子を示す斜視図である。図5は、送風装置100を示す側面図である。図2〜図5に示すように、送風装置100は、軸流ファン10(図4)、吸込側カバー20、吹出側カバー30、およびモータ40(図4)を備える。便宜上のため、図3にはモータ40を図示しておらず、図5には軸流ファン10およびモータ40を図示していない。
(軸流ファン10)
図4に示すように、軸流ファン10は、ボス部11と、ボス部11の外表面に設けられた3枚の翼部12とを有する。軸流ファン10は、たとえばAS樹脂等の合成樹脂から一体的に成型される。軸流ファン10の外径は、たとえばφ140mmである。軸流ファン10は、φ130mm以上φ200mm以下の外径を有していることが好ましい。
軸流ファン10は、モータ40の軸42(図4)に取り付けられる。吹出側カバー30のモータハウジング36の上端には、開口が設けられる。図4においては、この開口からモータ40の軸42が突出している様子が図示されている。モータ40の本体部は、モータハウジング36の内側(図3参照)に収容される。モータ40は、図示しない携帯用のバッテリーや、商用の電源に接続される。軸流ファン10は、モータ40に回転駆動されることで、後述する吸込口26から吹出口37に向かって流れる気流を生成する。
(吸込側カバー20)
図6は、送風装置100を示す平面図である。図2〜図6に示すように、吸込側カバー20は、軸流ファン10の吸込側に配置される。吸込側カバー20は、軸流ファン10が生成する気流の流れる方向において、軸流ファン10の上流側(吸込側)の部分を覆うように配置される。本実施の形態における吸込側カバー20は、リム部21、フレーム部22,23、天板閉塞部24、および複数のリブ部25を有する。
リム部21およびフレーム部22,23は、いずれも円環状の形状を有し、軸方向に間隔を空けて並んでいる。天板閉塞部24は、円盤状の形状を有し(図6参照)、軸流ファン10の回転軸15の方向に対して交差する位置に配置される。リム部21、フレーム部22,23および天板閉塞部24は、回転軸15(図6)の方向に沿って順に並び、いずれも、軸流ファン10の回転軸15に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置される。
複数の(本実施の形態では8つの)リブ部25は、リム部21、フレーム部22,23および天板閉塞部24を接続するように、軸方向に対して略平行に延びている。送風装置100が組み立てられた状態では(図2に示す状態では)、複数のリブ部25は、軸流ファン10の径方向の外側に位置し、周方向において間隔を空けて並ぶように配置される。
ここで、軸流ファン10の翼部12の枚数をMとし、リブ部25の本数をNとすると、M,Nは、互いに割り切れない関係を有していることが好ましい。MおよびNは、いずれも素数であることがさらに好ましい。送風装置がこれらの関係を満足していることによって、騒音を小さくすることが可能となる。これらの関係を満足するためには、たとえば、M=3(枚)に設定し、N=7(本)に設定するとよい。
図7は、送風装置100を示す他の平面図である(図7は、図6に角度線を付したものに相当している)。図7に示すように、軸流ファン10の回転軸15に沿って、軸流ファン10および吸込側カバー20(リブ部25)を平面視したとする。軸流ファン10は、天板閉塞部24に遮蔽されているため、図7中の軸流ファン10は点線を用いて透過的に示している(図6も同様)。
隣り合う翼部12,12の各々の先端部13が回転軸15に対して成す角をθ1とする。吸込側カバー20の隣り合うリブ部25,25について、リブ部25,25が回転軸15に対して成す角をθ2とする。好ましくは、θ1×n≠θ2またはθ2×n≠θ1の関係(n:自然数1、2、3…)が成立しているとよい。
本実施の形態においては、θ1=120°であり、θ2=45°である。本実施の形態の送風装置100は、3つの翼部12および8つのリブ部25の全てについて、上記の関係(θ1×n≠θ2およびθ2×n≠θ1の双方)を満足している。送風装置がこれらの関係を満足していることによって、騒音を小さくすることが可能となる。
図4および図5を再び参照して、吸込側カバー20は、複数の吸込口26(26a,26b,26c)を有する。図5においては、便宜上のため、吸込口26(26a,26b,26c)に相当する部分に右肩上がりの縞状のハッチング線を付している。
吸込口26aは、リム部21と、フレーム部22と、隣り合う一対のリブ部25との間に形成される。吸込口26bは、フレーム部22と、フレーム部23と、隣り合う一対のリブ部25との間に形成される。吸込口26cは、フレーム部23と、天板閉塞部24と、隣り合う一対のリブ部25との間に形成される。本実施の形態の吸込側カバー20は、吸込口26a,26b,26cを、それぞれ8つずつ有している。
吸込口26a,26b,26cは、それぞれ開口面積を有している。吸込口26a,26b,26cの各々の開口面積とは、吸込口26a,26b,26cを形成しているリム部21、フレーム部22,23、天板閉塞部24、およびリブ部25のうち、流体の通過可能な開口部分の面積であり、言い換えると、軸流ファン10の回転方向における開口幅および軸流ファン10の軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる領域(開口部分)の面積である。吸込口26a,26b,26cを形成しているリム部21、フレーム部22,23、天板閉塞部24、およびリブ部25のうち、開口を形成している部分が曲率を有している場合には、開口面積も曲率を有する面の面積によって定義される。複数のうちのすべての吸込口26a,26b,26cの開口面積の総和を、開口面積SUと定義する。すなわち、開口面積SUは、吸込側カバー20に設けられているすべての吸込口26の開口面積の総和である。
(吹出側カバー30)
図8は、送風装置100を示す底面図である。図3〜図5および図8に示すように、吹出側カバー30は、軸流ファン10の吹出側に配置される。吹出側カバー30は、軸流ファン10が生成する気流の流れる方向において、軸流ファン10の下流側(吹出側)の部分を覆うように配置される。本実施の形態における吹出側カバー30は、リム部31、フレーム部32、複数のリブ部33、中央閉塞部34、環状凹部35、およびモータハウジング36を有する。
リム部31およびフレーム部32は、いずれも円環状の形状を有し、軸方向に間隔を空けて並んでいる。中央閉塞部34は、円形状の外形を有し、軸流ファン10の回転軸15の方向に対して交差する位置に配置される。リム部31、フレーム部32、中央閉塞部34、環状凹部35およびモータハウジング36は、径方向の外側の方から内側の方に向かって順に並ぶ。リム部21、フレーム部32、中央閉塞部34および環状凹部35は、いずれも、軸流ファン10の回転軸15(図6)に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置される。
複数のリブ部33は、リム部31、フレーム部32および中央閉塞部34を接続するように、略放射状に延びている。複数のリブ部33の各々の一端33Tは、リム部31に接続され、複数のリブ部33の各々の他端33Sは、中央閉塞部34の外周部分に接続される。円環状のフレーム部32は、複数のリブ部33の各々の途中部分(一端33Tと他端33Sとの間の部分)に交差するように設けられている。送風装置100が組み立てられた状態では(図3に示す状態では)、複数のリブ部33は、軸流ファン10の径方向の外側に位置し、周方向において間隔を空けて並ぶように配置される。
図9は、送風装置100を示す他の底面図である。図3,図5,図9に示すように、吹出側カバー30は、複数の吹出口37を有する。図9を参照して、軸流ファン10(図8参照)の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吹出側に向かって投影したとする。この場合、複数の吹出口37は、円10Dの投影によって描かれる円よりも内側に位置する複数の内側吹出口38と、円10Dの投影によって描かれる円よりも外側に位置する複数の外側吹出口39とに分けられる。
本実施の形態においては、軸流ファン10(図8参照)の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吹出側に向かって投影したとき、その投影線は、ちょうどフレーム部32に重なる(図9参照)。したがって、吹出側カバー30に設けられた複数の吹出口37のうち、フレーム部32の内側に位置しているものが内側吹出口38を構成し、フレーム部32の外側に位置しているものが外側吹出口39を構成する。
図9においては、便宜上のため、内側吹出口38に相当する部分に、右肩上がりのハッチング線を付している。図5および図9においては、便宜上のため、外側吹出口39に相当する部分に、右肩下がりの細いハッチング線を付している。
内側吹出口38は、フレーム部32と、中央閉塞部34の外周部分と、隣り合う一対のリブ部33との間に形成される。外側吹出口39は、リム部31と、フレーム部32と、隣り合う一対のリブ部33との間に形成される。
内側吹出口38および外側吹出口39は、それぞれ開口面積を有している。内側吹出口38および外側吹出口39の各々の開口面積とは、内側吹出口38および外側吹出口39を形成しているリム部31、フレーム部32、リブ部33および中央閉塞部34のうち、流体の通過可能な開口部分の面積であり、言い換えると、軸流ファン10の回転方向における開口幅および軸流ファン10の軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる領域(開口部分)の面積である。内側吹出口38および外側吹出口39を形成しているリム部31、フレーム部32、リブ部33、および中央閉塞部34のうち、開口を形成している部分が曲率を有している場合には、開口面積も曲率を有する面の面積によって定義される。
複数のうちのすべての内側吹出口38の開口面積の総和を、開口面積BLinと定義する。開口面積BLinは、吹出側カバー30に設けられているすべての内側吹出口38の開口面積の総和である。複数のうちのすべての外側吹出口39の開口面積の総和を、開口面積BLoutと定義する。開口面積BLoutは、吹出側カバー30に設けられているすべての外側吹出口39の開口面積の総和である。開口面積BLinと開口面積BLoutとを足すことにより、開口面積BLが得られる。開口面積BLは、吹出側カバー30に設けられているすべての吹出口37の開口面積の総和である(BL=BLin+BLout)。
本実施の形態の送風装置100は、0.7≦BLout/BLin≦1.5の関係を満足している。送風装置100は、0.7≦BLout/BLin≦1.5の関係を満足することに加えて、あるいはこの関係を満足することに代えて、0.4≦SU/BL<1.0の関係を満足するように構成してもよい。以下、これらの不等式の技術的意義について説明する。
(検証実験1)
図10を参照して、0.7≦BLout/BLin≦1.5に関して行なった検証実験1について説明する。この不等式は、吸込側カバー20の形状は特定せず、吸い込んだ空気を吹き出すときに影響する吹出側カバー30の形状を特定しているものである。この不等式は、すべての外側吹出口39の開口面積の総和BLoutと、すべての内側吹出口38の開口面積の総和BLinとの間に適切な比率を規定するものである。
外側吹出口39の開口面積(総和BLout)を大きくすればするほど、送風装置100から吹き出される風量は増加する。外側吹出口39の開口面積(総和BLout)の大きさを大きくすることは、騒音が大きくなったり、送風装置100の径方向の大きさが大きくなったり、送風装置100の軸方向における高さが高くなったりすることにも繋がる。
検証実験1においては、軸流ファン10、吸込側カバー20および吹出側カバー30を備えた、一般的な送風装置を基準として性能を評価するものとした。基準となる送風装置に備えられる吹出側カバー30は、BLout/BLinの値が0.58である。この送風装置は、軸方向において或る高さを有している。この送風装置を特定の条件で駆動したときの性能を評価するために、風量および騒音を測定した。
この送風装置の軸方向における高さと、測定により得られた風量と、測定により得られた騒音とに基づいて、体積比効率を算出した。体積比効率とは、「体積比効率=風量/騒音/軸方向高さ」の式により算出される値であり、送風装置の体積に対する性能(風量および騒音)を示す値である。この一般的な送風装置の体積比効率(無次元値)を、1.0の基準値とした。
以上のような基準となる構成を備えた送風装置に対して、吹出側カバー30(リブ部33)の軸方向における高さを変更することによって、体積比効率とBLout/BLinとの関係について検証した。基準となる送風装置に対して、リブ部33の高さを高くしていったところ(すなわち、BLoutを増加させたところ)、0.7≦BLout/BLin≦1.5の関係を満足していれば、基準の構成の場合よりも体積比効率が高くなることが分かった。0.75≦BLout/BLin≦1.25の関係を満足していれば、基準の構成よりも体積比効率が10%以上高くなることが分かった。
(検証実験2)
図11を参照して、0.4≦SU/BL<1.0の関係に関して行なった検証実験2について説明する。実施の形態1における吸込側カバー20には、天板閉塞部24が設けられている。軸流ファン10の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吸込側に向かって投影したとする。天板閉塞部24の外形形状は、円10Dの投影によって描かれる円と一致しているか、あるいは、円10Dの投影によって描かれる円よりも外側に位置している。すなわち、送風装置100の吸込側においては、軸方向に対して直進する気流がそのまま軸流ファン10に接触することはなく、天板閉塞部24の存在によって迂回したのちに吸込口26から進入し、軸流ファン10が回転している部分に到達することになる。
吸込側カバー20には、異物などの進入を抑制するために、上記のような構成を備える天板閉塞部24が設けられる。このような場合に、上記の不等式(0.4≦SU/BL<1.0)は、すべての吸込口26の開口面積の総和SUと、すべての吹出口37の開口面積の総和BLとの間に適切な比率を規定するものである。
空気流通式衣服1などに備えられる送風装置100には、労働負荷軽減のため、重量を軽くすることが求められる。一方、小型の送風装置でも十分な風量を確保することが求められる。したがって、吸込口における圧力損失を極力低減すべく、送風装置の軸方向における上流側に大きな開口を設けて、送風装置の外径(直径)に対する開口率を極力広げることが求められる。他方、作業時に、吸込口から異物が侵入することを防ぐ必要もある。したがって、軸流ファンの吸込側には、一般的に天板閉塞部24などのガードが設けられる。
上記3つの要請(即ち、重量軽減、風量確保、異物進入防止)は、以下のような関係を有している。つまり、異物進入防止を優先した場合、吸込口の開口面積が小さくなり、その結果、圧力損失が増加して送風装置の風量が低下する。これを防止するために、送風装置を大型化した場合には、重量により労働負荷が増大してしまう。送風装置を小型化したままで異物進入防止を実現しようとする、送風性能が低下してしまい、たとえば暑さにより作業時の労働負荷が増大してしまう。重量や暑さによる労働負荷を増大させないようにするためには、吸込口における異物進入防止を犠牲にする必要があるため、作業時に異物など進入した場合には作業能率が低下し、その結果作業時間が延長するため、結局、時間により労働負荷が増大してしまう。
検証実験2においても、軸流ファン10、吸込側カバー20および吹出側カバー30を備えた、一般的な送風装置を基準として性能を評価するものとした。基準となる送風装置に備えられる吹出側カバー30は、SU/BLの値が1.0(すなわち、SU=BL)ある。この送風装置は、軸方向において或る高さを有している。この送風装置を特定の条件で駆動したときの性能を評価するために、風量および騒音を測定した。
以上のような基準となる構成を備えた送風装置に対して、吸込側カバー20(リブ部25)の軸方向における高さを変更することによって、体積比効率とSU/BLとの関係について検証した。基準となる送風装置に対して、リブ部25の高さを高くしていったところ(すなわち、SUを増加させたところ)、0.4≦SU/BL<1.0の関係を満足していれば、基準の構成の場合よりも体積比効率が高くなることが分かった。
高い体積比効率を得るためには、当初は、吸込口の開口面積(SU)の値を吹出口の開口面積(BL)と同等以上にすることが良いと考えられたが、実際には、吸込口の開口面積(SU)の値を吹出口の開口面積(BL)よりも若干小さめに設定することが適切であることが分かった。0.4≦SU/BL≦0.85の関係を満足していれば、基準の構成よりも体積比効率が10%以上高くなることが分かった。
[実施の形態2]
図12および図13を参照して、実施の形態2における送風装置100Aについて説明する。図12は、送風装置100Aを示す平面図であり、実施の形態1における図6に対応している。図13は、送風装置100Aを示す他の平面図である。
(吸込側カバー20A)
本実施の形態における送風装置100Aは、送風装置100の吸込側カバー20に代えて、吸込側カバー20Aを備えている。その他の構成においては、送風装置100,100Aは共通している。
吸込側カバー20Aは、軸流ファン10の吸込側に配置される。吸込側カバー20Aは、軸流ファン10が生成する気流の流れる方向において、軸流ファン10の上流側(吸込側)の部分を覆うように配置される。吸込側カバー20Aは、リム部21、フレーム部22、中央部24a、および複数のリブ部25を有する。
リム部21およびフレーム部22は、いずれも円環状の形状を有し、軸方向に間隔を空けて並んでいる。中央部24aは、円盤状の形状を有し、軸流ファン10の回転軸15の方向に対して交差する位置に配置される。中央部24aは、実施の形態1における天板閉塞部24(図6)よりも十分に小さく形成されている。軸流ファン10の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吸込側に向かって投影したとする。中央部24aの外形形状は、円10Dの投影によって描かれる円よりも内側に位置している(図13参照)。上述の実施の形態1の送風装置100は、送風装置100Aに比べて吸込側から異物が進入しにくいと言える。
図13を参照して、吸込側カバー20Aは、複数の吸込口26を有する。軸流ファン10の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吸込側に向かって投影したとする。この場合、複数の吸込口26は、円10Dの投影によって描かれる円よりも内側に位置する複数の内側吸込口27と、円10Dの投影によって描かれる円よりも外側に位置する複数の外側吸込口28とに分けられる。
本実施の形態においては、軸流ファン10の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吸込側に向かって投影したとき、その投影線は、ちょうどフレーム部22に重なる(図13参照)。したがって、吸込側カバー20Aに設けられた複数の吸込口26のうち、フレーム部22の内側に位置しているものが内側吸込口27を構成し、フレーム部22の外側に位置しているものが外側吸込口28を構成する。図13においては、便宜上のため、内側吸込口27に相当する部分に、右肩上がりのハッチング線を付しており、外側吸込口28に相当する部分に、右肩下がりの細いハッチング線を付している。
内側吸込口27は、フレーム部22と、中央部24aの外周部分と、隣り合う一対のリブ部25との間に形成される。外側吸込口28は、リム部21と、フレーム部22と、隣り合う一対のリブ部25との間に形成される。
内側吸込口27および外側吸込口28は、それぞれ開口面積を有している。内側吸込口27および外側吸込口28の各々の開口面積とは、内側吸込口27および外側吸込口28を形成しているリム部21、フレーム部22、リブ部25および中央部24aのうち、流体の通過可能な開口部分の面積であり、言い換えると、軸流ファン10の回転方向における開口幅および軸流ファン10の軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる領域(開口部分)の面積である。内側吸込口27および外側吸込口28を形成しているリム部21、フレーム部22、リブ部25および中央部24aのうち、開口を形成している部分が曲率を有している場合には、開口面積も曲率を有する面の面積によって定義される。
複数のうちのすべての内側吸込口27の開口面積の総和を、開口面積SUinと定義する。開口面積SUinは、吸込側カバー20Aに設けられているすべての内側吸込口27の開口面積の総和である。複数のうちのすべての外側吸込口28の開口面積の総和を、開口面積SUoutと定義する。開口面積SUoutは、吸込側カバー20Aに設けられているすべての外側吸込口28の開口面積の総和である。開口面積SUinと開口面積SUoutとを足すことにより、開口面積SUが得られる。開口面積SUは、吸込側カバー20Aに設けられているすべての吸込口26の開口面積の総和である(SU=SUin+SUout)。
本実施の形態の送風装置100Aは、0.17≦SUout/BL≦0.48の関係を満足している。なお、BLとは、上述の実施の形態1におけるBLと同一に定義される値であり、送風装置100Aの吹出側カバー(30)に設けられているすべての吹出口(37)の開口面積の総和である(BL=BLin+BLout)。
送風装置100Aは、0.17≦SUout/BL≦0.48の関係を満足することに加えて、上述の実施の形態1の場合と同様に、0.7≦BLout/BLin≦1.5の関係を満足するように構成してもよい。以下、0.17≦SUout/BL≦0.48の不等式の技術的意義について説明する。
(検証実験3)
図14を参照して、0.17≦SUout/BL≦0.48に関して行なった検証実験3について説明する。検証実験3(実施の形態2)における吸込側カバー20Aには、中央部24aが設けられている。上記のとおり、中央部24aは、実施の形態1における天板閉塞部24(図6)よりも十分に小さく形成されている。
軸流ファン10の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吸込側に向かって投影したとする。中央部24aの外形形状は、円10Dの投影によって描かれる円よりも内側に位置している(図13参照)。円10Dの投影によって描かれる円よりも内側においては、軸流ファン10の回転軸15の方向に十分な空気が流通するように構成される。このような場合に、上記の不等式(0.17≦SUout/BL≦0.48)は、すべての外側吸込口28の開口面積の総和SUoutと、すべての吹出口37の開口面積の総和BLとの間に適切な比率を規定するものである。
検証実験3においても、軸流ファン10、吸込側カバー20Aおよび吹出側カバー30を備えた、一般的な送風装置を基準として性能を評価するものとした。基準となる送風装置に備えられる吸込側カバー20Aは、SUout/BLの値が0.13である。この送風装置は、軸方向において或る高さを有している。この送風装置を特定の条件で駆動したときの性能を評価するために、風量および騒音を測定した。
この送風装置の軸方向における高さと、測定により得られた風量と、測定により得られた騒音とに基づいて、体積比効率を算出した。体積比効率とは、「体積比効率=風量/騒音/軸方向高さ」の式により算出される値であり、送風装置の体積に対する性能(風量および騒音)を示す値である。この一般的な送風装置の体積比効率(無次元値)を、1.0の基準値とした。
以上のような基準となる構成を備えた送風装置に対して、吸込側カバー20A(リブ部25)の軸方向における高さを変更することによって、体積比効率とSUout/BLとの関係について検証した。基準となる送風装置に対して、吸込側カバー20Aの高さを高くしていったところ(すなわち、SUoutを増加させたところ)、0.17≦SUout/BL≦0.48の関係を満足していれば、基準の構成の場合よりも体積比効率が10%以上高くなることが分かった。
なお、上述の実施の形態1においては、一例として、BLoutの値は2529mmであり、BLinの値は2285mmである。したがって、BLout/BLinの値は1.11である。BLout+BLinの値(BL)は、4814mmであり、SUoutの値は4126mmであり、SUinの値はゼロである。したがって、SUout=SUであり、SU/BLの値は、0.86である。
[実施の形態3]
(空気流通式衣服2)
図15は、実施の形態3における空気流通式衣服2を示す斜視図である。空気流通式衣服2は、1つの送風装置100Bを備える。空気流通式衣服2は、2つ以上の送風装置100Bを備えていてもよい。
(送風装置100B)
図16は、送風装置100Bを示す斜視図である。図17は、送風装置100Bを示す他の斜視図である。図18は、送風装置100Bを示す断面図である。図16〜図18に示すように、送風装置100Bは、第1の軸流ファンとしての軸流ファン10A、第2の軸流ファンとしての軸流ファン10B、吸込側カバー20B、吹出側カバー30B、および図示しないモータを備える。送風装置100Bは、3つ以上の軸流ファンを備えていてもよい。
軸流ファン10A,10Bは、吸込側カバー20Bおよび吹出側カバー30Bによって、1つの送風装置100Bとして一体化されている。送風装置100Bは、軸流ファン10A,10Bが独立した2つのユニットとして配置されている場合に比べて、配線の取り回しや、ユニット数が少ないという点において有利である。
図19は、送風装置100Bから吸込側カバー20Bを取り外した際の様子を示す平面図である。軸流ファン10A,10Bは、それぞれの回転軸15,15が平行になるように、吹出側カバー30Bおよびモータにより支持される。軸流ファン10A,10Bの外径は、たとえばφ81mmである。軸流ファン10A,10Bは、いずれもφ80mm以上φ150mm以下の外径を有していることが好ましい。軸流ファン10Aの外径を規定する円10Daと、軸流ファン10Bの外径を規定する円10Dbとの間の間隔Lは、10mm以上50mm以下であることが好ましい。
(吸込側カバー20B)
図20は、送風装置100Bを示す平面図である。図18および図20に示すように、吸込側カバー20Bは、軸流ファン10A,10Bの吸込側に配置される。吸込側カバー20Bは、軸流ファン10A,10Bが生成する気流の流れる方向において、軸流ファン10A,10Bの上流側(吸込側)の部分を覆うように配置される。本実施の形態における吸込側カバー20Bは、リム部21、フレーム部22,23、天板閉塞部24、および複数のリブ部25s,25tを有する。
リム部21およびフレーム部22,23は、いずれも環状の形状を有し、軸方向に間隔を空けて並んでいる。天板閉塞部24は、板状の形状を有し(図18参照)、軸流ファン10A,10Bの回転軸15の方向に対して交差する位置に配置される。リム部21、フレーム部22,23および天板閉塞部24は、回転軸15(図19)の方向に沿って順に並び、いずれも、軸流ファン10A,10Bの回転軸15に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置される。
複数のリブ部25s,25tは、リム部21、フレーム部22,23および天板閉塞部24を接続するように、軸方向に対して略平行に延びている。送風装置100Aが組み立てられた状態では(図20に示す状態では)、複数のリブ部25sは、軸流ファン10A,10Bの径方向の外側に位置し、周方向において間隔を空けて並ぶように配置される。一方、複数のリブ部25tは、軸流ファン10A,10Bの径方向の外側に位置し、軸流ファン10A,10Bが並んでいる方向(図20における紙面左右方向)において間隔を空けて並ぶように配置される。
ここで、軸流ファン10A,10Bの翼部12の枚数をMとし、リブ部25sの本数をNとすると、M,Nは、互いに割り切れない関係を有していることが好ましい。MおよびNは、いずれも素数であることがさらに好ましい。送風装置がこれらの関係を満足していることによって、騒音を小さくすることが可能となる。本実施の形態における送風装置100Bにおいては、1つの軸流ファン10Aに対して、その周囲に周方向に沿って5つのリブ部25sが配置されている。軸流ファン10Bについても同様に、1つの軸流ファン10Bに対して、その周囲に周方向に沿って5つのリブ部25sが配置されている。すなわち、本実施の形態における送風装置100Bは、M=3(枚)であり、N=5(本)であり、これらの関係を満足している。
図21は、送風装置100Bを示す他の平面図である(図21は、図20に角度線を付したものに相当している)。図21に示すように、軸流ファン10A,10Bの回転軸15に沿って、軸流ファン10A,10Bおよび吸込側カバー20B(リブ部25s)を平面視したとする。軸流ファン10A,10Bは、天板閉塞部24に遮蔽されているため、図21中の軸流ファン10A,10Bは点線を用いて透過的に示している(図20も同様)。
たとえば軸流ファン10Aについて、隣り合う翼部12,12の各々の先端部13が回転軸15に対して成す角をθ1とする。吸込側カバー20Bの隣り合うリブ部25s,25sについて、リブ部25s,25sが回転軸15に対して成す角をθ2とする。好ましくは、θ1×n≠θ2またはθ2×n≠θ1の関係(n:自然数1、2、3…)が成立しているとよい。
本実施の形態においては、θ1=120°であり、θ2=45°である。本実施の形態の送風装置100Bは、3つの翼部12および5つのリブ部25の全てについて、上記の関係(θ1×n≠θ2およびθ2×n≠θ1の双方)を満足している。これは、軸流ファン10Aおよび軸流ファン10Bの双方についてそれぞれ満足している。送風装置がこれらの関係を満足していることによって、騒音を小さくすることが可能となる。
図18を再び参照して、吸込側カバー20Bは、複数の吸込口26(26a,26b,26c)を有する。吸込口26aは、リム部21と、フレーム部22と、隣り合う一対のリブ部25s(またはリブ部25t)との間に形成される。吸込口26bは、フレーム部22と、フレーム部23と、隣り合う一対のリブ部25s(またはリブ部25t)との間に形成される。吸込口26cは、フレーム部23と、天板閉塞部24と、隣り合う一対のリブ部25s(またはリブ部25t)との間に形成される。
吸込口26a,26b,26cは、それぞれ開口面積を有している。吸込口26a,26b,26cの各々の開口面積とは、吸込口26a,26b,26cを形成しているリム部21、フレーム部22,23、天板閉塞部24、およびリブ部25s,25tのうち、流体の通過可能な開口部分の面積であり、言い換えると、軸流ファン10A,10Bの回転方向における開口幅および軸流ファン10A,10Bの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる領域(開口部分)の面積である。吸込口26a,26b,26cを形成しているリム部21、フレーム部22,23、天板閉塞部24、およびリブ部25s,25tのうち、開口を形成している部分が曲率を有している場合には、開口面積も曲率を有する面の面積によって定義される。複数のうちのすべての吸込口26a,26b,26cの開口面積の総和を、開口面積SUと定義する。すなわち、開口面積SUは、吸込側カバー20Bに設けられているすべての吸込口26の開口面積の総和である。
(吹出側カバー30B)
図22は、送風装置100Bを示す底面図である。図17,図18および図22に示すように、吹出側カバー30Bは、軸流ファン10A,10Bの吹出側に配置される。吹出側カバー30Bは、軸流ファン10A,10Bが生成する気流の流れる方向において、軸流ファン10A,10Bの下流側(吹出側)の部分を覆うように配置される。
本実施の形態における吹出側カバー30Bは、外周フランジ部31P、リム部31、フレーム部32、複数のリブ部33、中央閉塞部34、環状凹部35、およびモータハウジング36を有する。リム部31、フレーム部32、複数のリブ部33、中央閉塞部34、環状凹部35、およびモータハウジング36は、軸流ファン10A,10Bのそれぞれの側に設けられる。
リム部31およびフレーム部32は、いずれも円環状の形状を有し、軸方向に間隔を空けて並んでいる。軸流ファン10Aの側に位置するリム部31と、軸流ファン10Bの側に位置するリム部31との間には、リブ31Rが設けられる。外周フランジ部31Pは、これら2つのリム部31,31を外側から囲うように(外接するように)設けられる。リム部31、フレーム部32、中央閉塞部34、環状凹部35およびモータハウジング36のその他の特徴は、実施の形態1の場合と略同様であるため、ここでは説明を繰り返さないものとする。
図23は、送風装置100Bを示す他の底面図である。図23に示すように、吹出側カバー30は、複数の吹出口37を有する。軸流ファン10A,10B(図22参照)の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吹出側に向かって投影したとする。この場合、複数の吹出口37は、円10Dの投影によって描かれる円よりも内側に位置する複数の内側吹出口38と、円10Dの投影によって描かれる円よりも外側に位置する複数の外側吹出口39とに分けられる。
本実施の形態においては、軸流ファン10A,10B(図8参照)の外径を規定する円10Dを、回転軸15の方向(軸方向)の吹出側に向かって投影したとき、その投影線は、ちょうどフレーム部32に重なる(図23参照)。したがって、吹出側カバー30Bに設けられた複数の吹出口37のうち、フレーム部32の内側に位置しているものが内側吹出口38を構成し、フレーム部32の外側に位置しているものが外側吹出口39を構成する。図23においては、便宜上のため、内側吹出口38に相当する部分に、右肩上がりのハッチング線を付しており、外側吹出口39に相当する部分に、右肩下がりの細いハッチング線を付している。
内側吹出口38は、フレーム部32と、中央閉塞部34の外周部分と、隣り合う一対のリブ部33との間に形成される。外側吹出口39は、リム部31と、フレーム部32と、隣り合う一対のリブ部33との間に形成される。内側吹出口38および外側吹出口39は、それぞれ開口面積を有している。内側吹出口38および外側吹出口39の各々の開口面積とは、内側吹出口38および外側吹出口39を形成しているリム部31、フレーム部32、リブ部33および中央閉塞部34のうち、流体の通過可能な開口部分の面積であり、言い換えると、軸流ファン10A,10Bの回転方向における開口幅および軸流ファン10A,10Bの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる領域(開口部分)の面積である。内側吹出口38および外側吹出口39を形成しているリム部31、フレーム部32、リブ部33および中央閉塞部34のうち、開口を形成している部分が曲率を有している場合には、開口面積も曲率を有する面の面積によって定義される。
複数のうちのすべての内側吹出口38の開口面積の総和を、開口面積BLinと定義する。開口面積BLinは、吹出側カバー30Bに設けられているすべての内側吹出口38の開口面積の総和である。複数のうちのすべての外側吹出口39の開口面積の総和を、開口面積BLoutと定義する。開口面積BLoutは、吹出側カバー30Bに設けられているすべての外側吹出口39の開口面積の総和である。開口面積BLinと開口面積BLoutとを足すことにより、開口面積BLが得られる。開口面積BLは、吹出側カバー30Bに設けられているすべての吹出口37の開口面積の総和である(BL=BLin+BLout)。
上述の実施の形態1の場合と同様に、送風装置100Bは、0.7≦BLout/BLin≦1.5の関係を満足している。送風装置100Bは、0.7≦BLout/BLin≦1.5の関係を満足することに加えて、あるいはこの関係を満足することに代えて、0.4≦SU/BL<1.0の関係を満足するように構成してもよい。
あるいは、上記の実施の形態2(図12,図13)と同様に、天板閉塞部24の大きさを十分に小さくして、吸込口26の開口面積SUを、開口面積SUinと開口面積SUoutとに分けて、0.17≦SUout/BL≦0.48の関係を満足するように構成してもよい。なお、実施の形態3においては、一例として、BLoutの値は4432mmであり、BLinの値は5397mmである。したがって、BLout/BLinの値は0.82である。BLout+BLinの値(BL)は、9829mmであり、SUoutの値は7551mmであり、SUinの値はゼロである。したがって、SUout=SUであり、SU/BLの値は、0.77である。
(検証実験4)
図24,25(および図19)を参照して、軸流ファン10Aの外径を規定する円10Daと、軸流ファン10Bの外径を規定する円10Dbとの間の間隔Lに関して行った検証実験4について説明する。図24は、体積比効率と間隔Lとの関係を示すグラフである。図25は、図24中における線XXVで囲まれた部分の拡大図である。
2つの軸流ファン10A,10Bを近接して配置することは、送風装置の小型化につながるが、騒音(いわゆる「うなり音」)が大きくなりやすい。φ81mmの外径を有する2つの軸流ファン10A,10Bを準備し、間隔Lを1mmから300mmまで変化させながら、その都度、騒音を測定した。騒音は、送風装置から吸込側に1m離れた箇所における騒音および、送風装置から側面側に1m離れた箇所における騒音を計測し、2つの騒音値の平均を算出した。
間隔Lを大きくすることに伴い、送風装置の外形寸法は大きくなっていくが、使用者にとっては騒音の影響の方が大きいと考えられるため(外形寸法の影響は使用者にとっては騒音の影響と比較して小さいと考えられるため)、間隔Lが1mmの際の外形寸法183mmを基準の1とした。
この際、横幅増大影響値=√(設定外形寸法/基準値)を定義した。たとえば、間隔Lが50mmのとき、設定外形寸法(検証対象となる送風装置の外径寸法)は232mmであり、横幅増大影響値は、√(232/183)=1.126となる。さらに、騒音低減効果=(測定により得られた平均騒音値)/(基準騒音(間隔Lが1mmの際の騒音値))を定義した。これらの値を用い、体積(横幅)増加にともない、騒音を低減する効率として、「体積比効率=1/騒音低減効果/横幅増大影響値」を定義した。
基準となる送風装置に対して、間隔Lを変更することによって、体積比効率と間隔Lとの関係について検証した。基準となる送風装置に対して、間隔Lを大きくしていったところ、間隔Lが10mm以上50mm以下のとき、基準の構成の場合よりも体積比効率が高くなることが分かった。さらに、間隔Lが17.5mm以上30mm以下のとき、基準の構成の場合よりも体積比効率が5%以上高くなることが分かった。
以上、各実施の形態および各検証実験について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 空気流通式衣服、10,10A,10B 軸流ファン、10D,10Da,10Db 円、11 ボス部、12 翼部、13 先端部、15 回転軸、20,20A,20B 吸込側カバー、21,31 リム部、22,23,32 フレーム部、24 天板閉塞部、24a 中央部、25,25s,25t,33 リブ部、26,26a,26b,26c 吸込口、27 内側吸込口、28 外側吸込口、30,30B 吹出側カバー、31P 外周フランジ部、31R リブ、33S 他端、33T 一端、34 中央閉塞部、35 環状凹部、36 モータハウジング、37 吹出口、38 内側吹出口、39 外側吹出口、40 モータ、42 軸、100,100A,100B 送風装置。

Claims (9)

  1. 軸流ファンと、
    複数の吸込口を有し、前記軸流ファンの吸込側に配置された吸込側カバーと、
    複数の吹出口を有し、前記軸流ファンの吹出側に配置された吹出側カバーと、を備え、
    前記吸込側カバーは、吸込側リム部、吸込側フレーム部、複数の吸込側リブ部および天板閉塞部を含み、
    前記吸込側リム部および前記吸込側フレーム部は、いずれも円環状に延在する形状を有し且つ軸方向に間隔を空けて並んでおり、前記天板閉塞部は、円盤状の形状を有し、前記軸流ファンの回転軸の軸方向に対して交差する位置に配置され、前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部および前記天板閉塞部は、前記軸流ファンの回転軸の軸方向に沿って順に並び、且つ、いずれも前記軸流ファンの回転軸の軸方向に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置されており、
    複数の前記吸込側リブ部は、周方向において間隔を空けて並ぶように配置され且つ前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部および前記天板閉塞部を接続するように、軸方向に対して平行に延びており、複数の前記吸込側リブ部の各々の一端は、前記吸込側リム部に接続され、複数の前記吸込側リブ部の各々の他端は、前記天板閉塞部の外周部分に接続され、円環状に延在する前記吸込側フレーム部は、複数の前記吸込側リブ部の各々の途中部分に交差するように設けられており、
    前記吹出側カバーは、吹出側リム部、吹出側フレーム部、複数の吹出側リブ部および中央閉塞部を含み、
    前記吹出側リム部および前記吹出側フレーム部は、いずれも円環状に延在する形状を有し且つ軸方向に間隔を空けて並んでおり、前記中央閉塞部は、円形状の外形を有し、前記軸流ファンの回転軸の軸方向に対して交差する位置に配置され、前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部は、径方向の外側の方から内側の方に向かって順に並んでおり、前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部は、いずれも、前記軸流ファンの回転軸に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置されており、
    複数の前記吹出側リブ部は、周方向において間隔を空けて並ぶように配置され且つ前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部を接続するように放射状に延びており、複数の前記吹出側リブ部の各々の一端は、前記吹出側リム部に接続され、複数の前記吹出側リブ部の各々の他端は、前記中央閉塞部の外周部分に接続され、円環状に延在する前記吹出側フレーム部は、複数の前記吹出側リブ部の各々の途中部分に交差するように設けられており、
    複数の前記吹出口は、
    前記軸流ファンの外径を規定する円を軸方向の吹出側に向かって投影した場合に、前記円の投影によって描かれる基準円よりも内側に位置する複数の内側吹出口と、前記円の投影によって描かれる前記基準円よりも外側に位置する複数の外側吹出口と、を含み、
    前記軸流ファンの外径を規定する前記円を軸方向の吹出側に向かって投影したとき、その投影線は、前記吹出側フレーム部に重なるように位置し、前記吹出側カバーに設けられた複数の前記吹出口のうち、前記吹出側フレーム部よりも径方向内側に位置しているものが前記内側吹出口を構成し、前記吹出側フレーム部よりも径方向外側に位置しているものが前記外側吹出口を構成し、
    前記内側吹出口の開口面積とは、前記内側吹出口を形成している前記中央閉塞部、前記吹出側フレーム部および前記吹出側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    前記外側吹出口の開口面積とは、前記外側吹出口を形成している前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記吹出側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    複数の前記内側吹出口の開口面積の総和をBLinと定義し、
    複数の前記外側吹出口の開口面積の総和をBLoutと定義すると、
    0.7≦BLout/BLin≦1.5の関係を満足しており、
    前記軸流ファンの隣り合う翼部の回転軸に対して成す角をθ1とし、
    隣り合う前記吸込側リブ部の回転軸に対して成す角をθ2とすると、
    θ1×n≠θ2およびθ2×n≠θ1の関係(n:自然数1、2、3…)が成立している、
    送風装置。
  2. 軸流ファンと、
    複数の吸込口を有し、前記軸流ファンの吸込側に配置された吸込側カバーと、
    複数の吹出口を有し、前記軸流ファンの吹出側に配置された吹出側カバーと、を備え、
    前記吸込側カバーは、吸込側リム部、吸込側フレーム部、複数の吸込側リブ部および天板閉塞部を含み、
    前記吸込側リム部および前記吸込側フレーム部は、いずれも円環状に延在する形状を有し且つ軸方向に間隔を空けて並んでおり、前記天板閉塞部は、円盤状の形状を有し、前記軸流ファンの回転軸の軸方向に対して交差する位置に配置され、前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部および前記天板閉塞部は、前記軸流ファンの回転軸の軸方向に沿って順に並び、且つ、いずれも前記軸流ファンの回転軸の軸方向に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置されており、
    複数の前記吸込側リブ部は、周方向において間隔を空けて並ぶように配置され且つ前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部および前記天板閉塞部を接続するように、軸方向に対して平行に延びており、複数の前記吸込側リブ部の各々の一端は、前記吸込側リム部に接続され、複数の前記吸込側リブ部の各々の他端は、前記天板閉塞部の外周部分に接続され、円環状に延在する前記吸込側フレーム部は、複数の前記吸込側リブ部の各々の途中部分に交差するように設けられており、
    前記吸込口の開口面積とは、前記吸込口を形成している前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部、前記天板閉塞部および前記吸込側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    前記吹出側カバーは、吹出側リム部、吹出側フレーム部、複数の吹出側リブ部および中央閉塞部を含み、
    前記吹出側リム部および前記吹出側フレーム部は、いずれも円環状に延在する形状を有し且つ軸方向に間隔を空けて並んでおり、前記中央閉塞部は、円形状の外形を有し、前記軸流ファンの回転軸の軸方向に対して交差する位置に配置され、前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部は、径方向の外側の方から内側の方に向かって順に並んでおり、前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部は、いずれも、前記軸流ファンの回転軸に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置されており、
    複数の前記吹出側リブ部は、周方向において間隔を空けて並ぶように配置され且つ前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部を接続するように放射状に延びており、複数の前記吹出側リブ部の各々の一端は、前記吹出側リム部に接続され、複数の前記吹出側リブ部の各々の他端は、前記中央閉塞部の外周部分に接続され、円環状に延在する前記吹出側フレーム部は、複数の前記吹出側リブ部の各々の途中部分に交差するように設けられており、
    複数の前記吹出口は、
    前記軸流ファンの外径を規定する円を軸方向の吹出側に向かって投影した場合に、前記円の投影によって描かれる基準円よりも内側に位置する複数の内側吹出口と、前記円の投影によって描かれる前記基準円よりも外側に位置する複数の外側吹出口と、を含み、
    前記軸流ファンの外径を規定する前記円を軸方向の吹出側に向かって投影したとき、その投影線は、前記吹出側フレーム部に重なるように位置し、前記吹出側カバーに設けられた複数の前記吹出口のうち、前記吹出側フレーム部よりも径方向内側に位置しているものが前記内側吹出口を構成し、前記吹出側フレーム部よりも径方向外側に位置しているものが前記外側吹出口を構成し、
    前記内側吹出口の開口面積とは、前記内側吹出口を形成している前記中央閉塞部、前記吹出側フレーム部および前記吹出側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    前記外側吹出口の開口面積とは、前記外側吹出口を形成している前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記吹出側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    複数の前記吸込口の開口面積の総和をSUと定義し、
    複数の前記外側吹出口の開口面積および複数の前記内側吹出口の開口面積の総和をBLと定義すると、
    0.4≦SU/BL<1.0の関係を満足しており、
    前記軸流ファンの隣り合う翼部の回転軸に対して成す角をθ1とし、
    隣り合う前記吸込側リブ部の回転軸に対して成す角をθ2とすると、
    θ1×n≠θ2およびθ2×n≠θ1の関係(n:自然数1、2、3…)が成立している、
    送風装置。
  3. 軸流ファンと、
    複数の吸込口を有し、前記軸流ファンの吸込側に配置された吸込側カバーと、
    複数の吹出口を有し、前記軸流ファンの吹出側に配置された吹出側カバーと、を備え、
    前記吹出側カバーは、吹出側リム部、吹出側フレーム部、複数の吹出側リブ部および中央閉塞部を含み、
    前記吹出側リム部および前記吹出側フレーム部は、いずれも円環状に延在する形状を有し且つ軸方向に間隔を空けて並んでおり、前記中央閉塞部は、円形状の外形を有し、前記軸流ファンの回転軸の軸方向に対して交差する位置に配置され、前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部は、径方向の外側の方から内側の方に向かって順に並んでおり、前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部は、いずれも、前記軸流ファンの回転軸に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置されており、
    複数の前記吹出側リブ部は、周方向において間隔を空けて並ぶように配置され且つ前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記中央閉塞部を接続するように放射状に延びており、複数の前記吹出側リブ部の各々の一端は、前記吹出側リム部に接続され、複数の前記吹出側リブ部の各々の他端は、前記中央閉塞部の外周部分に接続され、円環状に延在する前記吹出側フレーム部は、複数の前記吹出側リブ部の各々の途中部分に交差するように設けられており、
    複数の前記吹出口は、
    前記軸流ファンの外径を規定する円を軸方向の吹出側に向かって投影した場合に、前記円の投影によって描かれる基準円よりも内側に位置する複数の内側吹出口と、前記円の投影によって描かれる前記基準円よりも外側に位置する複数の外側吹出口と、を含み、
    前記軸流ファンの外径を規定する前記円を軸方向の吹出側に向かって投影したとき、その投影線は、前記吹出側フレーム部に重なるように位置し、前記吹出側カバーに設けられた複数の前記吹出口のうち、前記吹出側フレーム部よりも径方向内側に位置しているものが前記内側吹出口を構成し、前記吹出側フレーム部よりも径方向外側に位置しているものが前記外側吹出口を構成し、
    前記内側吹出口の開口面積とは、前記内側吹出口を形成している前記中央閉塞部、前記吹出側フレーム部および前記吹出側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    前記外側吹出口の開口面積とは、前記外側吹出口を形成している前記吹出側リム部、前記吹出側フレーム部および前記吹出側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    前記吸込側カバーは、吸込側リム部、吸込側フレーム部、複数の吸込側リブ部および中央部を含み、
    前記吸込側リム部および前記吸込側フレーム部は、いずれも円環状に延在する形状を有し且つ軸方向に間隔を空けて並んでおり、前記中央部は、円形状の外形を有し、前記軸流ファンの回転軸の軸方向に対して交差する位置に配置され、前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部および前記中央部は、径方向の外側の方から内側の方に向かって順に並んでおり、前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部および前記中央部は、いずれも、前記軸流ファンの回転軸に対して垂直な面方向に沿って延びるように配置されており、
    複数の前記吸込側リブ部は、周方向において間隔を空けて並ぶように配置され且つ前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部および前記中央部を接続するように放射状に延びており、複数の前記吸込側リブ部の各々の一端は、前記吸込側リム部に接続され、複数の前記吸込側リブ部の各々の他端は、前記中央部の外周部分に接続され、円環状に延在する前記吸込側フレーム部は、複数の前記吸込側リブ部の各々の途中部分に交差するように設けられており、
    複数の前記吸込口は、
    前記軸流ファンの外径を規定する円を軸方向の吸込側に向かって投影した場合に、前記円の投影によって描かれる基準円よりも内側に位置する複数の内側吸込口と、前記円の投影によって描かれる前記基準円よりも外側に位置する複数の外側吸込口と、を含み、
    前記軸流ファンの外径を規定する前記円を軸方向の吸込側に向かって投影したとき、その投影線は、前記吸込側フレーム部に重なるように位置し、前記吸込側カバーに設けられた複数の前記吸込口のうち、前記吸込側フレーム部よりも径方向内側に位置しているものが前記内側吸込口を構成し、前記吸込側フレーム部よりも径方向外側に位置しているものが前記外側吸込口を構成し、
    前記内側吸込口の開口面積とは、前記内側吸込口を形成している前記中央部、前記吸込側フレーム部および前記吸込側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    前記外側吸込口の開口面積とは、前記外側吸込口を形成している前記吸込側リム部、前記吸込側フレーム部および前記吸込側リブ部のうち、前記軸流ファンの回転方向における開口幅および前記軸流ファンの軸方向における開口高さのそれぞれの寸法が最も小さくなる部分によって囲まれる開口部分の面積であり、
    複数の前記外側吸込口の開口面積の総和をSUoutと定義し、
    複数の前記外側吹出口の開口面積および複数の前記内側吹出口の開口面積の総和をBLと定義すると、
    0.17≦SUout/BL≦0.48の関係を満足しており、
    前記軸流ファンの隣り合う翼部の回転軸に対して成す角をθ1とし、
    隣り合う前記吸込側リブ部の回転軸に対して成す角をθ2とすると、
    θ1×n≠θ2およびθ2×n≠θ1の関係(n:自然数1、2、3…)が成立している、
    送風装置。
  4. 前記軸流ファンは、いずれもφ130mm以上φ200mm以下の外径を有している、請求項1から3のいずれか1項に記載の送風装置。
  5. 第1の前記軸流ファンと、第2の前記軸流ファンと、を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の送風装置。
  6. 第1の前記軸流ファンおよび第2の前記軸流ファンは、いずれもφ80mm以上φ150mm以下の外径を有している、
    請求項5に記載の送風装置。
  7. 第1の前記軸流ファンの外径を規定する円と第2の前記軸流ファンの外径を規定する円との間の間隔は、10mm以上50mm以下である、
    請求項5または6に記載の送風装置。
  8. 前記軸流ファンの翼部の枚数をMとし、前記吸込側リブ部の本数をNとすると、M,Nは、互いに割り切れない関係を有している、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の送風装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の送風装置を備えた、
    空気流通式衣服。
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