JP3333369B2 - 高速片面サブマージアーク溶接における終端割れ防止方法 - Google Patents

高速片面サブマージアーク溶接における終端割れ防止方法

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JP3333369B2
JP3333369B2 JP32083695A JP32083695A JP3333369B2 JP 3333369 B2 JP3333369 B2 JP 3333369B2 JP 32083695 A JP32083695 A JP 32083695A JP 32083695 A JP32083695 A JP 32083695A JP 3333369 B2 JP3333369 B2 JP 3333369B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接継手の終端部に発生
する割れの防止方法に関し、特に高速片面サブマージア
ーク溶接における終端割れ防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、被溶接板の端面を互いに突き合わ
せて片面サブマージアーク溶接を施す場合には、溶接金
属の非定常部、即ち溶接継手の始端部及び終端部を適切
に処理したり、クレータを処理するため、継手の始終端
部にタブ板が取り付けられている。
【0003】図2は、従来のサブマージアーク溶接施工
法における溶接継手の終端部の溶接方法を示す斜視図で
ある。この図2に示すように、被溶接板13a及び13
bは、開先加工が施された長手方向の端面を互いに突き
合わせ同一平面上に配置されている。そして、この継手
部の長手方向の端部15を含む被溶接板13a、13b
の端面に当接するように矩形状のタブ板11が配置され
ている。また、このタブ板11は仮溶接等によって被溶
接板13a、13bの端面に取り付けられている。
【0004】このようにして溶接前に被溶接板13a、
13bの端面にタブ板11が取り付けられた後、第1電
極21、第2電極22及び第3電極23によって、白抜
き矢印の方向へサブマージアーク溶接が施され、継手部
における溶接部には溶接金属14が形成される。
【0005】また、溶接継手の始端部についても、終端
部と同様にしてタブ板が取り付けられ、例えばガウジン
グ等の適切な処理をタブ板に施しておくことにより、特
に溶接による問題が発生することはない。しかし、図2
に示す溶接継手の終端部15では、第1電極21のアー
クがタブ板11に乗り上げると、それと同時に被溶接板
13a、13bが矢印方向に急激な回転変形を起こす。
【0006】第1電極21がタブ板11に乗り上げる
と、タブ板11にアーク熱が作用し、このアーク熱によ
ってタブ板11が熱膨張する。このため、被溶接板13
a、13bを拘束していたタブ板11の拘束力が瞬間的
に解放されてしまう。そうすると、被溶接板13a、1
3bは、溶接時の入熱により内在されていた熱応力によ
って、溶接継手の終端部15の近傍を中心として回転変
形を起こすこととなる。
【0007】このため、被溶接板13a、13bの変形
により溶接継手の終端部15では、図3に示すように、
溶接金属14中に割れ16(以下、「終端割れ」とい
う)が発生する場合がある。
【0008】このような終端割れは、片面サブマージア
ーク溶接のような大入熱溶接施工による溶接を施す場合
に、特に顕著に発生する。そこで、終端割れを防止する
ための溶接施工法が数多く提案されている。
【0009】図4は、押さえ手段にて被溶接板及びタブ
板に外圧を加えて終端割れを防止する従来のサブマージ
アーク溶接施工法(特公昭51−18234号公報、特
公昭53−1215号公報)を示す図である。この図4
に示すように、被溶接板33a及び33bは、開先加工
が施された長手方向の端面を互いに突き合わせ同一平面
上に配置されている。そして、この継手部の長手方向の
端部35を含む被溶接板33a、33bの端面に当接す
るように矩形状のタブ板31が配置されている。また、
このタブ板31は仮溶接等によって被溶接板33a、3
3bの端面に取り付けられている。
【0010】そして、被溶接板33a及び33bの側端
面には、継手部における溶接線34と垂直な方向から、
押さえ手段38a及び38bにより1直線上に夫々同一
の大きさで反対向きの外圧が加えられ、被溶接板33
a、33bが挟持されている。また、タブ板31にも溶
接線34の延長線と垂直な方向から、押さえ手段37a
及び37bにより1直線状に夫々同一の大きさで反対向
きの外圧が加えられ、タブ板31が挟持されている。
【0011】このようにして、被溶接板33a、33b
及びタブ板31に外圧を加え拘束した状態で第1、第2
及び第3電極41、42、43でサブマージアーク溶接
を施すことにより、被溶接板33a、33bの回転変形
を防止すると共に、溶接継手の終端割れを防止してい
る。
【0012】しかし、このような施工方法で溶接するに
は、相当の大型設備を要し、また外圧を調整する必要も
あり、調整が不備であると、外圧によって被溶接板33
a、33bが上下方向に角変形を起こす場合もあり、溶
接金属に終端割れが生じてしまう。
【0013】また、他の終端割れを防止する従来のサブ
マージアーク溶接施工方法として、溶接継手の終端部に
予めシーリングカスケードビードを形成しておく方法
(特開平5−285662号公報)がある。図5は、こ
の溶接施工方法による溶接継手の終端部を示す断面図で
ある。この図5に示すように、被溶接板53及びこの被
溶接板53と共に溶接する他の被溶接板(図示せず)
を、夫々の端面にY形開先56等の開先加工を施し突き
合わせる。そして、この継手部の終端部55の近傍であ
って開先56のルートフェイス54の上部に低い入熱に
よる溶接を施し、段状のシーリングカスケードビード5
2を形成する。その後、継手部の終端部55にタブ板5
1を当接し仮溶接等で取り付けた後、継手部の開先にサ
ブマージアーク溶接による本溶接を施す。このように、
継手部の終端部55に予めシーリングカスケードビード
52を形成しておくことによって、終端部55における
拘束力を保持しつつ、継手部の溶接を完了することがで
きるため、終端部の変形を抑制することができる。
【0014】しかし、シーリングカスケードビード52
が形成された溶接継手の終端部では、裏ビードが形成さ
れていないため、手直しが必要となる。また、本溶接に
よってシーリングカスケードビード52上を溶接すると
きの溶接条件が不適切であると、シーリングカスケード
ビード52が溶接時に殆ど溶融してしまう。このため、
終端部55における拘束力が全くなくなってしまい、溶
接金属に終端割れが生じてしまう。
【0015】更に、3本以上の電極を使用して、90c
m/分以上の溶接速度で溶接を行う施工方法が特開平3
−238174号公報に開示されているが、溶接時に先
行する第1及び第2電極、又は第3及び第4電極の各電
極における溶接電流×電圧の総和値が高く、被溶接板に
与える熱エネルギーが大きくなってしまう。このため、
溶接継手の終端部における被溶接板の変形量が大きくな
ってしまい、タブ板及び終端部に適切な処理を施しても
終端割れを防止することが困難である。
【0016】更にまた、特公昭52−30375号公報
には、タブ板に、1対のスリットを設けることにより、
終端割れを防止する方法が開示されている。図6はこの
終端割れ防止方法に使用するタブ板を示す上面図であ
る。この図6に示すように、被溶接板63a及び63b
は、開先加工が施された長手方向の端面を互いに突き合
わされ同一平面上に配置されている。そして、この継手
部の長手方向の端部65を含む被溶接板63a、63b
の端面に当接するように矩形状のタブ板61が配置され
ている。このタブ板61には、被溶接板63a、63b
の継手部における溶接線64の延長線の両側にスリット
62a及び62bが設けられている。また、このタブ板
61の両端領域61a及び61bの端部は、夫々溶接部
66a及び66bで被溶接板63a、63bの端面に仮
溶接されている。
【0017】このような1対のスリットが設けられたタ
ブ板61を、被溶接板63a、63bの端面に取り付け
た後、溶接線64に沿って被溶接板63a、63bの継
手部にサブマージアーク溶接を施す。そうすると、スリ
ットのないタブ板を使用して溶接する場合に比べて、被
溶接板63a、63bの回転変形に対する拘束力は弱い
ものの、アークがタブ板61に移行する際にも、アーク
熱を受けるタブ板61の中央領域61cと、溶接継手の
終端部を拘束しているタブ板61の両端領域61a、6
1bとが熱的に分離されているために、溶接が終了する
まで終端部に安定した拘束力を付与することができ、終
端割れの発生を防止している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特公昭52−30375号公報に開示された溶接施工方
法では、溶接入熱が大きくなると、溶接熱による被溶接
板63a、63bにおける回転変形を起こそうとする熱
応力が大きくなる。前述したように被溶接板63a、6
3bの回転変形に対する拘束力が低く、被溶接板63
a、63bの熱応力がタブ板61による拘束力よりも大
きくなると、終端部65の変形を抑制することができ
ず、溶接継手の終端部65に割れが発生してしまう。
【0019】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、溶接継手の終端割れを防止することがで
き、良好な溶接継手を形成することができる高速片面サ
ブマージアーク溶接における終端割れ防止方法を提供す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高速片面サ
ブマージアーク溶接における終端割れ奉仕方法は、被溶
接板の端面を他の被溶接板の端面に突き合わせ、この継
手部の長手方向の端部が含まれ前記被溶接板及び前記他
の被溶接板の端面に、前記継手部の延長線の両側に夫々
スリットが設けられたタブ板を取り付けることにより、
前記継手部をサブマージアーク溶接する場合に溶接継手
部の終端割れを防止する方法において、3又は4電極を
使用し第1電極のワイヤの直径が4.0乃至4.8m
m、第2、第3及び第4電極のワイヤの直径が4.8乃
至6.4mmであり、第1及び第2電極間の距離が20
乃至70mm、第2及び第3電極間の距離が150乃至
250mmであるように各電極を配置し、溶接速度が9
0乃至200cm/分で溶接する際、前記高速片面サブ
マージアーク溶接に使用する第1電極の溶接電流及び溶
接電圧を夫々L (A)及びL (V)、第2電極の溶
接電流及び溶接電圧を夫々T i1 (A)及び、T
v1 (V)、第3電極の溶接電流及び溶接電圧を夫々T
i2 (A)及びT v2 (V)並びに第4電極の溶接電流
及び溶接電圧を夫々T i3 (A)及びT v3 (V)と
し、また前記被溶接板の厚さ及び溶接速度を夫々t(m
m)及びv(cm/分)とし、更に第1及び第2電極に
よる溶接入熱H1(J/cm)をH1=L ×L /t
+T i1 ×T v1 /t、第3電極又は第3及び第4電極
による溶接入熱H2(J/cm)をH2=T i2 ×T
v2 /t+T i3 ×T v3 /tとすると、溶接入熱H1
及びH2並びに溶接速度vは、[(100v−350
0)/1.7]<H1<[(100v−2000)/
1.7]、[100v/3.5]<H2<[(100v
+5000)/3.5]及び[H1/H2]<1.45
を満たし、更に前記厚さtがt≦25mmであることを
特徴とする。
【0021】
【0022】
【作用】本願発明者等は、溶接継手の終端割れを防止す
ることができ、良好な溶接継手を形成することができる
高速片面サブマージアーク溶接における終端割れ防止方
法を開発すべく、種々の実験研究を行った。
【0023】一般に、被溶接板の端面を他の被溶接板の
端面に突き合わせてサブマージアーク溶接を施す場合に
おいて、溶接継手終端部の割れを防止するためには、前
記終端部の変形が急激に起こらないようにすること、及
び溶接熱による被溶接板の回転変形をできるだけ小さく
することが有効であると考えられる。
【0024】そこで、先ず、前記終端部の急激な変形に
関して、継手部の長手方向の端部が含まれる被溶接板の
端面に当接し、仮溶接等により取り付けられ前記被溶接
板を拘束すると共に、クレータを処理するタブ板の変形
に着目した。例えば、平板のタブ板を使用する場合に
は、溶接時に先行する電極が前記タブ板に乗り上げる
と、タブ板にアーク熱が作用するためタブ板が急激に熱
膨張する。それと同時に前記電極の乗り上げ直前まで拘
束されていた被溶接板の熱膨張による熱応力が解放され
る。このため、前記被溶接板は、溶接継手の終端部の近
傍を中心として、急激な回転変形を起こすため終端割れ
が発生する。
【0025】このような終端割れの原因を考察した結
果、終端割れを防止するためには、溶接熱によって被溶
接板が回転変形を起こそうとする熱応力を徐々に解放す
ると共に、タブ板自体の溶接熱による変形を抑制する必
要があると考えられる。そこで、これらを実現するため
にはタブ板に、被溶接板を拘束する部分(以下、「被溶
接板拘束部」という)と、クレータを処理する部分(以
下「クレータ処理部」という)とを分離するスリットを
設けることが最適であるという結論に達した。
【0026】しかし、上述したように、スリット付きタ
ブ板では拘束力が低いため、溶接入熱が大きい場合に
は、被溶接板の熱応力及びタブ板の変形量が大きくな
り、従来の溶接施工法においてスリット付きのタブ板を
使用しても、溶接継手の終端割れを防止することは困難
である。
【0027】そこで、本願発明者等は、溶接熱による被
溶接板の回転変形を小さくして、溶接入熱が大きい場合
にスリット付きタブ板であっても、十分に被溶接板を拘
束することができる溶接施工方法、即ち電極の使用本数
を3又は4本とし、溶接速度を速くすることによって溶
接入熱を抑制し、更に溶接入熱を分散させる溶接施工方
法であれば、溶接継手部の終端割れを防止することがで
きることを見い出した。
【0028】以下、本発明に係る終端割れ防止方法にお
けるサブマージアーク溶接の溶接施工条件について説明
する。
【0029】電極数:3又は4本 溶接に使用する電極数は、溶接速度及びビード形状等に
影響を与える。即ち、アーク熱による溶接継手の終端部
の変形を抑制する方法の一つとして、溶接速度を速くす
ることが挙げられるが、後述するように、その速度は9
0cm/分以上とすることが必要である。この溶接速度
を維持しつつ、2電極溶接すると、溶着量を十分に確保
することができず、また表ビード及び裏ビードを安定し
て形成することができない。一方、電極数が5本以上で
あると、溶接速度が200cm/分以下の溶接では、3
又は4本の電極を使用する場合に比して溶接入熱が高く
なりすぎてしまう。従って、90cm/分以上の溶接速
度で溶接して、健全且つ安定した溶接ビードを形成する
ためには、電極数が3又は4本であることが必要であ
る。
【0030】第1電極のワイヤの直径:4.0乃至4.
8mm 本発明における片面サブマージアーク溶接では、第1電
極及び第2電極によって、健全な裏ビードを確保すると
共に、必要な溶着量を得ている。しかし、第1電極のワ
イヤの直径が4.0mm未満であると、適正に使用でき
る電流の範囲が低いため、90cm/分以上の溶接速度
で被溶接板の裏面まで安定して溶融させることは困難で
ある。また、第1電極のワイヤの直径が4.8mmを超
えると、被溶接板の裏面まで溶融させるためには、極め
て高い電流が必要であり、またアークが広がりすぎてし
まうため、裏ビードの幅が広くなりすぎてしまい、ビー
ドの健全性の面から好ましくない。従って、第1電極の
ワイヤの直径は4.0乃至4.8mmとする。
【0031】第2、第3及び第4電極のワイヤの直径:
4.8乃至6.4mm 第2電極以降、即ち第2、第3及び第4電極のワイヤの
直径が4.8mm未満であると、アークの集中性が良す
ぎるため、裏ビードの高さが過大となってしまう。ま
た、、アークの広がりが悪いため、健全なビード幅を確
保することができず、加えてビード幅が不安定となって
しまう。一方、第2電極以降のワイヤの直径が6.4m
mを超えると、アークの集中性が悪くなり、適正な高さ
の裏ビードを確保することができない。また、アークが
広がりすぎるために、アンダカットが発生しやすくな
る。従って、第2、第3及び第4電極のワイヤの直径は
4.8乃至6.4mmとする。
【0032】また、第1電極及び第2電極のワイヤの直
径が夫々4.8mm及び6.4mmを超えたものを使用
すると、ワイヤに流れる電流密度を保持するために、溶
接電流の値を上昇させることが必要となる。そうする
と、第1電極及び第2電極が被溶接板に与えるエネルギ
ーは大きくなり、これによって被溶接板の溶接継手の終
端部における変形量が大きくなるため、終端割れが発生
する。このため、第1電極及び第2電極以降の電極にお
けるワイヤの直径は上記範囲とすることが必要である。
【0033】第1及び第2電極間の距離:20乃至70
mm 90cm/分以上の溶接速度で健全且つ安定した裏ビー
ドを形成するために、第1電極のみを使用するのでは不
十分であり、第2電極の補助が必要となる。この第1電
極及び第2電極の役割を十分に発揮させるためには、溶
接時の溶融プールを単一のプールとする必要がある。通
常、第1電極によって形成される溶融プールの長さは、
50〜70mm程度であり、第1電極及び第2電極で安
定した単一プールを形成するためには、第1電極と第2
電極との距離が70mm以内であることが必要である。
また、第1電極と第2電極との距離が20mm未満であ
ると、電極間距離が短すぎるため、相互電極のアーク干
渉によって、第1及び第2電極のアークが不安定とな
り、裏ビードを安定形成することができない。従って、
第1及び第2電極間の距離は20乃至70mmとする。
【0034】第2及び第3電極間の距離:150乃至2
50mm 第2及び第3電極間の距離は、溶接品質に関して、縦割
れを防止し、表ビードの安定性を確保すると共に、スラ
グ巻き込み及び融合不良がない健全な溶接部を得るため
に必要な因子である。また、この電極間距離は、終端割
れ防止の観点から、先行する第1及び第2電極と後行す
る第3及び第4電極との溶接入熱を分散させるために必
要な因子でもある。
【0035】第2電極と第3電極との距離が150mm
未満の場合は、溶接速度が90cm/分以上になると、
第1及び第2電極による溶融プールの長さが100〜1
50mm程度となることから、第1、第2及び第3電極
による溶融プールが単一のプールとなってしまい、溶接
部の溶け込み形状が縦長になり、縦割れが発生する場合
がある。加えて、入熱を分散することができず、溶接継
手の終端部で被溶接板の変形が大きくなり、スリット付
きタブ板では、被溶接板の変形を抑制することが困難と
なる。一方、第2電極と第3電極との距離が250mm
を超える場合は、入熱を分散するためにはよいが、溶接
品質の面では、第3電極による健全な溶け込み深さを確
保することができなくなる。このため、第3電極のアー
クの安定性が悪くなり、表ビードの安定形成に悪影響を
与えたり、スラグ巻き込み等が生じる場合がある。従っ
て、第2及び第3電極間の距離は、150乃至250m
mとする。
【0036】第3及び第4電極間の距離:20乃至60
mm 4電極を使用して溶接する場合には、溶接品質及び溶接
作業性の面から、第3電極と第4電極との距離が20m
m未満であると、溶接時の吹き上げが強くなり、作業性
が低下してしまう。また、第3及び第4電極の相互のア
ーク干渉によっていずれの電極もアークが不安定とな
り、表ビードを安定形成することができなくなってしま
う。一方、第3電極と第4電極との距離が60mmを超
えると、スラグ巻き込みが生じ、また表ビードの幅が不
安定となってしまう。従って、第3及び第4電極間の距
離は20乃至60mmとすることが好ましい。
【0037】溶接速度:90乃至200cm/分 溶接継手の終端部のアーク熱による変形を抑制するため
には、溶接入熱を低減したり、溶接速度を速くすること
が有効である。特に、溶接速度を速くすると、被溶接板
上のアーク熱が作用する部位、即ちアーク点の移動が速
くなるため、被溶接板における熱の広がり幅が小さくな
り、その結果被溶接板における溶接継手の終端部の変形
が小さくなる。つまり、同一量の溶接入熱であっても、
溶接速度が速い溶接では、被溶接板の変形量が小さくな
る。特に、この効果を得るためには、溶接速度が90c
m/分以上であることが必要であるが、200cm/分
を超えると、安定形状の表ビード及び裏ビードを得るこ
とができない。従って、溶接速度は90乃至200cm
/分とする。
【0038】次に、溶接継手の終端部に取り付けるスリ
ット付きタブ板について説明する。本発明において使用
するスリット付きタブ板の形状は特に限定されるもので
はない。被溶接板に当接するタブ板の端面から切り込み
が入り、前記端面の反対面へ延出するようにスリットが
形成されていればよい。従って、このスリットは被溶接
板の溶接線と必ずしも平行である必要はない。
【0039】また、タブ板には少なくとも2本のスリッ
トが形成されていることが必要であり、スリットに挟ま
れた領域がクレータ処理部となり、タブ板の両端領域が
被溶接板拘束部として機能する。即ち、クレータ処理部
は被溶接板を溶接してきた電極が、このクレータ処理部
に乗り上がってからアークの通電が止められることによ
って、被溶接板上にクレータが生じることを防止する機
能を有する。一方、被溶接板拘束部は前記電極がタブ板
に乗り上げた後であっても変形することがないため、被
溶接板の拘束を維持し続ける機能を有する。
【0040】なお、溶接電極のアークの通電を止めて溶
接を終了する位置が、スリットの先端部を超えると、被
溶接板拘束部が熱変形しやすい状態となるため、前記位
置は被溶接板の端面に当接するタブ板端部からスリット
の先端部までの領域であることが好ましい。
【0041】次に、溶接入熱について説明する。被溶接
板の熱変形を抑制するために溶接速度を速くすること
は、即ち被溶接板上のアーク点の移動が速くなることで
ある。被溶接板上のアーク点の移動が速くなると、被溶
接板における熱の広がりの幅を小さくすることができる
ため、溶接熱による被溶接板の変形は小さくなる。従っ
て、同一の溶接入熱であっても、溶接速度を速くして溶
接することにより、被溶接板の変形量を小さくすること
ができる。
【0042】また、同一入熱、同一溶接速度であって
も、溶接入熱を分散させることは、被溶接板の変形量を
小さくすることに有効である。溶接入熱の分散方法とし
て、溶接の品質の健全性を考慮すると、第1及び第2電
極で一つの溶融プール、また第3又は第3及び第4電極
で一つの溶融プールと溶融プールを2つにして溶接する
ことが考えられる。
【0043】以上の溶接条件に従うことにより、溶接継
手の終端部の割れを防止することができるが、より一層
確実に終端部の割れを防止するために、被溶接板の板厚
及び入熱の比率を規定してもよい。
【0044】板厚:25mm以下 一般に、溶接入熱は被溶接板の板厚に関係し、その厚さ
が厚いほど溶接入熱は大きくなるという傾向がある。こ
のため、溶接継手の終端部の割れをより確実に防止する
には、被溶接板の板厚を25mm以下とすることが好ま
しい。
【0045】次に、溶接入熱と溶接速度との関係につい
て説明する。本発明においては、溶接入熱を第1電極と
第2電極による入熱及び第3電極と第4電極による入熱
の2つに分けて考える。一般に4本の電極を使用してサ
ブマージアーク溶接を行う場合、第1及び第2電極によ
る入熱をH1(J/cm)、第3及び第4電極による入
熱をH2(J/cm)とすると、H1及びH2は夫々下
記数式1及び2で表される。
【0046】
【数1】H1=Li×Lv/t+Ti1×Tv1/t
【0047】
【数2】 H2=Ti2×Tv2/t+Ti3×Tv3/t 但し、Li :第1電極の溶接電流(A) Lv :第1電極の溶接電圧(V) Ti1:第2電極の溶接電流(A) Tv1:第2電極の溶接電圧(V) Ti2:第3電極の溶接電流(A) Tv2:第3電極の溶接電圧(V) Ti3:第4電極の溶接電流(A) Tv3:第4電極の溶接電圧(V) t:板厚(mm) (t≦25mm)。
【0048】上記数式1及び2によって表される入熱H
1及びH2と、溶接速度との関係は、溶接速度(cm/
分)をvとすると、下記数式3及び4を満たすことが好
ましい。
【0049】
【数3】(100v−3500)/1.7<H1<(1
00v−2000)/1.7
【0050】
【数4】100v/3.5<H2<(100v+500
0)/3.5
【0051】H1が上記数式3の上限値((100v−
2000)/1.7)以上、又はH2が上記数式4の上
限値((100v+5000)/3.5)以上である
と、入熱が過大であるため被溶接板の変形量が大きくな
ってしまう。一方、H1が上記数式3の下限値((10
0v−3500)/1.7)以下、又はH2が上記数式
4の下限値(100v/3.5)以下であると、被溶接
板への入熱が小さいため、健全な溶接ビードを得ること
が困難である。従って、入熱H1及びH2は夫々上記数
式3及び4を満たすことが好ましい。
【0052】入熱の比率:H1/H2<1.45 上述した入熱H1及びH2が夫々上記数式3及び4を満
たす場合であっても、これらの入熱の比率H1/H2が
1.45より小さくなることが好ましい。これは、H1
/H2≧1.45であると、第1及び第2電極によって
形成される溶接金属量が多くなり、また第3又は第3及
び第4電極による被溶接板の溶け込みが不十分となるた
め、溶接継手の終端部で発生する被溶接板の変形に対し
て割れ感受性が高くなってしまうからである。従って、
入熱H1及びH2は、H1/H2<1.45を満たすこ
とが好ましい。
【0053】なお、本発明における片面サブマージアー
ク溶接では、溶接材料として表側フラックス、裏当フラ
ックス及び電極ワイヤが必要であるが、これらの溶接材
料については、目的に応じて適正な作業性及び溶接金属
が得られるものであれば、本発明において特に限定する
ものではない。
【0054】
【実施例】以下、本発明の実施例について、本発明の特
許請求の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
【0055】図1は、本実施例に使用したタブ板を示す
上面図である。この図1に示すように、被溶接板3a及
び3bを、開先加工を施した長手方向の端面を互いに突
き合わせ同一平面内に配置する。そして、この継手部の
長手方向の端部5を含む被溶接板3a、3bの端面に当
接するように矩形状のタブ板1を配置する。このタブ板
1には、前記継手部の延長線の両側に、この延長線と平
行に1対のスリット2a及び2bが設けられている。ま
た、このタブ板1における、被溶接板拘束部1a及び1
bは夫々被溶接板3a及び3bに仮溶接されている。な
お、このタブ板1の寸法は、横a:200〜400m
m、縦b:200〜400mm、スリット長c:100
〜250mm、スリット間距離d:50〜80mmであ
る。
【0056】このように被溶接板3a、3bの継手端部
にスリット2a、2b有するタブ板を配置した後、継手
部に溶接線4に沿ってサブマージアーク溶接を施した。
このとき使用した被溶接板3a、3bには全て鋼板SM
400を使用し、この成分組成を下記表1に示す。ま
た、この溶接で使用したワイヤ及び表フラックスの成分
組成については、夫々下記表2及び3に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】 その他:CO2、B23、Fe−Si、Fe−Mn等。
【0060】以上の溶接材料を使用して、3又は4電極
で被溶接板3a、3bに片面サブマージアーク溶接を施
し、このときの鋼板の板厚、電極数、各電極のワイヤの
直径及び溶接速度の溶接条件を下記表4に示す。なお、
本発明の特許請求の範囲から外れる溶接条件について
は、その条件値に下線を付して示す。
【0061】
【表4】
【0062】また、各電極間の距離を下記表5に示す。
なお、本発明の特許請求の特許請求の範囲から外れる溶
接条件については、その条件値に下線を付して示す。
【0063】
【表5】
【0064】下記表6に、第1、第2、第3及び第4電
極における溶接電流及び溶接電圧を示す。
【0065】
【表6】
【0066】下記表7に上記数式1及び2により算出し
た入熱H1及び入熱H2を示す。また、上記数式3及び
4における入熱H1、H2の上限値及び下限値と、入熱
の比率H1/H2とを、下記表7に併せて示す。
【0067】
【表7】
【0068】上記表4、5及び6の溶接条件により、溶
接を行った結果を下記表8に示す。なお、下記表8で
は、終端割れが発生しなかった場合を「◎」、タブ板の
条件によっては終端割れが発生するときもあった場合を
「○」、終端割れが発生した場合を「×」として、終端
状況の欄に示す。また、溶接部の割れ及びビード形状等
を観察して、溶接部が優れている場合を「◎」、溶接部
が良好である場合を「○」、溶接部が不良である場合を
「×」として下記表8の溶接評価の欄に示す。
【0069】
【表8】
【0070】上記表8に示すように、実施例No1〜1
4については、いずれも良好なビード及び溶け込み形状
が得られ、また溶接継手の終端部に割れが発生すること
なく健全な溶接金属を得ることができた。
【0071】また、実施例No15及び16について
は、第1及び第2電極による溶接入熱H1が高いため、
拘束力が小さい小型のタブ板を使用した場合に、溶接継
手の終端部に若干の割れが発生する場合があった。
【0072】実施例No17については、第3電極によ
る溶接入熱H2が低く、入熱の比率H1/H2が大きい
ため、拘束力が小さい小型のタブ板を使用した場合に、
溶接継手の終端部に若干の割れが発生する場合があっ
た。
【0073】実施例No18については、第3及び第4
電極による溶接入熱H2が高いため、拘束力が小さい小
型のタブ板を使用した場合に、溶接継手の終端部に若干
の割れが発生する場合があった。
【0074】一方、比較例No1については、使用電極
の数が2電極であり、また溶接入熱H1が高いため、表
及び裏ビードの形状が安定せず、特に表ビードにおいて
余盛り不足によるアンダカット等が発生した。
【0075】比較例No2及び6については、第1及び
第2電極間の距離が特許請求の範囲から外れているた
め、裏ビードの形状が不安定となった。
【0076】比較例No3については、第2及び第3電
極間の距離が長いため、十分な溶け込みを得ることがで
きず、スラグ巻込み及び融合不良が発生した。
【0077】比較例No4については、溶接速度が遅い
ため、被溶接板の回転変形量が大きくなり、急激な変形
によって溶接継手の終端部に割れが発生した。
【0078】比較例No5については、第2及び第3電
極間の距離が短いため、先行電極によって形成した裏ビ
ードを再溶融させてしまい、安定した裏ビードを得るこ
とができなかった。また、溶融プールが単一のプールと
なり、溶接部の溶け込み形状が縦長になったため、溶接
継手の終端部に割れが発生した。
【0079】比較例No7については、第3及び第4電
極間の距離が長いため、表ビード形状が不安定となっ
た。
【0080】比較例No8については、溶接入熱H1及
びH2は所定範囲内であるものの、溶接速度が速いた
め、健全な表及び裏ビードが形成できなかった。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被溶接板の端面を他の被溶接板の端面に突き合わせその
継手終端部にスリットが設けられたタブ板を配置してサ
ブマージアーク溶接する場合に、使用電極の数、各電極
ワイヤの直径、配置間隔及び溶接速度を適切に規定する
ので、溶接継手の終端部に割れが発生することを防止で
き、良好な溶接部を形成することができる。
【0082】また、前記溶接時に入熱を適切に規定する
ことにより、より一層確実に前記終端部の割れを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用したタブ板を示す上面図
である。
【図2】従来のサブマージアーク溶接施工法における終
端部の溶接方法を示す斜視図である。
【図3】溶接継手の終端部に発生する溶接割れを示す図
である。
【図4】従来のサブマージアーク溶接施工法における終
端部の溶接方法を示す上面図である。
【図5】従来のサブマージアーク溶接施工法における終
端部の溶接方法を示す断面図である。
【図6】従来のサブマージアーク溶接施工法における終
端部の溶接方法を示す上面図である。
【符号の説明】
1,11,31,51,61;タブ板 2a,2b,62a,62b;スリット 3a,3b,13a,13b,33a,33b,53,
63a,63b;被溶接板(鋼板) 4,34,64;溶接線 5,15,55,65;終端部 6a,6b,66a,66b;仮溶接部 14;溶接金属 16;溶接割れ 21,41;第1電極 22,42;第2電極 23,43;第3電極 37a,37b,38a,38b;押さえ手段 52;シーリングビード 54;ルート部 56;開先
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶接板の端面を他の被溶接板の端面に
    突き合わせ、この継手部の長手方向の端部が含まれ前記
    被溶接板及び前記他の被溶接板の端面に、前記継手部の
    延長線の両側に夫々スリットが設けられたタブ板を取り
    付けることにより、前記継手部をサブマージアーク溶接
    する場合に溶接継手部の終端割れを防止する方法におい
    て、3又は4電極を使用し第1電極のワイヤの直径が
    4.0乃至4.8mm、第2、第3及び第4電極のワイ
    ヤの直径が4.8乃至6.4mmであり、第1及び第2
    電極間の距離が20乃至70mm、第2及び第3電極間
    の距離が150乃至250mmであるように各電極を配
    置し、溶接速度が90乃至200cm/分で溶接する
    際、前記高速片面サブマージアーク溶接に使用する第1
    電極の溶接電流及び溶接電圧を夫々L (A)及びL
    (V)、第2電極の溶接電流及び溶接電圧を夫々T i1
    (A)及び、T v1 (V)、第3電極の溶接電流及び溶
    接電圧を夫々T i2 (A)及びT v2 (V)並びに第4
    電極の溶接電流及び溶接電圧を夫々T i3 (A)及びT
    v3 (V)とし、また前記被溶接板の厚さ及び溶接速度
    を夫々t(mm)及びv(cm/分)とし、更に第1及
    び第2電極による溶接入熱H1(J/cm)をH1=L
    ×L /t+T i1 ×T v1 /t、第3電極又は第3
    及び第4電極による溶接入熱H2(J/cm)をH2=
    i2 ×T v2 /t+T i3 ×T v3 /tとすると、溶
    接入熱H1及びH2並びに溶接速度vは、[(100v
    −3500)/1.7]<H1<[(100v−200
    0)/1.7]、[100v/3.5]<H2<[(1
    00v+5000)/3.5]及び[H1/H2]<
    1.45を満たし、更に前記厚さtがt≦25mmであ
    ことを特徴とする高速片面サブマージアーク溶接にお
    ける終端割れ奉仕方法。
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