JP6974187B2 - 片面サブマージアーク溶接方法及び片面サブマージアーク溶接装置 - Google Patents

片面サブマージアーク溶接方法及び片面サブマージアーク溶接装置 Download PDF

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Description

本発明は、片面サブマージアーク溶接方法及び片面サブマージアーク溶接装置に関する。
片面サブマージアーク溶接は、板継ぎ溶接として造船を中心に、広い分野に適用されている高能率の溶接施工方法である。一方、片面サブマージアーク溶接では、継手終端部に割れが発生する場合があり、その防止策として種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、溶接継手終端部の継手最終端から始端側に複数層で、段状からなるシーリングカスケードビードを用いて、自動溶接の終端割れを防止する技術が記載されている。
特許文献2には、突き合わせ部の開先形状や各電極の電流値などを規定することにより,広範囲な継手板厚に対し、健全な溶接継手を得ることができる多電極サブマージアーク溶接方法が開示されている。
特開平08−99177号公報 特開2007−268551号公報
ところで、シーリングカスケードビードを用いた特許文献1の技術では、シーリングカスケードビードで溶接継手終端部の変形を抑制することにより、割れ防止を図っている。しかしながら、シーリングカスケードビードを形成した箇所には、裏ビードが形成されないため、溶接後に手直しが必要となる。また、予めシーリングカスケードビードを形成する必要があるため、溶接工数が増大するという課題があり、改善の余地があった。
又、特許文献2に記載の多電極サブマージアーク溶接方法では、具体的な溶接速度に応じた溶接条件の設定については考慮されておらず、より良好な溶接品質が求められる。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、広範囲な板厚の鋼板に適用することができ、回転変形を抑制して継手終端部での溶接金属の割れを防止し、かつ溶接後の手直しを低減できる片面サブマージアーク溶接方法及び片面サブマージアーク溶接装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
本発明は、複数の電極を用いた一方の面側からのサブマージアーク溶接により突き合わされた2枚の鋼板を接合する片面サブマージアーク溶接方法であって、
前記サブマージアーク溶接中、前記鋼板の終端側領域において、隣り合う前記電極間の各極間距離の少なくとも一つを変更する。
又、上記方法において、好ましくは、前記終端側領域における前記極間距離を、前記終端側領域より手前の領域における前記極間距離よりも縮小する。
又、上記方法において、好ましくは、前記複数の電極は、第1電極と第2電極と第3電極を含み、前記第1電極と前記第2電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更し、前記第2電極と前記第3電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更する。
又、上記方法において、好ましくは、前記複数の電極は、第1電極と第2電極と第3電極と第4電極を含み、前記第1電極と前記第2電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更し、前記第2電極と前記第3電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更し、前記第3電極と前記第4電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更する。
又、上記方法において、好ましくは、前記終端側領域における溶接を、前記終端側領域より手前の領域の溶接速度に対して75%以下の溶接速度で行う。
又、上記方法において、好ましくは、前記サブマージアーク溶接は、2枚のタブ板の一端縁を前記各鋼板の終端に溶接した状態で行われ、
前記鋼板の板厚をt1、前記タブ板の板厚をt2とすると、前記鋼板と前記タブ板の板厚の関係が、t2≧t1であり、
前記2枚の鋼板の板幅B1は、B1≧300mmであり、
前記2枚のタブ板の板幅B2は、B2≧10×t1、且つ100mm≦B2≦2000mmであり、
前記2枚の鋼板及び前記2枚のタブ板をそれぞれ突き合わせて形成される前記鋼板の開先及び前記タブ板の開先を、同じ開先形状とし、
前記鋼板の開先及び前記タブ板の開先を、少なくとも前記鋼板の終端側から前記タブ板の一端部側に亘って仮付溶接する。
本発明は、一方の面側からのサブマージアーク溶接により突き合わされる2枚の鋼板を接合する片面サブマージアーク溶接装置であって、
複数の電極と、該複数の電極に対して電力を供給する複数の電源と、を備え、該複数の電極により前記各鋼板の始端から終端まで溶接するように、所定の方向に移動可能な溶接ユニットと、
前記溶接ユニット内に配置され、前記溶接ユニットに対して、前記複数の電極のうち少なくとも一つを進退方向に移動可能な駆動機構と、
前記サブマージアーク溶接中、前記鋼板の終端側領域において、隣り合う前記電極間の距離の少なくとも一つを変更するよう前記駆動機構を制御する制御部と、を有する。
本発明の片面サブマージアーク溶接方法によれば、サブマージアーク溶接中、鋼板の終端側領域において、隣り合う電極間の各極間距離の少なくとも一つを変更する。これにより、終端部領域における溶込み形状及びひずみ速度が制御されるので、広範囲な板厚の鋼板に適用することができ、回転変形を抑制して継手終端部での溶接金属の割れを防止し、かつ溶接後の手直しを低減できる。
本発明の片面サブマージアーク溶接装置によれば、制御部が、サブマージアーク溶接中、鋼板の終端側領域において、隣り合う電極間の距離の少なくとも一つを変更するよう駆動機構を制御する。これにより、終端部領域における溶込み形状及びひずみ速度が制御されるので、広範囲な板厚の鋼板に適用することができ、回転変形を抑制して継手終端部での溶接金属の割れを防止し、かつ溶接後の手直しを低減できる。
本発明の片面サブマージアーク溶接方法に適用される溶接装置の概略図である。 本発明の片面サブマージアーク溶接方法で溶接する鋼板の平面図である。 片面サブマージアーク溶接を行う際の様子を示す鋼板周辺の概略説明図である。 片面サブマージアーク溶接を行う際の様子を示す鋼板周辺の概略説明図である。 2電極でサブマージアーク溶接を行う場合の極間距離を変更する状態を示す模式図である。 3電極でサブマージアーク溶接を行う場合の極間距離を変更する状態を示す模式図である。 4電極でサブマージアーク溶接を行う場合の極間距離を変更する状態を示す模式図である。 ひずみ速度の測定方法を説明するための要部平面図である。 ひずみ速度の測定方法を説明するための概略断面図である。 ひずみ速度を求めるために用いるグラフである。 表ビードと裏ビードを示す溶接継手の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る、仮付溶接された鋼板及びタブ板の拡大平面図である。 第3実施形態の変形例に係る、仮付溶接された鋼板及びタブ板の拡大平面図である。 仮付溶接部の断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る片面サブマージアーク溶接方法及び片面サブマージアーク溶接装置を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、片面サブマージアーク溶接装置10(以下、溶接装置10とも称す)の主要部の概略について説明する。
図1に示すように、溶接装置10は、架台フレーム11と、溶接機(溶接ユニット)12と、溶接機ビーム13と、制御部18と、を主に備える。架台フレーム11は、鋼製の角材を枠組みして、上方が開放された断面視凹状に形成されており、内部に裏当装置50a或いは裏当装置50b(図3,図4参照)が支持されている。そして、裏当装置50aの裏当銅板55或いは裏当装置50bの耐火性キャンバス56上に鋼板20が載置されている。
溶接機ビーム13は、溶接機12を鋼板20の長手方向に沿って移動させるものである。
溶接機12は、筐体12a内に、鋼板20の長手方向に沿って各々配置され、溶接時に先行する第1電極15aと、第1電極15aに追従して後行する第2電極15bと、を有する。これら電極15a、15bは、それぞれ第1トーチ16a、第2トーチ16bに内挿されて配置されている。又、これらトーチ16a、16bは、所定電圧で電流を供給する第1電源(図示せず)及び第2電源(図示せず)とにケーブルを介して接続されている。第1電極15a及び第2電極15bは、それぞれ第1トーチ16a、第2トーチ16bを介して電流が供給されるようになっている。なお、電極15a、15bは、溶接ワイヤである。
そして、溶接機12は、筐体12aに対して第1トーチ16aを鋼板20の長手方向に沿って移動させる第1駆動機構(スライダー)17aと、筐体12aに対して第2トーチ16bを鋼板20の長手方向に沿って移動させる第2駆動機構(スライダー)17bとを有する。第1駆動機構17a及び第2駆動機構17bは、筐体12a内にそれぞれ配置される。これら第1駆動機構17a及び第2駆動機構17bによって第1トーチ16a及び第2トーチ16bが移動することにより、第1電極15a及び第2電極15bも移動するようになっている。
溶接機12は、架台フレーム11の上方(鋼板20の上方)に配置され、溶接機ビーム13の延在方向(所定の方向)に沿って所定速度で移動しながら、鋼板20の開先M(図3参照)の表側から電極15a、15bによって片面サブマージアーク溶接により鋼板20を溶接する。
さらに、溶接機12は、制御部18により、第1駆動機構17aと第2駆動機構17bを駆動制御することで、第1電極15aと第2電極15bを溶接機ビーム13に沿って移動させることができ、第1電極15aと第2電極15bの極間距離L1を変えることができる(図5A参照)。なお、溶接機12は、駆動機構17a,17bの一方のみを設けるようにしても良い。また、本実施形態において、極間距離とは、溶接される鋼板の表面高さにおける電極間同士の距離である。
また、図1及び図5Aでは、電極(溶接トーチ)として第1電極15a、第2電極15bの2本のみ図示したが、電極数は、アーク溶接される鋼板20の板厚に応じて適宜選択され、それ以上の本数を設けることは任意である。電極数に関して、電極が1電極では、厚板鋼板の溶接に不向きであり、5電極以上では、溶接の高能率化が可能となるものの、溶接品質との両立のさらなる改善の余地が生じる。電極数が2電極以上であれば、厚板鋼板の溶接に適用できる。一方、電極数が4電極以下であれば、溶接の高能率化を図ることができ、かつ溶接品質もより良好なものとなる。このように、2〜4電極とすることで、厚板にも適用でき、高能率化と溶接品質とをより両立しやすくなる。
したがって、溶接機12は、例えば、図5Bに示すように、第1〜第3電極15a、15b、15cを有するものであってもよく、図5Cに示すように、第1〜4電極15a、15b、15c、15dを有するものであってもよい。また、3本以上の電極を持つ溶接機においても、各電極に対して、電源及び駆動機構をそれぞれ設けることができる。
片面サブマージアーク溶接方法(以下、「本溶接」とも言う)とは、図3,4に示すように、突き合わされた鋼板20,20の裏面から、裏当銅板55上に層状に散布した裏当フラックス52、或いは、耐火性キャンバス56内に収容された裏当フラックス52をエアホース59などの押上機構により押圧して溶接する方法である。片面サブマージアーク溶接方法では、鋼板20の表側から表フラックス51を用いてサブマージアーク溶接を行い、鋼板20の表面と裏面に同時にビードを形成する。なお、図中符号53はスラグ、符号54は溶接金属、符号57はフラックス袋、符号58は下敷フラックスである。
本実施形態の片面サブマージアーク溶接方法が適用される鋼板20は、例えば造船用鋼板である。図2及び図3に示すように、鋼板20の板厚t1は、5mm以上、40mm以下であり、好ましくは10mm以上、30mm以下、さらに好ましくは18mm以上、25mm以下とする。また、突き合わされた2枚の鋼板20の合計の板幅B1は、300mm以上である。さらに、鋼板20の長さLaは、1000mm以上、35000mm以下である。
2枚の鋼板20を突き合わせた接合面22には、開先Mが形成されている。開先Mの形状は、Y開先、V開先などの任意の形状とすることができる。
また、本実施形態では、鋼板20の接合面22には、断続あるいは連続した面内仮付がなされている。すなわち、本実施形態において、シーリングカスケードビードは形成されていない。
さらに、鋼板20の始端28および終端29には、タブ板30が取り付けられている。タブ板30は、片面サブマージアーク溶接において最後に固まる溶融池(クレータ)を溶接継手から逃がす目的で、また、片面サブマージアーク溶接による継手終端部での溶接金属の割れをより効果的に防止するため用いられる。特に、タブ板30が継手終端部で鋼板20を拘束することで溶接による熱変形を抑え、継手終端部での割れを防止する。
その後、鋼板20の本溶接(片面サブマージアーク溶接)を、鋼板20の始端28から終端29にかけて行う。本溶接速度としては、例えば、300〜1500mm/min(30〜150cpm)である。本溶接速度が300〜1500mm/minであれば、5mm以上、40mm以下の板厚の鋼板20に対して安定して溶接品質を確保することができる。
なお、「本溶接」とは、仮付溶接がなされた鋼板20に対して行う溶接である。また、「本溶接速度」とは、従来において通常行われるサブマージアーク溶接の速度である。通常、本溶接での溶接速度は一定となるが、溶接処理の都合上、溶接箇所によっては、速度がやや低下する場合がある。ただし、本溶接の溶接速度は、本溶接条件の最適速度、すなわち予め設定した本溶接速度となる。
この際、始端28から終端29まで同じ溶接条件(例えば、所定の電極数、溶接速度、総入熱量、極間距離)で溶接を行うと、継手終端部において割れが生じる場合がある。例えば、本溶接速度の速い条件では、継手終端部に、鋼板20の内側から外側に向けて回転変形が生じ、終端割れが生じる場合がある。具体的には、鋼板20が内側から外側に向けて広がるひずみ速度が増加して割れる方向の駆動力が増加してしまう。また、溶接条件によっては、継手終端部において、耐割れ性の悪い溶込み形状となる場合がある。
ここで、本実施形態では、図1及び図5Aに示すように、継手終端部において、ひずみ速度が低く、耐割れ性に良好な溶込み形状が得られるように、サブマージアーク溶接中、鋼板20の終端29手前少なくとも300mm以上の位置から終端29までの間の終端側領域D2と、該終端側領域より手前の領域D1(始端28を含むものとする)とで、隣り合う電極15a,15b間の極間距離L1を変更する(狭くする或いは広くする)。即ち、極間距離の変更は、筐体12aが開先Mに沿って移動している間に、制御部18が駆動機構17a、17bを制御して第1及び第2電極15a、15bを相対移動させることにより実行できる。
即ち、本実施形態では、終端側領域D2における極間距離を、終端側領域より手前の領域D1における電極数、溶接速度、入熱量等の溶接条件に応じた所定値に変更することで、ひずみ速度を低下させると共に、第1及び第2電極15a,15bによって溶込み形状を変化させ、耐割れ性の良い溶込み形状を確保する。これにより、割れ防止を図ることができると共に、良好な表ビード外観を有する溶接継手の製作が可能となる。特に、溶接速度が速い場合、終端割れが生じやすいが、本実施形態の溶接方法によれば、溶接速度が速い場合においても、溶込み形状を良好にできるとともにひずみ速度を低減することができ、終端割れの防止を実現できる。従来のサブマージアーク溶接方法においては、溶接中に極間距離を変えるという視点がなく、本実施形態に係るサブマージアーク溶接方法は、溶込み形状およびひずみ速度に着眼して、発明者らが鋭意検討した結果、創作に至ったものである。
より具体的には、例えば、終端側領域D2における極間距離を、終端側領域D2より手前の領域における極間距離よりも縮小することで、終端側領域D2において耐割れ性の良い溶込み形状が得られ、割れ防止を図ることが可能である。
なお、本実施形態では、割れの駆動力を表す指標としての鋼板のひずみ速度の評価に関しては、図6Aに示すように、変形測定用の棒41を鋼板20の終端29近傍に固定して設け、図6Bに示すように、溶接中に生じる終端29の変形による棒41の変位(相対距離mからm’への拡大)を電子カメラ42で撮影して観察する。電子カメラ42から得られた画像データを分析し、縦軸がひずみ、横軸が時間のグラフ上(図7参照)にプロットして、継手が開口する方向の変位速度の最大値をひずみ速度(mm/s)として測定する。ここで、ひずみ速度が0.10mm/s超の場合、割れが生じやすくなる。このため、ひずみ速度は、0.10mm/s以下であることが良く、0.03mm/s以下であることがより好ましい。
また、割れに対する材料の強さを示す指標としての溶込み形状の評価について説明する。評価対象となる溶接部において、溶接方向と垂直な方向の面で切り出し、研磨及び適切なエッチング処理を行って、図8のような断面を得る。ここで、第2電極により形成される表ビードを構成する溶接金属MT1と、第1電極により形成される裏ビードを構成する溶接金属MT2の交差面CLから、鋼板20の裏面までの距離をHとし,溶接金属MT1,MT2の交差面CLの幅をWとし、H/Wの値が0.1以上、0.8以下である場合、耐割れ性に対する良好な溶込み形状であるとした。H/Wの値が0.1未満である場合、裏ビード形状の安定性が劣化するため好ましくない。一方、H/Wの値が0.8を超えると、割れが生じやすくなるので、溶込み形状が不良となる。さらに、H/Wは、0.3以上、0.6以下であると、より良好な溶込み形状となる。
溶込み形状(H/W)は、第1電極が溶接してから第2電極が到達するまでの時間(溶接速度と極間距離)と入熱によって、第2電極が溶接するときの溶融池の温度が変化する点が影響する。この溶融池の温度が変化すると、第2電極の溶込み深さが変化するので、H/Wが変化する。
なお、図5Bに示す、電極数が3電極の場合には、表ビードを構成する溶接金属MT1は第3電極15cにより形成され、裏ビードを構成する溶接金属MT2は第1及び第2電極15a、15bにより形成される。この場合、第2電極15bと第3電極15cの極間距離を変えることが好ましい。
また、図5Cに示す、電極数が4電極の場合には、表ビードを構成する溶接金属MT1は第3及び第4電極15c、15dにより形成され、裏ビードを構成する溶接金属MT2は第1及び第2電極15a、15bにより形成される。このため、電極数が3電極又は4電極のいずれにおいても、溶接金属MT1,MT2の交差面CLが与えられる。また、この場合、第2電極15bと第3電極15cの極間距離を変えることが好ましい。
第1及び第2電極15a,15b間の極間距離L1の変更は、鋼板20の終端手前の任意の位置から終端29までの間で行われればよい。ただし、鋼板20の長さLaに対応して変形量が小さい位置から極間距離L1を変更させることが望ましい。例えば、極間距離L1の変更は、好ましくは、鋼板20の終端29手前150mm以上の位置、より好ましくは、鋼板20の終端29手前300mm以上の位置、さらに好ましくは、鋼板20の終端29手前500mm以上の位置、特に好ましくは、鋼板20の終端29手前1000mm以上の位置とする。
また、極間距離L1の変更は、終端側領域より手前の領域D1と終端側領域D2との間の移行領域D3で行われればよい。
即ち、本実施形態の鋼板20の溶接において、鋼板20の終端29手前少なくとも150mm以上の位置よりもやや始端28側である移行領域D3に第1及び第2電極15a、15bが来たときに、徐々に駆動機構17a、17bを制御しはじめ、終端側領域D2に第1及び第2電極15a、15bがきたときに、極間距離L1の変更が済んでいるものとする。この移行領域D3の長さは特に規定されるものではないが、例えば、50〜500mmである。
なお、極間距離の変更は、溶接機12が、第1電極と第2電極の2本の電極を持つ場合、第1電極と第2電極との極間距離L1を10mm〜250mmの範囲で変更する。例えば、本溶接の極間距離が30mm〜140mmの場合、終端側領域では極間距離が20mm〜80mmとなるように溶接することが良い。
又、溶接機12が、第1電極と第2電極と第3電極の3本の電極を持つ場合、第1電極と第2電極との極間距離L1を10mm〜250mmの範囲で変更し、第2電極と第3電極との極間距離L2を10mm〜250mmの範囲で変更すると好ましい。例えば、本溶接の第2電極と第3電極との極間距離が10mm〜170mmの場合、終端側領域では第2電極と第3電極との極間距離が35mm〜140mmとなるように溶接することが良い。
更に、溶接機12が、第1電極と第2電極と第3電極と第4電極の4本の電極を持つ場合、第1電極と第2電極との極間距離L1を10mm〜250mmの範囲で変更し、第2電極と第3電極との極間距離L2を10mm〜250mmの範囲で変更し、第3電極と第4電極との極間距離L3を10mm〜250mmの範囲で変更すると好ましい。
また、電極数が3本又は4本の場合、複数の極間距離の少なくとも一つを変更すればよい。例えば、電極数が4本の場合、本溶接の第2電極と第3電極との極間距離が30mm〜200mmの場合、終端側領域では第2電極と第3電極との極間距離が30mm〜170mmとなるように溶接することが良い。この場合、第1電極と第2電極との極間距離、第3電極と第4電極との極間距離が一定にしても良い。
3電極の場合には、上述したように、表ビードを構成する溶接金属MT1が第3電極15cにより形成され、裏ビードを構成する溶接金属MT2が第1及び第2電極15a、15bにより形成されるので、交差面CLの位置に影響する第2電極15bと第3電極15cとの極間距離L2を変更するのが好ましい。
また、電極数が4電極の場合には、表ビードを構成する溶接金属MT1は第3及び第4電極15c、15dにより形成され、裏ビードを構成する溶接金属MT2は第1及び第2電極15a、15bにより形成されるので、この場合も、交差面CLの位置に影響する第2電極15bと第3電極15cとの極間距離L2を変更するのが好ましい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の片面サブマージアーク溶接方法について説明する。なお、本実施形態において使用される溶接装置10は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態の片面サブマージアーク溶接方法では、鋼板20の始端28から終端29まで一定の溶接速度とした第1実施形態と異なり、鋼板20の終端手前300mm以上の位置から終端29までの溶接を、本溶接の溶接速度(以下、適宜、本溶接速度という)に対して75%以下の溶接速度(以下、適宜、減速溶接速度という)で行う。
また、その際、本溶接の総入熱をQ(kJ/mm)、75%以下の溶接速度での溶接の総入熱をQ’(kJ/mm)としたとき、「Q’/Q=0.60〜1.30」としている。
終端側領域D2における減速溶接速度が、本溶接速度に対して75%以下とすることで、終端側領域D2では、ひずみ速度を低下することができ、割れの駆動力を低下することができ、場合によっては、鋼板20の外側から内側に向けて回転変形が生じる収縮変形となる。なお、減速溶接速度は、好ましくは本溶接速度に対して60%以下、より好ましくは、50%以下である。なお、減速溶接速度が、本溶接速度に対して40%以上であれば、溶接能率を著しく阻害することはない。また、減速溶接速度が、本溶接速度に対して40%以上であれば、健全な溶接金属を確保するための電流値が高くなり、アークを持続するのが困難とならずビード外観が良好となる。
また、鋼板20の溶接において、溶接速度を変化させた場合、過剰な入熱となり低速による割れ防止の効果と溶接品質の確保が困難となる。つまり、減速溶接速度での溶接の総入熱が本溶接速度での総入熱に対して1.30倍を超えると、割れ防止効果が認められず、溶接品質についても裏ビードの余盛が過剰となり、健全な溶接金属にはならない。一方、減速溶接速度での溶接の総入熱が本溶接速度での総入熱に対して0.60倍未満では、割れ防止効果は認められるものの、アークを持続することが困難となり、表および裏ビード共に健全な溶接金属を得ることができない。したがって、本溶接の総入熱をQ(kJ/mmcm)、75%以下の溶接速度での溶接の総入熱をQ’(kJ/mm)としたとき、「Q’/Q=0.60〜1.30」としている。
なお、健全な溶接金属をより得やすくする観点から、Q’/Qの値は、好ましくは、0.70以上、より好ましくは、0.80以上とする。また、終端側領域D2の割れ防止効果および、健全な溶接金属をより得やすくする観点から、Q’/Qの値は、好ましくは、1.20以下とする。
なお、総入熱Qは、下記計算式で算出することができる。
Figure 0006974187
前記式において、Qは総入熱(kJ/mm)、Eiは電圧(V)、Iiは電流(A)、viは溶接速度(mm/min)、i=1,2,3,・・・n、iは各電極を示す。また、前記式については、Q’についても同様である。また、ここでの総入熱とは、各電極15a、15b、・・・の入熱の合計を意味する。また、総入熱は上記計算式で算出した値でもよいが、実測値(計測値)であってもよい。
なお、本実施形態においても、溶接速度の変更範囲は、継手終端部での変形量の観点から、鋼板20の終端手前300mm以上の位置から終端29までの終端側領域D2とすることが好ましい。また、本溶接速度から減速溶接速度への移行領域D3も、50〜500mmの範囲で適宜設定されればよい。
さらに、極間距離の変更と溶接速度の変更は、同時に行われてもよいし、上記範囲内であれば、別々に行われてもよい。したがって、極間距離の変更は、鋼板20の終端手前の任意の位置から終端29までの間で行われればよい。
このように、溶接速度(筐体12aの移動速度)を低速化することで、鋼板20のひずみ速度が低下するために、割れの駆動力を低下することができるが、同時に耐割れ性の悪い溶込み形状を招く場合がある。これに対し、本実施形態のように、極間距離を変更することで、鋼板20のひずみ速度を低下させつつ、耐割れ性の良い溶込み形状(H/W)を確保し、割れ防止を図ることができる。
例えば、入熱一定で、溶接速度を下げた時には、溶接金属MT1(図8参照)を形成する電極が溶接する時点での溶融池の温度が低いため、該電極の溶込みは浅くなり、H/Wが大きくなって耐割れ性が劣化する。その際に極間距離を縮めると、溶接金属MT1を形成する電極が溶接する時点での溶融池の温度が高いため、該電極の溶込みは深くなり、H/Wの耐割れ性が良好な範囲を保つことができる。
特に、溶接効率の観点から溶接速度の低下は小さい方が好ましく、極間距離の変更と併せて溶接速度の変更を行う事で、例えば、減速溶接速度を、本溶接速度に対して70%より高くしつつ、割れ防止を図ることができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の片面サブマージアーク溶接方法について、図9〜図11を参照して説明する。なお、本実施形態において使用される溶接装置10は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態では、第1実施形態と同様の板厚、板幅、及び長さを有する鋼板20に対して、使用されるタブ板30を規定したものである。即ち、本実施形態では、鋼板20の終端29において、本溶接を行う前に、2枚のタブ板30,30の一端縁35が互いに突き合わされて接合されている。2枚のタブ板30,30は、互いの終端部33に余盛溶接(余盛溶接部34)を施して、接合した後、鋼板20の接合面22とタブ板30の接合面32が直線状に連続するようにして、仮付定盤上に2枚の鋼板20,20の終端29と2枚のタブ板30,30の一端縁35を当接させて配置する。そして、2枚の鋼板20,20の終端29と2枚のタブ板30,30の一端縁に余盛溶接(余盛溶接部31)が施されると共に、2枚のタブ板30,30の端部Rに角巻き溶接が施され、さらに、鋼板20の接合面22とタブ板30の接合面32に後述の仮付溶接(仮付溶接部25、25A)が施される。
なお、2枚のタブ板30,30を鋼板20に接合する接合順序は、上記のものに限定されるものでない。
タブ板30の板厚t2は、鋼板の板厚t1と同じか、それより厚くなっている(t2≧t1)。2枚のタブ板30の合計の板幅B2は、鋼板の板幅B1より小さく(B2<B1)、鋼板の板厚t1の10倍以上(B2≧10×t1)、且つ100mm以上、2000mm以下とする。また、タブ板30の長さLbは、100mm以上、1000mm以下である。
タブ板30は、上述したように、片面サブマージアーク溶接においてクレータを溶接継手から逃がす目的、また、継手終端部での溶接金属の割れをより効果的に防止するため用いられる。
片面サブマージアーク溶接においては、鋼板20の板厚の増大に伴って溶接入熱を大きくする必要があり、熱変形も増大する。従って、熱変形を抑制するためには、鋼板20の板厚の増大に伴って拘束力を強化する必要が生じる。しかし、過剰な拘束を行う場合も割れが生じるため、適切な拘束力を付与することが重要である。
タブ板30による鋼板20への拘束力は、溶接方向に垂直な方向へのタブ板30の剛性を大きくすることで強化可能であり、タブ板30の幅およびタブ板30の板厚によって制御できる。即ち、鋼板20の板厚に対して、タブ板30の幅と板厚を適正に規定することにより、熱変形力<拘束力とすることができ、継手終端部での割れを防止することができる。
また、本実施形態では、タブ板30は、従来のタブ板のようなスリットを設けていない。タブ板30にスリットを形成した場合には、スリットにより鋼板20に対する拘束力が弱まるため、スリットを有しないタブ板30と比較してタブ板30を大きくする必要がある。特に、高入熱を要する厚板の溶接時には、鋼板20に対する十分な拘束力を持たせるため、タブ板30が巨大化して実際の運用が困難となるおそれがあるためである。
また、2枚のタブ板30を突き合わせた端面にも、開先M1が形成されている。開先M1の形状は、鋼板20の開先Mと略同じ形状であれば特に限定されず、Y開先、V開先などの任意の形状とすることができる。また、鋼板20とタブ板30の開先M,M1において、Y開先やV開先の開先角度は、工業的に許容される範囲でのばらつきがあってもよい。
例えば、タブ板30が1枚で構成される場合や、2枚のタブ板30に鋼板20と異なる開先M1が形成される場合、或いは、2枚のタブ板30に開先M1を形成しない場合には、鋼板20とタブ板30の開先形状が異なるため、溶接継手終端部が不連続となり、高温割れ、スラグ巻き込み、裏ビード形状不良、溶込み不足などが発生する懸念がある。
一方、本実施形態のように、2枚のタブ板30を使用し、鋼板20とタブ板30とに、それぞれ略同じ形状の開先M,M1を形成することで、鋼板20とタブ板30との連続性を確保することができ、鋼板20の後端部側からタブ板30の一端部側に亘る仮付溶接が確実に行われる。
また、本実施形態では、鋼板20の接合面22とタブ板30の接合面32に仮付溶接が施されている。仮付溶接は、鋼板20の接合面22において、本溶接における始端部(図
9の鋼板20の左端部)側から終端部(図9の鋼板20の右端部)に向かって断続的に、
数箇所に施され、さらに、鋼板20の終端29に対して300mm以上前方の位置Pからタブ板30の終端部33まで、鋼板20からタブ板30にまたがって連続して行われ、仮付溶接部25Aが形成される。
なお、本発明の仮付溶接は、図10に示すように、少なくとも鋼板20の終端部側からタブ板30の一端部側に亘って仮付溶接部25Aが形成されていればよい。このため、タブ板30の接合面32においても、断続的に仮付溶接が施されてもよい。
鋼板20の終端部側からタブ板30の一端部側に亘って仮付溶接部25Aが形成されることにより、本溶接の際に、これから溶接される未接合部が一体化しているので、熱変形を低減することができる。これにより、継手終端部での割れを防止できる。
従来のタブ板を用いた溶接では、鋼板20の終端29で仮付溶接を止める、即ち、タブ板30の一端部側に亘って仮付溶接が施されていないので、継手終端部での割れが発生しやすくなる。
ここで、仮付溶接部25Aのうち、鋼板20の終端29に対して鋼板20の終端部側の仮付溶接の長さをA、鋼板20の終端29に対してタブ板30の一端部側の仮付溶接の長さをBとすると、20mm≦A、且つ20mm≦Bであれば、上記効果をより確実に奏することができる。
また、継手終端部での割れを防止する観点から、より好ましくは、70mm≦A、且つ70mm≦B、さらに好ましくは、100mm≦A、且つ100mm≦Bとする。
また、仮付溶接は、鋼板20の始端部側からタブ板30の終端部33に亘って鋼板20及びタブ板30の接合面22,32が連続して接合されてもよい。
図11において、仮付溶接部25は、1層のみからなるシーリングビードと同等の単層で形成される。仮付溶接部25の溶込み深さdは2mm以上(d≧2mm)とし、のど厚hは7mm以下(h≦7mm)とすることが好ましい。
仮付溶接部25の溶込み深さdが2mm未満であると、本溶接の際にこれから溶接される未接合部において仮付溶接部25の接合効果が弱く、本溶接中に破断してしまうおそれがある。このため、溶込み深さdは2mm以上であると好ましい。さらに、仮付溶接部25ののど厚hを7mm以下(単層、積層問わない)にすると、本溶接の際に仮付溶接部25に裏ビードがより形成しやすくなり、手直しを低減して作業効率が向上する。
そして、上記したように仮付溶接が施された鋼板20及びタブ板30に対して、複数の電極15a、15bを備える溶接装置10を用いて、第1又は第2実施形態と同様に、片面サブマージアーク溶接方法が施されることで、終端割れをより効率的に防止することができる。
その他の構成及び作用については、第1又は第2実施形態のものと同様である。また、第3実施形態に係るサブマージアーク溶接方法において、第2実施形態に係るサブマージアーク溶接方法のように、終端側領域において溶接速度を低下させてもよい。この場合、さらに溶込み形状を良好にできるとともにひずみ速度を低下させることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
上記各実施形態では、鋼板20の始端28及び終端29にタブ板30を取り付けるものとして説明したが、本発明は、タブ板30を用いずに、サブマージアーク溶接方法を行うものであってよい。
(試験1)
本発明の効果を確認するため、試験1では、終端部領域において極間距離のみを変更して片面サブマージアーク溶接を行い、継手終端部での溶込み形状、鋼板のひずみ速度、溶接金属の割れを評価する試験を行った。表1は、各実施例及び各比較例における電極数、各電極に印加される電流、電圧、溶接速度、入熱量、極間距離を、継手終端部での溶込み形状、鋼板のひずみ速度、溶接金属の割れの評価結果と共に示す。
なお、試験1に供した鋼板20は、溶接構造用圧延鋼材SM400Bを用い、そのサイズは厚さ20mm、幅750mm×2、幅1200mmとした。また、試験1では、タブ板が用いられておらず、2枚の鋼板20の接合面22に仮付溶接が600mmピッチで行われている。
さらに、No.1〜No.19では、鋼板20の終端29手前の2000mm〜1000mmの範囲において、極間距離を変更した。
Figure 0006974187
なお、鋼板のひずみ速度の評価に関しては、第1実施形態で説明したように、ひずみ速度が、0.10mm/s以下を合格とし、0.03mm/s以下をより望ましい値とした。また、割れに対する溶込み形状の評価に関しても、第1実施形態で説明したように、H/Wの値が0.1以上、0.8以下である場合、溶込み形状は良好であると評価した。さらに、H/Wが、0.3以上、0.6以下であるとより望ましい値とした。
また、割れ評価に関しては、溶接完了後、鋼板の終端から手前400mmの範囲で、X線透過試験(JISZ3104)にて内部割れの有無を確認し、割れが認められなければ評価を○とし、割れが認められるが実用に供しうるレベルであれば評価を△とし、実用に供し得ない割れが認められた場合は評価×とすることとした。
表1において、No.1〜No.18が実施例で、No.19〜No.36が比較例である。即ち、始端から終端まで同じ溶接条件でサブマージアーク溶接を行ったNo.19〜36では、継手終端部における溶込み形状やひずみ速度において、良好な評価結果が得られなかった。一方、No.19〜No.36と、電極数、各電極に印加される電流、電圧、溶接速度、入熱量を同じ条件としつつ、継手終端部での極間距離を変更したNo.1〜No.18では、継手終端部における溶込み形状やひずみ速度において、いずれも良好な評価結果が得られた。また、No.10〜No.12及びNo.16〜No.18では、X線透過試験による割れ評価は実用に供しうるレベルのままであったが、No.1〜No.9及びNo.13〜No.15では、X線透過試験による割れ評価に改善が見られた。
(試験2)
試験2では、終端部領域において溶接速度及び極間距離を変更して片面サブマージアーク溶接を行い、継手終端部での溶込み形状、鋼板のひずみ速度、溶接金属の割れを評価する試験を行った。表2は、各実施例における電極数に加え、変更前及び変更後の、各電極に印加される電流、電圧、溶接速度、入熱量、極間距離を示すと共に、さらに、継手終端部での溶込み形状、鋼板のひずみ速度、溶接金属の割れの評価結果を示す。
なお、試験2に供した鋼板20も、溶接構造用圧延鋼材SM400Bを用い、そのサイズは厚さ20mm、幅750mm×2、幅1200mmとした。また、試験2では、タブ板が用いられておらず、2枚の鋼板20の接合面22に仮付溶接が600mmピッチで行われている。
さらに、試験2では、鋼板20の終端29手前の2000mm〜1000mmの範囲において、溶接速度及び極間距離を変更した。
Figure 0006974187
表2に示すように、No.37〜No.56では、いずれも継手終端部における溶接速度を終端側領域より手前の領域(変更前)の溶接速度に対して75%以下の溶接速度まで低下させると共に、入熱量が溶接速度の変更前と変更後で変わらないように、各電極の電流、電圧を制御している。また、No.37〜No.56では、いずれも継手終端部での極間距離を変更した。この結果、No.37〜No.56では、いずれも、継手終端部において、H/Wの値が0.3以上、0.6以下、ひずみ速度も0.03mm/s以下、X線透過試験において内部割れも見られず、いずれも良好な評価結果が得られた。
したがって、試験2の結果から、本溶接時に対して終端側領域溶接時に溶接速度を低下することにより、耐割れ性が向上することが分かる。
(試験3)
試験3では、板幅の異なる鋼板と、サイズの異なるタブ板をそれぞれ用意し、終端部領域において極間距離を変更して片面サブマージアーク溶接を行い、継手終端部での溶込み形状、鋼板のひずみ速度、溶接金属の割れを評価する試験を行った。表3は、各実施例における電極数、各電極に印加される電流、電圧、溶接速度、入熱量、極間距離、及びタブ板の板厚、板幅と、鋼板の板幅を、継手終端部での溶込み形状、鋼板のひずみ速度、溶接金属の割れの評価結果と共に示す。なお、試験3では、No.68−2以外は、電極間距離を変更した後の、各電極の電流および電圧値、溶接速度、入熱は変更前と同じである。No.68−2の電極間距離の変更後の、各電極の電流および電圧値、溶接速度、入熱は以下の通りである。
[No.68−2における電極間距離の変更後の溶接条件]
第一電極:電流1250A、電圧34V
第二電極:電流1050A、電圧37V
第三電極:電流800A、電圧35V
第四電極:電流900A、電圧36V
溶接速度:740mm/min
入熱:11.5kJ/mm
なお、試験3に供した鋼板20も、溶接構造用圧延鋼材SM400Bを用い、鋼板の板厚は、20mmで一定とした。
また、タブ板30は、溶接構造用圧延鋼材SM400Bを用い、板幅200mmとは、板幅100mm×2枚を意味し、さらに、長さは、300mmのものを用いた。
さらに、試験3では、いずれも、2枚の鋼板20及び2枚のタブ板30をそれぞれ突き合わせて形成される鋼板20の開先及びタブ板30の開先を、同じ開先形状とし、鋼板20の開先及びタブ板30の開先を、少なくとも鋼板20の終端側からタブ板30の一端部側に亘って仮付溶接した。
また、試験3のいずれの実施例においても、鋼板20の終端29手前の2000mm〜1000mmの範囲において、極間距離を変更した。
Figure 0006974187
表3に示すように、No.57〜No.77では、いずれも継手終端部での極間距離を適切に変更しており、継手終端部における溶込み形状、ひずみ速度、X線透過試験による割れ評価が合格レベルを示した。
このうち、No.57〜No.68、No.68−2は、タブ板の板厚t2≧鋼板の板厚t1、2枚の鋼板20の板幅B1が300mm以上、且つ、2枚のタブ板30の板幅B2が、B2≧10×t1、且つ100mm≦B2≦2000mmを満たしており、上述したように、第3実施形態に記載のタブ板の条件を満たすものとなる。このようなNo.57〜No.68、No.68−2では、いずれもひずみ速度が0.03mm以下に低下している。したがって、No.57〜No.68、No.68−2では、タブ板、鋼板のいずれかの条件を満足せず、それ以外の条件が同じ溶接条件であるNo.69〜No.77と比較して、終端割れに改善が見られることが分かる。
さらに、試験3では、表4のNo.78〜No.89に示すように、片面サブマージアーク溶接において、極間距離の変更と、タブ板を用いることに加えて、試験2で説明したような溶接速度を途中で変更した。極間距離の変更位置や溶接速度の変更位置は、試験1および試験2と同様の位置である。No.78〜No.89では、溶込み形状が良好であるとともに、ひずみ速度も低く、終端割れに改善が確認された。
Figure 0006974187
(試験4)
次に、試験4では、終端部領域において極間距離のみを変更して片面サブマージアーク溶接を行い、継手終端部での溶込み形状、鋼板のひずみ速度、溶接金属の割れと共に、表ビード外観を評価する試験を行った。表5は、各実施例における電極数、各電極に印加される電流、電圧、溶接速度、入熱量、極間距離を、継手終端部での溶込み形状、鋼板のひずみ速度、溶接金属の割れの評価結果、表ビード外観の評価と共に示す。表ビード外観の評価については、溶接後の継手を目視により確認し、アンダーカットやピット、スラグ巻込みがあるときは×、それらが認められない時は〇とした。
なお、試験4に供した鋼板20は、試験1と同様であり、タブ板が用いられておらず、2枚の鋼板20の接合面22に仮付溶接が600mmピッチで行われている。また、試験4のいずれの実施例においても、鋼板20の終端29手前の2000mm〜1000mmにおいて、極間距離を変更した。
Figure 0006974187
表5において、No.90〜No.92では、いずれも継手終端部での極間距離を適切に変更しており、継手終端部における溶込み形状、ひずみ速度、X線透過試験による割れ評価が合格レベルであり、また、表ビード外観も良好であることがわかる。
10 片面サブマージアーク溶接装置
11 架台フレーム
12 溶接機(溶接ユニット)
12a 筐体
13 溶接機ビーム
15a 第1電極
15b 第2電極
15c 第3電極
15d 第4電極
16a 第1電源
16b 第2電源
17a 第1駆動機構(スライダー)
17b 第2駆動機構(スライダー)
18 制御部
20 鋼板
22 接合面
25 仮付溶接部
25A 仮付溶接部
28 始端
29 終端
30 タブ板

Claims (7)

  1. 複数の電極を用いた一方の面側からのサブマージアーク溶接により突き合わされた2枚の鋼板を接合する片面サブマージアーク溶接方法であって、
    前記サブマージアーク溶接中、前記鋼板の終端側領域において、隣り合う前記電極間の各極間距離の少なくとも一つを変更する片面サブマージアーク溶接方法。
  2. 前記終端側領域における前記極間距離を、前記終端側領域より手前の領域における前記極間距離よりも縮小する請求項1に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
  3. 前記複数の電極は、第1電極と第2電極と第3電極を含み、前記第1電極と前記第2電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更し、前記第2電極と前記第3電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更する請求項1又は2に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
  4. 前記複数の電極は、第1電極と第2電極と第3電極と第4電極を含み、前記第1電極と前記第2電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更し、前記第2電極と前記第3電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更し、前記第3電極と前記第4電極との極間距離を10mm〜250mmの範囲で変更する請求項1又は2に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
  5. 前記終端側領域における溶接を、前記終端側領域より手前の領域の溶接速度に対して75%以下の溶接速度で行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
  6. 前記サブマージアーク溶接は、2枚のタブ板の一端縁を前記各鋼板の終端に溶接した状態で行われ、
    前記鋼板の板厚をt1、前記タブ板の板厚をt2とすると、前記鋼板と前記タブ板の板厚の関係が、t2≧t1であり、
    前記2枚の鋼板の板幅B1は、B1≧300mmであり、
    前記2枚のタブ板の板幅B2は、B2≧10×t1、且つ100mm≦B2≦2000mmであり、
    前記2枚の鋼板及び前記2枚のタブ板をそれぞれ突き合わせて形成される前記鋼板の開先及び前記タブ板の開先を、同じ開先形状とし、
    前記鋼板の開先及び前記タブ板の開先を、少なくとも前記鋼板の終端側から前記タブ板の一端部側に亘って仮付溶接する請求項1〜5のいずれか1項に記載の片面サブマージアーク溶接方法。
  7. 一方の面側からのサブマージアーク溶接により突き合わされる2枚の鋼板を接合する片面サブマージアーク溶接装置であって、
    複数の電極と、該複数の電極に対して電力を供給する複数の電源と、を備え、
    該複数の電極により前記各鋼板の始端から終端まで溶接するように、所定の方向に移動可能な溶接ユニットと、
    前記溶接ユニット内に配置され、前記溶接ユニットに対して、前記複数の電極のうち少なくとも一つを進退方向に移動可能な駆動機構と、
    前記サブマージアーク溶接中、前記鋼板の終端側領域において、隣り合う前記電極間の距離の少なくとも一つを変更するよう前記駆動機構を制御する制御部と、を有する片面サブマージアーク溶接装置。
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