JP6787800B2 - 片面サブマージアーク溶接方法 - Google Patents
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Description
がら、シーリングカスケードビードを形成した箇所には、裏ビードが形成されないため、溶接後に手直しが必要となる。また、予めシーリングカスケードを形成する必要があるため、溶接工数が増大する課題があり、改善の余地があった。
防止効果が小さいという課題がある。特に、高入熱な厚板溶接時には、発生する熱変形も大きく、鋼板に対する拘束力が不足するため、終端割れが発生するおそれがある。このように、スリットを有するタブ板を用いた技術では、適用される鋼板の板厚の範囲が限定されるという課題がある。
本発明は、2枚のタブ板を使用し、一方の面側からのサブマージアーク溶接により2枚の鋼板を接合する片面サブマージアーク溶接方法であって、
前記鋼板の板厚をt1、前記タブ板の板厚をt2とすると、前記鋼板と前記タブ板の板厚の関係が、t2≧t1であり、
前記2枚の鋼板の板幅B1は、B1≧300mmであり、
前記2枚のタブ板の板幅B2は、B2≧10×t1、且つ100mm≦B2≦2000mmであり、
前記片面サブマージアーク溶接を行う前に、2枚のタブ板の一端縁を前記各鋼板の終端縁に溶接し、前記2枚の鋼板及び前記2枚のタブ板をそれぞれ突き合わせて形成される前記鋼板の開先及び前記タブ板の開先を、同じ開先形状とし、
前記鋼板の開先及び前記タブ板の開先を、少なくとも前記鋼板の終端部側から前記タブ板の一端部側に亘って仮付溶接することを特徴とする。
さらに、上記方法では、好ましくは、前記鋼板と前記タブ板の板厚の関係が、t2>t1である。
また、上記方法では、好ましくは、前記鋼板の板幅B1は、B1≧1500mmである。
さらに、上記方法では、好ましくは、前記仮付溶接の溶込み深さdは、d≧2mm、のど厚hは、h≦7mmである。
さらに、本発明のタブ板は、上記片面サブマージアーク溶接方法に用いられることを特徴とする。
図1に示すように、溶接装置10は、架台フレーム11と、溶接機12と、溶接機ビーム13と、を主に備える。架台フレーム11は、鋼製の角材を枠組みして、上方が開放された断面視凹状に形成されており、内部に裏当装置50aあるいは裏当装置50b(図2,図3参照)が支持されている。そして、裏当装置50aの裏当銅板55或いは裏当装置50bの耐火性キャンバス56上に鋼板20が載置されている。溶接機ビーム13は、溶接機12を鋼板20の長手方向に沿って移動させるものである。
なお、2枚のタブ板30,30を鋼板20に接合する接合順序は、上記のものに限定されるものでない。
なお、本発明の仮付溶接は、図6に示すように、少なくとも鋼板20の終端部側からタブ板30の一端部側に亘って仮付溶接部25Aが形成されていればよい。このため、タブ板30の接合面32においても、断続的に仮付溶接が施されてもよい。
従来のタブ板を用いた溶接では、鋼板20の終端縁21で仮付溶接を止める、即ち、タ
ブ板30の一端部側に亘って仮付溶接が施されていないので、継手終端部での割れが発生しやすくなる。
また、継手終端部での割れを防止する観点から、より好ましくは、70mm≦A、且つ70mm≦B、さらに好ましくは、100mm≦A、且つ100mm≦Bとする。
また、仮付溶接は、鋼板20の始端部側からタブ板30の終端部33に亘って鋼板20及びタブ板30の接合面22,32が連続して接合されてもよい。
また、板厚10mmと板厚15mmの鋼板20の場合には、図7(a)に示すように、Y字形開先の開先角を60°とし、接合面22の板厚を3mmとした。板厚20mmの鋼板20の場合には、図7(b)に示すように、Y字形開先の開先角を50°とし、接合面22の板厚を3mmとした。また、板厚30mmの鋼板20の場合には、図7(c)に示すように、Y字形開先の開先角を45°とし、接合面22の板厚を5mmとした。また、板厚40mmの鋼板20の場合には、図7(d)に示すように、Y字形開先の開先角を40°とし、接合面22の板厚を5mmとした。
直な面で切り出して研磨及び適切なエッチング処理を施して図5に示すような開先断面を得て、2枚の鋼板20の開先Mを伸ばした交点Xから、溶込み深さd、及びのど厚hを測定
した。
20 鋼板
21 終端縁
25 仮付溶接部
26 本溶接部
30 タブ板
35 一端縁
B1 鋼板の板幅
B2 タブ板の板幅
d 溶込み深さ
h のど厚
M 鋼板の開先
M1 タブ板の開先
t1 鋼板の板厚
t2 タブ板の板厚
Claims (8)
- 2枚のタブ板を使用し、一方の面側からのサブマージアーク溶接により2枚の鋼板を接合する片面サブマージアーク溶接方法であって、
前記鋼板の板厚をt1、前記タブ板の板厚をt2とすると、前記鋼板と前記タブ板の板厚の関係が、t2≧t1であり、
前記2枚の鋼板の板幅B1は、B1≧300mmであり、
前記2枚のタブ板の板幅B2は、B2≧10×t1、且つ100mm≦B2≦2000mmであり、
前記片面サブマージアーク溶接を行う前に、2枚のタブ板の一端縁を前記各鋼板の終端縁に溶接し、前記2枚の鋼板及び前記2枚のタブ板をそれぞれ突き合わせて形成される前記鋼板の開先及び前記タブ板の開先を、同じ開先形状とし、
前記鋼板の開先及び前記タブ板の開先を、少なくとも前記鋼板の終端部側から前記タブ板の一端部側に亘って仮付溶接することを特徴とする片面サブマージアーク溶接方法。 - 連続する前記仮付溶接は、単層で形成されることを特徴とする請求項1に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
- 前記鋼板と前記タブ板の板厚の関係が、t2>t1であることを特徴とする請求項1又は2に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
- 前記鋼板の板厚t1は、5mm≦t1≦40mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
- 前記鋼板の板幅B1は、B1≧1500mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
- 前記仮付溶接の溶込み深さdは、d≧2mm、のど厚hは、h≦7mmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
- 前記鋼板の終端縁に対して前記鋼板の終端部側の前記仮付溶接の長さをA、前記鋼板の終端縁に対して前記タブ板の一端部側の前記仮付溶接の長さをBとすると、20mm≦A、且つ20mm≦Bであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の片面サブマージアーク溶接方法に用いられることを特徴とするタブ板。
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