JP3333396B2 - マルチメディアメール受信手段 - Google Patents

マルチメディアメール受信手段

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JP3333396B2 JP21055996A JP21055996A JP3333396B2 JP 3333396 B2 JP3333396 B2 JP 3333396B2 JP 21055996 A JP21055996 A JP 21055996A JP 21055996 A JP21055996 A JP 21055996A JP 3333396 B2 JP3333396 B2 JP 3333396B2
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清乃 氏原
康之 中島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマルチメディアメ
ール受信装置に関し、特に、テキスト情報と一緒に、静
止画、音声、動画像等のメディア情報を、電子メールと
して送信できるマルチメディアメール受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電話回線等の公衆回線やLAN等
の企業内通信網によって互いに接続されたコンピュータ
間で、電子メールの送受信が広く普及している。しかし
ながら、現在のところ、送信される情報は主にテキスト
のみであることから、送信者の送信情報のニュアンスが
正確に受信者に伝わらないといった場合が多くある。そ
こで、テキスト情報に加えて、音声、動画像といった、
様々な表現媒体を用いた電子メールであるマルチメディ
アメールに対する要求が高まっている。
【0003】従来のマルチメディアメールにおいては、
メールサーバで受信したメールを全て受信側の端末に送
信すると、音声、動画像データのデータ量が大きいこと
から、ネットワークに対する負荷が大きくなる。このた
め、たとえ、10Mbps程度のイーサネット等であっ
ても、他のアプリケーションに影響を与えたり、全ての
メールを受信するのに多くの時間がかかったりして、多
数の端末で同時にメールサーバをアクセスすることがで
きないという問題を生じていた。
【0004】この問題に対して、従来から次のような提
案がなされている。(1) 橋本等の「普及型ネットワーク
対応ビデオメールシステムの開発」信学技報OFS95
−32(1955−11)に記されているように、音
声、動画像データの代表的なデータのみをクライアント
端末に先送りして、実際のデータはネットワークの負荷
が軽い時に分割して転送する方法。(2) 山口等の「ビデ
オメールシステムの開発」情報処理学会52回大会6B
b−4(1996)に記されているように、音声、動画
像データは、一旦受信側のメールサーバに送信して、後
でサーバから受信端末にデータを転送して再生する方
法。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来技術には、次のような問題があった。前記提案
(1) では、音声、動画像データの代表的なデータのみを
クライアント端末に先送りしているが、このような先送
りでは、送信者の送信データに関する細かなニュアンス
までは伝わらないという問題があった。また、音声、動
画像データの実際のデータはネットワークの負荷が軽い
時に分割して転送するようにしているが、動画像のデー
タが大きい場合には、分割転送すると非常に多くの時間
がかかるので、受信者側で、動画像再生に至るまでに時
間がかかるという問題があった。
【0006】また、前記提案(2) では、メールサーバか
ら受信側動画像サーバへデータを一旦ダウンロードし、
動画像用サーバとクライアント端末の間のプロトコル上
の接続を常時行って、任意の時間にクライアント端末へ
データの転送を行うようにしているため、多数の端末を
動画像用サーバに接続した場合には、結果的に、ネット
ワークの負荷が大きくなり、クライアント端末へのデー
タのダウンロードに時間がかかり、連続的に再生するの
が困難な場合が多いだけでなく動画像用サーバのコスト
がかかるという問題があった。
【0007】この発明の目的は、前記した従来技術の問
題点を除去し、受信側端末に、短時間に、送信者の送信
データに関する細かなニュアンスまで伝達できる動画像
データを送ることのできるマルチメディアメール受信装
置を提供することにある。また、他の目的は、受信側端
末と動画像用サーバとを結ぶネットワークに大きな負荷
をかけることなく、クライアント端末への動画像データ
のダウンロードを短時間に行うことのできるマルチメデ
ィアメール受信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、この発明は、テキストおよび音声、静止画、動
画像等のメディア情報をメールとして送受信するマルチ
メディアメール受信装置において、受信したメールに、
テキストとメディア情報とを分類し表示する処理を行う
ためのプログラムを起動する情報が存在する場合に、メ
ディア情報をメールサーバとは異なるサーバに別ファイ
ルとして蓄積するメール蓄積手段と、前記メディア情報
にそのインデックスとなるアイコン情報を付加する手段
を具備した点に第1の特徴がある。
【0009】また、この発明は、受信側クライアント端
末は前記複数のアイコンからなる動画像のインデックス
の一覧データを表示する手段と、該一覧データの任意の
場所からデータ再生を指示する手段とを具備した点に第
の特徴がある。
【0010】第の特徴によれば、メディア情報にアイ
コンを付けるようにしているので、受信側ユーザがその
内容を容易に把握できるようになる。また、受信側クラ
イアント端末に送信するデータ量が少なくなるので、迅
速かつ効率的に、メールを受信側クライアント端末に送
ることができ、ネットワークの負荷の軽減を図ることが
できる。また、第の特徴によれば、ユーザはテキスト
とリンクされた動画像等のメディア情報のインデックス
をアイコンで見ることができ、短時間に、送信者の送信
データに関する細かなニュアンスまで伝達できるように
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態のクラ
イアント端末の構成を示すブロック図である。クライア
ント端末は図示されているように、クライアント端末全
体の動作を制御する制御装置1と、動画像を読込むカメ
ラ2と、音声情報を読込むマイク3と、これらの入力I
/F4と、情報を蓄積する蓄積装置5と、蓄積装置イン
タフェイス(I/F)6と、通信I/F7と、表示用バ
ッファ8と、表示I/F9と、ディスプレイ10と、ス
ピーカ11とから構成されている。
【0012】前記制御装置1はユーザが操作できる各種
のキーをもつキーボード、マウス等を含んでいる。前記
通信I/F7はネットワーク20を介してメールサーバ
21と接続されている。そして、該通信I/F7はネッ
トワーク20を介して該メールサーバ21へメールを転
送したり、該メールサーバ21からメールを受信したり
する。前記蓄積装置5には、蓄積装置I/F6を介し
て、制御装置1から入力された入力情報、カメラ2から
入力された動画像、マイク3から入力された音声情報、
通信I/F7を介して受信したメール等が記憶される。
一方、該蓄積装置5から読み出された情報は、蓄積装置
I/F6を介して通信I/F7へ送られ、メールとして
メールサーバ21へ送出される。また、再生用バッファ
8、表示I/F9を介して、ディスプレイ10上に表示
されたり、スピーカ11から音声で出力される。
【0013】次に、本実施形態の動作を説明する。ま
ず、送信するメールを作成する動作から説明する。ユー
ザがクライアント端末でシステムを起動すると、前記デ
ィスプレイ10に図2に示されているような初期画面が
表示される。そこで、ユーザがパスワードを入力する
と、ユーザの認証が行われる。この認証が終了すると、
図3のように、メールの内容に、音声、動画像等のメデ
ィア情報を含ませるあるいは含んでいるかどうかを示す
インジケータ31、送信日時32、送信者33、表題3
4等の情報を含む受信メールの一覧が表示される。
【0014】ユーザが図3の画面上の「新規作成」を選
択すると、図4のメール作成画面が表示される。該メー
ル作成画面は、宛先等のメールヘッダ入力部41、テキ
スト入力部42、および静止画、動画像+音声、グラフ
ィックスを取込む選択アイコン43a〜43cから構成
されている。ユーザはこの画面上で、宛先、表題等のメ
ールヘッダ入力部41への書込み、およびテキスト情報
のテキスト入力部42への書込みを行うことができる。
【0015】静止画、動画像および音声、あるいはグラ
フィックスを取り込む場合には、ユーザは、このメール
作成画面上のアイコン43a〜43cを選択する。そう
すると、前記システムは静止画、動画像および音声、あ
るいはグラフィックスを新規に作成するのか、あるいは
クライアント端末の蓄積装置5に蓄積されているファイ
ルを選択するのかをユーザに尋ねる。そこで、ユーザが
新規作成を選択すると、クライアント端末に搭載されて
いる作成プログラムが新たに起動して、カメラ2および
マイク3からのメディア情報の取込み、すなわち新規作
成を行う。この取込まれたメディア情報は、必要に応じ
て、その場で内容を確認することができる。一方、クラ
イアント端末の蓄積装置5に蓄積されているファイルが
選択されると、前記ディスプレイ10上の画面は、図5
のような選択画面が表示される。すなわち、ディレクト
リ名の入力画面45、ファイル一覧46等が表示され
る。ユーザはファイル一覧46から、任意のファイルを
選択することにより該ファイルを送信メールに取込むこ
とができ、テキスト入力部において入力途中にアイコン
43a〜43cを選択することによって、メール再生時
にその位置にメディア情報の表示を行うことができる。
以上のようにして、ユーザは新規のメールを作成するこ
とができる。
【0016】図6は、メールの送信および受信システム
の概要を示すブロック図であり、51は送信側のクライ
アント端末、52は送信側のメールサーバ、54は受信
側のメールサーバ、56は受信側のクライアント端末で
ある。メールサーバ52と54との間は、ネットワーク
53で接続されている。55はWEBサーバ、VODサ
ーバ等の音声、動画像等のメディア情報を格納するメデ
ィア情報格納用サーバである。
【0017】次に、クライアント端末51で作成された
メールの送信方法について説明する。メールサーバ52
から送出されるメールの送信時のデータの形としては、
図7(a) に示されているように、テキスト、静止画と、
動画像、音声等のメディア情報をメール本体中に一体に
した一体型メール61と、同図(b) に示されているよう
に、テキスト、静止画62aに、動画像、音声データ6
2bを添付ファイルとする添付型メール62がある。該
添付型メール62においては、メールの本体中に、前記
テキストと動画像、音声データ62bのリンク情報が入
れられている。
【0018】これらのメールは、いずれも、送信側のメ
ールサーバ52から受信側のメールサーバ54へ、一時
に送信される。音声、動画像等のメディア情報を圧縮し
て送信する場合には、例えば圧縮符号化の国際標準方式
である、MPEG1(ISO/IEC11172)、H
263(ITU−T)、H261(ITU−T)、G7
22(ITU−T)等を用いることができる。
【0019】図8は、前記したメールの作成処理および
送信処理の概要を示したフローチャートである。ステッ
プS1では、図4の画面上で、宛先、表題等をメールヘ
ッダ部分41に入力する動作、およびテキストをテキス
ト入力部42に書込む動作が行われる。ステップS2で
は、図4のアイコンが選択されたか否かの判断がなされ
る。この判断が肯定の場合にはステップS3に進む。ス
テップS3では、カメラ2、マイク3又は作成プログラ
ムによりメディア情報を新規に作成するか、あるいは既
に格納されているメディア情報を採用するかの選択が行
われる。そして、この選択に従がった方法で、メディア
情報の取り込みが行われる。ステップS4では、取り込
んだメディア情報の確認を行うか否かの判断がなされ、
この判断が肯定の場合には、ステップS5に進んで、再
生プログラムが起動され、これによって取り込んだメデ
ィア情報の確認がなされる。続いて、ステップS6に進
んで、作成したメールを送信するか否かの判断がなされ
る。この判断が肯定の場合には、ステップS7に進ん
で、メールヘッダ、メールの内容が作成され、ステップ
S8では、図7の(a) 又は(b) の形態で送信される。
【0020】次に、受信側のメールサーバ54、メディ
ア情報格納用サーバ55およびクライアント端末56の
動作を説明する。送信されたメール中に、テキストとメ
ディア情報を分類するプログラムを起動する情報が含ま
れている場合には、受信側のメールサーバ54は音声と
動画像を別ファイルとして、メディア情報格納サーバ5
5に格納する。該メディア情報格納サーバ55として、
WEBサーバや、VODサーバを用いることができる。
また、該受信側のメールサーバ54は、受信したメール
の格納場所、ユーザ情報、そのユーザのみに許可される
再生および削除コマンドの付加、および音声、動画像の
アイコンの作成を行う。
【0021】該メールサーバ54は、音声、動画像のア
イコンの作成を、次の動画像検索技術を用いて行うこと
ができる。すなわち、例えば、氏原等の「動画像のカッ
ト点画像検出装置および方法」情報処理学会第51回大
会6S−9(1995)、特開平7−263681号公
報、特開平5−216895号公報、あるいは特開平6
−46561号公報等に開示されている画像のカット点
検出技術と、中島等の「類似画像検索装置および方法」
画像電子学会研究会予稿(1994−06)または特開
平7−77098号公報等に記されている類似画像検索
技術を用いて、画像のカット点画像や類似画像を検出
し、これを時間順にインデックス画像、すなわちアイコ
ンとして表示することができる。
【0022】次に、受信側のクライアント端末56の動
作を説明する。ユーザがメール受信のためにクライアン
ト端末56で前記システムを起動すると、送信動作時と
同様に、図2のユーザ認証画面が表示され、該認証が成
立すると、図3の画面が表示される。該画面には、イン
ジケータ31、送信日時32、送信者33、表題34等
の情報を含む受信メールの一覧が表示される。ユーザが
該一覧から所望の受信メールを選択すると、受信側メー
ルサーバ54から、音声、動画像等を分類した後のメー
ル本体が、例えば図9のように表示される。
【0023】図9は、受信側メールサーバ54で動画像
検索を行って、自動的にインデックスとなるアイコンを
作成した時の表示例であり、該インデックスとしての複
数の動画像のアイコン71a〜71cが画面上に一覧表
示される。72はテキスト情報、73は音声アイコンを
示している。
【0024】この複数のアイコン表示により、ユーザは
テキストおよび動画像データの内容把握が容易になる。
また、送信者のより細かなニュアンスを、メールを受信
した当初に把握することができるようになる。また、ユ
ーザがアイコンで表示された動画像および音声を詳細に
見たい場合には、所望のアイコンを指定することによっ
て、動画像データの本当に再生したい部分からの再生が
可能になる。このため、動画像の再生の際に、無駄な動
画像をクライアント端末56に転送する必要がなくな
り、転送するデータ量を最小限に止めることができるよ
うになる。この結果、受信側メールサーバ54と受信側
クライアント端末56とを結ぶネットワークに大きな負
荷をかけることなくなる。
【0025】次に、図9の画面で、ユーザが受信したメ
ールを不必要なメールと判断してメールの削除を行う場
合には、画面中の削除を指定することによって、このメ
ールおよび表示されたアイコンに対応する受信側メール
サーバ上にある音声、動画像データを同時に削除するこ
とができる。
【0026】一方、ユーザがアイコンを選択することに
よって、さらに音声、動画像の再生を要求する場合に
は、クライアント端末中に搭載されている再生プログラ
ムをさらに起動する。そうすると、再生画面が別に表示
されて、再生が即時に開始される。なお、これに代え
て、図中のアイコンをそのまま再生画面として、再生を
即座に開始させるようにしてもよい。
【0027】図10は、前記したメールの受信側の装置
の動作を示すフローチャートである。ステップS11で
は、受信側メールサーバ54は、受信メールにメディア
情報を分類するプログラムの起動情報があるか否かの判
断がなされる。この判断が肯定の場合には、ステップS
12に進んで、受信したメールデータの中から音声と動
画像とを分類し、メディア情報格納サーバ55に格納す
る。また、受信側メールサーバ54は、格納場所、ユー
ザ情報の付加再生、削除コマンドの付加およびアイコン
の作成とリンク付けを行う。
【0028】ステップS13では、ユーザによってメー
ルの再生要求があるか否かの判断がなされ、この判断が
肯定の場合にはステップS14に進んで、音声、動画像
アイコンを含むメール本体を、クライアント端末へ転送
し表示する。ステップS15では、ユーザによって、さ
らに、音声、動画像の再生の要求があるか否かの判断が
なされる。すなわち、ユーザが動画像のアイコンを指定
したか否かの判断がなされる。この判断が肯定の場合に
は、ステップS16に進んで、該アイコンに対応する音
声、動画像の再生が実行される。
【0029】ステップS17では、ユーザによってメー
ルの削除の要求があったか否かの判断がなされる。すな
わち、図9の画面において、削除のボタンが選択された
か否かの判断がなされる。この判断が肯定の場合にはス
テップS18に進んでメールの削除を行う。なお、ステ
ップS11の判断が否定の時には、ステップS13に進
む。また、ステップS13およびステップS15の判断
が否定の時には、ステップS17に進む。
【0030】前記ステップS16のデータ再生の方法と
しては、例えば、帯域確保型のネットワークプロトコル
であるRSVPプロトコルを用いて動画像や音声を即時
リアルタイムで再生することができる。他のデータ再生
方法としては、TCP/IP上でデータ転送を行い、図
11のように、時刻t1 でユーザが動画像データの再生
を指示したとした場合、図1の再生用バッファ8にある
程度のデータが蓄積された時点t2 から再生を開始する
ことにより、確実な帯域確保が困難な状況でも、簡易的
なリアルタイム再生を実現することができる。この再生
方式によれば、受信側クライアント端末に一旦データを
ダウンロードしてから再生を開始するのではなく、デー
タを転送しながら再生を行うことができ、リアルタイム
再生を実現することができる。なお、従来は、前記再生
用バッファ8に全部のデータが蓄積された時刻t3 から
再生を開始していたので、本発明の再生方式によれば、
(t3 −t2 )時間の短縮をすることができる。
【0031】図9に示されているように、動画像アイコ
ンがその動画像のインデックスとして複数個表示される
場合には、ユーザが選択したアイコンの位置から動画像
の再生が行われ、該アイコンが指定するタイムコードに
よってサーバ内のファイルポインタを算出し、そのポイ
ンタからデータを転送する。なお、該ファイルポインタ
fp (バイト)は、下記の式を用いて求めることができ
る。
【0032】fp =TB×TC/TT−α ここに、TBは動画像データ、TCは指定タイムコード
(00:00:00スタート)、TTは動画像の全再生時間、α
は任意の定数である。なお、TC<β(=α×TT/T
B)の時は、fp =0とする。
【0033】このように、インデックスの一覧表によ
り、必要最小限になったデータを転送、あるいは再生す
ることにより、クライアント端末56は、効率的なメー
ル受信と、迅速なマルチメディアメールの再生を実現す
ることができる。
【0034】前記した実施形態では、音声、動画像のア
イコンを受信側のメールサーバで作成するようにした
が、本発明はこれに限定されず、送信側のメールサーバ
で作成してもよい。すなわち、送信側のメールサーバで
画像検索技術を用いてインデックスとなるアイコンを作
成し、送信するメールの本体中に該アイコンと実際のデ
ータとをリンクさせる情報を含ませて送信することも可
能である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、マルチメディアメール送信装置が、メール本
体中に、テキストおよびメディア情報を分類させるプロ
グラムを起動させる情報を付加するプログラム起動情報
付加手段を有しているので、受信側メールサーバにおい
て、テキストとメディア情報を別ファイルで蓄積でき
る。このため、メディア情報にアイコンを付ける等の加
工を自由かつ簡単に施すことができる。
【0036】また、本発明によれば、データ量の多い音
声、動画像等のメディア情報を受信側メールサーバに別
ファイルで格納し、該メディア情報にインデックスとな
る1個又は複数個のアイコンを付けるようにしているの
で、受信側のクライアント端末にアイコンを一覧表示さ
せることができ、受信側ユーザはその内容を容易に把握
できるようになる。また、データ量の少ない、テキス
ト、静止画、アイコンのみを一体にして、先に受信側ク
ライアント端末に送信するようにしているので、迅速か
つ効率的に、メールを受信側クライアント端末に送るこ
とができ、ネットワークの負荷の軽減を図ることができ
る。
【0037】また、本発明によれば、動画像のデータ転
送も、最初はインデックス画面だけをクライアント端末
に送信するだけでよいから、少ないデータ転送量で、ユ
ーザは動画像データの内容の概略を把握することができ
る。また、動画像の詳細内容をインデックス画面を通し
て要求された場合に、該インデックス画面から動画像の
再生を開始することができ、ネットワークの負荷の軽減
と、リアルタイム再生を実現できる。また、メール読出
時間の短縮が可能になる。
【0038】例えば、50kバイトのテキストデータと
500kバイトの動画像データをもつメールは、従来方
式では、5kバイト/秒の回線でメールの読出に110
秒かかたが、本発明の方式によれば、約10秒でテキス
トデータの読出と、動画像のリアルタイム再生とをする
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に使用されるクライアント端末の一例
の構成図である。
【図2】 該クライアント端末の初期画面の表示例を示
す図である。
【図3】 該クライアント端末のメール受信画面の表示
例を示す図である。
【図4】 該クライアント端末のメール作成画面の表示
例を示す図である。
【図5】 メール作成時に使用される、既存データのフ
ァイル選択画面の一例を示す。
【図6】 メールの送信および受信システムの概要を示
すブロック図である。
【図7】 メールの送信形態を説明する図である。
【図8】 メール作成処理の手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図9】 受信側クライアント端末に表示された受信メ
ールの表示例を示す図である。
【図10】 受信側メールサーバの処理の手順の一例を
示すフローチャートである。
【図11】 メディア情報の再生方式の動作の説明図で
ある。
【符号の説明】
1…制御装置、2…カメラ2、3…マイク3、4…入力
インタフェイス(I/F)、5…蓄積装置、6…蓄積装
置、7…通信I/F、8…表示用バッファ、9…表示I
/F、10…ディスプレイ、11…スピーカ、20…ネ
ットワーク、21…メールサーバ、51、56…クライ
アント端末、52、54…メールサーバ、53…ネット
ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/081 (56)参考文献 特開 平7−66830(JP,A) 特開 平8−23345(JP,A) 特開 平4−258056(JP,A) 特開 平8−55137(JP,A) 特開 平8−161240(JP,A) MIME:インターネット上のマルチ メディア,UNIX MAGAZIN E,日本,株式会社アスキー,1995年 6月 1日,第10巻 第6号 通巻104 号,第143頁〜第150頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 351 G06F 13/00 357

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テキストおよび音声、静止画、動画像等
    のメディア情報をメールとして送受信するマルチメディ
    アメール受信装置において、 受信したメールに、テキストとメディア情報とを分類し
    表示する処理を行うためのプログラムを起動する情報が
    存在する場合に、メディア情報メールサーバとは異な
    るサーバに別ファイルとして蓄積するメール蓄積手段
    と、 前記メディア情報にそのインデックスとなるアイコン情
    報を付加する手段とを具備したことを特徴とするマルチ
    メディアメール受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載のマルチメディアメール受
    信装置において、 前記テキストとメディア情報のアイコン情報とを、受信
    側クライアント端末へ転送する手段をさらに具備したこ
    とを特徴とするマルチメディアメール受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載のマルチメディアメール受
    信装置において、 前記アイコン情報は、動画像ファイルの動画像検索結果
    を用いることを特徴とするマルチメディアメール受信装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項記載のマルチメディアメール受
    信装置において、 前記受信側クライアント端末は前記複数のアイコンから
    なる動画像のインデックスの一覧データを表示する手段
    と、 該一覧データの任意の場所からデータ再生を指示する手
    段とを具備したことを特徴とするマルチメディアメール
    受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項記載のマルチメディアメール受
    信装置において、 受信側クライアント端末にて前記アイコンを指定してメ
    ディア情報の再生が要求された時には、該アイコンに該
    当するメディア情報を再生し、前記受信側クライアント
    端末に転送する手段をさらに具備したことを特徴とする
    マルチメディアメール受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項記載のマルチメディアメール受
    信装置において、 前記メディア情報を再生する場合に、受信側クライアン
    ト端末に一旦データをダウンロードしてから再生を開始
    するのではなく、データを転送しながら再生を行うよう
    にしたことを特徴とするマルチメディアメール受信装
    置。
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