JP3593004B2 - 通信方法および通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メール等の通信情報を伝達するための通信方法および通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、通信方法として、インターネット等の通信回線等あるいは記録媒体を介して通信情報を送信側システムから受信側システムに伝達する方法が用いられている。伝達される通信情報としては、電子メール、あるいはその電子メールに添付される画像や音声等のデータファイルなどがあり、受信側システムで受信された通信情報は、表示部や音声出力部等を介して再生されるようになっている。また、受信側システムとして用いられる情報端末には、パソコンや携帯電話機など種々のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
<第1の課題>
このような通信方法においては、受信側システムの通信情報の受信および再生のための環境には、種々のものがある。例えば、画像情報や音声情報には種々のフォーマットが存在し、受信側システムの再生環境によっては、採用しているデータフォーマットの相違により、受信した画像情報や音声情報を再生できない場合がある。
【0004】
また、受信側の環境の能力にも種々のレベルのものがあり、受信側で受信再生可能な情報の品質や情報量も異なっている。例えば、受信側によって、再生可能な画像の解像度(サイズ)、色数、動画の単位時間当たりのフレーム数(コマ数)、音声のサンプリング周波数、MIDI楽曲の再生和音(ボイス)数などが大きく異なっている。また、通信媒体として用いられる伝送路や記録媒体に対するコストの多寡ばらつき(低速通信回線に大容量のデータを送付するとコスト高となり、また大容量の通信情報は受信側システムの記憶装置に保存する場合にもコスト高となる)などの問題がある。
【0005】
<第2の課題>
通信情報の作成に用いられる画像や音声等のコンテンツは、送信者が録画や録音などの方法で作成したものである場合と、一般に流通する(あるいは市販されている)他者の作成した画像(ビデオクリップ)、音声(音楽)、MIDI情報などである場合とがある。
【0006】
後者の場合、流通しているコンテンツは膨大な数量であり、またそのフォーマット、品質および情報容量も多岐に及んでおり、そのような膨大なコンテンツのうちから相手側の受信再生環境に適応するコンテンツをいかに選択するは、専門知識も必要であり、問題である。特に、特に携帯電話機などの小型携帯端末でそのコンテンツの選択処理を行う場合、操作できるボタンやキーなどの数も少なく、非常に不便である。
【0007】
<第3の課題>
また、伝達対象の通信情報は、その使用目的(年賀状、暑中見舞、誕生日祝、冠婚葬祭など)に応じて、画像、音声、文章等の情報形態の異なるコンテンツを組み合わせて作成する必要がある場合があるのであるが、膨大な組み合わせの数のうちから使用目的に合致したコンテンツの適切な組み合わせを選択するのは困難な場合が多い。
【0008】
<第4の課題>
さらに、通信情報として文字だけの電子メールが送信される場合に比して、画像または音声を含む電子メールが送信される場合は、電子メールの情報容量が大きくなりやすいため、受信等の際の受信側の受信側システムの占有時間が大きくなる、あるいは受信した電子メールを記憶する際に大きな記憶容量が必要となるなどの多くの負担を受信側システムに強いることとなる。
【0009】
また、通信情報の内容が画像や音声といったメッセージ性の強いものである場合には、ときに(善意にせよ悪意にせよ)受信者を不快にする場合がある。さらに、見知らぬ相手あるいは好まざる相手からの悪意を持った電子メール(コンピュータウィルス添付の電子メールや脅迫的な内容の電子メールなど)の受信を強いられる場合もあり、受信者側においてこのようなケースにおける受信拒否の手段を設けておく必要がある。
【0010】
<第5の課題>
さらに、受信者が使用している受信側システムに付与さている通信アドレスを送信者側において管理する方法として、アドレスリストを用いる方法がある。この点に関し、従来の通信方法に用いられるアドレスリストでは、一人の受信者に割り当てられた受信者識別情報に、その受信者が使用する受信側システムに付与されている1つの通信アドレスが対応付けて登録可能となっている。
【0011】
しかしながら、現実には、一人の受信者が、互いに異なる通信アドレスが付与された複数の受信側システムを使用している場合があるが、このような場合、その受信者が使用している複数の通信アドレスを従来のアドレスリストを用いて管理しようとした場合には、各通信アドレスごとに受信者識別情報を設ける必要がある。このため、従来の通信システムでは、アドレスリストが煩雑化するとともに、受信者の所望とする通信アドレスを迅速に特定することができない。
【0012】
<発明の目的>
そこで、前記問題点に鑑み、本発明の第1の目的は、受信側の環境に適応させるための通信情報の変換処理に関する送信者の負担を軽減することができる通信方法および通信システムを提供することである。
【0013】
また、本発明の第2の目的は、通信情報作成の時における受信側の環境に適応するコンテンツを選択する送信者の作業を不要することができる通信方法および通信システムを提供するである。
【0014】
さらに、本発明の第3の目的は、通信情報の使用目的に応じて通信情報の作成に用いるコンテンツを容易に選択できる通信方法および通信システムを提供することである。
【0015】
また、本発明の第4の目的は、受信者側でその受信側システムへの通信情報の受信の要否を選択することができる通信方法および通信システムを提供することである。
【0016】
さらに、本発明の第5の目的は、受信者側でその受信側システムへの通信情報の受信の要否を、通信情報の内容に応じて選択することができる通信方法および通信システムを提供することである。
【0017】
また、本発明の第6の目的は、アドレスリストを簡単化し、受信者の所望とする通信アドレスを迅速に特定することができる通信方法および通信システムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための技術的手段は、通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信方法であって、前記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局には、前記通信情報の作成に用いられる複数のコンテンツが設けられ、その各コンテンツが、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境の複数の種類のうちのいずれかの種類に適応し、前記各コンテンツが、画像、音声および文字のうちの少なくとも1つを含んでおり、前記送信側システムを介して前記送信者により前記通信情報の伝達対象の前記受信側システムが特定されると、前記送信側システムまたは前記基地局に、前記複数のコンテンツのうちから特定された前記受信側システムに対応する前記受信側の環境の種類に適応するコンテンツを選出させて前記送信者に提示させ、提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、その通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が前記受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局に、前記通信情報を前記受信側の環境に適応するように変換させることを特徴とする。
また、前記目的を達成するための技術的手段は、通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信方法であって、前記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される前記基地局には、包含するコンテンツの実質的な内容の相違に基づいて分類された前記通信情報の作成に使用可能な複数の種類別コンテンツ群が設けられ、前記各種類別コンテンツ群には、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境の各種類にそれぞれ適応された互いに適応形態の異なる複数のコンテンツが含まれ、前記各コンテンツが、画像、音声および文字のうちの少なくとも1つを含んでおり、前記送信側システムを介して前記送信者により前記複数の種類別コンテンツ群のうちから使用される前記種類別コンテンツ群が特定されるとともに前記通信情報の伝達対象の前記受信側システムが特定されると、前記送信側システムまたは前記基地局に、特定された前記種類別コンテンツ群の前記複数のコンテンツのうちから、特定された前記受信側システムに対応する前記受信側の環境の種類に適応するコンテンツを選出させて前記送信者に提示させ、提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、前記通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が前記受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局に、前記通信情報を前記受信側の環境に適応するように変換させることを特徴とする。
さらに、前記目的を達成するための技術的手段は、通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信方法であって、前記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記基地局には、少なくとも画像、音声および文字の種別による情報形態の相違に基づいて分類された複数の形態別コンテンツ群が階層的に設けられており、前記各形態別コンテンツ群には、前記通信情報の作成に利用可能な互いに内容の異なる複数のコンテンツが選択可能に含まれており、互いに異なる前記各形態別コンテンツ群の前記各コンテンツ同士は、前記通信情報の予め設定された複数の使用目的にそれぞれ対応した複数種類の関連付け態様で互いに関連付けられており、前記各種類の関連付け態様は、互いに異なる前記各形態別コンテンツ群の前記各コンテンツ同士を、上位階層の前記形態別コンテンツ群から下位階層の前記形態別コンテンツ群側に向けて階層間ごとに、各コンテンツ同士の関連性に基づいて関連付け、前記送信側システムを介して前記送信者により前記複数の使用目的のうちからいずれかの使用目的が特定されると、前記送信側システムまたは前 記基地局に、特定された使用目的に対応した関連付け態様で関連付けられた前記コンテンツを、上位階層の形態別コンテンツ群に属するものから下位階層の形態別コンテンツ群に属するものへと階層順に前記送信者に順次提示させ、提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、前記通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局に、前記通信情報を前記受信側の環境に適応するように変換させることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
<背景技術>
まず、具体的な実施形態の説明を行う前に、本発明が適用される背景技術について簡単に説明する。
【0037】
図1ないし図3は、通信媒体として伝送路を用いて通常情報が伝送される場合のシステム構成例を例示的に示しており、図4は、通信媒体として記録媒体を用いて通信情報が伝達される場合の代表的なシステム構成例を例示的に示している。
【0038】
図1は、通信情報が伝送路1中に介設された複数の基地局3,5を介して送信側システム7から受信側システム9に伝送されるようなシステム構成を示している。図2は、通信情報が伝送路1内に介設された1つの基地局11を介して送信側システム7から受信側システム9に伝送されるようなシステム構成を示している。図3は、伝送路1中に基地局が設けられおらず、通信情報がこの伝送路1を介して送信側システム7から受信側システム9に直接伝送されるようなシステム構成を示している。
【0039】
図4のシステム構成では、伝送路1を用いることなく、送信側システム7にて通信情報を書き込んだ記録媒体13を受信者宛に郵送等により移送し、受信者の受信側システム9側でその記録媒体13から通信情報を読み込むことにより、通信情報が送信側システム7から受信側システム9に伝達されるようになっている。
【0040】
なお、図1ないし図3の構成において、基地局3,5,11としては、メールサーバ(ゲートウェイ)などの任意の情報処理装置が用いられる。ここで、基地局3は送信側の基地局(例えば、送信者が契約等して使用するプロバイダのサーバ等)であり、基地局5は受信側の基地局(例えば、受信者が契約等して使用するプロバイダのサーバ等)である。図1および図2の構成において、各基地局3,5,11には、一般には複数の送信側システム7および受信側システム9が接続路1を介して接続可能な状態となっている。
【0041】
また、送信側システム7および受信側システム9としては、PC(パソコン)、携帯電話機、家庭用ゲーム機、STB(Set Top Box:TV付加型のインターネット端末)、あるいは駅、街角および店頭等に設置された情報端末(例えば、MMS(Multi Media Station)) などの任意の情報端末が用いられる。
【0042】
また、接続路1としては、インターネット、携帯電話回線網、公衆電話回線網、ブロードバンド等の高速大容量通信網などの任意の通信回線が用いられる。記録媒体13としては、フロッピディスク等のディスク型の記録媒体、半導体メモリ、あるいICカード等のカード型記録媒体などが用いられる。
【0043】
また、伝達される通信情報としては、電子メールなどの任意の電子情報が考えられる。また、電子メールには、画像情報ファイル、音声情報ファイルあるいはMIDI情報ファイルなどの各種の添付情報ファイルが添付可能なものが多い。
【0044】
図5は、一般的な音声画像付の電子メールのデータ構成を示す図である。図5に示すように、この電子メールは、宛先、件名、各種リンク情報およびその他の情報を含んだヘッダ情報D1と、文字情報本文D2、添付された音声情報D3および画像情報D4とを備えている。
【0045】
<第1実施形態>
以下に、図6に基づいて、本発明の第1実施形態に係る通信方法の説明を行う。なお、本実施形態に係る通信方法は、少なくとも前述の図1ないし図4のシステム構成に適用可能なものである。
【0046】
<第1の特徴点>
本実施形態に係る通信方法では、作成した通信情報を伝送路1を介して送信側システム7から伝送路1を介して特定の相手側の受信側システム9に向けて送信する際に(あるいは、伝達対象の通信情報を記録媒体13に書き込む際に)、その通信情報を、受信側の環境に適用するように送信側システム7に変換させてから伝送路1に送信させる(あるいは、記録媒体13に書き込ませる)ようになっている。
【0047】
ここで、受信側の環境とは、相手側の受信側システム9の受信、再生等の能力、伝送路1(特に、基地局5,11と相手側の受信側システム9との間の伝送路部分)の伝送コスト(例えば、一定容量の情報を伝送するのに必要な時間や料金)あるいは記録媒体13の記録コスト(一定容量の情報を記録するのに必要な記録媒体の数量や費用等)によって規定される。
【0048】
この受信側の環境が異なると、受信側システム9で受信、再生等に適した、あるいは受信、再生等が可能な通信情報のフォーマットや情報容量等が異なるため、受信側の環境の種類に応じて、通信情報のフォーマットや情報容量等を変換する必要がある。
【0049】
受信側の環境の種類によって変換の必要があるものとしては、例えば、画像情報のフォーマット、画像の解像度(サイズ)、色数、動画の単位時間当たりのフレーム数(フレームレート)、音声のトラック数、MIDIトラック数などがある。
【0050】
図6は、本実施形態に係る通信方法に用いられる送信側システム7の要部の構成を示すブロック図である。送信側システム7のハードディスク等によって構成される記憶装置21には、通信情報の変換処理およびその変換処理の要否判断に用いられる適応条件リストが登録されている。
【0051】
適応条件リストには、送信側システム7を使用する送信者が、通信情報を伝達する可能性がある複数種類の受信側の環境と、その各種類の受信側の環境にそれぞれ適応する通信情報の複数種類の適応条件とが対応付けられて登録されている。
【0052】
下記の表1は、適応条件リストの一例を部分的に簡単に示すものである。この表1では、受信側システム9としてPC、携帯電話機、STBが用いられる場合の3種類の受信側の環境が登録されているとともに、その各種類の受信側の環境に適応した通信情報に含まれる画像情報、音声情報等の適応条件が対応付けられて登録されている。
【0053】
【表1】
Figure 0003593004
【0054】
このような適応条件リストは、送信側システム7の図示しない操作入力部を介した手入力により作成される場合や、適応条件リストが記録された記録媒体から読み込む場合、伝送路1を介して特定のデータベースや送信相手の各受信側システムから取得する場合などがある。また、適応条件リストを作成には、各種類の端末の端末名と、その各種類の端末の適応条件とが対応付けられた互換表などを用いてもよく、送信相手の送信側システムの適応条件が不明な場合には、その送信側システムと類似する端末の適応条件を流用してもよい。
【0055】
そして、例えば、送信すべき通信情報が作成されて送信相手となる受信側システム9(あるいは受信側システム9の種類)が特定されて送信指示が与えられると、これに応答して、送信側システム7の情報処理部23の制御部27が、送信相手となる受信側システム9(あるいは受信側システム9の種類)に対応する受信側の環境の種類を特定し、通信情報がその特定された受信側の環境の種類に適応しているか否かを、記憶装置21に記憶されている適応条件リストにおける対応する種類の受信側の環境に対応する適応条件に基づいて判断する。この判断は、通信情報のフォーマットや容量等の条件が、適応条件リストの対応する適応条件に適応しているか否かを判断することにより行われる。
【0056】
通信情報が適応条件リストの対応する適応条件に適応している場合には、制御部27の制御により、通信情報が、必要に応じて圧縮処理された後、通信部29を介して伝送路1に送り出される。あるいは、制御部27の制御により、通信情報が書込・読取装置31を介して通信用の記録媒体13に書き込まれる。
【0057】
一方、通信情報が適応条件リストの対応する適応条件に適応していない場合には、制御部27が、その通信情報を変換処理部33に変換させる。この際、制御部27から変換処理部33には、通信情報に含まれる変換を行うべき情報(ここでは、制御部27によって電子メールから分離された画像情報、音声情報あるいはMIDI情報)と、その情報を適応させるべき適応条件リスト中の対応する適応条件とが与えられ、変換処理部33は、その与えられた適応条件に適応するように通信情報中の変換を行うべき情報の変換を行う。変換後の通信情報は、制御部27の制御により、通信部29を介して伝送路1に送り出される(あるいは、書込・読取装置31を介して通信用の記録媒体13に書き込まれる)。
【0058】
図7は、変換処理部33の構成を示すブロック図である。変換処理部33は、画像情報の変換を行う画像情報変換部41と、音声情報の変換を行う音声情報変換部43と、MIDI情報の変換を行うMIDI情報変換部45とを備えている。なお、変換対象となる画像情報、音声情報およびMIDI情報は、電子メールの添付ファイル等として通信情報に含まれるものである。
【0059】
画像情報変換部41は、解像度変換部41aと、フレームレート変換部41bと、色数変換部41cと、フォーマット変換部41dと、圧縮処理部41eとを備えている。
【0060】
解像度変換部41aは、与えられた画像情報の解像度を、与えらえた解像度に関する適応条件に適応するように変換する。同様に、フレームレート変換部41b、色数変換部41cおよびフォーマット変換部41dは、与えられた画像情報のフレームレート、色数およびフォーマットを、与えらえたフレームレート、色数およびフォーマットに関する適応条件に適応するように変換する。圧縮処理部41eは、各変換部41a〜41dによる変換後の与えられた画像情報の容量が、与えられた情報容量に関する適応条件に適応するように圧縮率を調節して、その変換後の画像情報を圧縮して制御部27に出力する。
【0061】
音声情報変換部43aは、サンプリングレート変換部43a、トラックダウン43b、間引き処理部43c、フォーマット変換部43d、画像同期処理部43eおよび圧縮処理部43fを備えている。
【0062】
サンプリングレート変換部43aおよびフォーマット変換部43dは、与えられた音声情報のサンプリングレートおよびフォーマットを、与えらえたサンプリングレートおよびフレームレートに関する適応条件に適応するように変換する。トラックダウン部43bは、与えられた音声情報のトラック数が与えらえたトラック数に関する適応条件に適応するように、音声情報のトラック数を必要に応じて削減するトラックダウン処理を行う。
【0063】
間引き処理部43cは、音声情報を種々の方法で間引くことにより音声情報の容量を対応する適応条件に適応するように変換する機能と、後述する画像同期処理部43eの制御により、音声情報を間引くことにより、音声情報の画像情報に対する同期を調節する機能とを有している。
【0064】
画像同期処理部43eは、変換により画像情報と音声情報との同期が損なわれるのを防止するために設けられるものであり、変換により画像情報と音声情報の同期が損なわれる(あるいは、損なわれた)場合には、同期の回復処理を行う。
【0065】
この同期回復の方法としては、例えば、音声情報が音楽であり、音楽の切り替わりに同期して画像も切り替われるようになっている場合において、変換により同期が損なわれた場合には、画像の切り替えタイミングを受信側システム9に認識させるためのフラグを、音楽の切り替わりに対応するタイミングで画像情報中に付与する方法がある。あるいは、画像情報変換部41のフレームレート変換部41bによる画像情報(動画像)のレート変換の度合いに対応させて、間引き処理部43cの間引きの処理の度合いを制御することにより、画像情報と音声情報との同期を保持する方法がある。
【0066】
圧縮処理部43fは、変換部43a,43dおよび間引き処理部43cによる処理が施された後の与えられた音声情報の容量が、与えられた情報容量に関する適応条件に適応するように圧縮率を調節して、その処理後の音声情報を圧縮して制御部27に出力する。
【0067】
MIDI情報変換部45は、チャンネル数変換部45a、付加情報処理部45b、間引き処理部45cおよび画像同期処理部45dを備えている。
【0068】
チャンネル数変換部45aは、与えられたMIDI情報のチャンネル数が与えられたチャンネル数に関する適応条件に適応するように、MIDI情報のチャンネル数を必要に応じて削減する。付加情報処理部45bは、与えられたMIDI情報の付加情報を、その付加情報に関する与えられた適応条件に適応するように変換する。
【0069】
間引き処理部45cは、MIDI情報を種々の方法で間引くことによりMIDI情報の容量を対応する適応条件に適応するように変換する機能と、後述する画像同期処理部45dの制御により、MIDI情報を間引くことにより、MIDI情報の画像情報に対する同期を調節する機能とを有している。
【0070】
画像同期処理部45dは、変換により画像情報とMIDIとの同期が損われるのを防止するために設けられるものであり、変換により画像情報と音声情報の同期が損なわれる(あるいは、損なわれた)場合には、同期の回復処理を行う。
【0071】
この同期回復の方法としては、例えば、MIDI楽曲の切り替わりに同期して画像も切り替われるようになっている場合において、変換により同期が損なわれた場合には、画像の切り替えタイミングを受信側システム9に認識させるためのフラグを、MIDI楽曲の切り替わりに対応するタイミングで画像情報中に付与する方法がある。あるいは、画像情報変換部41のフレームレート変換部41bによる画像情報(動画像)のレート変換の度合いに対応させて、間引き処理部45cの間引きの処理の度合いを制御することにより、画像情報とMIDI情報との同期を保持する方法がある。
【0072】
このように、MIDI情報変換部45の各機能要素(45a〜45d)により処理されたMIDI情報は、制御部27に送られる。
【0073】
制御部27は、変換後の画像情報、音声情報あるいはMIDI情報が変換処理部33から与えられると、その与えられた画像情報、音声情報あるいはMIDI情報を再合成して電子メールに添付し、通信部29を介して伝送路1に送り出す(あるいは、書込・読取装置31を介して通信用の記録媒体13に書き込む)。
【0074】
なお、本実施形態では、送信時に既に記憶装置21に登録されている適応情報リスト中の各種類の受信側の環境に対応する適応条件に基づいて通信情報の変換を行うようにしたが、送信処理の前に、伝送路1を介して送信先の受信側システム9あるいは基地局3,5,11のデータベースから、送信先の受信側の環境に適応する適応条件情報を入手し、その入手した適応条件情報に基づいて通信情報の変換を行うようにしてもよい。
【0075】
また、電子メール中の文字情報(テキスト情報)中に含まれる文字数を削減することにより、文字情報の容量を適用条件に適応するように変換するようにしてもよい。
【0076】
また、本実施形態では、制御プログラムで動作する情報処理部23が、情報変換部41,43,45の各機能要素(41a〜41e,43a〜43f,45a〜45d)の機能を担っているが、各機能要素(41a〜41e,43a〜43f,45a〜45d)の機能を担う回路を設けてもよい。
【0077】
以上のように、この第1の特徴点によれば、伝達対象の通信情報が、受信側の環境に適応していない場合には、送信側システム7によって、通信情報が受信側の環境に適応するように自動的に変換されて相手側に送信される(あるいは記録媒体13に書き込まれる)ため、送信者がわざわざ通信情報の変換等を行う必要がなく、受信側の環境に適応させるための通信情報の変換処理に関する送信者の負担を軽減することができる。
【0078】
<第2の特徴点>
ところで、通信情報の作成においては、予め作成しておいた、あるいは外部から入手した複数のコンテンツ(サンプル)の中から選択したコンテンツを用いて通信情報を作成することがよくある。例えば、暑中見舞として用いる通信情報と作成する場合、文書情報を暑中見舞の定形文(コンテンツ)を用いて作成し、暑中見舞にマッチする音楽や画像等のコンテンツを選択して文書情報に添付して通信情報を作成する場合がある。
【0079】
これに対応して、本実施形態では、送信側システム7に備えられる記憶装置21には、対応する受信側の環境の種類に応じて分類された複数の適応端末別コンテンツ群51a〜51dが記録されている。記憶装置21には、通信情報の送信対象となる各受信側システム9の受信側の環境の種類と、その各種類の受信側の環境にいずれのコンテンツ群51a〜51dが対応しているかを示す対応情報が記憶されている。
【0080】
コンテンツ群51a〜51cには、受信側システム9として、パソコン、携帯電話機あるいはSTBが選択された際の各受信側の環境の種類に適応された文字、音声、画像等の複数のコンテンツが選択可能に含まれており、コンテンツ群51dには、変換することによりいずれの受信側の環境の各種類にも適応可能な文字、音声、画像等の複数のコンテンツが選択可能に含まれている。
【0081】
ここで、コンテンツ群51a〜51dは、図8に示すように1階層に分類分けされて作成されてもよいし、受信側の環境の種類の分類分けに対応して、ツリー状に複数階層に分類分けされて作成されてもよい。
【0082】
送信者による送信相手の特定は、例えば、送信側システム7の図示しない表示部に表示される図9に示すようなメニュー53を用いて行われる。メニュー53には、送信相手となる予め登録された各受信側システム9(あるいは受信側システム9の種類)を示す識別情報53aが複数表示されている。各識別情報53aは、受信側システム9のパソコンや携帯電話機等の種類(機種名等)や表示色の相違などを用いて対応する受信側システム9(あるいは受信側システム9の種類)を示している。そして、例えば表示画面上においてカーソル等によっていずれかの識別情報53aを特定することにより、送信相手となる受信側システム9(あるいは受信側システム9の種類)が特定される。なお、ここでは、メニュー53内に各識別情報53aと、記憶装置21内に設けられる各コンテンツ群51a〜51とは1対1に対応している。
【0083】
送信者により送信相手の受信側システム9(あるいは受信側システム9の種類)が特定されると、送信側システム7の情報処理部23の制御部27が、その特定された受信側システム9(あるいは受信側システム9の種類)に対応する受信側の環境を特定し、記憶装置21に記憶された前記対応関係情報に基づいて、その特定した受信側の環境に適応するコンテンツ群51a〜51dを複数のコンテンツ群51a〜51dのうちから選択し、その選択したコンテンツ群51a〜51dに含まれるコンテンツを、受信側の環境に適応するものとして選択可能に送信者に提示する。なお、本実施形態では、メニュー53中の識別情報53aを選択することにより受信側システム9の種類が特定されると、その識別情報53aに対応するコンテンツ群51a〜51dが制御部27によって選択され、これによて、特定された受信側システム9の種類に対応するコンテンツ群51a〜51dが選択される。
【0084】
そして、このように抽出されたコンテンツのうちから送信者によって選択されたコンテンツが用いられて通信情報が作成されると、その通信情報が、制御部27によって通信部29および伝送路1を介して送信相手の送信側システム9に送信される(あるいは、書込・読取装置31を介して記録媒体13に書き込まれる)。
【0085】
なお、コンテンツ群51dは、汎用コンテンツが含まれているため、送信者によってコンテンツ群51dが選択され、そのコンテンツ群51dに含まれるコンテンツが用いられて通信情報が作成された場合には、記憶装置21に記憶された前記適応関係リストに基づいて、その通信情報の送信前に、コンテンツ群51dから選択されたコンテンツに対する前述の変換処理が行われる。
【0086】
以上のように、この第2の特徴点によれば、送信者により通信情報の伝達対象の受信側システム9が特定されると、送信側システム7によって、記憶装置21に記憶されている複数のコンテンツ群51a〜51dのうちから特定された受信側システム9の受信側の環境の種類に適応するコンテンツが選出されるようになっているため、送信者は、その選出されたコンテンツ群51a〜51dのうちから所望とするコンテンツを選択することにより受信側の環境に適応した通信情報を作成することができ、その結果、通信情報作成の時における受信側の環境に適応するコンテンツを選択する送信者の作業を不要することができる。
【0087】
なお、この特徴点では、記憶装置21に記憶された複数のコンテンツが、受信側の環境の種類に応じて設けられた適応端末別コンテンツ群51a〜51dによって分類されたが、複数のコンテンツを、その実質的な内容の相違に基づいて分類してもよい。
【0088】
すなわち、この場合、その包含するコンテンツの実質的な内容の相違に基づいて分類された複数の種類別コンテンツ群が設けられ、各コンテンツの実質的な内容に基づいて、各コンテンツがいずれかの種類別コンテンツ群に分類される。これによって、各種類別コンテンツ群には、実質的な内容が同じで、適応する受信側の環境の種類が異なる複数のコンテンツが含まれることとなる。例えば、画像コンテンツの場合、画像の内容が同じであり、解像度やフォーマットが異なっているコンテンツは同一のコンテンツ群に分類されることとなる。
【0089】
そして、この変形例では、送信者により複数の種類別コンテンツ群のうちから使用される種類別コンテンツ群が特定されるとともに通信情報の伝達対象の受信側システムが特定されると、特定された種類別コンテンツ群に含まれる複数のコンテンツのうちから、特定された受信側システムに対応する受信側の環境の種類に適応するコンテンツが制御部27によって選出されるようになっている。
【0090】
<第3の特徴点>
送信側システム7に備えられる記憶装置21に記憶された複数のコンテンツは、図10に示すように、情報形態の相違(ここでは、画像、音声、文字の別)に基づいて複数の形態別コンテンツ群55,57,59に分類されており、その複数の形態別コンテンツ群55a〜55cは、階層構造を形成している。これによって、各形態別コンテンツ群55,57,59には、通信情報の作成に使用可能な内容の異なる複数のコンテンツ61,63,65が選択可能に含まれることとなる。ここでは、複数の画像コンテンツ61を含むコンテンツ群55が上位階層となっており、複数の音声コンテンツ63を含むコンテンツ群57が中位階層となったおり、複数の文章コンテンツ65を含むコンテンツ群59が下位階層となっている。
【0091】
また、記憶装置21には、送信される通信情報の複数の使用目的(あるいは内容、テーマ、シナリオ)67が、選択可能に記憶されている。
【0092】
そして、互いに異なる各形態別コンテンツ群55,57,59の前記各コンテンツ61,63,65同士は、予め登録された複数の使用目的67にそれぞれ対応した複数種類の関連付け態様A,Bにより、実線矢印または鎖線矢印で示すように互いに関連付けられている。各種類の関連付け態様A,Bは、互いに異なる各形態別コンテンツ群55,57,59の各コンテンツ61,63,65同士を、上位階層の形態別コンテンツ群55,57から下位階層の形態別コンテンツ群57,59側に向けて、ツリー状に分岐しつつあるいは分岐せずに、対応する使用目的67に沿った各コンテンツ61,63,65の関連性に基づいて関連付けている。また、各種類の関連付け態様A,Bは、各使用目的67と、その使用目的67に関連する最上位階層の各コンテンツ61との関連付けも行っている。
【0093】
例えば、関連付け態様Aによって、使用目的67aとコンテンツ61a〜63cが関連付けられている。コンテンツ群55とコンテンツ群57との間では、コンテンツ61aとコンテンツ63a,63bと、コンテンツ61bとコンテンツ63bと、コンテンツ61cとコンテンツ63cとがそれぞれ関連付けられている。コンテンツ群57とコンテンツ群59との間では、コンテンツ63aとコンテンツ65aと、コンテンツ63bとコンテンツ65a,65bと、コンテンツ63cとコンテンツ65cとがそれぞれ関連付けられている。
【0094】
すなわち、各使用目的67とコンテンツ群55の各コンテンツ61との間、および各コンテンツ群55,57,59間の関連付けは、可能な組み合わせのうちから、使用目的67および各コンテンツ61,63,65の内容の関連性に基づいて選択されて行われている。
【0095】
そして、作成しようとしている通信情報の使用目的67が、送信者によって予め登録された複数の使用目的67のうちから選択されると、その選択された使用目的67に対応する関連付け態様A,Bに基づいて、制御部27によって、最上位階層のコンテンツ群55の複数のコンテンツ55のうちから、その使用目的67に関連する少なくとも1つのコンテンツ61が候補として選出される。このとき、例えば、使用目的67aが送信者によって選択された場合には、コンテンツ61a〜61cが制御部27によって候補として選出される。
【0096】
続いて、コンテンツ群55のその候補して選出されたコンテンツ61のうちから、通信情報の作成に使用するコンテンツ61が送信者によって選択されると、その選択されたコンテンツ61に関連する少なくとも1つのコンテンツ63が、選択されている使用目的67に対応する関連付け態様A,Bに基づいて、制御部27によって、中位階層のコンテンツ群57の複数のコンテンツ63のうちから選出される。このとき、例えば、コンテンツ61aが送信者によって選択された場合には、コンテンツ63a,63bが制御部27によって候補として選出される。
【0097】
続いて、同様に、コンテンツ群57のその候補して選出されたコンテンツ63のうちから、通信情報の作成に使用するコンテンツ63が送信者によって選択されると、その選択されたコンテンツ63に関連する少なくとも1つのコンテンツ63が、選択されている使用目的67に対応する関連付け態様A,Bに基づいて、制御部27によって、下位階層のコンテンツ群59の複数のコンテンツ65のうちから選出される。このとき、例えば、コンテンツ63aが送信者によって選択された場合には、コンテンツ65aが制御部27によって候補として選出される。
【0098】
そして、コンテンツ群59のその候補して選出されたコンテンツ65のうちから、通信情報の作成に使用するコンテンツ65が送信者によって選択されると、これによって、通信情報の作成に用いられる画像、音声、文章のコンテンツ61,63,65の組み合わせが決定されることとなる。
【0099】
以上のように、この第3の特徴点によれば、膨大なコンテンツ61,63,65の組み合わせの数のうちから、通信情報の作成に用いるコンテンツ61,63,65の組み合わせを通信情報の使用目的67に応じて用意に選択することができる。
【0100】
<第4の特徴点>
受信側システム7に備えられる記憶装置21には、送信相手の通信アドレス(例えば、メールアドレス)が登録されたアドレスリスト71(図11参照)が登録されている。
【0101】
このアドレスリスト71は、図11に示すように、各受信者に割り当てられた少なくとも1つ(図11では3つ)の識別名(受信者識別情報)73と、その各識別名73に対応付けられた少なくとも1つ(図11では3つ)のアドレス群75とを備えている。識別名73とは、各受信者を識別するための識別情報であり、受信者の氏名等によって構成されている。
【0102】
各アドレス群75は、そのアドレス群75が対応付けられた識別名73に対応する受信者が使用している複数の受信側システム9の通信アドレス77を包含可能となっている。
【0103】
アドレスリスト71に含まれる複数の通信アドレス77は、その通信アドレス77の属性、あるいはその通信アドレス77が割り当てられた受信側システム9の属性等に基づく複数の項目79に分類分けされている。例えば、項目79aには、受信者が勤務先で使用している通信アドレス77が登録され、項目79bには、受信者が携帯電話機で使用している通信アドレス77が登録され、項目79cには、受信者が自宅で使用している通信アドレス77が登録され、項目79dには、受信者が通信機能付きのカーナビゲーション装置等を用いて車に乗っているときに使用している通信アドレス77が登録される。
【0104】
また、送信側システム7の図示しない表示部には、アドレスリスト71が表示可能となっており、このアドレスリスト71を用いて、通信情報の送信先の通信アドレス77を特定できるようになっている。
【0105】
すなわち、前記表示部には、アドレスリスト71に含まれる複数の通信アドレス77が、図11に示すように、縦横に配置された対応する識別名73および項目79によって規定されるリスト71の各升目内に表示されるようになっており、カーソル等を所望の升目に移動させるなどして送信先の通信アドレス77を特定できるようになっている。
【0106】
以上のように、この第4の特徴点に係るアドレスリスト71によれば、各受信者が複数の通信アドレス77を使用している場合には、各受信者を特定するための単一の各識別名73に複数の通信アドレス77を対応付けることができ、その結果、アドレスリスト71を簡単化し、受信者の所望とする通信アドレス77を迅速に特定することができる。
【0107】
なお、上述の第1ないし第3の特徴点に係る送信側システム7の構成および機能を、基地局3,5または11あるいは受信側システム9に設けてよい。また、上述の第4の特徴点に係る送信側システム7の構成および機能を、基地局3,5,11に設けてもよい。このようにした場合、基地局3,5または11に設けられたこれにらの構成および機能は、送信側システム7および伝送路1を介して送信者によって利用されることとなる。
【0108】
<第2実施形態>
図12は、本発明の第2実施形態に係る通信方法に用いられる基地局の要部の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る通信方法は、例えば図1または図2のシステム構成に適応可能である。
【0109】
本実施形態に係る通信方法では、通信情報の作成のための処理の少なくとも一部を、基地局3,5または11で行うようになっている。すなわち、基地局3,5または11に備えられる記憶装置81には、図13に示すように、前述の第1実施形態の第2の特徴点と同様な複数の適応端末別コンテンツ群83a〜83dが設けられるとともに、コンテンツ利用履歴85が記憶されるようになっている。
【0110】
また、記憶装置81には、通信情報の送信対象となる各受信側システム9の受信側の環境の種類と、その各種類の受信側の環境にいずれのコンテンツ群83a〜83dが対応しているかを示す対応情報が記憶されている。さらに、記憶装置81には、前述の表1に示す適応条件リストと同様な適応条件リストも記憶されている。
【0111】
各コンテンツ群83a〜83dの特徴およびその各コンテンツ群83a〜83dが包含するコンテンツの内容は、前述のコンテンツ群51a〜51dと同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。コンテンツ利用履歴情報85は、例えば、どのユーザ(送信者)が記憶装置81に記憶されているどのコンテンツを利用しかたを記録した情報であり、各ユーザに対する課金や、各コンテンツの著作権管理や、人気コンテンツの集計などのマーケティング情報として使用可能となっている。なお、コンテンツ利用履歴情報85の管理および更新は、基地局3,5または11に備えられる情報処理部87の制御部89によって行われる。
【0112】
基地局3,5または11の記憶装置81のコンテンツを利用する際には、送信側システム7および伝送路1を介してコンテンツの利用を供給するためのリクエスト情報D5(図14)を、基地局3,5または11に送信することにより利用できるようになている。
【0113】
そのリクエスト情報D4は、例えば、図14に示すような通信情報に含められて基地局3,5または11に送信される。このリクエスト情報D4は、画像コンテンツと音声コンテンツの利用を要求するものであり、複数のコンテンツ群83a〜83dのうちのいずれのコンテンツ群83a〜83dを使用するのかを示すコンテンツ群特定情報と、その特定されたコンテンツ群83a〜83dに含まれるいずれのコンテンツを利用するのかを示すコンテンツ特定情報とが含まれている。なお、図14の通信情報に含まれるヘッダ情報D1および文字情報本文D2は、図5の通信情報に含まれるヘッダ情報D1および文字情報本文D2と実質的に同一である。
【0114】
コンテンツ群特定情報としては、例えば、送信相手の受信側システム9に対応する受信側の環境の種類を示す情報が考えられる。この場合、受信側の環境の種類を示す情報が伝送路1を介して基地局3,5または11に与えられると、情報処理部87の制御部89が、記憶装置83に記憶された前記対応関係情報に基づいて、その特定された受信側の環境に適応するコンテンツ群83a〜83dを複数のコンテンツ群83a〜83dのうちから選択するとともに、その選択したコンテンツ群83a〜83dのうちから、送信されてきたコンテンツ特定情報に対応するコンテンツを選択して文字情報本文D2に添付して、図5に示すような通信情報を完成させ、通信部93および伝送路1を介して送信相手の受信側システム9に送信する。
【0115】
なお、コンテンツ群83dは、汎用コンテンツが含まれているため、送信者によってコンテンツ群83dが選択され、そのコンテンツ群83dに含まれるコンテンツが用いられて通信情報が作成された場合には、記憶装置83に記憶された前記適応関係リストに基づいて、その通信情報の送信前に、制御部89の指示によって行われる変換処理部91の変換処理によって、コンテンツ群83dから選択されたコンテンツに対する前述の変換処理が行われる。なお、変換処理部91の構成、機能および変換処理の内容は、前述の変換処理部33と実質的に同様である。
【0116】
以上のように、本実施形態に係る通信方法によれば、通信情報作成際の送信者の負担を軽減できる等の第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、以下のような効果も得られる。
【0117】
すなわち、本実施形態に係る通信方法では、基地局3,5または11に複数のコンテンツが用意されており、送信者が送信側システム7および伝送路1を介して通信情報の作成に用いるコンテンツを指定すると、そのコンテンツを用いて通信情報が基地局3,5または11にて作成、完成されて、受信側システム9に送信されるようになっているため、画像や音声等の情報容量の大きなコンテンツを送信側システム7に記憶しておく(あるいは読み込む)必要がない。このため、情報処理容量の乏しい携帯電話機などの簡易な携帯端末が送信側システム7として用いられている場合にも、画像や音声等の情報容量の大きなコンテンツを用いて作成した通信情報を受信側システム9に送信することができる。
【0118】
なお、本実施形態では、記憶装置81に記憶された複数のコンテンツが、受信側の環境の種類に応じて設けられた適応端末別コンテンツ群83a〜83dによって分類されたが、複数のコンテンツを、その実質的な内容の相違に基づいて分類してもよい。
【0119】
すなわち、この場合、その包含するコンテンツの実質的な内容の相違に基づいて分類された複数の種類別コンテンツ群が設けられ、各コンテンツの実質的な内容に基づいて、各コンテンツがいずれかの種類別コンテンツ群に分類される。これによって、各種類別コンテンツ群には、実質的な内容が同じで、適応する受信側の環境の種類が異なる複数のコンテンツが含まれることとなる。例えば、画像コンテンツの場合、画像の内容が同じであり、解像度やフォーマットが異なっているコンテンツは同一のコンテンツ群に分類されることとなる。
【0120】
この場合、各種類別コンテンツ群には、その内包するコンテンツの内容を示すタイトル等の識別情報が付与される。これに伴って、送信者は、基地局3,5または11に送信するリクエスト情報D5に、利用を希望する種類別コンテンツ群を示すタイトル等の識別情報を含めることによって、所望とする種類別コンテンツ群を特定することができる。この際、この識別情報が、前述のコンテンツ群特定情報に対応している。また、記憶装置81には、各種類別コンテンツ群に含まれる各コンテンツが、いずれの種類の受信側の環境(あるいはいずれの種類の受信側システム9)に適応しているかを示す適応関係情報が記憶される。
【0121】
そして、この変形例では、送信側システム7から基地局3,5または11に、リクエスト情報D5に含まれる前記識別情報が伝送路1を介して基地局3,5または11に与えられると、情報処理部87の制御部89が、複数の種類別コンテンツ群のうちから、その識別情報が示す種類別コンテンツ群を選択するとともに、その選択した種類別コンテンツ群のうちから、前記対応関係情報に基づいて、リクエスト情報D5に含まれる受信側の環境の種類(あるいは受信側システム9の種類)を示す情報に対応するコンテンツを選択して文字情報本文D2に添付して、図5に示すような通信情報を完成させ、通信部93および伝送路1を介して送信相手の受信側システム9に送信する。
【0122】
<第3実施形態>
図15は、本発明の第3実施形態に係る通信方法に用いられる基地局5または11の要部の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る通信方法は、例えば、図1または図2に示すシステム構成に適応可能である。なお、本実施形態に係る通信方法は、第1または第2実施形態に係る通信方法と組み合わされて用いられる。
【0123】
本実施形態では、作成された通信情報が、送信側システム7から基地局5または11に送信されてくると、基地局5または11に備えられる情報処理部91が、その通信情報をその記憶装置93内に一旦保持する一方、通信情報の到着を示す報知情報を、その通信部95および伝送路1を介して対応する受信側システム9に送信する。この報知情報に、通信情報の到着を示す情報だけでなく、到着した通信情報の種類(文字のみ、文字と画像あるいは文字と画像と音声等)を示す情報や通信情報の情報容量を示す情報を含めるようにしてもよい。そして、この報知情報によって、例えば、電子メールやボイスメッセージなどにより、「画像音声メールが到着しています、ダウンロードしますか?」などの連絡が行われる。
【0124】
ここで、記憶装置93には、基地局5または11を利用する各受信者のデータベースが設けられており、各受信者宛で送られてきた通信情報は、その対応する受信者のデータベース内に一旦記憶される。
【0125】
そして、報知情報を送信した受信側システム9から、通信情報の送信を要求する送信要求が伝送路1を介して送信されてくると、それに応答して、情報処理部91が、記憶装置93内に保持している通信情報を読み出して、通信部95および伝送路1を介して対応する受信側システム9に送信する。送信された通信情報は、受信側システムにて適宜再生される。
【0126】
ここで、通信情報が基地局5または11から受信側システム9に送信されると、記憶装置93内の対応する通信情報は、原則として消去される。ただし、受信者の希望により、ダウロード後も消去せずに通信情報を記憶装置93内に保存するようにしてもよい。あるいは、受信者が、通信情報の到着を示す報知情報を受信側システム9で受信した際に、その通信情報の消去を指示する消去指令を伝送路1を介して基地局5または11に送信することにより、記憶装置93内の通信情報をダウンロードせずに消去するようにしてもよい。あるいは、報知情報の送信後、一定期間以上、送信要求が行われない通信情報については、消去するようにしてもよい。
【0127】
以上のように、本実施形態によれば、伝送路1を介して通信情報が送信側システム7から受信側システム9に伝送される際に、通信情報が基地局5または11に一旦保持される一方、報知情報が基地局5または11から伝送路1を介して受信側システム9に向けて送信され、受信側システム9から伝送路1を介して基地局5または11に送信要求が与えられるのに応答して、基地局5または11に保持している通信情報が受信側システム9に向けて送信されるため、基地局5または11から報知情報が送信されてきた際に、受信者が通信情報の受信側システム9への受信の要否および受信側システム9への受信タイミングを選択することができる。
【0128】
その結果、受信者が、受信側システム9として使用している受信端末などの状況(例えば、受信端末のメモリの容量や残量、使用している基地局5または11との間の伝送路1の費用的、時間的な伝送コスト、あるいは受信端末の通信情報の再生能力など)や、受信者の都合(仕事中で手が放せない状況等)によっては、通信情報を受信したく場合や、受信するが受信のタイミングを選びたい場合や、その時点で使用している受信側システム9ではなく他の受信側システム9で受信したい場合があるのであるが、これらの受信者の要望の適切に対応することができる。
【0129】
<第4実施形態>
図16は、本発明の第4実施形態に係る通信方法に用いられる基地局5または11の要部の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る通信方法は、例えば、図1または図2に示すシステム構成に適応可能である。
【0130】
本実施形態では、図5に示すように、文字情報本文D2に音声情報D3および/または画像情報D4を添付されてなる通信情報が受信側システム9に送信される場合には、まずはじめに、図17に示すように、音声情報D3および/または画像情報D4の代わりに、音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7が、ヘッダ情報D1および文字情報本文D2に添付されて受信側に送信される。なお、ここで、音声情報D3および/または画像情報D4という記載の意味は、音声情報D3および画像情報D4の両方、あるいは音声情報D3または画像情報D4のいずれか一方という意味である。ここで、受信側システム9に送信される通信情報の情報本体には、文字情報本文D2、音声情報D3および画像情報D4が相当している。
【0131】
音声情報プル情報D6および画像情報プル情報D7には、その音声情報プル情報D6および画像情報プル情報D7が対応する音声情報D4および画像情報D6の内容を示す内情情報と、その音声情報D4および画像情報D6を基地局5または11の記憶装置101内から伝送路1を介して受信側システム9にダウンロードするために必要なプル情報とが含まれている。
【0132】
ここで、例えば、基地局5または11に備えられる記憶装置101内には、通信情報の送信者および受信者が利用可能な音声および画像等の複数のコンテンツが記憶されており、送信者が、受信側システム9に送信すべきコンテンツを送信側システム7および伝送路1を介して選択するようになっている。
【0133】
好ましくは、前述の第2実施形態およびその変形例のように、記憶装置101に記憶されている複数のコンテンツを、複数の適応端末別コンテンツ群83a〜83dまたは種類別コンテンツ群に分類しておき、記憶装置101内の音声コンテンツまたは画像コンテンツの利用を希望する場合には、送信者に、図14に示すように、相手側に送信すべきヘッダ情報D1および文字情報本文D2に、利用する音声コンテンツまたは画像コンテンツを特定するための所定のリクエスト情報D5を添付して、送信側システム7および伝送路1を介して基地局5または11に送信させるようにするのがよい。
【0134】
この場合、基地局5または11に備えられる情報処理部103は、伝送路1およびその通信部105を介して、リクエスト情報D5がヘッダ情報D1および文字情報本文D2に添付されて送信されてくると、そのリクエスト情報D5によって特定されるコンテンツに対応する音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7を作成し、その音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7を、ヘッダ情報D1および文字情報本文D2に添付して通信部105および伝送路1を介して、送信相手の受信側システム9に送信する。
【0135】
受信側システム9では、ヘッダ情報D1および文字情報本文D2に添付された音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7を受信すると、その音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7に基づいて、その音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7に対応する音声情報D3および/または画像情報D4の内容等を示す内容情報が表示部に表示されるなどして出力される。このとき、受信側システム9で出力される内容情報としては、例えば、送信者から音声情報D3として音楽情報の送信の指示が基地局5または11に与えられている場合に、その音楽情報のタイトル等の内容を示す情報が考えられる。
【0136】
そして、受信者は、その出力された内容情報を参照して、所望とするタイミングで、受信側システム9および伝送路1を介して基地局5または11に送信要求を送信することにより、送信されてきた音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7に対応する音声情報D3および/または画像情報D4を基地局5または11からダウンロードすることができる。このとき、送信者から基地局5または11に送信指示が与えれれている音声情報D3および/または画像情報D4が複数ある場合には(例えば、複数曲の音楽情報の送信指示が与えられている場合には)、複数の音声情報D3および/または画像情報D4のうちからダウンロードを行う音声情報D3および/または画像情報D4を、受信者が選択できるようにしてもよい。
【0137】
こらに対応して、情報処理部103は、受信側システム9から伝送路1および通信部105を介して、音声情報D3および/または画像情報D4の送信要求が送信されてくると、対応するコンテンツを記憶装置101から読み出して、送信相手となる受信側システム9の受信側の環境に適応するように必要に応じてフォーマット変換、情報容量等の変換を、第1実施形態と同様な手法により行ってから、通信部105および伝送路1を介して対応する受信側システム9に送信する。このとき、記憶装置101に記憶されている複数のコンテンツのうちからどのコンテンツを選択すれば受信側の環境に適応するのか、あるいは、どのような変換処理を行えばそのコンテンツ(音声情報D3または画像情報D4)が受信側の環境に適応するのか等の情報処理部101による判断は、リクエスト情報D5、対応関係情報および適応条件リスト等に基づいて、前述の第2実施形態の場合と同様にして行われる。
【0138】
なお、ここでは、基地局5または11に受信側の環境の種類を特定させるための情報は、リクエスト情報D5に含ませて送信側システム9から基地局5または11に与えるようにしたが、受信側システム9から音声情報D3および/または画像情報D4の送信要求を基地局5または11に送信する際に受信側システム9から基地局5または11に与えるようにしてもよい。
【0139】
以上のように、本実施形態に係る通信方法によれば、通信情報作成際の送信者および送信側システム7の負担を軽減できる等の第1および第2実施形態と同様な効果が得られるとともに、以下のような効果も得られる。
【0140】
すなわち、本実施形態に係る通信方法では、伝送路1を介して通信情報を送信側システム7から受信側システム9に伝送する際に、受信側システム9に送信すべき通信情報に含まれる情報本体のうちの少なくとも一部の情報(ここでは、音声情報D3および/または画像情報D4)を基地局5または11に保持しておき、基地局5または11に、音声情報D3および/または画像情報D4の内容やそのダウンロードに必要な情報を含む音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7を、通信情報に含まれる情報本体のうちの他の一部の情報(ここでは、文字情報本文D2等)とともに対応する受信側システム9に送信させ、基地局5または11にその受信側システム9から送信要求が与えられるのに応答して、基地局5または11に、音声情報D3および/または画像情報D4を受信側システム9に向けて送信させるようになっている。このため、受信者が、基地局5または11から音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7が送信されてきた際に、その音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7に基づいて音声情報D3および/または画像情報D4の内容を確認した確認した上で、音声情報D3および/または画像情報D4の受信側システム9への受信の要否および受信側システム9への受信タイミングを選択することができる。
【0141】
さらに、本実施形態に係る通信方法では、送信者が複数の受信者に一度に通信情報を送信する場合において、以下のような利点がある。
【0142】
すなわち、従来の通信方法では、同一の内容の通信情報(特に、音声情報または画像情報)を複数の送信相手に同時に送信しようとする場合において、各送信相手の受信環境が互いに異なっている場合には、全ての受信者が通信情報の受信および再生等を行えるようにするためには、複数の送信相手のうちの受信環境のレベルが最も低い送信相手の受信環境に通信情報を適応させ、その通信情報を各送信相手に送信する必要があった。しかし、この方法では、例えば、受信環境のレベルが高く、大きなサイズの画像を受信および再生可能な送信相手に対しても、よりレベルの低い受信環境の送信相手に適応された小さなサイズの画像しか送信できないという欠点がある。
【0143】
これに対し、本実施形態に係る通信方法では、送信者が通信情報の複数相手への送信を基地局5または11に指示する際に、リクエスト情報D5により音声情報D3および/または画像情報D4を構成するコンテンツの内容を特定しておけば、その音声情報D3および/または画像情報D4の各受信側システム9への送信の際に、各受信側システム9の受信環境に適応するコンテンツが選択されて(あるいは各受信側システム9の受信環境に適応するようにコンテンツが変換されて)、相手側の受信環境に適応された音声情報D3および/または画像情報D4が作成されて各受信側システム9に送信されるようになっている。このため、送信者は、各送信相手の受信環境に適応した通信情報を、各送信相手に手間なく一度に送信することができる。
【0144】
本実施形態の変形例として、本実施形態に係る通信方法を図3のシステム構成に適用してもよい。この場合、送信側システム7は、本実施形態に係る上述の基地局5または11の機能が付与されており、伝送路1を介して通信情報を受信側システム9に伝送する際に、受信側システム9に送信すべき通信情報に含まれる情報本体のうちの少なくとも一部の情報(ここでは、音声情報D3および/または画像情報D4)を基地局5または11に保持しておき、音声情報D3および/または画像情報D4の内容やそのダウンロードに必要な情報を含む音声情報プル情報D6および/または画像情報プル情報D7を、通信情報に含まれる情報本体のうちの他の一部の情報(ここでは、文字情報本文D2等)とともに対応する受信側システム9に送信し、その後、その受信側システム9から送信要求が与えられるのに応答して、音声情報D3および/または画像情報D4を受信側システム9に向けて送信する。また、送信システム7は、基地局5または11と同様に、各受信側の環境に適応した音声情報D3および/または画像情報D4を作成する機能も有している。
【0145】
【発明の効果】
請求項1ないし12に記載の発明によれば、伝達対象の通信情報が、受信側システムまたは通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境に適応していない場合には、送信側システム、受信側システム、または通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には伝送路中に介設される基地局によって、通信情報が受信側の環境に適応するように変換されるため、受信側の環境に適応させるための通信情報の変換処理に関する送信者の負担を軽減することができる。
【0146】
請求項1およびに記載の発明によれば、送信者により通信情報の伝達対象の受信側システムが特定されると、送信側システムまたは基地局によって、複数のコンテンツのうちから特定された受信側システムの受信側の環境の種類に適応するコンテンツが選出されるようになっているため、通信情報作成の時における受信側の環境に適応するコンテンツを選択する送信者の作業を不要とすることができる。
【0147】
請求項2およびに記載の発明によれば、送信者により複数の種類別コンテンツ群のうちから使用される種類別コンテンツ群が特定されるとともに通信情報の伝達対象の受信側システムが特定されると、送信側システムまたは基地局によって、特定された種類別コンテンツ群の複数のコンテンツのうちから、特定された受信側システムに対応する受信側の環境の種類に適応するコンテンツを選出させるため、通信情報作成の時における受信側の環境に適応するコンテンツを選択する送信者の作業を不要とすることができる。
【0148】
請求項3および9に記載の発明によれば、互いに異なる各形態別コンテンツ群の各コンテンツ同士は、通信情報の予め設定された各使用目的にそれぞれ対応する各種類の関連付け態様によって、上位階層の形態別コンテンツ群から下位階層の形態別コンテンツ群側に向けて階層間ごとに、各コンテンツ同士の関連性に基づいて関連付けられているため、通信情報作成の際に、その通信情報の使用目的に応じて、その使用目的に対応する種類の関連付け態様を利用して、通信情報の作成に用いる各形態別コンテンツ群のコンテンツを上位階層の形態別コンテンツ群から下位階層の形態別コンテンツ群へと順番に選択してゆくことができる。その結果、膨大なコンテンツの組み合わせの数のうちから、通信情報の作成に用いるコンテンツの組み合わせを通信情報の使用目的に応じて容易に選択することができる。
【0150】
請求項および10に記載の発明によれば、伝送路を介して通信情報を受信側システムに伝送する際に、送信側システムまたは基地局に、通信情報に含まれる情報本体の内容を示す内容情報を受信側システムに対して送信させ、送信側システムまたは基地局に受信側システムから送信要求が与えられるのに応答して、送信側システムまたは基地局に、情報本体を受信側システムに向けて送信させるようになっているため、基地局から内容情報が送信されてきた際に、その内容情報に基づいて通信情報の内容を確認した上で、通信情報の受信側システムへの受信の要否および受信側システムへの受信タイミングを選択することができる。
【0151】
請求項および11に記載の発明によれば、送信側システムまたは伝送路中に介設される基地局に設けられるアドレスリストは、各受信者に割り当てられた少なくとも1つの受信者識別情報と、その各受信者識別情報に対応付けられた少なくとも1つのアドレス群とを備えており、各アドレス群は、そのアドレス群が対応付けられた受信者識別情報に対応する受信者が使用している複数の受信側システムの通信アドレスを包含可能となっているため、各受信者が複数の通信アドレスを使用している場合には、単一の各受信者識別情報に複数の通信アドレスを対応付けることができ、その結果、アドレスリストを簡単化し、受信者の所望とする通信アドレスを迅速に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信媒体として伝送路を用いて通常情報が伝送される場合のシステム構成例を例示的に示す図である。
【図2】通信媒体として伝送路を用いて通常情報が伝送される場合のシステム構成例を例示的に示す図である。
【図3】通信媒体として伝送路を用いて通常情報が伝送される場合のシステム構成例を例示的に示す図である。
【図4】通信媒体として記録媒体を用いて通信情報が伝達される場合の代表的なシステム構成例を例示的に示す図である。
【図5】一般的な音声画像付の電子メールのデータ構成を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る通信方法に用いられる送信側システムの要部の構成を示すブロック図である。
【図7】変換処理部の構成を示すブロック図である。
【図8】コンテンツ群の構成を示す図である。
【図9】送信相手の受信側システム(あるいはその種類)を特定する際に使用されるメニューを示す図である。
【図10】各形態別コンテンツ群の各コンテンツを関連付ける関連付け態様を示す図である。
【図11】アドレスリストを示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る通信方法に用いられる基地局の要部の構成を示すブロック図である。
【図13】記憶装置の主要な記憶内容を示す図である。
【図14】送信側システムから基地局に送信される通信情報の内容を一例を示す図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係る通信方法に用いられる基地局の要部の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第4実施形態に係る通信方法に用いられる基地局の要部の構成を示すブロック図である。
【図17】基地局から受信側システムに送信される情報の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 伝送路
3,5,11 基地局
7 送信側システム
9 受信側システム
13 記録媒体

Claims (12)

  1. 通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信方法であって
    記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局には、前記通信情報の作成に用いられる複数のコンテンツが設けられ、その各コンテンツが、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境の複数の種類のうちのいずれかの種類に適応し、前記各コンテンツが、画像、音声および文字のうちの少なくとも1つを含んでおり、
    前記送信側システムを介して前記送信者により前記通信情報の伝達対象の前記受信側システムが特定されると、前記送信側システムまたは前記基地局に、前記複数のコンテンツのうちから特定された前記受信側システムに対応する前記受信側の環境の種類に適応するコンテンツを選出させて前記送信者に提示させ、
    提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、その通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が前記受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局に、前記通信情報を前記受信側の環境に適応するように変換させることを特徴とする通信方法。
  2. 通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信方法であって
    記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される前記基地局には、包含するコンテンツの実質的な内容の相違に基づいて分類された前記通信情報の作成に使用可能な複数の種類別コンテンツ群が設けられ、前記各種類別コンテンツ群には、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境の各種類にそれぞれ適応された互いに適応形態の異なる複数のコンテンツが含まれ、前記各コンテンツが、画像、音声および文字のうちの少なくとも1つを含んでおり、
    前記送信側システムを介して前記送信者により前記複数の種類別コンテンツ群のうちから使用される前記種類別コンテンツ群が特定されるとともに前記通信情報の伝達対象の前記受信側システムが特定されると、前記送信側システムまたは前記基地局に、特定された前記種類別コンテンツ群の前記複数のコンテンツのうちから、特定された前記受信側システムに対応する前記受信側の環境の種類に適応するコンテンツを選出させて前記送信者に提示させ、
    提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、前記通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が前記受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局に、前記通信情報を前記受信側の環境に適応するように変換させることを特徴とする通信方法。
  3. 通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信方法であって
    記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記基地局には、少なくとも画像、音声および文字の種別による情報形態の相違に基づいて分類された複数の形態別コンテンツ群が階層的に設けられており、
    前記各形態別コンテンツ群には、前記通信情報の作成に利用可能な互いに内容の異なる複数のコンテンツが選択可能に含まれており、
    互いに異なる前記各形態別コンテンツ群の前記各コンテンツ同士は、前記通信情報の予め設定された複数の使用目的にそれぞれ対応した複数種類の関連付け態様で互いに関連付けられており、
    前記各種類の関連付け態様は、互いに異なる前記各形態別コンテンツ群の前記各コンテンツ同士を、上位階層の前記形態別コンテンツ群から下位階層の前記形態別コンテンツ群側に向けて階層間ごとに、各コンテンツ同士の関連性に基づいて関連付け
    前記送信側システムを介して前記送信者により前記複数の使用目的のうちからいずれかの使用目的が特定されると、前記送信側システムまたは前記基地局に、特定された使用目的に対応した関連付け態様で関連付けられた前記コンテンツを、上位階層の形態別コンテンツ群に属するものから下位階層の形態別コンテンツ群に属するものへと階層順に前記送信者に順次提示させ、
    提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、前記通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局に、前記通信情報を前記受信側の環境に適応するように変換させることを特徴とする通信方法。
  4. 前記伝送路を介して前記通信情報を前記受信側システムに伝送する際に、前記送信側システムまたは前記基地局に、前記通信情報に含まれる情報本体の内容を示す内容情報を前記受信側システムに対して送信させ、
    前記送信側システムまたは前記基地局に前記受信側システムから送信要求が与えられるのに応答して、前記送信側システムまたは前記基地局に、前記情報本体を前記受信側システムに向けて送信させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通信方法。
  5. 前記送信側システムまたは前記伝送路中に介設される基地局には、アドレスリストが設けられ、
    前記アドレスリストは、前記各受信者に割り当てられた少なくとも1つの受信者識別情報と、その各受信者識別情報に対応付けられた少なくとも1つのアドレス群とを備え、
    前記各アドレス群は、そのアドレス群が対応付けられた前記受信者識別情報に対応する前記受信者が使用している複数の前記受信側システムの通信アドレスを包含可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信方法。
  6. 前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される前記基地局には、前記受信側の環境の種類と、その受信側の環境の各種類にそれぞれ適応する前記通信情報の複数種類の適応条件とが対応付けられた適応条件リストが設けられており、
    前記通信情報を伝達すべき前記受信側システムが前記送信者によって特定されると、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される前記基地局に、前記適応条件リストを用いて、特定された前記受信側システムの前記環境の種別に対応する前記適応条件を前記複数種類の適応条件のうちから選択させ、その選択した適用条件に基づいて前記通信情報の変換を行わせることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の通信方法。
  7. 通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信システムであって、
    前記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局には、前記通信情報の作成に用いられる複数のコンテンツが設けられ、その各コンテンツが、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境の複数の種類のうちのいずれかの種類に適応し、前記各コンテンツが、画像、音声および文字のうちの少なくとも1つを含んでおり、
    前記送信側システムを介して前記送信者により前記通信情報の伝達対象の前記受信側システムが特定されると、前記送信側システムまたは前記基地局が、前記複数のコンテンツのうちから特定された前記受信側システムに対応する前記受信側の環境の種類に適応するコンテンツを選出して前記送信者に提示し、
    提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、その通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が前記受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局が、前記通信情報を前記受信 側の環境に適応するように変換することを特徴とする通信システム。
  8. 通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信システムであって、
    前記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される前記基地局には、包含するコンテンツの実質的な内容の相違に基づいて分類された前記通信情報の作成に使用可能な複数の種類別コンテンツ群が設けられ、前記各種類別コンテンツ群には、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境の各種類にそれぞれ適応された互いに適応形態の異なる複数のコンテンツが含まれ、前記各コンテンツが、画像、音声および文字のうちの少なくとも1つを含んでおり、
    前記送信側システムを介して前記送信者により前記複数の種類別コンテンツ群のうちから使用される前記種類別コンテンツ群が特定されるとともに前記通信情報の伝達対象の前記受信側システムが特定されると、前記送信側システムまたは前記基地局が、特定された前記種類別コンテンツ群の前記複数のコンテンツのうちから、特定された前記受信側システムに対応する前記受信側の環境の種類に適応するコンテンツを選出して前記送信者に提示し、
    提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、前記通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が前記受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局が、前記通信情報を前記受信側の環境に適応するように変換することを特徴とする通信システム。
  9. 通信媒体として伝送路または記録媒体を用いて通信情報を送信者の送信側システムから受信者の受信側システムに伝達する通信システムであって、
    前記送信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記基地局には、少なくとも画像、音声および文字の種別による情報形態の相違に基づいて分類された複数の形態別コンテンツ群が階層的に設けられており、
    前記各形態別コンテンツ群には、前記通信情報の作成に利用可能な互いに内容の異なる複数のコンテンツが選択可能に含まれており、
    互いに異なる前記各形態別コンテンツ群の前記各コンテンツ同士は、前記通信情報の予め設定された複数の使用目的にそれぞれ対応した複数種類の関連付け態様で互いに関連付けられており、
    前記各種類の関連付け態様は、互いに異なる前記各形態別コンテンツ群の前記各コンテンツ同士を、上位階層の前記形態別コンテンツ群から下位階層の前記形態別コンテンツ群側に向けて階層間ごとに、各コンテンツ同士の関連性に基づいて関連付け、
    前記送信側システムを介して前記送信者により前記複数の使用目的のうちからいずれかの使用目的が特定されると、前記送信側システムまたは前記基地局が、特定された使用目的に対応した関連付け態様で関連付けられた前記コンテンツを、上位階層の形態別コンテンツ群に属するものから下位階層の形態別コンテンツ群に属するものへと階層順に前記送信者に順次提示し、
    提示された前記コンテンツを用いて前記送信者により前記通信情報が作成されると、前記通信情報の伝達の際に、伝達対象の前記通信情報が、前記受信側システムまたは前記通信媒体の少なくとも一方により規定される受信側の環境に適応していない場合には、前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される基地局が、前記通信情報を前記受信側の環境に適応するように変換することを特徴とする通信システム。
  10. 前記伝送路を介して前記通信情報が前記受信側システムに伝送される際に、前記送信側システムまたは前記基地局が、前記通信情報に含まれる情報本体の内容を示す内容情報を前記受信側システムに対して送信し、
    前記送信側システムまたは前記基地局に前記受信側システムから送信要求が与えられるのに応答して、前記送信側システムまたは前記基地局が、前記情報本体を前記受信側シス テムに向けて送信することを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の通信システム。
  11. 前記送信側システムまたは前記伝送路中に介設される基地局には、アドレスリストが設けられ、
    前記アドレスリストは、前記各受信者に割り当てられた少なくとも1つの受信者識別情報と、その各受信者識別情報に対応付けられた少なくとも1つのアドレス群とを備え、
    前記各アドレス群は、そのアドレス群が対応付けられた前記受信者識別情報に対応する前記受信者が使用している複数の前記受信側システムの通信アドレスを包含可能であることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載の通信システム。
  12. 前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される前記基地局には、前記受信側の環境の種類と、その受信側の環境の各種類にそれぞれ適応する前記通信情報の複数種類の適応条件とが対応付けられた適応条件リストが設けられており、
    前記送信側システム、前記受信側システム、または前記通信媒体として前記伝送路が用いられる場合には前記伝送路中に介設される前記基地局は、前記通信情報を伝達すべき前記受信側システムが前記送信者によって特定されると、前記適応条件リストを用いて、特定された前記受信側システムの前記環境の種別に対応する前記適応条件を前記複数種類の適応条件のうちから選択し、その選択した適用条件に基づいて前記通信情報の変換を行うことを特徴とする請求項7ないし11のいずれかに記載の通信システム。
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