JP3332717B2 - 蒸気発生器 - Google Patents

蒸気発生器

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JP3332717B2
JP3332717B2 JP10428196A JP10428196A JP3332717B2 JP 3332717 B2 JP3332717 B2 JP 3332717B2 JP 10428196 A JP10428196 A JP 10428196A JP 10428196 A JP10428196 A JP 10428196A JP 3332717 B2 JP3332717 B2 JP 3332717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を加熱し水蒸気
を発生する蒸気発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】図28は、従来の蒸気洗浄器の概略構成
図である。水タンク80には水が蓄えられ、水は軟水器
81にて不純物が取り除かれた後に、ポンプ82の吸引
力により蒸気発生器84へ送られる。蒸気発生器84の
手前には、水の逆流を防ぐ逆止弁83が設けられる。蒸
気発生器84にて発生した水蒸気は、電磁弁85を介し
てハンドピース86から噴射される。また、急激な水蒸
気の噴出を防止するために、圧力スイッチ87を介して
安全弁88から水蒸気が抜ける構成となっている。
【0003】図29は、蒸気発生器84の構成図であ
る。気水胴90の下方には水が供給される給水管91
が、上方にはハンドピース86に至る水蒸気の送出管9
2が接続される。また、気水胴90内部の水位を検知す
るための電極93が上部より挿入される。気水胴90の
上方と下方との間には、蛇行する細径の水管94が接続
され、水管94には電気ヒータ95が密着して設けられ
る。気水胴90内に供給された水は水管94内で熱せら
れて水蒸気となり、水管94中を上昇していく間に更に
高温に加熱され、送出管92を通して気水胴90外部へ
送られる。気水胴90内の水が減少すると電極93によ
り水位低下が検知され、ポンプ82が作動し給水管91
を通して水が補給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の蒸気発生器は上
記構成を有し、急激な負荷変動に対して余裕をもって高
温水を保持するための気水胴90やその外側に配設され
る水管94を備え、更に通常、気水胴90を保温するた
めの断熱材を気水胴90周囲に設けるため大きな形状と
なり、小型化が困難である。また、軟水器81を用いて
も水に含まれる炭酸カルシウム等を完全には除去するこ
とが難しいため、水管94内壁にスケール(炭酸カルシ
ウム結晶)が析出する。スケールが水管94内壁に堆積
すると熱伝導を悪化させ、熱交換の効率が低下すること
になる。スケールの堆積が進行すると、水管94が閉塞
してしまうことさえある。更に、熱伝導が悪化すると、
同一熱量を水に与えるときのヒータ温度が高くなり、電
気ヒータ95の断線が発生し易くなる。
【0005】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的とするところは、小型でランニ
ングコストの安い蒸気発生器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び、発明の実施の形
態】上記課題を解決するために成された蒸気発生器は、 a)絶縁体から成る筒状部材、及び絶縁体又は導電体か
ら成る該容器の上下端面に設ける蓋部材から構成される
容器と、 b)前記筒状部材の外周壁に巻回したコイルと、 c)該コイルに交流電流を流すための給電手段と、 d)前記容器内部に収納した導電体である発熱体と、 e)前記容器内に水を供給するための給水管と、 f)前記容器内の水が前記発熱体に接触して発生した水
蒸気を該容器外部に運び出すための送出管と、を備える
ことを特徴としている。
【0007】絶縁容器は垂直に立てられた状態に配置さ
れ、給水管は該容器の下方の例えば下蓋に、送出管は該
容器の上方の水に浸らない位置、例えば上蓋に接続され
る。給水管から適宜量の水を容器内に送り込み、コイル
に交流電流を流すと、発熱体にジュール熱が発生し、発
熱体に接触した水は熱せられる。発生した水蒸気は、容
器内の上部空間を上昇し、この間に発熱体に接触するこ
とにより更に高温に加熱され、送出管から容器外に取り
出される。
【0008】上記構成の蒸気発生器では、前記発熱体の
芯部に中空部を形成し、前記容器上部から該中空部に水
位検知のための電極棒を挿入する構成とすることが好ま
しい。
【0009】すなわち、発熱体に生じる熱は表皮効果に
より外周側に偏るため、その中心側での温度上昇は小さ
い。そこで、発熱体の中心部を予め空洞として、ここに
水位検知用の電極を配置すれば、この空洞に位置する水
は激しく沸騰しないため、水位変動が少なく正確な水位
検知が行なえる。
【0010】更に、発熱体の中空部と導電体との境界
に、流体を通さない隔壁を設けるようにしても良い。こ
の隔壁がない場合には、水及び水蒸気は中空部と導電体
との境界を挟んで自由に移動するため、例えば、導電体
の空隙で発生した水蒸気が中空部側へ逃げ、充分に加熱
されないまま送出管に至ることもある。しかしながら、
隔壁を設ければ、導電体の空隙で発生した水蒸気は隔壁
に遮られて中空部側へ逃げず、確実に導電体の空隙の中
を通過しながら上昇する。このため、送出管において
は、充分に加熱された蒸気が得られる。また、中空部に
位置している水の温度は、導電体側に位置している水の
温度よりも低く保たれるため、水面の変動はより小さく
なり、水位検知の精度が向上する。
【0011】この水位検知のための電極棒を1本だけ設
け、容器の底面に設けた導電性の下蓋を又は発熱体自体
を他方の電極とし、電極棒先端の電極部と他方の電極と
の間の導通を検知することにより水位検知を行なう構成
とすることができる。
【0012】本発明に係る蒸気発生器においては、容器
の上蓋、下蓋の少なくとも一方を着脱可能に設け、給水
管又は送出管をその容器の円筒状部材側に配設する構成
とすると都合が良い。これによれば、給水管又は送出管
を取り外さなくとも、上蓋又は下蓋を取り外し、容器内
部の発熱体を容易に取り出すことができる。従って、発
熱体にスケールが付着した場合でも、発熱体の洗浄や交
換が簡単に行なえる。また、異常発生時の容器内部の点
検も迅速に行なえる。
【0013】この場合、発熱体の取出しを容易にするに
は、発熱体において、着脱可能に設けられた蓋側部分を
突起形状とすると良い。また、発熱体を着脱可能に設け
られた蓋に固定し、その蓋を取り外す際に発熱体も同時
に容器から引き出されるようにしても良い。
【0014】更には、本発明に係る蒸気発生器におい
て、発熱体の外周が容器の内周壁面から略均等の位置で
且つ発熱体が振動可能なように蓋部材によって緩やかに
固定される構成としても良い。発熱体を緩やかに固定す
るためには、例えば、発熱体の上下両端面の略中央にそ
れぞれ凹部を形成し、蓋部材にその凹部に緩やかに嵌合
する凸部を形成すれば良い。また、発熱体の略中央に上
下に貫通する中空孔を形成し、上下の蓋部材のいずれか
一方にその中空孔に緩やかに嵌挿する突起部を形成する
ようにしても良い。上下の蓋部材に発熱体の外周に緩や
かに嵌合する凹部を形成する構成とすることもできる。
【0015】このような構成によれば、発熱体の外周と
容器の内周壁面との間の間隔がいずれも位置においても
ほぼ同程度に保たれ一方に片寄らない。このため、発熱
体の同周円上において誘導電流がほぼ均等に発生し、熱
の発生も均等となる。また、発熱体が緩く固定されてい
るため、磁歪による振動が妨げられず、スケールが付着
しにくくなる。
【0016】更に、発熱体の振動を生じ易くするため
に、発熱体に接触して磁歪振動子を配置すると良い。加
熱のためにコイルに交流電流が流れると、磁歪振動子
は、交流電流の周波数に応じて細かく振動する。この振
動が発熱体に伝わり、発熱体自体も振動するため、スケ
ールの付着を防止することができる。
【0017】また、本発明に係る蒸気発生器では、容器
内の所定位置に設けた排水口から水を排出しつつ加熱を
行なう構成とすることができる。この排水口は、通常の
使用時において容器内の最低水位線よりやや下に設ける
と良い。これによれば、温度が沸点近くにまで達した高
温の水が排水口から排出されることになる。この沸点付
近の水にはスケールの原因である炭酸カルシウムが多く
含まれるから、この構成によれば、スケールの付着が抑
えられる。
【0018】連続的に蒸気を発生する必要のない場合に
は、容器内に水を溜め、蒸発により水が減少した後に容
器内の水を全て排水し、新たな水を容器内に供給する構
成としても良い。すなわち、容器内の水の炭酸カルシウ
ム濃度が高まったならば、その水を入れ替えるようにす
る。
【0019】なお、容器から排水した水を一時的に蓄え
るための排水槽を備え、給水管を排水槽内を通過するよ
うに配設する構成とすれば、高温の水を、給水管路中に
流れる低温の水を温めるために利用することができ、エ
ネルギーの効率的な利用が行なえる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る蒸気発生器
によれば、誘導加熱による発熱体に水や水蒸気が直接接
触することにより加熱されるため、細い水管等が不要と
なり構造を簡単化でき小型化が実現できる。また、スケ
ールの付着による水管の目詰まりや電気ヒータの断線に
よる故障がなくなると共に、発熱体自体は安価なものが
使用できるため、ランニングコストの安い装置を提供で
きる。
【0021】
【実施例】まず、本発明に係る蒸気発生器の実施例の基
本構成を図1〜図5を参照して説明する。図1はこの蒸
気発生器の外観及び内部を示す斜視図(一部断面図)、
図2はこの蒸気発生器の縦断面図、図3はこの蒸気発生
器における発熱体の形状の一例を示す斜視図、図4はこ
の発熱体の横断面図、図5はこの蒸気発生器を使用した
蒸気発生システムの構成例を示す図である。
【0022】プラスチックやセラミック等の絶縁材料か
ら成る略円筒形状のケース1の周囲にはコイル2が巻回
され、ケース1の上面及び下面には真鍮等の金属又はセ
ラミック等から成る上蓋3、下蓋4が、それぞれシール
材を挟み込んでボルトナット等で固定される。上蓋3
は、その略中央に電極棒5を挿入する孔を有する電極保
持部6がネジ式で嵌め込まれる構造を有すると共に、蒸
気の送出管7が溶接又は嵌合にて接続される。一方、下
蓋4には、給水管8が溶接又は嵌合にて接続される。ケ
ース1内部には、金属導体であって且つ流体(液体又は
気体)が通過可能な適当な空隙を多数有し、その芯部が
上下方向に中空になっている円柱形状の発熱体9が収容
されている。電極棒5は、上蓋3の電極保持部6に支持
され、発熱体9の中空部に沿って挿入されている。この
電極棒5は3本から成り、最も奥まで(下側まで)挿入
される電極棒5aはアース、中間の位置の電極棒5bは
低水位検知用、最も上側の位置の電極棒5cは高水位検
知用となっている。
【0023】上記構成の蒸気発生器において、給水管8
に連結されたポンプ(図示せず)の作動は、3本の電極
棒5a、5b、5cの導通状態に応じて制御される。す
なわち、電極棒5aと電極棒5bとの間が非導通状態で
あるとポンプは作動され、給水管8を通してケース1内
に水が送り込まれる。電極棒5cの先端が水に浸る位置
までケース1内の水位が上昇すると、電極棒5aと電極
棒5cとの間が導通する。このときポンプの運転は停止
され、水の供給は止まる。後述のように水の蒸発により
ケース1内の水位が下がると、電極棒5bの先端が空気
中に露出する。このため、電極棒5aと電極棒5bとの
間は導通状態から非導通状態に移行し、ポンプは再び作
動される。このような制御の結果、ケース1内の水位は
ほぼ電極棒5bと電極棒5cとの間に維持される。
【0024】コイル2に交流電流が流れると発熱体9を
上下方向に鎖交する磁束が生じ、この磁束によって発熱
体9中に渦電流が発生し、ジュール熱を生成する。この
熱により、ケース1中に溜められた水は直接加熱され
る。ケース1内の水面から立ち昇った水蒸気は、熱くな
っている発熱体9に接触することにより更に加熱され、
高温蒸気(いわゆる水滴を含まない乾いた蒸気)となっ
て送出管7を通して外部へ送られる。従って、送出管7
から充分に加熱された高温蒸気が得られる。
【0025】発熱体9の材料としては、導電性を有し強
磁性のものが好適である。また、水の通路が高さ方向、
半径方向共に確保されるように内部に適当な空隙を有
し、円周方向には電流が流れる経路が確保されているこ
とが必要である。
【0026】発熱体9としては、例えば図3のような、
金網10を中心部を空洞として巻き取る構造を有すると
良い。円周方向に電流が通る経路を確実に確保するため
には、図4に示す如く、金網10を巻く際に、1層に2
箇所(1箇所でも構わない)ハンダ等のろう付け材料1
1を挟み、後に隣接する金網10を溶接すると良い。こ
れによれば、電流経路が確保されるのみならず、発熱体
9の構造が強固になり変形しにくくなる。このような発
熱体9は、製造が容易であるのみならず、金網の開口率
や巻取り密度を適当に選ぶことにより、通水の空隙の大
きさを容易に調整し、良好な熱交換を実現することがで
きる。
【0027】上記構成の蒸気発生器を利用した図5の蒸
気発生システムにおいて、水道栓18に連結される給水
管8には、給水側温度センサ15、流量センサ16、給
水弁17が配置される。また、送出管7には送出側温度
センサ19が配置される。給水側温度センサ15、流量
センサ16、送出側温度センサ19の各検知信号は制御
部14に入力され、また操作部13から操作信号も入力
される。コイル2にはインバータ12から電流が供給さ
れ、インバータ12は制御部14によって制御される。
【0028】操作部13において所望の蒸気発生量、蒸
気温度等が設定されると、制御部14は、流量調節可能
な給水弁17を開放してケース1内に水を満たすと共
に、インバータ12を駆動してコイルに電流を供給し始
める。給水側温度センサ15で水の温度を、流量センサ
16で水の流量をモニタし、また、水位検知部20にて
ケース1内の水位を、送出側温度センサ19で蒸気の温
度をモニタし、所望の蒸気温度、蒸気発生量になるよう
にコイル2に供給する電流、及び給水量を調節する。な
お、給水側温度センサ15とケースとの間の給水管8に
排水弁を備えた排水管を連結し、必要に応じてその排水
弁を開放することにより、ケース1内の水を完全に排出
できるように構成すると更に好ましい。
【0029】次に、図2の基本構成を有する蒸気発生器
の変形例を説明する。図6〜図8は、発熱体9の中空部
と発熱部との境界に水や水蒸気の通過を阻止する隔壁2
1を設けた実施例である。
【0030】図6は、中空部に沿って発熱体9の上端か
ら下端まで全面に筒状の隔壁21を設けた例である。給
水管8からケース1内へ送り込まれた水は、発熱体9の
存在する外周部と電極棒5の存在する中心部とに分かれ
て流れる。隔壁21に囲まれた中心部では、水が発熱体
9に直接接触しないので、水の温度は沸点に達するほど
高くはならない。このため、水面は泡立たず、ほぼ水平
に保たれる。この結果、電極棒5による水位検知が正確
に行なえる。また、発熱体9の空隙中で発生した水蒸気
は、隔壁21に阻まれて中空部には拡散しない。すなわ
ち、水蒸気は、図6の破線の矢印のように発熱体9の空
隙中を通りつつ上昇する。従って、確実に高温蒸気が生
成されるという利点をも有する。
【0031】図7は、中空部に沿って発熱体9の下端か
ら水面上の所定の高さまで筒状の隔壁21を設けた例で
ある。すなわち、上述のような、正確な水位検知のため
の水面の安定のみを目的とする場合には、このような隔
壁21の構造で充分な効果が得られる。
【0032】図8は、図5の例と同様の隔壁21を設け
ると共に、ケース1の側面上部にはコイル2を巻回しな
い構造とした例である。図5の実施例の場合、発熱体9
がコイル2によって加熱される際の温度分布は、高さ方
向ではほぼ均一になるが、半径方向では表皮効果のため
に外周側(ケース1の内壁に近い側)ほど温度が高くな
る。このため、隔壁21を発熱体9の上端まで設けて
も、発熱体9の外周側を通過した水蒸気と隔壁21に近
い内周側を通過した水蒸気とでは加熱状態が相違する。
そこで、図8のように、発熱体9上部に加熱されない部
分を設けることにより、水蒸気同士の熱交換や拡散混合
を促進し、送出管7から送り出される水蒸気の均一性を
高めることができる。
【0033】次に、水位検知方法の相違する蒸気発生器
の実施例を図9〜図11を参照して説明する。図9はこ
の蒸気発生器の縦断面図、図10は水位検知部の構成
図、図11はこの水位検知部の動作を説明するための波
形図である。
【0034】ケース1内の水位は液体加熱と気体加熱の
それぞれに寄与する発熱体9の割合を決定するため、安
定した水蒸気を得るためには、水位変動を極力小さくす
ることが望ましい。このために、図2のように3本の電
極棒5a、5b、5cを用いて水位調節を行なう方法に
おいては、電極棒5aと電極棒5bの先端の高さ方向の
間隔を狭めることが必要となる。ところが、電極棒5
a、5bの先端の間隔を狭め過ぎると、沸騰により水面
が波打ったときに、電極棒5a、5bの先端が共に水面
から離れる状態と電極棒5a、5bの先端が共に水に浸
る状態とが交互に生じる。この結果、ポンプが頻繁にオ
ンオフして故障の原因になる。また、3本の電極棒5
a、5b、5cを設置しその高さを調整することは面倒
でもある。
【0035】図9の実施例では、電極棒5を1本のみ設
置してアース線は下蓋4に接続する。当然、この場合、
下蓋4は導電性材料のものが使用される。また、アース
線をケース1内に引き入れて発熱体9に接続する、或い
は、下蓋4と発熱体9との導通を良好にするような構成
とし、発熱体9自体をアースとするようにしても良い。
このように設置した1本の電極棒5の先端位置を挟んで
水位が変化するとき、その水面は図11(a)に示すよ
うに細かく波打つ。このため、電極棒5とアース点との
間の導通状態は、図11(b)に示すように、導通(信
号レベル「1」)と非導通(信号レベル「0」)とが頻
繁に繰り返される。
【0036】この導通検出結果は、水位検知部20の端
子31に入力される。この信号は、ゲート33、ゲート
34を介してそれぞれ単安定マルチバイブレータ35の
正転入力端子A及び反転入力端子Bに入力される。単安
定マルチバイブレータ35は、時定数τを有するリトリ
ガブル型のマルチバイブレータである。従って、図11
(c)のようにフリップフロップ37の正転出力が
「0」レベルであるときに端子31にパルス信号(導通
検出結果)が入力されると、そのパルス信号はゲート3
3を通過して単安定マルチバイブレータ35をトリガす
る。単安定マルチバイブレータ35はリトリガブル型で
あるため、その反転出力は、一連のパルス信号の最初の
立ち上がりに同期して立ち下がり、その一連のパルス信
号の最後の立ち上がりから時定数τ遅延した時点で立ち
上がる(図11(d)参照)。
【0037】端子32には充分に高い周波数の周期的な
クロック信号が供給され、単安定マルチバイブレータ3
5の反転出力が「1」レベルのときのみ、このクロック
信号がゲート36を通過してフリップフロップ37のク
ロック端子CLKに与えられる(図11(e)参照)。
フリップフロップ37では、クロック端子CLKに入力
された信号の立ち上がりに同期してデータ端子Dに供給
されている信号、すなわち導通検出結果を読み込むの
で、その正転出力は図11(c)のようにクロック端子
CLKに最初のパルス信号が入力された時点で立ち上が
る。フリップフロップ37の正転出力が「1」レベルに
なった後は、導通検出結果のパルス信号は、ゲート34
を介して単安定マルチバイブレータ35の反転入力Bに
与えられる。この結果、導通検出結果が図11(b)の
ようにオンオフを繰り返しても、図11(c)のように
チャタリングの無い水位検知信号を得ることができる。
【0038】このような水位検知信号に応じてポンプの
作動や給水弁の開閉を制御すれば、ケース1内の水位
は、電極棒5の高さにより設定される所定水位の近傍に
維持される。しかも、水面が波打っていても、短い間隔
で頻繁にポンプや給水弁がオンオフするのを防ぐことが
できる。
【0039】次に、送出管7、給水管8の構成を変更し
た、蒸気発生器の他の実施例を説明する。図12は、異
なる状態の水蒸気を得るための蒸気発生器の構成を示す
縦断面図である。この実施例では、上蓋3に第1、第2
の2本の送出管7a、7bが接続される。第1の送出管
7aは、図2の送出管7と同様に、ケース1の上部空間
にその送出口が設けられる、一方、第2の送出管7bは
ケース1内部に延出し、その送出口は発熱体9の中空部
の水面近傍に設けられる。このため、第2の送出管7b
を通して送り出される水蒸気は、水面から立ち昇ったば
かりの、水滴が多く含まれる低温蒸気(いわゆる湿った
水蒸気)である。このような蒸気発生器は、第1の送出
管7aと第2の送出管7bとから選択的に水蒸気を噴出
するように構成し、低温蒸気と高温蒸気とを必要に応じ
て選んでハンドピースから放出できる蒸気洗浄器等に応
用することができる。
【0040】図13は、装置起動後に迅速に蒸気を発生
する蒸気発生器の構成を示す縦断面図である。この実施
例では、給水管8も上蓋3に設けられてケース1内部に
延出すると共に、例えば複数本に分岐されて(必ずしも
分岐する必要はない)発熱体9の直上に給水口が設けら
れる。このような蒸気発生器においては、水をケース1
内に注水する前にコイル2に通電して発熱体9を加熱
し、発熱体9が熱くなった状態で給水を開始する。給水
管8から注がれた水は、熱くなっている発熱体9に接触
して一瞬の間に水蒸気となり、送出管7と通してケース
1外部に送られる。すなわち、図2の実施例では、ケー
ス1内に溜められた水が加熱されて高温になった後に徐
々に水蒸気が得られるが、この図13の実施例によれば
速やかに水蒸気を得ることができる。
【0041】図14に示す蒸気発生器では、図13の例
と同様に上蓋3に給水管8を接続しているが、給水管8
は更にケース1内部に延出し、給水口は下蓋4の内壁近
傍に設けられる。この場合、図13の実施例のような迅
速な水蒸気の発生はできないが、同様に、下蓋4には配
管等がなくなるため、図2等の実施例に比較すると設置
等の実装上の自由度が高まる。
【0042】さて、以上のような構成を有する蒸気発生
器においては、長時間使用すると発熱体9にスケールが
付着する。本発明の如き蒸気発生器の場合には、発熱体
9にスケールが付着しても使用不能のような状態に至る
ことはないが、流路抵抗が増加して平均的な加熱が行な
われにくくなると共に熱交換の効率が悪化する。そこ
で、効率の良い加熱を行なうためには、スケール付着に
対する対策が必要であるる。
【0043】まず、発熱体9のクリーニング又は交換を
容易にするために、発熱体9をケース1から取り出し易
い構造にした蒸気発生器の実施例を図15、図16を参
照して説明する。図15はこの蒸気発生器の外観を示す
斜視図、図16はこの蒸気発生器において発熱体を取り
出す状態を示す斜視図である。
【0044】この実施例の構造上の特徴は、蒸気の送出
管7を上蓋3ではなくケース1の側面上部に接続した点
にある。これにより、上蓋3を何等障害物なく容易に取
り外すことができる。また、発熱体9として、多数の孔
を有するドーナツ形状の金属板を複数枚積層させた構造
のものを使用し、金属板全体を束ねて上方向に引き出せ
るように、その金属板の略中央に最下端に押さえ板を備
えた支持棒22が貫通されている。従って、上蓋3を取
り外した後に支持棒22上端を摘んで引き上げ、発熱体
9を簡単に取り出すことができる。その後に、発熱体9
の各金属板を支持棒22から取り外してクリーニングす
るか、若しく、金属板を新規なものに交換すれば良い。
【0045】図17は、図16の変形例を示した蒸気発
生器の斜視図であり、上蓋3内壁に支持棒22の上端を
固着することにより上蓋3と発熱体9とを一体化したも
のである。これによれば、上蓋3を取り外すと同時に発
熱体9を取り出すことができる。
【0046】また、図18は、下蓋4も容易に取り外す
ことができるようにした蒸気発生器の斜視図であり、給
水管8をケース1側面下部の送出管7接続部分とは対向
する側に接続したものである。これによれば、上蓋3、
下蓋4共に容易に取り外しが可能である。
【0047】上述の図15〜図18の例のように上蓋3
又は下蓋4を容易に取り外せる構造とすることにより、
例えば、送出管7から蒸気が出ない等の異常発生時に、
ケース1内部を簡単に検査できるという利点もある。
【0048】なお、図16に示したような支持棒22
は、図6において説明した隔壁21と兼用する構造とし
ても良い。すなわち、隔壁21の上端の一部を発熱体9
の上端面よりも上に延出させ、指や工具で掴み易いよう
な構造とすれば良い。また、このような支持棒22は必
ずしも発熱体9の中央にある必要はなく、例えば、発熱
体9の外周辺において複数の金属板を1枚づつ挟んで固
定する樹脂性の支持部材を設けるようにしても良い。
【0049】続いて、発熱体9へのスケールの付着に関
し、スケールが付着しにくい構造を有する蒸気発生器の
実施例について説明する。
【0050】発熱体9は磁性体であるため、コイル2に
流れる高周波電流の周波数に応じて磁歪による振動が発
生する。従って、ケース1内部、発熱体9、上蓋3、下
蓋4等において、この振動を抑制しない構造とすること
により、スケールが発熱体9に付着するのを抑えること
ができる。
【0051】発熱体9がケース1内で振動するために
は、発熱体9の外径をケース1の内径よりも小さくする
ことが必要である。しかしながら、このような発熱体9
を単にケース1内に収納しただけではケース1内で発熱
体9が片寄ったり傾いたりして、コイル2に近い部分と
遠い部分とが生じる。コイル2に流れる電流によって発
生する磁界はコイル2に近いほど強いため、発熱体9と
ケース1との中心軸が大きくズレていると、発熱体9の
同一円周上における発熱が不均一となる。そして、発熱
が集中する箇所では、スケールが付着し易くなり、更に
は錆も生じ易い。
【0052】図19〜図21は、発熱体9の振動を抑制
せず、且つ発熱体9の中心軸をケース1の中心軸の近傍
に位置させるための望ましい構造を有する蒸気発生器の
実施例を示す断面図である。
【0053】図19の実施例では、円柱形状の発熱体9
の上下端面の略中央に凹部を形成し、上蓋3及び下蓋4
の内壁面にその凹部に対応する凸部3a、4aを形成す
る。凸部3a、4aの外径を発熱体9の凹部の内径より
も若干小さくすることによって、発熱体9は上蓋3及び
下蓋4に緩く嵌合されている。このため、発熱体9は、
その凹部と凸部3a、4aとの間の余裕の範囲で自由に
振動する。なお、この例において、発熱体9に形成する
凹部を上下方向に貫通する孔としても良い。
【0054】また、発熱体9の略中央に上下方向に貫通
する孔(中空部)を形成する場合には、図20の実施例
に示すように、上蓋3又は下蓋4のいずれか一方のみに
その中空部に対応した棒状の突起4bを形成し、この突
起4bに発熱体9を緩く嵌挿しても良い。
【0055】更に、図21の実施例では、上蓋3及び下
蓋4の内壁面に、発熱体9の外周に対応した凸部を有す
る発熱体受け3c、4cを形成している。このような構
造によっても、図19、図20の例と同様の効果が得ら
れる。
【0056】なお、図19及び図21の例では、発熱体
9の上部及び下部のみが支持されているため、発熱体9
として、多数の孔を形成した円盤状の金属板を単に積層
しただけのものは好ましくない。従って、このような発
熱体では、積層した金属板に上下方向に心棒を貫通する
等により各金属板の横ズレを防ぐことが必要である。す
なわち、図16の実施例に示した支持棒22等をこの目
的で利用することもできる。
【0057】以上の説明のように、発熱体9自体は加熱
時に高周波振動するが、その振動は必ずしも大きくない
ため、スケール付着の防止の効果は充分とは言えない。
そこで、加熱時の発熱体9の振動を積極的に大きくする
ことにより、スケール付着を一層防止するようにしたの
が以下の実施例である。
【0058】この実施例に係る蒸気発生器の発熱体9
は、磁歪振動子を発熱体である金属体に密着して設ける
ことにより、コイル2に流れる高周波電流の周波数に応
じて振動する。磁歪振動子としては、通常知られている
フェライト振動子等が利用でき、コイル2に流れる高周
波電流によって発生する高周波磁場に直流磁場をバイア
スするために、磁歪振動子と共に永久磁石を用いると良
い。
【0059】発熱体9としては、磁歪振動子41と永久
磁石42とを貼り合わせて上下方向から発熱体9を挟む
ようにしたもの(図22参照)、磁歪振動子41と永久
磁石42とを上下から発熱体9で挟み込むようにしたも
の(図23参照)、更には、磁歪振動子41と永久磁石
42とをそれぞれ発熱体9の間に挟み込んだもの(図2
4参照)等、種々の構造とすることができる。また、発
熱体9の金属体と磁歪振動子41、永久磁石42との間
は接着剤等を用いて固着しても良いし、単に密着して配
置するだけでも良い。
【0060】いずれの構造においても、コイル2に高周
波電流が流れると磁歪振動子41が振動し、この振動に
より発熱体9自体も振動する。この振動は磁歪振動子4
1を用いない場合と比較してかなり大きいため、スケー
ルの付着は大幅に減少する。
【0061】さて、次に、スケールの付着を防止する他
の方法を用いた蒸気発生器の構成及び動作を図25〜図
27を参照して説明する。図25は、この実施例による
蒸気発生器の構成を示す図である。ケース1内に水を供
給するための給水弁56が備えられた給水管8は螺旋状
に巻回され、排水槽51中に配設される。排水槽51に
は、ケース1内の水を導入するためにケース排水弁58
を設けたケース排水管57が連結されると共に、排水槽
51内の水を排出するために排水弁55を備えた排水管
54が接続される。また、排水槽51には、水位を検知
するための排水槽水位検知部52、及び、水温を検知す
るための排水槽水温検知部53が設けられる。なお、排
水弁55、給水弁56、ケース排水弁58の開閉動作等
は、図示しない制御部により制御される。
【0062】ケース排水管57は、ケース1側面におい
てケース1内に溜められる水の水面よりも若干下方に接
続される。すなわち、ケース1内の水が激しく蒸発する
水面近くでは、水に含まれる炭酸カルシウムの濃度が高
まり、特にその近傍の発熱体9に付着し易くなる。そこ
で、炭酸カルシウム濃度が高まった高温の水を徐々に排
出することにより、スケールの付着を防止する。
【0063】以下、図26の制御フローチャートに沿っ
て、蒸気連続発生時の運転動作を説明する。制御部は給
水弁56を開き、これによりケース1内への給水が開始
される(ステップS11)。ケース1内の水位は水位検
知部20により検知され(ステップS12)、所定水位
に到達したときに(ステップS13)給水弁56が閉鎖
されて給水は停止する(ステップS14)。その後に、
予め決められた排水量の初期値に相当する量の水がケー
ス1から排水管57を通して排出されるようにケース排
水弁58が開かれる(ステップS15)。更に、所定量
の給水が行なわれるように給水弁56が開かれる(ステ
ップS16)。
【0064】次いで、制御部はインバータ12を駆動
し、コイル2に電流が流れケース1内の水の加熱が開始
される(ステップS17)。加熱が進むとケース1内の
水は蒸発し、送出管7からケース1外部へと送られる。
従って、ケース1内の水位低下は、排水管57を通した
排水と蒸発とが加算されたものとなる。ケース1内の水
位は常に水位検知部20において検知され(ステップS
18)、水位が予め定められた規定水位以上になると
(ステップS19)排水量を増加すべくケース排水弁5
8の開き量が大きくされる(ステップS20)。逆に水
位が規定水位よりも低くなると、排水量を減少すべくケ
ース排水弁58の開き量が小さくされる(ステップS2
1)。すなわち、ケース排水弁58の開閉の制御によ
り、ケース1内の水位はほぼ一定に保たれる。
【0065】一方、排水槽51においては、まず排水弁
55を閉鎖し(ステップS22)、ケース1から排水管
57を通して送られてきた水を溜める(ステップS2
3)。排水槽51内の水位は排水槽水位検知部52にお
いて検知され(ステップS24)、所定水位に達してい
ない場合には、ステップS25からS27へ進み、排水
槽水温検知部53の検知値により所定水温に以上である
か否かが判断される(ステップS28)。所定水温に達
していない場合には排水弁55が開放され、排水管54
を通して排水槽51内から水が排出される(ステップS
29)。水位が再び検知され(ステップS30)、所定
水位以下に達してしない場合には排水弁55は閉鎖され
(ステップS32)、ステップS24へ戻る。
【0066】ステップS28において所定水温以上であ
る場合にも、ステップS24へ戻る。すなわち、このフ
ローチャートによれば、通常、排水槽51には所定水温
近傍の水が所定水位程度に常に満たされる。この排水槽
51に満たされた高温の水によって、給水管8中を通る
水は間接的に温められる。このため、単にスケールの付
着を防止するのみならず、排熱を利用して供給水を予め
温め、蒸気発生の効率を向上することができる。
【0067】また、上記実施例のように連続的に蒸気を
発生するのではなく、間欠的な蒸気の発生、すなわち所
定時間毎に蒸気を発生させない期間が存在する蒸気発生
器においては、排水管57をケース1の側面下部又は下
蓋4に接続する構成としても良い。
【0068】この場合の運転動作を、図27の制御フロ
ーチャートに沿って説明する。まず、制御部は給水弁5
6を開き、これによりケース1内への給水が開始される
(ステップS41)。ケース1内の水位は水位検知部2
0により検知され(ステップS42)、所定水位に到達
したときに(ステップS43)給水弁56が閉鎖されて
給水は停止する(ステップS44)。
【0069】次いで、制御部はインバータ12を駆動
し、コイル2に電流が流れ、ケース1内の水の加熱が開
始される(ステップS45)。加熱が進むとケース1内
の水は蒸発し、送出管7を通してケース1外部へ送ら
れ、ケース1内の水位は徐々に下がる。水位は常に水位
検知部20において検知され(ステップS46)、規定
水位よりも下がると(ステップS47)、コイル2への
電流の供給が遮断されて加熱が停止される(ステップS
48)。そして、ケース排水弁58が開かれ(ステップ
S49)、ケース1内の水は全量排水される(ステップ
S50)。その後にケース排水弁58は閉じられ(ステ
ップS51)、ステップはS41へ戻り、再びケース1
内への給水が行なわれる。
【0070】一方、排水槽51においては、排水弁55
が閉じられ(ステップS52)、ケース1から排水管5
7を通して排水された高温の水が溜められる(ステップ
S53)。排水槽51内の水温は排水槽水温検知部53
において検知され(ステップS54)、所定水温に達し
ていない場合には排水弁55が開かれる(ステップS5
6)。排水槽51内の水位は排水槽水位検知部52にお
いて検知され(ステップS57)、所定水位以下である
場合には(ステップS58)、排水弁55が閉鎖される
(ステップS59)。ステップS55において、所定水
温以上である場合には、排水弁55が閉じられたまま、
水が引き続き溜められる。
【0071】すなわち、このフローチャートによれば、
水蒸気が発生してケース1内の水の炭酸カルシウム濃度
が高まったならば、ケース1内の水を全量入れ替える。
ケース1から排水された水は、先の実施例と同様に供給
水を予め温めるために用いられる。このため、効率的な
蒸気発生が行なえる。
【0072】以上本発明の実施例について例示し説明し
たが、本発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲で種々の
他の変形及び修正を行うことができることは当業者にと
って明らかである。従って、このような変形及び修正
は、添付の請求の範囲に包含され、本発明の範囲内にあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蒸気発生器の実施例の構成を示
す斜視図。
【図2】 本発明に係る蒸気発生器の実施例の構成を示
す縦断面図。
【図3】 本発明に係る蒸気発生器における発熱体の一
例を示す斜視図。
【図4】 図3の発熱体の横断面図。
【図5】 本発明に係る蒸気発生器を利用した蒸気発生
システムの実施例の構成図。
【図6】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構成
を示す縦断面図。
【図7】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構成
を示す縦断面図。
【図8】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構成
を示す縦断面図。
【図9】 本発明に係る蒸気発生器における電極棒の他
の実施例の構成を示す縦断面図。
【図10】 水位検知部の回路構成図。
【図11】 図10の回路の動作を示す波形図。
【図12】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図13】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図14】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図15】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す斜視図。
【図16】 図15の実施例において発熱体を取り出す
状態を示す斜視図。
【図17】 図16の変形例を示す斜視図。
【図18】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す斜視図。
【図19】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図20】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図21】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図22】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図23】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図24】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成を示す縦断面図。
【図25】 本発明に係る蒸気発生器の他の実施例の構
成図。
【図26】 図25の実施例の動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図27】 他の実施例の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図28】 従来の蒸気洗浄器の概略構成図。
【図29】 従来の蒸気発生器の構成図。
【符号の説明】
1…ケース 2…コイル 3…上蓋 3a…凸部 4…下蓋 4a…突起 5…電極棒 6…電極保持部 7…送出管 8…給水管 9…発熱体 12…インバータ 21…隔壁 22…支持棒 41…磁歪振動子 51…排水槽
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−35413(JP,A) 特開 平7−198103(JP,A) 特開 平6−241403(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F22B 1/28 H05B 6/10 311

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)絶縁体から成る筒状部材、及び絶縁
    体又は導電体から成る該容器の上下端面に設ける蓋部材
    から構成される容器と、 b)前記筒状部材の外周壁に巻回したコイルと、 c)該コイルに交流電流を流すための給電手段と、 d)前記容器内部に収納した導電体である発熱体と、 e)前記容器内に水を供給するための給水管と、 f)前記容器内の水が前記発熱体に接触して発生した水
    蒸気を該容器外部に運び出すための送出管と、 を備え、 前記発熱体の芯部に中空部を形成し、前記発熱体の中空
    部と導電体との境界に、流体を通さない隔壁を設ける、
    ことを特徴とする蒸気発生器。
  2. 【請求項2】 a)絶縁体から成る筒状部材、及び絶縁
    体又は導電体から成る該容器の上下端面に設ける蓋部材
    から構成される容器と、 b)前記筒状部材の外周壁に巻回したコイルと、 c)該コイルに交流電流を流すための給電手段と、 d)前記容器内部に収納した導電体である発熱体と、 e)前記容器内に水を供給するための給水管と、 f)前記容器内の水が前記発熱体に接触して発生した水
    蒸気を該容器外部に運び出すための送出管と、 を備え、 前記発熱体に中空部を形成し、前記容器上部から該中空
    部に水位検知のための電極棒を挿入し、 前記電極棒は1本とすると共に、前記容器の底面に設け
    た導電性の蓋又は前記発熱体を他方の電極とし、該電極
    棒先端の電極部と該他方の電極との間の導通を検知する
    ことにより水位検知を行なうことを特徴とする蒸気発生
    器。
  3. 【請求項3】 a)絶縁体から成る筒状部材、及び絶縁
    体又は導電体から成る該容器の上下端面に設ける蓋部材
    から構成される容器と、 b)前記筒状部材の外周壁に巻回したコイルと、 c)該コイルに交流電流を流すための給電手段と、 d)前記容器内部に収納した導電体である発熱体と、 e)前記容器内に水を供給するための給水管と、 f)前記容器内の水が前記発熱体に接触して発生した水
    蒸気を該容器外部に運び出すための送出管と、 を備え、 前記容器の上蓋、下蓋の少なくとも一方を着脱可能に設
    け、前記給水管又は送出管を該容器の筒状部材側に配設
    し、 前記発熱体において、前記着脱可能に設けられた蓋側部
    分を、該発熱体を引き出すための突起形状としたことを
    特徴とする蒸気発生器。
  4. 【請求項4】 a)絶縁体から成る筒状部材、及び絶縁
    体又は導電体から成る該容器の上下端面に設ける蓋部材
    から構成される容器と、 b)前記筒状部材の外周壁に巻回したコイルと、 c)該コイルに交流電流を流すための給電手段と、 d)前記容器内部に収納した導電体である発熱体と、 e)前記容器内に水を供給するための給水管と、 f)前記容器内の水が前記発熱体に接触して発生した水
    蒸気を該容器外部に運び出すための送出管と、 を備え、 前記容器の上蓋、下蓋の少なくとも一方を着脱可能に設
    け、前記発熱体を前記着脱可能に設けられた蓋に固定す
    ることを特徴とする蒸気発生器。
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